JP2000249175A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2000249175A
JP2000249175A JP11056224A JP5622499A JP2000249175A JP 2000249175 A JP2000249175 A JP 2000249175A JP 11056224 A JP11056224 A JP 11056224A JP 5622499 A JP5622499 A JP 5622499A JP 2000249175 A JP2000249175 A JP 2000249175A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッドスプリングを、不適正な姿勢で嵌合さ
せた場合においても、過度な塑性変形を防止でき、嵌合
後の姿勢を安定させることができるディスクブレーキの
提供。 【解決手段】 キャリパの凹部に取り付けられるパッド
スプリング50を有し、パッドスプリング50の一方の
係止爪56は、その変形容易な方向を、凹部への取り付
け時の押圧方向に対し異ならせている。これにより、係
止爪56を先にキャリパの凹部の一方の側面部に当接さ
せた状態として、パッドスプリング50を内面部方向に
押圧すると、不適正な姿勢で凹部に嵌合させた場合にお
いても、係止爪56が押圧方向に対し異なる方向に変形
することで、パッドスプリング50が容易に適正な姿勢
に戻ることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクブレーキ
に関するもので、特にパッドスプリングの取付構造の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキには、図8〜図11に
示すように、爪部117、シリンダ部118およびブリ
ッジ部119からなるキャリパ120と、パッド(図示
略)をディスク(図示略)の径方向に押圧するパッドス
プリング121とを有し、該パッドスプリング121
を、キャリパ120のディスクの外周面(図示略)に対
向する内面部122とディスクのパッドと接触する両摩
擦面(図示略)に沿って延在する一対の側面部123,
124とで形成される凹部に嵌合させるものがある。
【0003】このパッドスプリング121は、パッドを
押圧するための第1爪部側腕部125、第2爪部側腕部
126、第1シリンダ部側腕部127および第2シリン
ダ部側腕部128と、これらの腕部125〜128に対
し直交する両側に設けられた一対の爪部側係止爪129
およびシリンダ部側係止爪130とを有しており、図8
に示すように、一方の爪部側係止爪129を先にキャリ
パ120の一方の側面部123の内面部122側に当接
させた状態とし、この状態で図8に矢印Fで示すように
ディスク半径方向に沿って内面部122の方向に押圧嵌
合させて、他方のシリンダ部側係止爪130を他方の側
面部124に当接させた取り付け状態となるようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このパッドスプリング
121は、取り付け時に先に側面部123に当接される
爪部側係止爪129が、図9〜図11に示すように、デ
ィスクの半径方向内方(図11における右方)に若干傾
斜しつつ延出する延出板部132と、該延出板部132
の先端から、ディスク半径方向内方に屈曲し延出する先
端板部133とを有しており、その変形容易な方向(図
11に示す矢印A方向)が、キャリパ120へのパッド
スプリング121の取り付け時の押圧方向Fと一致可能
となっている。
【0005】このため、このパッドスプリング121を
不適正な姿勢で無理にキャリパ120に嵌合させた場合
に、パッドスプリング121が姿勢を正すことなくその
爪部側係止爪129を過度に塑性変形させてしまうとい
う問題が生じやすかった。なお、上記した不適正な姿勢
とは、例えば、パッドスプリング121の爪部側係止爪
129が、側面部123のディスク半径方向における内
