JPH0145809B2 - - Google Patents

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JPH0145809B2
JPH0145809B2 JP18670881A JP18670881A JPH0145809B2 JP H0145809 B2 JPH0145809 B2 JP H0145809B2 JP 18670881 A JP18670881 A JP 18670881A JP 18670881 A JP18670881 A JP 18670881A JP H0145809 B2 JPH0145809 B2 JP H0145809B2
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Takaaki Kai
Yoshito Fujita
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は電力系統の保護装置に係り、特に共架
多回線の高抵抗接地系統(;PC系を含む)が並
行2回線でT分岐負荷をもつ場合の共架多回線の
誘導によつて発生する回線間零相循環電流及び零
相縦電圧を補償する地絡保護リレーに関するもの
である。 超高圧送電線と共架される高抵抗接地系統の送
電線には、超高圧送電線が非ねん架、逆相配置で
あるために超高圧送電線の潮流による誘導によつ
て回線間零相循環電流(単に零相循環電流と言え
ばこれをさす)及び零相縦電圧が生じ、このため
に地絡保護リレーが誤動作、誤不動作するので零
相循環電流、零相縦電圧を補償しなければならな
い。 第1図A〜Cは本発明を適用する共架多回線モ
デル系統を示すもので第1図Aにおいて回線1,
1A,1B,1C、回線2,2A,2B,2Cは
187〜500KVの超高圧送電線(以下起誘導系統と
称する)、A,B,Cは相順を示し母線5,5A,
5B,5Cは超高圧送電線のA、B、C相の母線
である。Iはa、b、c各相の電流である。第1
図Bにおいて回線3,3a,3b,3c、回線
4,4a,4b,4cは66KV〜154KVの高抵抗
接地系送電線(以下被誘導系統とする)a,b,
cは相順を示し回線6,6a,6b,6cは高抵
抗接地系送電線のa、b、c相の母線である。7
は送電線3a〜3cのT分岐負荷である。37a
〜37c及び47a〜47cは電流変成器で、3
a,3b,3c及び4a,4b,4cのa、b、
c各相の回線間差電流検出器50a〜50cを介
してそれぞれ差回路接続されており電流検出部8
が形成される。I・ath,I・bth,I・cthは第1図A
の誘
導系統の潮流の誘導によつて3から4へ循環する
a、b、c各相の循環電流である。V・0 Aは同じく
誘導によつて電気所SAに発生する零相縦電圧で
ある。 被誘導系統の母線6側の電気所SA、反対側の
それをSBとする。SA及びSBの中性点は、それぞ
れ中性点接地抵抗RNA,RNBを通して大地に接地
されている。 第1図Cは第1図A及びBの起誘導系統と被誘
導系統を同一鉄塔51に共架した状態を示し起誘
導系統回線1A〜1Cと2A〜2Cは逆相配置で
あり、被誘導系統回線3a〜3cと4a〜4cは
同相配置である。W,D,D′及びd,Hは電線
配置を示すもので、一例としてW=8m、D=8
m、D′=8.5m、d=3m、H=20mである。 回線1と2に流れるA、B、C各相の電流をI・
1A,I・1B,I・1C及びI・2A,I・2B,I・2Cとす
る。回線
1と2に流れる電流によつて回線3と4の各相に
発生する電磁誘導電圧をV・3na,V・3nb,V・3nc

V・4na,V・4nb,V・4ncとすれば、誘導によつて3

4のa、b、c各相に流れる電流をI・3a,I・3b
I・3c,I・4a,I・4b,I・4cとし線路抵抗と大地抵
抗を
無視して被誘導系統の電圧は誘導系統からの電磁
誘導によつて被誘導系統の回線3と4を循環する
a、b、c各相の電流I・ath,I・bth,I・cthは起
誘導
系統の回線1と2の潮流に比例し、その比例定数
は、起誘導系統の運用状態で次のようになる。 I・ath=K・aI・ …(1) I・bth=K・bI・ …(2) I・cth=K・cI・ …(3) と表現すると 起誘導系統の回線1,2とも運用の場合はI・1
I・2=I・とおき、I・ath,I・bth,I・cthと起誘
導系統
の潮流I・との比例定数K・a,K・b,K・cは電線配

と起誘導系統の運用状態によつて定まる。 I・ath,I・bth,I・cthの零相分すなわち零相循
環電
流I・pthは起誘導系統の回線1と2の潮流に比例
し、その比例定数は、起誘導系統の運用状態で次
