JPH01500002A - 生物学的封じ込め - Google Patents

生物学的封じ込め

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JPH01500002A JP62502242A JP50224287A JPH01500002A JP H01500002 A JPH01500002 A JP H01500002A JP 62502242 A JP62502242 A JP 62502242A JP 50224287 A JP50224287 A JP 50224287A JP H01500002 A JPH01500002 A JP H01500002A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 20、前記アンチセンスRNAが1又はそれよシも多くの要因によって調節され るプロモーターから発現される請求の範囲第18項記載の細胞。
21、前記アンチセンスRNAをコードスルヌクレオチド配列の発現が、宿主細 胞の環境条件、細胞の生理学的状態又は推計学的出来事によって決定される請求 の範囲第20項記載の細胞。
2z 前記推計学的出来事が、周期的な逆位性スイッチのプロモーターによって 、又は前記アンチセンスRNA0組換え切断によってもたらされる請求の範囲第 21項記載の細胞。
お、 前記逆位性スイッチプロモーターがE、コリfimAグロモーターである 請求の範囲第22項記載の細胞。
24、前記アンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列の発現が、環境に おける物理的条件又は環境におけるある化学物質の不在又は存在によって決定さ れる請求の範囲第21項記載の細胞。
5、 前記アンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列の発現が、炭素又 は窒素源、代謝物、アミノ酸、ヌクレオチド、プリン又はピリミジン塩基、又は 金属イオンから選択された化学物質によって決定される請求の範囲第24項記載 の細胞。
26、前記アンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列がlacプロモー ターから転写される請求の範囲第24項記載の細胞。
27、前記物理的条件が環境中において支配する温度を含んで成る請求の範囲第 24項記載の細胞。
あ、 前記アンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列が細菌性プラスミ ド、細菌性染色体、原核性ウィルス、真核性プラスミド、真核性ウィルス。
真核性染色体、真核性ミトコンドリア又は真核性クロロシラストに由来し、又は 合成配列である請求の範囲第18〜27項のいづれか1項記載の細胞。
29、前記アンチセンスRNAの転写を調節するヌクレオチド配列が、細菌性プ ラスミド、細菌性染色体。
原核性ウィルス、真核性プラスミド、真核性ウィルス、真核性染色体、真核性ミ トコンドリア又は真核性クロロプラストに由来し、又は合成配列である請求の範 囲第18〜28項のいづれか1項記載の細胞。
30、細菌又は真核生物から選択される請求の範囲第17〜29項のいづれか1 項記載の細胞。
31、細胞殺害機能をコードする配列及び該コード配列の転写を調節する配列を 含有するヌクレオチド配列。
32 前記転写を調節する配列が、1又はそれよシも多くの要因によって調節さ れるプロモーターである請求の範囲第31項記載のヌクレオチド配列。
33、細胞殺害機能をコードする配列が、細菌性プラスミド、細菌性染色体、原 核性ウィルス、真核性プラスミド、真核性ウィルス、真核性染色体、真核性ミト コンドリア又は真核性クロロプラストに由来し、又は合成配列である請求の範囲 第31又は32項記載のヌクレオチド配列。
34 前記配列が、プラスミドR1のparB領域からのhok遺伝子又は核h ok遺伝子に相同であるDNA配列を含有する請求の範囲第33項記載のヌクレ オチド配列。
35、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列。
36、細菌性シラスミド、細菌性染色体、原核性ウィルス、真核性プラスミド、 真核性ウィルス、真核性染色体、真核性ミトコンドリア又は真核性りΩログラス トに由来し、又は合成配列である請求の範囲第35項記載のヌクレオチド配列。
37、シラスミドR1のparB領域からのhok遺伝子又は該hok遺伝子に 相同であるDNA配列を含有する請求の範囲第36項記載のヌクレオチド配列。
あ、 細胞殺害機能を特定するmRNAの翻訳を阻害することができるアンチセ ンスRNAをコードするヌクレオチド配列。
39、前記アンチセンスRNA配列の転写を調節する配列をさらに含んで成る請 求の範囲第38項記載のヌクレオチド配列。
40、前記転写を調節する配列が、l又はそれよシも多くの要因によって調節さ れたプロモーターである請求の範囲第39項記載のヌクレオチド配列。
41、細菌性シラスミド、細菌性染色体、原核性ウィルス、真核性プラスミド、 真核性ウィルス、真核性染色体、真核性ミトコンドリア又は真核性クロロプラス トに由来し、又は合成配列である請求の範囲第38〜40項のいづれか1項記載 のヌクレオチド配列。
4z 生物学的システムを含む方法であって、ある条件下で規則的に発現し、そ して異なった条件下で規則的又は構成的に発現する。細胞殺害機能をコードする ヌクレオチド配列を生物学的システム中に導入することを含んで成る方法。
43、前記生物学的システムが、請求の範囲第31〜34項のいづれか1項記載 のヌクレオチド配列又は請求の範囲第35〜37及び38〜41項のいづれか1 項記載のヌクレオチド配列を細胞中に導入することによって、定義された環境下 に含まれる細胞を含んで成シ、これから細胞殺害機能の発現が、該細胞のだめの 環境条件又は該細胞の生理学的状態によって決定される請求の範囲第42項記載 の方法。
44、前記細胞を、細菌又は真核生物から選択する請求の範囲第42又は43項 記載の方法。
45、レプリコンが、請求の範囲第31〜34項のいづれか1項記載のヌクレオ 配列を該レプリコン中に挿入することによりて、第一次宿主細胞に含まれ、これ から細胞殺害機能が規則的に転写され、該転写が1又はそれよシも多くの要因に よって調節され、この少なくとも1つが第一次宿主細胞のゲノム中に独占的に存 在する遺伝子によりてコードされている請求の範囲第42項記載の方法。
46、レプリコンが、請求の範囲第35〜37項のいづれか1項記載のヌクレオ 配列を該レプリコン中に挿入することによって第一次宿主細胞に含まれ、これか ら、細胞殺害機能をコードするmRNAが構成的に発現され、とのmRNAの翻 訳が、第一次宿主中に挿入されたヌクレオ配列から転写されたアンチセンスRN Aによって阻害され、該アンチセンスRNAをコードするヌクレオチドが、構成 的に発現され、又はl又はそれよシも多くの要因によって調節されるプロモータ ーから発現される請求の範囲第42項記載の方法。
47、レプリコンが、請求の範囲第31〜34項のいづれか1項記載のヌクレオ チド配列を該レプレッサー中に挿入することによって、第一次宿主細胞、同種の 細胞及び定義できる範囲の第二次宿主細胞に含まれ、これから細胞殺害機能が規 則的に転写され、該転写が1又はそれよシも多くの要因によって調節され、この 少なくとも1つが、第一次宿主細胞、同種の細胞及び定義できる範囲の第二次宿 主細胞のゲノム中に存在する遺伝子によってコードされている請求の範囲第42 項記載の方法。
48、レプリコンが、請求の範囲第35〜37項のいづれか1項記載のヌクレオ チド配列を該レプリコン中に挿入することによって、第一次宿主細胞、同種の細 胞及び定義できる範囲の第二次宿主細胞に含まれ、これから細胞殺害機能をコー ドするmRNAが構成的に発現され、前記mRNAの翻訳が、レプリコン上にも 存在するアンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列から転写されたアン チセンスRNAによって阻害され、前記アンチセンスRNAをコードするヌクレ オチド配列が第一次宿主細胞中において、構成的に発現され又は1又はそれよシ も多くの要因によって調節されるプロモーターから発現され、この少なくとも1 つが第一次宿主細胞、同種の細胞及び定義できる範囲の第二次宿主細胞のゲノム 中に存在する遺伝子によってコードされている請求の範囲第42項記載の方法。
49、レプリコンを含む細胞が、請求の範囲第31〜34項のいづれか1項記載 のヌクレオチド配列を該レプリコン中に挿入することによって含まれ、これから の細胞殺害機能の発現は推計学的出来事である請求の範囲第42項記載の方法。
50、前記推計学的出来事が逆位性スイッチのプロモーターによって仲介されて いる請求の範囲第49項記載の方法。
51、前記逆位性スイッチのブロモiターカE、=r リfimAプロモーター である請求の範囲第50項記載の方法。 °″ 5z レプリコンを含む細胞が、請求の範囲第31〜34項のいづれか1項記載 のヌクレオチド配列を該レプリコン中に挿入することによって含まれ、これから の細胞殺害機能の発現は周期的な出来事である請求の範囲第42項記載の方法。
53、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列(この発現は推計学的出来事 によって決定される);病原物質からの、免疫化のための1又はそれよシも多く のエピトープをコードするヌクレオチド配列;及び発現される場合、宿主細胞の 外表面に前記エピドーグを輸送するだめの手段を担持する第一次宿主細胞を含有 するワクチン。
8、 前記宿主細胞が、アトへシンの発現のための遺伝情報を付与されている請 求の範囲第53項記載のワクチン。
55、前記エピドーグをコードするヌクレオチド配列が、天然に存在する細胞表 面タンパク質をコードする遺伝子中に挿入され、該細胞表面に転位される融合タ ンパク質を発現する請求の範囲第54項記載のワクチン。
56、前記天然に存在する細胞表面タンパク質をコードする遺伝子がフィンプリ ンをコードする遺伝子である請求の範囲第55項記載のワクチン。
57、前記宿主細胞を、工ンテロバクテリアセアエ(Enterobacter iaceae) 、ラフ酸細菌、ビブリオナセアエ(Vibrionaceae )及びプスードモナデス(Pseudomonades )から選択する請求の 範囲第53項記載のワクチン。
凪 前記細胞殺害機能の発現を決定する推計学的出来事が、前記細胞殺害機能を コードするヌクレオチド配列中に転写する周期的な逆位性スイッチのプロモータ ーによってもたらされる請求の範囲第53項記載のワクチン。
59、前記細胞殺害機能の発現を決定する推計学的出来事が、前記細胞殺害機能 を特定するmRNAの翻訳を阻害するアンチセンスRNAをコードするヌクレオ チド配列を転写する周期的な逆位性スイッチのプロモーターによって、又は前記 アンチセンスRNAの組換え切断によってもたらされる請求の範囲第53項記載 のワクチン。
60、前記逆位性スイッチのプロモーターがE・コリfimA7’ロモーターで ある請求の範囲第58又は59項記載のワクテ/。
61・ 前記逆位性スイッチの頻度が、ワクチンが投与される補乳類の満足する 免疫化を得るために必要とされる時間、エピトープの十分な投与レベルを維持す るために、選択される請求の範囲第58項記載のワクチン。
6z 前記宿主細胞を、15〜30日間維持する請求の範囲第61項記載のワク チン。
63、前記病原物質(これからエピトープが由来する)を、ウィルス、細菌又は 真核生物、たとえば菌類又は原生動物から選択する請求の範囲第53項記載のワ クチン。
64 前記宿主細胞が、異なった病原物質からのエピドーグをコードする複数の ヌクレオチド配列を担持し、そして前記エピトープのそれぞれが融合タンパク質 として発現される請求の範囲第56項記載のワクチン。
65、前記宿主細胞が、活性化される場合、細胞殺害機能をコードするヌクレオ チド配列中に転写する追加のプロモーターを担持する請求の範囲第53項記載の ワクチン。
66、前記細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列が、推計学的出来事によ って決定される発現の配列と同じである請求の範囲第65項記載のワクチン。
67、前記細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列が、推計学的出来事によ って決定される発現の配列から分離される請求の範囲第65項記載のワクチン。
餓 細胞殺害機能をコードする1又はそれよシも多くのヌクレオチド配列を担持 する病原物質(該物質は、l又はそれよりも多くのヌクレオチド配列の発現によ って殺されている)を含有するワクチン。
以11 明 細 書 本発明は、ある条件下で生物体又はレプリコンを生物学的に含む方法及びその方 法に使用されるレプリコン並びに前記レプリコンを含む細胞に関する。
技術背景 DNA分子のインビトロでの組換えを用いる技法(該技法は゛遺伝子工学”とし て知られている)は、特定の遺伝子を単離し、そして種々の宿主細胞中にそのよ うな遺伝子を発現(この宿主細胞中の問題の遺伝子は天然に見られず又は発現さ れない)することを可能にして来た。組換えDNA分子は、それを含む宿主細胞 中で自主的に複製することができ、又は宿主細胞ゲノム中に組込まれるベクター 、所望とする1又はそれよりも多くの生合成生成物をコードする1又はそれよシ も多くの遺伝子及び宿主細胞中への該遺伝子(又は遺伝子類)の発現のために必 要とされるDNA配列から典型的には成る。組換DNA技法は、1又はそれよシ も多くの所望とする生合成生成物、たとえばペプチドホルモン、たとえばインシ ュリン及び成長ホルモン、酵素、たとえばプラスミノーゲン活性化因子を生成す るために、産業上の適用、たとえば遺伝学的に製造された生物体、たとえば細菌 、酵母又は動物細胞の大規模な発酵のために重要に成って来た。もう1つの重要 な分と適用は、環境中に遺伝手酌に製造された微生物又はウィルス、たとえばあ る植物に有害である昆虫の幼虫を殺すことができる細菌又は細菌類、ある汚染物 、たとえば油を分解する細菌又は収穫に対する低温感受性を減じる細菌の制御さ れた開放である。
1970年代における組換えDNA技法の開発の初期段階から、化学者達は、遺 伝子工学に関連する可能性ある生物学的危険性にひじょうに敏感に気づいていた 。結果として、National In5titute ofHealth 、  Bethesda 1USAは、はとんど他の国のための基準を与える6組換 えDNA研究のための指針(Guidelines for Reconbin an” DNA Re5earch) ”のセットを提案した。1978年以来 、その指針は、組換えDNA研究に関連する可能性ある生物学的危険性に関する 多くの実験証拠を基礎にして、規則的に改正されて来た。
NIHの規制が緩和される傾向にあるにもかかわらず、公衆の意見は、遺伝子工 学に関連する可能性ある生物学的危険性にひじょうに関心を示し続けている。公 衆の関心は、遺伝学的製造された生物体の環境への制御された放出に関与する実 験の可能性ある影響に主に向けられて来た。しかしながら、多くの国においては 、治療及び同様のものに関連して使用される生物合成物質の大規模な製造がまた 、その安全性に関して、特に発酵器から環境へのそのような物質を製造する組換 え生物の偶然の放出の影響に関して疑かわれて来た。従って、安全性が解決され るまで、遺伝子工学の産業上の可能性を十分に開発することは不可能である◎ 実験又は遺伝子工学の大規模な適用に関連する危険、たとえば環境への組換え生 物の放出を避は又は最少に減じるために、通常の操作条件下で放出されるそのよ うな生物体の数を制限し、そしであるタイプの事故の場合、実験室及び製造施設 の適切な物理的設計によって制限する処置が取られて来た。
そのような処置は“物理的封じ込め″と呼ばれ、そしてこれは、組換え生物体を 特定の、前もって決レベルは、NIH規制に従って組換えDNA研究の異なった タイプを必要とされる。従って、可能性ある病原図に関する研究は、該研究が行 なわれる実験室又は製造施設においてよシ厳密な物理的条件を必要とする。
物理的封じ込め処置は、実験室又は製造施設内では実行可能であるが、ところが そのような処置は、遺伝学的に製造された微生物の環境への制御された放出に関 与する適用の場合、不可能である。
他方又は同時に、偶然に放出された組換え生物体のひき続く生存又は環境中への 組換えDNA分子の拡散は、“生物学的封じ込め”によって制限され得る。
この用語は、特定の生物合成生成物の製造に使用され、又は所望するでき事を担 持するその能力のために使用される宿主細胞又はレプリコンの特徴を示唆し、そ してこの特徴とは、特定の条件が支配する(“定義された環境”と呼ばれる)特 定の制限された環境の外で宿主細胞の増殖の可能性を制限するように作用するこ とであり、そして/又は、宿主細胞中に含まれるレプリコンの特徴とは、それが 向けられた生物体よりも他の生物体にレプリコン(及びいづれかの挿入された外 来性ヌクレオチド配列、すなわち問題のレプリコンに本来、関係されないヌクレ オチド配列)の拡散を制限するように作用することである。生物学的封じ込めは また、宿主細胞及びレプリコンの両者の特定の特徴の組合せを通しても観察され 、そしてこの特徴とは、細胞の生存を制限することである。これに関連して、特 定の表現型の特性を現わすために、この情報を担持するレプリコンの形で特定の 遺伝情報を付与される生物体は、“−次宿主細胞”と呼ばれる。
組換えDNA分子を含む特定の生物体の生物学的封じ込めを確保する1つの従来 の方法は、定義された環境外で増殖するその能力を制限することである。
典型的には、天然の環境〔たとえば実験室又は製造施設の定義された環境の外の 環境として定義される(時々“外部環境″とも呼ばれる);用語“天然の環境” とは消化管も含む〕下に通常見出されない1又はそれよシも多くの増殖因子のた めの十分に定義された必要条件及び/又は同じ種の野生型生物に関する一般的に 減じられた競争性をもたらす多くの独立した突然変異を導びくことによって弱め られた宿主生物が使用される。たとえば、E、コリ(E、coli)K−12は 、弱められた細菌株であり、ここでその菌株は、この弱められた菌株が実験室又 は製造施設の定義された条件の外部でそれ自体を増殖し、そして確立することが できないように、遺伝子工学に関する実験及び製造に通常、使用される。さらに 、このE、コリ株は、E、コリの通常の環境である哺乳類の消化管の上皮細胞上 に付着することができず、すなわち、遺伝子工学により製造されたE、コリに− 12による、E、コリの天然の生息地でのコロニイー形成は起こらないことを意 味する。
しかしながら、たとえE、コリに−12が天然の生物と競争することができなく ても、それは天然の環境下である期間なお生存するであろうことは注目されるべ きである。
実験又は実際の製造が、天然の環境(上記に定義された)への遺伝子的製造され た生物体の制御された放出に関与する場合、上記のように弱められた宿主細胞を 用いることによって生物学的封じ込めを得ることは可能ではない。明らかに、機 能するために環境に放される微生物は、適切な生態的地位に少なくとも一時的に それらを確立するために、同じ種又は他の種のいづれかの野生型生物と同じ環境 下で競争することができる。
生物学的封じ込めのもう1つの分野は、実験又は産業上の製造のために使用され る第一次宿主細胞から、同じ種の他の細胞(但し、生物学的封じ込めシステムの 一部として課された第一次宿主細胞のアテニュエーティング突然変異を欠く)又 は第一次宿主細胞の増殖のために必要とされる定義された環境(これは生物学的 封じ込めの一部である)の外で増殖することができる異なった種の細胞のいづれ かに、レプリコン(該レプリコンは、たとえば細菌性プラスミドであることもで きるし、場合によっては挿入された外来性DNAを含む)上に存在する遺伝情報 の拡散を制限することに関する。
遺伝情報はいくつかの手段によって生物間に伝達され得る。細菌及び細菌性シラ スミドの場合、これらは細菌性接合によってトランスファーされ、ここで物理的 な橋が2種の接合細菌の間に形成され、その結果、そのプラスミドは1つの細菌 から他の細菌にこの橋を通して通過する◎異なった種の細菌は接合によってプラ スミドを交換することができ、そしであるプラスミドは、E、コリ及びプスード モナスspp、 (Pseudomonas spp、 )のようなグラム陰性 細菌の間で事実伝導可能である。接合するための細菌の能力及びトランスファー されるだめのプラスミドの能力は、グラスミド産性DNA配列に関連する特性で あシ、遺伝学的に製造される細菌に関与する産業的製造に使用されるベクターは 、細菌性接合及びシラスミドのトランスファーを担当するDNA配列を欠くこと が必要とされる。この必要条件は、細菌性プラスミドに関して取られた主な生物 学的封じ込め処置を構成する。
しかしながら、たとえば、細菌性プラスミド上に存在することができる遺伝情報 はまた、細菌性接合及びプラスミドのトランスファーをコードする前記遺伝情報 の除去によって妨げられない他の手段によって拡散され得る。
組換えDNA 7’ラスミドを有する第一次宿主細胞(定義された環境条件下で のみ長期生存を確保するために適切な突然変異によって弱められた)は、1又は それよシも多くの天然に存在するバクテリオファージによって時々感染され得る 。いくつかのバクために使用される定義された環境の外で増殖することができる 第二次宿主細胞(生合成生成物又は他の目的物の産生のために向けられていない 細胞、すなわち天然の環境に見出される典型的な野生型株)にそれらを伝達する ことが知られている。
細菌性接合をコードし、そして接合に基づいてトランスファーされ得る、天然に 存在するプラスミドの1つを有する細菌が組換えグラスミドをすでに有する第一 次宿主細胞と接合する場合に、類似する情況が生じるかも知れない。次に、相同 組換えが、他の宿主細胞への組換えプラスミドのトランスファーをもたらす2種 のプラスミドの間で起こる。
第−次宿主細胞上で行なわれるアテニュエーティング突然変異を欠く細胞に遺伝 情報を拡散するもう1つの方法は、細胞による遊離DNAの受身的な取り込み、 いわゆる形質転換である。多くの天然に存在する微生物は、遊離DNAを取シ込 むことができる。
次に、そのDNAは新規の第二次宿主細胞の染色体中に組込まれ、又は宿主細胞 中において独立的に複製することができ、そして該宿主細胞は、アテニュエーテ ィング突然変異を欠くために、実験室又は製造施設の定義された環境の外でそれ らを増殖し、そして確立することができる。細菌性プラスミドDNAの実質的な 量が、発酵話中での増殖の間、たとえばE・コリ細胞から生物学的に活性な形で 開放されることを示唆するある証拠が存在する。これは、発酵培地が環境に放さ れる場合、細胞が収穫された発酵培地が、低頻度ではあるが、形質転換による第 二次宿主細胞によりて取シ込まれ得るプラスミドDNAの主な源を示すことを指 摘するであろう。現在使用されている生物学的封じ込め法は、この問題の解決法 を提案しない。
天然の環境(上記に定義されたような)への遺伝学的に製造された微生物の制御 された放出に関与する実験又は実際の適用の場合、接合によるレプリコン(場合 によっては挿入された外来性ヌクレオチド配列を含む)の広がりが、接合を担当 するヌクレオチド配列の遺伝子がベクター中に位置されていない場合、制限され る(上記を参照のこと)。しかしながら、この生物学的封じ込め法は、トランス ダクシヲン、伝達可能なグラスミドによる組換え又は分解された組換え生物体か ら放される組換えDNAの形質転換による、たとえば新規の第二次宿主細胞への 細菌性プラスミドの拡散に対するいかなる処置をも示唆しない。
生物学的封じ込め特性を有する菌株を生成するために多くの試みがなされて来た が、すべてではないがこれらのほとんどは、それらが、実験室又は製造施設にお ける好ましい条件下でさえ細胞の増殖性質に和尚影響を及ぼし、そして細胞殺害 よりもむしろ増殖阻害が定義された環境の外で得られるという欠点を有する。
組換え生物体の封じ込めに関する問題の上記概要は、主に細菌に関係されて来た 。類似する論議が真核生物及びウィルスに適用されることが強調されるべきであ る。
(発明の開示) 本発明は、組換えDNA分子を有する第一次宿主細胞が新規環境条件に又はラン ダムなでき事の結果としてゆだねられる場合、又は第二次宿主細胞が第一次宿主 細胞に元来存在する組換えDNA分子を受ける場合、活性封じ込め因子、すなわ ち細胞殺害機能を使用することによる生物学的封じ込めの概念への新しいアグロ ーチを示す。いくつかの場合、その第二次宿主細胞は、細胞殺害機能の発現を誘 導する条件下でのみ殺される。
