JPH0241290Y2 - - Google Patents
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- JPH0241290Y2 JPH0241290Y2 JP1984150749U JP15074984U JPH0241290Y2 JP H0241290 Y2 JPH0241290 Y2 JP H0241290Y2 JP 1984150749 U JP1984150749 U JP 1984150749U JP 15074984 U JP15074984 U JP 15074984U JP H0241290 Y2 JPH0241290 Y2 JP H0241290Y2
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- stroke side
- decompression
- pin
- compression stroke
- explosion
- Prior art date
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- 230000006837 decompression Effects 0.000 claims description 78
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 62
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 61
- 238000004880 explosion Methods 0.000 claims description 55
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 239000007858 starting material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、エンジン始動時には吸気弁または吸
気弁および排気弁を幾分開いて燃焼室を半圧縮状
態にし始動を容易にするとともに、通常運転時に
は自動的に全圧縮状態になるよう制御するエンジ
ンのデコンプ装置に関するものである。
気弁および排気弁を幾分開いて燃焼室を半圧縮状
態にし始動を容易にするとともに、通常運転時に
は自動的に全圧縮状態になるよう制御するエンジ
ンのデコンプ装置に関するものである。
[従来の技術]
従来、エンジンの始動時には吸気弁又は排気弁
を幾分開き燃焼室を半圧縮状態(デコンプ状態)
にして始動負荷を減少させるデコンプ装置が知ら
れている。このデコンプ装置は手動にてあるいは
自動的に前記燃焼室を半圧縮状態にする構造にし
ている。手動式の場合には、例えばシリンダヘツ
ドあるいはロツカシヤフトに設けられたデコンプ
シヤフトを手で操作することによつて、ロツカア
ームをデコンプ位置に設定して、その後に起動ハ
ンドルあるいはリコイルスタータによつてエンジ
ンを始動していた。一方、自動式の場合には、例
えば特開昭50−95630号公報に遠心力を利用した
エンジンの始動時における圧緒圧力減少装置に関
する従来の技術が提案されている。
を幾分開き燃焼室を半圧縮状態(デコンプ状態)
にして始動負荷を減少させるデコンプ装置が知ら
れている。このデコンプ装置は手動にてあるいは
自動的に前記燃焼室を半圧縮状態にする構造にし
ている。手動式の場合には、例えばシリンダヘツ
ドあるいはロツカシヤフトに設けられたデコンプ
シヤフトを手で操作することによつて、ロツカア
ームをデコンプ位置に設定して、その後に起動ハ
ンドルあるいはリコイルスタータによつてエンジ
ンを始動していた。一方、自動式の場合には、例
えば特開昭50−95630号公報に遠心力を利用した
エンジンの始動時における圧緒圧力減少装置に関
する従来の技術が提案されている。
[考案が解決しようとする問題点]
しかしながら、このような遠心式のデコンプ装
置では、一般にデコンプリフト位置が圧縮行程あ
るいは爆発行程のいずれかに設けられており、ど
ちらか一方の行程でデコンプ状態となる。そのた