のようになる。 I・pth=K・I・ …(4) と表現すると 起誘導系統が回線1,2とも運用の場合はI・pth と起誘導系統の潮流I・との比例定数K・は電線配置
と起誘導系統の運用状態によつて定まる。各循環
電流I・ath,I・bth,I・cth,I・pthと起誘導系統
の潮流
I・との関係を、ある共架モデル系統から計算した
結果を第3図に示す。 大地間零相縦循環電流I・g pthは電気所SA及びSB
の中性点接地抵抗RNA,RNBを流れ、電気所SA
びSBに零相縦電圧V・A p及びV・B pを発生させる。 但しV・A p,V・B pは大地の電位を基準電位しした。
V・A pとI・pthとは比例関係にあり、その比例定数K
は電線配置と起誘導系統の運用状態とによつて定
まる。V・B pも同様のことが言える。ある共架モデ
ル系統において、V・A pとI・pthとの関係式を計算し
た結果を第4図に示す。V・A p,V・B p及びI・g pth
I・pth
は被誘導系統が健全時、故障時にかかわらず発生
するのでこれらによつて地絡保護リレーが誤動作
又は誤不動作するのでこれを補償する必要があ
る。以上で次のことを立証した。 (1) a、b、c各相回線間循環電流I・ath,I・bth

I・cthと起誘導系統の潮流とは比例関係にある。 (2) 回線間零相循環電流I・pthと起誘導系統の潮流
とは比例関係にある。(第3図参照) (3) 零相縦電圧V・A p,V・B pとI・pthは比例関係に

る。(第4図参照) (4) 上記(1)、(2)、(3)項の比例定数は系統固有の値
でいずれも電線配置と起誘導系統の運用状態に
よつて定まる。 上記の(1)〜(4)項の性質に基づいて、まず零相循
環電流と各相循環電流から正相分を除外した量と
の比率は一定である性質に着目して、まず1線地
絡時に健全相循環電流を演算する。次にこの演算
値を用いて実際の零相循環電流を補償して中性点
抵抗器電流を検出し、これによつて地絡回線を選
択するようにしたことは、本発明者によつて提案
された特願昭54年第67184号(特開昭55年第
160929号)で述べられている。しかし、超高圧併
架系では超高圧系故障時及び欠相時の零相循環電
流は過酷な場合があり、先の発明の方式によつて
もその性能限界を超え、地絡保護の信頼性に欠け
る場合もある。 本発明は上述の問題点を解決したもので、その
目的は零相循環電流、零相電圧の影響を少なくす
るとともに、零相循環電流が過酷な場合でも誤動
作することなく、高性能にして高信頼性の地絡保
護リレーを提供することである。 以下に本発明の実施例に係る共架多回線地絡保
護リレーについて第2図〜第5図によつて説明す
る。 第2図はこの実施例による共架多回線地絡保護
リレーを示すもので、第1図と同一部分は同一符
号で示してある。9はしや断器9a〜9fが図示
したように接続されたしや断部、10は電流検出
部8からの電気量S1すなわちa、b、c各相の回
線間差電流I・as,I・bs,I・csを一定周期でサンプ
リングしてAD変換をする第1のデータ変換器、
11は電圧検出部で母線6a〜6cに設置された
第1の電圧検出部12(零相電圧検出用変成器)
と第2の電圧検出部13(相電圧検出用変成器)
を有する。14は第2のデータ変換器で、第1の
電圧検出部12の検出信号S2すなわち零相電圧V・
pFを入力して前記第1のデータ変換器と同期して
一定周期でV・pFをサンプリングしてAD変換する。
15はフイルタ部で第1のデータ変換器10の出
力であるI・as,I・bs,I・csの各デイジタル量S3
入力して2つの相の回線間差電流よりそれぞれI・
as−aI・bs,I・bs−aI・cs,I・cs−aI・as(
但し
a=εj2/3π)になる演算処理を行い正相分を除 去する。16は第1の演算部で、前記第1のデー
タ変換器10の出力S3と、フイルタ部15の出力
S5を入力し、地絡故障の有無の判定を行う第1の
判定部19が系統健全時に出力するS9の入力を条
件に各相の定数Ra、Rb、Rcを求めるための演算
をサンプリング周期毎又は倍周基毎に行う。17
は第3の演算部で、第1のデータ変換器10の出
力S3、第2のデータ変換器14の出力S4を入力
し、第1の判定部19が系統健全時に出力する信
号S9の入力を条件に地絡時の零相設定電圧を求め
るために必要な定数K・A pの演算を前記第1の演算
部と同じくサンプリング周期または倍周期毎に行
う。なおK・A pは前記第2のデータ変換器出力S4
零相電圧と回線間差電流S3の零相分との大きさの
比及び位相差である。18は零相循環電流を演算
するための第2の演算部で前記フイルタ部15の
出力S5と前記第1の演算部16の出力S6、すなわ
ちR・a,R・b,R・cを入力して演算処理を行う。
19は地絡故障の判定を行う第1の判定部。20
は第3データ変換部で、第2の電圧検出部13で