従って、本発明は、レプリコンに関し、ここで細胞殺害機能を=−ドするヌクレ オ配列は、前記レプリコンが1つのタイプの宿主細胞(第一次宿主細胞)中に含 まれる場合、規則正しく発現され、その結果そのレプリコンを有する細胞は、そ の細胞殺害機能が発現される条件下で殺害され、そして細胞殺害機能をコードす るヌクレオ配列は、前記レプリコンがもう1つのタイプの宿主細胞(第二次宿主 細胞)中に含まれる場合、規則正しく又は構成的に発現され、その結果そのレプ リコンを有するこれらの細胞は、その細胞殺害機能が発現される条件下で一定に 殺害される。
本発明において、“レプリコン“とは、核酸のセグメント、たとえば細菌性プラ スミド、細菌性染色体、原核性ウィルス、真核性プラスミド、真核性ウィルス、 真核性染色体、真核性ミトコンドリア又は真核性クロロプラストを表わす。
本発明において、“細胞”とは、細菌性及び真核性生物体、たとえば単細胞生物 、たとえば酵母又は菌類、及び多細胞生物体、たとえば植物、動物又は菌類並び に多細胞真核生物、たとえば植物、動物又は菌類の組織に由来する細胞を示す。
レプリコンは、定義された環境の内に第−次宿主細胞及びそのレプリコン自体の 封じ込めを行なうことができるように設計され得ることが示されるべきである。
レプリコンが1つのタイプの宿主細胞、すなわち第一次宿主細胞に含まれる場合 、細胞殺害機能をコードするヌクレオ配列は、規則正しく発現されるべきであシ ;この事は、第一次宿主細胞が、たとえば定義された環境内に存在するようなあ る条件にゆだねられる場合(ここで、その存在は、特定の生成物の産生に関与す る理由のために又はそれが他の機能、たとえば汚染物の分解を有するために所望 される)、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列は発現されず、そしてそ の宿主細胞は生存し続け、そしてそれらの機能を実現することができることを含 んで成る。しかしながら、第一次宿主細胞が環境条件で特定の変化にゆだねられ る場合、その細胞殺害機能は、レプリコンを有する第一次宿主細胞を殺害するた めに発現される。
細胞殺害機能が発現される条件を提供することによって、たとえば発酵容器中に 存在する第一次宿主細胞を殺害することは、特定の生成物を製造する過程の一部 としても可能であろう。この方法は、遺伝学的に製造された生物体が酵母容器か ら取られる前、殺害されるべきである、おる健康に関する権威者によって規定さ れた必要条件に従ってである。
細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列を担持するレプリコンを第一次宿主 細胞中に導入することによシ生物学的封じ込めを得るための本発明の原理は、第 一次宿主細胞、たとえば生合成生成物の産業的製造に使用される細胞として野生 型様の使用を可能にすることができる。これは、特定の増殖条件、たとえば増殖 のために突然変異化された生物によって必要とされる1又はそれよりも多くの特 定の増殖因子を含む特定の培地を使用する必要がないことを上記で指摘されたよ うに、安全な予防策としてこれまで使用して来た、突然変異化され、アテニュエ ートされた菌株の使用に関して重要な利点を有し、従って使用される培地の費用 を減じ、そして広い範囲の培地成分が使用され得る。さらに、その野生型生物体 は、遺伝子操作のためにより適切であシ又は改良された発酵特性を示し、又はそ れらは、所望とする特定の生成物を産生ずるが、しかし大規模な製造での使用の ためにはこれまで可能でなかった生物体である。
レプリコンは、もう1つのタイプの宿主細胞、すなわち第二次宿主細胞(これは 普通、第−次宿主細胞又は場合によりては第一次宿主細胞が増殖せしめられた培 地が放される天然の環境において見出される野生型生物であり、そしてその細胞 中で、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列が規則正しく又は構成的に発 現される)によって取り込まれるべきでオシ:いづれかの場合、その第二次宿主 細胞は、細胞殺害機能の発現がもはや抑制されず又は阻害されない場合、殺され るであろう。
ある場合、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列を含んで成るDNAフラ グメントのサイズは、本発明のその使用のためには有意でない。しかしながら、 細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列は、レプリコンのコピー数が普通、 そのレプリコンの合計サイズが大きくなる場合、少なくなるという事実から好都 合である小さなりNAフラグメント上に存在することがしばしば好ましい。従っ て、生物学的封じ込めを得るために、細胞殺害機能をコードするDNA 7ラグ メントの挿入は、細胞殺害機能をコードするDNAフラグメントが単に短い配列 を含んで成る場合、レプリコンによってもまたコードされている目的の生合成生 成物の収量に何の実質的な減少をも導びかない。細胞殺害機能をコードする好都 合なヌクレオチド配列は、1500個又はそれ以下のヌクレオチド、好ましくは 1000個又はそれ以下のヌクレオチド、たとえば500〜200個又はそれ以 下のヌクレオチドのサイズを有する。
細胞殺害機能の発現が調節され得る本発明の1つの方法は、細胞殺害機能の発現 が転写のレベルで調節されるレプリコンを提供することである。転写のレベルで の調節は種々の方法で行なわれ得るが、しかしその調節は好ましくは、1又はそ れよシも多くの因子によって調節されたプロモーターによって行なわれる。これ らの因子は、それらの存在によって、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配 列の発現を確保する因子であり、又は他方、それらの因子の不在が細胞殺害機能 の発現を引き起こす、前記ヌクレオ配列の発現を制御する因子である。従りて、 第一次宿主細胞がまわシの環境に放される場合、又は組換えDNA分子が第二次 宿主細胞によって取り込まれる場合、すなわち、実験又は製造の定義された環境 又は生物体が特定の目的のために放された特定の制限された環境の外に放される 場合、プロそ一ター及び場合によってはその関連する調節配列が、細胞殺害機能 をコードするヌクレオチド配列の転写に影響を及ぼすために、1又はそれよシも 多くのこれらの因子の存在又は不在によって活性化され、それによって細胞殺害 生成物が製造され、そしてその宿主細胞が殺される。
プロモーター活性を調節する因子は、広範囲の種類の因子から選択され得る。主 に、細胞殺害機能をコードする遺伝子の発現は、細胞の環境条件又は生理学的状 態によって、又は周期的又は推計学的出来事によって決定され得る。本発明にお いて、6周期的出来事”とは、細胞殺害機能の発現に影響を及ぼすことに有用な 因子、たとえば温度条件、光の強さの変化又はホルモンの変化によって引き起こ される周期的に再現する出来事を意味することが理解される。“細胞の生理学的 状態”とは、細胞密度又は細胞の増殖相のような因子を表わす。
本発明の有用な因子(これらは最も容易に調節できるので)は、環境におけるお る化学物質又は環境における物理的条件、たとえば環境において有力な温度又は 他の物理的な特性(たとえば、環境における光の強さ)の存在又は不在である。
従って、第一次宿主生物体の発酵培地中に存在するある化学物質が、その第一次 宿主細胞が放される環境下に存在せず、すなわち第一次宿主細胞が、たとえば発 酵タンクからまわりの環境に偶然放出され、細胞の増殖又は生存のために必要と される因子がもはや存在せず、又は該因子が同じ効果を有する培地から消耗され る場合、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列が発現される封じ込めシス テムを予想することが可能でおる。細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列 の転写を調節するプロモーターはまた、第一次宿主生物体の発酵培地中に存在し ないが、しかしプロモーターを活性化するために十分な量で環境に存在する化学 物質によっても活性化され得る。同様に、プロモーターは、温度の移動によシ活 性化されるものでsb、すなわち本発明のレプリコンに関与する封じ込め原理に おいて、それは、普通、発酵容器又は消化管における高い温度から外部環境にお いて支配的である低い温度への移動を含んで成シ、又は光の強さに関しては、プ ロモーターは、十分な強さの光の存在下で活性化されるが、しかし第一次宿主の 定義された環境である発酵容器において支配的である暗やみでは不活性であるプ ロモーターであり得る。
第一次宿主生物体が、調整された様式で天然の環境、たとえば制限された領域の 土地又は動物の消化管に開放される場合、その調節可能なプロモーターは、化学 的手段によって、すなわち細胞の環境におけるおる化学物質の存在又は不在によ って調節されるものであるが、しかしたとえば温度の変化によって、又は推計学 的出来事によって周期的に活性化されるプロモーターでもある。7推計学的出来 事”とは、本発明に従って、殺害機能の発現の活性化が起こる細胞の殺害をもた らす、細胞、世代当シの頻度又は時間単位当りの頻度によりランダムに生じる出 来事を表わす。その推計学的出来事は、プロモーターを担持する領域の周期的な 逆位又は陰性調節要素を担持する配列の切シ出しによって引き起こされ得る。推 計学的出来事による、細胞殺害の確立した結果は、宿主細胞の人口が、天然に存 在する生物体の人口に比べて低められた競争性を有するであろう。
細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列の転写の開始に使用されるプロモー ターは、好ましくは、本発明の原理の一般的な適用性の確保をするために、広範 囲の宿主生物体中に、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列の発現を可能 にすることができるプロモーターである。
細胞殺害機能の調節可能な転写の場合、たとえばその調節配列は、アミノ酸の生 合成に関与する細菌性オペロンから又は細菌性遺伝子から単離され得、そしてこ の転写は、定常増殖期の後期で又は表面構造体(線毛)の合成に関与する細菌性 遺伝子から活性化される。適切なプロモーターの例は、トリプトファンの不在下 で活性化されるE、コリtrp、温度感受性調節因子によって調整されるバクテ リオファージλPI及びPL、胞子形成の間、活性化されるB。
サブチリス(B 、 5ubtilis )の胞子形成遺伝子プロモーター及び 推計学的に活性化されるE、コリ及びサルモネラ線毛遺伝子プロモーターである 。
化学的に調節可能なプロモーターの場合、化学物質(この存在又は不在がプロモ ーターの活性化を決定する)は、適切には、炭素又は窒素源、代謝物、アミノ酸 、ヌクレオシド、プリン又はピリミジン塩基又は金属イオンから選択され得る。
存在する場合、化学物質がプロモーター活性を抑圧するものである場合、それは 好ましくは、宿主生物体が天然の環境に開放される場合にプロモーターが活性化 されないような濃度で天然の環境にめったに存在し表いものであるべきである。
たとえばE、コリのような生物体における適切なプロモーターの1つの例は、そ の細胞環境においてトリプトファンの十分な濃度の存ロモーターである。従って 、このtrpプロモーターを用いての封じ込めシステムは、宿主生物が発酵器か ら通常ひじょうに低濃度のトリプトファンを含むに多量のトリプトファンを含む ことができる。
プロモーター領域の周期的な逆位によって推計学的に活性化されるプロモーター (本発明において、これはまた、′逆位可能なプロモーター”及び“逆位性スイ ッチプロそ一ター”と呼ばれる)及び本発明の目的のために有用であるプロモー ターはまた、hin 、 cin及びgin 7’ロモーター(R,H,A、P lasterkなど−a Proc、 Natl、 Ac1d、 Set、 U SA 80#1983#5355〜53ss−2−ジ: G 、 Merten sなど、 、 EMBOJ。
3.1984.2415〜2421ページ:J、Zieg及びM。
I 、Simon +Proc、Natl 、Acad−8ei、USA 77  + 1980 r4196〜4200ページ)を含む。その比較的小さなサイ ズのために特に有用であることが見出された1つの逆位可能なプロモーターは、 下記の配列を有する1つのE、コリ線毛遺伝子プロモーターであるfimAプロ モーターであシ: RL AGATGTTTATATTGCATGAGGTGGTTTTGGAGAGAA GAATGAGGAAGATGCGTCGAGCCACAGAAACGTTAG CTTTACATATAGCGGAGGTGATGTGAAATTAATTTA CAATAGAAATAATTTACATATCAAACAGTTAGATGC TTTTTGTCGTTTTTTAATATTTTTATGCTTGAGAAA ここで転写の方向は、左から右であり、そして提案されたプロモーターのコンセ ンサス配列は−35及び−10で指摘される( P、Klemm、EMBOJ、 5 、1986 。
1389〜1393ページ)。
このプロモーターの活性化(逆位性スイッチ)は、本発明の目的のために“オン ”遺伝子及び“オフ”遺伝子と命名された2種の遺伝子の遺伝子生成物によって 調節され、前記オン遺伝子生成物はオフ(不活性)からオン(活性)にスイッチ を誘導し、そして前記オフ遺伝子生成物は、オンからオフにスイッチを誘導する 。fimA遺伝子及びその関連遺伝子が染色体上の1つのコピーに存在する野生 型E、コリ細胞において、逆位性スイッチは、1個の細胞/1000個の細胞/ 世代のスイッチ頻度で生じる。
しかし々から、オン及びオフ遺伝子の発現の用量を調節することによって、必要 とされる逆位性スイッチ(実質的に)の頻度を調節することが可能である。
たとえば、これは、オン及びオフ遺伝子中に転写するために挿入される適切なプ ロモーターによって影響され得る。次に、これらのプロモーターによる転写開始 の頻度は、形成されるオン及びオフ遺伝子の相対的用量レベルを決定するであろ う。従って、比較的多量のオフ遺伝子生成物が形成される場合、“オン″位置へ の逆位性スイッチの頻度は、比較的多量のオン遺伝子生成物が形成される場合よ シも低い。
本発明の宿主細胞封じ込めを含むもう1つの方法は、翻訳のレベルで細胞殺害機 能をコードするヌクレオチド配列の発現を調節することである。これは、第−次 宿主細胞中に細胞殺害機能を特定化するメツセンジャーRNA (mRNA ) の翻訳を阻害するアンチセンスRNAを提供することによって行なわれ得る。こ のアンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列の発現は、構成的であり又 は、たとえば細胞殺害機能を担持するレプリコンのコピー数の増大を可能にする ために調節され得、単にその必要条件は、細胞殺害機能を特定化するmRNAの 第一次宿主細胞において翻訳を完全に阻害するために、アンチセンスRNAの十 分な量が、単位時間当りに生成されるようなプロモーターの強さであることであ る。そのようなレプリコンが、細胞殺害機能をコードするヌクレオ配列が転写さ れ、そしてそのヌクレオチド配列の生成物が細胞殺害機能に影響を及ぼすいづれ かのタイプの第二次宿主細胞にトランスファーされる場合、阻害性アンチセンス RNAをコードするヌクレオチド配列の、第二次宿主細胞における不在が、その 第二次宿主細胞の死を引き起こす細胞殺害機能を特定するrnRNAの翻訳をも たらす。すべての実施目的のためには、これは、細胞殺害機能をコードするヌク レオチド配列の発現がアンチセンスRNAの存在によって調節され、そしてこの 遺伝子配列は、第一次宿主細胞におけるもう1つのレゾリコン上に都合良く存在 する。
本発明によれば、アンチセンスRNAの発現ハ、細胞殺害機能をコードするヌク レオチド配列の転写を開始するゾロモーターについて上記に記載されたようにし て、プロモーター(これから、アンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配 列が転写される)の活性に影響を及ぼす定義された環境因子によって調節され得 る。これらの環境因子は上記と同じものであり、そして環境におけるある化学物 質の存在又は不在、環境の温度又は第一次宿主細胞の環境における光の強さを含 んで成る。たとえば、適切なプロモーターは、種々の異化経路、浸透調節又は重 金属耐性に関与する細菌性オペロンから単離され得る。
化学物質によシ活性化される適切なプロモーターは、それぞれラクトース、アラ ビノース及びピリミジンヌクレオシドによって活性化されるlac・ara及び deoプロモーター、及び高濃度のに+の存在下で誘導されるosrA、並びに 重金属イオンによって誘導されるTn 501の水銀耐性遺伝子のためのプロモ ーターである。アンチセンスRNAが第一次宿主細胞中に存在する場合、細胞殺 害機能を特定化するmRNAの翻訳が、2種のRNA0間の相互作用によシ阻害 される。
しかしながら、第一次宿主細胞がその意図された環境から放される場合、ブロモ −ター活性を決定する環境条件が、変化せしめられ、その結果、ある環境に発現 されるように計画されたアンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列は、 もはや発現されず、そしてその−次宿主細胞は死滅するであろう。同様に、細胞 殺害機能をコードするヌクレオチド配列を担持する組換えDNA分子が第二次宿 主機構によって取シ込まれる場合、アンチセンスRNAは、細胞殺害生成物の産 生を妨げるために存在しないであろうし、そしてその第二次宿主細胞はまた死滅 するでおろう。
アンチセンスRNAのすべて又は一部をコードするヌクレオチド配列が、直接的 に反復された十分な大きさのヌクレオチド配列の間に挿入される場合、それらの 反復の間の組換えは、反復の長さ及び/又は反復の間の距離を変えることによっ て実験的にある程度決定され得る頻度により、組換え的に成熟した細胞に起こる であろうし、そして否定的に作用する調節要素の組換えによる切断が起こる場合 、細胞の死を導びくであろう。これとは別に、アンチセンスRNAの発現はまた 、たとえば逆位性スイッチを引き起こすために逆位可能なプロモーターから推計 学的に調節され得、その結果、アンチセンスRNAはもはや発現されない。この プロモーターは好ましくは、E、コlJfimA7’ロモーターであり得る。
本発明のレプリコンに挿入されるべき、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド 配列は、広範囲の種類の源、たとえば細菌性プラスミド、細菌性染色体、原核性 ウィルス、真核性プラスミド、真核性染色体、真核性ウィルス、真核性ミドフン ドリア又は真核性クロロプラストに由来し;それらはまた、標準方法によって合 成的に生成され得る。細胞殺害機能を発現するヌクレオチド配列の1つの例は、 プラスミドRIのpar B領域からのhok遺伝子であシ、その領域は、細菌 集団内でR1の安定した維持に関与することが前もって示されている、国際特許 出願番号PCT/DK83100086、出願番号WO34101172O開示 を参照のこと。par Bによるグラスミド安定化の重要な特徴は、RIのpa r B領域からの転写されたh o k mRNAの翻訳がhok mRNA  ハイゾリダイズ性アンチセンスRNA 。
すなわちsok (これはまた、par B領域から転写される)によってもは や抑圧されない場合、影響を及ぼされるhok遺伝子生成物の毒性効果であるこ とが見出された。細菌性細胞からのRIシラスミドの欠失は、たぶん2種のRN Aの半減期の相違によって、プラスミドを含まない細胞におけるhok mRN Aと5okRNAとの間の割合の変化、及び最終的には、不十分な濃度の抑制a ok RNAがその細胞中に存在する場合(これはグラスミドを含まない細胞の 死を引き起こす)、hok mRNAの翻訳を導く。
細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列は、プロモーター配列、たとえば上 記のものと組合され、又は上記のようにしてアンチセンスRNA ヲコートスる 配列と第一次宿主細胞内で組合わされ得る。これらの配列は、天然源、たとえば 細胞殺害機能について上記で言及されたものに由来し、又は合成的に産生され得 る。
この天然のシステムを、本発明の原理に従って用い、組換え生物体を、定義され た環境、たとえば発酵器に閉じ込め、組換えDNA分子又はウィルスを、定義さ れた環境内で特定の宿主細胞に閉じ込め、最終的に、環境に放された生物体又は 組換え遺伝情報を担持するベクターを閉じ込めるために、R工からのhok遺伝 子を用いて生物学的封じ込めのシステムを計画する。
本発明によれば、宿主細胞封じ込め、たとえば組換DNA分子、たとえばプラス ミドを含むE、コリ宿主の封じ込めは、標準組換えDNA技法にょシ、hok遺 伝子の転写が少なくとも部分的にプロモーター/調節配列によって制御されるよ うな態様で適切なプロモーター/調節領域を含むDNA配列と共にhok遺伝子 が、挿入される場合に得られ;使用されるプロモーター/調節配列の性質によっ て決定された特定の環境条件が合わない場合、そのプロモーター/調節領域は脱 抑制され、その結果、hok遺伝子の転写が細胞の死を導びく。他方、調節のも う1つの形、たとえばh o k mRNA翻訳のアンチセンスRNA阻害を用 いることによる上記のような翻訳制御を用いることは可能である。そのようなシ ステムは次のように構成され得る; hok遺伝子はプラスミド産生遺伝子から 構成的に発現され、そしてh o k mRNAの翻訳は適切に計画されたアン チセンスRNAの合成によって逆反応され、これをコードする遺伝子は、上記の ようにして調節されたプロモーターから発現され、そしてこのプロモーター−活 性は1又はそれよりも多くの特定の環境因子の存在に依存する。これらの因子が もはや存在しない場合、プロモーターはもはや活性的でないであろうし、そして 従ってアンチセンスRNAはもはや発現されず、そしてhokmRNAの翻訳を もはや阻害せず、その結果毒性生成物が形成され、そして宿主細胞が殺される。
上記のように、シラスミド上でのpar B領域(hok及びsok遺伝子を含 む)の存在は、シラスミド遺伝を安定化する。この基本的な安定化原理は、h  ok mRNAは抑制aokアンチセンスRNAに対して過剰に発現されるので 、プロモーターからの転写がhokタンパク質の合成をもたらすような態様で、 hok及びsok遺伝子の上流に調節できる、好ましくは強いプロモーターを挿 入することによって、利用され得る。従りて、挿入されたプロモーターからの転 写が起こらない条件下で、シラスミドは細胞の増殖集団中に安定して維持される が、ところが異なった条件下で、たとえば外部の環境又は第二次宿主細胞中にお いて、その挿入されたプロモーターの転写が起こり、そして細胞は殺される。
本発明によれば、R1hok遺伝子生成物のために確立された原理と同じ原理に 従って、他の生物体からのRIhok遺伝子(これはこれらの生物体中で活性的 であろう)に相同の又は関連する配列を、RIhok遺伝子生成物が毒性でない であろう宿主生物体に使用することが企画されている。“相同”とは、与えられ たプローブと分析される核酸種との間にある程度の相補性の存在を示すために本 発明においては用いられる。“相同の程度”は、与えられたプローブと分析され る核酸種との間に形成される二重核酸分子における相補的塩基の部分として表わ される。検出できる最少程度の相同体は、ハイブリダイゼーションの間、用いら れる実験条件並びにプローブ及び分析される核酸種の特徴の関数である。そのよ うな相同配列は、多くの細菌種(たとえばグラム陽性細菌)の染色体DNA内に 、酵母、テトラヒメナビリホルミス(Tetrahymena pyrifor mis)のミトコンドリアDNA内に及びヒト細胞並びにエントウのクロロプラ ス) DNA内に見出され、そしてこれらのすべては、DNA/1)NAハイブ リダイゼーションによって決定される場合、RIparB配列に関連するDNA 配列を有する。
従って、この逆位はまた、hok遺伝子に相同であるヌクレオチド配列を担持す るレプリコンにも関連する。
本発明はまた、上記のようなレプリコンを有する第一次宿主細胞にも関する。そ の細胞はまた、上記のように、細胞ゲノム中に挿入されたアンチセンスRNAを コードするヌクレオチド配列を含有することができる。その第一次宿主細胞は、 広範囲の種類の細胞、たとえば細菌又は真核性生物、たとえば単細胞生物、たと えば酵母又は菌類、多細胞生物、たとえば植物、動物又は菌類の組繊に由来され た細胞から選択され得る。
もう1つの観点において、本発明は、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配 列に関する。このヌクレオチド配列は、さらに、その細胞殺害機能をコードする 配列の転写を調節する配列を含んで成る。
その調節配列は、上記のような特徴及び機能を有するプロモーターであシ得る。
