JPH013A - 防蟻用土壌処理剤 - Google Patents

防蟻用土壌処理剤

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JPH013A
JPH013A JP63-32515A JP3251588A JPH013A JP H013 A JPH013 A JP H013A JP 3251588 A JP3251588 A JP 3251588A JP H013 A JPH013 A JP H013A
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termiticide
soil treatment
termite
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竹内 孝常
智紀 小林
広岡 孝一
興一 伊藤
哲雄 山口
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東洋木材防腐株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [l#、業主の利用分野] 本発明は、有機リン系化合物、カーバメート系化合物、
ピレスロイド系化合物、トリアジン系化合物から選ばれ
る防蟻剤を防蟻成分として含有する防蟻用土壌処理剤に
関するものである。
[従来の技術] 白蟻を駆除する防蟻剤としては従来上り有機塩素系化合
物のクロルデンが一般的に用いられてさた。クロルデン
は残効性があって分解されにくく防蟻効果が長く維持さ
れる特性を有するために、従来からよく使用されてさた
のである。しかしこの分解されにくい性質が却って公害
問題となり、クロルデンは使用が規制されるに至ってい
る。
そこでこのクロルデンにかわる防蟻剤として有機+7ン
系化合物、カーバメート系化合物、ピレスロイド系化合
物、トリアジン系化合物が注目されている。これらの防
蟻剤は殺虫効力は強いが土壌中で分解性があって残留性
がないために、環境汚染の危険性が低く使用が認められ
ているのである。
そしてこれらの防蟻剤は乳液として製剤化して用いるの
が一般的であり、この乳液を家屋の床下の土壌などに散
布することによって土壌を防蟻処理する施工がおこなわ
れる。
[発明が解決しようとする課題] しかし防蟻剤として用いられる有機リン系化合物やカー
バメート系化合物は急性毒性の強いものが多く、またピ
レスロイド系化合物やトリアジン系化合物のものも大量
に暴露されると身体に悪影響が出るおそれがあるために
、これらの防蟻剤の乳液を散布する際に飛散すると作業
者の安全を確保することができないという危険性がある
。またこの乳液は散布施工後に水によって流脱され易く
、防蟻効果が者しく低下するおそれがあると共に場合に
よっては井戸や下水、河川、湖沼、海等に浸入したりし
て環境を汚染するおそれがあり、さらにこの乳液は土壌
中で拡散希釈され易くて防蟻効果を確保するために防蟻
剤原体量として有機リン系化合物やカーバメート系化合
物では50〜100 g/ls2程度、ピレスロイド系
化合物では10〜150g/lI2程度、トリアジン系
化合物では200〜300g/m”程度もの多量の散布
をおこなう必要があるという問題もあり、そしてこれら
の防蟻剤はpH11以上程度のアルカリによって分解さ
れ易く、特に土壌中では急速に分解されて防蟻効果が低
下し、効力期間が非常に短くなるという問題もある。さ
らにこれらの防蟻剤の中には揮発、蒸散し易いもの、土
壌中の微生物による分解を受は易いもの等があり、いず
れも効力期間が短くなる原因となる。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、有ffi
 +7ン系化合物、カーバメート系化合物、ピレスロイ
ド系化合物、トリアジン系化合物を防蟻剤として用いて
、安全に施工をおこなうことができ、しかも水によって
流脱されることを防止できると共に土壌中に浸透拡散さ
れることを防止することができ、さらにアルカリや土壌
で防蟻効果が低下することを防止することができる防蟻
用土壌処理剤を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段1 しかして本発明に係る防蟻用土壌処理剤は、有機リン系