検出された出力S16をデイジタル量に変換し、第
3の判定部21にS17を出力する。第3の判定部
21は第3のデータ変換部20の出力信号S17
すなわちa、b、c相電圧のデイジタル量を入力
し、予め定められた定数εと比較して地絡相を判
定する。22は第1の選択部で第2の演算部の出
力S8すなわち地絡時における零相循環電流を各地
絡相に応じて求めた各演算値と第3の判定部の地
絡相検出流信号S11を入力し、地絡相によつて零
相循環電流の演算値を選択する。23は第4の演
算部で、第1の選択部で選択された零相循環電流
S12と第3の演算部の出力S7であるK・A pを入力し零
相循環電流の大きさの比及び位相差K・A pによつて
補正して地絡時の零相縦電圧V・A pを求める。24
は第1の補償部で第1のデータ変換部10の出力
S3、第2のデータ変換部14の出力S4、第1の選
択部22の出力S12、第4の演算部23の出力S13
を入力して、回線間差電流の零相分に含まれる零
相循環電流と第2のデータ変換器の出力S4、すな
わち零相電圧に含まれる零相縦電圧をそれぞれ
S12とS13を使つて消去(補償)する。25は地絡
回線選択部で、第1の補償部24で零相循環電流
が補償された回線間差電流の零相分と、零相電圧
が補償された零相電圧とをS14として入力し地絡
回線の選択を行う地絡回線選択部である。地絡回
線選択部25は地絡回線トリツプ信号S15を出力
し、この信号S15は地絡回線のしや断器9をトリ
ツプして共架多回路の高抵抗接地系送電線の地絡
保護するためのものである。超高圧線と共架され
る場合は、超高圧系の故障または欠相時に発生す
る零相循環電流に対しての補償誤差電流が大きく
なり、地絡回線選択継電器にとつて過酷となる。
このため、零相循環電流の演算値すなわち後述の
(22)式によつて演算された値2Ia pthである信号
S12が、設定値S16を上まわると、零相循環電流の
補償誤差電流が大きくなり、地絡回線選択継電器
が地絡回線選択能力をそう失、すなわち性能限界
を越えることが容易に予測可能である。 しかるに、26は第1の選択部22の出力S12
と基準電圧信号S16を入力とする比較部である。
この比較部26は第1の選択部22の出力信号
S12と基準電圧信号S16を比較し、零相循環電流の
演算値Ia pthが性能限界を越えたときすなわち|2Ia
pth|>S16のとき出力信号S17を発する。27は地
絡回線選択部25の地絡回線トリツプ信号S15
比較部26の出力信号S17を入力とするアンド回
路である。このアンド回路27は、比較部26の
出力信号S17が発せられS17=1の場合は、当該リ
レーの性能限界を越えた時であるので、当該リレ
ーのトリツプ信号S15をロツクする機能を有する。
すなわち、アンド回路27の出力S18は最終的な
しや断器トリツプ信号であり、S17=1の場合は
信号S15と無関係S18=0としてトリツプ信号をロ
ツクする。S17=0の場合は、S15の信号に応じて
トリツプ信号をS18を通じて出力する。 上記構成の地絡保護リレーにおいて、一例とし
て被誘導系統a相地絡時の各相の循環電流及びa
相の回線3aと4aに流れる地絡電流と回線3と
4に流れる負荷電流の分布が第2図に示されてい
る。 ここで、回線3から回線4の方向へ循環する
a、b、c各相の循環電流はI・ath,I・bth,I・
cthであり、回線3と回線4のa、b、c各相に
流れる負荷電流はそれぞれI・3 a,I・3 b,I・3 c及び
I・
4 a,I・4 b,I・4 cである。また回線3のa相を流れる
地絡電流はI・3 F、回線4のa相を流れる地絡電流
はI・4 Fである。 第2図は被誘導系統のみ示され本発明による地
絡保護リレーは電気所SAに設置されている。被
誘導系統が図示したようなT分岐負荷7をもつ場
合は、回線3の負荷電流I・3 a,I・3 b,I・3 cと回線

の負荷電流I・4 a,I・4 b,I・4 cとで対応する相電流

大きさが異なる。 地絡時の零相循環電流I・othを地絡相に応じて
演算するために、あらかじめ定数R・a、R・b、R・
cを求めておく必要がある。これらは、第1の演
算部16で求められる。これら定数は、次のよう
に定義されたものである。 循環電流I・oth,I・ath,I・bth,I・cthは、起

導系統の潮流I・に比例する。 よつて、(6)式で定義された定数R・a、R・b、R

cは次の性質をもつ。 性質(1) 定数R・a、R・b、R・cは、循環電流の

小、言い換えると起誘導系統の潮流の大小にか
かわらず一定である 性質(2) これら定数は、電線配置と起誘導系統の
運用状態によつて定まる。 第1図cに示す電線配置から循環電流を演算
し、定数R・a、R・b、R・cを求めた結果を第1表
