JPH0148240B2 - - Google Patents

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JPH0148240B2
JPH0148240B2 JP5559784A JP5559784A JPH0148240B2 JP H0148240 B2 JPH0148240 B2 JP H0148240B2 JP 5559784 A JP5559784 A JP 5559784A JP 5559784 A JP5559784 A JP 5559784A JP H0148240 B2 JPH0148240 B2 JP H0148240B2
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JP
Japan
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diameter
zone
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molten zone
timing pulse
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Hiroshi Nishimura
Hiroki Hirai
Kuniharu Yamada
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Canon Machinery Inc
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Seiko Epson Corp
Nichiden Machinery Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B13/00Single-crystal growth by zone-melting; Refining by zone-melting
    • C30B13/28Controlling or regulating
    • C30B13/30Stabilisation or shape controlling of the molten zone, e.g. by concentrators, by electromagnetic fields; Controlling the section of the crystal

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 この発明は、回転楕円面鏡の一方焦点に赤外線
ランプを配置し、他方焦点に素材棒および種結晶
の溶融帯部を配置してなる赤外線加熱結晶製造に
おける溶融帯径の制御技術に関する。
従来技術の説明 第1図は、従来より用いられている単結晶製造
装置の一例を示す略図的正面断面図である。第1
図を参照して、この装置は半体に近い2個の回転
楕円面鏡1,2を摺り合わせ接続した双楕円型加
熱炉3の形態を有している。各回転楕円面鏡1,
2の一方焦点Fa,Fbには、熱源である赤外線ラ
ンプの一例としてのハロゲンランプ4,5が配置
されている。また回転楕円面鏡1,2の互いに近
接した他方焦点F2,F2には、相互に同方向また
は逆方向に回転する素材棒6および種結晶7の間
に形成された溶融帯部8が配置されている。この
装置では、ハロゲンランプ4,5から輻射された
光が回転楕円面鏡1,2で溶融帯部8に集中さ
れ、それによつて素材棒6が加熱溶融され、結晶
成長が行なわれる。第1図に示した双楕円型加熱
炉3のほか、1個の回転楕円面鏡を用いた単楕円
型加熱炉も広く用いられているが、これらの回転
楕円面鏡を用いた赤外線加熱単結晶製造装置で
は、安定な出力を得ることができること、成長方
向の組成のずれが生じないこと、ならびに結晶成
長の状況が観察できることなどの優れた利点を有
する。
しかしながら、第1図に示したような装置を使
用して結晶成長を持続させるには、第2図に部分
