JPH0141272Y2 - - Google Patents

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JPH0141272Y2
JPH0141272Y2 JP12825384U JP12825384U JPH0141272Y2 JP H0141272 Y2 JPH0141272 Y2 JP H0141272Y2 JP 12825384 U JP12825384 U JP 12825384U JP 12825384 U JP12825384 U JP 12825384U JP H0141272 Y2 JPH0141272 Y2 JP H0141272Y2
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diaphragm
conical
radius
center
resonance
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はスピーカ用振動板に係り、特に特性に
すぐれた平面四角形状のスピーカ用振動板に関す
る。
従来の技術 一般にスピーカ用振動板(以下単に振動板とい
う)には種々の形状のものがあり、その中には低
音域における特性を向上させるため、中心部近傍
に円錐部を形成し、この円錐部より外周に向かい
平面四角部を一体的に形成した形状の振動板があ
る。この種の振動板には例えば実公昭50−22680
号に示す如く、ボイスコイルを取付ける中央部近
傍を振動板の中心に近ずくに従つて傾斜角度が大
となるような円錐形状とし、且つ円錐形状部分の
うちボイスコイルの近傍においては振動板の中心
部に向かうに従つて円錐部分の肉厚が徐々に薄く
なるよう構成したものがあつた。
考案が解決しようとする問題点 上記従来のスピーカ用振動板は、振動板の中央
部の剛性を増すと共に振動面積部の質量を小さく
することにより共振及び分割振動を小さく押えよ
うとするものであつたが、しかるにこの構成では
共振及び分割振動を抑制するには十分でなく共振
及び分割振動は生じ、これによる音圧周波数特性
及び歪特性等の劣化は無視できるものではない。
特に平面四角状の振動板の場合、中心より平面四
角部の外縁までの距離は一定でなく、よつてボイ
スコイルの振動の伝達距離はその伝達方向により
様々である。従つて共振の節は振動の伝達距離に
対応して振動板の平面四角部に複雑な形状で生ず
る。このため共振の節をスピーカ用振動板の剛性
を変化させまた振動面積部の質量を小とすること
により一括的に防止するのは困難であるという欠
点があつた。
そこで本考案は、上記共振の節を包含する振動
板上の所定部分をボイスコイルに接続された円錐
部にて直接ドライブすることにより、特性にすぐ
れた平面四角状のスピーカ用振動板を提供するこ
とを目的とする。
問題点を解決するための手段及び作用 本考案では第1図及び第2図に示す如く、平面
四角振動板部1の中央部にこれを一体的に形成さ
れた円錐部2を半径の異なる同心の表裏円錐面
3,4を有するよう設けた。この円錐部2の半径
の小なる表円錐面3の半径は、スピーカ用振動板
5の中心よりスピーカ用振動板5に生ずる共振の
節までの最小距離と等しくなるよう選定する。ま
た円錐部2の半径の大なる裏円錐面4の半径は、
スピーカ用振動板5の中心よりスピーカ用振動板
5に生ずる共振の節までの最大距離と等しくなる
よう選定する。
これにより表裏円錐面3,4が形成する円錐部
2の裾部分(第1図中実線で示された円Aと破線
で示された円Bがなす環状部分)に、共振の節は
全て包含される。
実施例 第1図及び第2図に本考案になるスピーカ用振
動板の一実施例を示す。同図中、5はスピーカ用
振動板(以下単に振動板という)で、振動板素材
として用いられる天然繊維の内、植物繊維(種毛
繊維)であるカポツクを抄紙法にて成形したもの
である。振動板5は、平面四角状に形成された平
面四角振動板部1と、これと一体的に形成され振
動板5の略中央に位置する円錐部2とよりなる。
円錐部2の頂部は切除された形状となつており、
この切除された部分に形成されている孔6にはボ
イスコイル7が接続され、このボイスコイル7の
駆動により振動板5は発音する。
また振動板5の背面には第3図に示す如く(な
おエツジ部分は図示せず)孔6より放射状に外周
に向かい延出する部分と外周に沿つた部分とによ
りなる補強帯8が振動板5と一体的に形成されて
いる。補強帯8は振動板5に取付けられることに
より振動板5の剛性を増大させる。補強帯8は孔
6より略等角度間隔において配設され、その形状
は振動板5の表面より突出する高さ寸法が約1
mm、幅寸法が約5mm程度に選定された帯状をなし
ている。この補強帯8は振動板5をプレス成型す
る際、一体的にプレス成型することにより形成さ
れる。
なお9はエツジを示し、10はメタル振動板
(一点鎖線で示す)を示し、11はダンパを示し
ている。
ここで平面四角振動板部1を有する振動板に生
ずる共振の節について説明する。振動板5は低音
域ではピストン振動を行なうが、周波数が高くな
ると振動板5の中心部から外周へ向かう振動伝達
時間が無視できなくなり、振動板5に共振の節が
生じるようになる。
特に平面四角振動板部1を有する振動板の場
合、第1図の矢印X方向に対する中心部(図中点
O1で示す)から外周(図中点Cで示す)に到る
距離と、矢印Y方向に対する中心部(図中点O2
