JPH0142964B2 - - Google Patents

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JPH0142964B2
JPH0142964B2 JP10645680A JP10645680A JPH0142964B2 JP H0142964 B2 JPH0142964 B2 JP H0142964B2 JP 10645680 A JP10645680 A JP 10645680A JP 10645680 A JP10645680 A JP 10645680A JP H0142964 B2 JPH0142964 B2 JP H0142964B2
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JP
Japan
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polymerization
polymer
light
molecular weight
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JP10645680A
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JPS5731911A (en
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Toshinobu Higashimura
Toshio Masuda
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は一置換アセチレンの重合体の製造
法、一層詳しくは一置換アセチレンを高い反応率
で重合させて高分子量の鎖状重合体を得る方法に
係わるものである。
従来、アセチレン類の重合体を製造する方法と
しては、ラジカル重合、カチオン重合、アニオン
重合および配位重合など種々の重合方法が知られ
ている。しかし、いずれの重合方法も、一置換ア
セチレンから高重合体を得ることは困難であり、
生成物の重合度はほとんどの場合10程度である。
さらに重合における反応率が上がりにくいという
欠点がある。
本発明者はさきに六塩化タングステンを主体と
する触媒を用いて芳香族アセチレン類から重合体
を製造する方法を提案した(特公昭51−37312号、
特公昭52−20512号、特願昭51−140145号、特願
昭52−107967号および特願昭53−19122号)。これ
らの方法により生成するポリ(フエニルアセチレ
ン)の分子量は最高約20000である。本発明者は
さらに一置換アセチレンから高重合体の得られる
重合方法に関して鋭意研究を重ねた結果、特定の
重合触媒を用いることによつて一置換アセチレン
の重合が容易に進行し、生成重合体の分子量が非
常に大となることを見出し、この知見に基づいて
本発明に到達した。
即ち、本発明は一置換アセチレンから高分子量
の重合体を工業的有利に製造する方法を提供する
ことを目的とするものであつて、その要旨とする
ところは周期律表第B族の遷移金属のカルボニ
ルとハロゲン化炭化水素との混合物を光照射して
得られる触媒を用いて、下記一般式()で表わ
される一置換アセチレンの重合体の製造法。
H―C≡C―R () (この式において、Rはアルキル基又はアリール
基であり、これらのアルキル基およびアリール基
はそれら基の水素のいくつかが、さらにアルキル
基、アリール基、アルコキシル基、アリールオキ
シ基、ハロゲン基などで置換されていてもよい。) 上記()式で表わされる一置換アセチレンの
具体例としては、フエニルアセチレン、三級ブチ
ルアセチレン、1―ヘキシン、塩化プロパルギル
等が挙げられる。
本発明方法で用いられる周期律表第B族の遷
移金属のカルボニルの好ましい例としては、タン
グステンヘキサカルボニル、モリブデンヘキサカ
ルボニルが挙げられ、これらは粉末状であり、か
つ空気中でも安定であるので取扱いが容易であ
る。遷移金属カルボニルの使用量は上記()式
のモノマーに対して0.1〜10モル%の範囲が適当
である。
本発明方法における触媒調製に当り用いられる
ハロゲン化炭化水素としては、四塩化炭素、四臭
化炭素、トリクロロ酢酸エチルその他を用いるこ
とができる。四塩化炭素は安価で取扱いも容易で
あり、同時に反応溶媒ともなるので好ましい。有
機ハロゲン化物の使用量は遷移金属カルボニルと
等量またはそれ以上であり、上記四塩化炭素など
のように溶媒として用いるときにはそれに見合う
大量を用いてもよい。
また、本発明方法における原料の単量体がハロ
ゲンを有する場合には、別にハロゲン化物を添加
することなく、例えば遷移金属カルボニルと単量
体との混合溶液を、初期に所定時間光照射し、引
続き重合を行なわせてもよい。
触媒調製時の光照射に用いる光としては、250
〜450nmの波長を有するもの、特に高圧水銀灯に
よる近紫外光が最も好ましいが、単に太陽光にさ
らすだけでも重合に有効な触媒種が生成する。光
照射をモノマー、遷移金属カルボニル、ハロゲン
化物、溶媒の全べてを含む重合系に対して行なつ
ても反応は進行する。しかし遷移金属カルボニ
ル、ハロゲン化炭化水素および溶媒からなる系に
光照射し、しかる後、得られた触媒を重合系のモ
ノマーに加えて重合を行なわせる方が反応率が高
くなり、かつ生成重合体の分子量もより大とな
る。光照射の時間は10分〜数時間、温度は0〜
100℃の範囲が適当である。光の強度は100W〜
1KWの光源から30cm程度の距離において10分以
上、好ましくは30分〜1時間の照射量に相当する
程度が望ましい。
重合反応においては溶媒としてハロゲン化炭化
水素、芳香族炭化水素などを用いるのが好適であ
る。
四塩化炭素は同時に触媒成分および溶媒として
用いることができるので好都合である。重合反応
における一置換アセチレンの濃度は0.1〜5モ
ル/の範囲が好ましい。
重合反応時の温度は通常0〜60℃、時間は通
常、数十分〜数十時間の範囲から選択される。こ
の重合反応は酸素および水分の存在により遅延な
いしは禁止されるので、反応系からこれらを充分
に除去することが望ましい。
本発明方法によるときは、一置換アセチレンか
ら高収率で重合体を得ることができるうえに、生
成重合体の分子量が非常に大であるという特長を
有する。かくして得られた重合体は半導体、ガス
吸着体、偏光性物質、着色剤などへの応用が可能