本発明はさらに、細胞殺害機能を特定化するmRNAの翻訳を阻害することがで きるアンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列に関する。上記のように 、このヌクレオチド配列は、好ましくは他のレプリコン上で細胞中に挿入される 。そのアンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列は、構成的に発現され 、又はその転写は、たとえば上記のように1又はそれよシも多くの因子によって 調節されるブロモ−ターであシ得る他のヌクレオチド配列から調節され得る。
重要な観点において、本発明は、生物学的システムを含む方法に関し、この方法 とは、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列を生物学的システムに導入す ることを含んで成シ、前記配列はある条件下で規則的に発現され、そしてまた、 生物学的システムが維持される異なった条件下で規則的に又は構成的に発現され る。
本発明において、1生物学的システム”とは、再生できる、いづれかの組織化さ れた生物学的物質、たとえば核酸(DNA又はRNA )配列、感染物質、たと えばウィルス、細菌又は単細胞真核生物、たとえば酵母又は菌類、又は多細胞生 物、たとえば植物、昆虫、等、並びに多細胞生物の組織に由来の細胞に関する。
“封じ込め”とは、特定の制限された環境(ここで特定の条件が支配し、そして その存在が所望される)からの生物学的システムの広がシが制限され、又は生物 学的システムの存在がある期間制限されることを示す。
封じ込めは、細胞殺害機能が発現されないことを確保するある条件下で生物学的 システムを維持することによって行なわれる。これらの条件は、細胞内又は細胞 外であってもよく、そして宿主生物、宿主−ベクター関係の表現型及び生理学的 状態、生物掌合、細胞殺害機能は、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列 を担持する宿主生物を殺すために、規則的に又は構成的に発現され得る。さらに 、その条件は推計学的出来事も含む◎ 生物学的システムが細胞を含んで成る場合、これらは、細胞殺害機能をコードす る配列及び細胞殺害機能をコードする配列の転写を調節する配列を含むヌクレオ チド配列、又は別に、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列及び上記のよ うに、発現される場合、細胞殺害機能を特定するmRNAの翻訳を阻害するアン チセンスRNAをコードするヌクレオチド配列を、前記細胞中に挿入することに よって、定義された環境条件下で含まれる。
本発明の原理によれば、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列は、好まし くはレプリコン上に担持される。アンチセンスmRNAをコードするヌクレオチ ド配列は、細胞中のもう1つのレプリコン上に挿入され得る。本発明の方法に従 りて含まれる細胞は、細菌又は真核生物から選択され得る。
定義された条件下でのみ存在するように宿主生物の封じ込めを提供することの他 に、本発明の封じ込め方法はまた、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列 (該ヌクレオチド配列は、1又はそれよりも多くの因子によって調節される調節 配列から規則的に転写され、この因子の少なくとも1つは、第一次宿主細胞のゲ ノム中に独占的に存在するヌクレオチド配列によってコードされている)をレプ リコン中に挿入することによって、第一次宿主細胞にレプリコンの封じ込めを提 供する。
他方、レプリコンは、細胞殺害機能をコードするmRNAを構造的に発現するD NAフラグメントをレプリコン中に挿入することによって第一次宿主細胞に含ま れ、この翻訳は、前記第一次宿主細胞中に挿入されたもう1つのヌクレオチド配 列から転写されたアンチセンスRNAによシ阻害され、前記アンチセンスRNA をコードするヌクレオチド配列は、1又はそれよりも多くの因子、たとえば上記 のような因子の1つによって調節されているブロモ−ターから構造的に発現され る。レプリコンはまた、第一次宿主細胞に含まれる他に、それはまた、同じ種類 の細胞及び限定できる範囲の第二次宿主細胞、すなわち細胞殺害機能の発現の調 節を担幽する因子がまた存在する細胞にも含まれるように企画され得る。
上記開示から明らかであるように、本発明の生物学的封じ込め法は、特定の生合 成生成物の産生又は天然の環境(外部環境又は動物の消化管)への開放のいづれ かのために、予定された弱められた生物のみ々らずまた野生製株をまた、活性的 な生物学的封じ込めるために、広範囲の宿主細胞及びレプリコンに適用できるひ じょうに多角的な方法であり;さらにこの方法によって、特定の宿主への与えら れたレプリコンの活性封じ込めが得られる。
ある前もって定義された条件下で発現される細胞殺害機能をコードするヌクレオ 配列を担持するレプリコンに関する本発明の原理は、生ワクチンの調製に利用さ れ得ることがさらに企画されている。病原性微生物又はウィルスの非病原性(た とえば弱毒化された)株に基づくワクチンは、これまで長い間、知られて来た。
生ワクチンに使用される薬物の主な例として、ワクシニアウィルス、弱毒化され たポリオウィルス(Janas 5alkによって得られた)及びパシリカルメ ティーグエリン(BCG ) C弱毒化されたマイコバクテリアムラベルコロシ ス(Mycobacteriumtuberculosis) )を挙げること ができる。生ワクチンは、−生ではないが、それらが問題の病原体に対する長期 の免疫性を与える利点を有する。さらに、それらは一般的に、不活性化された( 殺された)病原菌又は精製されたタン・ぐり質に基づくよシもよシ安く且つより 容易に管理することができる。
しかしながら、生ワクチンの使用は、これまで制限されて来た。なぜならばアテ ニュエーション(弱毒化)、生存度及び適切な免疫応答の正しい組合せを得るこ とがしばしば困難であるからである。さらに、遺伝学的に製造された細菌の環境 (外部又は内部のいづれか)への計画的な放出は、可能性ある長期の環境への影 響、特に遺伝学的に製造された細菌の環境における永久的な確立の危険性に関し ての公衆の関心のために、多くの国で現在許されていない。
本発明は、適切な宿主生物(上記のような第一次宿主細胞)中に、細胞殺害機能 をコードするヌクレオチド配列(この発現は推計学的出来事によって決定される );病原体からの免疫化(抗原決定基)のための所望のエピトープをコードする 配列;及び発現される場合、細胞の外部表面へのエピトープの輸送、すなわち細 胞膜システムを通してのそれのトランスロケーションのための手段を導入するこ とによって生ワクチンの使用に関する問題を避けることを可能にした。細胞殺害 機能をコードするヌクレオチド配列及びそのエピトープをコードするヌクレオチ ド配列は、同じレプリコン又は別のレプリコン上に存在することができる。この 関係において、細胞殺害機能は、上記に示されたもののいづれか1つであシ得る 。現在、好ましい細胞殺害機能は、RI hok遺伝子によってコードされるも のである。
宿主細胞は、ワクチンによって免疫化される動物、たとえばヒトに投与されるた めに適切であるいづれ細菌は天然でアトへシンを発現し、これによってそれらは 上皮組織の表面に付着する。(アトへシンは、上皮表面上に存在するレセプター への細菌の付着を担当する構造体として定義され得る。)これは宿主細胞の重要 な特性である。なぜならば、免疫応答のタイプ、すなわち分泌IgG及びIgA が最適である場合、それは免疫目的のために特に好都合な特定の環境においてそ れ自体を確立することができ、従って上皮表面の卓越した保護を提供するからで ある。本発明において、特定の条件が支配する特定の、制限された環境として前 記に定義された”環境″とは、体の組織及び上皮表面及びそのような表面によっ て定義される体腔、たとえば消化管、口及び鼻腔、呼吸器管、泌尿管及び生殖器 管を含むことが理解されるべきであることが注目されるべきである。これらの領 域は、感染性(病原性)物質に最初に暴露されるものと一致することを示すこと が興味の対象である。ワクチンは、経口ワクチンとして最っとも便利に投与され 得、そして結果的に、宿主細胞はこの場合、腸内にそれ自体を確保することがで き、そしてその中にすでに存在する多くの生物と好結果をもたらして競争するこ とができるものであるべきであることが現在予期される。
従って、適切な第一次宿主細胞の例として、エンテロバクテリアセアエ(Ent erobacteriaceae ) 、たとえばE、コリ又は乳酸菌、たとえ ばラクトパシラスアシドフイラス(Lactobacitlus aeidop hilus )、ビブリオナセアエ(Vibrionaceae )及びゾスー ドモナデス(Pseudomonades )を挙げることができる。
しかしながら、それらの生物が、腸内にそれら自体を確立することができるもの であることは必ずしも必要でない。他の基準、たとえば組換え技法又は酵母方法 にゆだねられるためのその適性に従って宿主生物をまた選択することができ、そ して標準のDNA組換え技法によって細胞にアトへシンを発現する遺伝子を付与 することができ、そしてそのようにして選択された生物は、上皮組織にそれを付 着することができるような機能を欠失するに違いない。
免疫化のためのエピトープは、当業界でよく知られている標準組換え技法(たと えばManiatisなど、。
Mo1ecular Cloning : A Laboratory Man ual 、ColdSpring Harbor + 1982 )に従ってレ プリコン中に、エピトープをコーYするヌクレオチド配列を挿入することによっ て第一次宿主細胞に導入され得る。従って、エピトープをコードするヌクレオチ ド配列を担持するレプリコンは、宿主細胞の表蘭上にエピトープの発現を確保す るために、適切なプロモーター、リゲゾーム結合部位、翻訳開始コドン(ATG  )をさらに付与されるべきである。本発明のワクチンの本質的な特徴は、エピ ドーグが免疫化されるべき哺乳類中に適切な免疫応答を誘発するために宿主細胞 上に現わされるべきであることである。エピトープが宿主細胞の表面に自然に移 される場合、そのエピトープをコードするヌクレオチド配列は、細胞表面にトラ ンスロケーションされる融合タンA’り質を発現するために、天然に存在する細 胞表面タンパク質、たとえばフィンプリリン(繊毛の構造サブユニ、ト)をコー ドする遺伝子中に挿入され得る。
上記のように、本発明のワクチンの場合、細胞殺害機能の発現は推計学的出来事 によって決定される。
この出来事は、上記に説明されたように、典型的には、細胞殺害機能をコードす るヌクレオ配列中に転写するためのプロモーター、すなわちfimAプロモータ ーに関して上記で説明されたように、オン及びオフ遺伝子の発現のそれぞれのレ ベルによって調節され得る頻度で不活性から活性的な逆位性スイッチにゆだねら へシロモーターの周期的な逆位性スイッチによって、引き起こされるであろう。
類似するプロモーターは、類似する機構によって調節されることが推定される・ これは、ワクチンが投与される動物の満足した免疫化を得るのに必要な時間、エ ピトープの十分な投与量レベルを維持するために、逆位性スイッチの頻度の調製 を可能にする。他方、推計学的出来事は、上記に説明されたように、細胞殺害機 能を特定するm1fflAの翻訳を阻害するアンチセンスRNAをコート9する ヌクレオチド配列を転写するプロモーターの周期的な逆位性スイッチによって引 き起こされ得る。これとは別に、細胞殺害機能の発現は、上記に説明されたよう に、アンチセンスRNAの組換え的切断によシ達成され得る。細胞殺害機能の推 計学的転写機構をコードする遺伝子(すなわちプロモーター及び場合によっては オン及びオフ遺伝子)は、便利には、細胞からのプラスミドの損失の結果として 前記遺伝子の損失を避けるために、たとえばバクテリオファージによって、プラ スミド上よシもむしろ宿主細胞染色体中に挿入される。逆位性スイッチの頻度を 調節することによって、ある予定されたチの宿主細胞が、それぞれの世代で殺さ れるであろう。
これは、細胞人口が、長期間にゎたりて、たとえば腸の天然の細菌相と競争する ことができないことを確かにする。
細胞殺害機能が発現される前、そのような予定された期間、生物体を腸の環境下 で確立することによって、エピトープ(これに、免疫化される体が暴露される) の聞量が十分に多量であり、そして十分な期間続き、適切な免疫化を付与するで あろうことを確保することが可能である。宿主細胞が宿主細胞から発現されたエ ピトープの性質及び活性に依存して、15〜30日の間、定義された環境下で十 分な量存在する場合、満足する免疫化が得られることが推定される。
原理的に、第一次細胞によって発現されたエピトープは、いづれかの病原性物質 (これに対する免疫性を得ることが所望される)からのエピドーグであることが できる。そのような病原性物質として、ウィルス、細菌又は真核生物、たとえば 菌類又は原生動物を挙げることができる。ウィルス(これから、本発明の生ワク チンに関連して使用されるエピトープが得られる)の例として、アプリウィルス 、ヘル4ウィルス、ハホバウィルス、ミクソウィルス、オルトミクンウィルス、 ノやラミクツウィルス、ポックスウィルス、ラブドウィルス、アルボウィルス又 はレオウィルスの種類に属するウィルスを挙げることができる。これに関する他 のウィルスの種類はピコルナウィルス及びレトロウィルスである。ウィルスの特 定の例ハ、インフルエンザウィルス、パラインフルエンザウィルス、はしかウィ ルス、おたふくがぜウィルス、ルベラウィルス、ライノウィルス、狂犬病ウィル ス、HTLVI 及ヒIF ウィルス、HIvウィルス、B型肝炎ウィルス及び 肝炎を引き起こす他のウィルス、ポリオウィルス、ロタウィルス、レオウィルス 、ニブスティン−バールウィルス、単純ヘルイス■及び■ウィルス、サイトメガ ロウィルス、種々のタイプのヒト乳頭腫ウィルス、等である。
コリ、サルモネラ■p、たとえばS、チゾヒムリアウ(S、typhimuri um) e S、チビ(S、typhi)、S。
choleraesuis) eビプロコレラエ(Vibro eholera e)eシグラ ソセンテリアエ(Shigella dysenteriae) ;コリネパクテリアム ジフテリアエ(Corynebacteriumdip hteriae) :マイコパクテリアム トベルクロシス(Mycobact erium tuberculosis);ネイセリアspp。
(Neissaria asp、)*たとえばN、ゴノルホエアx (N。
gonorrhoeae)s N、メニンジジチス(N、 meningidi tis)及びN、カタルハリス(N、 catarrhalis)ニブスートモ ナスssp、(Pseudomonas ssp、)+たとえばP、アエルギノ サ(P、 asruginosa) ;エルシニアs s p 、 (Ye r  s i n i assp、) *たとえばY、ペスティス(Y、 pest is) ;モラキセラssp、(Moraxslla sep、)*たとえばM 、y3?ビス(M、 bovis)ニスタフ40コーカスsap、(Staph ylocoecus”p、) rたとえばS、アウレウス(S、 aereus ) ;ストレゾトコ−カスsep、(Streptococcus sap+) 、たとえばS、プネウモニアエ(S、pneumonias)及びS、ピオゲネ ス(S、 pyogenes) ; Nルデテラssp、(Bordetell assp、) 、たとえばB、ベルツシス(B、pertussis)及びB、 ブロンキセプチカ(B、 bronchiseptica) :ヘモフィラス  インフルエンザエ(Hemophilus 1nfluenzas);トレポネ マ パリダム(Treponama pallidum):及びクロストリジア ムsap、(Clostridium ssp、)、たとえばC,&ツリナム( C,botulinum)及びC,テタニ(C0tetani)の病原性菌株で ある。
病原性真核生物(このエピトープは、本発明の生ワクチンに関連して使用され得 る)の例は、菌類。
たとえばプラストマイセス デルマチチジス(Blastomyces der mattttats)*ヒストプラズマ カプルラタム(Histoplasr na capsulatum)+コシジオイデス イミイチス(Coccidi oides immitis)mクリプトコーカス ネオホルマンス(Cryp tococcusneoformans)及びカンジダ アルピカン(Cand idaalbicans) :原生動物たとえばギアルジア ランプリア(Gi ardia lamblia) ; )リパノソマssp。
(Trypanosoma sap、)eたとえばT、ガンピエンセ(T。
gambi@n5e)+ T、ロデシエンセ(T、 rhode@1snss) 及びT、クルジ(T、 eruzi);レイシニアssp、(Lsishman iaSap、) eたとえばり、ドノパ= (L、 donovani)及びり 。
トロピカ(L、 tropica);エントマエパ ヒストライチカ(Enta moeba histolytica) ;ナネグレリアsap。
(Naegleria ssp、):プラスモジウA asp、(Plasmo diumSap、) #たとえばP、ファルシバリウム(P、falcipar um)+P、ビペック/C(P、 vivax)、 P、マラリア(Pomal arias)及びP、オバレ(P、 ovals)’、及びイソスポラssp。
(Iaospora ssp、) eたとえば1.ペリ(I、 belli)及 び1、ヒウミニス(I、 huminis)である。
手段によって、たとえば組合せワクチンを得るためにシグナルペプチドの存在に よって、細胞表面に輸送されるような方法により、異なった病原物質からのエピ トープをコードする複数のヌクレオチド配列を宿主細胞中に導入することによっ て、種々の病原物質に対する組合せワクチンを得ることが可能であろうことがさ らに企画されている。この場合もまた、エピトープは、異なった繊毛の一部とし て宿主細胞の表面上に暴露されるであろう。本発明のこの態様の重要な利点は、 免疫化が種々の病原菌に対して同時にもたらされ、すなわちワクチンの1回の投 与のみが必要とされることである。
問題の動物において定義された環境から伝わる生きている第一次宿主細胞(ここ でそれらの存在は外の環境に所望される)により、たとえば経口ワクチンの場合 、沈殿物により、外の環境(すなわち、本発明のワクチンにより免疫化されるべ き動物の外部の環境)を汚染するいずれの危険をも避けるために、それらが外の 環境に伝わった後、宿主細胞を殺すことが可能であるべきである。これは、宿主 細胞中に追加のプロモーター(推計学的なプロモーターとは別の〕を挿入するこ とによって達成され、ここでこのプロモーターは、活性化される場合、細胞殺害 機能をコードするヌクレオチド配列中に転写し、それによって細胞殺害機能をコ ードするヌクレオチド配列を担持するレプリコンを有するようになる宿主細胞又 はいづれかの他の細胞(第二次宿主細胞)の死を引き起こす。1つの態様におい て、その追加のプロモーターは、活性化される場合、推計学的出来事によって決 定される発現の1つと同じ細胞殺害機能をコードするヌクレオ配列中に転写する 。活性化される場合、転写する追加のプロモーターを、第一細胞殺害機能をコー ドするヌクレオチド配列と同じか又は別のレプリコン上に挿入される第二細胞殺 害機能(これは第一細胞殺害機能と同一である)をコードするもう1つのヌクレ オ配列中に挿入することもまた可能であろう。この追加のプロモーターの活性化 は、上記のように、体温(約37℃)以下への温度の低下の結果として又は化学 的誘導によって好都合に起こる。
この方法において、本発明の生ワクチンに使用される、遺伝学的に製造された細 菌の外部環境における非生存性が確保される。細胞殺害機能をコードするヌクレ オチド配列及びエピトープをコードする遺伝子が同じレプリコン上に存在する場 合、第二次宿主細胞への組換えレプリコンの突然の拡散が(この場合、外部環境 に見出される通常、野生型の生物)、実質的に阻害される。従って、細胞殺害機 能をコードするヌクレオチド配列及びエピトープをコードする遺伝子の同じレプ リコン上での存在が、本発明のワクチンの好ましい態様を構成する。
上記のように生ワクチンの調製において有用であることの他に、本発明の原理は 、殺害性病原菌に基づがれるワクチンの開発に適用できることがさらに企画され る。現在まで、そのようなワクチン(以下“殺されたワクチン”とする)は、生 ワクチンよりもよシ効果的でないことが知られている。特定の理論に限定されな いなら、本発明は、殺されたワクチンの減じられた効率が、ワクチンに使用され る病原性物質が不活性化される(これは通常、熱処理又はホルムアルデヒドによ る化学的な不活性化によってである)方法に起因することができると思われる。
これは、問題の病原菌の抗原構造を変性し、ワクチンが投与される場合、不適切 な免疫応答及びこのために不十分な免疫化を引き起こすと思われる。
この問題は、本発明の処置を利用することによって避けられ得る。従って、細胞 殺害機能をコードする1又はそれよりも多くのヌクレオチド配列を担持する病原 性物質(該物質は、1又はそれよりも多くの前記ヌクレオチド配列の発現によっ て殺されている)を含んで成る、殺されたワクチンを産生ずることが可能になっ て来た。この方法においては、病原菌の構造は生来のまま残り、その結果、理論 的には、殺害性ワクチンが投与される哺乳類のより有効な免疫化が得られるであ ろう。その殺害されたワクチンに使用される病原菌は、生ワクチンとしての使用 のために生存する非病原性宿主細胞に導入されるべきエピトープをコードする遺 伝子を提供するような上記に挙げられたもののいづれか1つ(又は組合せ)であ り得る。
低いが、しかし明らかな危険性の突然変異(殺害機能をもたらす)のために、こ の型のワクチンは、単に獣医学の分野に適切に使用されるものであり得る。
細胞殺害機能の発現は、たとえば調節可能なプロモーターによって転写のレベル で調節され得る。上記のプロモーターのいずれか1つが使用され得る。
他方、細胞殺害機能の発現は、たとえば細胞殺害機能を特定するmRNAの翻訳 を阻害するアンチセンスRNAによって、上記のように翻訳のレベルで調節され 得る。
本発明の殺されたワクチンの特定の態様において、投与される場合、ワクチンは 、病原菌が支配される環境の変化、たとえば温度、−又はある化学物質の存在の 変化の結果として、体の中でも活性化される、細胞殺害機能を挿入している生病 原性物質を含んで成る。
本発明のワクチン〔生又は殺された〕は、医薬的に又は獣医学的に許容される担 体又はビークルと共にヒト及び獣医学の分野における普通の実施に従って経口又 は非経口的投与のために配合され得る。
生ワクチンの経口投与に関しては、たとえば本発明のために有用であるように企 画された多くの細菌の生存性に有害である傾向がある胃の環境に対して宿主細胞 を保護することが好ましい。たとえば、この保護は、腸被覆の形で提供され得る 。
1、グラム陰性及びグラム陽性細菌 細菌性宿主細胞における遺伝子工学のための適切なレプリコンは、たとえばpB R322又は81ランナウエイ複製プラスミド(ヨーロッノや特許出願第833 05438.0号、出願番号第0109150号)をエンテロバクテリアセアエ (Enterobacteriacaae)中で複製することができる、又は一 般的に、たとえばR8FIOIOに由来するシラスミド(Bagdasaria nなど、。
Gena 16.1981.237〜242ページ)をグラム陰性細菌中で複製 することができるプラスミド、又はたとえばpc194及びpUBllo(L、 ovstt及びKeggins、 Meth。
in Enzymol、 68# 197L 342〜357ページ)をグラム 陽性細菌中に複製することができるプラスミドである。そのような細菌性プラス ミド又は本発明のそのようなプラスミドを含む細胞を生物学的に含むために、R 1hok領域を含むDNAフラグメント(又はDNAフラグメント類)は、R1 hak発現が問題の宿主細胞中に認識されることが知られている調節可能なプロ モーターによって支配されているような態様で、レプリコン中に挿入され得、そ してそのようなプロモーターは、天然の又は合成のプロモーターのいづれか、た とえば定常期細胞におけるある遺伝子の発現を支配するE、コリtrpプロモー ター又はB、サブティリス(B、 5ubtilis)プロモーターである。こ の例に示されるように、R1hok遺伝子生成物は、広範囲のグラム陰性細菌及 びB、サブティリス(例16を参照のこと)において及び従りてたぶんすべての グラム陽性細菌において毒性である。R1hak遺伝子生成物が問題の宿主細胞 に対して致死的でない場合(生物学的封じ込めシステムを確立するための明確な 必要条件)、R1hok相同配列相同間題の宿主細胞(又はひじょうに関連した 細菌種)のダノムがら、問題の宿主細胞(又はひじょうに関連した細菌種)にお いて天然に存在するプラスミドから又は細菌性ウィルスのいづれかから単離され 、そして続いてhok様活性についてR1hokの1つのE、コリ染色体相同体 についての例に記載されている例に類似する態様により試験され得る。