化合物、カーバメート系化合物、ピレスロイド系化合物
、トリアジン系化合物から選ばれる防蟻剤と、合成樹脂
エマル7ョンと、無機質粉体とが水に分散配合されて成
ることを特徴とするものである。
また本発明においては5!!機質粉体はpHが10゜5
以下であることが望ましく、合成樹脂エマルク1ンは造
is低温度が10℃以下のアクリル系重合体を樹脂分と
して含有するものであることが望ましい。さらに各成分
の配合量は、全量に対する配合量が、防蟻剤として有機
リン系化合物を用いる場合は0.1〜5.0重量%、カ
ーバメート系化合物を用いる場合は0.1〜5.0重量
%、ピレスロイド系化合物を用いる場合は0.01〜5
.0重量%、トリアジン系化合物を用いる場合は1.0
〜10.0重量%であり、合成樹脂エマルジョンは樹脂
成分換算で10〜30重量%、無機質粉体は40〜85
重量%、水は5〜30重景%重量ることが望ましい。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明において防蟻剤としては有fi +7ン系化合物
、カーバメート系化合物、ピレスロイド系化合物、トリ
7ノン系化合物から選ばれるものを一種単独でもしくは
複数種併用して使用する。
有機リン系化合物としては、oto−ジエチル−〇−3
,5,6−)リクロルー2−ビリツルーホスホロチオエ
ート:慣用名「クロルピリホス」、2−クロロ−1−(
2,4,5−)リクロロフェニル)ビニル−〇tO−ツ
メチルホスフェート、o、o−ツメチル(3−メチル−
4−二トロフェニル)ホスホロチオエート、(2−イソ
プロピル−4−メチルピリミジル−6)−o、o−ノエ
チルチオホス7エート、0,0−ツメチル−0−[3−
メチル−4−(メチルチオ)フェニル]チオホスフェー
ト、o、2,4−ジクロロフェニル−0−エチルS−プ
ロビルホスホロノチオオエー)、0tO−ジエチル−0
−(aンアノベンノリデンアミノ)ホスホロチオエート
、O’to−ジメチル−o−3,5,6−)リクロルー
2−ビリツルーホスホロチオエート、0SS−ツメチル
−N−7セチルホスホロ7ミドチオエー)、0tO−ジ
エチル−o−(3−オキソ−2−フェニル−2H−ビリ
グラン−6−イル)ホスホロチオエート、0,0−ツメ
チル−P−シア/フェニルチオホス7!−)、ノエチル
ノクロル7工二ルチオホス7エート、ツメチル−2,2
,2−トリクロル−1−ヒドロキシエチルホ人ホネート
、2−クロル−1−(2,4−ノブロムビニル)ビニル
ジエチルホス7エー)、ジエチル−5−(2−エチルチ
オエチル)ホスホロチオロチオネート、S−2−(イソ
プロピル千オ)エチルツメチルホスホロチオロチオネー
ト、S−[(6−クロロ−2−オキソ−3−ペンゾキサ
ソリル)メチル]ジエチルホスホロチオロチオネー)、
2.4−’)90ロフエニルエチルフエニルホスホロチ
オネートなどを挙げることができる。
またカーバメート系化合物としては、1−す7チルーN
−メチルカーバメート:慣用名「カルバリル」、2−イ
ンプロポキシフェニル−N−メチルカーバメート、3,
4−ツメチルフェニル−N−メチルカーバメート、メタ
トリル−N−メチルカーバメート、2・see −2千
ルフェニルーN−メチルカーバメート、3.5−キシリ
ール−N−メチルカーバ/−ト、1゜3・ビス(カルバ
モイルチオ)−2−(N、N−ツメチル7ミ7)プロパ
ン塩酸塩、0−クメリールメチルカーパメートなどを挙
げることができる。
さらにピレスロイド系化合物としては、3・7エ/キシ
ベンツlレーd1−シス/トランス−3−(2,2−ノ
ブロムビニル)−2,2−ノメチルシクロプロパン−ト
カルボ斗シラート:慣用名「ペルメトリン」、dl−3
−アリル−2−メチル4オキソ−2−シクロペンテニル
−dl−シス/トランスークリサンテマート、(5−ベ
ンツルー3−フリル)メチル−dl−ンス/トランスー
クリサンテマート、(s)i−シフ/−3−7エ/キシ
ベンツルーシス(I R−3R)2.2−ツメチル−3
−(2,2−ノブロムビニル)シクロプロパンカルボキ
シレート、(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−