である。
次に実施例により本発明をさらに詳しく説明す
る。
実施例 1 乾燥窒素雰囲気下で、充分に精製した四塩化炭
素1中にタングステンヘキサカルボニル10ミリ
モルを加え、約30℃において1時間、300W高圧
水銀ランプにより光照射を行なつた。
得られた触媒溶液にフエニルアセチレン1.0モ
ルおよびガスクロマトグラフイーの内部基準とし
てフエニルアセチレンに対し25容量%のクロロベ
ンゼンを添加し、30℃において24時間、乾燥窒素
雰囲気中にて重合反応を行なわせた。
残存モノマー量をガスクロマトグラフイーで定
量したところ、反応率は93%であつた。生成重合
体は反応液を大量のメタノール中に投入して沈澱
させたのち、別乾燥した。メタノール不溶性重
合体の生成量はフエニルアセチレンの仕込量に対
して91%であつた。この重合体は暗赤色で、四塩
化炭素、ベンゼン等に可溶であり、数平均分子量
は77000であつた。
実施例 2 精製トルエン1中に、タングステンヘキサカ
ルボニル10ミリモルおよび四臭化炭素1.0モルを
加え、30℃において、1時間、300W高圧水銀ラ
ンプにより光照射を行なつた。
そののち実施例1と同様の方法により重合を行
なつた。反応率は34%であり、重合体の数平均分
子量は62000であつた。
実施例 3 単量体としてフエニルアセチレンの代りに三級
ブチルアセチレンを用いること及び遷移金属カル
ボニルとしてタングステンヘキサカルボニルの代
りにモリブデンヘキサカルボニルを用いること以
外は実施例1と全く同様にして重合を行なわせ
た。
反応率は97%で、n―ヘキサン、トルエン等に
可溶な白色の重合体(数平約分子量29万)が得ら
れた。
実施例 4 単量体としてフエニルアセチレンの代りに1―
ヘキシンを用いる以外は全べて実施例1と同様に
して触媒を調製し、重合を行なつた。1―ヘキシ
ンの反応率は58%であり、橙色粘着性の重合体が
得られた。
実施例 5 乾燥窒素雰囲気下で、精製トルエン1中にタ
ングステンヘキサカルボニル10ミリモルと塩化プ
ロパルギル1.0モルを添加し、30℃で30分、300W
高圧水銀ランプにより照射した。そののち23.5時
間、30℃暗中にて重合させた。以下の操作は実施
例1と同様である。
エーテル不溶性の重合体の収率は24%であり、
この重合体の大部分は通常の有機溶媒に不溶で分
子量は測定できなかつた。
以上説明し、実施例に示したところは本発明の
理解を助けるための代表的例示に係わるものであ
り、本発明はこれら例示に制限されることなく、
発明の要旨内でその他の変更、変形例をとること
ができるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 周期律表第B族の遷移金属のカルボニルと
    ハロゲン化炭化水素との混合物を光照射して得ら
    れる触媒を用いて、下記一般式()で表わされ
    る一置換アセチレンの重合体の製造法。 H―C≡C―R () (この式において、Rはアルキル基又はアリール
    基であり、これらのアルキル基およびアリール基
    はそれら基の水素のいくつかが、さらにアルキル
    基、アリール基、アルコキシル基、アリールオキ
    シ基、ハロゲン基などで置換されていてもよ
    い。)。
JP10645680A 1980-08-04 1980-08-04 Production of mono substituted acetylene polymer Granted JPS5731911A (en)

Priority Applications (1)

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JP10645680A JPS5731911A (en) 1980-08-04 1980-08-04 Production of mono substituted acetylene polymer

Applications Claiming Priority (1)

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JP10645680A JPS5731911A (en) 1980-08-04 1980-08-04 Production of mono substituted acetylene polymer

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5731911A JPS5731911A (en) 1982-02-20
JPH0142964B2 true JPH0142964B2 (ja) 1989-09-18

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ID=14434086

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JP10645680A Granted JPS5731911A (en) 1980-08-04 1980-08-04 Production of mono substituted acetylene polymer

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6031781A (ja) * 1983-08-01 1985-02-18 株式会社平和 パチンコ遊戯システム
JPS6092784A (ja) * 1983-10-26 1985-05-24 株式会社平和 パチンコ機
JPS6096279A (ja) * 1983-10-31 1985-05-29 株式会社平和 パチンコ機
DE3615765A1 (de) * 1986-05-10 1987-11-12 Bayer Ag Polarisatoren auf polyacetylenbasis und ihre herstellung
CN109912740B (zh) * 2018-06-29 2021-09-28 郑州轻工业学院 一种聚苯乙炔的制备方法

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Publication number Publication date
JPS5731911A (en) 1982-02-20

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