に示す。
【表】 〓 〓 〓
定数Ra、Rb、Rcは、あらかじめ系統健全時に
各回線間差電流から求める。
系統健全時の電流分布は、第2図で地絡電流が
ない状態に等しい。系統健全時のa、b及びc相
回線間差電流I・as,I・bs及びI・csは I・as(o)=I・3 a(o)−I・4 a(o)+2I・at
h(o)
…(7) I・bs(o)=I・3 b(o)−I・4 b(o)+2I・bt
h(o)
…(8) I・cs(o)=I・3 c(o)−I・4 c(o)+2I・ct
h(o)
…(9) 回線間差電流には、T分岐負荷のために負荷電
流成分が含まれる。8の電流検出部で検出された
I・as,I・bs,I・csは第1のデータ変換器10に入
力され、デイジタル量に変換され、出力される。
回線間差電流に含まれる負荷電圧成分を消去する
ために、第1のデータ変換器10の出力S3を、フ
イルタ部15に入力して次の演算を行う。 I・bs(o)−aI・cs(o) …(10) I・cs(o)−aI・as(o) …(11) I・as(o)−aI・bs(o) …(12) 但し、(o):健全時の量を表わす。 (8)、(9)式を(10)式に代入すると I・bs(o)−aI・cs(o)=I・3 b(o)−I・4 b
(o)+2I・bth(o)−a{I・3 c(o)−I・4 c
(o)+2I・cth(o)} =I・3 b(o)−aI・3 c(o)−{I・4 b(o)−
aI・4 c(o)}+2I・bth(o)−a・2I・cth(
o)…(13) 負荷電流が平衡していると I・3 b(o)=aI・3 c(o) I・4 b(o)=aI・4 b(o) …(14) であるので、(14)式を(13)式に代入すると、
負荷電流成分は消去される。 I・bs(o)−aI・cs(o)=2{I
・bth(o)−aI・cth(o)}…(15) 同様に(11)、(12)式は I・bs(o)−aI・as(o)=2{I
・cth(o)−aI・ath(o)}…(16) I・as(o)−aI・bs(o)=2{I
・ath(o)−aI・bth(o)}…(17) となる。 第1の演算部16は、第1のデータ変換器10
の出力S3、フイルタ部15の出力S5及び第1の判
定部19の地絡判定信号S9を入力して、信号S9
より系統健全時に定数R・a、R・b、R・cを演算す
る。第1のデータ変換器10の出力S3すなわち回
線間差電流の零相分I・osは、(7)、(8)、(9)式より I・os(o)=I・3 a(o)+I・3 b(o)+I・3 c
o)−{I・4 a(o)+I・4 b(o)+I・4 c(o) +2{I・ath(o)+I・bth(o)+I・cht(o
)}=2I・oth(o)…(18) (負荷電流には零相分はほとんど含まれない) よつて(5)式の定数R・a、R・b、R・cは、回線間

電流の零相分I・os(o)すなわち(18)式と、フ
イルタ部15の出力S5すなわち(15)、(16)、
(17)式とから次の演算によつて求められる。 (19)式の定数R・a、R・b、R・cを求める演算
は、サンプリング周期毎、または倍周期毎に行な
われる。 次に被誘導系統が地絡した場合の零相循環電流
の演算法について述べる。この演算を行うのは第
2の演算部18である。この第2の演算部18
は、フイルタ部15の出力S5と第1の演算部16
の出力S6を入力する。 例えば、a相地絡を想定すると電流分布は、第
2図に示すようになる健全相のb相及びc相の回
線間差電流I・bs,I・csは I・bs=I・3 b−I・4 b+2I・bth I・cs=I・3 c−I・4 c+2I・cth …(20) となる。I・bs,I・csには、地絡による電流は含ま
れない。 フイルタ部15の出力I・bs−aI・csは I・bs−aI・cs=2(I・bth−aI・cth)
…(21) となる。(負荷電流は平衡) 被誘導系統の地絡の有無は、循環電流に影響を
与えない。従つて定数Ra{=I・oth/(I・bth−a
I・cth)は、被誘導系統の地絡の有無に無関係に
一定である。また、循環電流の大小にかかわらず
一定である(性質1)。 a相地絡時のフイルタ部15の出力I・bs−aI・
csは、健全相の循環電流2(I・bth−aI・cth)の
値となる(21式)。 従つて、定数R・aの上記の性質を利用して、健
全時に求めた16の出力Raとフイルタ部15の
出力I・bs−aI・csを乗ずることにより、2倍の零
相循環電流が求まる。 2I・a pth=R・a(I・bs−aI・cs)…(22
) 但し、I・a pth:演算値を示す。 (19)式のR・a、及び(21)式を(22)式に代
入すると 2I・a pth=I〓oth(o)/Ibth(o)−aI
cth(o)・2(I・bth−aI・cth)…(23) ここでI・bth(o)−aI・cth(o)は健全時に求