正面図で示すように溶融帯部8がほぼさい頭円錐
台に近い鼓形の形状を持続させることが重要であ
る。したがつて、従来、溶融帯部8を作業者が肉
眼で観察しつつ、素材棒6の下方への供給速度や
ハロゲンランプ4,5の電力を手動的に制御して
いた。すなわち、溶融帯部8の形状が結晶成長に
好ましくない形になつたときには、素材棒6の供
給速度を増減し、あるいはハロゲンランプ4,5
への供給電力を調整していた。したがつて単結晶
を製造する際には、長時間、作業者が該装置に付
きつきりで調整を行なわなければならなかつた。
しかも、ハロゲンランプ4,5への供給電力を調
整した場合、ハロゲンランプ4,5自身の光量は
直ちに変化するが、溶融帯部8の溶融状況はハロ
ゲンランプ4,5の光量の変化に迅速に追随する
ものではなく、かなりの時間が経過した後初めて
溶融帯部8に変化が生じる。したがつて、作業者
はこの溶融帯部8の溶融状況変化の時間遅れを予
め予想しつつ、ハロゲンランプ4,5への供給電
力を変更しなければならない。それゆえに、過大
な電力を供給してしまうと、溶融帯部8が不要に
肥大化してしまうので、過剰な調整を行なう煩雑
さが生じ過剰調整を避けるあまり、ハロゲンラン
プ4,5への供給電力を少なめに調整するのが常
であり、その結果最適の溶融状態を実現するため
に煩雑な調整操作が依然として必要であるという
問題があつた。
発明の目的 それゆえに、この発明の目的は、上述の問題点
を解消し、作業者の煩雑な作業を省略することが
でき、かつ溶融帯部の溶融状況を常に最適に維持
し得る、赤外線加熱結晶製造における溶融帯径の
制御方法を提供することにある。
発明の概要 この発明は、溶融帯部の溶融状況の変化が溶融
帯部の径寸法の変化として現われることに着目
し、溶融帯部の径を制御することにより、結晶成
長に最適な溶融状況を実現せんとするものであ
る。この発明は、溶融帯部の径寸法を測定するた
めのラインセンサと、該ラインセンサの出力を2
値化するための2値化手段と、溶融帯部の1回転
毎に所定の複数個の角度位置に達したときに、タ
イミングパルスを発生するタイミングパルス発生
手段と、該タイミングパルス発生手段からのパル
ス信号に応じて、前記2値化手段で2値化された
測定信号を順次記憶し、各回転毎に最も変化率の
大きかつた角度位置における溶融帯径寸法を測定
データとして、m(mは整数)回前の測定データ
と現在の測定データとに基づき、所定の演算式に
従つて演算処理し、該演算結果に基づき赤外線ラ
ンプへの供給電力や電圧等の電気量を制御する制
御手段とを用いて、赤外線加熱結晶製造における
溶融帯部径の制御を行なう方法である。
この発明のその他の特徴は、以下の実施例の説
明により明らかとなろう。
実施例の説明 上述のように、この発明は、溶融帯部の径を制
御することにより、溶融帯部の溶融状況を結晶成
長に最適なものとするものである。すなわち第2
図に示すように、溶融帯部8がほぼさい頭円錐台
に近い鼓形となつている場合には結晶成長は最適
な状態で持続される。ところが、結晶成長の進行
とともに溶融帯部8の温度が上昇し、ハロゲンラ
ンプへの供給電力や電圧が過剰になつたり、ある
いは素材棒6の下方への供給速度が若干速くなる
と、破線Aで示すように、より多くの結晶素材が
必要以上に多く溶解し溶融帯部8の下方の径寸法
が増大する。逆に、素材棒6の下方への供給速度
が遅い場合あるいはハロゲンランプへの供給電力
や電圧が僅少となつた場合には、素材の供給が少
なくなるため溶融帯部8は、破線Bで示すよう
に、最適の状態よりも小さな径寸法を有すること
になる。したがつて、上記の事象を考慮して、1
点鎖線Cで示す部分の径寸法を最適の溶融状態の
径に維持すれば、安定に結晶成長を持続させるこ
とができる。
ところで、溶融帯部8の横断面が真円であれ
ば、一方向から溶融帯部8の径寸法を測定するだ
けでよいが、溶融帯部8の横断面は通常真円では
なく楕円などの様々な形状に変化している。した
がつて、溶融帯部8の溶融状況を正確に把握する
には、複数の方向から溶融帯部8の径寸法を測定
する必要がある。そこで、この発明では複数個の
