JPH0140347Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0140347Y2
JPH0140347Y2 JP9533783U JP9533783U JPH0140347Y2 JP H0140347 Y2 JPH0140347 Y2 JP H0140347Y2 JP 9533783 U JP9533783 U JP 9533783U JP 9533783 U JP9533783 U JP 9533783U JP H0140347 Y2 JPH0140347 Y2 JP H0140347Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caulking
disc spring
caulked
pin
disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9533783U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS603333U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9533783U priority Critical patent/JPS603333U/ja
Publication of JPS603333U publication Critical patent/JPS603333U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0140347Y2 publication Critical patent/JPH0140347Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、フローテイングデイスク、即ち、リン
グ状の円板からなる制動部とその内部に配置され
た取付部とが、部分的に突き合せ状にされて、そ
れらが互いに皿ばねを介在させたピンで結合さ
れ、該皿ばねの変形ストロークの範囲内で制動部
とその内部の取付部とが、それらの厚さ方向に移
動可能にされたデイスクブレーキ用プレートに関
する。
制動部と取付部が一体であるデイスクブレーキ
用プレートでは制動部をブレーキパツドで挟持し
たとき制動部が摩擦により加熱されるが、制動部
と取付部とでは熱膨張に差がある為、制動部の変
形が大きくなつて制動効果を低下させる難点があ
る。
これに対してフローテイングデイスクは、制動
部と取付部とは分離され、両者はその厚さ方向に
やや移動可能にされているから、制動部がブレー
キパツドで挟持されることで熱膨張した場合で
も、その変形を制動部のみで吸収することができ
デイスク全体の変形を小さくすることが可能で常
に制動効果をよくしうる利点がある。
このようなフローテイングタイプのデイスクブ
レーキ用プレートはすでに公知であるが、その結
合部に使用されるリング状のばねとしては、従来
は第5図に示すように、リング状にされた板ばね
を波形にわん曲させたものが使用されている。し
かしながらこのばねは圧縮後の復元力が十分でな
い為、弾力が小さく、その為、取付部に対して制
動部がその厚さ方向にがたつく状態になりやすい
難点がある。
十分な弾力と復元力を有するばねとしては例え
ば、第6図に示すように径方向の全長にテーパが
付されたリング状の皿ばねAがある。そして該皿
ばねAの取付けは第7図に示すように、リング状
の円板で形成された制動部Bとその内部に配置さ
れた取付部Cの突き合せ部に形成された結合用凹
部に皿ばねAを、その軸心が結合用凹部の中心に
略一致するようにして重ね、且つこの状態の結合
用凹部と皿ばねAに対してピン本体の一端に大径
の頭部を形成するとともに他端に小径のかしめ部
Eを突設したかしめピンDを挿通する。そしてそ
の後、皿ばねAの上面に平ワツシヤFを載置して
かしめ部Eをかしめる。このとき、皿ばねAはそ
の軸心をかしめピンDの軸心に一致させて、皿ば
ねAの内周をかしめピンDの外周に正確に位置づ
けることが必要である。しかし、かしめピンDの
長さは、皿ばねAの厚み方向の弾力を制動部Bと
取付部Cとに作用させて、それらをがたつきが生
じない状態で結合する為に、第8図に示すように
制動部Bの厚さに皿ばねAの高さHを加えた長さ
より短かく設定している。したがつて、かしめ部
Eをかしめる以前には、皿ばねAの内周縁はかし