めたR・a、2(I・bth−aI・cth)はa相地絡時の
健全相の循環電流、R・aは健全時、地絡時にかか
わらず常時一定値であるから I〓oth(o)/Ibth(o)−aIcth(o)=I
〓oth/Ibth−aIcth=常時一定値…(24) (24)式の関係式を(23)式に代入すると 2I・a pth=I〓oth/Ibth−aIcth・2(I
・bth−aI・cth)=2I・oth…(25) a相地絡時における零相循環電流を演算可能で
ある。 同様にb相地絡時は、フイルタ部15の出力I・
cs−aI・asと第1の演算部16の出力Rbを乗じ
て 2I・a pth=Rb(I・cs−aI・as) …(26) 2倍の零相循環電流を求める。 同様に、c相地絡時は、フイルタ部15の出力
I・as−aI・bsと第1の演算部16の出力R・cを乗
じて 2I・c pth=R・c(I・as−aI・bs)…(27
) 2倍の零相循環電流を求めることができる。 (22)、(26)、(27)式によつて、地絡直後に起
誘導系統の電流の急変あるいは運用の変更が生じ
ても、ほぼ正しい零相循環電流の演算が可能であ
る。 次に、零相縦電圧V・A pの導出法について述べる。 零相縦電圧と零相循環電流とは比例関係にあ
る。(第4図) V・A p=K・A pI・oth …(28) 地絡時の零相縦電圧を演算するためには、系統
健全時に(28)式の比例定数K・A pを求めておく必
要がある。K・A pは、第3の演算部17で演算され
る。17は、14の出力S4、10の出力S3及び1
9の出力S9を入力して信号S9により健全時にK・A p
を演算する。14は、11の電圧検出部で出力さ
れた零相電圧を入力して、これをデイジタル量に
変換して出力する。 系統健全時の零相電圧V・o及び10の出力S3
零相分、すなわち回線間差電流の零相分I・osは V・o(o)=V・A p(o)…(29) I・os(o)=2I・oth(o) …(30) となる。よつて(28)式の1/2K・A pは次の演算によ つて求められる。 1/2K・A p=V〓o(o)/Ios(o)=V〓Ap
o)/2Ioth(o)…(31) (31)式の演算は、19の出力信号S9(地絡判
定信号)をもとに、健全時にサンプリング周期
毎、倍周期毎に行なわれる。 第1図Cの電線配置から零相循環電流および零
相縦電圧を計算し、定数K・A pを求めた結果を第2
表に示す。
【表】 次に零相縦電圧の演算は、第4の演算部23で
行なわれる。第4の演算部23は第3の演算部1
7で健全時に求めた1/2K・A pすなわちS7と、第1の 選択部22で地絡相に応じて選択された2倍の零
相循環電流の演算値S12を入力する。 (28)式のK・A pは、零相縦電圧及び零相循環電
流の大小にかかわらず一定値である。従つて、第
1の選択部で選択された2倍の零相循環電流の演
算値2・I・othと1/2K・A pを乗ずることによつて
地 絡時の零相縦電圧を演算することができる。 V・Aes p=1/2K・A p・2I・oth …(32) ここで、V・Aes pは演算値、2I・othは第1の選択
部22の出力である。 (22)、(26)、(27)式の演算値を地絡相に応じ
て選択し零相循環電流を導出するには地絡相の検
出を行なわなければならない。地絡相検出は第3
の判定部21で行なわれる。そこで次に、a、
b、c各相の電圧E・a,E・b,E・cによる地絡相
の検出法を述べる。E・a,E・b,E・cは第2図の
第2の電圧検出部13で測定する。これらを20
の第3のデータ変換器でデイジタル量に変換して
第3の判定部21へ入力して次式の成否の判定を
行う。 |(|E・b+E・c|−|E・a|)|>ε
…(33) |(|E・a+E・c|−|E・b|)|>ε
…(34) |(|E・b+E・a|−|E・c|)|>ε
…(35) 但しε;十分小さな正の定数 ||;絶対値を表現 第5図に超高圧送電線の誘導を無視した場合の
被誘導系統a相地絡時の各相電圧のベクトル図を
一点鎖線で示す。実線は健全時のベクトル図であ
る。 健全時の相電圧の大きさをEとしてa相を基準
ベクトルにとりa相地絡時の各相電圧を求めると E・a=0 …(36) E・b=√3Eεj-150゜ …(37) E・c=√3Eε+j150゜ …(38) (36)、(37)、(38)式を(33)、(34)、(35)

に代入すると 3E>ε …(39) 0>ε …(40) 0>ε …(41) εは十分小さな正の定数に選んでいるから
(33)式のみ成分して(34)、(35)式は成立しな
い。 同様にb相地絡時には、(34)式のみ成立して
(33)、(35)式は成立しない。かつ同様にc相地
絡時には(35)式のみ成立して(33)、(34)式は
