JPH0136370B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は焼肉料理の際に生じる焼煙、油粒子等
を屋外へダクト排気させることなく、本体内部に
て有害成分を除去処理せしめる様にしたロースタ
ーの消煙装置に関するものである。

従来かかるロースターとしては、特公昭57−
52050号公報に記載のロースターの排気システム
に見られる様にロースター本体の排気部に対し別
途床下に配設せしめた吸引作用される排気ダクト
を連繋せしめ、該排気ダクトを通して焼煙等の排
ガスを屋外へ排気せしめる様にした集中ダクト方
式が一般的であり、かかる排気システムにより焼
煙、油粒子等を有効的に排気せしめることが出来
るが、ロースター本体の設置箇所に対応して床下
には屋外に通じる排気ダクトを設備しなければな
らず、設備費が高くつくと共に配管工事に手間を
要し、ロースター本体の設置箇所が限定される等
の欠点を有していた。

本発明はかかる欠点に鑑み、ロースター本体の
燃焼部底部の排煙口に吸引用のフアンが装着され
た通気管を整流箱を介して連繋せしめると共に、
該整流箱の底部にはドレンボツクスを引き出し自
在に装着せしめ、上記通気管の流路中には電気集
塵ユニツトを引き出し自在に装着せしめると共
に、通気管の底部にはドレン受を引き出し自在に
配置せしめ、又電気集塵ユニツトの前部にはフイ
ルターを引き出し自在に介装せしめると共に、後
部には消臭ユニツトを引き出し自在に介装せし
め、フアンの吹出口を消音箱を連設してロースタ
ー本体の適宜個所に開口せしめた排気口に連繋せ
しめたロースターの消煙装置を提供して上記欠点
を解消せんとしたものにして、以下本発明の一実
施例を図面に基づいて説明すると、 １は焼肉等の調理用のロースター本体であり、
該ロースター本体１はテーブル２の略中央に配置
せしめた燃焼部３、該燃焼部３の下方に配置せし
めた消煙部４、該消煙部４の側方に配置せしめた
排気部５より構成せしめている。

燃焼部３はテーブル２に嵌合着装された外箱６
と、該外箱６の内部に所定間隔の吸引流路７が形
成される様にして内装配置せしめた内箱８より成
り、該内箱８の内部にはドレンパン９を着脱自在
に配設せしめると共に、ドレンパン９の上部には
ロストル１０を載置せしめ、該ロストル１０の下
方位置にはガスバーナー１１を装着せしめ、又外
箱６と内箱８の上端開口部にはトツププレート１
２を嵌合装着せしめ、該トツププレート１２の側
壁部に貫設せしめた吸引孔１３，１３ａ…を通し
て焼煙等を吸引流路７へ導入せしめる様に成して
いる。

尚、１４は二次空気の導入口である。

又、外箱６の底部には吸引流路７に連通する排
煙管１５を連設せしめ、該排煙管１５の端部を横
方向に延出せしめると共に、その先端を下方へ屈
曲せしめて吸引作用される排煙口１６と成してい
る。

次に消煙部４は、テーブル２を支持するキヤビ
ネツト１７の内部において燃焼部３の直下位置に
通気管１８を横方向に配置せしめ、該通気管１８
の一端部には排煙口１６に対向位置する様にして
上端を開口せしめた整流箱１９を連設せしめ、該
整流箱１９と排煙口１６との接合部２０は排煙口
１６の径に対し大径に設定せしめた整流箱１９の
上端開口部２１をオーバーラツプせしめる様にし
て所定間隔のスリツト２２を有せしめ、該スリツ
ト２２を外気の混入口と成し、又整流箱１９の底
部にはドレンボツクス２３を引き出し自在に装着
せしめている。

２４，２４ａは通気管１８の流路２５内に直列
状に装着配置せしめた電気集塵ユニツトであり、
該電気集塵ユニツト２４，２４ａは長方形状の基
盤２６に貫設せしめた多数の通気孔２７，２７ａ
…と該通気孔２７，２７ａ…内の中心部に配置さ
れた放電電極２８，２８ａ…より成り、該放電電
極２８，２８ａ…と通気孔２７，２７ａ…内面の
集塵電極２９，２９ａ…に対し所定の電圧を作用
せしめることにより両者間で放電させ、通気孔２
７，２７ａ…内を通過する焼煙等の粒子を帯電せ
しめて集塵電極２９，２９ａ…にて吸着除去せし
める様に成している。

又、電気集塵ユニツト２４，２４ａは通気管１
８の内面の上下に固着せしめたガイド部材３０，
３０ａ，３１，３１ａにより引き出し自在に支持
せしめると共に、通気孔２７，２７ａ…が水平軸
方向に対し傾斜する状態に支持せしめ、一方通気
管１８の底部にはドレン受３２を引き出し自在に
配置せしめて電気集塵ユニツト２４，２４ａより
滴下するドレンをガイド部材３１，３１ａ間に設
けた流出孔３３，３３ａ…を通して収容可能なら
しめている。