面部122に対し反対側に当接した姿勢や、パッドスプ
リング121のシリンダ部側係止爪130が先に側面部
124の内面部122側に当接した姿勢である。そし
て、上記のように過度に塑性変形すると、爪部側係止爪
129が嵌合後にキャリパ120に対し適正な締め代を
もてなくなり、パッドスプリング121の姿勢が安定し
なくなってしまう。
【0006】したがって、本発明は、パッドスプリング
を、不適正な姿勢で嵌合させた場合においても、過度な
塑性変形を防止でき、嵌合後の姿勢を安定させることが
できるディスクブレーキの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載のディスクブレーキは、ディ
スクの外周面に対向する内面部とディスクの各摩擦面に
沿って延在する一対の側面部とを有する凹部を具備する
キャリパと、該キャリパの前記凹部に前記内面部方向に
押圧嵌合されて取り付けられるとともに、該取り付け時
に各側面部に当接する一対の係止爪を有するパッドスプ
リングと、を有するものであって、前記パッドスプリン
グの一方の係止爪は、その変形容易な方向を、前記凹部
への該パッドスプリングの取り付け時の押圧方向に対し
異ならせていることを特徴としている。
【0008】このように、パッドスプリングの一方の係
止爪がその変形容易な方向を凹部への取り付け時のパッ
ドスプリングへの押圧方向に対し異ならせているため、
この一方の係止爪を先にキャリパの凹部の一方の側面部
に当接させた状態として、パッドスプリングを内面部方
向に押圧すると、不適正な姿勢で凹部に嵌合させた場合
においても、該一方の係止爪が押圧方向に対し異なる方
向に変形することで、パッドスプリングが容易に適正な
姿勢に戻ることになる。
【0009】本発明の請求項2記載のディスクブレーキ
は、請求項1記載のものに関し、前記一方の係止爪は、
それぞれ当接する前記側面部の方向に傾斜しつつディス
ク周方向における両外方に延出する一対の当接板部を有
することを特徴としている。
【0010】このように、一方の係止爪は、それぞれ当
接する側面部の方向に傾斜しつつディスク周方向におけ
る両外方に延出する一対の当接板部を有する形状をなし
ているため、この一方の係止爪を先にキャリパの凹部の
一方の側面部に当接させた状態として、パッドスプリン
グを内面部方向に押圧すると、不適正な姿勢で凹部に嵌
合させた場合においても、該一方の係止爪の当接板部が
押圧方向に対し異なる側面部の方向に変形することで、
パッドスプリングが容易に適正な姿勢に戻ることにな
る。
【0011】本発明の請求項3記載のディスクブレーキ
は、請求項1記載のものに関し、前記一方の係止爪は、
ディスク軸線方向外方に延出する基板部と、該基板部の
先端からディスク半径方向内方に向け屈曲し延出する延
出板部と、該延出板部のディスク周方向における両側か
らそれぞれ、当接する前記側面部の方向に傾斜しつつデ
ィスク周方向における両外方に延出する一対の当接板部
とを有することを特徴としている。
【0012】このように、一方の係止爪は、ディスク軸
線方向外方に延出する基板部と、該基板部の先端からデ
ィスク半径方向内方に向け屈曲し延出する延出板部と、
該延出板部のディスク周方向における両側からそれぞれ
当接する側面部の方向に傾斜しつつディスク周方向にお
ける両外方に延出する一対の当接板部とを有する形状を
なしているため、この一方の係止爪を先にキャリパの凹
部の一方の側面部に当接させた状態として、パッドスプ
リングを内面部方向に押圧すると、不適正な姿勢で凹部
に嵌合させた場合においても、該一方の係止爪の当接板
部が押圧方向に対し異なる側面部の方向に変形すること
で、パッドスプリングが容易に適正な姿勢に戻ることに
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一の実施の形態によるデ
ィスクブレーキを図1〜図7を参照して以下に説明す
る。図1〜図4に示すように、このディスクブレーキ
は、車体側にボルト締結等で取り付けられるキャリア1