めピンDの大径部であるピン本体上端の段部から
浮いた状態で、該皿ばねAの内周径よりもはるか
に小径であるかしめ部Eの外周部に位置してい
る。そして皿ばねの固定は、前記状態のかしめピ
ンDにかしめ部Eの外径に適合した内径を有する
平ワツシヤFを挿通して皿ばねの上に重ねた後、
かしめ部Eをかしめ、皿ばねAを圧縮してその全
体をかしめピンDの外周部に位置させて平ワツシ
ヤFをかしめ部Eの基端の段部に接合させるもの
である。しかし、かしめ部Eのかしめ時には、皿
ばねAは、その内径とかしめ部Eの外径の差によ
つて自由に径方向に移動可能である。したがつて
場合によつては、かしめるときに皿ばねAがかし
めピンDの軸心から偏心することがあり、その結
果、かしめ部Eのかしめが完了したときに、第9
図に示すように、皿ばねAがかしめ部Eの基端の
段部に載つている場合が生じる。このようになる
と、皿ばねAの制動部Bと取付部Cに作用する弾
力は小さくなり、制動部Bと取付部Cにがたつき
が生じ使用不能になる。充分な弾力を得るには全
ての皿ばねを第7図に示すように正しくかしめる
必要があるが、皿ばねの配置箇所は多数であり全
ての皿ばねを正確にかしめることはかなり困難で
多くの手間を要する。又、第6図の皿ばねは、そ
の軸線方向の力によつてその一部などが直線状に
されると、鎖線で示したように全体が簡単に反転
する。これは元に復帰させることが可能である
が、元に復帰させるまでは制動部にがたつきが生
じる問題を有している。
本案の皿ばねは、皿ばねの軸心をかしめピンの
それに一致させることを確実化して上記の問題を
解決することを目的とする。この目的を達する為
に本案は、皿ばねのテーパ部の小径側内周に、そ
の巾方向が皿ばねの軸線に対してほぼ直角に設定
されたリング状のストレート部を一体に形成し、
且つストレート部の内径はかしめ部の外径に略一
致させた構成とし、かしめ部をかしめたときには
圧縮変形した皿ばねのストレート部がかしめ部の
基端の段部に重ねられるようにしたことを特徴と
する。
本案のデイスクブレーキ用プレートを図面の実
施例について説明すると、1はリング状にされた
円板からなる制動部で、その内周縁に適数個の半
円状の結合用凹部2が設けられている。この実施
例では、制動部1の内周縁に突出部3が形成さ
れ、その端縁に結合用凹部2が設けられている
が、突出部3を設けることについては任意になし
うる。4は制動部1の内部にはめ込み状態で配置
された取付部で、その中心部にシヤフト挿通用の
孔5が形成され、外周部に設けられた凹部2と同
数のアーム6の外周端縁に、結合用凹部2と相対
する半円状の結合用凹部7が設けられている。取
付部4はその全体を円板状にするなど、その形状
は任意である。8は相対した凹部2,7内に挿通
されたかしめピンで、そのピン本体9は凹部2,
7内に挿通するのに適する外径を有し、その一端
外周には制動部1と取付部4の表面に係止する為
のフランジ状の頭部10が形成され、他端にはピ
ン本体9の外径よりも小径のかしめ部11を形成
している。この例では、かしめピン8の全体がパ
イプ状にされているが、その全体を中実の棒状に
しても、かしめ部11のみをパイプ状にしてもよ
い。12はかしめ部11の基端に形成された段部
である。
13は厚み方向に圧縮変形可能な皿ばねであ
り、その構成はピン本体9の外径に略一致した内
径を有するラツパ状のテーパー部15の内周か
ら、その内径がかしめ部の外径に略一致するとと
もに、その巾方向が軸線に対してほぼ直角に設定
されたリング状のストレート部を一体的に延設形
成した構成としている。そしてテーパー部15の
外径は制動部1と取付部4のアーム6の表面に重
なる径にされ、かしめたときにテーパー部15の
外周縁が制御部1と取付部4の両方に跨がること
で両者を結合し得るよう構成している。テーパ部
15は、その径方向を直線にしても、曲線にして
もよい。ストレート部14の巾方向の寸法は、段
部12の巾、換言すれば、ピン本体9とかしめ部
11の半径の差とほぼ同じか、又はそれよりも少
し大き目にされている。このように構成された皿
ばね13は、第2図に示すように、そのテーパ部
15の外周縁を制動部1と取付部4表面に接合さ
せた状態で、それらの上に置かれ、且つそれにピ
ン8のかしめ部11が挿通され、皿ばね13のス
トレート部14に平ワツシヤ16を重ねた後、か
しめ部11がかしめられて制動部1と取付部4が
皿ばねを介在させたかしめピン8によつて連結さ