め、例えば、圧縮行程においてのみデコンプ状態
となるようにしたものでは、爆発行程において、
前記圧縮行程の圧縮区間において圧縮された混合
気を膨脹させる仕事が発生していた。従つて、特
にデイーゼルエンジンあるいはガソリンエンジン
でも排気容量が大きいものでは、始動時の操作力
を大きくするとともに不均一にしていた。又、始
動時の回転数が低いデイーゼルエンジンにおい
て、半圧縮状態を早期に解除できる構造のもので
はなかつた。
置では、一般にデコンプリフト位置が圧縮行程あ
るいは爆発行程のいずれかに設けられており、ど
ちらか一方の行程でデコンプ状態となる。そのた
め、例えば、圧縮行程においてのみデコンプ状態
となるようにしたものでは、爆発行程において、
前記圧縮行程の圧縮区間において圧縮された混合
気を膨脹させる仕事が発生していた。従つて、特
にデイーゼルエンジンあるいはガソリンエンジン
でも排気容量が大きいものでは、始動時の操作力
を大きくするとともに不均一にしていた。又、始
動時の回転数が低いデイーゼルエンジンにおい
て、半圧縮状態を早期に解除できる構造のもので
はなかつた。
本考案は、このような従来の問題点等に着目し
てなされたもので、エンジン始動前に煩しい準備
作業を何ら必要とせず、所定回数までは燃焼室を
半圧縮状態にして始動負荷を軽減させるととも
に、それ以降は早期かつ自動的に半圧縮状態を解
除させることができるエンジンのデコンプ装置を
提供することを目的としている。
てなされたもので、エンジン始動前に煩しい準備
作業を何ら必要とせず、所定回数までは燃焼室を
半圧縮状態にして始動負荷を軽減させるととも
に、それ以降は早期かつ自動的に半圧縮状態を解
除させることができるエンジンのデコンプ装置を
提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段]
上記問題点を解決するために、本考案のデコン
プ装置は、カムギヤにてクランクシヤフトからの
回転力を受けるカムシヤフトの回転で該カムシヤ
フトに設けた吸気カム、排気カムによりタペツト
を動作して燃焼室に対する吸気弁、排気弁の開閉
を行わせるものにおいて、前記カムギヤ端面の圧
縮上死点位置を挟んで圧縮行程側へ偏倚した位置
に圧縮行程側ピン孔を形成し、爆発行程側へ偏倚
した位置に爆発行程側ピン孔を形成し、前記圧縮
行程側ピン孔に片側に係合部を設けた圧縮行程側
デコンプピンを回動自在に嵌挿し、また前記爆発
行程側ピン孔に片側に係合部を設けた爆発行程側
デコンプピンを回動自在に嵌挿するとともに、前
記圧縮行程側デコンプピンの反係合部側端部と爆
発行程側デコンプピンの反係合部側端部の一方を
吸気カム側へ延出し他方を排気カム側へ延出し、
さらに前記圧縮行程側デコンプピンの端部と前記
爆発行程側デコンプピンの端部の前記各タペツト
端部に対峙する部分に該デコンプピンの回動によ
り吸気カム面と排気カム面から突没するよう形成
した切欠部を設け、また前記カムギヤ端面に一端
部を枢着し他端部側を前記各係合部に係合したウ
エイトレバーを設け、前記ウエイトレバーの回動
による前記圧縮行程側デコンプピンの端部と爆発
行程側デコンプピンの端部の吸気カム面または排
気カム面からの突出により燃焼室を半圧縮状態に
し、没入により燃焼室を全圧縮状態になるよう構
成している。
プ装置は、カムギヤにてクランクシヤフトからの
回転力を受けるカムシヤフトの回転で該カムシヤ
フトに設けた吸気カム、排気カムによりタペツト
を動作して燃焼室に対する吸気弁、排気弁の開閉
を行わせるものにおいて、前記カムギヤ端面の圧
縮上死点位置を挟んで圧縮行程側へ偏倚した位置
に圧縮行程側ピン孔を形成し、爆発行程側へ偏倚
した位置に爆発行程側ピン孔を形成し、前記圧縮
行程側ピン孔に片側に係合部を設けた圧縮行程側
デコンプピンを回動自在に嵌挿し、また前記爆発
行程側ピン孔に片側に係合部を設けた爆発行程側
デコンプピンを回動自在に嵌挿するとともに、前
記圧縮行程側デコンプピンの反係合部側端部と爆
発行程側デコンプピンの反係合部側端部の一方を
吸気カム側へ延出し他方を排気カム側へ延出し、
さらに前記圧縮行程側デコンプピンの端部と前記
爆発行程側デコンプピンの端部の前記各タペツト
