JPH0142932B2 - - Google Patents

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JPH0142932B2
JPH0142932B2 JP61217333A JP21733386A JPH0142932B2 JP H0142932 B2 JPH0142932 B2 JP H0142932B2 JP 61217333 A JP61217333 A JP 61217333A JP 21733386 A JP21733386 A JP 21733386A JP H0142932 B2 JPH0142932 B2 JP H0142932B2
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JP
Japan
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methyl
acid
nitrile
sulfuric acid
maintained
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JP61217333A
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English (en)
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JPS6287550A (ja
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Gebaueru Herumuuto
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Consortium fuer Elektrochemische Industrie GmbH
Original Assignee
Consortium fuer Elektrochemische Industrie GmbH
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Publication date
Application filed by Consortium fuer Elektrochemische Industrie GmbH filed Critical Consortium fuer Elektrochemische Industrie GmbH
Publication of JPS6287550A publication Critical patent/JPS6287550A/ja
Publication of JPH0142932B2 publication Critical patent/JPH0142932B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/08Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides from nitriles

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、Z−2−メチル−2−ブテン酸(2
−メチルイソクロトン酸、アンジエリカ酸、2−
メチル−シス−クロトン酸)の新規な製造方法に
関する。この酸は天然には、例えばアンジエリカ
根油の成分として存在する。この酸の幾つかのエ
ステルは好ましいローマ・カミツレ油の主成分と
して芳香剤である。そのため、この酸とそのエス
テルは芳香剤及び矯味・矯臭剤として有効であ
る。
矯味・矯臭剤を用いる香料製造産業と製造業者
がこのような物質に関心を抱いているという事実
にも拘らず、このような化合物を製造する経済的
な方法はまだ知られていない。ヨーロツパ特許出
願第0112394号は触媒として有機スルフイン酸を
用いる、異性体のチグリン化合物の熱転位による
アンジエリカ酸とそのエステルの合成法を提案し
ている。しかし、このような方法は出発物質とし
て高価な芳香物質(チグリン酸またはチグリン酸
エステル)を必要とし、さらに装置とエネルギー
に高い出費を必要とする。Z−2−メチル−2−
ブテン酸とそのエステルは、Z−立体配置すなわ
ちシス−立体配置であるために、対応するE−立
体配置すなわちトランス−立体配置(チグリン
酸、チグリン酸エステル)よりも熱に不安定であ
る。従つて、異性化平衡混合物は多くとも10%の
Z−立体配置を含むにすぎない。アンジエリカ酸
とそのエステルは対応するチグリン酸またはチグ
リン酸エステルよりもわずかに低い温度において
溶融、沸とうするために、異性体は費用のかかる
精留によらなくては分離することができない。こ
の方法は、このヨーロツパ特許出願では、「異性
化蒸留」と呼ばれている。
従つて、本発明の目的は、低コストの、費用の
かからない出発物質からZ−2−メチル−2−ブ
テン酸を製造する簡単で、費用のかからない方法
であつて、高収率を可能にし、粗生成物中のE−
2−メチル−2−ブテン酸の含量を最低にするよ
うな方法を提供することである。
本発明の他の目的と特徴は、本発明の次の説明
から明らかになろう。