れる。そして、制動部1と取付部4を結合したか
しめピン8における頭部10を除いたピン本体9
の長さが、第3図に示すように、制動部1又はア
ーム6の長さに、皿ばね13の高さHが加えられ
た寸法よりも短かく、且つ制動部1又はアーム6
の厚さよりも長く設定されているから、かしめた
後は皿ばね13はそのテーパ部15でやや圧縮さ
れた状態になつて制動部1と取付部4とを頭部1
0側に押圧することになる。したがつて制動部1
と取付部4の相互間にがたつきなどが生じること
がなくなるとともに、皿ばね13のテーパ部15
の弾性のストローク範囲内で、制動部1と取付部
4とが、それらの厚さ方向に任意に移動すること
が可能になる。尚、結合用凹部2,7はピン8を
支持するものであるから、凹形、V形など任意に
なしうる。
この実施例で示したように、本案のフローテイ
ングデイスクにおいて、かしめピン8に介在させ
た皿ばね13は、そのテーパ部15の小径側内周
に連続してストレート部14を設け、それの内径
をかしめ部11を挿通するのに適する径にして、
ストレート部14をかしめ部11の基端の段部1
2に重ねることを可能にすることで、かしめピン
8の外周においてその径方向に皿ばね13が移動
することを不可能にした。したがつて、ストレー
ト部14に平ワツシヤ16を重ねてかしめ部11
をかしめることで、テーパ部15の全体を必らず
常に正しくかしめピン8のピン本体9の外周に置
くことが可能で、制動部1と取付部4とを確実に
皿ばね13で加圧することができ、かしめ時にお
ける皿ばねの移動による問題を完全に解決でき
る。そして、皿ばねの位置づけも単に皿ばね13
を置いてかしめるのみでよく、皿ばねを位置づけ
る為の特別な手間は全く不要で、生産性を大巾に
向上させることも可能である。又、皿ばね13自
体が平ワツシヤ16と同じストレート部15を有
しているから、平ワツシヤ16を除いて、かしめ
部11で皿ばね13を直接にかしめることもで
き、コストの引下げにも寄与しうる。
又、テーパ部15の小径側に連続してストレー
ト部14が形成され、且つそれらは互いにある角
度で折曲された状態になるから、その折曲部の為
に、テーパ部15が加圧されても直線状になりに
くく、且つ直線状になつてもストレート部14
が、テーパ部15が第6図の実線のように反転す
ることを阻止するから、皿ばね13の反転による
問題も解決できる。
テーパ部15は、その大径側である外周縁が制
動部1と取付部4に接合し、小径側がストレート
部14と共に平ワツシヤ16又はかしめられたか
しめ部で支承され、且つストレート部14が補強
の効果を奏するから、その弾力は、公知の皿ばね
よりも大きい程度となり、かつ加圧から解放され
たときの復元力も大きいから、制動部1と取付部
4を確実に加圧して、それらのがたつきを防ぐと
ともに、弾性変形によつて制動部1の変形を吸収
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本案の実施例を示し、第1図は平面図、
第2図は要部の拡大断面図、第3図はかしめ前の
要部の拡大断面図、第4図は本案の皿ばねの一部
断面拡大正面図、第5図と第6図はそれぞれ異な
つた従来のばねを示す拡大正面図及び一部断面拡
大正面図、第7図は第6図の皿ばねを使用した場
合の拡大断正面図、第8図は第7図のかしめ前の
断正面図、第9図は第6図の皿ばねを使用した場
合の不良時の断正面図である。 1:制動部、2:結合用凹部、3:突出部、
4:取付部、6:アーム、7:結合用凹部、8:
かしめピン、9:本体、10:頭部、11:かし
め部、12:段部、13:皿ばね、14:ストレ
ート部、15:テーパ部、16:平ワツシヤ、
A:皿ばね、B:制動部、C:取付部、D:かし
めピン、E:かしめ部、F:平ワツシヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リング状の円板からなる制動部の内部に、中央
    にシヤフト挿通用の孔を開設した取付部がはめ込
    まれ、制動部及び取付部の相対した端縁にそれぞ
    れ結合用凹部が相対して形成され、該結合用凹部
    に内挿可能な外径を有するピン本体の一端に前記
    ピン本体よりも小径のかしめ部を段部を介して突
    設形成したかしめピンを前記結合用凹部に挿通す
    るとともに、前記かしめピンに皿ばねを挿通させ
    た状態でかしめ部をかしめ、かしめた後は制動部