1と、ディスク12を跨ぐように配置された状態でキャ
リア11にディスク12の軸線方向に移動可能となるよ
う支持されるキャリパ13と、ディスク12の両摩擦面
14,15とキャリパ13との隙間にそれぞれ配置され
た状態で、キャリパ13に取り付けられたピン16,1
7によりディスク12の軸線方向に移動可能となるよう
支持される一対のパッド18,19とを有している。
【0014】キャリパ13は、ディスク12の一方の摩
擦面14に対向するように配置された爪部21と、ディ
スク12の他方の摩擦面15に対向するように配置され
るシリンダ部22と、これら爪部21およびシリンダ部
22をディスク12の外周面20の外側で連結させるブ
リッジ部23とを有している。シリンダ部22には、デ
ィスク12の方向に開口する二つのシリンダ穴24,2
4(実際のディスクブレーキにおいては、図2のように
見た場合にシリンダ穴24,24は見えないが、図2に
おいては、便宜上パッドを一部割愛してシリンダ穴2
4,24を見えるように図示している)が形成されてお
り、これらシリンダ穴24,24にはピストン25がそ
れぞれ嵌合されている。そして、これらピストン25,
25が前進することでキャリパ13は一対のパッド1
8,19をピストン25,25と爪部21とで挟持して
これらパッド18,19をディスク12に押し付けて制
動力を発生させる。
【0015】ここで、一対のパッド18,19には、そ
れぞれに、ディスク12の半径方向における外側に二カ
所の突起部27,28が形成されている(一方のパッド
18のみ図示)。それぞれのパッド18,19における
二カ所の突起部27,28は、互いにディスク12の周
方向に離間配置されている。
【0016】図4に示すように、キャリパ13の爪部2
1のディスク12側となる部分には、ディスク12の摩
擦面14に平行をなす第1面部30と、ディスク12の
周方向における第1面部30の外側から、ディスク12
の軸線方向においてディスク12から離れる方向に斜め
に延在する第2面部31と、ディスク12の周方向にお
ける第2面部31の外側から、ディスク12の摩擦面1
4に平行をなして延在する第3面部(側面部)32とが
形成されている。
【0017】キャリパ13のブリッジ部23のディスク
12側には、ディスク12の周方向における第3面部3
2の外側から、ディスク12の外周面20に対向するよ
う延在する第4面部(内面部)34と、該第4面部34
の第3面部32に対し反対側から、ディスク12の半径
方向においてディスク12から離れる方向に斜めに延在
する第5面部35と、該第5面部35の第4面部34に
対し反対側から第4面部34と平行に延在する第6面部
36とが形成されている。
【0018】キャリパ13のシリンダ部22のディスク
12側には、ディスク12の軸線方向における第6面部
36の第5面部35に対し反対側から、ディスク12の
摩擦面15に平行をなして延在する第7面部(側面部)
38と、ディスク12の半径方向における第7面部38
の内側からディスク12の軸線方向においてディスク1
2から離間するよう湾曲する第8面部39と、ディスク
12の半径方向における第8面部39の内側からディス
ク12の摩擦面15に平行をなして延在する第9面部4
0とが形成されている。
【0019】さらに、図2に示すように、キャリパ13
のブリッジ部23のディスク12(図2においては図示
略)の周方向における一側には、ディスク12の半径方
向に第4面部34の位置まで延出する第10面部42が
形成されており、キャリパ13のブリッジ部23のディ
スク12の周方向における逆側には、ディスク12の半
径方向において第4面部34の位置よりさらに外側まで
延出する第11面部43が形成されていて、ディスク1
2の半径方向における第11面部43の外端部には第4
面部34と平行をなす第12面部44が形成されてい
る。さらに、この第12面部44の第11面部43に対
し反対側には、ディスク12の半径方向に沿って第4面
部34まで延出する第13面部45が形成されている。
【0020】そして、第2面部31〜第8面部39およ