R1hak又は細菌中におけるhokに相同のヌクレオチド配列の使用に関与す る、たとえば発酵目的のための生物学的封じ込めの確立は、次のものを含むニレ シリコン及び宿主細胞の選択:定義された環境下で選択された細胞中に発現され ないR1hok又はhokに相同のヌクレオチド配列中への挿入;多量産生され るべく有用な生成物をコードする遺伝子(複数の遺伝子)のレプリコン中への挿 入;細菌の形質転換の標準技法によって細菌性宿主細胞中への組換えレプリコン の導入;目的の細胞濃度を達成するのに必要な世代数のために、問題の封じ込め システムのために必要とされるいづれかの外来性因子を含む必要な栄養物により 補足された培養培地中におけるレプリコン含有性宿主細胞の培養;及び最後に、 細胞及び培地(このいづれかから、問題の生成物が単離され得る)の収穫。細胞 が外部環境に偶然に放出される場合、hok又はhok様配列の転写を調節する プロモーターが活性化され、そして細胞は、hok又はhok様生酸生成物現の 結果として殺害されるであろうし、又はアンチセンスRNAの転写を調節するプ ロモーターが不活性化される。同様に、それらの細胞からのDNAが他の細胞( 第二次宿主)に転移される場合、hok又はhok様配列の転写を調節するプロ モーターが活性化され、そして細胞は殺害され、そしてこれはまた、 hok又 はhok様配列がアンチセンスRNAによって調節される場合、そのアンチセン スRNAをコードするヌクレオチド配列を欠く細胞においても存在する。
2、酵母細胞 真核系における組換DNA技法の技術的研究は、細菌中で実施されない又は半最 適な態様でせいぜい実施される第一次(真核性)遺伝子生成物の翻訳後変性(特 定のタンパク質分解切断、グリコジル化2等)を得ることが所望される。広く使 用される真核生物ハ、酵母サツカロミセス、セレビシアエ(Saecharom yces earevisiae)でらり1 ここで天然に存在するプラスミド 、すなわち2μレプリコンは、S、セレビシアエ中の2μレプリコンに本来関係 しない遺伝子の発現のためのベクターとして適合せしめられて来た。上記のよう に、酵母細胞及びプラスミドを封じ込めるためのR1hak生物学的封じ込め機 構の原理を利用して、酵母レプリコン、たトエハ2μレプリコン中に挿入きれる べき配列を単離し又は構成することが可能である。
R1hokの本来のプロモーターは、S、セレビシア工細胞中に利用されそうも ないけれども、単に関連する生物中におけるhok様配列の保護及びダラム陽性 及びグラム陰性細菌に対するR 1 hakの毒性は、R1hok遺伝子及びR 1hokに関連する遺伝子(たとえば、細菌プラスミドから単離されたR 1  hak又は相同遺伝子に対してその配列及び機能レベルで相同性を示す細菌rツ ム起源のreLB−orf3又はparlもしくは他の遺伝子)の生成物が、酵 母細胞、たとえばS、セレピシアエを殺害するためのそれらの能力について試験 されるべきであることを仮定することを合理的にする。実際問題として、これは hok遺伝子又はhok様遺伝子のコード領域を単離し、そして該コード領域を 適切な調節可能な酵母細胞プロセーターに連結することを伴い、その得られたレ プリコンは最終的に標準方法によって酵母細胞中に導入され、そしてhok又は hok様遺伝子の発現の結果が調べられる。細胞の死が確実になる場合、有用な hok又はhok様遺伝子が同定された。
他方、parE又はrelB−orf3に対する相同性により酵母細胞からのD NA中に同定された配列が単離され、適切な酵母細胞プロモーターに連結され、 2μレグリコン中に導入され、そしてS、セレビシアエ中にその組換えレプリコ ンを導入した後、細胞を殺害するそれらの能力について試験され得る。たとえば S、セレビシアエについての発現に基づいて毒性であることを示されたhok遺 伝子又はhok様遺伝子から、R1hot系と同一の又は相同の生物学的封じ込 め系が、一般的な方法の説明で前に論議されたように、調節ループ(調節可能な プロモーター又は適切な酵母プロモーターによって調節されたアンチセンスRN Aをコードする遺伝子)を課することによって生成され得る。その得られた調節 可能な酵母hok配列又はhok様配列は、いづれかの酵母レプリコン、たとえ ば2μレプリコン又はその誘導体に挿入され、そして該レプリコン中には、天然 で2μに関連しない遺伝子が、生物学的封じ込め細胞及び/又は組換えレプリコ ンのために、その挿入された遺伝子の発現を得る目的ですでに挿入されている。
そのレプリコンは、形質転換又は原形質体融合によって酵母細胞、たとえばS、 セレビシアエ細胞中に導入され得、そしてしfリコンを担持する細胞の選択の後 、これらはさらに、必要な栄養物及び問題の封じ込めシステムのために必要とさ れるいづれかの外来性因子により補足された適切な培養培地中で大規模培養によ り増殖され得る。次に、問題のレプリコンを有する細胞の培養物を収穫し、そし てそのレプリコンから発現されたいづれか有用な生成物が、問題の遺伝子及び遺 伝子生成物に依存して、酵母細胞又は培養培地のいづれかから単離され得る。そ の細胞が外部環境に偶然に放出される場合、hok又はhok様配列の転写を調 節するプロモーターが活性化され、そして細胞は、hok又はhok様生酸生成 物現の結果として殺害され又はアンチセンスRNAの転写を調節するプロモータ ーが不活性化される。同様に、その細胞からのDNAが他の細胞(第二次宿主) に転移される場合、hok又はhok様配列の転写を調節するプロモーターが活 性化され、そして細胞は殺害され、そしてこれはまた、hok又はhok様配列 がアンチセンスRNAによって調節される場合、そのアンチセンスRNA ヲコ ードするヌクレオチド配列を欠く細胞においても存在する。
3、哺乳類細胞 特定の翻訳後変性のための必要条件は、細菌又は酵母細胞におけるよりもむしろ 、哺乳類細胞におけるある真核性遺伝子、すなわちヒト又は動物起源の発現を必 要とする。真核細胞中においてクローニングベクターとして使用され得るレプリ コンは、DNAウィルス、たとえばSV40及びウシ乳頭腫ウィルスからの、又 はRNAウィルス、たとえばレトロウィルスからの染色体(armレプリコン) に由来する。これらの2種のウィルスは、感染された細胞中においてプラスミド 状態で維持されるが、ところがほとんどのレトロウィルス(RNA含有性ウィル ス)は、ウィルス性DNAゲノムの染色体組込みコピーとしてよりもむしろ自由 に複製するDNA分子として存在するために遺伝子学的に変性される必要がある 。前記レプリコン(この中に、該レプリコンに本来関係しない遺伝子又は遺伝子 類が、有用な生成物の発現を得るためにすでに挿入されている)を含む大規模な 培養が、前記セクションで論議したように原核ベクター上に含まれる必要があろ うことが推定され得る。
酵母細胞系下で記載された態様と同じ態様において、問題の宿主細胞中において hok又はhok様効果を及ぼす遺伝子が同定された後、規則的に発現されたR  1 hak遺伝子を含むヌクレオチド配列又はhokに相同のヌクレオチド配 列が構成され得る。従って、第1段階は、hok遺伝子の発現が、発現の誘導に 基づいて得られ、すなわち、問題の宿主細胞中において遺伝子の発現のために必 要とされるような、すべての必要な調節配列により補われるような方法により、 問題の宿主細胞において覆髄することができるレプリコン中に、細菌性シラスミ ド、細菌性ゲノム又は酵母細胞rツムから(それらの起源には関係ない)の既知 のhok又はhok様遺伝子のコード配列を挿入することであろう。hok又は hok様遺伝子の上流の、挿入のために適切なプロモーター配列は、ステロイド ホルモンにより誘導可能であるマウス乳癌ウィルスLTR(長い末端の反復配列 )又は金属イオンにより誘導可能であるメタロチオネイン遺伝子の発現を制御す る領域であろう。細胞の死が転写の誘導に基づいて確保される場合、hok遺伝 子又はhok様遺伝子は、問題の宿主細胞のために同定され、そしてとのhok 又はhok様遺伝子から、レプリコンによる生物学的封じ込めシステムが、上記 のような転写/翻訳レベルの調節ループによって構成され得る。
細菌又は酵母起源の利用できるhok様遺伝子が問題の哺乳類宿主細胞中におい て何の毒性効果をも及ぼさない場合、新規のhok様配列が哺乳類ゲノム〔たと えば、テトラヒメナ(Tetrahymana)のミトコンドリアDNA及びヒ ト細胞DNA中に発見される配列〕から単離され、そして続いて、正しく発現さ れる場合、hok様活性について試験され得る。新規hok様配列の検出のため の推薦される方法は、上記に概略された。
従って、哺乳類細胞におけるhok様封じ込め機構の使用は次のものを含んで成 るニレプリコン、たと、tばレトロウィルスベクターの選択及び挿入されたho k様ヌジヌクレオチド配列現を支配する実際の配列に依存するであろう宿主細胞 の選択;レプリコン中に産生されるべき有用な生成物をコードするそのような外 来性遺伝子のレプリコン中への挿入: DNAトランスフェクション又はミクロ −インジェクションの標準方法による問題の哺乳類細胞型への組換レプリコンの 導入;問題のレプリコンを含む細胞の選択;有用な生成物をコードする遺伝子を 発現する細胞の大規模培養を得るつもりで、必要な栄養物及び増殖因子並びに問 題の封じ込めシステムのために必要とされる外来性因子の添加により問題の細胞 型のために適合される培養培地中での細胞の増殖;及び最終的に、培養物の収穫 及び有用な生成物の単離。
細胞が外部環境に偶然に放出される場合、hok又はhok様配列の転写を調節 するプロモーターが活性化され、そして細胞は、hok又はhok様生酸生成物 現の結果として殺害されるであろうし、又はアンチセンスRNAの転写を調節す るプロモーターが不活性化される。同様に、それらの細胞からのDNAが他の細 胞(第二次宿主)に転移される場合、hok又はhok様配列の転写を調節する プロモーターが活性化され、そして細胞は殺害され、そしてこれはまた、hok 又はhok様配列がアンチセンスRNAによって調節される場合、そのアンチセ ンスRNAをコードするヌクレオチド配列を欠く細胞においても存在する。
特定の型の細胞のために適合された特定の型のレプリコンが上記のセクションに 詳細に論議されて来たが、本発明の封じ込め機構を用いる一般的な原理は、レプ リコンの型及びレプリコンを有する細胞:すなわちレプリコンを有する細胞中に おいて細胞殺害機能の発現を調節するように適合された調節機能及び宿主殺害機 能の確立に関係なく同じであり、その結果、細胞殺害機能が発現される条件下で 、宿主細胞は殺される。
図面の説明 第1図は、parB+領域の欠失地図作成を示す。プラスミドR1のEcoRl −Aフラグメント内のparA+領域及びparB+領域の配置が黒色のボック スとして示される。gc oRI−Aフラグメントの制限酵素部位は、国際特許 出願番号PCT/1)K83100086号、出願番号Wo 84101172 に記載されている。parB 領域は、座標15.0及び16.9により縁どら れた1、 9 kbのPstIフラグメント内に位置される。parB+領域は さらに、880bpのRsalフラグメントの右側5sobpに示された。斜め の線の領域は、最小のparB+領域を示す。
58bpのparB+領域内のhok及びsok遺伝子の位置もまた示されてい る。λpRプロモーター及びλレプレッサー遺伝子のd857対立遺伝子を含む Bgt■−3atIフラグメントが、parBフラグメントの種々の部分を担持 するpBR322誘導体中に挿入された。その挿入されたフラグメントの位置及 びλpRからの転写の方向がparB+領域の地図の下に示される(矢印)。
pKG633 、 pKG634及びpKG341におけるλpRプロモーター は、parB+領域中を左から右に読み、ところがpKG171におけるλpR プロモーターは右から左に読む。
制限酵素部位は、E(EcoRI)、 B(Ba!I) 、Bz(Bg/−11 )。
5(SaLI) 、 R(Rsal)及びP(Pstl)として示される。
第2図は、プラスミドpPR95(13kb)の地図を示す。
copA r copBは、シラスミドR1の複製制御遺伝子を示し:repA はR1複製のために必要とされる遺伝子を示し: oriは複製の起点であり;  btaはプラスミド担持細胞上で耐アンピシリン性を付与する遺伝子を表わし : parBはhok及びsok遺伝子をコードするR1由来の維持機能を表わ し: dao−ムcZ’はdeoc遺伝子とtae27i11伝子の間の翻訳融 合を示す。tacZ tYjAはLthcオペロンを表わし; cI857はλ pR7o。
モーター活性を制御する温感性λレプレッサーをコードする遺伝子を示す。矢印 は、転写の方向を示す。
黒色のパーは、種々の遺伝の延長を示す。制限酵母部位は5atI(S) 、B gt■(Ih)、 BamHI(B)及びEeoRI(E)として示される。
第38及び3b図は、parB+領域のヌクレオチド配列を示す。上のDNA鎖 の5′末端は、右に位置する。
塩基の数は、第1図におけるparB+領域の座標に従って存在する。Tsrは 、50個以上のコドンから成るヌクレオチド配列中に存在するたった3個の読み 取り枠の停止コドンを示す。+304位で始まる、hok遺伝子生成物のアミノ 酸配列がDNA配列の下に示され−アミノ酸略語は標準の命名法である。′−1 01及び”−35”と命名された下線を引かれている配列は、sok遺伝子のた めのプロモーター構造体である。
第4図は、λpRがhok遺伝子の活性化を誘発した後の宿主細胞の死を示す。
pKG634(黒くぬられた記号)又はpKG171(黒くぬられていない記号 )のいづれかを含むJC411株が、30℃でカサミノ酸により補われたA+B 最少培地中で指数的に増殖された。
時間0で、温度が42℃に変えられ、そして培養物の増殖は、選択培地(50μ ルぜのアンピシリンを含むLBプレート)上での0D450及び生存細胞数測定 として表わされた。
第5図は、JC411(pKG634 )株が42℃に変えられた後、1時間後 、サンプリングされた細胞の写真である。矢印は、明らかに変えられた形態を有 する細胞を示す。正常な形態を有する細胞もまた見られる。
倍率x2000゜ 第6図は、宿主細胞殺害の抑制を示す。pF634のみ(黒くぬられた記号)又 はpF634 + pPR633(黒くぬられていない記号)のいづれかを含む JC411株が、30℃でカサミノ酸により補われたA+B最少培地中で指数的 に増殖された。時間0で、その温度が42℃に変えられ、そして培養物の増殖は 、選択培地(100μ’it/mlのカナマイシンを含むLBプレート)上での 光学密度C0D450 )及び生存細胞数を測定することによって示された。
第7a図は、hok遺伝子生成物及びretB−orf3遺伝子生成物のアミノ 酸配列の比較である。保護されたアミノ酸は、太字のタイプで示され;保存性変 化を示すアミノ酸は下線を引かれている。
第7b図は、E、コリのretBオペロンのparB及びorf3C)ヌクレオ チド配列の配置を示す(Bechなど、。
The EMBOJournal 4 、1985 、105ト1066ページ )。
parB配列は上の鎖であり、retBは下部の鎖である。
垂直のバーは、保護されたヌクレオチドを示す。かっこ内の数字は、Bechな どによって与えられたような、r*LBヌクレオチド配列の相関体である。これ らの2種読み枠の出発コドンが同じ位置に存在するように、これらの2種の配列 が整列され、これは+304位でMetにより指運される。2種の読み枠の終結 コドンは+460位でTsrにより指摘される。
第88図は、R1parBプローブを用いるフィルターハイプリ〆イゼーション によって分析された、E。
コリ株からのEcoRI−11J限性合計DNA 0.75agを示す。
レーン1 : Rldrd−19;レーン2 ; R100:レーン3二R38 6゜これらのレーンは30分間、感光された。レーン4 : RPI :レーン 5 : R6−に:レーン6:プラスミドを含まないE、コリ。これらのレーン は5時間感光された。適切なフラグメントのサイズは、kbで与えられている。
第8b図は、retB−orf3プローブを用いるフィルター・・イブリダイゼ ーシ、ンによって分析された、E、コリ株からのEcoRI−制限性合計DNA  0.75 tt9を示す。レーン1 : R100;レーン2 : R386 ;レーン3ニブラスミドを含まないE、コリ。感光の時間:3.5時間。適切な フラグメントのサイズは、kbで与えられている。
第9図は、R1parB7’ロープを用いるフィルターハイツリダイゼーシ、ン によって分析された、種々の細菌からのEcoRI−制限性合計DNA0.5〜 0.75μyを示す。オートラジオダラムは、17時間感光された。同じオート ラジオダラムの2種の異なった写真感光は、次の通りである:レーン1:サルモ レラチフィムリアム(Salmonella typhimurium)(この テキストには論議されていない);レーン2:セラチア マルセスセンス(Se rratia marcescens):レーン3ニブスートモナス フルオレ スセンス(Pseudomonasfl、uorescens):レーン4ニブ スートモナス プチダ(Pseudomonas putida);レーン5ニ ブロチウス zZルガリス(Proteus vulgaris)(このテキス トには論議されていない);レーン6:E、コリ;レーン7:パシラス サブチ リス(Bacillus @ubtilis) :レーン8:バシラス サーキ ュランPL236 (Bacilluseirculans PL236 )  o放射性ラベルされたマーカー(HindI[lにより制限されたλ)のサイズ は、kbで与えられる。
第10図は、retB−orf3プローブを用いるフィルターハイプリダイゼー シ、ンによって分析された、種々の細菌からのEcoRI−制限性合計DNA  0.5〜0.75μ夕を示す。オートラジオダラムは、17時間(レーン1)及 び72時間(レーン2〜7)、感光サレタ。レーン1:セラチア ツルセスセン ス;レーン2:ゾスードモナス フルオレスセンス;レーン3ニブスートモナス  ゾチタ;レーン4:パシラス サブチリス;レーン5;バシラス サーキュラ ンPL236 :レーン6,7:ラクトバシラス(Lactobaeillus ) 。放射性ラベルされたマーカー(Hindlllにより制限されたλ)のサ イズは、kbで与えられる。
第11図は、retB−orf3プローブ(レーン1−4)及びR1parB  7’ o−ブ(レーン5−6)を用いて、真核細胞からのDNAのフィルターノ ーイブリダイゼーシ、ン分析を示す。DNAは、EcoRI (レーン1−3及 び5−6)又はPstI(レーン4)により切断された。レーン1:テトラヒメ ナ サーモフィラ(Tstrahymana thermophilm)からの 大核DNA 1.5μ9;レーン2:テトラヒメラ サーモフィラからの合計D NA 2.5 ALE! :レーン3:ピスム サチバム(Pisumsati vum)からのクロロプラストDNA 0.25μg:レーン5:神経芽細胞か らの合計の細胞性DNA 5μy;レーン6:胎児の肝臓からの合計の細胞性D NA 10μs。
フラグメントのサイズQ、kbで与えられる。
第12図は、プラスミドp341−1の部分的な地図を示す。ここに表わされて いる領域は、hok遺伝子とE、コIJK−12(プラスミドpsGs875” ら得られた)のtrpオペロンからのプロモーター領域との融合である。trp  ニア’ロモーター(矢印によって示される)の他に、trpE遺伝子のNH, 終結端がまた表わされている( trpEとして示される)。点線は、pBR3 22配列を表わし、そしてこれからのAPR遺伝子及び複製の起点が示されてい る。制限酵素部位は、El(EcoRI) *B1−E5(BamHI (DN AポリマラーゼIによってフィルインされた)及びEcoRVの融合〕及びX− 5(Xhol及び5atlの融合)として示される。
第13図は、37℃で0.2%グルコース及び1チカサミノ酸により補足された A+B最少培地中で増殖されたMC100O(P341−18円)及びMC10 0O(三角)のための増殖曲線を示す。細胞密度は0D45Gとして分光光度的 に測定される。
第14図は、時間の関数としての、pNL7 (円)又はPBR322(三角) を含むE、コリ1(BIOIの生存細胞数C0Dsoωを示すグラフである。外 来性トリプトファンは、MA+B培養培地に添加されなかった。
第15図は、時間の関数としての、pNL7(円)及びpBR322(四角)を 含むE、コリHBIOIの生存細胞数(OD600 )を示すグラフである。5 μに舅のトリプトファンがHA + B培養培地に添加された。
第161L図は、最小のparB+領域の欠失地図作成を示す。数字は、第1図 に示されるparB+領域の座標に従って存在する。その領域内のhok及びs ok遺伝子は、それぞれ黒くぬられた部分及び開放部分により示されている。推 定のmokプロモーターは←として示され、そして推定のhok Shine− Da1garno配列は*として示される。プラスミドppR341及びpPR 345は、pBR322の誘導体であり、これは、それぞれ+268〜+580 及び+303〜+580のparB領域を含む。プラスミドpPR341は、h ok 5hine −Da1garno配列及びhok読み枠を担持し、ところ がpPR345は、hok読み枠のみを担持する。両プラスミドは、sok遺伝 子を欠いている。制限酵素部位はJ(BamHI)及びE(EcoRI)として 示される。
第16b図は、cro’−hak遺伝子融合の誘導のために使用されるプラスミ ドpKG345の物理的且つ遺伝子的な地図を示す。プラスミドpKG345は pPR345誘導体であり、ここでλpRプロモーター及びλリプレッサー遺伝 子のcI857対立遺伝子を含むBgt■−8atIフラグメントが、BamH I及び5atlにより制限されたpPR345中に挿入された。この構成は、そ れぞれλpRプロモーター及びcro Shine−Datgarno配列の制 御下でhok遺伝子の転写及び翻訳を決定した。遺伝子融合は、ero’のため に開放部分として及びhokのために胴線部分として示される。bta遺伝子、 λレプレッサー(黒くぬられた部分〕及び複製の起点がまた示される。λpRプ ロモーターは←として示されそしてcro Shins−Da1garno配列 は*とじて示される。制限酵素部位は、R(Rsal) 、 5(Satl)  、 E(EcoRI) −B(BamHI)及びB2(BatI[)として示さ れる。
第17図は、bok遺伝子とcro’−hok“遺伝子との融合体のλpR誘発 性発現の後の宿主細胞殺害を示す。
E、コリ株MC100O(: pKG341 (開放の記号)又はpKG345 (黒くぬられた記号)のいずれかを含む〕は、30℃で、0.2%グルコース及 び1%カサミノ酸により補足されたA+B最少培地中で指数的に増殖された。
時間Oで、温度が42℃に変えられ、そしてその培養物の増殖は、選択培地(1 00μF17mlのアンピシリンを含むLP7’レート)上で0D450及び生 存細胞数測定として表わされた。
第18図は、プラスミドpLK26の地図である。黒くぬられた部分は構造遺伝 子を示し;挿入体は、5pacIプロモーター続いて合成リポゾーム結合部位及 びポリリンカーを示し: artは、それぞれpBR322及びpUB 110 からの複製の起点を示し; l*c oはtacオペレーターを示す。
第19図は、時間の関数としての、psi−1C円)又はpLK26 (四角) を含むB、サブチリスBD170の生存細胞数C0D600 )を示すグラフで ある。その細胞は、37℃で、5μEl/mlのクロラムフェニコールを含むL B培地中で指数的に増殖した。
第20図は、2mMのIPTGによるhokの誘発の後の殺害運動を示すグラフ である。pSI−1C円)又はpLK26 (四角)を含むB、サブチリスBD 170は、5μg〜のクロラムフェニコールを含むLB培地中で増殖された。生 存細胞数測定は、5μ9/ktlのクロラムフェニコールを含むLBプレート上 でモニターサれた。
第21図は、シラスミドpPKL8(5,5kb )の地図を示す。fimB  # fimE及び切断されたfimA遺伝の位置が示されている。二重矢印を含 むボックスは、fimA遺伝子のプロモーターを含む逆位可能な300bp領域 を示す。斜線部分はpBR322のDNAを示す。
第22図は、プラスミドpPR341(4,3kb )の地図を示す。胴線部分 はpBR322のDNAを示す。
第23図は、シラスミドpPKL100 (7,5kb )の地図を示す。詳し くは第14及び第15図を参照のこと。