角度位置で溶融帯部8の径寸法を測定し、最も変
化率の大きかつた角度位置における径寸法を測定
データとして用い、ハロゲンランプへの供給電力
や電圧を求める。最も変化率の大きかつた角度位
置における径寸法をデータとして採用することに
より、溶融帯部8の径の変化に正確かつ迅速に追
随することが可能だからである。
この発明は、上述のように、溶融帯部8の径寸
法を測定し、この測定された径寸法の変化に基づ
きハロゲンランプの光量を変化させて最適の溶融
状況を実現しようとするものである。
第3図は、この発明の一実施例の制御装置を示
す略図的斜視図である。溶融帯部8の径(第2図
の1点鎖線Cで示した部分の径)寸法は、光学レ
ンズ11を介してCCDラインセンサを含むライ
ンセンサ・カメラ12で測定される。ラインセン
サ・カメラ12には、ベローズ13を介してハー
フミラー・ボツクス14が設けられている。溶融
帯部8から入射された光は、ハーフミラー・ボツ
クス14内のハーフミラー15により一部が反射
され、ラインセンサ・カメラ本体部12a内のラ
インセンサに導かれる。他方ハーフミラー・ボツ
クス14には、スクリーン16も設けられてお
り、肉眼でも溶融帯部8の状態を観察することが
できるようにされている。
ラインセンサ・カメラ12は、コントローラ1
7に接続されており、ラインセンサの出力を2値
化するための2値化手段を含み、コントローラ1
7は2値化された測定データを順次記憶して後述
のPID制御演算式に従つて演算処理し、ハロゲン
ランプ(図示せず)への供給電力を制御する基準
電力コントローラ(図示せず)へ出力を与える。
コントローラ17には、タイミングパルス発生器
18も接続されている。このタイミングパルス発
生器18は、種結晶7の回転すなわち溶融帯部8
の回転に応じてタイミングパルスを発生させるも
のである。このタイミングパルス発生器18から
のタイミングパルスに基づき、コントローラ17
内の制御手段がラインセンサからの測定信号を記
憶するように構成されている。
第4図は、第3図に示した実施例を含む赤外線
加熱単結晶製造装置の概略ブロツク図を示す。第
4図のブロツク図において、1点鎖線Eで囲まれ
る部分が、第3図に示したラインセンサ・カメラ
に及びコントローラ17内に含まれる回路を示
す。すなわち、第3図におけるラインセンサ・カ
メラ12は、クロツク回路21、ラインセンサ2
2からの出力を増幅する増幅器23、増幅器23
からの出力を2値化するための比較手段24を含
み、またコントローラ17は、上述の制御手段2
5、ならびにタイミングパルス発生器18に接続
されるプリセツトカウンタ26を含む。制御手段
25は、クロツク回路21からのクロツクを基準
にして、予め内蔵されているプログラムに従つて
動作する。ラインセンサ22は、クロツク回路2
1からのクロツクに応じて、溶融帯部8を走査し
径寸法に応じた信号を出力する。ラインセンサ2
2の出力は、増幅器23で増幅され、比較手段2
4において基準電圧と比較され、2値化される。
この2値化された信号が制御手段25に与えら
れ、後述するPID演算式に従つて演算処理され、
制御出力値が算出され、プログラム発生器27か
らの基準電力と加算されてハロゲンランプの電力
コントローラ28を介して供給電力が出力され
る。
この実施例では、タイミングパルス発生器18
として2つのタイミングパルス発生器18a,1
8bを含み、一方のタイミングパルス発生器18
aは、溶融帯部8が1回転するごとに、所定の位
置で1つのパルス信号(以下、原点信号と略す。)
を発生し、制御手段25はこの原点信号が与えら
れると、ラインセンサ22からの測定データを記
憶する。
また、他方のタイミングパルス発生器18b
は、溶融帯部8が1回転する際に例えば120個の
パルスを順次発生するものであり、プリセツトカ
ウンタ26はタイミングパルス発生器18aから
の原点信号によつてリセツトされ、制御手段25
から与えられる所定の計数値をプリセツトし、タ
イミングパルス発生器18bから与えられるパル
スを順次カウントして、カウント値がプリセツト
