JPH0141700Y2

JPH0141700Y2 -

Info

Publication number: JPH0141700Y2
Application number: JP1984057357U
Authority: JP
Priority date: 1984-04-20
Filing date: 1984-04-20
Publication date: 1989-12-08
Also published as: JPS60170328U

Description

【考案の詳細な説明】（技術分野）本考案はバラ物等の船荷を陸揚げするのに好適
なバケツトエレベータ式連続アンローダに関する
ものである。

（従来技術）バケツトエレベータ式連続アンローダで船内の
バラ荷を払出す際、船底やコーナー部のバラ荷は
バケツトエレベータの屈伸や折曲げ等によるスイ
ング払出し操作では充分な底渫えができない。こ
のため一般には、船内にブルドーザー等の掻寄機
を吊込み、その機動力を利用してバラ荷の払出効
率を上げるようにしている。

ところでブルドーザーの吊込みには別途独立し
たクレーンを使用するか、あるいはアンローダの
俯仰ブーム３にウインチＷを設け、該ウインチお
よび俯仰ブームを使用する（第１図参照）等の手
段を講じているがいずれも経済的な不利を免かれ
ず、特に前者の場合は設置スペースに問題があ
る。

（目的）本考案はこうした従来技術の問題点を改善する
ためになされたもので、在来のアンローダにクレ
ーン構造規格に規程する過負荷防止装置を付加す
ることにより、該アンローダ自体をジブクレーン
としての使用を可能ならしめ、クレーン又はウイ
ンチ等を使用する従来装置の簡易化並びにコスト
の低減を図ることにある。

（考案の概要）バケツトエレベータチエンを緩緊動作する伸縮
用油圧シリンダに連結されたチエンホイール支持
軸の両端に吊具を設け、かつ前記油圧シリンダの
管路系に吊荷荷重を検出する圧力スイツチを設け
た。

（実施例）本考案の実施例を図面によつて説明すると、第
１図は連続アンローダの全体概略図を示し、１は
走行架台、２は架台１上に支承された旋回台、３
は該旋回台２に支承された俯仰ブーム、４は俯仰
ブーム３の先端に吊持したバケツトエレベータ、
５は船体である。

バケツトエレベータ４は俯仰ブーム３の先端に
可動的に装着したＬ形リンク６に支持枠７を介し
て該支持枠７に回転的に軸支したチエンホイール
８，８ａ，８ｂに巻回され、図示されていない駆
動装置に連動回転する。バケツトエレベータ４の
下端部は、第２図および第３図に示すように常に
鉛直に保持されるエレベータポスト９に取付けた
１段目スイング用油圧シリンダ１０と、該油圧シ
リンダ１０に連結した１段目スイングフレーム１
１と、該１段目スイングフレーム１１に取付けた
伸縮用油圧シリンダ１２と、該伸縮用油圧シリン
ダ１２に取付けた伸縮ビーム１３と、これに取付
けた２段目スイング用油圧シリンダ１４及び２段
目スイングフレーム１５とを有し、前記チエンホ
イール８ｂは２段目スイングフレーム１５の先端
に回転的に装着され、各油圧シリンダ１０および
１４の作動により前後にスイングする。

伸縮用油圧シリンダ１２はバケツトエレベータ
チエンの緩緊動作をなす。

本考案はこのようなバケツトエレベータ式アン
ローダにおいて、チエンホイール８ｂを支持する
支持軸１６の両端に吊具１７を設け、該吊具１７
に吊荷（ブルドーザ）１８を吊持すると共に、前
記伸縮用油圧シリンダ１２の油圧管路系に吊荷荷
重を検出する圧力スイツチ２２を設ける（第４図
参照）。なお２１は圧力発信器、２２はメータ、
２３は油圧ポンプ、２４は流路切換装置である。

（作用）船体５に対するブルドーザ１８の吊込みは次の
ようにして行われる。２段目スイングフレーム１
５を鉛直に吊持した状態にしておき、吊下げる荷
重がエレベータチエンにかからぬように伸縮用油
圧シリンダ１２を若干縮小作動させる。チエンホ
イール８ｂを支持する支持軸１６の両端に取付け
た吊具１７にロープ１９を介してブルドーザ１８
を吊持する。この状態で油圧シリンダ１２の管路
系に設けた圧力発器２０からの出力信号によりメ
ータ２１が作動し、吊荷の負荷が表示される。こ
の際、設定荷重以上の負荷がかかると管路系に設
けた圧力スイツチ２２が働いて自動的に吊上げを
停止する。吊持されたブルドーザ１８の重量が圧
力スイツチ２２に設定されている荷重以下であれ
ば、以後の操作すなわちブームの俯仰・旋回・倒
伏は可能となり、ブーム操作によつてブルドーザ
１８の船内吊込みがなされる。

（効果）本考案は以上の通り、バケツトエレベータチエ
ンを緩緊動作する伸縮用油圧シリンダを利用して
該伸縮用油圧シリンダに吊荷を吊持すると共に、
伸縮用油圧シリンダの管路系に吊荷荷重を検出す
る圧力スイツチを設けたため、アンローダをブル
ドーザ吊込み用ジブクレーンとして使用すること
が可能となり、従来の如くブルドーザを吊込むた
めのクレーンを用意したり、アンローダにウイン
チ等を設ける必要もなくアンローダの簡易化、コ
ストの低減に極めて有効である。

又、バケツトエレベータチエンを緩めておい
て、機材を吊らせると管路系の圧力はスプロケツ
ト等の重量と吊らせた機材の重量だけによつて発
生するので吊られる機材の重量が設定荷重以上
か、設定荷重以下かが正確に検出できて安全なク
レーン作業ができる。

更に油圧管路系に圧力スイツチを組込むだけで
あるから、構成が極めて簡単なものとなる等甚大
な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用するバケツトエレベータ
式連続アンローダの概略図。第２図はバケツトエ
レベータの下部機構を示す要部側面図。第３図は
第２図の正面図。第４図は油圧回路図である。図において；１…走行架台、２…旋回台、３…
俯仰ブーム、４…バケツトエレベータ、５…船
体、６…Ｌ形リンク、７…支持枠、８，８ａ，８
ｂ…チエンホイール、９…エレベータポスト、１
０…１段目スイング用油圧シリンダ、１１…１段
目スイングフレーム…１２…伸縮用油圧シリン
ダ、１３…伸縮ビーム、１４…２段目スイング用
油圧シリンダ、１５…２段目スイングフレーム、
１６…支持軸、１７…吊具、１８…吊荷（ブルド
ーザ）、１９…ロープ、２０…圧力発信器、２１
…メータ、２２…圧力スイツチ、２３…油圧ポン
プ、２４…流路切換装置。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

バケツトエレベータチエンを緩緊動作する伸縮
用油圧シリンダに連結されたチエンホイール支持
軸の両端に吊具を設け、かつ前記油圧シリンダの
管路系に吊荷荷重を検出する圧力スイツチを設け
たバケツトエレベータ式連続アンローダ。