JPH0141125B2 - - Google Patents

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JPH0141125B2
JPH0141125B2 JP57210618A JP21061882A JPH0141125B2 JP H0141125 B2 JPH0141125 B2 JP H0141125B2 JP 57210618 A JP57210618 A JP 57210618A JP 21061882 A JP21061882 A JP 21061882A JP H0141125 B2 JPH0141125 B2 JP H0141125B2
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JP
Japan
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nifedipine
dissolution
tablets
pulverized product
prepared
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JP57210618A
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English (en)
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JPS59101422A (ja
Inventor
Noritaka Doi
Shinichi Nitsuta
Masaki Kusakari
Nobuhiko Takahashi
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Takada Seiyaku KK
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Takada Seiyaku KK
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  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、血管拡張剤として有用なニフエジピ
ン(化学名:2,6―ジメチル―4―(2―ニト
ロフエニル)―1,4―ジヒドロピリジン―3,
5―ジカルボン酸ジメチルエステル)の新規な固
形製剤に関するものである。
さらに詳しく言えば、本発明は、ニフエジピン
の溶出性の優れた新規な固形製剤に関するもので
ある。
ニフエジピンは、優れた血管拡張剤として用い
られ、狭心症に対して広く使用され、また高血圧
の治療薬としても期待されている物質であるが、
水に対して難溶性であるため、通常の製剤技術、
例えば賦形剤等を加えて顆粒剤や錠剤とする技術
では、調製した製剤からの溶出性が極めて悪く、
その結果、消化管からの速かな吸収は期待できな
いという欠点を有する。
一般に難溶性の医薬物質の溶出性を高める手段
としては、(イ)その物質を可溶性の誘導体に変換
し、その誘導体を使用する、(ロ)製剤化の際に、微
粉化する、(ハ)製剤化の際に溶解補助剤を添加する
などの方法が考えられ、また、汎用されているが
ニフエジピンの場合には、これら通常の方法で
は、未だ満足すべき結果は得られていない。例え
ば、ニフエジピンの場合、未だ可溶性の誘導体は
実用化されておらず、また単なる微粉化ではその
目的は達成し得ず、さらに、一般に溶解補助剤と
して用いられているポリソルベート80、ラウリル
硫酸ナトリウム、ステアリン酸ポリオキシル40な
どの界面活性剤の使用をもつてしても、その溶出
効果は小さく、これらの中には多量に用いれば実
験的に効果を達成するものもあるが実用化技術に
するには困難が見られ、また、ポリエチレングリ
コールやプロピレングリコール等の溶解剤に溶か
した後、そのまま軟カプセル剤とする方法及び賦
形剤に吸着させて錠剤とする方法などもあるが、
この場合は剤形が大形化するという欠点がある
(大形のカプセル剤や錠剤は嚥下困難である)。
本発明者らはニフエジピンの固形製剤について
その溶出性の改善に関し、鋭意研究した結果、ニ
フエジピンとヒドロキシプロピルセルロースを加
えて有機溶媒を用いることなく、混合状態で共粉
砕することにより、固形製剤におけるニフエジピ
ンの溶出性を著しく改善し得ることを見出した。
本発明はかかる知見に基づくものである。
すなわち、本発明は、ニフエジピンとヒドロキ
シプロピルセルロースとを有機溶媒を用いること
なく混合状態で共粉砕して得られた微粉状組成物
を含有することを特徴とするニフエジピン固形製
剤を提供するものである。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の固形製剤において特徴とする微粉状組
成物は、ニフエジピンとヒドロキシプロピルセル
ロースとを混合状態で共粉砕することにより得ら
れるものであるが、その微粉状組成物は例えば、
通常ニフエジピン1重量部に対し、ヒドロキシプ
ロピルセルロース単独ではそれを0.65重量部以
上、好ましくは0.8〜1重量部(1重量部を越え
ると粉砕中に塊りを生ずることがある)加えて粉
砕することにより製造される。この微粉状組成物
の調製にあたつては、賦形剤としてブドウ糖、果