で示す)から外周(図中点Dで示す)に到る距離
が異なるため、中心部より振動が伝達される方向
によつて振動伝達時間が異なる。従つて共振の節
は一般に複雑な形状をなして発生する。
本考案者が共振の節の発生位置を実験にて調べ
た結果、矢印Y方向(中心部より外周に到る距離
が最も小なる方向)に対しては、点O2と点Dの
略中央位置(図中点Eで示す位置)に共振の節を
生じ、また矢印X方向(中心部より外周に到る距
離が最も大なる方向)に対しては円Aと矢印Xと
が交わる点(図中、点Fで示す)と点Cの略中央
位置(図中点Gで示す位置)に共振の節を生じ
た。また矢印X方向及び矢印Y方向に対応する振
動板5の各方向に対しても実験を行なつた結果、
同様の結果が得られた。共振の節は、振動が伝達
される距離に応じてその発生位置が定まるもので
あり(但し振動板の材質、剛性等は等しいものと
する)、伝達距離が大きいほど中心部より離れた
位置に発生する。従つて共振の節は、振動板5の
中心点をOとした場合、を半径とする円Bと
OEを半径とする円Aに囲まれた環状部分12の
内部に必ず発生する。
この共振の節の発生を防止する方法のひとつと
して、共振の節の発生位置を直接駆動させる方法
がある。本考案では、ボイスコイル7と接続した
円錐部2にて共振の節の発生位置及びその近傍位
置を直接駆動させることにより、共振の節の発生
を防止するものである。
そこで円錐部2を半径の異なる同心の表裏円錐
面3,4を有するよう形成し、半径の小なる表円
錐面3の半径r1を振動板5の中心(図中点Oで示
す)より振動板5に生ずる共振の節までの最小距
離(図中、矢印Y方向に対する点Oから点Eまで
の距離)と等しくなるよう選定する。また半径の
大なる裏円錐面4の半径r2は共振板の中心Oより
振動板5に生ずる共振の節までの最大距離(図
中、矢印X方向に対する点Oから点Gまでの距
離)と等しくなるよう選定する。よつてボイスコ
イル7の振動は円錐部2を介して平面四角振動板
部1の半径r1の円Aと半径r2の円Bがなす環状部
分12に伝達され、この環状部分12は直接駆動
され、従つて環状部分12を駆動することにより
複雑な形状をなす共振の節を一括的に駆動するこ
とができる。
上記構成により共振の節の発生は抑制され、よ
つて分割振動の発生も抑えられて、音圧周波数特
性及び歪特性の良好な振動板5を実現し得る。
なお円錐部2は平面四角振動板部1にボイスコ
イル7の振動を伝達するばかりではなく、それ自
体メタル振動板10と協働してツイータとしての
機能をも有する。よつて平面四角振動板部1にお
ける低音域の特性の良さに加えて、円錐部2及び
メタル振動板10による高音域の特性も良くな
り、再生周波数特性の良好な振動板5を実現し得
る。
考案の効果 上述の如く本考案になるスピーカ用振動板によ
れば、共振の節の発生位置及びその近傍位置を半
径の異なる同心の表裏円錐面を有し、且つボイス
コイルに接続された円錐部にて直接駆動させるこ
とにより、平面四角状のスピーカ用振動板では一
般に複雑な形状で生ずる共振の節を円錐部にて一
括的に且つ直接駆動することができ、従つて共振
の節及び分割振動の発生が抑制され、音圧周波数
特性及び歪特性を始めとする諸特性を向上させる
ことができ、更には円錐部はツイータとしての機
能をも有するため、低音から高音に到るまでの広
い範囲における再生周波数特性が良好になる等の
特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になるスピーカ用振動板の一実
施例の平面図、第2図は第1図中−線に沿う
断面図、第3図は第1図のスピーカ用振動板を背
部より見た斜視図である。 1……平面四角振動板部、2……円錐部、3…
…表円錐面、4……裏円錐面、5……スピーカ用
振動板、7……ボイスコイル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 平面四角状に形成された平面四角振動板部を有
    し中央部にこれと一体的に円錐部を形成されてな
    る該円錐部をボイスコイルにより駆動されるスピ
    ーカ用振動板において、該円錐部は半径の異なる
    同心の表裏円錐面を有し半径の小なる表円錐面の
    該半径は該スピーカ用振動板の中心より該スピー
    カ用振動板に生ずる共振の節までの最小距離と等
    しく、半径の大なる裏円錐面の該半径は該スピー
    カ用振動板の中心より該スピーカ用振動板に生ず
    る共振の節までの最大距離と等しく選定してなる
    スピーカ用振動板。
JP12825384U 1984-08-24 1984-08-24 スピ−カ用振動板 Granted JPS6144998U (ja)

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JP12825384U JPS6144998U (ja) 1984-08-24 1984-08-24 スピ−カ用振動板

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JPS6144998U JPS6144998U (ja) 1986-03-25
JPH0141272Y2 true JPH0141272Y2 (ja) 1989-12-06

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