JPH0144724B2 - - Google Patents

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JPH0144724B2
JPH0144724B2 JP3363379A JP3363379A JPH0144724B2 JP H0144724 B2 JPH0144724 B2 JP H0144724B2 JP 3363379 A JP3363379 A JP 3363379A JP 3363379 A JP3363379 A JP 3363379A JP H0144724 B2 JPH0144724 B2 JP H0144724B2
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JP
Japan
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water
polymerization
recovered
distillation
soluble alcohol
Prior art date
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Expired
Application number
JP3363379A
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English (en)
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JPS55125112A (en
Inventor
Tetsuo Hamaguchi
Takashi Nakagawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP3363379A priority Critical patent/JPS55125112A/ja
Publication of JPS55125112A publication Critical patent/JPS55125112A/ja
Publication of JPH0144724B2 publication Critical patent/JPH0144724B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は配位アニオン型触媒またはアニオン型
触媒の存在下に共役ジエンを重合して得た重合体
溶液から回収される未反応モノマー及び/または
回収溶剤の精製方法に関し、さらに詳しくは、未
反応モノマー及び/または溶剤を循環使用するに
際して重合活性の低下をきたすことのない未反応
モノマー及び/または溶剤の精製方法に関する。 チーグラー型触媒のごとき配位アニオン型触媒
または有機リチウムのごときアニオン型触媒を用
いる共役ジエンの重合は従来から工業的に実施さ
れているが、その際、重合体溶液から回収される
未反応モノマーや溶剤は、通常精製して循環使用
されている。かかる循環使用に際しては、重合活
性を阻害する成分の重合工程への混入を防ぐこと
が必須であり、そのため触媒不活性化剤はもちろ
んのこと水、酸素、老化防止剤、共役ジエンのオ
リゴマーなどを除去する工程が設けられている。 例えば触媒の不活性化剤として水溶性アルコー
ルを使用する場合についてみると、まず未反応モ
ノマー及び/または回収溶剤中に含まれる水溶性
アルコールを水との接触向流によつて水相中に抽
出分離したのち、精製し、重合工程に循環するの
が一般的である。この精製工程は、通常、混入し
た老化防止剤やオリゴマーなどの高沸点物を蒸留
により分離する蒸留工程と脱水工程とから成り、
両工程の間には脱水工程における操業の安定化の
ために貯蔵タンクが設けられている。また脱水工
程では、従来からモレキユラーシーブなどの脱水
剤を使用する方法またはモノマー及び/または溶
剤と水との共沸を利用する共沸蒸留法が行われて
おり、これらの方法はいずれの場合にも脱水と同
時に溶存酸素の除去が可能である。そのため脱水
工程の前段階でたとえ酸素が溶存していても脱水
と同時に除去することができ、溶存酸素による重
合への悪影響を防止しうることから、水溶性アル
コールの分離工程においては、通常飽和量の酸素
を溶存する安価な工業用水が使用されている。 かかる従来技術によれば、触媒不活化剤、老化
防止剤、水、酸素など重合に支障をきたす不純物
を実質的に除去した未反応モノマー及び/または
回収溶剤を得ることができる。しかし、これらの
未反応モノマーや回収溶剤を重合工程に循環して
再使用すると、前記のごとき不純物についてはフ
レツシユなモノマーと同等程度にまで精製されて
いるにも拘らず、しばしば重合活性を低下させた
り、生成物の物性に悪影響を及ぼすという欠点が
あつた。 そこで本発明者らは、従来技術のかかる欠点を
克服すべく鋭意検討を進めた結果、高沸点不純物
を蒸留によつて除去したのち特定条件下に溶存酸