    表面及び取付部表面とかしめピンのかしめられた
    部分間に圧縮変形した皿ばねが介在状態となるデ
    イスクブレーキ用プレートにおいて、前記皿ばね
    を、ピン本体の外径に略一致した内径を有し且つ
    その厚みが制御部及び取付部表面から突出したピ
    ン本体の高さよりも厚く設定されたラツパ状のテ
    ーパー部の内周からその内径がかしめ部の外径に
    略一致し且つその巾方向が軸線に対してほぼ直角
    に設定されたリング状のストレート部を一体的に
    延設形成した構成となし、テーパー部の外周縁を
    制動部及び取付部表面に当接させるとともに、か
    しめ部をかしめたときには厚み方向に圧縮変形し
    た皿ばねのストレート部がピン本体上端の段部に
    位置づけられることを特徴とするデイスクブレー
    キ用プレート。
JP9533783U 1983-06-21 1983-06-21 デイスクブレ−キ用プレ−ト Granted JPS603333U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9533783U JPS603333U (ja) 1983-06-21 1983-06-21 デイスクブレ−キ用プレ−ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9533783U JPS603333U (ja) 1983-06-21 1983-06-21 デイスクブレ−キ用プレ−ト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS603333U JPS603333U (ja) 1985-01-11
JPH0140347Y2 true JPH0140347Y2 (ja) 1989-12-04

Family

ID=30227724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9533783U Granted JPS603333U (ja) 1983-06-21 1983-06-21 デイスクブレ−キ用プレ−ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS603333U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62180656U (ja) * 1986-05-09 1987-11-16
JPH031633Y2 (ja) * 1987-07-23 1991-01-18

Also Published As

Publication number Publication date
JPS603333U (ja) 1985-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3090588B2 (ja) ボールジョイント
JPH0571432U (ja) ボールジョイント
JP2005504940A (ja) ボールジョイント
JPH0140347Y2 (ja)
KR100572276B1 (ko) 클러치 커버 플레이트 상에 다이어프램을 장착하는 장치
JPS5865337A (ja) デイスクブレ−キ
JPH0324898Y2 (ja)
JPS60178228U (ja) ラジエ−タサポ−ト
JPH08210400A (ja) ディスクブレーキにおけるディスクとブラケットの連結構造
JPH07503516A (ja) 弾性マウンティング
JPS6317855Y2 (ja)
JP2873773B2 (ja) ディスクブレーキ用摩耗警報装置
JP2568526Y2 (ja) フローティング式ブレーキディスク
JP2791593B2 (ja) ボールジョイントのボールシート
JP2000249175A (ja) ディスクブレーキ
JP2005515366A (ja) 玉継ぎ手
JP2542027Y2 (ja) 車両用ディスクブレーキの摩擦パッドとシム板の組付け構造
JPS6330815Y2 (ja)
JPH0317053Y2 (ja)
JPH032014Y2 (ja)
JPS6236976Y2 (ja)
JPH0135957Y2 (ja)
JPH0242898Y2 (ja)
JP3002934U (ja) スプリング組立体
JPS6140527U (ja) デイスクブレ−キ