端部に対峙する部分に該デコンプピンの回動によ
り吸気カム面と排気カム面から突没するよう形成
した切欠部を設け、また前記カムギヤ端面に一端
部を枢着し他端部側を前記各係合部に係合したウ
エイトレバーを設け、前記ウエイトレバーの回動
による前記圧縮行程側デコンプピンの端部と爆発
行程側デコンプピンの端部の吸気カム面または排
気カム面からの突出により燃焼室を半圧縮状態に
し、没入により燃焼室を全圧縮状態になるよう構
成している。
[作用]
次に作用を説明する。この考案は、圧縮行程側
および爆発行程側デコンプピンとウエイトレバー
とが連動するよう係合されているために、エンジ
ンの回転による遠心力でウエイトレバーが回動す
ると、これにともないそれぞれのデコンプピンが
同時に回動する。そして圧縮行程側および爆発行
程側デコンプピンの端部はそれぞれのカム側に延
出されるとともに該デコンプピンの回動によりそ
れぞれのカム面から突没する切欠部を設けている
ため、エンジンの回転によりタペツトを動作させ
ることができる。即ち、圧縮行程側および爆発行
程側デコンプピン端部の各カム面からの突出によ
り、燃焼室を半圧縮状態にし、各デコンプピン端
部の各カム面内への没入により燃焼室を全圧縮状
態にすることができる。従つて、所定回転数まで
は始動負荷を軽減させるとともに、それ以降は自
動的に半圧縮状態を解除させることができる。
および爆発行程側デコンプピンとウエイトレバー
とが連動するよう係合されているために、エンジ
ンの回転による遠心力でウエイトレバーが回動す
ると、これにともないそれぞれのデコンプピンが
同時に回動する。そして圧縮行程側および爆発行
程側デコンプピンの端部はそれぞれのカム側に延
出されるとともに該デコンプピンの回動によりそ
れぞれのカム面から突没する切欠部を設けている
ため、エンジンの回転によりタペツトを動作させ
ることができる。即ち、圧縮行程側および爆発行
程側デコンプピン端部の各カム面からの突出によ
り、燃焼室を半圧縮状態にし、各デコンプピン端
部の各カム面内への没入により燃焼室を全圧縮状
態にすることができる。従つて、所定回転数まで
は始動負荷を軽減させるとともに、それ以降は自
動的に半圧縮状態を解除させることができる。
又、この考案は一端部をカムギヤ端面に枢着
し、他端部を各デコンプピンの係合部に係合する
ウエイトレバーを設けているため、各デコンプピ
ンとウエイトレバーの位置あるいは、形状等によ
り該ウエイトレバーの少しの回動により各デコン
プピンを同時にかつ大きく回動させることができ
る。従つて、エンジン回転数が低いときにも半圧
縮状態を早期に解除させることができる。
し、他端部を各デコンプピンの係合部に係合する
ウエイトレバーを設けているため、各デコンプピ
ンとウエイトレバーの位置あるいは、形状等によ
り該ウエイトレバーの少しの回動により各デコン
プピンを同時にかつ大きく回動させることができ
る。従つて、エンジン回転数が低いときにも半圧
縮状態を早期に解除させることができる。
[実施例]
以下図面を参照して本考案による実施例を具体
的に説明する。
的に説明する。
第1図乃至第9図は本考案の一実施例に係り、
第1図はカムギヤ端面部分の図、第2図は第1図
のA−A線断面図、第3図は第1図のB−B線断
面図、第4図は圧縮行程側デコンプピンの斜視
図、第5図は爆発行程側デコンプピンの斜視図、
第6図はクランク角度に対するカムリフトを示す
図、第7図および第8図は第2図のC−C線断面
図で第7図はエンジン始動時の動作説明図、第8
図はエンジンの通常回転時の動作説明図、第9図
は第1図の上面図である。
第1図はカムギヤ端面部分の図、第2図は第1図
のA−A線断面図、第3図は第1図のB−B線断
面図、第4図は圧縮行程側デコンプピンの斜視
図、第5図は爆発行程側デコンプピンの斜視図、
第6図はクランク角度に対するカムリフトを示す
図、第7図および第8図は第2図のC−C線断面
図で第7図はエンジン始動時の動作説明図、第8
図はエンジンの通常回転時の動作説明図、第9図
は第1図の上面図である。
これらの図において符号1はカムシヤフトであ
り、このカムシヤフト1には吸気弁用タペツト2