素の除去を行う場合にはかかる欠点が改良される
ことを見い出し、本発明を完成するに到つた。 本発明の目的は、未反応モノマー及び/または
溶剤を循環使用するに際して重合活性の低下をき
たすことなく、かつ重合生成物に悪影響を及ぼす
ことのない未反応モノマー及び/または溶剤の精
製法を提供することにあり、かかる本発明の目的
は、配位アニオン型触媒またはアニオン型触媒の
存在下に共役ジエンを重合する工程から回収され
た少量の水溶性アルコールを含む未反応モノマー
及び/または回収溶剤と水とを接触向流せしめて
水溶性アルコールを分離したのち、蒸留し、さら
に脱水して重合工程に循環再使用するに際し、水
溶性アルコールを除去した留分を蒸留して高沸点
の不純物を除去したのち、50℃以下に保ち、かつ
蒸留後4時間以内に脱酸素処理を施すことによつ
て達成される。 本発明において精製の対象となる未反応モノマ
ー及び/または回収溶剤は、配位アニオン型触媒
またはアニオン型触媒の存在下に共役ジエンを重
合する工程から導出される重合体溶液に水溶性ア
ルコールを添加して触媒を不活化したのち、フラ
ツシユ蒸留、スチームストリツピングなどの手段
により回収される少量の水溶性アルコールを含む
ものである。 重合工程で使用される共役ジエンは、1,3−
ブタジエン、イソブレンまたは1,3−ペンタジ
エンであり、重合工程では有機アルミニウム化合
物と四ハロゲン化チタンとから本質的に成るチー
グラー型触媒、有機アルミニウム化合物とコバル
トまたはニツケル化合物とから本質的に成るチー
グラー型触媒などの配位アニオン型触媒またはア
ルキルリチウムなどのごときアニオン型触媒を用
いて常法に従つて前記共役ジエンの重合が実施さ
れる。 この際、共役ジエンの重合はバルク重合でもよ
いが、溶剤の存在下に行う溶液重合が一般的であ
り、その溶剤としてはブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタンなどのごとき脂肪族炭化水素、シク
ロペンタン、シクロヘキサンなどのごとき脂環族
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
ごとき芳香族炭化水素などが使用される。また触
媒の不活性化のために用いられる水溶性アルコー
ルとしては、メタノール、エタノール、イソプロ
パノールなどが例示される。 水溶性アルコールを含む未反応モノマー及び/
または回収溶剤は、常法に従つてまず水と接触向
流せしめることによつて水溶性アルコールの除去
が行われる。この接触向流は、通常抽出塔の下部
から未反応モノマー及び/または回収溶剤を供給
し、上部から水を供給することによつて行われ、
接触向流の結果、抽出塔の塔底より水溶性アルコ
ールを含んだ水が排出される。この工程で使用さ
れる水は、溶存酸素を含んだものでよく、通常飽
和量の溶存酸素を含む工業用水が使用される。ま
た水の使用量は適宜選択すればよいが、通常は未
反応モノマー及び/または回収溶剤に対し0.5〜
1.5容量倍であり、残存メタノール量を10ppm以
下にすることが好ましい。 水溶性アルコールの除去工程から導出した未反
応モノマー及び/または回収溶剤は、次いで蒸留
工程に送られ、ここでこの留分中に混入している
高沸点の不純物、例えば重合工程で副生するオリ
ゴマー、老化防止剤などの分離が行われる。 この蒸留工程から導出される未反応モノマー及
び/または回収溶剤中には未だ水及び酸素が含ま
れており、この留分をそのまま重合工程に循環す
ると重合反応を著しく阻害するため、通常は貯蔵
タンクに貯蔵したのち、モレキユラーシーブ法、
共沸蒸留法などの脱水処理が施されている。この
際、蒸留工程から導出した留分が最終的に脱水さ
れるまでに要する時間は、貯蔵タンクの容量によ
つても左右されるが、操業の安定性の面から通常
10時間以上とされるのが一般的である。 しかし本発明においては、蒸留工程から導出し
た留分を50℃以下、好ましくは40℃以下に保ち、
かつ滞留時間が4時間以内、好ましくは2時間以
内に溶存酸素の脱酸素処理を施すことが必要であ
る。この脱酸素処理工程は、窒素バブリング法、
減圧脱気法、酸素処理剤による方法などのごとく
脱酸素処理のみを独立に行うものでもよいが、こ
の場合にはさらに脱水処理が必要となるときか
ら、脱水処理と脱酸素処理を同時に行うことがで
きるモレキユラーシーブ法または共沸蒸留法を採
用することが好ましい。また、この工程での脱酸
素処理は溶存酸素量が1ppm以下、さらには
0.5ppm以下となるように行うのが適切である。 かかる本発明によれば、循環使用しても重合活
性の低下をきたすことがなく、また重合生成物に
悪影響を及ぼすことのないモノマー及び/または
溶剤が回収される。しかし、蒸留工程から導出し
た留分を高温で長時間放置する場合には、たとえ
その後の工程で溶存酸素の除去を行つたとしても
循環再使用した際に重合活性の低下をきたしやす
く、とくに有機アルミニウム化合物と四ハロゲン
化チタンとから本質的に成るチーグラー型触媒の