第24m及び第24b図は、プラスミドpPKL100を含むE、コIJK−1 2株MC100O細胞の顕微鏡写真を示す。矢印は殺害されたゴースト細胞を示 す。
第25図は、プラスミドpPKL100 (レーンA)及びpPKL8 (レー ンB)のSmell及びSn aB ■による消化ヲ示す。レーンCは、次のサ イズを示す分子量マーカーとして使用されたバクテリオファージλのHjndI [I消化物である: 23.1kb、 9.4kb 、 6.6kb。
4.4kb# 2.3kb、 2.0kb及び0.56kb、矢印は、300b pセグメントの逆位によって影響されたフラグメントを示す。
第26図は、プラスミドpLP4(A) e pLP(覇B)及びpLP6 ( =C)の地図を示す。胴線部は、pAcY0184のDNAを表わす。関連する 制限部位及びfimB及びfimE遺伝子の位置が示されている。
材料及び方法 細菌株及びプラスミド 細菌及びプラスミドは、第1表に挙げられている。
使用される実験技法は、微生物遺伝学(JoMiller:Experimen ts in Mo1ecular Genetics * Co1d Spri ngHarbor * New York z 1972)及び遺伝子操作(D av i s *Bothstein及びRoth: A Manual fo r Gen5+ticEngineering : Advanced Bac terial Gen5ties yCold Spring Harbor  r New York h 1980及びManiatia、 Firitsc h及びSambrook : MolecularClonnig r Co1 d Spring Harbor r Netv York r 1982)の 分野に使用される標準技法であった。
すべての細胞は、グルコース0.2%及び1μ97m1のチアミンを含むLB培 地(Bertani a J、 Baet62e1951.293ページ)又は グルコース0.2%及び1%カサミノ酸により充たされたA+B最少培地(C1 ark及びMaale 、 JoMol、 Biol、 23 x 1967  +99ページ)中で増殖された。使用されるプレートは、LB培地及び寒天1. 5チを含むLA7’レートであった。
透明な分解物が、Clew@ll及びH@1inski* Proc。
Natl、Aead、Set、 USA62 、1969 、1159〜116 6ページによって記載された方法に従って調製された。
プラスミドDNAの小規模な調製が、Birnboimなど、。
Nuel、 Ac1ds Res、?’+ 1979y 1513〜23ページ の方法によりて行なわれた。
プラスミドDNAの大規模な調製及び分析がStougaard及びMo1in  * Anal、 Biochem、 118 m1981 、181ページに 従って、色素浮遊密度勾配遠心法を用いて行なわれた。
制限エンドヌクレアーゼが、製造者によって提供され次規定(Bo*hring er s Mannhsim又はBiolmbs。
New England )に従って、37℃で使用された。二重及び三重の消 化が、最っとも低い塩濃度を要する酵素により開始し、そして次に次の酵素を添 加する前、追加の緩衝液により調整することによって行なわれた。
エキソヌクレアーゼBat31による処理は、次のよぅにして行なわれた二0. 1単位のBat31を、線状DNA 50μsに添加し、そしてサンプルを、1 1.t21゜4’ 、 8’ 、 16’ 、 32’及び60’ テロ 0  mM+7)EDTA中に取り、フェノ盛により抽出し、エタノールにより沈殿せ しめ、そしてTE緩衝液20μ!中に再懸濁した。その20μl溶液の半分を、 適切な制限酵素により消化し、アガロースゲル電気泳動にかけ、欠失されたDN A欠失体の平均サイズを決定した。他の半分に、適切なリンカ−を添加し、そし てその混合物を、48時間、過剰のT 4 DNA Uガーゼによシ連結した。
制限されたプラスミドDNAの連結は、製造業者によって推薦されるようにして 行ない(但し、プラント末端の連結を除く)、ここで過剰のT 4 DNAリガ ーゼ及びATPが添加された。
PKG633:λレゾレッサー遺伝子のeI857温度感受性対立遺伝子及びλ pRプロモーターを含むpOU82のSatI−Bgt■フラグメントを、pa rB+領域の前のpPR633中に挿入し、その結果、λpRfロモーターは、 左から右に領域中を読む(第1図)。類似する方法において、pOU82のSa il−BgLnフラグメントを、pPR634及びpPR341中に挿入し、こ れらは、pKG634及びpKG341をもたらす、pPR633のBat31 欠失誘導体である。pKG171 : pPR171において、pOU82のS atI−Bgtnフラグメントを、反応の方向に挿入し、pKG171を得た。
hok及びsok遺伝子に対するその挿入されたλpRプロモーターの位置及び 方向は第1図に示される。pF634 : parB+領域の右側390bp及 びλd857−pR誘発性プロモーター系を含むpKG634のEcoRI−8 atIフラグメントを、プラント末端の連結(Slヌクレアーゼを用いて、制限 され、プラント末端化されたDNAフラグメントを製造した)によって、pML 31の耐カナマイシン性(aphA”)フラグメント中のユニーク5ai1部位 に挿入した。
DNAを、製造業者によって与えられる方法に従って、適切な制限エンドヌクレ アーゼにより切断した。
細胞DNAのためには、DNAμS当り10単位が使用された。インキュベーシ ョン時間は、37℃で3時間であった。その生成されたDNAフラグメントを、 0.8ボルト/c!nで18時間、Trim−酢酸緩衝液中、0.7%又は1チ アガロースダルを通しての電気泳動により分離し、そしてエチジウムプロミドに よる染色により可視化した。
シラスミドの移動化 E、コリS 17.1は、染色体中における、挿入された接合性プラスミド(R PI誘導体)によって、RSFIOIOのようなシラスミドを移動することがで きる。問題のプラスミドは、供与体を表わす817.1に形質転換された。
供与体細胞及び受容細胞の1滴を、LBプレート(選択されない)上で混合し、 そして−晩インキュベートした。この得られた細胞マスから、液体懇濁液を生成 し、この希釈液を、二重選択グレート上に分散した。
第1表 細菌及びプラスミド 細菌 適切な表現型 E、コリに−12t MC100O1) Lau−+ Lae−,5trRE、 コ リに−12s S17.12) Pro−,5trRt Mob”E、コ  リ K−12、1005” M@t−、NaL”セラチア マルセスセンス (Serratia marce+5cens) TeRシス−トモナス プチ ダ RifR バシラス サブチリス BD170リ trpC2、thr−5プラスミド 適 切な表現型 parB挿入体の座標(第1図を 参照のこと) Rldrd−19 pSGS8 pBR322−、Trp”、 ApRpBOE93 RSFIOI O,KanRpPR95R1,+(hok”、 sok”) −300−+58 0pPR311R1e+(hok”、 sok”) +1−+580pPR63 3pBR322,+(hok”、 sok”) +1−+580pPR634p BR322,−(hok”) +194−+580pPR341pBR322, −(hok”) +268−+580pPR171pBR322,−−300− +288pPR154pBR322,−(sok”) 300−+330pKG 634 pBR322,(hok”) +194−+580pKG341 pB R322,−(hok”) +268−+580pKG171 pBR322, −300−+288pPKL100 pBR322,Ap 、Tet +268 −+580pPKL8 pBR322,ApR pJK3−16)pBc16.pBR322,TetpSI−17)pUBll o、 pBR322,Catl) M、J、 Ca5abadan+ S、N、  Cohen+ J、 Mo1ec、 Biol。
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2) R3Simon+ Biotechnologyy November  1983+3) J、Grinsted+ J、R,5aunders+ L、 C,Ingram+R,B、5ykert+ M、N、Richmond、J、  Bacteriol。
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Ganesan et al、+ Academic Press+ 1982 s 145ページ。
7) A slight modification of pAIQ25 d escribedin Yansura and Henner+ Proc、 Natl、 Ac1d。
Sci、 81.1984.439ベージ; Henner から得られた。
染色体DNAの精製 全DNAを次のようにして細菌から抽出した。細胞を遠心分離により収穫し、I XTEN緩衝液(TEN = 1 0 mMのTris(p87.5 ) 、1 mMのEDTA 。
0.1MのNaC4)により2度洗浄し、そして14礪のリゾチームを含むTE Nの1/10体積中に再懸濁した。37℃で30分間のインキュベーションの後 、プロトプラストを、ドデシル硫酸ナトリウムの添加により分解し、1%の最終 濃度にし、そしてプロテイナーゼKを添加し、0.25 m9/mA’にした。
その分解物を37℃で2時間インキュベージシ、そして緩衝フェノールにより2 度及びクロロホルムにより3度、連続的に抽出した。酢酸ナトリウムを添加し、 0.3Mにし、そして1体積のインプロパツールの添加によってDNAを沈殿せ しめた。その沈殿物を、96チ及び80qbエタノールにより数置洗浄した。
最後に、DNAを、1!nMのTris 、 1 mMのEDTA中に溶解した 。
テトラヒメナ サーモフィリアBv■からの全DNAを、N1elsen、 H o及びEngberg+ J、 : Biochim。
Biophys、Acta 825 、1985 # 30〜38ページの方法 に従って調製した。テトラヒメナサーモフィリアBV[からの大枝を単離しく  Cech+T、R8など、 : Ce1l 27 、1981 、487〜49 6ページ)そしてDNAを抽出した( Maniatia など、、 1982  、op、eft、、 280〜281ページ)。
テトラヒメナ サーモフィリアBV■からのrDNAを、Engberg e  J、など、: J、 Mol、 Biol、 104 、1976゜455〜4 70ページによって記載されているようにして調製した。
ピサム サチパム(Piaum sativum)からのクロロプラストDNA を、Book jans* G、など@ : Analyt。
Biochem、 141 * 1984 e 244〜247ページの方法に 従って単離した。
7週の法的な中絶からの胎児の肝朦組織を、生理食塩水中で細かく切り刻み、そ してそのDNAを、Maniatisなど、s 1982 r op、 eft 、、 280〜281ページの方法に従って調製した。類似する方法によシ、D NAを、神経芽細胞腫の患者からの腫瘍組織検査法によシ単離し;その単離され たDNAは、数百倍の拡大された染色体領域を含むことが見出され、そして同様 に、腫瘍細胞は、分裂細胞の鏡検法により、多くの染色体外ミニクロモソームを 含むことが見出された。
放射性ラベリングのためのDNAフラグメントの単離100ミクロンのpPR9 5及びpBD2724 DNAを、それぞれEcoRI及びHindllにより 消化した。そのフラグメントを、5ボルト/、で3時間、Trig−プレート緩 衝液中、1チアガロースグルを通して電気泳動により分離した。所望のフラグメ ントを、製造業者の方法に従って、NA45膜(Schleicher & 5 chull)上で電気溶離することによって単離した。65℃で1.5MのNa Ctによりそのフィルターを溶離することによってフラグメントを回収した後、 そのフラグメントを再びアガロースゲル電気泳動による精製にゆだねた。
アガロースゲル電気泳動 DNAを、製造業者によって与えられた方法に従つて、適切な制限エンドヌクレ アーゼにより切断した。
細胞DNAのためには、DNA、!1g当り10単位が使用された。インキュベ ージ、ン時間は、37℃で3時間であった。生成されたDNAフラグメントを、 o、 B zルト/crnで18時間、Tris−酢酸緩衝液中、0.7%又は 1%アガロースゲルを通して電気泳動にかけることによって分離し、そしてエチ ジウム プロミド染色により可視化した。
分子量マーカーを次のようにして調製した:wtλDNAを、HindI[Iに ょシ制限し、そしてα−32P−dCTP+非放射性dATP及びdGTPの存 在下で、製造業者によって推薦されるようにして、Boehringer *M annh@imからのフレノウポリマラーゼにより末端ラベル化した。分子量マ ーカーとして使用される場合、テトラヒメナの多くの大枝DNAが、試験レーン のDNA負荷に対応して添加される。
グルカラニトロセルロースフィルターへのDNAフラグメントのトランスファー 室温で15分間、0.25HのHCl中で一部脱プリンした後、グル中のDNA の変性、中和及びグルがらBi12(Sehleicher & Sch”ul l) 二)ロセルロースフィルターへの続くトランスファーが、Maniati sなど、。
1982 、 op、cit、、 280〜281 ペー7に記載のようにして 行なわれた。トランスファーの完結は、トランスファーの後、ダルのエチジウム プロミド染色により確められた。
以下余白 放射性ラベルされたグローブの調製 900 bpのpar Bフラグメント0.3μg及び300bpのrel B  −orf 3フラグメントQ、3μg?、0.25μMのα−32p−デオキ シシチジン三リン酸(mモル尚!113000Ci)を用いてニックトランスレ ージ。
ン(Maniatisなど・、1982.Op、Cit、)によって放射性ラベ ルした。取込まれなかった放射性前駆体を、くシ返しこのエタノール沈殿法によ って除去した。それぞれの調製物に、担体としてE・コリの+ RNA 100 μgを添加した。
プローブの比活性は、それぞれpar B及びrelB−orf3フラグメント のμg当クシ2〜3X10び4〜5X10dpmであった◎ ハイブリダイゼーション アガロースグルからトランスファーされたDNAを含むフィルターを、一定に振 盪しながら、37℃で18時間、ハイブリダイゼーション溶液を有するプラスチ ックバッグ(120m2当、910m/)中でブレインキュベートした。そのハ イブリダイゼーション溶液は、Wa h 1など、r Proc、 Natl、  Acad、Sci 、 76 t 1979 +3683〜3687−(−ジ から変性され、そして38%脱イオン化ホルムアミド、0.75MのNaCt、  50 mMのリン酸ナトリウム及び10 X Denhardt溶液(5QX  Denhardt溶液は、0.2%ウシ血清アルプミ/、0.2%ポリビニル ピロリドン及び0.2%フィコールを含む)を含有した。
ブレインキュベーションの後、変性された。放射性ラベルされたプローブを、適 切なフィルターに添加した。parBグローブを用いる実験においては、ハイブ リダイゼーション中のフラグメントの濃度は3ng/fnlであシ、ところがr elB−orf3プローブは1.3n g/mlの濃度で使用され、これらの2 つの場合、等モル濃度の相補的配列が得られた。
ハイブリダイゼーションは、静かに振盪しながら19時間、37℃で行なわれた 。
ハイブリダイズされたフィルターを、0.4×洗浄緩衝液によシ室温で20分間 、1度洗浄し、そして最後に、4×洗浄緩衝液によシロ0℃で30分間、2度洗 浄した。その洗浄緩衝液は、0.6MのNaC2,0,1% SDS、0.1% ビロリン酸ナトリウム、50 mMのリン酸ナトリウム(pH6,5)t−含ん だ。オートラジオグラフ法がX線フィルムを用い、そしてスクリーンを増強する ことで行なわれた。照射時間は、図面の説明のセクションに示されている。
“フィルターハイブリダイゼーション分析”は、次の操作の順序を示す例に使用 される: DNAフラグメントのアガロースゲル電気泳動、ニトロセルロースフ ィルターへのフラグメントのトランスファー、適切な放射性ラベルされたグロー ブとのハイブリダイゼーシ、ン、フィルター洗浄、及び洗浄に続くフィルターの オートラジオグラフ法。これらの例に示されるデータは、フィルターハイブリダ イゼーション分析によって得られたオートラジオダラムを表わすO 用語“相同性”は与えられたグローブと分析される核酸種との間の相補性の程度 の存在を示すために本明細書中に使用される。
相同性の程度は、与えられたプローブと分析される核酸種との間に形成される二 重核酸分子中における相補的な塩基の部分とに表わされる。
検出できる相同性の最少度は、ハイブリダイゼーション中に使用される実験条件 及びグローブと分析される核酸種との特徴の関数である。
グローブDt’JAとフィルターに結合されたDNA種との間の相同性の程度は 、同じ条件下で100%相同の、フィルターに結合された配列に観察されたシグ ナル強度に対する実際のハイブリダイゼーションシグナルの強度から推定された 。
ハイブリダイゼーションシグナルの強度は、主に、ハイブリダイゼーションの速 度及び特異的にハイブリダイズするバンドに存在する、フィルターに結合された DNA分子の数に依存する。ノ・イブリダイゼ−ジョンの速度は主に、ハイブリ ダイゼーションの間の相補的配列の濃度、イオン条件、温度及びプローブDNA とフィルターに結合された分子との間の相同程度によって決定される。ハイブリ ダイゼーションの速度は、二重DNAの熱安定性を低下せしめる非相補的配列( Bonnet 、 T、!、など−r J、 Mo1. Biol、 81 p l 973.123ページ)の存在により遅められ;グローブとフィルターに結 合されたDNAとの1%ミスマツチは、熱安定性において1度の減少をもたらす (Maniatisなど、y1982+op、cit、+388ページ)。従っ て、ハイブリダイゼーション条件は、ミスマツチのレベルが検出できるシグナル をなお生産するであろうことを決定する。本発明に使用される条件は、フィルタ ーに結合されfcDNAとグローブとの飽和を誘導しなかつたことが注目される べきである。
ハイブリダイゼーション及びフィルターのための本発明の条件は、同じイオン環 境下で対合された二重DNAの平均溶融温度以下の40℃である温度に、DNA 二重体をさらすことであシ、すなわちその条件は、高度の非対合性塩基を含む二 重体の検出を可能にする。この計算に使用される公式は、Be1tz *G、A 、など、 、Meth、Enzynol、100 + 1983 t266〜2 85ページに論議されている。
使用される条件は、100%〜80%の相同性有する二重体から得られた最大の ハイツリダイゼーシヲンシグナルの100%t−検出し、ところが60%相同性 の二重体からのシグナルは、上記最大の強度(上記を参照のこと)の50Jであ ることが推定される。60%よシも低い相同性を有する二重体は、さらに弱いシ グナル金生成するであろう。
多くのミスマツチを有する二重体に関しては、オートラジオダラムの照射時間が 延長され又はフィルターに結合された相補的分子のコピー数が増加され得る場合 、シグナルは検出できるであろう。
例I ParB 領域の欠失マツピング(第1図参照)pPR95の構成(第2図) p PH15の構成は次のように行なわれた。グラスミドpOU93 (Gar desら、J、Bacteriol −161y 1985 *pP292−9 8)はプラスミドR1(第1図)のEcoRI −Aフラグメントから導かれた parB pgtlフラグメン)t−含むpBR322誘導体である。そのps tIフラグメントは第1図に示すように制限酵素Raa Iによシ便利に小さな 数フラグメントに分けられる。通常のクローニング法によシその最も大きいR@ alフラグメン)(880bp)はpBR322由来のクローニングベクターp HP 34 (PrentkiらGene17.1982.pp189−96) のSma 1部位に挿入しpPR13とした。pHP 34のSmaI部位は2 つのEcoRI部位の両端に代えられ、それによって挿入された880塩基対( bp )のRsalフラグメントは900塩基対のEcoRIフラグメントに変 換された。そのようにして作られたpPR13の900塩基対のEcoRIフラ グメントはm1niR1由来のPOU 82 (国際特許出願筒PCT/1)K  83 / 00086号、同公開第WO34101172号)のEc oR1 部位にクローニングされpPR95を得た。pPR95を第2図に示した。グラ スミドpOU 82は分配機能を欠いているために不安定に植え継がれている( 国際特許出願筒PCT/I) K 8310086号同公開第WO341011 72号)。そして1世代1細胞につき10−2の頻度で脱落する。
他方pPR95は非常にまれに脱落し1世代1細胞当シ10−4をこえない頻度 で脱落する特徴を有する(国際特許出願筒PCT/D K 8310086号、 同公開第WO34101172号中に述べられたように測定された)。
それはparB+mjni R1誘導体の特徴的々脱落頻度である。このように して完全なpar B領域はm1niR1レゾリコンを安定化させるフラグメン トの能力によって判断されるように880塩基対のR8alフラグメント上に位 置する。
par B領域の詳細な制限酵素マツピングは次のように行なわれた。pPR9 5はBamHIによりて切断され、エキソヌクレアーゼBal 31によって処 理され、次いで結合された。その結合の前にBamHIオリゴヌクレオチドリン カーが付加された。この処理によってpar B領域の左側を含む一連の欠失誘 導体が得られる。その欠失の大きさはそのDNA ’i制限酵素)i:coRI とBamWlで処理した後、アガロースゲル上でDNAフラグメントの大きさを 分画することによシ決定された。次17CBamHIオリゴヌクレオチドリンカ ーの正確な挿入部はMaxamとG11bertによって述べられたヌクレオチ ド配列決定法によって決められた(Meth。
Enzymol、65.1980. pp499−566)。このような方法で その領域の非常に詳細な地図が得られた。さらに各々のシラスミド誘導体に対す るparB表現型(材料と方法の項に述べられたようにして決められた)は解析 された。pPR95の−320から00間の配列の欠失(第1図参照)によって 得たpPR311はpar B+の表現型を変化させなかった。
よってpPR311の中の残る580塩基対のBamHi−EcoRl フラグ メントは完全なpar B領域を含んでいるにちがいない。その領域の中をさら に左から欠失させると完全に安定化活性を消失する。
pPR311の580塩基対のpar Bフラグメントの右の部分の欠失(第1 図参照)はparB+表現型の消失となる。そのようにpar B領域はこのフ ラグメント端に近い位置に存在する。
例2 par B領域のヌクレオチド配列(第3図参照)第3図に示されたミニマルp arBのヌクレオチド配列はMaxam及びG11bertによシ述ぺられた化 学分解法(Meth、 Enzymol、65 、1980 、 pp499〜 566 )を用いて決められた。次のようにparB領域の塩基配列内の必須の 生物学的情報は詳細に記載される。
実施例1で定義されたように580塩基対のミニマルparB領域の塩基配列( 第1図参照)は第3図に描かれる。その領域の中央と左側部分は2回対称性に富 んでいる。その580塩基対は50コドン以上からなる3つのオープンリーディ ングフレームから成る。これらのリーディングフレームの開始及び終止のコドン は第3図に示される。その+3’04位から始ま!++460で終わるリーディ ングフレームの前にはイー、コリのリポソーム結合部位(5hine及びDal garno + Nature (oンドン)254,1975゜pp34−3 8)に似たDNA配列(5’−AGGA−3’)が存在する。その部位はmRN Aの翻訳を開始するリポソームに対する認識部位として作用することが知られて いる。このリーディングフレームのポリペプチド産物は第3図のDNA配列の下 に示される。
例3 par B領域から発現される機能(第4図及び第5図参照) 一連のプラスミドが構築され、それからpar B領域内の推定遺伝子(配列か ら示されるような)の条λ 作付の発現は pB7’ロモーター及びλeI 857遺伝子をもったフラグメ ントの挿入によって得られる。
これらの挿入部は第1図に示される。λ、R温度誘発グロモーター系が選ばれた 理由は、2pRプロモーターの調節遺伝子(cI857遺伝子)と2pRは共に 単一のBglII−8ailフラグメント上に位置しているためである。さらに λリグレッサー遺伝子のc1857対立遺伝子は高温(42℃)で挿入ブロモ− ターを誘発出来るようにする。しかし低温(30℃)で静止又は静止に近い状態 にする。pOU 82のBglII−8allフラグメントがグラスミドpPR 634とpPR341に常法のクローニング法によシ挿入され、それぞれプラス ミドpKG 634及びpKG 341を得た(材料と方法の項参照)。