および排気弁用タペツト3の端部に対応して吸気
カム4および排気カム5が形成されている。又、
このカムシヤフト1には、前記吸気カム4に近接
して図示しないクランクシヤフトの回転力を受け
るカムギヤ6が設けられている。このカムギヤ6
の反吸気カム4側の端面は凹部状に形成した溝部
7が設けられている。この溝部7内のカムギヤ6
端面には、カムシヤフト1の軸心に平行な2箇所
の圧縮行程側および爆発行程側ピン孔8,9が形
成されている。このピン孔8,9の位置は、第1
図に示すように、カムギヤ6において圧縮行程か
ら爆発行程に移行する上死点位置から、一方が圧
縮行程側に角度θ、他方が爆発行程側に角度θ′だ
け偏つた位置に設けられている。そして、前記圧
縮行程側および爆発行程側ピン孔8,9にはそれ
ぞれ所定角度範囲にわたつて回動自在な圧縮行程
側および爆発行程側デコンプピン10,11が嵌
挿されている。前記圧縮行程側および爆発行程側
デコンプピン10,11は軸状に形成されてお
り、その軸部の片側にはそれぞれほぼU字状に形
成された係合部12,12′を有し、この係合部
12,12′を前記カムギヤ6の溝部7側に位置
させ回動自在に設けられている。前記圧縮行程側
デコンプピン10は、その反係合部12側端部を
前記吸気カム4側に延出するとともに、前記吸気
弁用タペツト2端部に対峙する該圧縮行程側デコ
ンプピン10端部に半円状に切欠いた切欠部13
を形成している。又、前記爆発行程側デコンプピ
ン11は、その反係合部12′側端部を吸気カム
4を貫通して排気カム5側に延出するとともに、
前記排気弁用タペツト3端部に対峙する該爆発行
程側デコンプピン11端部に半円状に切欠いた切
欠部13′を形成している。前記吸気カム4の爆
発行程側デコンプピン11貫通部分は、該デコン
プピン11が回動できるよう緩く嵌合した溝部1
4が形成されている。又、前記貫通部分におい
て、爆発行程側デコンプピン11が吸気カム4の
カム面より突出しないようになつている。そし
て、前記圧縮行程側および爆発行程側のデコンプ
ピン10,11のそれぞれのタペツト2,3端部
に対峙する部分は、該圧縮行程側および爆発行程
側のデコンプピン10,11の回動による切欠部
13,13′のカム作用で、前記吸気カム4およ
び排気カム5の外周面から突没するようになつて
いる。
り、このカムシヤフト1には吸気弁用タペツト2
および排気弁用タペツト3の端部に対応して吸気
カム4および排気カム5が形成されている。又、
このカムシヤフト1には、前記吸気カム4に近接
して図示しないクランクシヤフトの回転力を受け
るカムギヤ6が設けられている。このカムギヤ6
の反吸気カム4側の端面は凹部状に形成した溝部
7が設けられている。この溝部7内のカムギヤ6
端面には、カムシヤフト1の軸心に平行な2箇所
の圧縮行程側および爆発行程側ピン孔8,9が形
成されている。このピン孔8,9の位置は、第1
図に示すように、カムギヤ6において圧縮行程か
ら爆発行程に移行する上死点位置から、一方が圧
縮行程側に角度θ、他方が爆発行程側に角度θ′だ
け偏つた位置に設けられている。そして、前記圧
縮行程側および爆発行程側ピン孔8,9にはそれ
ぞれ所定角度範囲にわたつて回動自在な圧縮行程
側および爆発行程側デコンプピン10,11が嵌
挿されている。前記圧縮行程側および爆発行程側
デコンプピン10,11は軸状に形成されてお
り、その軸部の片側にはそれぞれほぼU字状に形
成された係合部12,12′を有し、この係合部
12,12′を前記カムギヤ6の溝部7側に位置
させ回動自在に設けられている。前記圧縮行程側
デコンプピン10は、その反係合部12側端部を
前記吸気カム4側に延出するとともに、前記吸気
弁用タペツト2端部に対峙する該圧縮行程側デコ
ンプピン10端部に半円状に切欠いた切欠部13
を形成している。又、前記爆発行程側デコンプピ
ン11は、その反係合部12′側端部を吸気カム
4を貫通して排気カム5側に延出するとともに、
前記排気弁用タペツト3端部に対峙する該爆発行
程側デコンプピン11端部に半円状に切欠いた切
欠部13′を形成している。前記吸気カム4の爆
発行程側デコンプピン11貫通部分は、該デコン