び第10面部42〜第13面部45は、キャリパ13の
鋳造時に肉盗みとして形成されている。これら第2面部
31〜第8面部39および第10面部42〜第13面部
45によりキャリパ13の凹部47が構成されている。
【0021】パッドスプリング50は、キャリパ13の
凹部47に嵌合されるもので、図5〜図7に示すよう
に、中央に形成された中間板部51と、中間板部51の
一側から相反する方向に延出する一対の第1爪部側腕部
52および第2爪部側腕部53と、中間板部51の逆側
から相反する方向に延出する一対の第1シリンダ部側腕
部54および第2シリンダ部側腕部55と、中間板部5
1の両端に形成された爪部側係止爪(係止爪,一方の係
止爪)56およびシリンダ部側係止爪(係止爪)57と
を有している。なお、図6においては、下側が取り付け
時のキャリパ13の凹部47の第4面部34の方向とな
る。
【0022】このパッドスプリング50は、キャリパ1
3の凹部47に第4面部34の方向に押圧嵌合されて取
り付けられるもので、該取り付け時に凹部47の第3面
部33および第7面部38に当接する(詳細は後述す
る)。以下、このパッドスプリング50についてそのキ
ャリパ13への組み付け前の形状をもって説明する。
【0023】中間板部51には、その中間所定範囲に、
厚さ方向(図6における上下方向。以下同。)における
一側に凸状をなすよう湾曲する一方向に長い突出部59
が形成されている。
【0024】第1爪部側腕部52は、中間板部51の外
側に、突出部59の長さ方向に平行をなして、厚さ方向
における突出部59に対し反対側に凸状をなすよう形成
された湾曲形状の第1板部61と、該第1板部61の中
間板部51に対し反対側に、中間板部51と同一平面に
配置されるよう形成された第2板部62と、該第2板部
62の第1板部61に対し反対側に、厚さ方向において
第1板部61の突出方向に対し逆側に延出するように斜
めに形成された第3板部63とを有している。
【0025】また、第1爪部側腕部52は、該第3板部
63の第2板部62に対し反対側に、厚さ方向において
第1板部61の突出方向と同じ側に延出するように形成
された第4板部64と、該第4板部64の第3板部63
に対し反対側に、厚さ方向において第1板部61の突出
方向と同じ側に延出するよう形成された第5板部65
と、第4板部64の第1シリンダ部側腕部54の側に立
設された第6板部66とを有している。
【0026】第2爪部側腕部53は、中間板部51の外
側に、突出部59の長さ方向に平行をなして、厚さ方向
における突出部59に対し反対側に凸状をなすよう形成
された湾曲形状の第1板部71と、該第1板部71の中
間板部51に対し反対側に、中間板部51と同一平面に
配置されるよう形成された第2板部72と、該第2板部
72の第1板部71に対し反対側に、厚さ方向において
第1板部71の突出方向に対し逆側に延出するように斜
めに形成された第3板部73とを有している。
【0027】また、第2爪部側腕部53は、第3板部7
3の第2板部72に対し反対側に、厚さ方向において第
3板部73より角度を小さくして第1板部71の突出方
向に対し逆側に延出するように斜めに形成された第4板
部74と、該第4板部74の第3板部73に対し反対側
に、厚さ方向において第1板部71の突出方向と同じ側
に延出するよう形成された第5板部75と、第4板部7
4の第2シリンダ部側腕部55側に立設された第6板部
76とを有している。
【0028】ここで、第1爪部側腕部52の第3板部6
3の第2板部62に対する角度の方が、第2爪部側腕部
53の第3板部73の第2板部72に対する角度よりも
小さくされている。
【0029】第1シリンダ部側腕部54は、中間板部5
1の外側に、突出部59の長さ方向に平行をなして、厚
さ方向における突出部59に対し反対側に凸状をなすよ
う形成された湾曲形状の第1板部81と、該第1板部8
1の中間板部51に対し反対側に、中間板部51と同一
平面に配置されるよう形成された第2板部82とを有し
ている。
【0030】また、第1シリンダ部側腕部54は、第2
