JPH0144724Y2 - - Google Patents

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JPH0144724Y2
JPH0144724Y2 JP1983144457U JP14445783U JPH0144724Y2 JP H0144724 Y2 JPH0144724 Y2 JP H0144724Y2 JP 1983144457 U JP1983144457 U JP 1983144457U JP 14445783 U JP14445783 U JP 14445783U JP H0144724 Y2 JPH0144724 Y2 JP H0144724Y2
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JP
Japan
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decompression
exhaust
arm
camshaft
engine
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JP1983144457U
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JPS6054709U (ja
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、始動時にエキゾーストバルブを少
し開くことにより、圧縮行程での圧縮力を減少さ
せるようにした大排気量、単気筒の4サイクルエ
ンジンのデコンプ装置に関する。
(従来の技術) エンジンの始動は、外部の力によつてクランク
軸を駆動するようにするが、この場合、最も力を
要するのは圧縮行程であり、特に自動2輪車に搭
載され単気筒で大排気量(400c.c.以上)のエンジ
ンでは、圧縮のため必要トルクが相当に大きくな
るので、キツク始動や普通のセルモータでは勿論
のこと、押し掛け始動しようとしても後輪がロツ
ク状態になるなど、ほとんど始動不可能である。
このため、シリンダ内のガスが少し抜けるよう
にして圧縮行程の圧縮力を減少させるデコンプ装
置の設置が、この種のエンジンには必須となる。
4サイクルエンジンのデコンプ装置は、エキゾー
ストバルブを少し開くようにするものが多く、中
でもデコンプカムを備えたデコンプカムシヤフト
の回動によりエキゾーストロツカーアームを揺動
させて、エキゾーストバルブを必要量開かせるも
のが一般的である。
このデコンプ装置の操作機構には、始動装置に
連動させた自動的なものと、押し掛け始動にも利
用できるようにその都度操作する手動式のものが
ある。また自動式、手動式の2系統の操作機構を
併設したものもある。この2系統操作機構の場合
は、デコンプカムシヤフトの一端部に操作機構が
集中し、また互いの操作によつて互いに影響を与
えないようにする機構などの構造が複雑化して故
障しやすい欠点がある。
ところで、上記のような単気筒大排気量のエン
ジンは、大型のオフロードバイクに採用されるこ
とが多く、人気のない山奥や荒地あるいは砂漠で
のツーリングに使用され、このような使用状況で
デコンプ装置に故障が生じると、エンジン始動不
能となつて危機的な状況になり易い。2系統の操
作機構を持つものでは、その危険率はある程度緩
和されるが、デコンプ装置そのもののトラブルで
あつては、根本的な解決となり得ない。
(考案が解決しようとする課題) この考案は、上記のような問題に鑑みてなされ
たもので、自動式、手動式2系統のデコンプ装置
により万一片側が故障しても、もう片方のデコン
プ装置が完全に動作できるようにした4サイクル
エンジンのデコンプ装置を提供することを目的と
する。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、この考案の4サイク
ルエンジンのデコンプ装置は、先端が2つの分岐
アームに分岐したエキゾーストロツカーアームに
より同時に開閉制御される2つのエキゾーストバ
ルブを備えた大排気量、単気筒の4サイクルエン
ジンにおいて、始動装置に連係して動作する主デ
コンプカムシヤフトの先端カム部を上記エキゾー
ストロツカーアームの分岐アーム上面に配置する
と共に、この主デコンプカムシヤフトと同軸上に
対向し、手動により動作される副デコンプカムシ
ヤフトの先端カム部をもう一方の分岐アーム上面
に配置した構成にしたものである。
(作用) こうして、この4サイクルエンジンでは、1つ
のエキゾーストロツカーアームに、完全に独立し
た自動式、手動式2つのデコンプ装置が装備さ
れ、例えば始動装置に連動した自動式のデコンプ
装置が何らかの理由で作動しなくなり、そのまま
ではセルモータやキツクによる始動ができなくな
つても手動式のデコンプ装置を操作することによ
つて、セルモータ、キツクの始動あるいは押し掛
け始動ができ、危機的な状況を招かないで済む。
正、副デコンプカムシヤフトは同軸上に対向
し、ヘツドカバーの両側から挿通して軸装される
ので、穴加工および加工精度上有利であり、双方
同一寸法に設定した部品の共通化を図ることがで
き、コスト上、メンテナンス上も有利である。そ
して完全な2系統のデコンプ装置の設置にも拘ら
ず、シリンダヘツドが大型化することなくコンパ
クトに纒めることができる。
(実施例) 以下この考案の実施例を示す図に就いて説明す
る。
図はインテークバルブを2つ、エキゾーストバ
ルブを2つ配した4バルブ単シリンダの4サイク
ルエンジンを示す。
シリンダ1の上端に連接したシリンダヘツド2
の燃焼室に、2つずつのインテーク3とエキゾー
スト4が開口し、それぞれにインテークバルブ
5、エキゾーストバルブ6が備えられる。両バル
ブ5,6はバルブステム7,8がシリンダヘツド
2を貫通して上面に突出し、バルブスプリング9
を弾装されて常時閉塞している。シリンダヘツド
2にはヘツドカバー10が被着され、動弁機構室
11が形成される。
両バルブ5,6のバルブステム7,8の間には
カムシヤフト12が横架される。そのカムシヤフ
ト12とバルブステム7,8の間にはそれぞれ中
央部を軸支されたインテークロツカーアーム13
とエキゾーストロツカーアーム14が配置され、
その内端がカムシヤフト12上のインテークカム
15とエキゾーストカム16の上面に接し、外端
がバルブステム7,8の上端に接する。第2図に
示すように、エキゾーストロツカーアーム14の
外端は、分岐アーム19a,19bに分岐して2
つのバルブステム8,8に接する。図示しない
が、インテークロツカーアーム13の外端も同様
である。
カムシヤフト12の回転により、両ロツカーア
ーム13,14を介して2つのインテークバルブ