pKG 634とpKG 341をもつ細胞は30℃で正常に増殖する。しかし ながら42℃でλpRの誘発は宿主細胞の急速な死を招く。
第4図は、致死速度(生存細胞数測定)とJC441(pKG 634 )株の 42℃へ温度上昇後の0D45oで測定される増殖曲線とを示す。生存細胞数は 急速に減少しく半減期2.5分) oD450の増加は止まる。反対方向(pK G 171 )にpar B領域を転写するλpRプロモーターの存在は細胞増 殖と生存性に影響を与え々い(第4図、コントロール)。
λpRプロモーターの熱誘発後の細胞(JC411/pKG 634 )の顕微 鏡検索(位相差)は細胞の変形した形態を示した。はとんどの物質は帯状に明ら かに凝集しておシ、細胞の残シの部分は透明のままである。この実例は第5図に 示される。その図には正常と変化した細胞を示した。特徴的なpar B誘発現 象をもった細胞は次のようにゴースト細胞と名づけλpRプロモーターフラグメ ントは52アミノ酸のオープンリーディングフレームの開始点のすぐ上流に挿入 されたので(例2参照)、+304位に開始されるオープンリーディングフレー ムによってコードされる52アミノ酸のポリペプチドは細胞を死に散らせること を強く示唆する。したがってこの遺伝子は次のようにhok (宿主致死)と呼 ばれる。
例4 hokによって発現される宿主致死効果の抑圧(第6図参照) ひじように毒性のある生産物が発現される遺伝子は明らかに調節されているにち がいない。それ故hokの調節因子も又par B領域によってコードされたと 仮定された。この調節ループの性質を調べる最初の試みとしてhok遺伝子の上 流にλc1857e含むpKG 634のフラグメントがミニF7’ラスミドに 挿入されpF634t−作製した。第6図はJC411(pF634)の致死の 誘発を表わす。その図は、pBR322に比してFは低コピー数であるのでpK G634の場合よシ致死は幾分ゆりく如し、効果的でないことを示す。
第2のparB プラスミド(pPR633)は次にJC411(pF634  )株に導入され、この2重のプラスミド株によって誘発実験がくシ返された。第 6図に示されるようにトランスに存在するpar B領域はhok遺伝子の転写 活性を充分抑圧する。よってそのpar B領域は宿主致死の抑制因子(aok 遺伝子)をコードする。この実験企画を1つの検出法として用いながら、aok 遺伝子の地図は次のような方法で作製された。pF 634を含む二重プラスミ ド株と欠失誘導体のひとつのpPR634、pPR341、pPR154又はp PR171がそれぞれ作製された。そして42℃におけるこれらの株の増殖様式 を追跡することによシ、その欠失誘導体のsok表現型は温度上昇後の増殖を測 定することによシ決定された。これらの欠失誘導体の解析によって、プラスミド pPR634とpPR154はsok活性を発現していることが分かった。それ に対しプラスミドpPR341とpPR171はsok活性を検出出来る程度に は発現していない。
そのプラスミドは又parB に対して特徴的な不和合性表現型について試験さ れfc(国際特許出願第PCT/DK83100086号、同公開第WO341 01172号参照)。そしてsok活性を発現するプラスミドは又par B特 異的な不和合性を示すことが見出された。
一方、上述のようにsok″″であるプラスミドは不和合性を示さない。よって par B不和合性反応はaok活性の検出法を表わす。
hok遺伝子に対して述べられたと同様にsok遺伝子活性に必要な領域はさら に縮められた。マツピングに用いられた5ok−の誘導体のひとつpPR171 は−300から+288までに及ぶpar B領域を含む(第1図及び第3図) 。λcI 857とλpRを含む制限酵素フラグメントは、pPR171に、λ pRプロモーターがそのグラスミドのsok領域の中を読むように挿入されpK G 171 ’に作製し7’c(材料と方法の項参照)。
プラスミドpKG 171はpOU 94を含むC3l(50株に導入された。
プラスミドpOU 94はグラスミド上にparB領域を有するために完全に安 定に植え継がれるlac+parB+p 15誘導体である。その株の中に他の parB+プラスミドの導入はpar Bから発現される不和合性のためにpO U 94の不安定化を招く・30℃においてpGK 171の存在は、それほど pOU94の不安定化を起さないが42℃では明らかに不安定性が検出された。
それ故pKG 171のpar B領域内の右から左への転写は1ncB領域( すなわちsok遺伝子)の活性化を起こす。
ここで述べられた結果はsok遺伝子の領域をさらに狭め、+194(pPR6 34)と+288 (pPR171)の間に位置しているに違いない。又sok 遺伝子プロモーターは右から左へ(hok遺伝子転写とは逆に)読み、少くとも 部分的に+288 (pPR171)と+336 (pPR154)の間の領域 に位置づけられる。推定の一10配列(TATCCT )は+262位に位置し 一35配列(TTGCGC)は+285位に位置する(第3図) (Hawle yとMcClure pNucleie Ac1ds Res、11 p 19 83 * pp2237−2255)、これらの配列はsok遺伝子のプロモー ターを構成すると仮定される。
例5 イー、コリ染色体上のR1par B相同体の発見(第8a図参照) プラスミド進化は、バクテリア染色体と自由に複製するDNA分子との間の遺伝 情報の広はんな交換を伴なうので、イー・コリ染色体DNAはR1parB配列 に可能な祖先の配列に関して解析された。
図8aの6列目にプラスミドをもたないイー、コリJC411からの全Ec o RI開裂DNAがparB7’O−プに対するフィルターハイブリダイゼーショ ンによって解析された(材料と方法の項参照)。20キロ塩基(kb )のフラ グメントはむしろ弱いが明確なシグナルが見られる。このシグナルは同時間露出 した場合イ、コ!J DNA ’t”含む他の列(4列、5列)にも又検出出来 る。染色体配列は、parHにおよそ55チの相同性があると見られる。その染 色体配列は次のようにpar 1 と名づけられる。
重要な問題はもちろん、塩基配列のレベルでの相同性の知見が、その相同の領域 によってコードされる産物の機能の類似性に、どの程度反映するのかということ である。1つの見方が実施例7でさらに扱われる。
例6 RlparB のイ・コリ染色体相同体の遺伝的構成及びR1par B に対 するその機能的関係(第7図参照)実施例3で定義されたプラスミドR1のho k遺伝子は52アミノ酸のポリペプチドをコードする。そのhok遺伝子産物の アミノ酸配列を多数の既知の蛋白配列と比較した。驚くことにイー・コリrel  Bオペロン(BechらThe EMBOJournal 4 p 1985  y pp1059−1066 )のralB−orf 3遺伝子によりてコー ドされる51アミノ酸のポリペプチドはhok産物に顕著な相同性を示した。2 つの相同な蛋白のアミノ酸配列は第7図に表わされる。第7図は、そのアミノ酸 の42%(22個)が前記2つの蛋白において同一であることを示す。アミノ酸 の17%(9個)に関しては、1つのアミノ酸が同じ化学的性状(すなわち、疎 水性、荷電等)のアミノ酸によって置換されていることによシ、その変化が保存 されておシ、したがって全体の相同性は61%になる。特に荷電アミノ酸は16 位と31位のシスティン残基のようによく保存されている(第7図)。
hok遺伝子及びrel B −orf 3のDNA配列も又第7図に示される ように比較された。次のように用いられた塩基配列位置番号は第3図で示された parB+配列の通シである。+290位から+460まで、2つの配列の間に 55%の相同性がある。保存された領域は、+304から+460に位置する、 蛋白をコードする配列の上流及び下流の塩基を含むと第7図から思われる。その コード領域の外側の塩基の保存性は2つの遺伝子の調節様式もまた少くとも部分 的に保存されていることを示す。
その配列相同性が機能に類似性を反映していることを示すために、rel B  −orf 3遺伝子の上流λpRプロモーターフラグメントをもったグラスミド が構築された(構築の同様な様式の記載は実施例3のhok遺伝子のマツピング で行なった)。
rel B −orf 3の中にλpRが仲介する転写が誘発されたとき、急速 な細胞死が実施例3に述べられたプラスミドpKG 341 e含むバクテリア に対し観察されたと同様の速度で見られる。同時に培養液中のすべての細胞はh ok性をもった6ゴースト”細胞に形質転換される(第5図参照)。
よってプラスミドR1のhok遺伝子とイ・コリrelBオペロンのrel B  −orf 3との間に構造及び機能上に顕著な相同性がある。
例7 種々のシラスミド上のparB相同配列(第8a図参照) 種々のプラスミドをもったイ・コリの多数の株かうEcoRI 開裂全DNAの フィルターハイブリダイゼーション解析はpar Bグローブを用いて行なわれ た(第8a図における1〜5列)。
プラスミドR1dra19は、parBグローブが初めからクローニングされた R1fラスミド群の1員である。R1dra19は細菌ゲノムにつき2コピー存 在する。イ・コリ1005/R1−dra 19からのEcoRI切断全DNA は第1列に解析されている。19.5キロ塩基の強くハイブリダイズするフラグ メントがみられる。その大きさは19.5キロ塩基R1プラスミドのpar B 機能の遺伝子地図と一致する(国際特許出願筒PCT/DK83100086号 、同公開第WO84101172号)。
プラスミドR100はR1の19.5キロ塩基のEcoRI−Aフラグメントに 等しい領域内に転移因子TnlOeもつR1に近い関係にある。そのトランスポ ゾンはEc oRlの認識配列を含む、そして結果としてさらにEcoR1部位 がR1様EcoRI Aフラグメントの中に導入され、これt−R100の2つ のEcoRI A及びEcoRl−Dフラグメントに分割する( MikiらJ 。
Bacteriol、144 、1980pp87〜89 )。R100のこれ らの2つのEc oRIフラグメントはへテロデュプレックスマツピングによっ てF因子に存在する配列に相同することが見出された( 5harpらJ、Mo l。
Bio175.1973.p235)。12.8キロ塩基の強くハイブリダイズ するフラグメントが第8a図2列に見られる。それによってR1とR100、及 びFとの間の相同性領域の中心となるR100のpar B領域からR100の EcoRI −Dフラグメントまで地図化される。
R100のF相同性領域内のpar Hの位置づけは、不和合性群IncFIに 属するプラスミド上のparB 様配列についての検索をうながした。
IncFIグラスミドR386t−もったイ・コリ株B210/R386からの EcoRI開裂全DNAは、par Bグローブを用いたフィルターハイブリダ イゼーション法によって解析された(第8a図、3列)。
Fと同じ不和合性群に属するシラスミドR386は19.5キロ塩基のEcoR Iフラグメントに対応するpar Bハイブリダイゼーションシグナルを与える ことが見出された。このプラスミドはゲノム当たシ0.5〜1コピー存在するの で、R100シグナルの約3分の1のシグナルが見られるということは(第8a 図、2列)、RlparBとR386parB様配列との間の相同性の程度は5 5〜60%であることを示唆している。
par B関連配列検索は他の不和合性群へ広げられた。不和合性群IncPに 属するプラスミドRPIが解析された。
par Bグローブによって1005 (RPI)からの全EcoRI開裂フラ グメントはEcoRIで直線化されたプラスミドに対応するハイブリダイゼーシ ョンシグナルを与える(第8a図、4列)。その他にpar 1に対応する20 キロ塩基のハイプリダイゼーシ、ンパンドが見られる。それは実施例5で論述さ れた。
RPIはグラム陰性バクテリア宿主の広い範囲に安定に維持されているので、R PI上のpar B関連配列の発見はイー・コリ及びプソイドモナス・プチダ( 例11)に働いているRlparB系に似たグラスミド維持系が多数の細菌宿主 に機能している可能性を示す。
さらに他のシラスミドR6−K(IncK不和合性群)は、parBグローブに ハイブリダイズするR6にの25キロ塩基のEeoR1フラグメントが存在する ことによって証拠づけられるように、およそRPIと同じハイツリダイゼーショ ン性をもった配列を有することが見出された(第8a図、5列)。
R1parBハイブリダイズ配列の存在はRlparBに関連する安定化機構の 存在を反映しているかどうかを決めるために低コピー数プラスミドFはいくらか 詳細に解析された。
2つのプラスミドの安定化機能はFのゲノム内に同定されそしてそれに対応する 遺伝子(5OP(OguraとHjraga、Ce1132,1983.pp3 51〜360)とccd (OguraとHiraga r Proc、 Na tl、 Acad、 Set、 USA80.1980.pp4784〜478 8) :lは40.3から49.5の地図位にわたるEc oRIフラグメント に位置づけられた。
Ftもつイ・コリ1005からの全DNAのフィルターハイツリダイゼーション 解析は、R1parB関連配列はFの10.7キロ塩基のEcoRIフラグメン ト(49,5〜60.2位にマッシされる)上に存在することがわかった。Ee oR[及び/又はBamHIによって消化された1 005 (F) DNAの ハイブリダイゼーション解析によって、55.7〜60.2位にわたる4.5キ ロ塩基のBamHi −EcoR1フラグメントにこれらの配列をマツプするこ とが出来る。このことはF内に第3のグラスミド安定化機能が存在することを示 す。
R1parBプローブをハイブリダイズするFの領域は次にバクテリオファージ スベクター内にクローニングされた。1005 (F)からのEcoRI消化D NAは分取アガロースゲル電気泳動法によってサイズ分画され、9.5から12 キロ塩基のフラグメントは電気泳動溶出によシグルから回収された。そのフラグ メントはλL147の左右のアームのEcoR1部位に結合され、そして試験管 内パッケイジングによシ感染ファージを作った( ManiatisらMo1e cular Cloning+Co1d Spring Harbor + N ew York 、1982 r p256参照)。それは次にイ・コリLE3 92 t−感染させるのに用いられた。R1parB関連の配列を有する組換え 体ファージをブランクハイブリダイゼーション法で同定した。
R1parB関連配列を含む10.7キロ塩基のEcoRIフラグメントをもっ た組換えファージかラソのフラグメントは単離され、pUC8のEeoR1部位 に挿入された。1つの得られたプラスミドpNL 1において、その挿入遺伝子 は、pNL I DNA f) BamHI による切断がR1par Bハイ ブリダイズ配列をもった4、5キロ塩基のフラグメントを切断するように配置さ れた。
pNLIからの4.5キロ塩基のB amHIフラグメントは単離されR1pa rBグローブをノ・イブリダイズする領域はフィルターノ・イブリダイゼーショ ン解析によって870塩基対のRaalフラグメントにマツプされた。
その870塩基対のRsaIフラグメントは単離されM13mp9のSma1部 位に挿入された。870塩基対の挿入遺°伝子上にR1parB関連配列をもっ た多数の組換え体ファージはブラックノ・イブリダイゼーション法によって同定 された。挿入DNAのヌクレオチド配列はSangerらの方法Proc、 N atl、 Acad、 Sci 、 USA? 4 、pp5463−5467 によシ解析された。
組換え体ファージmpNL12の1つの一部のヌクレオチド配列はRsaI部位 から広がる402塩基対からなシ、この配列はR1parB配列(第3図)の+ 178〜+580の領域に90%相同する。またすべてのR1parB領域の必 須の性質は、F誘導配列の中に見出サレる。(1)50アミノ酸の蛋白をコード するオープンリーディングフレームはR1hok遺伝子に対応して存在する、( 2)Rlhokのリポソーム結合部位は保存されている、(3) hokmRN A安定化に必須であると信じられているR1 p a r BmRNAの3′非 翻訳部に対応する領域は高度に保存されている(90チ相同性)、および(4)  R1−iokの推定の−10及び−35領域も又保存されている。
F由来の配列内のオープンリーディングフレーム(オープン読取υ枠)は、R1 %異的hok蛋白とはわずかにのみ異なる50アミノ酸の蛋白の遺伝情報を指定 する。第1に、Rlhok内の2つのコドンすなわちバリン15セリン29が欠 失された。第2に、2つの保存的な置換が生じ、すなわちロイシン16がバリン に、ヒスチジン39がチロシンに置き換えられている。
明らかに、F上の、R1h ok遺伝子及びその関連配列は共通の祖先の配列か ら派生し、そしてさらにRlhokに対応するコード領域の保存性はコードされ た蛋白がFの安定化に関係するということを強く示唆する。
F由来配列のグラスミド安定化性能を試験するために、Fhok様配列全配列た pNL 1からの4.5キロ塩基のBamHlフラグメントが1世代につき10  の頻度で脱落する低コピー数グラスミドであるp JEL82に導入された( 国際特許願第PCT/DK83100084号、同公開第1WO8410117 1号)。得られたプラスミドpJEL 82/FはpJEL82と同様、イ・コ リHBIOIに形質転換された。2つの株は選択圧なしに16時間の間培養増殖 された。そしてプラスミド含有細胞(アンピシリン耐性、 ApR)の画分が測 定された。結果は次の通シであった。
プラスミド アンピシリン耐性細胞のチpJEL 82 36.5 pJEL82/F 98.4 それ故R1par B関連配列をもった4、5キロ塩基のBamHIフラグメン トがプラスミド安定化効果を及ぼすことが結論された。もしその安定化がFフラ グメント内のhok様遺伝子の存在によるならば、ゴースト細胞の出現が、選択 圧なしにpJEL82/F’にもった細胞を培養増殖させた場合に予想される( 例3参照)。
pJEL82/F を含む細胞の一夜培養液中にはR1h ok誘発ゴースト細 胞とは区別できないゴースト細胞を約5%含むことが見出された。
フィルターハイブリダイゼーション法によるR1parB関連配列の証明は、F の場合にも、機能的に同様のプラスミド安定化機構が存在することを示している 。
例8 par13関連配列に相同するレプリコン安定化配列の検出のための方法として の段階的ハイブリダイゼーション法(第8b図参照) ハイブリダイゼーションの条件は検出できるシグナルを生ずるのに必要なプロー ブとフィルター結合DNA様の間の相同性の程度を決定する(材料と方法の項に おける論述参照)。したがって与えられた一連のハイブリダイゼーション条件下 で与えられたグローブによって検出できないでいて、しかしそれにもかかわらず hok様活性をコードしているフィルター結合配列が存在するかも知れない。材 料と方法の中の相同性と機能に関する論述参照。これは次の実験によって例証さ れる。
例6に述べられたように、relB−orf3は、hokとrelBorf 3 の配列比較データと機能類似性にもとづいてRlparBの染色体相同性を表わ す。プラスミドpBD2724に存在するようなrelB−orf 3及びフラ ンキング配列は、イ・コリ染色体DNAのフィルターハイブリダイゼーション解 析におけるプローブとして用いられた。
シラスミドpBD2724は、relB−orf 3コ一ド配列(Bechらに よって1070−1350と位置づけられた前記文献)を含むイ・コリのrel BオペロンからのHincl[−Mlu !フラグメントを含むpBR322誘 導体である。第8b図3列に、プラスミドを持たないイ・コリからのEcoRI 開裂全DNAが、relB−orf37D。
−プ11いたフィルターハイブリダイゼーション法によって解析される・さきに 同定されたpar 1配列(例6)に表わされそうな20キロ塩基のハイブリダ イゼーションフラグメントの他にさらに別の16キロ塩基のフラグメントが検出 される。後者の強度は20キロ塩基のシグナルの強度よシ大きいので、16キロ 塩基のEcoRIフラグメントはハイブリダイゼーシヨンプローブとして用いら れたイ・コリrel B −orf 3遺伝子をおおっているにちがいない。
すなわち16キロ塩基のシグナルの強度から相同性の程度を見積ることができる 。rel B −orf 3シグナルの約3分の4であるparlハイツリダイ ゼーションのシグナル強度は、par 1がrel B −orf 3に約65 〜70%の相同性のあることを示唆する。16キロ塩基のrel B−0rf3 をもったフラグメントはparBプローブで検出されない(第8a図、6列)の で、RlparBはrel B −orf 3に対し50%又はそれ以下の相同 性がある。
例5において、par Bプローブは、20キロ塩基染色体相同体を検出するが 前記データに従ってrel B −orf 3を表わす16キロ塩基の相同性を 検出しないことがわかった。実施例6に述べられたように後者は発現された時h ok様活性を与えるので、par 1 も又hok様活性かsok様活性及び/ もしくは正しく発現されたとき両者の活性を発現すると考えられる。
R1parB様配列をも9たプラスミドR100及びR386’i含むイ・コリ のフィルターハイブリダイゼーション解析において、グローブとしてrelB− orf 3フラグメントが用いられた(第8a図、1列及び2列)。現在のハイ ブリダイゼーション条件下では、rel B −orf 3プローブは、20キ ロ塩基parlおよび16キロ塩基rel B −orf 3をもったフラグメ ントだけがプローブとハイブリダイズすることが見られるので、これらの配列を 検出しなかった(第8b図、1列及び2列)。このことは、hok又はhok様 活性を発現する領域からのグローブと与えられたDNA種とのハイブリダイゼー ションが存在しないことは、問題のDNA種が、正しく発現されればhok様活 性を与えることを除外しないことを示す。したがって問題のDNA種とhok又 はhok様活性を発現する領域との間の相同性を見出したことは、問題のDNA が正しく発現されればhok又はhok様活性を示すだろうことを強く示唆する 。
それ故上のデータはh o k/s o k様活性を与える領域を探索する有用 な戦略であることを示す。hok又はhok様遺伝子(例えばRlparB)か ら成る核酸の領域を表わすプローブは、問題のゲノム(例えば染色体DNA又は プラスミドDNA )内の相同配列(例えばparl )を検出するのに用いら れる。そのゲノムは次に正しい実験組立ての中でhok又はhok様活性に対し 試験される( relB−orf3領域に対してなされたように)。そしてもし そのような単一もしくは複数の活性がコードされることが示されるならば、次に それ自身をグローブとして新規の相同配列を見つけるために第2回目のハイブリ ダイゼーションに用いられる。その新規の配列は第1回目のハイブリダイゼーシ ョンで用いられたプローブに対しては関係するかも知れないし関係しないかもし れない(例えばRlparB)。核酸ハイブリダイゼーションと単離された核酸 配列の機能検定を結びつけるこの段階法は、イ・コリからどんどん分離されるゲ ノム中のhok又はhok様活性を発現する遺伝子の探索に一般的な戦術として 採用されることができる。
例9 細菌におけるpar B関連配列の検出(第9および10図参照) 前記実施例において1 )R1−parBに関連する配列は、グラム陰性菌から 単離された細菌プラスミドの中に広く分布する、および2)R1parB関連配 列はイ・コリの染色体DNAの中に存在することが証明された・これらの発見は 、これらの生物に自然に存在する染色体DNA又はプラスミドの部分として、R 1par B又は種々の細菌からのDNA中の染色体の片割れの1つ(イ・コリ rel B −orf 3 )に関連する配列の検索をうながした。
セラチア・マルセセンスからのEcoRI開裂DNAについてのR1parBゾ ロープを用いたフィルターハイプリダイゼーシ、ン解析は、4.1.2.9及び 2,5キロ塩基の3つのフラグメントに強いハイブリダイゼーシ、ンを示す(第 9図、2列)。4.1キロ塩基のフラグメントだけはrelB−orf37’ロ ーブにもハイブリッド形成する(第10図、1列)。par Bプローブはさら に6つのフラグメントとハイブリダイズする。これらのシグナルの2つは、イ・ コリDNAにおけるrel B −orf 3をもった16キロ塩基フラグメン トから由来するpar Bシグナルよシ強い(第9図。