糖、マンニトール、ソルビトール、キシリトー
ル、マルトース、乳糖、しよ糖などの水溶性糖類
を加えると共粉砕の繰作が容易となり、また、そ
れによりヒドロキシプロピルセルロースの使用量
を上記の量より減らすこともできる。例えばニフ
エジピン1重量部に対し乳糖6重量部を賦形剤と
して用いる場合は、ヒドロキシプロピルセルロー
スの使用量は0.1重量部以上で充分である。本発
明によつて得られる製剤の利点は、部量のヒドロ
キシプロピルセルロースを用いて、それをニフエ
ジピンと共粉砕することによつて溶出性向上の目
的が達せられるため、小形のカプセル剤や錠剤を
提供することを可能にすることである。上記の微
粉状組成物の調製にあたつては、得られた微粉状
組成物が後記の実施例1に示す条件で日本薬局方
溶出試験法第2法(パドル法)により試験を行う
とき、10分以内に90%以上の溶出率が得られるこ
とが必要であり、これを指標として粉砕条件を設
定すればよく、この条件はニフエジピンとヒドロ
キシプロピルセルロースの混合比、粉砕機器の種
類及び粉砕時間によつては限定されない。このよ
うにして得られた微粉状組成物はこれにさらに、
賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤等を加え、常法
の製剤方法により散剤、細粒剤、顆粒剤、カプセ
ル剤、錠剤などの内服固形剤に調製することがで
きる。
以下に本発明の実施例を示す。
実施例 1 ニフエジピン1g及びヒドロキシプロピルセル
ロース0.8gを秤量し、これを振動ロツドミル
(平工製作所製TI―200型)を用いて共粉砕した。
操作は、容量307mlの容器に長さ6.5cm、直径4.5
cmのアルミナ製ロツドを入れ、90分間粉砕するこ
とにより行つた。この粉砕物に乳糖を加えて均等
に混合し、1g中ニフエジピン20mgを含む散剤を
製した。得られた散剤は日本薬局方の溶出試験法
第2法(パドル法)により試験を行つたところ、
良好な溶出性を示し、5分後に100%の溶出率が
得られた。第1図に共粉砕物を用いて製した散剤
(A)及び個別粉砕物を用いて製した散剤(B)の溶出曲
線を示した。
溶出試験は次のようにして行つた。
試験液として水200mlを用い、37±0.5℃に保ち
ながらニフエジピン10mgに対応する量の試料を投
入し、パドルを100r.p.m.で回転させ、一定時間
毎に溶出液を採取し、ガラスろ過器G3を用いて
ろ過した。ろ液5mlをとり、エーテルで抽出し、
エーテルを留去した後、メタノール5mlを加え、
紫外吸光光度法(波長350nm)により定量した。
なお、共粉砕物を用いて製した散剤は気密容器
に入れ、40℃,75%RHで6カ月間放置してもほ
とんど溶出率の低下は認められなかつた。
実施例 2 ニフエジピン1g、ヒドロキシプロピルセルロ
ース0.3g及びしよ糖6gを秤量し、これを実施
例1と同一条件で共粉砕した。この粉砕物にバレ
イシヨデンプン5.57g及びステアリン酸マグネシ
ウム0.13gを加えて均等に混合し、カプセル充て
ん機で1カプセル当たり130mg(ニフエジピンと
して10mg)を充てんして硬カプセル剤を製した。
得られた硬カプセル剤について日本薬局方の溶出
試験法第2法(パドル法)により試験を行つたと
ころ、良好な溶出性を示し、20分後に90%の溶出
率が得られた。第2図に共粉砕物を用いて製した
カプセル剤(A)及びニフエジピン、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、しよ糖をそれぞれ別個に粉砕
し、これにバレイシヨデンプン及びステアリン酸
マグネシウムを加えて製した上記(A)と同一組成の
硬カプセル剤(B)の溶出曲線を示した。
溶出試験は次のようにして行つた。
試験液として水200mlを用い、37±0.5℃に保ち
ながら1カプセル(ニフエジピンとして10mg)
を、シンカーを用いて投入し、それ以降は実施例
1で示した溶出試験法と同様を行つた。
なお、共粉砕物を用いて製したカプセル剤は気
密容器に入れ、40℃、75%RHで6カ月間放置し
てもほとんど溶出率の低下は認められなかつた。
実施例 3 ニフエジピン0.5Kg、ヒドロキシプロピルセル
ロース0.15Kg及び乳糖3Kgを秤量し、これを振動
ボールミル(中央化工機工業製MB―50型)を用
いて共粉砕した。操作は容量158の容器に直径
20mmのアルミナ製ボール13000個を入れ、90分間
粉砕することにより行つた。この共粉砕物に乳糖
1Kg、トウモロコシデンプン2.025Kg、カルボキ
シメチルセルロースカルシウム0.75Kg及びステア
リン酸マグネシウム0.075Kgを加えて均等に混合
し、ロータリー打錠機(畑鉄工所製HT―AP38S
―型)を用いて1錠の重量150mgの錠剤(ニフ
エジピン10mg含有)を製した。得られた錠剤につ
いて日本薬局方の溶出試験法第2法(パドル法)
により試験を行つたところ、良好な溶出性を示
し、20分後に90%、45分後に98%の溶出率が得ら
れた。第3図に共粉砕物を用いて製した錠剤(A)及
びニフエジピン、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、乳糖をそれぞれ別々に上記と同様に粉砕した
後、乳糖、トウモロコシデンプン、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム及びステアリン酸マグ