1゜3−ジオキソ−2−イソインドリル)メチル−dl
−シス/トランスークリサンテマート、3−フェノキン
ベンツルーd−シス/トランスークリサンテマー)、d
l2−(2−フルフリル)−4−ヒドロキシ・3−メチ
ル−2−シクロペンテン−1−オンエステル−dl−シ
ス/トランスークリサンテマムモ/fJルポキシレート
、(RS)−α−シアン−3−7エ/キシベンノル(R
)−2−(2・クロロ−4−トリフルオロメチルアニリ
ン)−3−ブタノニートなどを挙げることができる。
そしてトリアクン系化合物としては、1,3.5−トリ
ーロープロピル−1,3,5−トリアジン−2,4,6
−(I H,3H,5H)−)リオン:慣用名[トリプ
ロピルイソシアヌレート]などを挙げることができる。
これらの防蟻剤の配合量は防蟻用土壌処理剤の全1に対
して、防蟻剤として有機リン系化合物を用いる場合は0
.1〜5.0重量%、カーバメート系化合物を用いる場
合は0.1〜5.0重量%、ピレスロイド系化合物を用
いる場合は0.01〜5゜0重1%、トリアジン系化合
物を用いる場合は1゜0〜10.0重量%の範囲に設定
するのがよい。
これらの範囲の上限を超えると毒性の問題が生じるおそ
れがあり、また下限より少ないと防蟻効力を十分に得る
ことができない。
また、上記各防蟻剤は一般に水難溶性の油溶性物質であ
り、防蟻用土壌処理剤として製剤するに適した形態、例
えば乳剤、粉剤、水和剤、707プル剤、水溶剤などに
予め調製してお(のが好ましい、乳剤は、水に難溶性の
防蟻剤を比較的少量の有機溶剤に溶かし、さらに分散を
良くして安定化するために乳化剤を添加して液状に調製
したものである。粉剤は、水に難溶性の防蟻剤を比較的
少量の鉱物質微粉と混合した粉末として調製したもので
ある。水和剤は、水に難溶性の防蟻剤を比較的少量の鉱
物質微粉と混合した粉末として調製したものであり、少
量の界面活性剤を加えることによって、多量の水を入れ
て希釈すると防蟻剤は水中に分散して安定な懸濁液にす
ることができるものである。707プル剤は、溶剤に難
溶性の防蟻剤を液剤化したものであり、防蟻剤を微粉に
して水に分散させて懸濁させることによって調製するこ
とができる。水溶剤は、水に溶ける防蟻剤を水溶性の増
量剤や補助剤と混合した粉末として調製したものである
。上記のうち、乳剤において使用する溶剤としては炭化
水素系のものが最適であるが、トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、キュメン、テレピン油、ミネラルスプリ
ット、ケロシン、3号ソルベント、4号ソルベントなど
を用いることができる。
合成樹脂エマルジョンとしては、合成樹脂を乳化剤で乳
化するようにしたものよりも乳化重合で合成樹脂を調製
することによって得られるものを用いるのがよい。合成
樹脂を乳化剤で乳化した二マルジ5ンの場合は使用に適
した樹脂や乳化剤の種類が制限されたりすることがある
が、乳化重合して得られる合成樹脂は本末的に水不溶性
で且つ分散性がよいという適性を備えているのである。
この合成、樹脂エマルジョンとしてはアクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、バーサチック酸ビニル、エチレン、スチレン、
7クリロニトリルを単独であるいは二種以上の共重合系
で乳化重合して調製されるらのを用いることがでさる。
中でもアクリル酸エステルを主成分とするアクリル樹脂
系エマルジョンが最も好適である。このアクリル樹脂系
エマルシランはアクリル酸ニステルモ7マーまたはこれ
と共重合可能な他のモノマーを、アニオン系界面活性剤
あるいは/ニオン系界面活性剤のような乳化剤、及び過
硫酸塩あるいは過酸化水素のような水溶性の重合開始剤
の存在下で水中に乳化分散し、乳化重合させることによ
って得られるものであり、アニオン系界面活性剤として
はドデシルベンゼンスルホン酸ソーグ、ラウリル硫酸ン
ーグ、ジオクチルスルホコハク酸ソーダなどを、/ニオ
ン系界面活性剤としてはポリオキシエチレン/ニル7ヱ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリン酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビクンモノラクリル酸エス