板部82の第1板部81に対し反対側に、第1爪部側腕
部52の第3板部63と同一平面に配置されるよう形成
された第3板部83と、該第3板部83の第2板部82
に対し反対側に、第1爪部側腕部52の第4板部64と
同一平面に配置されるよう形成された第4板部84と、
該第4板部84の第3板部83に対し反対側に、第1爪
部側腕部52の第5板部65と同一平面に配置されるよ
う形成された第5板部85とを有している。
【0031】第2シリンダ部側腕部55は、中間板部5
1の外側に、突出部59の長さ方向に平行をなして、厚
さ方向における突出部59に対し反対側に凸状をなすよ
う形成された湾曲形状の第1板部91と、該第1板部9
1の中間板部51に対し反対側に、中間板部51と同一
平面に配置されるよう形成された第2板部92とを有し
ている。
【0032】また、第2シリンダ部側腕部55は、第2
板部92の第1板部91に対し反対側に、第2爪部側腕
部53の第3板部73と同一平面に配置されるよう形成
された第3板部93と、該第3板部93の第2板部92
に対し反対側に、第2爪部側腕部53の第4板部74と
同一平面に配置されるよう形成された第4板部94と、
該第4板部94の第3板部93に対し反対側に、第2爪
部側腕部53の第5板部75と同一平面に配置されるよ
う形成された第5板部95とを有している。
【0033】爪部側係止爪56は、中間板部51の外側
に、厚さ方向における突出部59の突出方向に対し反対
側に若干斜めに延出するように形成された基板部97
と、該基板部97の中間板部51に対し反対から突出部
59の突出方向に向け延出する延出板部98と、該延出
板部98の基板部97に対し反対側からそれぞれシリン
ダ部側係止爪57に対し反対側に傾斜しつつほぼ相反す
る方向に延出する一対の当接板部99,100とを有す
る変形T字型となっている。
【0034】ここで、当接板部99,100の長さ方向
に直交する方向の断面積は、従来のパッドスプリングの
相当部分の断面積より小さくされており、これによりそ
の剛性を低くしている。また、当接板部99,100の
長さは従来のパッドスプリングの相当部分の長さより長
くなっており、これら当接板部99,100の先端に力
を受けた場合にこれら当接板部99,100には図5に
矢印Mで示す曲げモーメントがかかりやすくなってい
る。よって、当接板部99,100は爪部側係止爪56
とシリンダ部側係止爪57とを結んだ方向(中間板部5
1に平行な方向)に変形しやすくなっている。
【0035】また、当接板部99,100は、傾斜延出
することにより、従来のパッドスプリングよりも弾性変
形する領域が広がっている。さらに、爪部側係止爪56
の厚さ方向寸法は、従来のパッドスプリングの相当部分
の寸法より小さくされている。
【0036】シリンダ部側係止爪57は、中間板部51
の外側に、厚さ方向における突出部59の突出方向に対
し反対側に突出するように湾曲形成された湾曲板部10
2と、該湾曲板部102の中間板部51に対し反対から
突出部59の突出方向に向け延出する延出板部103
と、該延出板部103の湾曲板部102に対し反対側か
ら爪部側係止爪56に対し反対側に傾斜しつつ延出する
板片部104とを有している。
【0037】ここで、シリンダ部側係止爪57の湾曲板
部102は、その形状が湾曲形状でありしかもその断面
積が爪部側係止爪56の断面積よりも大きくされている
ため、その剛性が爪部側係止爪56の剛性よりも高くな
っている。また、湾曲板部102の半径は、従来のパッ
ドスプリングの相当部分の半径よりも大きくされてい
る。
【0038】このようなパッドスプリング50は、図4
に示すように、爪部側係止爪56を爪部21側に、シリ
ンダ部側係止爪57をシリンダ部22側に、それぞれ向
けた状態で、爪部側係止爪56を先に凹部47の第3面
部32に当接させた後、シリンダ部側係止爪57を第8
面部39に当接させ、この状態で図4に矢印Fで示すよ
うに第4面部34の方向に作業者が押圧する。すると、
爪部側係止爪56の当接板部99,100が、押圧方向
Fに対し異なる第3面部32の方向(押圧方向Fに対し