された所定の数値になつたとき、出力信号を制御
手段25に与える。プリセツトされた所定の数値
は、一種に限られるものではなく、複数個の値を
プリセツトすることができ、それによつて様々な
角度位置における溶融帯部8の径を測定すること
ができる。このタイミングパルス発生器18bお
よびプリセツトカウンタ26により与えられるパ
ルス信号に応じて、制御手段25はラインセンサ
からの測定データを記憶する。したがつて、入力
手段29により任意の値を設定し、プリセツトカ
ウンタ26が任意の値の数のタイミングパルスを
計数する毎に、溶融帯部8の任意の回転角度での
径寸法を測定データとして制御手段25に記憶さ
せることができる。このようにして原点以外での
溶融帯部8の径寸法を測定するのは、溶融帯部8
の横断面が実際には、前述のように必ずしも真円
ではなく、材料によつては、楕円や長円などの
様々な形状に変化することが多いからであり、複
数の角度位置から溶融帯部8の径寸法を測定し、
最も変化率の大きかつた角度位置における径寸法
を測定データとして採用すれば、溶融帯部8の径
の変化に正確にかつ迅速に追随し得るからであ
る。
入力手段29は、たとえばキーボードなどによ
り構成されるものであり、結晶成長に最適な基準
径の値、ならびに後述のPID演算式における定数
などを制御手段25に入力するためのものであ
る。
上述したように、この実施例では、PID演算式
により、ハロゲンランプへの供給電力を制御す
る。ここにPID演算式とは、微分形表現では、 △yN=P(△eN+IeN+D△2eN) …(1) を言い、式(1)においてeN=S−M(Sは溶融帯部
8の最適の径を示し、Mは測定された溶融帯部8
の径のn回の平均値を示す。)である。すなわち
式(1)は、溶融帯部8の最適の径寸法Sからの変化
分を基礎にハロゲンランプへの供給電力の制御分
△yNを求めるものである。なお、式(1)において、
P,I,Dはそれぞれ定数である。
△eNおよび△2eNは、次の式(2)および(3)で求め
られるものである。
△eN=eN−e0 …(2) △2eN=△eN−△e0 …(3) なお、この発明では、eN、△eNおよび△2eN
して、溶融帯部8の複数個の回転角度位置におけ
る径のうち最も変化率の大きかつた角度位置にお
ける値を測定データとして採用する。また、eN
は、現在の測定データMを用いて計算されたもの
であり、e0はm回前の測定データMを用いて求め
られるものである。したがつて、制御出力△yN
は、現在の測定データと、m回前の測定データを
もとに算出される。このようにm回前のデータを
用いるのは、ハロゲンランプへの供給電力を変化
させても、溶融帯部8にその変化に影響が現われ
るのはかなりの時間が経過してからであるという
知見に基づくものである。すなわち、この実施例
では溶融帯部8の測定データがn回の値を平均し
て採用され、さらに平均された測定径のうちm回
前の測定データと現在の測定データとを用いるこ
とにより、制御出力△yNをゆるやかに効かせよう
とするものである。
制御出力△yの値は、最大で5Wくらいであり、
電力制御出力の変化が溶融帯部8の径に反映する
までの時間は約5分くらいである。また、結晶成
長全体にわたる総制御出力は、−100W〜+300W
の範囲とされている。
上述のようにして算出された制御出力△yは、
第4図のブロツク図において制御手段25から出
力され、プログラム発生器27からの基準電力値
と加算されて電力コントローラ28に入力され、
ハロゲンランプの供給電力が電力コントローラ2
8よりハロゲンランプに供給される。
第5図は、第3図および第4図に示した実施例
を含む装置の全体の動作を説明するためのフロー
図である。
次に、第3図ないし第5図を参照してこの実施
例を含む動作の説明を行なう。この発明の溶融帯
径の制御方法は、溶融帯部8の径を最適に維持す
るものである。したがつて、種結晶7(第4図を
参照)上で最初に素材棒6を溶融させ、溶融帯部
8を形成するところまでは従来と同じく手動で行
なう。次に、形成された溶融帯部8の径寸法がこ