ネシウムを加えて製した上記(A)と同一組成の錠剤
(B)の溶出曲線を示した。
溶出試験は次のようにして行つた。
試験液として水20mlを用い、37±0.5℃に保ち
ながら1錠(ニフエジピンとして10mg)を投入
し、以下実施例1で示した溶出試験法と同様に行
つた。
次に上記の共粉砕物を用いて製した錠剤(A)と個
別粉砕物を用いて製した錠剤(B)を体重2.3〜2.9Kg
の日本白色系ウサギ4匹ずつにそれぞれ1錠(ニ
フエジピンとして10mg/匹)を水30mlとともに経
口投与し、投与直前及び投与してから0.5,1,
1.5,2,3,5,8時間後に耳静脈から採血し、
血漿中のニフエジピン濃度を測定した。この結果
を第4図に血漿中濃度推移曲線(グラフ)として
示した。縦軸に血漿中のニフエジピン濃度〔単位
は血漿1ml中のニフエジピン量(μg)〕を、横軸
にニフエジピン錠投与後の経過時間を表わすと、
共粉砕物を用いて製した錠剤(A)は曲線(A)のとお
り、投与後すみやかに吸収され、高濃度を長時間
維持しているのに比べ、個別粉砕物を用いて製し
た錠剤(B)は曲線(B)のとおり、吸収は遅く、低濃度
で推移していることが判る。これらの曲線から血
漿中濃度・時間曲線下面積(AUC)を台形公式
を用いて計算すると、共粉砕物を用いて製した錠
剤(A)では4.10μg・hr/mlであり、個別粉砕物を用
いて製した錠剤(B)では1.62μg・hr/mlであり、共
粉砕物を用いて製した錠剤(A)の方が約2.5倍の吸
収を示した。
なお、共粉砕物を用いて製した錠剤(A)は気密容
器に入れ、40℃、75%RHで6カ月間放置しても
安定であり、溶出率の低下は認められなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図はニフエジピン固形
製剤の溶出試験の結果を図式化したものであり、
第4図はニフエジピン固形製剤(錠剤)をウサギ
に投与した場合の血漿中濃度推移曲線である。 第1図は、実施例1に記載した散剤の溶出試験
により得られた溶出曲線を示す図であり、縦軸に
溶解量(%)、横軸に溶解時間(分)をとり、各
溶解時間における溶解量が示されている。図中
−・−は、共粉砕物を用いて製した散剤(A)の、−
△−は、個別粉砕物を用いて製した散剤(B)の各溶
出曲線を示す。第2図は、実施例2に記載したカ
プセル剤の溶出試験により得られた溶出曲線を示
す図であり、第3図は、実施例3に記載した錠剤
の溶出試験により得られた溶出曲線を示す図であ
る。縦軸、横軸および図中の−・−,−△−は第
1図と同様に、それぞれ共粉砕物および個別粉砕
物を用いて製した場合を示す。第4図は、実施例
3に記載した錠剤を用いてウサギの血漿中のニフ
エジピンの濃度の推移を測定した結果をあらわす
濃度推移曲線を示す図であり、縦軸には血漿中濃
度(μg/ml)が、横軸には時間(hr)が示され
ている。図中、−・−および−△−の意味は、そ
れぞれ第3図と同様である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ニフエジピンとヒドロキシプロピルセルロー
    スとを有機溶媒を用いることなく混合状態で共粉
    砕して得られた微粉状組成物を含有することを特
    徴とするニフエジピン固形製剤。
JP21061882A 1982-12-02 1982-12-02 溶出性の優れたニフエジピン固形製剤 Granted JPS59101422A (ja)

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JP21061882A JPS59101422A (ja) 1982-12-02 1982-12-02 溶出性の優れたニフエジピン固形製剤

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JPS59101422A JPS59101422A (ja) 1984-06-12
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Families Citing this family (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8403359D0 (en) * 1984-02-08 1984-03-14 Erba Farmitalia Pharmaceutical compositions
JPH0215026A (ja) * 1988-07-01 1990-01-18 Takada Seiyaku Kk 新規なプロブコール固形製剤
JPH0215027A (ja) * 1988-07-01 1990-01-18 Takada Seiyaku Kk 新規なプロブコール固形製剤
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS542316A (en) * 1977-06-07 1979-01-09 Yamanouchi Pharmaceut Co Ltd Solid pharmaceutical composition containing nifedipene

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