又、通気管１８の流路２５内において電気集塵
ユニツト２４，２４ａの上流側である通気管１８
と整流箱１９との間には除塵作用と整流作用を兼
用したフイルター３４を引き出し自在に介装せし
め、一方電気集塵ユニツト２４，２４ａの下流側
には活性炭若しくは活性炭および芳香剤が充填さ
れた消臭ユニツト３５を引き出し自在に介装せし
めている。

次に排気部５はキヤビネツト１７内の側方に配
置され、通気管１８の下流側端部に吸い込み口３
６を連通せしめる様にしてフアン３７を連設せし
めると共に、該フアン３７の上部に位置する吹出
口３８には容積大なる消音箱３９を連設せしめ、
該消音箱３９を介して吹出口３８をキヤビネツト
１７の側壁部適宜箇所に開口せしめた排気口４０
に連繋せしめている。

尚、４１は排気口４０に対し嵌合装着される排
気管である。

次に本発明に係るロースターの消煙装置の作用
について説明すると、ロストル１０上における調
理物の焼き上げに伴つて立ち上がる焼煙、油粒子
等の排ガスはフアン３７の吸引作用によりロスト
ル１０の上方両側の吸引孔１３，１３ａ…から内
箱８と外箱６との間の吸引流路７に吸引され、更
に排煙管１５を通じて排煙口１６から下方に配置
された整流箱１９内に至り、該整流箱１９内にお
いて粒径の大なる成分は下部のドレンボツクス２
３内に風向が変わることによる重力及び慣性力に
より自重落下するか若しくは整流箱１９と通気管
１８との間に配置されたフイルター３４に衝突し
て落下除去される。

又、排ガスが排煙口１６から整流箱１９内に吸
引される過程においてスリツト２２から外気が混
入され、かかる外気の混入により排ガス温度の低
下が図られる。

続いて排ガスは整流箱１９から通気管１８内へ
吸引される過程において排ガス流の屈曲によつて
短絡化して通気密度の不均一による浄化効率の低
下を解消するために整流箱１９内およびフイルタ
ー３４にて整流化されて通気管１８の開口面積に
対する通気密度が均一化されてフイルター３４、
電気集塵ユニツト２４，２４ａ、消臭ユニツト３
５の効率化が図られると共に、フイルター３４に
て排ガス中の比較的大径の粒子成分が除去され
る。

そして焼煙、油等の微細粒子を含む排ガスは先
ず前段の電気集塵ユニツト２４に至り、通気孔２
７，２７ａ…を通過する過程において微細粒子が
中心の放電電極２８，２８ａ…の放電作用により
マイナス電荷に帯電され、帯電されると同時にプ
ラス側である通気孔２７，２７ａ…内周壁の集塵
電極２９，２９ａ…に吸着除去され、該集塵電極
２９，２９ａ…に蓄積した微細粒子は電気集塵ユ
ニツト２４の傾斜方向に順次流れて流出孔３３，
３３ａ…を通して底部のドレン受３２内に落下収
容され、続いて電気集塵ユニツト２４を通過した
排ガスは後段の電気集塵ユニツト２４ａを通過す
る過程において同様に微細粒子成分が電気集塵除
去され、更に排ガスは通気管１８内において電気
集塵ユニツト２４，２４ａの下流側に配置された
消臭ユニツト３５を通過する過程において活性炭
により消臭作用されると共に、芳香剤により香付
けされて順次後続の排気部５へ吸引される。

続いて排ガスはフアン３７を通して電気管１８
から消音箱３９内へ至り、該消音箱３９内でフア
ン３７の吹き出し音が消音されて排気口４０より
クリーンなガスとして室内に直接排気されるので
ある。

尚、排ガス中より除去した油分等の清掃に際し
てはドレンボツクス２３、電気集塵ユニツト２
４，２４ａ、ドレン受３２、フイルター３４、消
臭ユニツト３５が夫々引き出し操作により取り外
し自在であるため、これら各部を取り外すことに
より容易に清掃可能である。