直交する方向)に塑性変形するとともに、シリンダ部側
係止爪57が、第7面部38に載り上げて、該第7面部
38に当接し、パッドスプリング50は凹部47に嵌合
した取り付け状態となる。
【0039】ここで、パッドスプリング50を不適正な
姿勢で凹部47に嵌合させた場合においても、爪部側係
止爪56の当接板部99,100が押圧方向に対し異な
る第3面部32の方向に変形することになり、これによ
りパッドスプリング50が容易に適正な姿勢に戻ること
になる。
【0040】上記のようにしてキャリパ13に取り付け
られたパッドスプリング50は、図2に示すように、第
1爪部側腕部52の第4板部64が一方のパッド18の
ディスク12の回転方向における出口側の突起部27に
ディスク12の回転方向における入口側から斜めに当接
するとともに、第2爪部側腕部53の第4板部74が同
一方のパッド18のディスク12の回転方向における入
口側の突起部28にディスク12の半径方向における外
側から内側に向けて当接することになる。
【0041】また、図示は略すが、第1シリンダ部側腕
部54の第4板部74が他方のパッド19のディスク1
2の回転方向における出口側の突起部にディスク12の
回転方向における入口側から斜めに当接するとともに、
第2シリンダ部側腕部55の第4板部84が同他方のパ
ッド19のディスク12の回転方向における入口側の突
起部にディスク12の半径方向における外側から内側に
向けて当接することになる。
【0042】このように、第1爪部側腕部52の第4板
部64が一方のパッド18のディスク12の回転方向に
おける出口側の突起部27にディスク12の回転方向に
おける入口側から斜めに当接し、第1シリンダ部側腕部
54の第4板部74が他方のパッド19のディスク12
の回転方向における出口側の突起部にディスク12の回
転方向における入口側から斜めに当接するため、両パッ
ド18,19をディスク12の回転方向における出口側
に押圧し変位させることになる。これにより、ラトル音
の発生を防止するようになっている。
【0043】ここで、このような取り付け時の方向をも
って、パッドスプリング50の取り付け前の状態を説明
すると、爪部側係止爪56は、基板部97が、中間板部
51からディスク12の軸線方向外方に延出することに
なり、延出板部98が、基板部97の先端からディスク
12の半径方向内方に向け屈曲し延出することになり、
さらに、一対の当接板部99,100が、ディスク12
の周方向における延出板部98の両側からそれぞれ第3
面部32の方向に傾斜しつつディスク12の周方向にお
ける両外方に延出することになる。
【0044】以上に述べたディスクブレーキによれば、
パッドスプリング50の爪部側係止爪56は、ディスク
12の軸線方向外方に延出する基板部97と、該基板部
97の先端からディスク12の半径方向内方に向け屈曲
し延出する延出板部98と、ディスク12の周方向にお
ける延出板部98の両側からそれぞれ第3面部32の方
向に傾斜しつつディスク12の周方向における両外方に
延出する一対の当接板部99,100とを有する形状を
なしているため、この爪部側係止爪56を先にキャリパ
13の凹部47の第3面部32に当接させた状態とし
て、パッドスプリング50を第4面部34の方向に押圧
すると、不適正な姿勢で凹部47に嵌合させた場合にお
いても、該爪部側係止爪56の当接板部99,100が
押圧方向に対し異なる第3面部32の方向に変形するこ
とで、パッドスプリング50が容易に適正な姿勢に戻る
ことになる。したがって、パッドスプリング50を、不
適正な姿勢で凹部47に嵌合させた場合においても、過
度な塑性変形を防止でき、嵌合後の姿勢を安定させるこ
とができ、しかも簡易な形状でできる。
【0045】加えて、パッドスプリング50の当接板部
99,100の変形によりキャリパ13の鋳造寸法のバ
ラツキを吸収でき、これに起因したパッドスプリング5
0の組み付け性の悪化および姿勢の不安定を防止でき
る。
【0046】また、パッドスプリング50の当接板部9