存在下にイソブレンを重合してシス−1,4ポリ
イソブレンゴムを製造する場合にその傾向が顕著
である。 以下に本発明の一具体例を図面により説明す
る。 第1図において、重合缶1で生成した重合体溶
液は管2を通つてストリツピングタンク4に供給
される。この際、管3より水溶性アルコールが供
給され、重合は停止される。ストリツピングタン
ク4の下部からは管5を通つて重合体のスラリー
が導出され、上部からは管6より水溶性アルコー
ルを含む未反応モノマー及び/または溶剤が留去
される。この留分はデカンター7で静置したの
ち、管8を通つて抽出塔9に供給され、塔の上部
の管10より供給される工業用水と接触向流が行
われる。この接触向流により塔底の管11からは
水溶性アルコールを含む水が排出され、塔頂の管
12からは水を含む未反応モノマー及び/または
溶剤が導出される。この留分は、次いで蒸留塔1
3に供給され、塔底の管14から排出される高沸
点の不純物を除去したのち管15より共沸蒸留塔
16に供給され、塔底の管17より水及び酸素が
排出され塔底の管18より精製されたモノマー及
び/または溶剤が得られる。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。 実施例 トリイソブチルアルミニウムと四塩化チタンと
から本質的に成るチーグラー型触媒を用いてn−
ブタン溶媒中でモノマー濃度20重量%、最終転化
率75%の条件下にイソブレンを重合したのち、メ
タノールを添加して反応を停止した。次いで生成
した重合体溶液のスチームストリツピングを行
い、この過程で回収された未反応イソブレン、n
−ブタン及びメタノールを含む溶液を35℃に冷却
し、この溶液と溶存酸素含量8ppm、温度20℃の
水とを1:1の割合(容量比)で接触時間15分の
条件下に向流接触して残存メタノール量を1ppm
に低下せしめたのち45℃、3.5気圧の条件下に蒸
留し、オリゴマーなどの高沸点物を除去した。次
いでこの回収留分を室温で第1表に示すごとき条
件下に放置したのち、50℃、3.5気圧の条件下に
共沸蒸留を行つて塔頂より水及び酸素を除去し、
塔底より精製されたイソブレン及びn−ブタンを
回収した。この回収留分、放置条件の差異に拘ら
ず、いずれも溶存酸素量0.1ppm以下、水分
10ppm以下であつた。 回収された留分の一部を分取し、これに溶存酸
素量0.1ppm以下、水分10ppm以下のフレツシユ
なイソブレンを加えてモノマー濃度20重量%に調
製したのち、この溶液を1の耐圧ガラス製、ボ
トルに注入し、次いでトリイソブチルアルミニウ
ム/四塩化チタン/n−ブチルエーテル(モル
比)=1/1/0.15なる製成比のチーグラー型触
媒をイソブレン1モル当り四塩化チタン0.25ミリ
モルの割合で添加し、30℃で3時間重合を行つ
た。反応終了終、メタノールを加えて重合を停止
し、得られたポリイソブレンの収率を測定した。
結果を第1表に示す。
【表】 従来の方法(実験番号5)によれば、回収され
たイソブレン及び溶剤を循環使用する際に大巾な
活性低下が見られるが、本発明方法の場合にはそ
の活性低下が少なく、とくに実験番号1の場合に
は、フレツシユなイソブレン及び溶剤を使用する
場合と同等の重合活性を有していた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一具体例を示すフローシート
である。 1……重合缶、4……ストリツピングタンク、
9……抽出塔、13……蒸留塔、16……共沸蒸
留塔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 配位アニオン型触媒またはアニオン型触媒の
    存在下に共役ジエンを重合する工程から回収され
    た少量の水溶性アルコールを含む未反応モノマー
    及び/または回収溶剤を水と接触向流せしめて水
    溶性アルコールを分離したのち、蒸留し、さらに
    脱水して重合工程に循還再使用するに際し、水溶
    性アルコールを除去した留分を蒸留して高沸点の
    不純物を除去したのち、50℃以下に保ちかつ蒸留
    後4時間以内に脱酸素処理を施すことを特徴とす
    る未反応モノマー及び/または回収溶剤の精製方
    法。 2 重合触媒が有機アルミニウム化合物と四ハロ
    ゲン化チタンとから本質的に成るチーグラー型触
    媒である特許請求の範囲第1項記載の精製方法。 3 共役ジエンがイソプレンである特許請求の範
    囲第1項記載の精製方法。 4 脱酸素処理が共沸蒸留法によるものである特
    許請求の範囲第1項記載の精製方法。
JP3363379A 1979-03-22 1979-03-22 Purification of unreacted monomer and/or recovered solvent Granted JPS55125112A (en)

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