成立しない。従つて(33)〜(35)式の成否を判
定することによつて地絡相の検出ができる。各相
の地絡に対する(33)〜(35)式の成否を第3表
に示す。
【表】 ○〜成立、×〜不成立
以上、21の第3の判定部で地絡相の検出を行
う方法を述べた。その出力である地絡相検出信号
S11と、第2の演算部18の出力すなわち地絡相
に応じて演算された零相循環電流の演算値S8が第
1の選択部22に入力される。22は、地絡相検
出信号S11から、地絡相に対応する零相循環電流
の演算値S12を選択して、第4の演算部23及び
第1の補償部24に入力する。 次に地絡故障の検出について述べる。この検出
は、19の第1の判定部で行なわれる。19は、
18の出力S8を入力する。 系統健全時の(22)、(26)、(27)式の演算値す
なわちS8は、それぞれ正しい零相循環電流となり
共に等しい。被誘導系統地絡時は、地絡相の回線
間差電流に地絡による電流成分が含まれるので、
(22)、(26)、(27)式の演算値のいづれも等しく
ない。そこで、任意の2式を選択して、比較する
ことによつて地絡検出を行うことができる。 例えば(22)式と(26)式とを選択すると R・a(I・bs−aI・cs)=R・b(I・cs−aI・
as)
…(42) (42)式は健全時は成立する。しかし地絡時は
上記の理由から成立しない。 19の第1の判定部は、18の出力S8の任意の
2つの演算値を入力し比較することによつて地絡
検出を行う。19の地絡検出信号S9は、16と1
7に入力される。 以上で被誘導系統の地絡時の零相循環電流及び
零相縦電圧の導出法について述べた。次に、以上
の過程から求められた零相循環電流及び零相縦電
圧を使つて、地絡回線選択リレーの不正動作の原
因となる零相循環電流と零相縦電圧を補償する方
法について述べる。 24は、上記の補償を行う第1の補償部であ
る。24は、22の出力S12、23の出力S13、1
0の出力S3、及び14の出力S4を入力する。 a相地絡時を例にとると、この場合のa、b、
c各相の回線間差電流I・as,I・bs,I・csすなわち
S3は、第2図を参照して I・as=I・F3−I・F4+2I・ath+I・a3−I・4 I・bs=2I・bth+I・b3−I・b4 I・cs=2I・cth+I・c3−I・c4 (43) また、零相電圧V・oすなわちS4は V・o=V・A p+V・F (44) 但し、V・F:地絡による零相電圧 地絡回線選択リレーは、電流入力として回線間
差電流の零相分I・oss及び電圧入力として零相電
圧V・oを使うこれらは、 I・os=I・as+I・bs+I・cs=I・F3−I・F4+2
I・oth
(45) (45)式及び(43)式で示される。 (45)式、(43)式から明らかなように、回線
間差電流には2倍の零相循環電流2I・othが、零
相電圧には零相縦電圧V・A pが重畳して、これらに
よつて地絡回線選択リレーが不正動作する。 本発明は、この不正動作防止対策を提供するも
のである。 先に述べた方法によつて、地絡時の零相循環電
流の演算値S12及び零相縦電圧の演算値S13が導出
され、S13すなわちI・a pth((22)式)、V・Aes p
(32)
式)は24に入力される。そして次のように、回
線間差電流の零相分に含まれる2倍の零相循環電
流2Ioth及び、零相電圧に含まれる零相縦電圧V・A p
は、演算値2I・a pthとV・Aes pを使つて打ち消す。(

償する) I・c=I・os−2Iaoth=I・F3−I・F4
2I・oth−2I・a pth(46) V・c=V・o−V・Aes p=V・A p+V・F+V・
Aes p(47) 前記方式によつて、地絡時の零相循環電流及び
零相縦電圧は高精度で演算される。従つて、(48)
式I・c及び(49)式V・cは I・c≒I・F3−I・F4 (48) V・c≒V・F (49) で、ほぼ地絡成分のみとなる。ここで、上記I・c
及びV・cを地絡回線選択リレーの電流・電圧の入
力として使用することによつて、零相循環電流及
び零相縦電圧による不正動作が防止される。 b、c相地絡時も同様に考えられる。 第1の補償部24で補償されたI・c、V・cは、
S14として、地絡選択部25に入力される。 25は一般的な地絡回線選択リレーを示し、零
相循環電流成分をほとんど含まない零相電流I・c
と零相縦電圧をほとんど含まない零相電圧V・c
から、正しく地絡回線を判定し、トリツプ信号
S15を出力する。しかるに、超高圧故障時および
欠相時の零相循環電流Iothは大きくなり、必然的
に零相循環電流I・othは性能限界よりも大きくな
り、S12>S16すなわち|Ioth|>S16(一定値)に
なると地絡選択リレー(図示せず)をロツクし、
