JPH0143399Y2 - - Google Patents
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- JPH0143399Y2 JPH0143399Y2 JP1982089728U JP8972882U JPH0143399Y2 JP H0143399 Y2 JPH0143399 Y2 JP H0143399Y2 JP 1982089728 U JP1982089728 U JP 1982089728U JP 8972882 U JP8972882 U JP 8972882U JP H0143399 Y2 JPH0143399 Y2 JP H0143399Y2
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- JP
- Japan
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- coating layer
- cylindrical body
- hollow cylindrical
- circumferential surface
- zro
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- Expired
Links
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Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
- Chemically Coating (AREA)
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は内燃機関におけるシリンダ・ライナー
の構造の改良に関するものである。
の構造の改良に関するものである。
従来のシリンダ・ライナーは第3図に図示する
ように、中空円筒体11を、例えば鉄鋼材等を使
用してピストン部材との摺擦面をなす内周面12
にクローム鈑金膜14等により硬化面を設けるよ
う構成するか、或いは耐熱鋼材を使用して熱処理
により外周面13を含む肉厚全体に亘つて硬化層
とするよう構成するかしていた。
ように、中空円筒体11を、例えば鉄鋼材等を使
用してピストン部材との摺擦面をなす内周面12
にクローム鈑金膜14等により硬化面を設けるよ
う構成するか、或いは耐熱鋼材を使用して熱処理
により外周面13を含む肉厚全体に亘つて硬化層
とするよう構成するかしていた。
しかしながら、鈑金膜14或いは熱処理等とに
よる構造のために、何ずれも製品間に概して硬化
値のバラツキを生ずる傾向があり、又研削仕上後
の硬化面にしばしばヘアークラツクが存在し、更
に製作工程を複雑とするのみならず、特に使用に
際して外部への熱の伝播を許容促進することとな
つた。
よる構造のために、何ずれも製品間に概して硬化
値のバラツキを生ずる傾向があり、又研削仕上後
の硬化面にしばしばヘアークラツクが存在し、更
に製作工程を複雑とするのみならず、特に使用に
際して外部への熱の伝播を許容促進することとな
つた。
本考案の目的は上記した問題を効果的に解決し
たシリンダー・ライナーを提供することで、ヘア
ークラツクの全くみない、且つ極めて簡易な処理
により、しかも略均一にして充分な硬度による優
れた耐摩耗性、鉄鋼肌表面への結合力、被覆層自
体の靭性と緻密性、更に摩擦係数の極めて小で、
また特に外部への熱の伝播を極めて小ならしめる
等の特性を有する硬化面を設けたもので、以下本
考案の一実施例を第1図及び第2図について詳述
すれば、中空円筒体1は上端の外周部に周面に沿
つて外方への環状係支鍔5を有する鉄鋼材からな
るもので、本考案では更に、該中空円筒体のピス
トン部材との摺擦面をなす少なくとも内周面2の
表面に、酸化クロームによつて化学結合された
ZrO2,Cr2O3,SiO2及びAl2O3からなる組成を有
するセラミツクの被覆層4を被着してなるもので
ある。なお、シリンダーブロツク側の組付け孔周
壁とのなす組付け外周面3を必要に応じて同様の
被覆構造としてもよい。
たシリンダー・ライナーを提供することで、ヘア
ークラツクの全くみない、且つ極めて簡易な処理
により、しかも略均一にして充分な硬度による優
れた耐摩耗性、鉄鋼肌表面への結合力、被覆層自
体の靭性と緻密性、更に摩擦係数の極めて小で、
また特に外部への熱の伝播を極めて小ならしめる
等の特性を有する硬化面を設けたもので、以下本
考案の一実施例を第1図及び第2図について詳述
すれば、中空円筒体1は上端の外周部に周面に沿
つて外方への環状係支鍔5を有する鉄鋼材からな
るもので、本考案では更に、該中空円筒体のピス
トン部材との摺擦面をなす少なくとも内周面2の
表面に、酸化クロームによつて化学結合された
ZrO2,Cr2O3,SiO2及びAl2O3からなる組成を有
するセラミツクの被覆層4を被着してなるもので
ある。なお、シリンダーブロツク側の組付け孔周
壁とのなす組付け外周面3を必要に応じて同様の
被覆構造としてもよい。
この被覆層4の被着に際しては、可溶性クロー
ム化合物の濃水溶液(例えばH2CrO4)にジルコ
ニア(ZrO2)、酸化クローム(Cr2O3)、珪石
(SiO2)及び溶融アルミナ(α−Al2O3)等から
なる微粉末を添加し、更に少量の界面活性剤(例
えば商品名アデカNPE)を加えて充分に撹拌混
合した懸濁液中に前記中空円筒体1を浸漬する
か、或いは刷毛塗布するか、又はスプレー等によ
り塗着せしめ、次にで一時乾燥した後にこの塗着
部を460℃以上に加熱処理を施すことによつて、
微粒子相互及び鉄鋼肌表面に介在するクローム酸
化物が各組成物と化学結合して硬化した前記特性
を有するセラミツクの被覆層4を構成してなるも
のである。
ム化合物の濃水溶液(例えばH2CrO4)にジルコ
ニア(ZrO2)、酸化クローム(Cr2O3)、珪石
(SiO2)及び溶融アルミナ(α−Al2O3)等から
なる微粉末を添加し、更に少量の界面活性剤(例
えば商品名アデカNPE)を加えて充分に撹拌混