テル、ポリ゛オキシエチレンポリオキシプロピレンブロ
ック共重合体などを用いることができる。また使用に適
したアクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブ
チル、あるいはアクリル酸2−エチルヘキシル等を挙げ
ることができるが、アクリル酸ブチルまたはアクリル酸
2−エチルヘキシルを20重量%以上共重合させて用い
るようにするのが望ましい。さらにこれらアクリル酸エ
ステルに対して共重合し得る他のモノマー、例えばメタ
クリル酸メチルなどのメタクリル酸エステル、アクリロ
ニトリル、酢酸ビニル、スチレン等を一部共重合させる
ようにしても使用することができる。このようにして得
られる合成樹脂エマルジョンは造膜最低温度が10℃以
下になるように調製するのが施工上好ましい、造膜最低
温度が10℃より亮いと、造膜不良を起こして皮膜に多
数の亀裂が発生し易(なる。この傾向は処理時の気温が
低くなる程顕着になり、防蟻効果は不完全になる。また
合成樹脂エマルジョンの樹脂成分濃度は40〜60重1
%の範囲に設定するのが好ましい。合成樹脂エマルジョ
ンの配合量は防蟻用土壌処理剤の全量に対して樹脂固形
分換算で10〜30重量%が適当である。10重量%未
満では製剤中や施工後における樹脂の連続相(マトリッ
クス)の形成が不完全になり、施工後の形成皮膜に大き
な亀裂が生じてこの亀裂を白蟻が通過してしまうような
おそれがあると共に、また防蟻用土壌処理剤への無機質
粉体の分散性が低下して無機質粉体が沈降するおそれが
あり、この無機質粉体の沈降で防蟻用土壌処理剤をスプ
レーする際に支障が生じるおそれがある。また30重量
%を超えると防蟻剤に対する樹脂分の量が多くなって防
蟻剤の濃度が低くなりすぎて防蟻効果が弱められるおそ
れがある。
また、防蟻剤を防蟻用土壌処理剤中に拡散させると共に
エマルジョンの合成樹脂に接触させるために、乳化剤を
配合することが望ましい。乳化剤としては例えば、アル
キルベンゼンスルホンポリオキシエチレンアルキルフェ
ノールエーテル、ポリオキシエチレンモアアルキルエー
テル等を用いることができるが、適当な乳化剤が前記合
成樹脂エマルノヨンに既に含まれておれば、別途乳化剤
を配合する必要はない。乳化剤を防蟻剤よりも多量に使
用すると防蟻用土壌処理剤が発泡し易くなるために、乳
化剤の配合量は防蟻用土壌処理剤の全量に対して1重1
%以下に設定するのが好ましい。
無機質粉体は防蟻用土壌処理剤が被処理土壌中に浸透す
ることを防止し、製剤中の防蟻剤の濃度を保持するため
に配合されるものであり、汎用される無機質粉体を使用
することがで慇るが、防蟻用土壌処理剤に対する。Hの
影響のために無機質粉体はp)(の範囲で制限を受ける
傾向がある。すなわちボルトランドセメントなとpHが
10.5より大きいものであると、アルカリの影響で防
蟻剤が分解され防蟻効力が失われるおそれがあり、この
ために無機質粉体としてはpHが10.5以下のものを
用いるのが好ましく、例えば石英粉、珪石粉、珪砂、ア
ルミナ、カオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、
パーライト、ひる石、シラスバルーンなどを用いること
ができる。配合量は防蟻用土壌処理剤の全量に対して4
0〜85重量%が良好である。配合量が40重量%未満
では、防蟻剤と合成樹脂からなるマトリックスを無機質
粉体の表面に吸着させておくには量が不十分であり、無
機質粉体に吸着されない余分なマトリックスが土壌中に
散逸するおそれがある。逆に配合量が85重量%を超え
ると、マトリックスで表面が覆われない無機質粉体が多
くなって防蟻用土壌処理剤の流動性や貯蔵安定性が悪く
なるのみならず、施工後の皮膜に亀裂が発生して白蟻の
侵入を許してしまうおそれがある。配合量の最適値はs
慨質粉体の粒度や比重、あるいは界面の性質によって大
幅に変動するが、珪砂や炭酸カルシウムに例をとれば6
0〜65重量%程度である。
そして防蟻用土壌処理剤にスプレー工法に適した流動性
を保持するために、5〜30重量%の水分を含有させて
おく必要がある(下限は正確には、防蟻剤として有機リ
ン系化合物やカーバメート系化合物を用いる場合は4.