これによりしや断部9のしや断器9a,9b,9
cまたは9d,9e,9fがしや断動作しないよ
うにする。 第6図は本発明の原理をマイクロコンピユータ
によつて実現した場合の処理フローの一例を示す
もので主要な処理について述べる。 第6図においてブロツB2は、第1、2、3の
データ変換器に相当しa、b、c各相の電圧E・
a,E・b,E・cと回線間差電流I・as,I・bs,I
・cs
及び零相電圧V・oを電流変成器、電圧変成器で測
定したものを一定周期でサンプリングホールドし
てAD変換処理する。 ブロツクB・3はフイルタ部15に相当しI・as,
I・bs,I・csの各相の回線間差電流のうち2相の回
線間差電流から正相分を除去する。a、b相、
b、c相、c、a相回線間差電流より正相分を除
去したものをI・ab,I・bc,I・caとする。ブロツ
クB4は第2の演算部18に相当し後記したブロ
ツクB7で求めたR・a、R・b、R・cとブロツクB3
で求めたI・ab,I・bc,I・caから前記の(22)、
(26)、(27)式を演算する。 ブロツクB5は第1の判定部19に相当し、ブ
ロツクB4で求めた演算結果である前記の(22)、
(26)式を前記の(42)式の成否を判定する。 言い替えると |R・aI・bc−R・bI・ca|<δ…(50) 但し| |:絶対値を示す。 (50)式の左辺が十分小さな定数δより小なら
ば(50)式成立と判定して系統健全状態とみな
す。そうでないならば地絡事故とみなす。 ブロツクB5で系統健全と判定すると第1、第
3の演算部16,17に相当するブロツクB7
於いて、サンプリング周期、または倍周期毎にブ
ロツクB2でデイジタル量に変換したI・as,I・bs,
I・cs,V・oを入力して前記した(47)式のR・a、
R・bR・c及び式の1/2K・A pを演算する。演算す
る周 期を定めるためブロツクB6を付加する。 ブロツクB7からブロツクB2へ戻り測定量の次
のサンプリングに備える。 ブロツクB5で地絡故障と判定すると21の第
3の判定部に相当するブロツクB8,B9,B10で地
絡相の検出を行う。これらのブロツクは、前記の
(33)、(34)、(35)式の成否を判定して地絡相の
検出を行う。再記すると K・A=|(|E・b+E・c|−|E・a|)|>
ε
(51) K・B=|(|E・a+E・a|−|E・a|)|>
ε
(52) K・C=|(|E・a+E・b|−|E・c|)|>
ε
(53) (51)〜(53)式の成否の判定を行い、(51)
式が成立するとa相地絡、(52)式が成立すると
b相地絡、式が成立するとc相地絡と判定する。 ブロツクB11,B12,B13は第1の選択部22に
相当し、ブロツクB8〜B10で検出さたa、b、c
相地絡検出信号を入力して、ブロツクB4で求め
た演算値を地絡相に応じて選択して零相循環電流
I・othを導出するブロツクである。a相地絡なら
前記の(22)式、b相地絡ならば前記の(32)
式、c相地絡ならば前記の(27)式より演算され
た結果を零相循環電流とする。 ブロツク17は比較部26とアンド回路27に
相当し、零相循環電流の絶対値|I・oth|が所定
値以上(性能限界以上)すなわち|I・oth|>S16
になればリレーロツク信号を発し、リレーの動作
をロツクし、ブロツクB2へ戻し、|I・oth|<S16
のときはブロツク14の演算を遂行させる。 ブロツクB14は第4の演算部23に相当しブロ
ツクB11〜B13で求めた零相循環電流とブロツク
B7で求めた1/2K・A pを入力し前記の(26)式を演 算して零相縦電圧V・A pを導出する。 ブロツクB15は第1の補償部24に相当しブロ
ツクB2でデイジタル量に変換したI・as,I・bs,
I・cs,V・o、ブロツクB14で求めた零相縦電圧及
びブロツクB11〜B15で導出した零相循環電流を
入力して回線間差電流の零相分I・as+I・bs+I・cs
と零相分V・oに重畳している零相循環電流、零相
縦電圧を前記の(43)、(44)式によつて補償す
る。 ブロツクB16は地絡回線選択部25に相当しブ
ロツクB15で、零相循環電流を補償した回線間差
電流の零相分と、零相縦電圧を補償した零相電圧
を入力して地絡回線の選択し地絡回線に対してし
や断器トリツプ信号を発する。 これは地絡回線選択器25に相当する。 以上説明した通り本発明は、被誘導系統のa、
b、c各相の回線間循環電流I・ath,I・bth,I・
cth、零相循環電流I・oth及び零相縦電圧V・A pは起
誘導系統の潮流に比例する関系すなわち、I・ath,
I・bth,I・cth,I・oth及びV・A pの関係は起誘導
系統
の潮流の大きさと位相に無関係に一定比率である
関係を利用してまず系統が健全である状態でR・
a、R・b、R・c及びK・A pなる定数を自動設定し、