9,100の断面積は従来のパッドスプリングの相当部
分の断面積より小さくされており、これによりその剛性
を低くしている。また、当接板部99,100の長さは
従来の相当部分の長さより長くなっており、これら当接
板部99,100の先端に力を受けた場合にこれら当接
板部99,100に曲げモーメントがかかりやすくなっ
ている。よって、当接板部99,100は爪部側係止爪
56とシリンダ部側係止爪57とを結んだ方向にさらに
容易に変形しやすくなっている。したがって、パッドス
プリング50をキャリパ13の凹部47に取り付ける際
に、過度な塑性変形を確実に防止でき、嵌合後の姿勢を
さらに安定させることができる。
【0047】上記パッドスプリング50の当接板部9
9,100は、従来のパッドスプリングよりも弾性変形
する領域が広がっているため、パッドスプリング50が
キャリパ13に取り付けられた後に、外力で姿勢が変位
しても、元の姿勢に戻りやすくなる。
【0048】加えて、上記パッドスプリング50の当接
板部99,100は、傾斜延出することにより、第3面
部32の鋳肌との当接面積が従来のパッドスプリングよ
りも小さくなり、その結果、鋳肌への食い付きが良く、
鋳肌の表面あらさに大きな影響を受けることなくパッド
スプリング50のディスク12の周方向におけるずれを
防止できる。したがって、パッドスプリング50の姿勢
の安定性をさらに向上させることができる。
【0049】さらに、上記パッドスプリング50のシリ
ンダ部側係止爪57は、従来のパッドスプリングよりも
半径が大きくされており、その結果、第8面部39を介
して第7面部38に円滑に載り上げることができる。し
たがって、鋳肌の表面あらさ等による影響を受けること
なく、組み付け性を向上させることができる。
【0050】また、上記パッドスプリング50の爪部側
係止爪56の厚さ方向(ディスク12の半径方向)にお
ける寸法は、従来のパッドスプリングの相当部分の寸法
より小さくされている。このため、キャリパ13に嵌合
させる際に、爪部側係止爪56を先に凹部47の第3面
部32に当接させ、シリンダ部側係止爪57を第8面部
39に当接させた状態において、パッドスプリング50
の第4面部34に対するセット角度を小さくでき、その
後の組み付け性を向上させることができる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載のディスクブレーキによれば、パッドスプリングの
一方の係止爪がその変形容易な方向を凹部へのパッドス
プリングの取り付け時の押圧方向に対し異ならせている
ため、この一方の係止爪を先にキャリパの凹部の一方の
側面部に当接させた状態として、パッドスプリングを内
面部方向に押圧すると、不適正な姿勢で凹部に嵌合させ
た場合においても、該一方の係止爪が押圧方向に対し異
なる方向に変形することで、パッドスプリングが容易に
適正な姿勢に戻ることになる。したがって、パッドスプ
リングを、不適正な姿勢で凹部に嵌合させた場合におい
ても、過度な塑性変形を防止でき、嵌合後の姿勢を安定
させることができる。
【0052】本発明の請求項2記載のディスクブレーキ
によれば、一方の係止爪は、それぞれ当接する側面部の
方向に傾斜しつつディスク周方向における両外方に延出
する一対の当接板部を有する形状をなしているため、こ
の一方の係止爪を先にキャリパの凹部の一方の側面部に
当接させた状態として、パッドスプリングを内面部方向
に押圧すると、不適正な姿勢で凹部に嵌合させた場合に
おいても、該一方の係止爪の当接板部が押圧方向に対し
異なる側面部の方向に変形することで、パッドスプリン
グが容易に適正な姿勢に戻ることになる。したがって、
パッドスプリングを、不適正な姿勢で凹部に嵌合させた
場合においても、過度な塑性変形を防止でき、嵌合後の
姿勢を安定させることが、簡易な形状でできる。
【0053】本発明の請求項3記載のディスクブレーキ
によれば、一方の係止爪は、ディスク軸線方向外方に延
出する基板部と、該基板部の先端からディスク半径方向
内方に向け屈曲し延出する延出板部と、該延出板部のデ
