JPH0142544Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は調理器の付属部品梱包装置に関し、更
に詳しく説明すると、電子レンジ、電気オーブン
等の方形状の加熱室を有する調理器におけるター
ンテーブルトレイ、棚等の付属品梱包装置に関す
るものである。

〈従来技術〉 例えば、電子レンジにおけるターンテーブルト
レイ１の梱包は第６図に示すようなトレイ収納ケ
ース２に収納したり、第７図に示すような発泡ス
チロール製のトレイ受け３に載置したりして電子
レンジ４の加熱室５内に収容した後、段ボール製
のコ字状に折曲したトレイ押え６にて固定してい
た。

上記したような梱包であると、多種多量の梱包
材を必要とする上、梱包の作業性が悪いので、製
造コストが高くなるという欠点があつた。

〈目的〉 本考案は上記欠点及び調理器の加熱室が方形状
である点に鑑みて成されたもので、ターンテーブ
ルトレイ等の付属部品を一緒にシユリンク梱包し
た台紙を、方形状加熱室内の奥行き方向に延び、
且つ斜めに対向する稜線部間に跨つて固定するこ
とにより、調理器における安価かつ簡単な付属部
品梱包装置の提供を目的とする。

〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面に基き説明す
る。尚、従来例と同一箇所もしくは相当箇所には
同一符号を付しその説明は省略する。

第１図は本考案の一実施例である電子レンジの
ターンテーブルトレイの梱包状態を示す図であ
り、電子レンジ４の加熱室５の奥行き方向に延び
且つ斜めに対向する稜線部の間には、ターンテー
ブルトレイ１をポリエチレンフイルム７でシユリ
ンク梱包してＮ字状に折曲した、ダンボール紙製
台紙８の傾斜片８ａが跨るように挿入されてお
り、扉９を閉めることにより奥行き方向の動きが
規制されて固定されるようになつている。

そしてＮ字状に折曲した台紙８の垂直片８ｂ，
８ｂは加熱室５の左右壁に接して台紙８の固定を
安定したものにすると共に傾斜片８ａとでアング
ルを構成することにより、台紙８の腰折れを防止
する、補強材の作用をする。

又、台紙８の傾斜片８ａには第２図に示す如く
トレイ１を位置決めするための切起し片８ｃ，８
ｃ，８ｃ，８ｃ及び、トレイ１の外径と合致する
切欠き８ｄ，８ｄを設けている。尚、８ｆ，８ｆ
は折曲線である。そして、トレイ１と台紙８の傾
斜片８ａは、第３図に示すように位置決めされた
上、透明な60ミクロン程度のポリエチレンフイル
ム７を第４図に示す如く帯状に掛けて熱収縮させ
るシユリンク梱包によつてガタツキが生じないよ
うにしつかりと固定される。

尚、本考案は上記し且つ図示した実施例に限定
されるものではなく、例えば台紙を第５図に示す
ような略Ｌ字状に折曲した台紙１０にするとか、
切起し片８ｃ……や切欠き８ｄ，８ｄの形状、大
きさ、位置、員数等は付属部品の種類によつて適
当に決定されるものであるとか、複数の付属部品
を一緒にシユリンク梱包するとかは適宜変形して
実施し得ること勿論である。

〈効果〉 本考案の調理器の付属部品梱包装置は上記のよ
うな構成であるから、前後左右の位置ずれ及びガ
タツキを傾斜片で防止するとともに上下の位置ず
れを及びガタツキを切起し片で防止することがで
きるので、緩衝材を用いることなく付属部品の破
損を防止することができる。

また、付属部品の加熱室への出し入れを梱包用
台紙の切起し片を加熱室の側壁に沿わせて該梱包
用台紙を加熱室に挿入するだけでよく、付属部品
を梱包用台紙とともに簡単に加熱室内へ収納する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を示す要部外観斜視図、第２図
は台紙の平面図、第３図は台紙にトレイを固定し
た外観斜視図、第４図はシユリンク梱包の説明に
供する図、第５図は本考案の他の実施例を示す外
観斜視図、第６図は従来使用していたトレイ収納
ケースの外観斜視図、第７図は従来のトレイ梱包
装置を示す分解斜視図である。 符号、１：ターンテーブルトレイ、７：ポリエ
チレンフイルム、８，１０：台紙、８ａ：傾斜
片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 方形状加熱室内の奥行き方向に延び且つ斜めに
   対向する稜線部間に跨る対角平面状に形成し、タ
   ーンテーブルトレイ等の付属品をシユリンク梱包
   する傾斜片と、 該傾斜片の両端部に上記方形状加熱室の天面と
   底面間で側壁と沿つて当該傾斜片の位置決め及び
   位置ずれを防止する切起し片とから梱包用台紙を
   形成し、 該梱包用台紙で上記付属品を梱包して加熱室内
   に固定してなる調理器の付属部品梱包装置。