プピン11が回動できるよう緩く嵌合した溝部1
4が形成されている。又、前記貫通部分におい
て、爆発行程側デコンプピン11が吸気カム4の
カム面より突出しないようになつている。そし
て、前記圧縮行程側および爆発行程側のデコンプ
ピン10,11のそれぞれのタペツト2,3端部
に対峙する部分は、該圧縮行程側および爆発行程
側のデコンプピン10,11の回動による切欠部
13,13′のカム作用で、前記吸気カム4およ
び排気カム5の外周面から突没するようになつて
いる。
一方、前記溝部7が形成されたカムギヤ6端面
側にはウエイトレバー15が設けられている。こ
のウエイトレバー15は、その一端部がカムシヤ
フト1の軸心に対して前記上死点位置とほぼ直角
方向のカムギヤ6端面に突設されたピン16によ
り回動自在に枢着され、その他端部側がカムシヤ
フト1の軸外周をやや回り込むように前記圧縮行
程側および爆発行程側デコンプピン10,11側
に延出されている。そして、前記ウエイトレバー
15の延出された他端部側には係入ピン17,1
8が突設されており、この係入ピン17,18が
それぞれ前記圧縮行程側および爆発行程側デコン
プピン10,11の係合部12,12′に係合さ
れている。即ち、ウエイトレバー15の回動によ
り圧縮行程側および爆発行程側デコンプピン1
0,11が同時に連動して回動するようになつて
いる。又、前記圧縮行程側および爆発行程側デコ
ンプピン10,11の切欠部13,13′による
デコンプリフトの形状は第6図に示すようにクラ
ンク角度に対して上死点位置からそれぞれ爆発行
程側に角度2θおよび爆発行程側に角度2θ′だけ偏
つた位置で最大となり、その両側で緩やかに減少
する山形に形成されている。そして、この山形の
両側にそれぞれ第1圧縮区間Dと第2圧縮区間
E、および第1爆発(膨脹)区間Fと第2爆発
(膨脹)区間Gを形成している。又、前記溝部7
が設けられたカムギヤ6の軸部側は、それぞれ圧
縮行程側および爆発行程側デコンプピン10,1
1が回動できるよう切欠部19,20が形成され
ている。
側にはウエイトレバー15が設けられている。こ
のウエイトレバー15は、その一端部がカムシヤ
フト1の軸心に対して前記上死点位置とほぼ直角
方向のカムギヤ6端面に突設されたピン16によ
り回動自在に枢着され、その他端部側がカムシヤ
フト1の軸外周をやや回り込むように前記圧縮行
程側および爆発行程側デコンプピン10,11側
に延出されている。そして、前記ウエイトレバー
15の延出された他端部側には係入ピン17,1
8が突設されており、この係入ピン17,18が
それぞれ前記圧縮行程側および爆発行程側デコン
プピン10,11の係合部12,12′に係合さ
れている。即ち、ウエイトレバー15の回動によ
り圧縮行程側および爆発行程側デコンプピン1
0,11が同時に連動して回動するようになつて
いる。又、前記圧縮行程側および爆発行程側デコ
ンプピン10,11の切欠部13,13′による
デコンプリフトの形状は第6図に示すようにクラ
ンク角度に対して上死点位置からそれぞれ爆発行
程側に角度2θおよび爆発行程側に角度2θ′だけ偏
つた位置で最大となり、その両側で緩やかに減少
する山形に形成されている。そして、この山形の
両側にそれぞれ第1圧縮区間Dと第2圧縮区間
E、および第1爆発(膨脹)区間Fと第2爆発
(膨脹)区間Gを形成している。又、前記溝部7
が設けられたカムギヤ6の軸部側は、それぞれ圧
縮行程側および爆発行程側デコンプピン10,1
1が回動できるよう切欠部19,20が形成され
ている。
尚、図区符号21,22はプツシユロツドであ
る。
る。
このような構成では、まず、エンジン始動時に
ウエイトレバー15は第7図に示すように反時計
方向に回動するよう維持される。そして、前記切
欠部13,13′の設けられた圧縮行程側および
爆発行程側のデコンプピン10,11端部は、そ
れぞれ吸気カム4および排気カム5の外周面から
突出し、吸気弁用タペツト2および排気弁用タペ
ツト3をやや押し上げて図示しない燃焼室が半圧
縮状態になる。そして、この時に圧縮行程および
爆発行程にてデコンプ状態になるように圧縮行程
側および爆発行程側のデコンプピン10,11が