の発明の制御方法により最適に維持される。ま
ず、タイミングパルス発生器18aは、溶融帯部
8が1回転するごとに回転信号すなわち原点信号
を制御手段25に与えている。制御手段25は、
この回転信号が与えられたとき、ラインセンサ2
2、増幅器23および比較手段24を経て2値化
された溶融帯部8の測定データを取込み記憶す
る。次に、回転信号がn回出力されたとき、すな
わち制御手段25にn個の測定データが取込まれ
たとき、制御手段25はn個の測定データの平均
値を算出し、これを測定データMとして記憶す
る。次に、制御手段25は、予め入力手段29に
より設定された溶融帯部8の最適径寸法Sと測定
データMとの差eを演算し、eを記憶する。した
がつて、測定データM1,M2…のそれぞれに対応
して、順次e1,e2…が記憶される。
上述のように測定データMおよび溶融帯部8の
径寸法の変化分eが順次記憶された状態で、制御
手段25をコントロールモードにすると、制御手
段25は現在の溶融帯部8の径寸法変化分eNとm
回前の径寸法変化分e0の差△eNを演算し、さらに
△eN−△e0を演算して△2eNを算出する。このよ
うにして求められたeN、△eNおよび△2eNならび
に予め設定された定数P,IおよびDにより、 △yN=P(△eN+IeN+D△2eN) の演算が行なわれ、制御出力△yNが求められる。
この制御出力△yNは制御手段25よりハロゲンラ
ンプの電力コントローラ28に与えられ、プログ
ラム発生器27からの基準電力Y0に加算されて
ハロゲンランプの供給電力YN′=Y0+△yNが出力
される。
制御出力△yが出力された後、演算に用いられ
た現在のデータすなわちeN、△eN、△2eNおよび
YNが、制御手段25に前回のデータとして記憶
される。
次に、入力する定数の変更があれば定数を入力
手段によつて設定し、再度演算処理が行なわれる
が、定数の変更がない場合にはそのまま次回の演
算処理が行なわれる。このようにして、ハロゲン
ランプへの供給電力が溶融帯部8の径寸法に応じ
て制御されて与えられる。したがつて、作業者が
単結晶製造装置につきつきりで監視する必要はな
く、自動的に無人で単結晶を成長させることが可
能となる。
ところで、第4図に示したブロツク図では、タ
イミングパルス発生器18aのほかに、複数個の
角度位置における溶融帯部8の径寸法を求めるた
めに、さらに別のタイミングパルス発生器18b
およびプリセツトカウンタ26が設けられてい
る。このタイミングパルス発生器18bは上述の
ように1回転あたり120個のパルス信号をプリセ
ツトカウンタ26に与える。プリセツトカウンタ
26はパルス信号をカウントして、入力手段29
を用いて制御手段25に予め入力されたプリセツ
ト値にそのカウント値が達したとき、出力信号を
制御手段25に与える。プリセツトカウンタ26
のリセツトは、上述の原点信号によりリセツトさ
れる。プリセツトカウンタ26がプリセツトされ
た値だけパルス信号をカウントしたとき、タイミ
ングパルス発生器18bからのパルス信号は制御
手段25に与えられるが、この信号によつても制
御手段25は、比較手段24で2値化された信号
を取込む。したがつてプリセツトカウンタ26に
おけるプリセツト値を複数個設定すれば、原点以
外の複数個の箇所で1回転ごとに溶融帯部8の径
寸法の測定データを制御手段25に記憶させるこ
とができる。
ところで第5図に示すフロー図では明らかでは
ないが、タイミングパルス発生器18bからのパ
ルス信号に応じて原点以外の角度位置で制御手段
25が取込むデータは、原点信号が与えられたと
きのデータとは独立に、n回の値を平均化され
e′,e″として制御手段25に記憶される。制御手
段25は、原点位置あるいは他の設定された角度
位置における各e,e′,e″…を比較し、そのうち
変化分すなわち△e,△e′および△e″の最も大き
いものを測定径として採用し、式(1)の演算を行な
う。このように複数個の角度位置で溶融帯部8の
径寸法を測定することにより、横断面視した溶融
帯部8が真円でない場合でも、溶融帯部8の径の
