JPH0140698Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、各種受注、納品、領収、請求、預
金、振込、通知等の業務に適し、複写帳票の複写
記入部に記入された情報を確認しながら小型コン
ピユータに情報を入力し、入力した情報のうち所
定情報に関連する情報を複写帳票の機械印字部に
印字するところの小型コンピユータのプリンタ印
字用の複写帳票に関するものであり、さらに詳し
くは、機械印字時のプリンタへの挿填、フイー
ド、取り外しがスムースに行えると共にプリンタ
による印字後の複写帳票の機械印字情報部を直ち
に所望のものに貼着することができる小型コンピ
ユータのプリンタ印字用の複写帳票に関するもの
である。

（従来の技術） 近年、コンピユータ機能およびプリント機能を
有するハンデイーターミナルと称せられる小型コ
ンピユータが使用され始めてきた。

このハンデイーターミナルは、受注、納品業務
あるいは領金、掛金積立等の集金業務に多く使用
されているものであり、例えば、集金業務におい
ては、集金時に集金人が各顧客へハンデイーター
ミナルを持参し、集金日、顧客コード、金額等の
情報をキーボードによりキーイン入力すると共に
入力情報を２枚以上で構成された複写帳票上に出
力し、各帳票を顧客および集金人の控とすると共
に、ハンデイーターミナルに入力された情報をセ
ンターのホストコンピユータに入力し、集中管理
を行うことが行われていた。

このような集金業務において、集金人はハンデ
イーターミナルにより所定情報が印字された複写
帳票のうちの１枚を自分の控として保存するもの
であるが、各顧客の集金状況、集金計画、集金経
路等の集金管理を行うには、保存した複写帳票の
控を１枚１枚確認して行わなければならず、顧客
の領金状況を一読して容易に確認することが困難
であつた。

このため、従来は集金人が台帳等に順次シール
を貼着して領金状況を把握することも行われてい
たが、集金のたび毎に変化する支払日や金額は台
帳に別途書込まなければならず、はなはだ手間取
るものであり、またシール上に直接日付や金額を
ハンデイーターミナルにより印字するにしても、
複写帳票への印字、シール上への印字と２度の印
字作業を行わなければならず、印字効率が極めて
悪く複雑な印字作業中に印字ミスを招くこともあ
り不都合なものであつた。

このため、従来は、第７図イ、ロに示す如く、
帳票２０の一端と、基材３０の裏面に粘着剤５と
粘着剤５を覆う剥離紙８とからなるシール４０の
一端を重ね合わせて接着剤Ｈにより接着し、帳票
２０とシール４０を一体化することも行われてい
たが、小型コンピユータ印字用の帳票は、一般的
に細長片であり、小型コンピユータのプリント部
での帳票フイードは、細長片の帳票の長辺とプリ
ンタのプラテンが直交する方向にフイードされる
ものであり、したがつて、第７図に示す従来の帳
票２０とシール４０の端部を重ね合わせ接着し帳
票２０とシール４０を一体化した構成のものは、
プリンタへの挿填、フイード、取り外し時に重ね
合わせ部の段差の部分がプリンタの帳票挿入部、
プリント部、排出部等に引つかかりスムースなプ
リント作業が行えないという欠点があり、はなは
だ不都合なものであつた。

（問題を解決するための手段） この考案は複写帳票の複写記入部に記入された
情報を確認しながら小型コンピユータに入力する
と共に入力した情報のうち所定情報を機械印字部
に印字するところの複写帳票であり機械印字時に
おける複写帳票のプリンタへの挿填、フイード、
取り外しがスムースに行えると共に、複写帳票の
機械印字情報の部分を機械印字後直ちに所望のも
のに容易に貼付することができるよう複写帳票の
機械印字部に対応する帳票裏面側に粘着剤を設け
たものである。

（考案の実施例） 次に、この考案の複写帳票を、定期積立集金帳
票として使用する場合の実施例を図面に基づいて
説明する。

第１図は、この考案の複写帳票１を示す表面斜
視図であり、第２図は、第１図の断面説明図であ
る。

第１図、第２図に示す複写帳票１は、第１帳票
Ａの下位に第２帳票Ｂを重ね合わせ、一端側を接
着剤Ｈにより綴じ合わせ第２帳票Ｂの綴じ合わせ
部の内側に沿つて切り取りミシン目Ｋを設けてな
るものである。

第１帳票Ａは表面に口座番号、氏名、金額、領
金日等を領金者が手書する複写記入部２Ａに記入
を指示する複写記入欄２Ｂを設け、複写記入部２
Ａに記入された領金情報、例えば口座番号、金額
をハンデイーターミナルに入力し、この入力情報
に基づきハンデイーターミナルのプリンタを介し
て機械印字される複写記入部２A′および端部側
に位置させた機械印字部３Ａを設けてなるもので
ある。さらに、第１帳票Ａの表面の機械印字部３
Ａに対応する部分に加熱および／または加圧にて
発色する複写剤４ａを設け、複写記入部２Ａの裏
面側に加熱および／または加圧で転移する複写剤
４ｂを設けてなるものである。また、機械印字部
３Ａの裏面側には剥離性を有する粘着剤５を設
け、複写記入部２Ａと機械印字部３Ａとの間に切
り取りミシン目６を設けてなるものである。