合した懸濁液中に前記中空円筒体1を浸漬する
か、或いは刷毛塗布するか、又はスプレー等によ
り塗着せしめ、次にで一時乾燥した後にこの塗着
部を460℃以上に加熱処理を施すことによつて、
微粒子相互及び鉄鋼肌表面に介在するクローム酸
化物が各組成物と化学結合して硬化した前記特性
を有するセラミツクの被覆層4を構成してなるも
のである。
なお、被覆層の組成としてはZrO2が70乃至80
重量%、Cr2O3が10乃至20重量%、SiO2が2乃至
5重量%、Al2O3が2乃至5重量%から適宜選択
して鉄鋼材からなる中空円筒体1の熱膨脹係数に
略一致させた熱膨脹係数を得てセラミツク被覆層
4の中空円筒体1からの剥離を防止するととも
に、層厚を0.7m/m以下、好ましくは約0.22乃
至0.7m/mの範囲としたものである。又前記浸
漬或いは塗着と加熱処理とを所望の硬化面との関
連において繰返し行うことが望ましいところであ
る。
重量%、Cr2O3が10乃至20重量%、SiO2が2乃至
5重量%、Al2O3が2乃至5重量%から適宜選択
して鉄鋼材からなる中空円筒体1の熱膨脹係数に
略一致させた熱膨脹係数を得てセラミツク被覆層
4の中空円筒体1からの剥離を防止するととも
に、層厚を0.7m/m以下、好ましくは約0.22乃
至0.7m/mの範囲としたものである。又前記浸
漬或いは塗着と加熱処理とを所望の硬化面との関
連において繰返し行うことが望ましいところであ
る。
以上の通り本考案によれば、単に前記懸濁液へ
の浸漬或いは塗着と、その後の低温度での加熱処
理とによつて略均一な硬化面を極めて簡易に構成
し得ることとなり、併せCr2O3の使用により他の
セラミツク材に比して鉄鋼肌表面への結合力、被
覆層自体の靭性及び浸漬或いは塗着に関連して緻
密性等の優れた状態をもつて被覆層4を構成する
ことができ、特にZrO2を主体とした組成比によ
つて被覆層4を使用に際して外部への熱の伝播を
極力小ならしめることができるものである。
の浸漬或いは塗着と、その後の低温度での加熱処
理とによつて略均一な硬化面を極めて簡易に構成
し得ることとなり、併せCr2O3の使用により他の
セラミツク材に比して鉄鋼肌表面への結合力、被
覆層自体の靭性及び浸漬或いは塗着に関連して緻
密性等の優れた状態をもつて被覆層4を構成する
ことができ、特にZrO2を主体とした組成比によ
つて被覆層4を使用に際して外部への熱の伝播を
極力小ならしめることができるものである。
第1図は本考案の一実施例に係るシリンダー・
ライナーの平面図、第2図は第1図のA−A線上
の断面図、第3図は従来例を示す一部切欠き断面
図である。 1……中空円筒体、2……内周面、4……セラ
ミツクの被覆層。
ライナーの平面図、第2図は第1図のA−A線上
の断面図、第3図は従来例を示す一部切欠き断面
図である。 1……中空円筒体、2……内周面、4……セラ
ミツクの被覆層。
Claims (1)
- 上端の外周部の周面に沿つて外方への環状係支
鍔を有し、且つ内周面をピストン部材との摺擦面
となした中空円筒体の構造において、鉄鋼材から
なる該中空円筒体1の少なくとも内周面2の表面
に、ZrO2,Cr2O3,SiO2及びAl2O3からなる組成
を有する層厚0.7m/m以下のセラミツクの被覆
層4を被着して構成してなることを特徴とするシ
リンダー・ライナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8972882U JPS58191349U (ja) | 1982-06-16 | 1982-06-16 | シリンダ−・ライナ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8972882U JPS58191349U (ja) | 1982-06-16 | 1982-06-16 | シリンダ−・ライナ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58191349U JPS58191349U (ja) | 1983-12-19 |
JPH0143399Y2 true JPH0143399Y2 (ja) | 1989-12-15 |
Family
ID=30098319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8972882U Granted JPS58191349U (ja) | 1982-06-16 | 1982-06-16 | シリンダ−・ライナ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58191349U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS561946U (ja) * | 1979-06-19 | 1981-01-09 | ||
JPS5635534B2 (ja) * | 1971-11-27 | 1981-08-18 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5170314U (ja) * | 1974-11-29 | 1976-06-03 | ||
JPS5635534U (ja) * | 1979-08-27 | 1981-04-06 |
-
1982
- 1982-06-16 JP JP8972882U patent/JPS58191349U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5635534B2 (ja) * | 1971-11-27 | 1981-08-18 | ||
JPS561946U (ja) * | 1979-06-19 | 1981-01-09 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58191349U (ja) | 1983-12-19 |
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