要するに本発明は、ロースター本体１の燃焼部
３底部の排煙口１６に吸引用のフアン３７が装着
された通気管１８を整流箱１９を介して連繋せし
めると共に、該整流箱１９の底部にはドレンボツ
クス２３を引き出し自在に装着せしめ、上記通気
管１８の流路２５中には電気集塵ユニツト２４，
２４ａを引き出し自在に装着せしめると共に、通
気管１８の底部にはドレン受３２を引き出し自在
に配置せしめ、又電気集塵ユニツト２４，２４ａ
の前部にはフイルター３４を引き出し自在に介装
せしめると共に、後部には消臭ユニツト３５を引
き出し自在に介装せしめ、フアン３７の吹出口３
８を消音箱３９を連設してロースター本体１の適
宜個所に開口せしめた排気口４０に連繋せしめた
ので、燃焼部３より発生する焼煙、油粒子等の排
ガスを通気管１８内へ吸引除去せしめて整流箱１
９内に至り、該整流箱１９内において粒径の大な
る成分は下部のドレンボツクス２３内に風向が変
わることによる重力及び慣性力により自重落下す
るか若しくは整流箱１９と通気管１８との間に配
置されたフイルター３４に衝突して落下除去する
ことが出来、続いて排ガスは整流箱１９から通気
管１８内へ吸引される過程において排ガス流の屈
曲によつて短絡化して通気密度の不均一による浄
化効率の低下を解消するために整流箱１９内およ
びフイルター３４にて整流化されて通気管１８の
開口面積に対する通気密度が均一化されてフイル
ター３４、電気集塵ユニツト２４，２４ａ、消臭
ユニツト３５の効率化が図られると共に、フイル
ター３４にて排ガス中の比較的大径の粒子成分を
除去することが出来、そして排ガスは電気集塵ユ
ニツト２４，２４ａに至り、排ガスに混在する焼
煙、油粒子等の有害成分を帯電作用により集塵電
極２９，２９ａ…に対し効率良く電気的に吸着除
去せしめることが出来、更に排ガスは消臭ユニツ
ト３５を通過する過程において活性炭により消臭
作用すると共に、芳香剤により香付けすることが
出来、続いて排ガスはフアン３７を通して通気管
１８から消音箱３９内へ至り、該消音箱３９内で
フアン３７の吹き出し音が消音されて排気口４０
よりクリーンなガスとして室内排気せしめること
が出来、よつて排ガス中の有害成分の除去をロー
スター本体１の内部機構のみにて処理出来るた
め、従来の集中ダクト方式の様に別途床下へのダ
クト配管を要することなく設備費の低減を図らし
めることが出来ると共に、ロースター本体１の設
置箇所が限定されず配置替えも自由に行わしめる
ことが出来、又排ガスはクリーンなガスとして室
内に還元されるため、冷暖房負荷を軽減出来るの
である。

又、電気集塵ユニツト２４，２４ａを水平軸方
向に対し傾斜する状態に装着せしめているために
集塵電極２９，２９ａ…に蓄積した微細粒子は電
気集塵ユニツト２４，２４ａの傾斜方向に順次流
れて流出孔３３，３３ａ…を通して底部のドレン
受３２内に落下収容されると共に、電気集塵ユニ
ツト２４，２４ａの機能底下を防止せしめること
が出来、又ドレンボツクス２３、電気集塵ユニツ
ト２４，２４ａ、ドレン受３２、フイルター３
４、消臭ユニツト３５を引き出し自在に装着せし
めているために、排ガス中より除去した油分等の
清掃に際してはこれらの各部を取り外すことによ
り容易に清掃出来るのである。

又、通気管１８は燃焼部３の直下位置に配置
し、通気管１８内の電気集塵ユニツト２４，２４
ａは複数のものを直列配置せしめたので、ロース
ター本体１のコンパクト設計上通気管１８の径を
小径にするのに伴つて通気管１８内における排ガ
スの流速が増大しても、電気集塵ユニツト２４，
２４ａにおける排ガスの通過滞留時間、即ち電気
集塵作用時間が減少することなく有害成分の効率
的な集塵除去を図らしめることが出来、従つて高
さ方向に制限のあるコンパクトな座敷用のロース
ター本体１に対しても無理なく適用せしめること
が出来る等その実用的効果甚だ大なるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示すものにして、第１
図は本発明に係るロースターの消煙装置の断面
図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図である。 １……ロースター本体、３……燃焼部、１８…
…通気管、２４，２４ａ……電気集塵ユニツト、
２５……流路、３４……フイルター、３７……フ
アン、３８……吹出口、４０……排気口。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ロースター本体の燃焼部底部の排煙口に吸引
   用のフアンが装着された通気管を整流箱を介して
   連繋せしめると共に、該整流箱の底部にはドレン
   ボツクスを引き出し自在に装着せしめ、上記通気
   管の流路中には電気集塵ユニツトを引き出し自在
   に装着せしめると共に、通気管の底部にはドレン
   受を引き出し自在に配置せしめ、又電気集塵ユニ
   ツトの前部にはフイルターを引き出し自在に介装
   せしめると共に、後部には消臭ユニツトを引き出
   し自在に介装せしめ、フアンの吹出口を消音箱を
   連設してロースター本体の適宜個所に開口せしめ
   た排気口に連繋せしめたことを特徴とするロース
   ターの消煙装置。 ２ 通気管は燃焼部の直下位置に配置され、通気
   管内の電気集塵ユニツトは複数のものが直列配置
   されていることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載のロースターの消煙装置。