6 列)。セラチア・マルセセンスDNAのイ・コリrel B−orf 3グ ローブとのハイブリダイゼーションは多数の弱いハイツリダイゼーションシグナ ルを生じる@アガロースゲル電気泳動ではどれも高コピー数プラスミドであるこ とを示さなかったけれども、2.5.2.9及び4.1キロ塩基の強くハイブリ ダイズするバンドはプラスミド由来である可能性がある。
プソイドモナス・フルオレセンスはこの種のシラスミドをもたない一員として解 析された。プソイドモナス・フルオレセンスからのDNAのRlparBとのハ イブリダイゼーション(第9図、3列)は8〜10個のハイブリダイズするフラ グメン)t−示す。
そのうち4つはRlparBの染色体片割れの約33%の強度のシグナルを表わ す(第9図、6列)。また約13キロ塩基のこれらのフラグメントの1つのシグ ナルはおそらくイ・コリrel B −orf 3プローゾとハイブリダイズす る(第10図、2列)。さらにrelB−orf3のグローブは低いシグナル強 度だけど5つのフラグメン)を明確に同定する。5.5及び5.6キロ塩基のこ れらの2つは、このDNAがrelB−orf 3プローブを用いて解析された 時(第10図。
3列)プソイドモナス・プチダからのDNA中にも見られる。そのrel B  −orf 3グローブはノンイドモナス・プチダDNAの中の他の5フラグメン トにハイブリダイズするが、これらのフラグメントのどれもR1parBグロー ブによっては認識されない(第9図。
4列)。グツイドモナス・プチダDNAにおいてparBプローブは低いシグナ ル強度の約10個のフラグメントと約7.3キロ塩基の1個の全く強くハイブリ ダイズするフラグメントとを検出する。
グラム陽性菌中でビイ・サブチリス、ビイ・シルクランス(B、 circul ana ) PL236及びラクトバチルス(Lactobacillua ) の2株は、R1−parB又はイー・コIJ rel B −orf 3に関連 する配列の存在に関して解析された。
parBプローブの場合に、5,2キロ塩基の1個の全く強くハイブリダイズす るフラグメントは、ビイ・シルクランスからのDNAの中に見出された(第9図 。
8列)。ビイ・シルクランスDNAのいくつかの他のフラグメントからひじょう に弱いシグナルが得られた。rat B −orf 3プローブによって、限ら れた数のハイツリダイゼーションフラグメントがビイ・サブチリス(第1O図、 4列)、ビイ・シルクランス(第10図、5列)及びラクトバチルス(第10図 。
6と7列)からのDNAの中にみとめられた。relB−orf3ハイブリダイ ズフラグメントの数は6から11の範囲にあシ、すべてほとんど同じシグナル強 度2有する。ラクトバチリス属の細菌においてアガロースゲル電気泳動は、少く ともいくらかのハイブリダイズ配列がグラスミド由来である可能性を示唆するプ ラスミドの存在を証明した。ビイ・シルクランスPL236においてグラスミド の探索は、R1−par Bプローブとハイブリダイズするビイ・シルクランス DNA配列が(第9図、8列)染色体由来であるということについては否定的な 示唆を与えた。
上記実験は、RlparB及び又はイ・フリrelBorf 3に関連する配列 が、細菌種の中に、そのグローブが導かれたエンテロ、バクテリウム属の細菌だ けでなくダラム陽性菌にも広く分布していることを示す。
例10 真核細胞内におけるpar B関連配列の検出(第11図番照) 単細胞真核生物すなわち繊毛のある原生動物テトラヒメナ・テルモフィラが研究 された(第11図)。
この生物は、1)細胞当シのミトコンドリアDNA分子数が多いこと、および2 )リボソームRNA 遺伝子の約12000コピーが自己複製するりがソームD NA分子上に存在することを特徴とする。R1parBグローブもイ・コリre l B −orf 3ゾロープも、単離された大根から作られたDNA中のいか なるフラグメントも検出しない(第11図、1列)。またそれらグローブは、単 離されたr DNAの2つのEcoRlにもハイブリダイズしない(第11図、 3列)。ミトコンドリアDNAを含むテトラヒメナ・テルモフィラからのEco RI切断全DNAは、rel B −orf 3プローブとハイブリダイズする 、6.6及び3.3キロ塩基(第11図。
2列)の2つのフラグメントを示す。一方parBプローブはいかなるシグナル も生じなかった。そのハイブリダイズするフラグメントはミトコンドリアDNA の2つのフラグメントと共に移される。そのことはDNAトランスファーの前に グルをエチジウムブロマイドで染色することによシたやすく検出される。
えんどう〔ピスム・サチブム(Pisum sativum ) :]からの葉 緑体DNAは制限酵素Pstlで開裂され、0.12μgがpar B及びre lB−orf37’ロープを用いるフィルターハイブリダイゼーション法によっ て解析された(第11図、4列)。後者のプローブは約16キロ塩基のフラグメ ントにハイブリダイズする。
最後にヒト細胞DNAの2検体が、EcoR4開裂後フィルターハイツリダイゼ ーション法によって解析された。R1parBプローブは、神経芽細胞DNA  (第11図、5列)及び胎児肝DNA (第11図、6列)に弱いハイブリダイ ゼーションシグナルヲ得た。肝組織の高いミトコンドリア含量は、第11図、6 列に観察されるシグナルがヒトミトコンドリアから由来していることを示すもの である。他のハイブリダイゼーション解析が染色体外ミニ染色体(double minutes”)の存在に導く小さな染色体領域の選択的な増幅を示したので 、神経芽細胞DNAが解析された。第11図、5列のハイブリダイゼーションシ グナルの起源はわからない。
同時に、培養中の細胞のすべては、hok特性の―ゴースト”細胞中に形質転換 される(第5図を参照のこと)。
従って、構造及び機能の両レベルで、シラスミドR1のhok遺伝子とE・コリ relBオ滅ロンのrelB−orf3との間で著しい相同性が存在する。
例11 trp−hok融合体の構成 プラスミドpPR341は、天然のブロモ−ターを含まないpar B領域から のhok遺伝子を担持する(第1表及び第3図を参照のこと)。プラスミドps Gs8は、pBR322中に挿入されたEc oRlフラグメント上にtrpオ ペロンを担持する。trpプロモーターヲ担持スルpSGS8から(7) Xh o I −EcoRV 7ラクメント(約700 bp ) t、まずBamH I (この部位は、フレノウポリマラーゼによるフィル−イン反応を通して平滑 末端化され*)によ)、そして次に5allによシ消化されたpPR341中に 、連結することによって挿入した。この挿入は、転写がhok遺伝子に入るであ ろう方向にtrpプロモーターを配置した。
MC100Oへの形質転換の後、アンピシリン含有のLBゾシ・−ト上でコロニ ーを選択し、そして続いて、そのコロニーを、ロイシン及びアンピシリンを含む A+B最少プレート上での増殖について試験した。
トリプトファンの不在下で、trpプロモーターが誘発され、そしてhok遺伝 子中への転写は、致死的であるように思われた。従って、最少グレート上で増殖 しなかったクローンについてスクリーニングシタ。
シラスミド、p341−1を含むそのようなりローン(正しい挿入を有すること が制限酵素地図によって示された)の1つを、さらに分析するために選択した( 第12図を参照のこと)。
例12 p341−1を含む細胞の増殖 MC100O(p341−1 )を、0.2%グルコース及び1チカサミノ酸を 供給され7’cA十B最少培地中で増殖した。カサミノ酸はひじょうに少量のト リットファンを含み、その結果、ある細胞密度で、その培地はトリプトファンを 欠失するであろうことが推定される。この状況は、希少アミノ酸であるトリット ファンの制限された供給による、自然環境下での増殖によく似ている。第13図 に見られるように、プラスミド担持の株(hok)の初期増殖速度は、グラスミ ドを含まないMC100O株の速度と同一である。
しかしながら、約UD45o= 0.8の細胞密度で、MC1000(p341 −1)の増殖は突然停止し、hok遺伝子の誘発を示しく細胞の顕微鏡試験によ って確認されfc)、ところがプラスミドを含まない株は増殖し続ける。この点 及び1時間後でのMC100O(p341−1)からの生菌数計測は、生存性に おいて劇的な減少を示す(10−’以下)。結論として、E・コリに一12株に おけるp341−1の存在は、増殖培地中におけるトリプトファンの存在に依存 する増殖及び生存性を導びく。アミノ酸が環境から使い尽くされる場合、増殖は すぐに停止し、そして細胞は殺される。
以下余白 例13 生物学的封じ込めシステムの構成におけるR1bok相同体の使用 F hok遺伝子(例7を参照のこと)及びtrpグロモーターを組合せ、生物 学的封じ込めシステムを生成した。例7に記載されたpNLlからの、Rl p arBグローブをハイブリダイズする8 50 bp (D RsaI 7ラグ メントを、SmaIによシ制限されたM13mP11中にクローン化した。組換 え体、mPNL4を同定し、ここでF hokのリボゾーム結合部位及びF h okのコード領域を、約300 bpのFspI−EcoRIフラグメントとし て切シ出すことができた。この約300 bpの7ラグメンF 、trp 7’ ロモーター及びtrpEの初めの部分を含むpscssの550 bPのEc  oRV−Xh o Iフラグメント及びbla遺伝子を担持するpBR322の 3.7 kbの5alI−EcoRIフラグメントを連結し、pNL7を生成し た。この構成体において、trpプロモーターはFhok中に転写するであろう 。そのグラスミドpNL7は、正しい制限酸素パターンを有し、そしてpNL7 によシ形質転換されたE、コ’) HBI 01ば、例12においてp341− 1形質転換体について記載したように、トリプトファンを含まないプレート上で 増殖阻害を示す。
pNL7上でのF hok遺伝子の発現によって引き起こされる最大の誘発性細 胞死が、 pNL? 、 HBIOI(pNL7)によシ形質転換されたE、  コリHB1oIVcツいて決定された。細胞を変性されたA十B(MA+B)中 で増殖した0該培地は、チアミン、ロイシン、プロリン、0.4%グルコース、 1%カサミノ酸及びアンピシリン(50μg/fnl )にょシそしてさらに種 々の濃度(0〜200μvfnl)でのトリシト7アンの添加によシ補充された A+B培地を含んで成る。細胞は、初期に指数増殖され、この時点で100μW のインドールイルアクリル酸(IAA )が添加され、そしてこの物質はレゾレ ッサーに結合するためにトリットファンと競争し、従ってレグレッサーの不活性 化を導びく。d当シの生存細胞の数を、IAAによる誘発の後、30分で、50 μg/lnlのアンピシリンを含むLBプレート上にIAAによシ処理された培 養物のサンプルをプレートすることによって決定した。E、コリHB 101  (pBR322)は、これらの実験で対照として働く。IAA添加に基く最大の 殺害効果が、5〜10μ!Allのトリプトファンで観察され、HB 101( pNL7)の生存フラクションは、1.4xl□−4でめった。対照の細胞は、  IAA添加によって影響されなかった。
5μgALtのトリシトファンを含む上記培地中において増殖されたHB 10 1 (Pa7)のIAA誘発性殺害の運動学は、0〜15分間(この時点で生存 7ラクシヨンid 、 10−3 よシも少ない)指数増殖を有する二段階増殖 であシ、そして第二直線増殖が90分続き、この段階は、10倍又はそれ以上生 存フラクションをさらに減じる。
トリプトファンの消耗及び従ってtrpプロモーターの活性化を導ひく条件下で E、コリHB 101 (pNL7 )を増殖することによって刺激性間゛放実 験を、行なった。細胞を、トリプトファンが添加されていないか又は5μgA1 1のトリットファンによシ補充された凧十B培地中で増殖した。ml当シの0D 600及び生存細胞が得られた。対照はHBIOI(pBR322)でありた。
1つの実験においては、トリプトファンが増殖培地中に存在せず、そして第14 図に示されるように、HBlol(pNL7)の0D600は、対照培養物より もゆりくシした速度でわあるが、数時間、指数的に増大するが、しかし細胞数に おける対応する増大は見られなかった。顕微鏡観察によれば、pNL7によシ形 質転換された細胞の細胞サイズはこの期間大きくなった。
生存細胞数は低くならなかったので、低いが、しかしまずまずのF hokの発 現が生じたことが推定される。トリシトファンの消耗の後、HB 101 (p NL7 )の殺害が観察され、そしてその生存フラクションは2×104であっ た。
2番目の実験において、HBIOI(pNL7)及びHBlol(pBR322 )を、5μlAl1のトリプトファンによシ補充されたMA+B培地中で増殖し た。第15図から明らかなように、この2種の株は、oD6ooによって決定さ れる場合、この実験の第1段階の間、全く同じの世代時間を有し、そしてこの実 験において、HBlol(pNL7)培養における0D600の上昇は、細胞数 における指数的上昇をもたらした。従って、E、コリ内でのF hok系のほん の少しの存在は、トリシトファンが増殖培地に存在するかぎシ、細胞増殖に影響 を及ぼさない。トリシトファンの消耗の段階で、F hokが、細胞の殺害をも たらすtrpプロモーターの抑制解除によって発現され、その結果、生存7ラク シヨンは、1時間内で10”−’に減じられる。
F hokに関する上記構成法を用いる場合、実質的なフラクションの細胞が、 殺害機能の発現の誘発にもかかわらず残存している。これは、原理的には、次の ようないくつかの要因の組合せによるかも知れない: pNL7の構造的な不安 定性+ bokタン・ぐり質の毒性効果へのHBIOI(pNL7)の適合性、 集団中でのプラスミドを含まない細胞の選択+ trpアテニュエーターが存在 するような誘発性状態及び低コピー数の細胞の選択においてさえ、比較的低レベ ルの転写の組合された効果による、個々の細胞におけるFhokの不十分な発現 。
この問題に近づくために、90分間のIAA誘発性F hok発現又は外部から 添加されたトリプトファンによる又はそれによらない増殖後、トリプトファンの 消耗によるhok発現の誘発のいづれかによるE、コ’) HBIOI (pN L7 )の生存性を分析した。この消耗実験からの生存細胞を、第14及び第1 5図における0D600曲線の偏向後、1時間でサンプリングした。
これらの3種の場合、試験されたすべての生存コロニーは、50μgA11のア ンピシリンに耐性であるが、しかしトリプトファンが添加されなかった(第14 図)消耗実験からの生存コロニーは、500μEl/klのアンピシリン耐性細 胞の50チ減少を示した。従って、hokタンパク質の連続した低レベル発現は 、低グラスミドコピー数の細胞の選択を導ひくことができる。これらの3種の誘 発実験のそれぞれからの12個の耐アンピシリンコロニーを、50μWのアンピ シリンを含むLB培地中で増殖し、この初期の指数増殖期で、IAAを添方口し 、100μIIAIIにした。mllクシ生存細胞の数を、IAAの添加後、9 0分で測定した。すべての36の実験において、予定された殺害が観察され、す なわちそれらの生存フラクションは104〜10−4であった。従って、Fho k系の誘発に基づ< )(BIOI (PNL7)の生き残りは、hokり/ノ やり質の発現のレベルが限界値を越えない細胞の選択、たとえは低いプラスミド コピー数の細胞の選択によることが決定される。従って、 hokに基づく生物 学的封じ込めシステムの効率は、よシ強いプロモーターを交換し及び/又はho kmRNAの翻訳効率を高めることによって、さらに改良され得る。
例14 hok遺伝子の発現に対するλPRプロモーターの効果エキソヌクレアーゼBa j31によるpPR633の処理は、parB領域のコード鎖の5′末端におけ る一連の欠失(これらの2つは第16a図に示されている)をもたらした。グラ スミドpPR341は例3に記載されている。プラスミドpPR345は、pa rBの+303〜+580領域を含み、そしてこれは、hok遺伝子の読み枠を 含む(第3図を参照のこと)。欠失は、hOk遺伝子を発現するためにプロモー ターもShine−Dalgarn。
配列も付与しない。Sal I及びBam HIによシ制限されたpPR345 中へのλPRプロモーター及びλレプレッサー(cI857 )を含むBa1l  〜5alI 7ラグメントのクローニングは、プラスミドpKG345 (第 16b図)をもたらした。λPRの誘発(42℃乃は、急速な宿主の殺害をもた らし、そしてこれは、誘発される場合、pKG345がhok十表視表現型し、 そしてその効果が、前の構造体に比べて増大せしめられたことを示した。
よシ精密な分析によれば、その構造体は、λフラグメントのcro’遺伝子がh ok遺伝子に融合したことを示した。これは、 hok遺伝子がλPRプロモー ター及びcro’ Shine−Da1garno配列から発現せしめられた融 合体をもたらした。従って、高められた宿主殺害効果は、hokの天然のIJ  、yシーム結合部位に比べて、cro’ Shine−Dalgarnoからの よシ効果的な翻訳による。
第17図は、cro’−hok融合体によって発現された高められた殺害効果を 示す。その殺害速度(生存細胞数測定)及び増殖(0D4so )は、pKG3 41又はpKG345のいづれかを含むE、コリ株MC100Oを42℃に移し た後、示された。0D450の上昇は停止し、そして生存細胞数測定は両培養に おいて急速に低下するが、しかしcro’、−hok融合体の宿主殺害効果は、 hokのみと比べてよシ明確である( pKG345のための半減期は1時間で ある)。
例15 trp−hok封じ込め系を担持するグラスミドの生物学的封じ込め 自然環境におけるプラスミドのトランスファーは、組換えDNA用途に関連して 、高く不確実な危険要因である。従って、グラスミドは、それらが、トランスフ ァーの後、新しい宿主細胞の殺害を誘発するであろう機能を担持する場合、よシ 安全に使用されるべきである。他の細菌種のための殺害因子として、hok遺伝 子生成物の可能性を調べるための試みにおいて、 p341−1及び広宿主範囲 の可動性グラスミドR8FI 010の耐カナマシン誘導体、pBOE93の融 合プラスミドが構成された。このノ・イブリッド(EcoRI −EcoRI誘 合体)を、E、コリS17.1(染色体中に挿入された接合プラスミドRPI誘 導体を含む)に形質転換せしめた。一連の可動性実験において、 p341−1 −R8FIOIOが、817.1からそれぞれE、コリ1005、セラチアマル セスセンス(5erratia marcescana)及びプスードモナス  プチダにトランスファーされた。pBOE93及びpBR322と融合したpB OE93のトランスファーを対照として行なった。
第2表に示された結果は、すべてのプラスミドが817.1から1005へ、等 しい頻度でトランスファーされたことを示し〔それは、1005 (p341− 1−R8FIOIO) )ランス接合体がトリプトファンの不在下で殺されたこ とを示す〕。
ベクタープラスミドは、ひじように高い頻度で、S、マルセスセンス及びP、プ チダにトランスファーサれ、ところがP341−1−R3FIOIOは、たとえ トリプトファンがその間ずつと存在したとしても、104倍以下の低い頻度でこ れらの両細菌にトランスファーされた。従って、 hok遺伝子生成物は、ひじ ょうに遠い関係にあるP、プチダ種のためにさえ致死的であシ、そして両生物体 において、trp7’ロモータ一のためのE、コリの調節システムは、S、フル セスセンスがE、コリに近い関係にあるけれども、不明である。これは、E、コ リのプラスミドを受ける可能性を有する、自然環境中の大多数の細菌が、tri −hok融合体が存在する場合、トリプトファンの外部からの濃度に関係なく殺 されるであろうことを示す。
第 2 表 p341−trp RSF 1010のトランスファーS17.1(pBOE9 3) E、コリ1005 Kin+Nat )10−’(対照) S、マンソー yx Kan+Tc )10−’P、プチグ Kan十Rif )10 ’S1 7.I E、コリ1005 Kan+Nat )10−’(p341−trpR 8F1010) S、フルセスセンス Kan+Tc (10”P、カダ Ka n+Rif (10−5例16 グラム陽性細菌のための生物学的封じ込めシステムの構成:適切な殺害機能とし てのhokの同定これまでの例において、封じ込めシステムの構成のためのR1 hok及び相同遺伝子の使用は、広範囲のグラム陰性細菌についてこれまで記載 されて来た。
しかしながら、発酵におけるグラム陽性細菌の広範囲にわたる使用及びグラム陽 性細菌が計画的な放出に使用することができる表示は、グラム陽性細菌のための 生物学的封じ込めシステムの開発を必要とする。グラム陰性細菌のために上記シ ステムに類似する封じ込みシステムを構成するための必要条件は、グラム陽性細 菌に影響を及ぼす細胞殺害機能が、同一のものとして認められ得ることである。
R1hokタンパク質は、広範囲のグラム陰性細菌において毒性であるので、グ ラム陽性細菌におけるhokタンパク質の可能性ある毒性効果が調べられた。
予備実験は、 R1hak遺伝子からの生来のプロモーター及びυ&シーム結合 部位がB、サブチリスにおいてhokの発現を促進しないことを示した。
B、サブチリスにおけるhokの発現を得るために、hokのためのコード配列 を、B、サブチリスにおいて機能的であることが知られているプロモーター及び すがシーム結合部位を含む発現ベクター中に挿入した。プラスミドpsr−1は pAIQ25 (Yanzura及びHenner、Proc、Natl、Ac ad、Sci、USA 8 Is 1984年1月、439〜443ページ)の 変性体であシ、ここでP、。−1−プロモーター及びベニシリラーゼ遺伝子は、 5pac−1プロモーター、続いて合成リボゾーム結合部位(AAGGAGGT GATC)及びポリリンカーによって置換されている。pSI−1のポリリンカ ー中に挿入された遺伝子は、IPTGが増殖培地に添加される場合、そのグラス ミド上にlacオペレーター及びlac l遺伝子の存在によシ発現されるであ ろう(Yanzura及びHenner* op、 eft、)。pSI−1ベ クター中へのR1hokのクローニングの前、 hok遺伝子を次のようにして 変性した。N−末端hokコード領域に対応し、そしてXbaI(5’)及び5 aunlA(3’ )切断に対応するオーバーハングを有する二重鎖オリゴヌク レオチドを、β−LINKシアノエチルフォスフォラミジテ合成方法を用いて、 CycloneTMDNAシンセサイザー(BiosearchInc、、 N ew Brunswick+ USAから入手できる)によって合成した。その オリゴヌクレオチドは、3つの位置でR1hok配列と異なシ、1つの結果はH i nd■認識部位の形成である。
オリゴヌクレオチド、すなわちhokコード配列のC−末端部分に対応する2  50 bpのSau n1A−Pst I7ラグメント(pUC9組換え体(こ れからhok遺伝が種々の制限酵素によシ切断され得る)に由来された〕及びX baI及びPstIによシ制限されたpUc18から成る連結反応を用いて、E 、コリDH5a (BethesdaResearch Laboratori es * USAから入手できる)を形質転換し、50μWのアンピシリン、0 .004%X−Ga1及び1mMのIPTGを含むLBプレート上で選択した。
白色のコロニーの1つから、プラスミドpLK24を単離した。このグラスミド は、制限酵素分析によって決定される場合、予定される物理的地図を有する。そ の合成オリゴヌクレオチドに由来するpLK24の領域を、hok遺伝子のコー ド領域の再確立を確認するために配列決定した。
ps I−1中に変性されたhok遺伝子を挿入するために、pLK24からの 300 bpのhok担持のXbal−PatIフラグメ/トを単離し、そして Xbal及びPstlによシ制限されたpSI−1に連結し、そしてその連結反 応を用いて、5adaie及びKada、 J、 Bact、 153 +19 83年2月、813〜821ページに記載の方法に従って適切なり、サブチリス BD170細胞を形質転換し、そして続いて、クロラムフェニコール(5μI/ 1111)を含むLBプレート上で選択した。この構成法は、pSI−1の合成 リボゾーム結合部位から11 bpの距離にATG開始コドンの位置を定めるの で、耐りロラムフェニコール性コロニーヲ、hok 7b: B、 + 7’?  ’) ス中で活性である場合、ImMのIPTGを含むLBジグレート上その 形質転換体をグレートすることによって、増殖の阻害、すなわち推定される表現 型について分析した。増殖阻害は、試験された形質転換体の約半分で観察された 。そのような形質転換体の1つ、すなわちBD170 (pLK26 )を、さ らに分析した。
BD170 (pLK26 )から単離されたグラスミドDNAは、推定される 物理的地図(第18図)を示し、そして従って、それは構造的に安定しているよ うに見えた。