9重量%、ピレスロイド系化合物を用いる場合は4.9
9重重景、トリアジン系化合物を用いる場合は4.0重
量%となる)、水分が5重量%未満であれば防蟻用土壌
処理剤の流動性が不足し、散布性が困難となって施工が
困難になるおそれがある。また水分が30重量%を超え
ると防蟻用土壌処理剤の表面に合成樹脂エマルジョンが
浮上したり、施工時に防蟻用土壌処理剤が土壌に滲み込
んで防蟻剤が損失されたりするおそれがあり、また施工
時の乾燥時間に長時間を要することになる。水分の配合
量は合成樹脂エマルションに含有される水分を合算して
設定されるものである。水分は防蟻用土壌処理剤を土壌
に散布する施工をおこなって土壌の表面を覆う皮膜を形
成させる際に蒸発される。
防蟻用土壌処理剤を製剤するにあたっては、上記各成分
を採取して混合し、攪はん機でよ(分散させることによ
って懸濁液としてg!lすることでおこなうことができ
る。このとさ、まず防蟻剤と乳化剤とを混合して防蟻剤
の溶液をall製し、また合成樹脂エマルジョンと無機
質粉体及び水を高速攪はん機で分散混合し、両者を合わ
せて混合することによって製剤化することもできる。合
成樹脂エマルジ5ンと無機質粉体及び水を分散混合する
際に分散を補助するため汎用の分散剤や消泡剤を添加す
るようにしてもよい。また防蟻用土壌処理剤の貯蔵安定
性を確保するために防腐剤を、施工造膜後の膜の破れを
防止するために短繊維をそれしかして上記のようにして
調製される防蟻用土壌処理剤は、床下の土壌表面に散布
して皮膜を形成させるようにして使用されるものであり
、防蟻剤は合成樹脂エマルジョンの水に不溶性の合成樹
脂と溶解し合って合成樹脂のマトリックスに保護された
状態となり、施工後に水によって防蟻剤が流脱されるこ
とを防止することができると共にアルカリや土壌が防蟻
剤に作用して分解させることを防ぐことができる。モし
て防蟻剤の効力は予想をはるかに上回り意外な程に持続
し、効力期間を長(することができるものである。また
防蟻剤は無機質粉体の表面に吸着保持され、土壌中に防
蟻剤が浸透して拡散希釈されることを防止することがで
き、多量の散布をおこなう必要がない。また防蟻剤はこ
のように水で流脱されたり土壌中に浸透されたりするこ
となく皮膜中に保持されるために、1重量%以下に希釈
して用いても強力な殺蟻効果を持続させることができる
ものであり、防蟻用土壌処理剤の濃度を低くして毒性の
低い状態で使用できるようにし、施工の際の作業者の安
全性を確保することがでさると共に、合成樹脂エマルジ
ョンや無機質粉体の配合によって防蟻用土壌処理剤の粘
度を高めて散布の際に飛散が発生しないようにすること
ができ、この点においても施工作業者の安全性を確保す
ることができるものである。
そしてこのように土壌に形成させた皮膜によって床下の
防湿効果も期待することができる。
[実施例[ 次ぎに本発明を実施例によって例証する。
【  1〜3 び   1,2(防蟻剤として有機リン
系化合物「クロルピリホス」使用)各成分として以下の
ものを用い、これを第1表の配合量で21の円筒形容器
に入れてデイスパーで30分間攪拌することによって、
均一なスラリー状の防蟻用土壌処理剤を調製した。尚、
第1表において合成樹脂エマルジョンの配合量は樹脂分
に換算した量を、水の配合量は水道水と合成樹脂エマル
ノ暑ンに含まれる水とを合計した量をそれぞれ示す。
・溶剤 キシレン             ・・・SIトルエ
ン             ・・・S2・乳化剤 ポリオキシエチレン/ニルフェニルエ−テル・・・E。
ドデンルベンゼンスルホン酸ンーグ ・・・F2・合t
at脂エマルジ房ン モビニール743(ヘキスト合成株式会社製アクリル酸
エステル系エマルジ1ン、固形分43%)      
          ・・・R。
モビニール93(ヘキスト合成株式会社製アクリル酸エ
ステル−スチレン共重合体系エマルノ1ン、固形分50
%)        ・・・R2モビニール303(ヘ
キスト合成株式会社製酢酸ビニル単独重合体系エマルジ
1ン、固形分56%)               
・・・R3・無機質粉体 重質炭酸カルシツム(Ia北粉化工業株式会社製B F
−3 0 0、pH=8.2)      ・・・F1
珪砂(東海工を株式会社l!NSP,pH=7.8)・
・・F2 重質炭酸カルシウム(*北粉化工業株式会社製B F−
1 0 0、pH=8.2)      ・・・F3タ
ルク(日本タルク株式会社!!MSタルク、pH=8.