5および2つのエキゾーストバルブ6がそれぞれ
設定されたタイミングで同時に開閉する。
次に、ヘツドカバー10の両側壁10a,10
bにそれぞれ、正、副デコンプカムシヤフト17
a,17bが同軸上に回動自在に軸装され、その
対向する内端に形成されたデコンプカム18a,
18bがエキゾーストロツカーアーム14の分岐
アーム19a,19b上面に近接して対向する。
正、副デコンプカムシヤフト17a,17bの
外端には、操作レバー20a,20bが固定され
る。この正デコンプカムシヤフト17aの操作レ
バー20aは、セルモータ、キツクレバーなどの
エンジン始動装置に連動して揺動され、他方副デ
コンプカムシヤフト17bの操作レバー20b
は、別個の手動操作装置の手動操作により揺動さ
れる。
こうして始動装置の動作により正デコンプカム
シヤフト17aが回動すると、デコンプカム18
aが分岐アーム19aを押し下げ、したがつてエ
キゾーストロツカーアーム14が揺動して2つの
エキゾーストバルブ6を同時に少し開く。この時
一方のデコンプカム18bと分岐アーム19bは
離間するだけで干渉はない。これにより圧縮行程
の圧力が洩れ、圧縮圧力が軽減される。一方手動
操作により副デコンプカムシヤフト17bが回動
すると、デコンプカム18bが分岐アーム19b
を押し下げ、上記同様にエキゾーストバルブ6を
少し開く。
すなわち、正、副デコンプカムシヤフト17
a,17bのいずれを回動させても、エキゾース
トバルブ6が少し開いてデコンプ相互に干渉がな
い。
したがつて、一方のデコンプ装置が作動不能に
なつても他方が正常に動作して始動を可能にする
フエイルセイフの機能が与えられる。通常にはセ
ルモータやキツクによる始動装置に連動する自動
式が使用され、そのデコンプ装置本体または操作
系の故障で動作しなくなつた場合は、手動により
副デコンプカムシヤフトを動作することで、難な
くエキゾーストバルブを開き、セルモータやキツ
ク始動は勿論、押し掛け始動を可能にし、単気
筒、大排気量のエンジンの始動を信頼性の高いも
のとする。
正、副デコンプカムシヤフト17a,17b
は、エンジン中心線を挟んで、両側から同軸上に
軸装されて、エキゾーストロツカーアームの分岐
アーム上で対向するようにしたので、穴加工が精
度よく容易に行なわれると同時に、双方を同一寸
法に設定して部品の共通化を図り易い。
これにより構造上のバランスがよく、完全に独
立した2つのデコンプ機能がコンパクトに設定で
きて、シリンダヘツドの大型化を招くことがな
く、信頼性の高いデコンプ装置とするもので、自
動2輪車の大容量、単気筒4サイクルエンジンな
どには、特に好適なものである。
〔考案の効果〕
以上の通り、この考案の4サイクルエンジンの
デコンプ装置は、1つのエキゾーストロツカーア
ームに対し、ヘツドカバー両側に軸装した正副デ
コンプカムシヤフトを対向的に備え、主デコンプ
カムシヤフトを始動装置に連動する自動式、副デ
コンプカムシヤフトを手動式にしたもので、一方
のデコンプ装置が故障しても他方のデコンプ装置
が完全確実に動作して、大容量単気筒エンジンの
始動性を信頼の高いものとし、しかも構造簡潔
で、生産性よく、低コストに提供できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例になるデコンプ装置
を備えた4サイクルエンジンの縦断側面図、第2
図は第1図A−A矢視によるデコンプ装置の平面
図である。 6……エキゾーストバルブ、8……バルブステ
ム、12……カムシヤフト、14……エキゾース
トロツカーアーム、16……エキゾーストカム、
17a,17b……正、副デコンプカムシヤフ
ト、18a,18b……デコンプカム、19a,
19b……エキゾーストロツカーアームの分岐ア
ーム、20a,20b……操作レバー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 先端が2つの分岐アームに分岐したエキゾース
    トロツカーアームにより同時に開閉制御される2
    つのエキゾーストバルブを備えた大排気量、単気
    筒の4サイクルエンジンにおいて、始動装置に連
    係して動作する主デコンプカムシヤフトの先端カ
    ム部を上記エキゾーストロツカーアームの分岐ア
    ーム上面に配置すると共に、この主デコンプカム
    シヤフトと同軸上に対向し、手動により動作され
    る副デコンプカムシヤフトの先端カム部をもう一
    方の分岐アーム上面に配置したことを特徴とする
    4サイクルエンジンのデコンプ装置。
JP14445783U 1983-09-20 1983-09-20 4サイクルエンジンのデコンプ装置 Granted JPS6054709U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14445783U JPS6054709U (ja) 1983-09-20 1983-09-20 4サイクルエンジンのデコンプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14445783U JPS6054709U (ja) 1983-09-20 1983-09-20 4サイクルエンジンのデコンプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6054709U JPS6054709U (ja) 1985-04-17
JPH0144724Y2 true JPH0144724Y2 (ja) 1989-12-25

Family

ID=30322132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14445783U Granted JPS6054709U (ja) 1983-09-20 1983-09-20 4サイクルエンジンのデコンプ装置

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JP (1) JPS6054709U (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6039445Y2 (ja) * 1980-04-22 1985-11-26 富士重工業株式会社 テコンプ装置

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Publication number Publication date
JPS6054709U (ja) 1985-04-17

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