JPH0137339Y2 - - Google Patents

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JPH0137339Y2
JPH0137339Y2 JP1985001879U JP187985U JPH0137339Y2 JP H0137339 Y2 JPH0137339 Y2 JP H0137339Y2 JP 1985001879 U JP1985001879 U JP 1985001879U JP 187985 U JP187985 U JP 187985U JP H0137339 Y2 JPH0137339 Y2 JP H0137339Y2
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roof panel
recess
panel
roof
synthetic resin
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JP1985001879U
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、合成樹脂で形成されたルーフパネ
ルの取付構造に関し、さらに詳しくはパネルに対
する熱膨張変形現象を効率よく回避する機能と、
レインレールとしての機能を備えた自動車の合成
樹脂製ルーフパネルの取付構造に関する。
(従来技術) 一般に、自動車の外装部材として設けられるル
ーフパネルは、該ルーフパネルの端部が、車体の
骨格をなす鋼板製フレームに固定されて取付けら
れている。
ところで、このルーフパネルは、直射日光等の
熱影響を受けた際、相当な高温に達して膨張す
る。ことに、合成樹脂で形成されたルーフパネル
にあつては、鋼板製のパネルに比べて、軽量であ
り、製作が容易である等の多くの利点を有する反
面、熱膨張率が高いために、熱歪や熱膨張変形を
起しやすい。このために、合成樹脂製パネルの熱
膨張による伸縮作用を許容する結合用部材を介し
て該パネルを固定すべく設けた取付構造も提供さ
れている(例えば実開昭54−28807号公報)。
ところが、この場合はパネルの取付け時に、該
パネルの伸縮作用を許容すべく位置決め調整して
結合用部材を取付けるため、手間がかかり、また
パネルに対する伸縮許容量には限界が生じてい
た。
(考案の目的) この考案の目的は、合成樹脂製のルーフパネル
であつても、熱膨張変形することなく取付けるこ
とができると共に、レインレールの機能をも備え
た自動車の合成樹脂製ルーフパネルの取付構造の
提供にある。
(考案の構成) この考案は、合成樹脂製ルーフパネルの周縁部
に、該ルーフパネルの熱膨張を吸収するための凹
部を形成すると共に、該周縁部を鋼板製フレーム
の上端より車体幅方向外側かつ下方まで延出し
て、上記凹部より外方下端を接着剤で鋼板製フレ
ームに取付けた自動車の合成樹脂製ルーフパネル
の取付構造であることを特徴とする。
(考案の効果) この考案によれば、ルーフパネルに設けた凹部
が、熱膨張によるパネルの変形力を吸収すべく弾
性変形するため、仮に、合成樹脂製のルーフパネ
ルが熱影響を受けて膨張しても、この膨張変形力
に応じて凹部間が圧縮されるごとく弾性変形し、
膨張変形力を効率よく吸収する。
したがつて、ルーフパネルに対する熱歪や熱膨
張変形は確実に回避され、常に適正なパネル形状
を維持することができる。また、ルーフパネルの
取付けに際しては、結合部材の位置決め調整を要
することなく、接着剤を用いて簡単に取付けるこ
とができる。
しかも、凹部はルーフパネルの周縁部にあつ
て、該周縁部は鋼板製フレームの上端より車体幅
方向外側かつ下方まで延出しているので、前述の
凹部が熱膨張の吸収と同時に、レインレールとし
ての機能を果し、構造が簡素でありながら複数機
能を果すことができる。
(実施例) この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述
する。
図面は自動車のルーフパネルの取付構造を示
し、第1図〜第3図において、この自動車のルー
フパネル11は、FRP(強化プラスチツク)等の
合成樹脂製にて形成され、その周縁部の上面に
は、該ルーフパネル11の熱膨張を吸収すべく設
定したレインレール兼用の凹部12を、車体の骨
格部材である鋼板製のルーフレール13に沿つて
設けており、この凹部12の下面と対向するルー
フレール13の上面には、熱膨張によつて伸縮変
位が許容される凹部12の伸縮代を見込んだ凹部
対応面14が設けられる。
そして、ルーフパネル11は、この凹部12よ
り車体の外方側に突出する該パネル11の周端縁
15を、接着剤16を介して、ルーフレール13
の外側面に接着固定することにより、ルーフパネ
ル11はルーフレール13に取付けられる。
上述の凹部12は、ルーフパネル11の樹脂成
形により簡単に形成され、この凹部12により、
該ルーフパネルとルーフレール13との熱膨張差
によるルーフパネル11に発生する熱膨張を効率
よく吸収し、熱歪みや熱膨張変形を確実に回避す
る。
また、ルーフパネル11は接着剤16を介して
ルーフレール13上に取付けられるが、この接着
剤16が、これらの対向面間を閉鎖すべく介在さ
れるため、雨水等に対するシール材兼用としての
効果も同時に得られる。
なお、ルーフパネル11の上面四隅には、レイ
ンレール兼用に設けられた凹部12に連通する水
抜き溝17あるいは水抜き孔を設けている。
このように取付けられた自動車のルーフパネル
は、仮に、直射日光等の熱影響を受けて、ルーフ
パネル11自体が膨張しても、その膨張力はルー
フパネル11の周縁部に位置する凹部12が、圧
縮変位されてパネル膨張時の変形力を吸収し、こ
れによりルーフパネル11の変形現象は確実に解
消される。このため、ルーフパネル11は熱歪等
を受けることなく、常に美観の優れた初期状態の
パネル形状が維持される。
第4図はこの考案の他の実施例を示し、ルーフ
パネル41の周端縁にレインレール兼用の凹部4
2を形成し、この凹部42の下面側を、ルーフレ
ール43の外側面に延設した支持片44上に、接
着剤45を介して固着した例を示し、この場合
は、既設のフラツシユサーフエス形のルーフレー
ル43の使用が可能となる。このような取付構造
であつても、凹部42で、熱膨張による変形力を
確実に吸収する。
また、第5図はルーフパネル51に形成される
凹部52に対し、その凹部52の肩部に薄肉部5
3を形成した例を示し、この場合は薄肉部53に
よつて、凹部52が伸縮する際の弾性変形を促進
し、ルーフパネル51の弾性変形作用が円滑に行
なわれる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、第1図はル
ーフパネルの斜視図、第2図は第1図のA−A断
面図、第3図は凹部の動作状態を示す縦断面図、
第4図および第5図はこの考案の他の実施例を示
し、第4図はルーフパネル取付部の要部縦断面
図、第5図は凹部の要部拡大縦断面図である。 11,41,51……ルーフパネル、12,4
2,52……凹部、13,43……ルーフレー
ル、16,45……接着部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 合成樹脂で形成されたルーフパネルを、車体の
    骨格部材である鋼板製フレームに取付ける構造で
    あつて、 上記合成樹脂製ルーフパネルの周縁部には凹部
    が形成されると共に、該周縁部を前記鋼板製フレ
    ームの上端より車体幅方向外側かつ下方まで延出
    して、 上記凹部より外方端部が、接着剤で上記鋼板製
    フレームに取付けられることを特徴とする 自動車の合成樹脂製ルーフパネルの取付構造。
JP1985001879U 1985-01-10 1985-01-10 Expired JPH0137339Y2 (ja)

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