5)              ・・・F。
上記のようにして調製した実施例1〜3及び比較例1,
2の防蟻用土壌処理剤について、[流動性]、「貯蔵安
定性」、「散布性」、「水溶脱性」、[防蟻効力,1、
[膜の経時状!!]、「野外での長期性能」をそれぞれ
測定した。試験方法を下記に示す。またそれぞれの結果
を第2表に示す。
「流動性」 試料を恒温水槽を用いて20℃に温度調整したのち、B
型粘度計を用いて12rpmの条件で粘度を測定し、流
動性を評価した。
「貯蔵安定性」 試料を142のがラス訊に入れて密封し、常温で61i
1月問放置したのちに開封し、内容物をかきまぜて粗粒
物の生成の有無などの均一性を確認した。
また併せて、試料を20℃に温度gqしたのちにB型粘
度計を用いて12rpmの条件で粘度を測定し、粘度変
化を調べた。
「散布性」 試料を口径6mmのモルタルプンでスプレーし、そのと
きのスプレー作業の難易性及び周辺へのスプレーミスト
の飛散性を観察した。
「水溶脱性1 試料をモルタル〃ンを用いて土壌表面に2.0kg/l
112の散布量でスプレーし、十分に乾燥させて皮膜を
形成させたのちに膜を剥がし、これを水に入れたプラス
容器内に浸漬させて40℃で7日間放置したのちに水を
取り出し、水中に溶出した防蟻剤の量を〃スクロマトグ
ラフで分析した。
[防蟻効力J 直径9cmのシャーレ内に石英砂を敷き詰め、含水率を
5%に調整したのちに試料を2 、0 kg/ w2の
散布量でスプレーして十分に室内で乾燥させ、このシャ
ーレ内に家白蟻機嫌を20匹投入し、その反応率及び死
亡率を観測した。ここで、反応率は次の式で計算される
反応率(%)=(けいれん虫数×0.3+麻ひ虫数XO
,7+死亡虫敗Xi、0)十全供試虫敗X100[膜の
経時状態] 砂地に2.0kg/m2の散布量で試料をスプレーして
乾燥させることによって皮膜を形成させ、1箇月経過後
の皮膜の状態を観察した。
「野外での長期性能] 厚さ8mmのモルタルスレート板で[45c+e、1f
l145ca+、高さ25c1の床下モデルを作り、そ
の中央に6X10X20Xca+のレン〃を設置した。
次に露出した土壌表面に試料を2.0 kg/ m2の
散布量で処理したのちに、レンガ上に5X5X20cm
の乾燥7カマツ材を置き、上面に蓋をした。2年経過後
に、防蟻性能と試料の膜の性能を観察した。
防蟻性能はアカマツ材に白蟻が作用していないか否かを
III!inで評価し、また膜性能は膜に亀裂等が発生
していないか否かをm察して評価した。アカマツ材に白
蟻が作用していず且つ膜に亀裂等が発生していない場合
を良好と判定した。
第 1 表(重量部) 第2表 第2表の結果、合成樹脂エマルジョンを配合しない比較
例1のものでは、無機質粉体が沈降して貯蔵安定性が悪
(なると共に散布性も悪(なり、また皮膜形成がされな
いためにクロルピリホスが溶脱されて防蟻効果が低下す
る傾向のあることが確認され、また無機質粉体な配合し
ない比較例2のものでは粘度が低(でスプレーする際に
霧状に多量に飛散し、施工衛生上好ましいものではない
ことが確認される。これに対してクロルピリホスととも
に合成樹脂エマルジョンや無機質粉体を配合した各実施
例のものでは、貯蔵安定性、散布性、耐水溶脱性、防蟻
効力、膜の経時状態、野外での長期性能のいずれも良好
な結果を得られるものであった。
犬1」[1二」− 防蟻剤としてカーバメート系化合物[カルバリル(N 
A C)Jを用い、配合量を第3表のように設定する他
は、上記[実施例1〜3及び比較例1,2]と同様にし
て防蟻用土壌処理剤を調製した。このようにして調製し
た防蟻用土壌処理剤にりいて、同様に各種特性を測定し
た。その結果を第4表にしムーj 第 3 表(重量部) 第4表 尺遺例7〜9− 防蟻剤としてピレスロイド系化合物[ペルメトリン]を
用い、配合量を第5表のように設定する他は、上記「実
施例1〜3及び比較例1,2」と同様にして防蟻用土壌
処理剤を調製した。このようにして!R製した防蟻用土
壌処理剤について、同様第 53!(重量部) 第 6 表 ノ デ 犬1」「L隻:」−ζ 防蟻剤としてトリアジン系化合物[トリプロピレインシ
アヌレート(TPIC)Jを用い、配合量ヒ第7表のよ
うに設定する他は、上記「実施例1−3及び比較例1.