B、サブチリス中におけるR 1 hak遺伝子生成物の毒性を試験するために 、BD170 (pLK26 )及びBD170(pSI−1)を、初期の指数 増殖期(oD600 ) (この時点でIPTGを添加し、2rrIMにした) にLB培地中で増殖せしめた。これは、pSI−1の5pac−1グロモーター を誘発せしめる。rnl当シの0D600及び生存細胞を、この実験の間、測定 した。第19図に見られるように、2種の培養物の増殖速度は、 IPTGの添 加の前は同一であシ、すなわちB、サブチリス内のbok遺伝子の単なる存在は 、細胞増殖に影響を及ぼさない。I PTGの添加後、BD170 (pLK2 6)培養物の0D600は、IPTG処理の初めの1時間の間2倍になシ、続い ての期間、0D600の上昇は存在しなかった:これはE、コリにおけるhol (効果のために観察されるパターンに相当する。生存細胞数測定は、 BD17 0 (pLK26)培養物へのI PTCの添加後、すぐに減少しく第20図) 、その生存フラクションは0.25であった。IPTG添加の効果は対照に対し ては見られなかった。IPTGの添加の後、1時間でのBD170 (pLK2 6)の位相差鏡検法は・約5チのゴースト細胞の出現を示した。hok発現の任 冗誘発で1.5時間生存する細胞が、I PTGによる再誘発に対するそれらの 敏感性について試験された。生存細胞からのすべての25個のコロニーは、1r nMのIPTGを含むLBプレート上で増殖阻害を示した。
hok遺伝子生成物がグラム陽性細菌に対して毒性であシ、そして従って、それ は本発明に記載の方法に従って生物学的封じ込めシステムを構成するために使用 され得ることがこれらの結果から明確になる。
生存フラクションが0.25に相当する発見は、この報告を無価値にする。なぜ ならば、生存細胞は、主にhok遺伝子の不十分な発現によるものであると思わ れるからであシ、この特徴は、たとえばよシ強いプロモーター又は他の標準方法 を用いることによって改良され得る。
例17 fim及びhokシステムの組み合せによって得られた推計学的な殺害効果 E、コリに−12における推計学的殺害効果が、E。
コリにおけるタイプl繊毛の周期的発現を特定するfim遺伝子クラスターの一 部に関連するhok遺伝子を担持する組換えプラスミドによって得られた。
プラスミドpPKL8 (第21図)は、fimA遺伝子のためのプロモーター を含む、3oobpの逆位可能なりNAフラグメントを担持する。このプラスミ ドはさらに、2種の調節遺伝子fimB及びfimE(それぞれ”オン゛及び” オフ″遺伝子、Kl emmなど、9Mol。
Gen、Genet、199.1983*410〜414に一ジ; K1emm + Embo J、5+ 1986 + 1389〜1393’−ジ)を含む。
プラスミドpPR341(第22図)は、すでに前に説明された( Gerde sなど、、 Proc、 Natl。
Acad、Sci USA 8 3 .1986.3116〜3120ページ) 。
pPKL8を、Bgll[及びBcllにょシ制限した。fimB及びfimE 遺伝子及び逆位可能なプロモーター領域を含む3.3kbのBgl II 〜B cl I 7ラグメントを、pPR341のBamH1部位中に挿入し、プラス ミドpPKL100(第23図)を得、これを用いてE、コリに一12株MC1 00Oに形質転換した。この構成体を含むE、コリに一12細胞を、従来通シに LB−培地中で増殖せしめた。しかし々から、このような細胞の培養物は、1〜 2%のゴースト細胞の存在を示し、この多くは異常に長かった(第24m及びb )。これは、宿主の続く殺害によl) hok遺伝子の周期的転写を表示する。
逆位可能なプロモーターセグメントの方向を決定するために、プラスミドpPK L1000を、制限酵素5naBI及びSac…によシ消化した。その逆位可能 なプロモーターセグメントは、5naB lのためのユニーク部位を含み、そし てその得られたフラグメントのサイズを研究することによって、そのプロモータ ー含有セグメントの方向を推定した: 650 bpのSac l[〜5naB  lフラグメントが“オン”形状に起因し、そして350 bpのフラグメント が1オフ”形状に起因する(第23図)。選択力の不在下で、それぞれ“オン” 及び“オフ″形状でセグメントを含むグラスミドの5V50分布が、pPKL8  (第25図のレーンB)によって例示される場合、推定される。しかしながら 、同じパターンは、プラスミドpPKL100の場合には見られなく、ここで“ オフ#形状のみが明確であった(第25図のレーンA)。これは、逆位性スイッ チカ6オン”形状にある。グラスミドpPKL100 ヲ含む細胞が生存してい ないことを指摘する。
例18 fimA−hoK封じ込めシステムを含む及び含まない細胞間の競争に基づく生 物学的封じ込め グラスミドI)PKLloo (例17を参照のこと)中の逆位可能なりNA  7ラグメントがfimB及びfimEの遺伝子用量によってtransに影響を 及ぼすかどうかをさらに明確にするために、次の構造体が、トランスでのこのプ ラスミドを補うために製造された。すなわち、プラスミドpPKL100はpB R322のレプリコンに基づかれているので、この適合性ベクターpACYC1 84に基づく3種のプラスミド、すなわちfimB及びfimE遺伝子を担持す るpLP5、fimB遺伝子のみを含むpLP4及びfimE遺伝子のみを含む pLP6が構成された。
プラスミドpLP4が、pPKLlo (Klemm、 1986 。
op、 eft、)からの2300bPのBgl II −8tu Iフラグメ ントを、 Barn)(l及びEcoRVによシ消化されたプラスミドpACY C184(第26図を参照のこと)中に挿入することによって構成された。プラ スミドpLP5は、2650 tipのBglll−8nabl 7ラグメント をB amHI及びEcoRVによシ消化された!ラスミドpACYC184中 に挿入することによって構成された。プラスミドpLP6は、pLP50Hin c l[欠失誘導体であった(第26図を参照のこと)。
グラスミドpLP4 、 pLP5及びpLP6を用いて、pPKLlooをす でに含むE、コリMCI 000宿主細胞を形質転換し、そしてこれを、10μ gAllのプロリン、トレオニン、イソロイシン及びロイシン、20μWのクロ ラムフェニコール及び10μgALlのアンピシリンによシ補充された0、2チ グリセロールA+B培i上で増殖せしめた。これらの3種の組合せの光学濃度の 上昇によって測定される場合の増殖速度が第3表に示されている。pBR322 : pAcYc184のコピー数の比は、大まかに4=1であシ、そして従って 、プラスミ)’ノ組合せpLP4+pPKL100を有する宿主は、pPKLl ooのみを有する細胞と比較して、fimB(これは、pPKLlo0中にfi mAプロモーターを含む逆位可能なりNAフラグメントの“オフ”から6オン” への形状を仲介する)の遺伝子用量において対応する25%の上昇を有する。他 方、プラスミド組合せpLP6 +pPKL100を含む細胞は、fimE遺伝 子(これは逆位可能なりNAフラグメントの“オン”から”オフ1への形状を仲 介する)の量において大まかに25%の上昇を有する。
pLP4 + pPKLlooの組合せの場合、fimAプロモーターのよ多頻 度の高い活性化及び続く宿主の殺害の明確な徴候は、pLP6+pPKL100 の組合せを含む宿主のだめの110分と比べて、その対応する宿主のためには1 40分の世代時間から明らかになった(第3表)。さらに、細胞が顕微鏡によシ 調べられる場合、前者は、約12チのゴースト細胞の存在を示し、そして後者は 実質的に何のゴースト細胞の存在も示さなかった。
第 3 表 pPKL100+pLP4 140分 pPKL100+pLP5 120分 pPKL100+pLP6 110分 微生物の寄託 特許手続の目的のために微生物の国際認識に基づくブタペスト条約の規定に従っ て、次の微生物のサンプルを1987年3月25日、Dentsche Sam mlungvon Mikroorganismen 、 Grisebach strasse 8t3400G’ottingen、 Federal Re public of Germanyに寄託した。
B、サブチリス BD170 (pLK26) DSM 4037E、コリ H BIOI (pNL7) DSM 4034E、コリ K−12MC100O( pKG345) DSM 4036E、コリ K−12MC100O(pPKL loo) DSM 4035E、コリ K−12MC100O(pPKL100 +pLP4) DSM 4031E、コリ K−12MC100O(pPKL1 00+pLP5) DSM 4032E、コリ K−12MC100O(pPK L100+pLP6) DSM 4033以下余臼 Loo C’ucXJ co 量 ω 2.0−− 榔 国際調査報告 一1陶−^−”””’ PCT/DK87100031

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.レプリコンであって、該レプリコンが宿主細胞の1つのタイプ(第一次宿主 細胞)に含まれる場合、細胞殺害機能をコードするヌクレオ配列が規則的に発現 され、その結果そのレプリコンを含む細胞は、前記細胞殺害機能が発現される条 件下で殺害され、そして前記レプリコンが宿主細胞のもう1つのタイプ(第二次 宿主細胞)に含まれる場合、細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列が規則 的に又は構成的に発現され、その結果そのレプリコンを含む細胞は、一定不変に 殺害され、又は前記細胞殺害機能が発現される条件下で殺害されることを特徴と するレプリコン。 2.前記細胞殺害機能の発現が転写のレベルで調節される請求の範囲第1項記載 のレプリコン。 3.前記転写のレベルでの調節が、1又はそれよりも多くの因子によって調節さ れるプロモーターによって生じる請求の範囲第2項記載のレプリコン。 4.前記細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列の発現が宿主細胞の環境条 件、細胞の生理学的状態ヌは周期的又は推計学的出来事によって決定される請求 の範囲第2又は3項記載のレプリコン。 5.前記発現が、環境における物理的条件又は環境におけるある化学物質の存在 又は不在によって決定される請求の範囲第4項記載のレプリコン。 6.前記化学物質を、炭素又は窒素源,体謝物,アミノ酸,ヌクレオチド,プリ ン又はピリミジン塩基、又は金属イオンから選択する請求の範囲第5項記載のレ プリコン。 7.前記化学物質がトリプトファンである請求の範囲第6項記載のレプリコン。 8.前記物理的条件が環境の中で支配的な温度を含んで成る請求の範囲第5項記 載のレプリコン。 9.前記推計学的出来事が周期的な逆位性スイッチのプロモーターによって引き 起こされる請求の範囲第4項記載のレプリコン。 10.前記逆位性スイッチプロモーターがE。コリfimAプロモーターである 請求の範囲第9項記載のレプリコン。 11.前記細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列の発現が翻訳のレベルで 調節される請求の範囲第1項記載のレプリコン。 12.前記細胞殺害機能を特定するmRNAの翻訳がアンチセンスRNAによっ て阻害される請求の範囲第11項記載のレプリコン。 13.前記細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列が細菌性プラスミド,細 菌性染色体,原核性ウィルス,真核性プラスミド,真核性ウィルス、真核性染色 体,真核性ミトコンドリア又は真核性クロロプラストに由来し、ヌは合成配列で ある前記請求の範囲のいずれか1項に記載のレプリコン。 14.前記ヌクレオチド配列がプラスミドR1のparB領域からのhok遺伝 子又は該RIhok遺伝子に相同であるDNA配列を含有する請求の範囲第13 項記載のレプリコン。 15.前記細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列の転写を調節するヌクレ オチド配列が、細菌性プラスミド,細菌性染色体,原核性ウィルス,真核性プラ スミド,真核性ウィルス,真核性染色体,真核性ミトコンドリア,又は真核性ク ロロプラストに由来し、又は合成配列である請求の範囲第1〜12項のいづれか 1項記載のレプリコン。 16.前記レプリコンに生来関係しないDNA配列をさらに含んで成る前記請求 の範囲のいづれか1項に記載のレプリコン。 17.請求の範囲第1〜10項のいづれか1項記載のレプリコンを含む細胞。 18.請求の範囲第11又は12項記載のレプリコンを含み、そして細胞中にお いて、同じか又は他のレプリコン上に存在するアンチヒンスRNAをコードする ヌクレオチド配列をさらに含んで成る細胞。 19.前記アンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列が構成的に発現さ れる請求の範囲第18項記載の細胞。 20.前記アンチセンスRNAが1又はそれよりも多くの要因によって調節され るプロモーターから発現される請求の範囲第18項記載の細胞。 21.前記アンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列の発現が、宿主細 胞の環境条件,細胞の生理学的状態又は推計学的出来事によって決定される請求 の範囲第20項記載の細胞。 22.前記推計学的出来事が、周期的な逆位性スイッチのプロモーターによって 、又は前記アンチセンスRNAの組換え切断によってもたらされる請求の範囲第 21項記載の細胞。 23.前記逆位性スイッチプロモーターがE。コリfimAプロモーターである 請求の範囲第22項記載の細胞。 24.前記アンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列の発現が、環境に おける物理的条件文は環境におけるある化学物質の不在又は存在によって決定さ れる請求の範囲第21項記載の細胞。 25.前記アンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列の発現が、炭素又 は窒素源、代謝物、アミノ酸、ヌクレオチド、プリン又はピリミジン塩基、又は 金属イオンから選択された化学物質によって決定される請求の範囲第24項記載 の細胞。 26.前記アンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列がlacプロモー ターから転写される請求の範囲第24項記載の細胞。 27.前記物理的条件が環境中において支配する温度を含んで成る請求の範囲第 24項記載の細胞。 28.前記アンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列が細菌性プラスミ ド,細菌性染色体,原核性ウィルス,真核性プラスミド,真核性ウィルス,真核 性染色体,真核性ミトコンドリア又は真核性クロロプラストに由来し、又は合成 配列である請求の範囲第18〜27項のいづれか1項記載の細胞。 29.前記アンチセンスRNAの転写を調節するヌクレオチド配列が、細菌性プ ラスミド,細菌性染色体,原核性ウィルス,真核性プラスミド,真核性ウィルス ,真核性染色体,真核性ミトコンドリア又は真核性クロロプラストに由来し、又 は合成配列である請求の範囲第18〜28項のいづれか1項記載の細胞。 30.細菌又は真核生物から選択される請求の範囲第17〜29項のいづれか1 項記載の細胞。 31.細胞殺害機能をコードする配列及び該コード配列の転写を調節する配列を 含有するヌクレオチド配列。 32.前記転写を調節する配列が、1又はそれよりも多くの要因によって調節さ れるプロモーターである請求の範囲第31項記載のヌクレオチド配列。 33.細胞殺害機能をコードする配列が、細菌性プラスミド,細菌性染色体,原 核性ウィルス,真核性プラスミド,真核性ウィルス,真核性染色体、真核性ミト コンドリア又は真核性クロロプラストに由来し、又は合成配列である請求の範囲 第31又は32項記載のヌクレオチド配列。 34.前記配列が、プラスミドR1のparB領域からのhok遺伝子又は核h ok遺伝子に相同であるDNA配列を含有する請求の範囲第33項記載のヌクレ オチド配列。 35.細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列。 36.細菌性プラスミド,細菌性染色体,原核性ウィルス、真核性プラスミド、 真核性ウィルス,真核性染色体,真核性ミトコンドリア又は真核性クロロプラス トに由来し、又は合成配列である請求の範囲第35項記載のヌクレオチド配列。 37.プラスミドR1のparB領域からのhok遺伝子又は該hok遺伝子に 相同であるDNA配列を含有する請求の範囲第36項記載のヌクレオチド配列。 38.細胞殺害機能を特定するmRNAの翻訳を阻害することができるアンチセ ンスRNAをコードするヌクレオチド配列。 。。39.前記アンチセンスRNA配列の転写を調節する配列をさらに含んで成 る請求の範囲第38項記載のヌクレオチド配列。 40.前記転写を調節する配列が、1又はそれよりも多くの要因によって調節さ れたプロモーターである請求の範囲第39項記載のヌクレオチド配列。 41.細菌性プラスミド,細菌性染色体,原核性ウィルス,真核性プラスミド, 真核性ウィルス,真核性染色体,真核性ミトコンドリア又は真核性クロロプラス トに由来し、又は合成配列である請求の範囲第38〜40項のいづれか1項記載 のヌクレオチド配列。 42.生物学的システムを含む方法であって、ある条件下で規則的に発現し、そ して異なつた条件下で規則的又は構成的に発現する、細胞殺害機能をコードする ヌクレオチド配列を生物学的システム中に導入することを含んで成る方法。 43.前記生物学的システムが、請求の範囲第31〜34項のいづれか1項記載 のヌクレオチド配列又は請求の範囲第35〜37及び38〜41項のいづれか1 項記載のヌクレオチド配列を細胞中に導入することによって、定義された環境下 に含まれる細胞を含んで成り、これから細胞殺害機能の発現が、該細胞のための 環境条件文は該細胞の生理学的状態によって決定される請求の範囲第42項記載 の方法。 44.前記細胞を、細菌又は真核生物から選択する請求の範囲第42又は43項 記載の方法。 45.レプリコンが、請求の範囲第31〜34項のいづれか1項記載のヌクレオ 配列を該レプリコン中に挿入することによって、第一次宿主細胞に含まれ、これ から細胞殺害機能が規則的に転写され、該転写が1又はそれよりも多くの要因に よって調節され、この少なくとも1つが第一次宿主細胞のゲノム中に独占的に存 在する遺伝子によってコードされている請求の範囲第42項記載の方法。 46.レプリコンが、請求の範囲第35〜37項のいづれか1項記載のヌクレオ 配列を該レプリコン中に挿入することによって第一次宿主細胞に含まれ、これか ら、細胞殺害機能をコードするmRNAが構成的に発現され、このmRNAの翻 訳が、第一次宿主中に挿入されたヌクレオ配列から転写されたアンチセンスRN Aによって阻害され、該アンチセンスRNAをコードするヌクレオチドが、構成 的に発現され、又は1又はそれよりも多くの要因によって調節されるプロモータ ーから発現される請求の範囲第42項記載の方法。 47.レプリコンが、請求の範囲第31〜34項のいづれか1項記載のヌクレオ チド配列を該レプレッサー中に挿入することによって、第一次宿主細胞、同種の 細胞及び定義できる範囲の第二次宿主細胞に含まれ、これから細胞殺害機能が規 則的に転写され、該転写が1又はそれよりも多くの要因によって調節され、この 少なくとも1つが、第一次宿主細胞,同種の細胞及び定義できる範囲の第二次宿 主細胞のゲノム中に存在する遺伝子によってコードされている請求の範囲第42 項記載の方法。 48.レプリコンが、請求の範囲第35〜37項のいづれか1項記載のヌクレオ チド配列を該レプリコン中に挿入することによって、第一次宿主細胞,同種の細 胞及び定義できる範囲の第二次宿主細胞に含まれ、これから細胞殺害機能をコー ドするmRNAが構成的に発現され、前記mRNAの翻訳が、レプリコン上にも 存在するアンチセンスRNAをコードするヌクレオチド配列から転写されたアン チセンスRNAによって阻害され、前記アンチセンスRNAをコードするヌクレ オチド配列が第一次宿主細胞中において、構成的に発現され又は1又はそれより も多くの要因によって調節されるプロモーターから発現され、この少なくとも1 つが第一次宿主細胞、同種の細胞及び定義できる範囲の第二次宿主細胞のゲノム 中に存在する遺伝子によってコードされている請求の範囲第42項記載の方法。 49.レプリコンを含む細胞が、請求の範囲第31〜34項のいづれか1項記載 のヌクレオチド配列を該レプリコン中に挿入することによって含まれ、これから の細胞殺害機能の発現は推計学的出来事である請求の範囲第42項記載の方法。 50.前記推計学的出来事が逆位性スイッチのプロモーターによって仲介されて いる請求の範囲第49項記載の方法。 51.前記逆位性スイッチのプロモーターがE。コリfimAプロモーターであ る請求の範囲第50項記載の方法。 52.レプリコンを含む細胞が、請求の範囲第31〜34項のいづれか1項記載 のヌクレオチド配列を該レプリコン中に挿入することによって含まれ、これから の細胞殺害機能の発現は周期的な出来事である請求の範囲第42項記載の方法。 53.細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列(この発現は推計学的出来事 によって決定される);病原物質からの、免疫化のための1又はそれよりも多く のエピトープをコードするヌクレオチド配列;及び発現される場合、宿主細胞の 外表面に前記エピトープを輸送するための手段を担持する第一次宿主細胞を含有 するワクチン。 54.前記宿主細胞が、アドヘシンの発現のための遺伝情報を付与されている請 求の範囲第53項記載のワクチン。 55.前記エピトープをコードするヌクレオチド配列が、天然に存在する細胞表 面タンパク質をコードする遺伝子中に挿入され、該細胞表面に転位される融合タ ンパク質を発現する請求の範囲第54項記載のワクチン。 56.前記天然に存在する細胞表面タンパク質をコードする遺伝子がフィンブリ ンをコードする遺伝子である請求の範囲第55項記載のワクチン。 57.前記宿主細胞を、エンテロバクテリアセアエ(Enterobacter iaceae),ラク酸細菌、ビブリオナセアエ(Vibrionaceae) 及びプスードモナデス(Pseudomonades)から選択する請求の範囲 第53項記載のワクチン。 58.前記細胞殺害機能の発現を決定する推計学的出来事が、前記細胞殺害機能 をコードするヌクレオチド配列中に転写する周期的な逆位性スイッチのプロモー ターによってもたらされる請求の範囲第53項記載のワクチン。 59.前記細胞殺害機能の発現を決定する推計学的出来事が、前記細胞殺害機能 を特定するmRNAの翻訳を阻害するアンチセンスRNAをコードするヌクレオ チド配列を転写する周期的な逆位性スイッチのプロモーターによって、又は前記 アンチセンスRNAの組換え切断によってもたらされる請求の範囲第53項記載 のワクチン。 60.前記逆位性スイッチのプロモーターがE。コリfimAプロモーターであ る請求の範囲第58又は59項記載のワクチン。 61.前記逆位性スイッチの頻度が、ワクチンが投与される哺乳類の満足する免 疫化を得るために必要とされる時間、エピトープの十分な投与レベルを維持する ために、選択される請求の範囲第58項記載のワクチン。 62.前記宿主細胞を、15〜30日間維持する請求の範囲第61項記載のワク チン。 63.前記病原物質(これからエピトープが由来する)を、ウィルス,細菌又は 真核生物、たとえば菌類又は原生動物から選択する請求の範囲第53項記載のワ クチン。 64.前記宿主細胞が、異なつた病原物質からのエピトープをコードする複数の ヌクレオチド配列を担持し、そして前記エピトープのそれぞれが融合タンパク質 として発現される請求の範囲第56項記載のワクチン。 65.前記宿主細胞が、活性化される場合、細胞殺害機能をコードするヌクレオ チド配列中に転写する追加のプロモーターを担持する請求の範囲第53項記載の ワクチン。 66.前記細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列が、推計学的出来事によ って決定される発現の配列と同じである請求の範囲第65項記載のワクチン。 67.前記細胞殺害機能をコードするヌクレオチド配列が、推計学的出来事によ って決定される発現の配列から分離される請求の範囲第65項記載のワクチン。 68.細胞殺害機能をコードする1又はそれよりも多くのヌクレオチド配列を担 持する病原物質(該物質は、1又はそれよりも多くのヌクレオチド配列の発現に よって殺されている)を含有するワクチン。
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