前記目的とそれに関連する目的は、汚染物を含
む2−メチル−2−ブテンニトリルの昇温下での
硫酸加水分解後に結晶化を行うことによるZ−2
−メチル−2−ブテン酸の製造方法に関する本発
明によつて達成される。
この方法は、ニトリルに130℃までの温度にお
いて、60〜100重量%硫酸、好ましくは75〜85重
量%硫酸、最も好ましくは75〜80重量%硫酸をニ
トリル対硫酸のモル比が1:3〜1:1になるま
で加えることを特徴とする。次にニトリル基の反
応が終了するまで、前記混合物を前記温度に維持
する。次に硫酸含量が40〜60重量%、好ましくは
45〜55重量%になるまで、混合物を希釈し、酸に
対する反応が終了するまで、任意に加圧して、
130℃までの温度、好ましくは100℃までの温度に
おいて混合物を撹拌し続ける。次に有機層を水層
から分離し、洗浄し、199℃までの温度において
蒸留する、好ましくは120℃までの温度において
真空蒸留する。蒸留後に、留出物を冷却し、析出
したZ−2−メチル−2−ブテン酸を別する。
アジポニトリル製造の工業副生成物として回収
され、なお約40重量%までの汚染物を含む2−メ
チル−2−ブテンニトリルは、例えば溶媒として
市販されているが、或る場合には他の適当な用途
がないために焼却されることさえある。このよう
な産業的または工業的ニトリルさえも、本発明に
従つて使用し、反応させることができる。このよ
うなニトリルは、本発明によつて用いて反応させ
る場合に予め精製する必要がないため、出発物質
として好ましい。
製造者のデータ・シートによると、このような
ニトリルは60〜70重量%までの2−メチル−2−
ブテンニトリルから成り、一般に6〜25重量%ま
での2−メチル−3−ブテンニトリル、0.5〜9
重量%までのシクロヘキサン、3〜7重量%まで
のビニルシクロヘキサン、0.1〜4重量%までの
シクロオクタジエン、0〜2重量%までのブタジ
エン及び30ppmまでのシアン化水素を含有する
(成分は全体で100重量%になる)。このような汚
染物含有物質は一般に「工業的」と呼ばれる。そ
のため、本発明による方法の好ましい出発物質を
本出願では、一般に工業的2−メチル−2−ブテ
ンニトリルまたは工業的ニトリルと呼ぶことにす
る。
特にこのような工業的ニトリルを出発物質とし
て用いる場合には、この方法によつて先ず最初に
Z−2−メチル−2−ブテン酸とE−2−メチル
−2−ブテン酸を含む混合物が得られる。特に緩
和な条件下では、すなわち好ましい実施態様によ
ると、工業的ニトリルを用いた場合にも、選択性
が非常に高く、異性体比は少なくとも60:40、好
ましくは60:40以上、例えば65:35以上になる。
Z−2−メチル−2−ブテン酸とその誘導体は
例えばアルカリ性PH−領域及び酸性PH−領域(例
えば硫酸中)において昇温下で容易にE形に転化
することが種々の文献から知られているので、特
に工業的ニトリルを用いた場合にも、本発明の目
的が達成されることは画期的なことである〔例え
ば、ブツクレス(Buckles)、モツク(Mock)と
ロカテール(Locatell)著、ケミカル・リビユー
ズ(Chem.Reviews)55、659〜677貢参照〕。
本発明の方法によると、エネルギー及び装置に
大きな出費をかけることなく、しかも工業的ニト
リルから、好ましい実施態様では特に手間のかか
る分留なしにZ−2−メチル−2−ブテン酸を好
ましくは95%以上の純度で、特に98%以上の純度
で製造することができる。通常のやり方で前述及
び後述の方法によつて分離した留出液は、結晶化
による分別する前に、主としてZ−2−メチル−
2−ブテン酸とE−2−メチル−2−ブテン酸か
ら成り、E−酸は不可避に2−メチル−3−ブテ
ンニトリルから生ずる。N−酸対E−酸の比はし
ばしば75:25〜81:19の範囲内である。
選択性をあまり高く要求しない場合には、2−
メチル−2−ブテンニトリルに濃硫酸、すなわち
85%以上の濃度の硫酸を反応させることができ
る。しかし、この場合にZ−2−メチル−2−ブ
テン酸からE−酸への部分的な反応がすでに生ず
る。温度を好ましい範囲以上に保持するならば、
同じことが生ずる。他方では、ニトリルの反応を
例えば70℃以下の温度で(例えば20〜70℃の温度
において)、または強く希釈した酸を用いて実施
するならば、反応時間は時には大きく延長する。
この場合には、この方法はもはや経済的ではな
く、結局は不経済になる。従つて、両反応段階に
おいて70〜80℃と70〜100℃の温度に維持するの
が好ましい。ニトリルを硫酸中に供給する間は、
温度を低く、例えば60℃以下に、特に例えば30〜
55℃に維持することが好ましい。
また、反応混合物に例えばヒドロキノンと硫酸
亜鉛から成る混合物のような、重合抑制剤を加え
るのが好ましい。
このような抑制剤をニトリル使用量に基づいて
0.1〜1モル%量で添加することが特に有利であ
ると判明している。Z−2−メチル−2−ブテン
酸の重合反応力に応じて、Z−2−メチル−2−
ブテン酸をラジカル重合にモノマー(またはコモ
ノマー)として用いることもできる。
次の実施例は本発明をさらに詳しく説明するた
めに役立つものである(%記載は全て重量に基づ
くものである)。
次の組成のニトリル原料物質を用いた(ガスク