次に、第２帳票Ｂは、第１帳票Ａの複写記入部
２Ａに記入された情報が複写記入される複写記入
部７を設けてなるものである。

なお、第１帳票Ａの裏面の剥離性を有する粘着
剤５は、第２帳票との対接状態からの分離におい
ても容易に剥離でき、剥離後も粘着性を損うこと
なく再貼着が行える粘着剤であり、この考案にお
いては、剥離性を有する粘着剤５の他、通常のラ
ベル用紙に用いられている粘着剤５を用いてもよ
く、この場合は、第３図に示す如く、粘着剤５と
対接する第２帳票Ｂの表面に剥離剤８を設けてお
くとよいものである。

また、第１帳票Ａと第２帳票Ｂの綴じ合わせ部
と反対側の端部は第２図の如く同サイズの長さと
するか、あるいは第３図の如く下位帳票である第
２帳票Ｂのサイズを若干長くして重ね合わせた帳
票の剥離時における帳票つかみ部とし、剥離作業
が容易に行えるようにしてもよいものであり、ま
た、上位帳票である第１帳票Ａのサイズを第２帳
票よりも長く構成してもよいものである。

（使用に基づく作用、効果） 次に、この考案の複写帳票を定期積立集金帳票
として使用した場合に基づいてその作用、効果を
説明する。

この考案の複写帳票１は、領金集金時に集金人
がハンデイーターミナルと共に顧客の許へ持参す
るものであり、領金者が複写帳票１の複写記入部
２Ａの複写記入欄２Ｂに氏名、口座番号、金額、
領金日を記入した後、集金人は、複写帳票１を第
４図に示す如く、ハンデイーターミナル９のプリ
ンタ部１０に挿填し、複写記入部２Ａに記入され
た情報の内口座番号、金額、領金日をハンデイー
ターミナル９に入力するとあらかじめハンデイー
ターミナルの記憶部にフアイルされている口座番
号に対応する領金者情報およびプログラムにより
入力した情報に関係し、口座番号、お客番号、氏
名、金額、領金日等の内必要な情報を複写帳票１
の複写記入部２A′および機械印字部３Ａに各々
出力し、機械印字するものであり、その後、複写
帳票１をハンデイーターミナル９のプリント部１
０より取り外し、第５図に示す如く、第１帳票Ａ
と第２帳票Ｂを切り取りミシン目Ｋにより分離
し、第２帳票Ｂを顧客の控とすると共に、第１帳
票Ａの端部側に位置した機械印字部３Ａの部分を
複写記入部２Ａ，２A′の部分と切り取りミシン
目６より分離し、分離した第１帳票Ａの複写記入
部２Ａ，２A′の部分は集金人が持ち帰り銀行の
担当部署が管理すると共に、分離した機械印字部
３Ａの部分は裏面の粘着剤５により第５図に示す
如く集金人が管理する顧客毎の領金一覧簿１１に
貼着するものである。

なお、ハンデイーターミナル９内には集金した
顧客の情報が記憶されており帰行後ホストコンピ
ユータに入力し、次回集金時に前回集金情報をハ
ンデイーターミナル９に入力し用いたり、領金一
覧簿１１とのチエツクに用いることができる。

このように、この考案の複写帳票は、機械印字
する機械印字記入部に対応する裏面に粘着剤を設
けてあるので、複写帳票に段差が生ぜず、小型コ
ンピユータでのプリント作業がスムースに効率良
く行えると共に、複写帳票と貼着ラベル片を別々
に用意することなく、複写帳票の複写記入部に記
入された情報に基づき小型コンピユータに入力さ
れた情報を複写帳票の機械印字部に印字すること
により容易に印字情報を所望のものに貼付するこ
とができるものであり、機械印字情報を所望のも
のに貼付して各種管理を行うのに大変便利な複写
帳票である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の複写帳票の表面斜視図。
第２図は、第１図の断面説明図。第３図は、この
考案の別の実施例を示す断面説明図。第４図、第
５図、第６図は、この考案の使用状態説明図。第
７図イは、従来技術を示す表面斜視図。第７図ロ
は、第７図イの断面説明図。 １……この考案の複写帳票、２Ａ……複写記入
部、３Ａ……機械印字部、４ａ，４ｂ……複写
剤、５……粘着剤、６……切り取りミシン目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面側に複写記入部および機械印字部を設け、
   複写記入部と端部側に位置させた機械印字部の間
   に切り取りミシン目を設けてなると共に、複写記
   入部の裏面側に複写剤および上記機械印字部の裏
   面側に粘着剤を設けてなる第１帳票の下位に上記
   複写記入部に対応する複写記入部を表面側に設け
   た第２帳票を重ね合わせ、上記粘着剤により仮綴
   じされてなる複写帳票。