設けられており、第1および第2圧縮区間D,E
並びに第1およ第2爆発(膨脹)区間F,Gに区
分されてそれぞれの区間における圧縮比、膨脹比
を小さくしているために操作力を軽減させ、かつ
均一化させることができる。
ウエイトレバー15は第7図に示すように反時計
方向に回動するよう維持される。そして、前記切
欠部13,13′の設けられた圧縮行程側および
爆発行程側のデコンプピン10,11端部は、そ
れぞれ吸気カム4および排気カム5の外周面から
突出し、吸気弁用タペツト2および排気弁用タペ
ツト3をやや押し上げて図示しない燃焼室が半圧
縮状態になる。そして、この時に圧縮行程および
爆発行程にてデコンプ状態になるように圧縮行程
側および爆発行程側のデコンプピン10,11が
設けられており、第1および第2圧縮区間D,E
並びに第1およ第2爆発(膨脹)区間F,Gに区
分されてそれぞれの区間における圧縮比、膨脹比
を小さくしているために操作力を軽減させ、かつ
均一化させることができる。
次に、カムシヤフト1の回転数が所定の値より
も高くなると、第8図に示すように、ウエイトレ
バー15は時計方向に回動をはじめ、これととも
に圧縮行程側および爆発行程側のデコンプピン1
0,11が回動する。そして、前記圧縮行程側お
よび爆発行程側のデコンプピン10,11はそれ
ぞれ吸気カム4および排気カム5の外周面から没
入して吸気弁用タペツト2および排気弁用タペツ
ト3の押し上げを解除し、その結果図示しない燃
焼室は全圧縮状態となる。
も高くなると、第8図に示すように、ウエイトレ
バー15は時計方向に回動をはじめ、これととも
に圧縮行程側および爆発行程側のデコンプピン1
0,11が回動する。そして、前記圧縮行程側お
よび爆発行程側のデコンプピン10,11はそれ
ぞれ吸気カム4および排気カム5の外周面から没
入して吸気弁用タペツト2および排気弁用タペツ
ト3の押し上げを解除し、その結果図示しない燃
焼室は全圧縮状態となる。
以上の動作にてエンジン始動前に煩しい準備作
業を何ら必要とせずに始動負荷を軽減させること
ができる。又、この実施例では、1つのウエイト
レバー15により圧縮行程側および爆発行程側の
デコンプピン10,11を同時に作動させること
ができるとともに、遠心力によるウエイトレバー
15の少しの回動で該デコンプピン10,11を
大きく回動させることができるので、特に始動時
の回転数の低いデイーゼルエンジンにおいて半圧
縮状態を早期に解除させることができる。
業を何ら必要とせずに始動負荷を軽減させること
ができる。又、この実施例では、1つのウエイト
レバー15により圧縮行程側および爆発行程側の
デコンプピン10,11を同時に作動させること
ができるとともに、遠心力によるウエイトレバー
15の少しの回動で該デコンプピン10,11を
大きく回動させることができるので、特に始動時
の回転数の低いデイーゼルエンジンにおいて半圧
縮状態を早期に解除させることができる。
尚、本考案においては、圧縮行程側および爆発
行程側デコンプピン10,11の作動時期がそれ
ぞれ圧縮行程および爆発行程になるよう設けられ
ていればよい。又、前記第1および第2圧縮区間
D,Eの圧縮比、並びに前記第1および第2爆発
(膨脹)区間F,Gの膨脹比をそれぞれ等しくす
るようにむれば、それぞれの区間における仕事量
を同一にして始動力を均一にできる。さらに、前
記実施例において、デコンプピン10,11のU
字状に形成した係合部12,12′にウエイトレ
バー15に設けた係入ピン17,18が係入され
て連動するようにしているが、ウエイトレバー1
5によりデコンプピン10,11が大きく回動す
るようになつていればよい。さらに又、デコンプ
ピン10,11の形状は必要なデコンプリフトに
より任意のものにできる。さらにデコンプリフト
を行なうタイミングは第6図の実施例に限定され
ず、エンジンの特性により圧縮行程および爆発行
程の任意の位置に設定できる。
行程側デコンプピン10,11の作動時期がそれ
ぞれ圧縮行程および爆発行程になるよう設けられ
ていればよい。又、前記第1および第2圧縮区間
D,Eの圧縮比、並びに前記第1および第2爆発
(膨脹)区間F,Gの膨脹比をそれぞれ等しくす
