JP3001516U - 横面開封可能な段ボール箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 段ボール箱に収納した物品をその箱の横面か
ら簡易手軽に取り出せるようにした横面開封可能な段ボ
ール箱に関する。 【構成】 段ボール箱の横面のうち、所定の一面に相当
する両側縦方向折り線に沿ってミシン目を付して構成さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、段ボール箱に収納した物品をその箱の横面から簡易手軽に取り出せ るようにした横面開封可能な段ボール箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の段ボール箱は、その中に収納された物品を取り出す場合は、開閉自在に 構成された折り返し蓋片を開放して上面を開け、そこから物品を取り出すのが普 通である。

【０００３】 しかし、段ボール箱の中に収納された物品によっては、その重量や大きさ、形 状等によって、上方向よりも横方向の方が取り出し易い場合がある。

【０００４】 このように、段ボール箱の横面より物品を取り出したい場合、通常、その横面 をカッターナイフ等の刃物で適宜切り裂いて開封するが、手元にそのような刃物 の用意がある場合はよいが、用意のない場合はその横面の開封は容易ではない。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案は、段ボール箱の横面を、上記のようなカッターナイフ等の刃 物の備えがない場合でも、手で簡易手軽に切り開きできるようにした横面開封可 能な段ボール箱を得ようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の如き観点に鑑みてなされたものであって、段ボール箱の横面 のうち、所定の一面に相当する両側縦方向折り線に沿ってミシン目を付してなる 横面開封可能な段ボール箱を提供しようとするものである。

【０００７】

【作用及び実施例】 以下、本考案一実施例の構成を図面を参照しながら説明する。 図１は、段ボール箱Ａを展開した全体の平面図であって、正面片１、該正面片 １の左右に一体に連続する互いに同幅の左側面片２と右側面片３、該左側面片２ の左側に一体に連続する前記正面片１と同幅の背面片４、該背面片４の左側に一 体に連続する小幅の糊代片５とが折り線２１、２２、２３、２４を介して連続成 形され、さらに前記正面片１、左側面片２、右側面片３、背面片４の各上下には それぞれ折り返し蓋片１１、１２、１３、１４が折り線３１、３２、３３、３４ を介して連続成形されている。

【０００８】 前記左側面片２の両側の折り線２１、２３に沿ってミシン目１０１、１０２が 付されている。

【０００９】 このような展開状態を有する段ボール箱体を、図２に示すように従来と同様に 組み立て、その上側と下側の折り返し蓋片の隙間をガムテープ等の接着テープａ で封じて立方体に構成する。

【００１０】 そして、開放するときは、図３に示すように、上側の接着テープａを剥し取っ てその上側の折り返し蓋片１１、１２、１３、１４を上方に開放して上面を開け る。そうして、左側面片２の折り返し蓋片１２を手で把持して外側に引っ張れば 図４に示すように、左側面片２がその両側のミシン目１０１、１０２に沿って断 裂し、それによって左側面が開放される。その開放された横面から物品を取り出 すことができる。

【００１１】 尚、上記においては、左側面を開放する場合について説明したが、それに限ら ず、他の側面を開放することも同様にして実施できるものである。

【００１２】

【考案の効果】

以上の説明により明らかなように、本考案によれば、段ボール箱の横面のうち 所定の一面に相当する両側縦方向折り線に沿ってミシン目を付してなるものであ るから、所定の横面を手で簡易迅速にして手軽に開放できるので、段ボール箱の 中に収納された物品によっては、適宜、その開放可能な横方向から容易に取り出 せるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案一実施例の段ボール箱を展開した状態を
示す全体の平面図である。

【図２】本考案一実施例の組み立てて接着テープで封じ
た状態を示す斜視図である。

【図３】本考案一実施例の上側の接着テープを剥し取っ
てその上側の折り返し蓋片を上方に開放して上面を開け
た状態を示す斜視図である。

【図４】本考案一実施例の所定の横面を開放した状態を
示す斜視図である。

【符号の説明】

Ａ 段ボール箱 １ 正面片 ２ 左側面片 ３ 右側面片 ４ 背面片 ５ 糊代片 １１、１２、１３、１４ 折り返し蓋片 ２１、２２、２３、２４ 折り線 ３１、３２、３３、３４ 折り線 １０１、１０２ ミシン目 ａ ガムテープ等の接着テープ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 段ボール箱の横面のうち、所定の一面に
   相当する両側縦方向折り線に沿ってミシン目を付してな
   ることを特徴とする横面開封可能な段ボール箱。