JPH0136414Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は、蓋部と身部を一側縁で開閉自在に連結
した小物類の携帯用収納ケースに関する。

従来の技術とその問題点 従来、盆状に周縁が湾曲した方形状の蓋部と身
部をその一側縁で開閉自在に連結し、他側縁に係
脱可能な留部を設けた中空筐体の前記蓋部の連結
側寄りの内面位置に、屈曲軸と突軸とを係脱可能
に係合接続して成る逆Ｕ字状に屈曲された前後一
対の綴杆を、前記一側縁と直交する方向で前記屈
曲軸が回動できるように取り付けて成り、使用に
際し、身部内に、例えば化粧用具類或いは文房具
類のような１組の小物類をセツトし、蓋部内に
は、綴杆に、例えば透明な収納袋やメモ用紙のよ
うな一側縁に綴孔を穿設したシート状物を綴り込
み、不使用時に蓋部と身部とを閉じると共に、留
部により、これらを係止して携帯に便利なように
構成した小物類の携帯用収納ケースは公知であ
る。ところが、前記した従来の構成によれば、逆
Ｕ字状の綴杆を蓋部の内面に設けて成るので、蓋
部及び身部内の収納スペースが、それ丈減縮され
るばかりでなく、綴杆の屈曲軸を開いたとき、そ
れが、前記一側縁に当接して大きく開くことがで
きないので、綴杆に対するシート状物の綴込み及
び抜き出し操作が不便であり、また中空筐体内に
逆Ｕ字状綴杆を設けるので、綴杆の綴込み高さが
それ丈少なくなるなどの不都合があつた。

考案の目的、実施例及び作用 そこで本願は、逆Ｕ字状の綴杆の屈曲軸側端部
を、蓋部の連結側縁部と直交する方向の縁部に回
動可能に取り付けることにより、スペースの有効
利用をはかり、かつ、綴杆を大きく開くことがで
きるようにすると共に、蓋部と身部を閉じたとき
に屈曲軸の屈曲上部を嵌合する嵌合孔を身部側に
設けることにより綴込み高さを増加するようにし
て前記した従来のものの不都合を改善したもの
で、その実施例を以下図面について詳述すると、
１は周縁が盆状に湾曲した方形状の蓋部２と身部
３との一側縁に、その長手方向に延びる軸部４ａ
と４ｂを夫々設けて、これらを軸杆５を介して枢
着することにより、蓋部２と身部３とを開閉自在
に連結して成る中空筐体で、その蓋部２の連結側
縁部と直交する方向の縁部、図において、上縁２
ａの中間位置に、その長手方向に延びる軸部６
が、また上記縁部２ａと対向する身部３の上縁３
ａの中間位置に、前記軸部６を介入する凹欠部７
が夫々設けてある。８は屈曲軸９と突軸１０とを
係合雄部１１と係合雌部１２とにより、係脱自在
に接続して成る逆Ｕ字状の綴杆で、その屈曲軸９
側の端部が、軸杆１３を介して前記軸部６の左右
位置に、前記縁部２ａと、直交する方向で夫々回
動可能に取り付けられ、かつ、突軸１０の端部
は、蓋部の内面に垂直状に夫々設けられている。
１４，１４は蓋部２と身部３とを閉じた状態で屈
曲軸９の屈曲上部を嵌合するように、身部３側に
夫々開設した嵌合孔で、好ましくは、その端縁１
４′は、第２図で示すように、屈曲上部を抑える
ように、斜状に形成されている。１５は蓋部２と
身部３の開閉側縁部に夫々設けた圧接作用により
係止状態を保持する留部である。

しかして使用に際し、身部３内には、例えば化
粧用具類或いは文房具類のような１組の小物類を
セツトし、蓋部２内には、綴杆８の屈曲軸９と突
軸１０との係合を外して、屈曲軸９を第２図仮想
線で示すように、前記縁部２ａの外側に回動した
状態で透明な収納袋やメモ用紙のようなシート状
物の側縁部に設けた綴孔を突軸１０に挿通しての
ち、屈曲軸９を回動して再び屈曲軸９と突軸１０
とを係合接続することにより、綴杆８にシート状
物を綴り込み、次いで収納ケースを持ち運びする
ときは、、蓋部２と身部３とを第３図仮想線で示
すように合掌すると、第２図実線で示すように、
嵌合孔１４に屈曲軸９の屈曲上部が嵌合された状
態で閉じられ、次いで留部１５，１５によりこれ
らを係止して携帯に供するものである。

この場合、嵌合孔１４の端縁１４′が、屈曲軸
９の屈曲上部に抑えるように斜状に形成してある
ので、携帯時に、突軸１０と屈曲軸９との係合が
不用に外されて、綴杆８に綴り込んでいるシート
状物が離脱する惧れを解消することができる。な
お上記において、蓋部２と身部３を同一形状とし
た場合を例示したが、これらを厚味が異なるよう
に形成してもよいことは勿論である。

考案の効果 本願は叙上のように、綴杆の屈曲軸の端部を、
蓋部の、連結側縁部と直交する方向の縁部に回動
自在に取り付ける構成であるから、蓋部と身部と
の内部スペースを、物品の収納のために有効に利
用することができて有利であると共に、綴杆を大
きく開くことができて、シート状物の抜き差し操
作に便利であり、さらに綴杆の屈曲軸の屈曲上部
を嵌合する嵌合孔を身部に設けて成るので、綴杆
の綴込み高さを大きく構成し得てシート状物の綴
込量を増すことができるなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は開
抜した状態で一部切欠して示す総体正面図、第２
図は合掌した状態を一部切欠して示す総体側面
図、第３図は横断面図である。 図中１は中空筐体、２は蓋部、２ａは縁部、３
は身部、５，１３は軸杆、８は綴杆、９は屈曲
軸、１０は突軸、１４は嵌合孔、１４′は端縁で
ある。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 蓋部と身部を一側縁で連結して、開閉自在の
   中空筐体を構成し、かつ、屈曲軸と突軸とを係
   脱可能に接続して成る逆Ｕ字状の綴杆の屈曲軸
   側の端部を、前記蓋部の連結側縁部と直交する
   方向の縁部に回動可能に、また突軸を、蓋部の
   内面に垂直状に設けると共に、身部と蓋部を閉
   じたとき、前記屈曲軸の屈曲上部を嵌合する嵌
   合孔を、身部側に開設して成る小物類の携帯用
   収納ケース。 (2) 蓋部と身部とを同一形状に形成した実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の小物類の携帯用収
   納ケース。 (3) ２個の綴杆を、縁部の長手方向の２個所に設
   けて成る実用新案登録請求の範囲第１項または
   第２項記載の小物類の携帯用収納ケース。 (4) 嵌合孔の端縁を、屈曲軸の屈曲上部を抑える
   ように、斜状に形成して成る実用新案登録請求
   の範囲第１項、第２項または第３項記載の小物
   類の携帯用収納ケース。