ィスク周方向における両側からそれぞれ側面部の方向に
傾斜しつつディスク周方向における両外方に延出する一
対の当接板部とを有する形状をなしているため、この一
方の係止爪を先にキャリパの一方の側面部に当接させた
状態として、パッドスプリングを内面部方向に押圧する
と、不適正な姿勢で凹部に嵌合させた場合においても、
該一方の係止爪の当接板部が押圧方向に対し異なる側面
部の方向に変形することで、パッドスプリングが容易に
適正な姿勢に戻ることになる。したがって、パッドスプ
リングを、不適正な姿勢で凹部に嵌合させた場合におい
ても、過度な塑性変形を防止でき、嵌合後の姿勢を安定
させることが、簡易な形状でできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一の実施の形態によるディスクブレ
ーキを示す上面図である。
【図2】 本発明の一の実施の形態によるディスクブレ
ーキを示す正断面図である。
【図3】 本発明の一の実施の形態によるディスクブレ
ーキを示す下面図である。
【図4】 本発明の一の実施の形態によるディスクブレ
ーキのキャリパおよびパッドスプリングを示す図2にお
けるZ−Z線に沿う断面図である。
【図5】 本発明の一の実施の形態によるディスクブレ
ーキのパッドスプリングを示す平面図である。
【図6】 本発明の一の実施の形態によるディスクブレ
ーキのパッドスプリングを示す正面図である。
【図7】 本発明の一の実施の形態によるディスクブレ
ーキのパッドスプリングを示す図5に示すY−Y線に沿
う側断面図である。
【図8】 従来のディスクブレーキのキャリパおよびパ
ッドスプリングを示す側断面図である。
【図9】 従来のディスクブレーキのパッドスプリング
を示す平面図である。
【図10】 従来のディスクブレーキのパッドスプリン
グを示す正面図である。
【図11】 従来のディスクブレーキのパッドスプリン
グを示す図9に示すX−X線に沿う側断面図である。
【符号の説明】
12 ディスク 20 外周面 34 第4面部(内面部) 14,15 摩擦面 32 第3面部(側面部) 38 第7面部(側面部) 47 凹部 13 キャリパ 56 爪部側係止爪(係止爪,一方の係止爪) 57 シリンダ部側係止爪(係止爪) 50 パッドスプリング 97 基板部 98 延出板部 99,100 当接板部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの外周面に対向する内面部とデ
    ィスクの各摩擦面に沿って延在する一対の側面部とを有
    する凹部を具備するキャリパと、 該キャリパの前記凹部に前記内面部方向に押圧嵌合され
    て取り付けられるとともに、該取り付け時に各側面部に
    当接する一対の係止爪を有するパッドスプリングと、を
    有するディスクブレーキにおいて、 前記パッドスプリングの一方の係止爪は、その変形容易
    な方向を、前記凹部への該パッドスプリングの取り付け
    時の押圧方向に対し異ならせていることを特徴とするデ
    ィスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記一方の係止爪は、それぞれ当接する
    前記側面部の方向に傾斜しつつディスク周方向における
    両外方に延出する一対の当接板部を有することを特徴と
    する請求項1記載のディスクブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記一方の係止爪は、ディスク軸線方向
    外方に延出する基板部と、該基板部の先端からディスク
    半径方向内方に向け屈曲し延出する延出板部と、該延出
    板部のディスク周方向における両側からそれぞれ、当接
    する前記側面部の方向に傾斜しつつディスク周方向にお
    ける両外方に延出する一対の当接板部とを有することを
    特徴とする請求項1記載のディスクブレーキ。
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