るようにむれば、それぞれの区間における仕事量
を同一にして始動力を均一にできる。さらに、前
記実施例において、デコンプピン10,11のU
字状に形成した係合部12,12′にウエイトレ
バー15に設けた係入ピン17,18が係入され
て連動するようにしているが、ウエイトレバー1
5によりデコンプピン10,11が大きく回動す
るようになつていればよい。さらに又、デコンプ
ピン10,11の形状は必要なデコンプリフトに
より任意のものにできる。さらにデコンプリフト
を行なうタイミングは第6図の実施例に限定され
ず、エンジンの特性により圧縮行程および爆発行
程の任意の位置に設定できる。
[考案の効果]
以上説明したように本考案によれば、カムギヤ
端面に設けたウエイトレバーの遠心力による回動
で同時に連動する圧縮行程側および爆発行程側デ
コンプピンを設け、前記デコンプピン端部を吸気
カムおよび排気カム側に延出するとともに、カム
面からそれぞれ突没する切欠部を設けるようにし
ているために、圧縮行程時の圧縮圧が減圧され、
また、爆発行程時の膨脹による負圧が軽減され、
よつて、エンジン始動前に煩しい準備作業を何ら
必要とせず、所定回転数までは燃焼室を半圧縮状
態にして始動負荷を軽減させることができ、か
つ、操作力を均一化させることができるととも
に、それ以降は早期かつ自動的に半圧縮状態を解
除させることができる効果がある。
端面に設けたウエイトレバーの遠心力による回動
で同時に連動する圧縮行程側および爆発行程側デ
コンプピンを設け、前記デコンプピン端部を吸気
カムおよび排気カム側に延出するとともに、カム
面からそれぞれ突没する切欠部を設けるようにし
ているために、圧縮行程時の圧縮圧が減圧され、
また、爆発行程時の膨脹による負圧が軽減され、
よつて、エンジン始動前に煩しい準備作業を何ら
必要とせず、所定回転数までは燃焼室を半圧縮状
態にして始動負荷を軽減させることができ、か
つ、操作力を均一化させることができるととも
に、それ以降は早期かつ自動的に半圧縮状態を解
除させることができる効果がある。
また、一つのウエイトレバーで2つのデコンプ
ピンを動作させるため、部品点数が少なく構造が
簡略でき、取扱いが容易になり、小型化が実現で
きる。
ピンを動作させるため、部品点数が少なく構造が
簡略でき、取扱いが容易になり、小型化が実現で
きる。
第1図乃至第9図は本考案の一実施例に係り、
第1図はカムギヤ端面部分の図、第2図は第1図
のA−A線断面図、第3図は第1図のB−B線断
面図、第4図は圧縮行程側デコンプピンの斜視
図、第5図は爆発行程側デコンプピンの斜視図、
第6図はクランク角度に対するカムリフトを示す
図、第7図および第8図は第2図のC−C線断面
図で第7図はエンジン始動時の動作説明図、第8
図はエンジンの通常回転時の動作説明図、第9図
は第1図の上面図、である。 1……カムシヤフト、4……吸気カム、5……
排気カム、6……カムギヤ、8……圧縮行程側ピ
ン孔、9……爆発行程側ピン孔、10……圧縮行
程側デコンプピン、11……爆発行程側デコンプ
ピン、12,12′……係合部、13,13′……
切欠き部、15……ウエイトレバー。
第1図はカムギヤ端面部分の図、第2図は第1図
のA−A線断面図、第3図は第1図のB−B線断
面図、第4図は圧縮行程側デコンプピンの斜視
図、第5図は爆発行程側デコンプピンの斜視図、
第6図はクランク角度に対するカムリフトを示す
図、第7図および第8図は第2図のC−C線断面
図で第7図はエンジン始動時の動作説明図、第8
図はエンジンの通常回転時の動作説明図、第9図
は第1図の上面図、である。 1……カムシヤフト、4……吸気カム、5……
排気カム、6……カムギヤ、8……圧縮行程側ピ
ン孔、9……爆発行程側ピン孔、10……圧縮行
程側デコンプピン、11……爆発行程側デコンプ
ピン、12,12′……係合部、13,13′……
切欠き部、15……ウエイトレバー。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 カムギヤにてクランクシヤフトからの回転力を
受けるカムシヤフトの回転で該カムシヤフトに設
