JP3026408U - 手提げ付き包装箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ケーキ類の取り出しが簡単容易な底蓋自動組立
式手提げ付き包装箱を提供する。 【解決手段】側壁部の組立に追従して底蓋を自動的に組
み立てることが出来る手提げ付き包装箱において、側壁
部を構成している前後左右の側面板のうちの少なくとも
１つの側面板の両サイドに、上端から底部に至る長さの
ジッパー（登録商標）部を形成したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はケーキ類の包装に適用して有用な手提げ付き包装箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来ケーキ類の包装には、側壁部の組立に追従して底蓋を自動的に組立てるこ とが出来るいわゆるワンタッチ組立式の手提げ付き包装箱が包装作業の簡便さか ら用いられることが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ワンタッチ組立式の手提げ付き包装箱は、業者にとってはケーキ類を迅速確実 に包装できるのですこぶる便利であるが、この種包装箱は側壁部を展開すること が出来ないので、消費者が家庭などにおいてケーキ類を取り出すときに包装箱の 天面側から手を入れてケーキ類を上方へ掴み出さなくてはならず、ケーキ類の取 り出しに大変不便であった。

【０００４】 本考案は上記従来の問題点を一掃することを目的としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、側壁部の組立に追従して底蓋を自動的に組立てることが出来る手提 げ付き包装箱において、側壁部を構成している前後左右の側面板の内の少なくと も１つの側面板の両サイドに上端から底部に至る長さのジッパー部を形成したこ とを特徴とする手提げ付き包装箱に係る。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下に本考案の１実施形態を添付図面に基づき説明すると次の通りである。

【０００７】 図１は包装状態にある本考案包装箱の全体図を示し、側壁部１の天面開口は該 側壁部１の前後側面板１ａ、１ｂの上端に連成された前後一対の上フラップ２ａ 、２ａからなる上蓋２により閉じられている。

【０００８】 上蓋２を構成している上フラップ２ａ、２ａはフリー端側が側壁部１のセンタ ーライン上で突き合わされていて、この突き合わせ端から前後一対の手提げ片３ 、３が上向きに連成されている。

【０００９】 手提げ片３、３は長手方向の中央部の下部にそれぞれ手提げ口３、３を備え、 これら手提げ片３、３が共同して手提げを構成している。

【００１０】 手提げ口３ａ、３ａから打ち出された２つの舌片のうち一方舌片３ｂはそのま ま残され、該舌片３ｂは手提げ口３ａ、３ａの部分に生ずる上フラップ２ａ、２ ａ間の隙間を閉じている。

【００１１】 手提げ片３、３を図１の合掌状態に拘束するために、左右の側面板１ｃ、１ｄ の上端に係止フラップ４、４が連成されている。

【００１２】 係止フラップ４、４は中央部の切り目４ａ、４ａにおいて手提げ片３、３の両 側部の係止部５、５に差し込まれ、これに係止している。

【００１３】 図２に示すように、側壁部１を構成している前後左右の側面板１ａ、１ｂ、１ ｃ、１ｄの下端からはそれぞれ下フラップ６ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄが連成され、 これら下フラップ６ａ〜６ｄから自動組立式の底蓋６が構成されている。このよ うな自動組立式の底蓋６そのものは公知であり、該底蓋６は４５°の折線７、７ の箇所での屈伸運動により、側壁部１の組立、折り畳み動作に追従できるように なっている。

【００１４】 本考案は上記構成の包装箱において、側壁部１を構成している前後左右側面板 １ａ〜１ｄのうちの少なくとも１つ、例えば右側面板１ｃの両サイドに上端から 底部に至る長さの例えばミシン目からなるジッパー部８、８を形成したことを特 徴としている。

【００１５】 図３に示すように、包装箱内よりケーキ類（図示せず）を取り出すに際しては 、常法通り包装箱の上蓋２を解放した後、右側面板１ｃをその両サイドのジッパ ー部８、８に沿い切り開くことにより、側壁部１の１側面を開口でき、この側部 開口を通じてケーキ類を簡単容易に取り出すことができる。

【００１６】 側面板１ｃの切り開きを容易となすために、ジッパー部８、８の下端の間を結 ぶように罫線９を形成しておくことが望ましい。

【００１７】 図４に示すように、上フラップ２ａ、２ａは前後側面板１ａ、１ｂの上端に罫 線を設けることなしに連成されていてもよい。

【００１８】

【考案の効果】

本考案によればケーキ類の取り出し時には側壁部のうちの１つの側面板をジッ パー部に基づき切り開くことが出来るので、側部開口を通じてケーキ類の取り出 しを行うことが出来、ケーキ類の取り出し時の不便さを解消できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施形態を示す包装状態の斜視図で
ある。

【図２】同、下側から見た斜視図である。

【図３】同、ケーキ類の取り出し時の状態を示す斜視図
である。

【図４】本考案の他の実施形態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１…側壁部 ２…上蓋 ３…手提げ片 ４…係止フラップ ５…係止部 ６…底蓋 ７…折線 ８…ジッパー部 ９…罫線

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】側壁部の組立に追従して底蓋を自動的に組
   立てることが出来る手提げ付き包装箱において、側壁部
   を構成している前後左右の側面板のうちの少なくとも１
   つの側面板の両サイドに、上端から底部に至る長さのジ
   ッパー部を形成したことを特徴とする手提げ付き包装
   箱。
2. 【請求項２】上記ジッパー部がミシン目から形成されて
   いることを特徴とする請求項１記載の包装箱。
3. 【請求項３】両サイドに形成のジッパー部の下端を直線
   で結ぶように罫線が形成されていることを特徴とする請
   求項１又は２記載の包装箱。