2」と同様にして防蟻用土壌処理剤を調製した。このよ
うにして調製した防蟻用ヒ壌処理剤について、同様に各
種特性を潤定した。
第 7 表(重量部) rjS8表 第4表、第6表、第8表にみられるように、防蟻剤とし
てカーバメート系化合物のカルバリルを用いた実施例4
〜6、ビレストイド系化合物のペルメトリンを用いた実
施例7〜9.トリアジン系化合物のトリプロピルイソシ
アヌレートを用いた実施例10〜12のものも、防蟻剤
として有機リン系化合物のクロルピリホスを用いた実施
例1〜3の場合と同様に、貯蔵安定性、散布性、耐水溶
脱性、防蟻効力、膜の経時状態、野外での長期性能のい
ずれもが良好な結果を得られるものであった。
[発明の効果1 上述のように本発明に係る防蟻用土壌処理剤は、有機リ
ン系化合物、カーバメート系化合物、ビレストイド系化
合物、トリアジン系化合物から選ばれる防蟻剤と合成樹
脂エマルジョンと無機質粉体とを水に分散配合して調製
されたものであるから、防蟻剤は合成樹脂エマルジ譜ン
の合成樹脂に保護された状態となって水で流脱されたり
アルカリや土壌の作用で分解されたりすることを防ぐこ
とができるものであり、また防蟻剤は無機質粉体の表面
に吸着保持され、土壌中に防蟻剤が浸透して拡散希釈さ
れることを防止することができるものである。しかも防
蟻剤はこのように水で流脱されたり土壌中に浸透された
りすることなく皮膜中に保持されるために、希釈して用
いても強力な殺蟻効果を持続させることがでさるもので
あり、防蟻用土壌処理剤の濃度を低くして毒性の低い状
態で使用して施工の際の作業者の安全性を確保すること
ができると共に、合成樹脂エマル′)=Iンや無機質粉
体の配合によって防蟻用土壌処理剤の粘度を高めて散布
の際に飛散が発生しないようにしてこの点においても施
工作業者の安全性を確保することができるものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)有機リン系化合物、カーバメート系化合物、ピレ
    スロイド系化合物、トリアジン系化合物から選ばれる防
    蟻剤と、合成樹脂エマルジョンと、無機質粉体とが水に
    分散配合されて成ることを特徴とする防蟻用土壌処理剤
  2. (2)無機質粉体はpHが10.5以下であることを特
    徴とする請求項1に記載の防蟻用土壌処理剤。
  3. (3)合成樹脂エマルジョンは造膜最低温度が10℃以
    下のアクリル系重合体を樹脂分として含有するものであ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防蟻
    用土壌処理剤。
  4. (4)全量に対する配合量が、防蟻剤として有機リン系
    化合物を用いる場合は0.1〜5.0重量%、カーバメ
    ート系化合物を用いる場合は0.1〜5.0重量%、ピ
    レスロイド系化合物を用いる場合は0.01〜5.0重
    量%、トリアジン系化合物を用いる場合は1.0〜10
    .0重量%であり、合成樹脂エマルジョンは樹脂成分換
    算で10〜30重量%、無機質粉体は40〜85重量%
    、水は5〜30重量%であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれかに記載の防蟻用土壌処理剤。
JP3251588A 1987-02-16 1988-02-15 Soil-treatment agent for controlling termite Granted JPS643A (en)

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