JPH0138797Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はデジタルオーデイオ用デイスクの信号
面に対する清浄が極めて良好かつ簡便に達成化さ
れるように構成したことを特徴とする清浄材に関
するものである。

近来、デイスクに刻み込まれた信号をレーザー
に依る反射光の強弱として取り出すことに依り、
従来のレコードのように針による摩耗や針飛びに
よるダメージを生ずることなく高品位の音質が得
られるように成したデイスクオーデイオシステム
が盛んに利用されている。処で、これに用いるデ
イスクはアルミニウムの信号面を透明プラスチツ
クで保護しているため、信号面が直接傷付いたり
汚れてしまうようなことはないも、該透明プラス
チツクの表面にほこり等が付着した場合、信号読
み取りに齟齬をきたし、良好なる再生の妨げとな
ることを余儀なくされた。従つて、該透明プラス
チツク面は適宜紙材または布材で拭くことに依り
常にほこり等の除去の留意しておかなければなら
ないも、これを手慌く行なつた場合、該透明プラ
スチツク面を傷付けてしまうような弊害が伴うこ
とを余儀なくされた。

本考案はデイスク収納ケース内にセツトするこ
とに依り、デイスクに対する良好なる清浄作業が
極めて容易に達成化されるようになし、以つて、
上述した如き清浄上の弊害の解消化を図つたこと
を特徴とするものである。

以下、本考案の構成を図面について詳細に説明
する。

図に於て、Ａは容体部２と開閉蓋３とから成る
公知のデイスク収納ケースであつて、その容体部
２にはデイスクＢを遊嵌させるためのデイスク収
容用円形凹所２ａと、デイスクＢの中心孔ｂに嵌
入させるための安定用突部２ｂが形成されてい
る。すなわち、デイスクＢは安定用突部２ｂに対
し中心孔ｂを嵌合させると共に円形凹所２ａ内に
回転自在に遊嵌安定化させた状態でケースＡ内に
収容されるわけであり、通常、デイスクＢはこの
ようにケースＡに対する収納状態で販売に供され
るものである。

第１図及び第２図は本考案清浄材の一例を示し
たものであつて、同清浄材Ｐは、スポンジまたは
フエルト等の如き滑り止め作用を奏する材料で製
した基板１０と、払拭に適する紙または布等の材
料で製した払拭面形成板１１との二層重合体で成
り、かつその全体形状を前記収納ケースＡのデイ
スク収容用円形凹所２ａ内に収容可能とする円形
状となし、更にその中央部には前記安定用突部２
ｂを貫通可能とする円孔１２を開設して成る円盤
状と成したものである。

また、第５図及び第６図に示す清浄材P′は、上
記の如く二層重合体とせずに、払拭に適した表面
を具えた紙材または布材等製の盤体の下面に形成
した粘着層ａ，ａに基き滑り止め作用を奏させる
ように構成したものである。尚、このような滑り
止めのための粘着層形成は、同図に示す如き部分
的形成以外、全面的形成であつても可とする。ま
た、清浄材Ｐ，P′は何れもその表面にシリコンを
含有させることに依つて払拭性の向上化を図るよ
うにしても良い。

結局、本考案は、中心部に安定用突部２ｂを突
設して成るデイスク収容用円形凹所２ａを容体２
側に形成して成るデイスク収納ケースＡに装填し
て用いるように成したデイスク清浄材であつて、
上面をデイスクに対する払拭面とすると共に下面
を滑り止め面となし、かつその全体形状を前記デ
イスク収容用円形凹所２ａ内に収納可能とする円
形状となし、更に、その中心部には前記安定用突
部２ｂを貫通可能とする円孔１２を開設したこと
を特徴とするデジタルオーデイオ用デイスクに対
する清浄材を要旨構成とするものである。

以上のような構成を具えた本考案清浄材は、公
知のデイスク収納ケースＡに於ける容体部２に対
し、第３図及び第４図に示す如くそのデイスク収
容用円形凹所２ａ内に敷設し、その上にデイスク
Ｂを収容しておく。

この状態に於て、第１図及び第２図に示す如き
実施例にあつては、デイスクＢの清浄に際して
は、デイスクＢを上記円形凹所２ａ内に対する収
容状態の侭で手動的に回転させれば、該デイスク
Ｂの下面に形成されている信号面側は清浄材の上
面に位置する払拭面形成板１１によつて拭われ、
付着していたほこり等の除去が成されることとな
る。

この時、該清浄材は、その下面に位置する基板
１０はスポンジまたはフエルト等滑り止め作用を
奏する材料で製したものであるから、ケースＡ側
によく密接し、デイスクＢの回転に伴い清浄材自
体が回転してしまうことを良く阻止することとな
る。尚、第５図及び第６図に示す実施例にあつて
は、粘着層ａ，ａがこのような滑り止め作用を奏
することとなる。

使用に伴い清浄材Ｐが汚れた場合は、これを新
たなものと交換するわけであるが、その取換え操
作は、該清浄材Ｐ自体をケース体Ａ側に固着した
ものではなく単なる敷設であるため（粘着層ａ，
ａ形成のものであつても容易に剥離可能である）、
極めて簡易に達成化されることとなる。

以上詳述した本考案に依れば、デイスクＢに対
する清浄が、デイスクＢを収納するケースＡを利
用して極めて容易かつ良好に達成化されることと
なり、かつ本考案の取換え操作も極めて簡便に成
されるものであるから、本考案はデジタルオーデ
イオ用デイスクに対する清浄材としてその利用価
値はとみに高いものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものであつて、第
１図は本考案の平面図、第２図は第１図に於ける
−線断面図、第３図は公知のデイスク収納ケ
ースに対する本考案の装着状態を示す説明用斜視
図、第４図は同上縦断面図、第５図は本考案の他
の実施例を示す底面図、第６図は同上縦断面図で
ある。 Ａ……デイスク収納ケース、２……容体部、２
ａ……デイスク収容用円形凹所、２ｂ……安定用
突部、Ｂ……デイスク、ｂ……中心孔、Ｐ，P′…
…清浄材、１０……基板、１１……払拭面形成
板、１２……円孔、ａ……粘着層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中心部に安定用突部２ｂを突設して成るデイス
   ク収容用円形凹所２ａを容体２側に形成して成る
   デイスク収納ケースＡに装填して用いるように成
   したデイスク清浄材であつて、上面をデイスクに
   対する払拭面とすると共に下面を滑り止め面とな
   し、かつその全体形状を前記デイスク収容用円形
   凹所２ａ内に収容可能とする円形状となし、更
   に、その中心部には前記安定用突部２ｂを貫通可
   能とする円孔１２を開設したことを特徴とするデ
   ジタルオーデイオ用デイスクに対する清浄材。