これら定数R・a、R・b、R・cによつて各2相の回
線間差電流から正相分を除去した量の大きさ及び
位相を補正して互いに比較することによつて地絡
相を検出すると共に、健全相の回線間差電流とR・
a、R・b、R・c及びK・A pの定数から地絡時の零相
循環電流、零相縦電圧を求めてこれらを補償する
ようにしたものである。 また、第1の選択部の出力を導入し零相循環電
流を所定の基準値と比較するための比較部を設
け、この比較部の出力信号によつてリレーをロツ
クするようにしたから、前記零相循環電流が適用
限界を超えた場合にも誤動作することはない。 従つて本発明によつて、共架多回線において被
誘導系統の地絡直後で起誘導系統の電流が急変あ
るいは運用状態が変更しても零相循環電流と零相
縦電圧の影響をほとんどなくすことができるとと
もに、零相循環電流がリレーの性能限界を越えた
ことを判定して該リレーをロツクするから、超高
圧故障時および欠相時でも高精度に地絡事故の検
出可能な地絡保護リレーを得ることができるもの
でその効果は大である。 第2図に示したような当該送電線においてT分
岐負荷がない送電機に対しても本発明は適用可能
であるし、フイルタ部を除去して言いかえるとa
=0として原理式でも適用できる。また、回線間
差電流は電流検出部から検出したが、当該送電線
の両回線の各相電流を電流変成器によつて検出し
てデイジタル量に変換これより演算によつて得る
方法もある。また、回線間差電流の零相分は、各
回線に零相CTを設置してその差接続により得る
方法もある。 さらに本発明は、超高圧系統と高抵抗接地系と
の共架系統ばかりでなく、高抵抗接地系と高抵抗
接地系との共架系統の地絡保護へも適用できるこ
とは明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図A〜Cは共架多回線モデル系統図、第2
図は本発明による共架多回線地絡保護リレーの一
実施例、第3図は第1図のモデル系統で求めた各
循環電流と起誘導系統の潮流との関係を示す図、
第4図は零相縦電圧と零相循環電流との関係を示
す図、第5図はa相地絡時の各相電圧のベクトル
図、第6図は本発明の原理をマイクロコンピユー
タによつて実現した場合の処理フロー図である。 1A〜1C,2A〜2C……超高圧系送電線、
3a〜3c,4a〜4c……高抵抗接地系送電
線、5A〜5C……超高圧系送電線の母線、6a
〜6c……高抵抗接地系送電線の母線、37a〜
37c,47a〜47c……電流変成器、50a
〜50c……被誘導系統の回線間差電流検出器、
7……T分岐負荷、8……電流検出部、51……
共架鉄塔、9……しや断部、10……第1のデー
タ変換器、11……電圧検出部、12……零相電
圧変成器、13……相電圧変成器、14……第2
のデータ変換器、15……フイルタ部、16……
第1の演算部、17……第3の演算部、18……
第2の演算部、19……第1の判定部、20……
第3のデータ変換器、21……第3の判定部、2
2……第1の選択部、23……第4の演算部、2
4……第1の補償部、25……地絡回線選択部、
26……比較部、27……アンド回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 並行2回線送電線のa、b、c各相の回線間
    差電流を検出し、検出されたa、b相回線間差電
    流、b、c相回線間差電流c、a相回線間差電流
    をそれぞれ入力して各2相の回線間差電流から正
    相分を除去し、前記検出された回線間差電流から
    零相分を演算しさらにこの零相分と前記正相分を
    除去した各出力との大きさの比及び位相差を系統
    健全時に演算する第1の演算部と、この第1の演
    算部の演算によつて導出された値と前記回線間差
    電流から正相分を除去した値との積を演算する第
    2の演算部と、地絡相の検出を行う判定部と第2
    の演算部の各導出値から地絡相に応じた零相循環
    電流の演算値を選択する選択部とからなり、当該
    送電線の地絡時の零相循環電流を前記第2の演算
    部から前記選択部により選択して求め当該送電線
    の地絡時の零相循環電流を補償する補償部と、前
    記選択部の出力値に対して、所定の値を越えたと
    判定するための比較部を設けこの比較部の出力に
    よつて地絡回線トリツプ信号をロツクすることに
    より当該系統の故障または欠相時に誘導される零
    相循環電流による当該地絡回線選択継電器の誤動
    作を防止することを特徴とする共架多回線地絡保
    護リレー。
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