ロマトグラフイによつて定量): 成 分 % 2−メチル−2−ブテンニトリル 63 2−メチル−3−ブテンニトリル 20 シクロヘキサン 5.5 ビニルシクロヘキサン 6.6 シクロオクタジエン 1.9 ブタジエン 1.1 不 明 1.9 実施例 冷却器と撹拌機を備えた360−エナメル被覆
工業用装置に、80%硫酸120Kgをヒドロキノンと
硫酸亜鉛各100gとともに装入した。粗ニトリル
81Kg(99)を冷却、撹拌しながら、2時間以内
に加え、この間の温度は50〜55℃に保持した。
80℃の24時間の反応時間後に、水80を加え、
100℃においてさらに32時間撹拌を続けた。トル
エン60を加えた後、層を分離し、有機層を蒸留
した。
低沸点成分を除去した後、アンジエリカ酸80.5
%とチグリン酸19.5%から成る混合生成物63.5Kg
が沸点範囲(bp12)83〜99℃において回収され、
これから結晶化によつて純粋なアンジエリカ酸を
分離することができた。蒸留残渣:18Kg。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2−メチル−2−ブテンニトリルを高温下で
    硫酸加水分解し、次に結晶化することによるZ−
    2−メチル−2−ブテン酸の製造方法において、
    130℃までの温度において60〜100重量%の硫酸中
    に撹拌しながら、ニトリル対硫酸のモル比が1:
    3〜1:1に達するまで、ニトリルを加え、次に
    この混合物を撹拌しながらニトリル基が完全に反
    応するまでこの温度に保持し、次に40〜60重量%
    の硫酸含量に達するまで希釈し、130℃までの温
    度において酸に対する反応が終了するまで更に撹
    拌し、有機層を水層から分離し、洗浄し、次に
    199℃までの温度において蒸留し、留出液を冷却
    し、結晶化したZ−2−メチル−2−ブテン酸を
    別することを特徴とする方法。 2 ニトリルを供給し、ニトリル基を反応させる
    際には温度を高くて80℃に維持し、次に100℃ま
    でに維持し、真空蒸留中は高くとも120℃に維持
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 3 反応混合物に、ニトリル使用量に基づいて、
    0.1〜1モル%の濃度で重合抑制剤を加えること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項
    記載の方法。
JP61217333A 1985-10-08 1986-09-17 Z−2−メチル−2−ブテン酸の製造方法 Granted JPS6287550A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3535889.0 1985-10-08
DE3535889A DE3535889C1 (de) 1985-10-08 1985-10-08 Verfahren zur Herstellung von Z-2-Methyl-2-butensaeure
EP86106585.2 1986-05-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6287550A JPS6287550A (ja) 1987-04-22
JPH0142932B2 true JPH0142932B2 (ja) 1989-09-18

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ID=6283064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61217333A Granted JPS6287550A (ja) 1985-10-08 1986-09-17 Z−2−メチル−2−ブテン酸の製造方法

Country Status (5)

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US (1) US5041646A (ja)
EP (1) EP0219601B1 (ja)
JP (1) JPS6287550A (ja)
CA (1) CA1273643A (ja)
DE (2) DE3535889C1 (ja)

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Also Published As

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EP0219601B1 (de) 1990-01-03
US5041646A (en) 1991-08-20
DE3535889C1 (de) 1986-12-04
JPS6287550A (ja) 1987-04-22
CA1273643C (en) 1990-09-04
EP0219601A1 (de) 1987-04-29
DE3667967D1 (de) 1990-02-08
CA1273643A (en) 1990-09-04

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