変化を迅速に捉えることができ、したがつて溶融
帯部8を最適の状態に制御することが可能であ
る。
発明の効果 以上のように、この発明によれば、溶融帯部の
径寸法を測定するためのラインセンサと、該ライ
ンセンサの出力を2値化するための2値化手段
と、溶融帯部の1回転毎に所定の複数個の角度位
置に達したときにタイミングパルスを発生するタ
イミングパルス発生手段と、タイミングパルス発
生手段からのパルス信号に応じて、2値化手段で
2値化された測定信号を順次記憶し、各回転毎に
最も変化率の大きかつた角度位置における溶融帯
径寸法を測定データとして、m(mは整数)回前
の測定データと現在の測定データとに基づいて、
所定の演算式に従つて演算処理し、該演算結果に
基づき前記ハロゲンランプへの供給電力を制御す
る制御手段とを用いるため、溶融帯部の径寸法を
結晶の成長に最適となるように制御することがで
き、したがつて作業者の煩雑な作業を解消するこ
とができ、ほぼ無人で結晶の成長を行なわせるこ
とが可能となる。また、複数個の角度位置で溶融
帯部の径寸法を測定するものであるため、回転原
点と結晶面との煩雑な位置決めも必要としない。
この発明は、双楕円形赤外線加熱炉を用いる単
結晶製造に限らず、その他例えば単楕円形赤外線
加熱炉を用いる単結晶製造装置にも適用し得るも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明が適用される赤外線加熱単
結晶製造装置の一例を示す正面断面図である。第
2図は、第1図に示した赤外線加熱単結晶製造装
置の溶融帯部を拡大して示す部分正面図である。
第3図は、この発明の一実施例の構成を示す略図
的斜視図である。第4図は、第3図に示した実施
例を含む赤外線加熱単結晶製造装置のブロツク図
である。第5図は、第3図および第4図に示した
実施例を含む赤外線加熱単結晶製造装置の全体の
動作を説明するためのフロー図である。 1,2……回転楕円面鏡、4,5……ハロゲン
ランプ、6……素材棒、7……種結晶、8……溶
融帯部、12……ラインセンサ・カメラ、17…
…制御手段を含むコントローラ、18a,18b
……タイミングパルス発生器、22……ラインセ
ンサ、24……2値化手段としての比較手段、2
5……制御手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 回転楕円面鏡の一方焦点に、熱源として赤外
    線ランプを配置し、他方焦点に、素材棒および種
    結晶を配置して溶融帯部を形成してなる赤外線加
    熱結晶製造装置の溶融帯径の制御方法であつて、 溶融帯部の径寸法を測定するためのラインセン
    サと、該ラインセンサの出力を2値化するための
    2値化手段と、 前記溶融帯部の1回転毎に所定の複数個の角度
    位置に達したときに、タイミングパルスを発生す
    るタイミングパルス発生手段と、 前記タイミングパルス発生手段からのパルス信
    号に応じて、前記2値化手段で2値化された測定
    信号を順次記憶し、各回転毎に最も変化率の大き
    かつた角度位置における溶融帯径寸法を測定デー
    タとして、m(mは整数)回前の測定データと現
    在の測定データとに基づいて、所定の演算式に従
    つて演算処理し、該演算結果に基づき前記赤外線
    ランプへの供給電気量を制御する制御手段とを用
    いて、 それによつて結晶の成長に最適の溶融帯部径を
    維持させることを特徴とする、赤外線加熱結晶製
    造における溶融帯径の制御方法。
JP5559784A 1984-03-22 1984-03-22 赤外線加熱結晶製造における溶融帯径の制御方法 Granted JPS60200888A (ja)

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JPS60200888A (ja) 1985-10-11

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