けた吸気カム、排気カムによりタペツトを動作し
て燃焼室に対する吸気弁、排気弁の開閉を行わせ
るものにおいて、 前記カムギヤ端面の圧縮上死点位置を挟んで圧
縮行程側へ偏倚した位置に圧縮行程側ピン孔を形
成し、爆発行程側へ偏倚した位置に爆発行程側ピ
ン孔を形成し、 前記圧縮行程側ピン孔に片側に係合部を設けた
圧縮行程側デコンプピンを回動自在に嵌挿し、 また前記爆発行程側ピン孔に片側に係合部を設
けた爆発行程側デコンプピンを回動自在に嵌挿す
るとともに、 前記圧縮行程側デコンプピンの反係合部側端部
と爆発行程側デコンプピンの反係合部側端部の一
方を吸気カム側へ延出し他方を排気カム側へ延出
し、 さらに前記圧縮行程側デコンプピンの端部と前
記爆発行程側デコンプピンの端部の前記各タペツ
ト端部に対峙する部分に該デコンプピンの回動に
より吸気カム面と排気カム面から突没するよう形
成した切欠部を設け、 また前記カムギヤ端面に一端部を枢着し他端部
側を前記各係合部に係合したウエイトレバーを設
け、 前記ウエイトレバーの回動による前記圧縮行程
側デコンプピンの端部と爆発行程側デコンプピン
の端部の吸気カム面または排気カム面からの突出
により燃焼室を半圧縮状態にし、没入により燃焼
室を全圧縮状態になるよう構成したことを特徴と
するエンジンのデコンプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984150749U JPH0241290Y2 (ja) | 1984-10-04 | 1984-10-04 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984150749U JPH0241290Y2 (ja) | 1984-10-04 | 1984-10-04 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6165213U JPS6165213U (ja) | 1986-05-02 |
JPH0241290Y2 true JPH0241290Y2 (ja) | 1990-11-02 |
Family
ID=30708885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984150749U Expired JPH0241290Y2 (ja) | 1984-10-04 | 1984-10-04 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0241290Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4531026B2 (ja) * | 2006-09-26 | 2010-08-25 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の動弁装置 |
JP5107848B2 (ja) * | 2008-09-30 | 2012-12-26 | 本田技研工業株式会社 | エンジンの可変動弁装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5095630A (ja) * | 1973-12-25 | 1975-07-30 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6137777Y2 (ja) * | 1980-02-29 | 1986-11-01 |
-
1984
- 1984-10-04 JP JP1984150749U patent/JPH0241290Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5095630A (ja) * | 1973-12-25 | 1975-07-30 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6165213U (ja) | 1986-05-02 |
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