JPH0136147Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プリント回路板における電気的接続
状態を検査するためのプリント回路板検査装置に
関するものである。

従来、プリント回路板の検査を行なう場合、プ
リント回路板のスルーホールに検査器に接続され
た接触子等を挿入し、プリント回路板と検査器と
を電気的に接続して、その間の電気的導通状態を
検知することが行なわれている。

即ち、第１図に示すように、プリント回路板１
のスルーホール２の内径より大きい径でかつ先細
り状に形成された接触子３を挿入することによ
り、接触子３とスルーホール２の周縁部の導体２
ａとの電気的導通を検出するものである。

ところで、前記プリント回路板１が例えばフレ
キシブルプリント回路板のように可とう性を有す
る場合にはプリント回路板１を検査台等の支持面
４によつて支持することが必要である。しかしな
がらフレキシブルプリント回路板はその厚さが約
50〜200ミクロンメートル程度ときわめて薄いた
めに、第２図に示すように接触子３を挿入しよう
とすると支持面４に阻止されて、接触子３とスル
ーホール２の周縁部の導体２ａとの接触が検出で
きなくなる不具合があつた。

本考案は前述事情を考慮してなされたもので、
その目的とするところは、接触信頼性の高いプリ
ント回路板検査装置を提供することである。

以下本考案を図面に示す実施例に基づいて説明
する。

第３図において符号５は、検査台であり、この
検査台５の上面にはプリント回路板１を載置する
ための平面状の支持面６が設けられ、この支持面
６には例えば第４図に示すようなプリント回路板
１のスルーホール２…の位置に合わせた多数の円
形ストレート穴状の窪部７…が設けられる。また
前記検査台５には、支持面６の面と直交する方向
に延びた複数のガイド用突起８…が設けられ、こ
れら突起８…に上下動自在に移動板９が支持され
る。この移動板９には前記窪部７…と対向して、
その中に挿入される前記先細り状の接触子３…が
設けられ、これら接触子３…は、図示略の検査器
に接続されて、例えば相互間の全ての電気的導通
を検出したときに、プリント回路板１が良品であ
ると判定するものである。そして、これら接触子
３…の長さは、窪部７の深さ寸法より大きい。

以上のように構成されたプリント回路板検査装
置において、プリント回路板１を前記支持面６に
支持させ、前記移動板９を支持面６に接近させる
ことにより、多数の接触子３…をスルーホール２
に同時に挿入し、電気的導通を検出したとき、プ
リント回路板１の厚さがほぼ０に近い寸法であつ
たとしても、前記窪部７…の作用によつて接触子
３はスルーホール２を貫通し、さらに前記スルー
ホール２の周縁部の導体２ａと接触するまで深く
挿入されることになる（第５図参照）。またこの
接触時に、プリント回路板１のスルーホール２の
周辺は、支持面６によつて支持されているから、
接触子３の押圧力により平面状態となり、安定し
た検査を行なうことができる。

なお、前述の実施例において、窪部７の形状を
ストレート穴状としたが、これに限らず例えば第
６図に示すように、傾斜した窪部７の内面によつ
て接触子３を実線で示す正確な位置に矯正するよ
うにしたり、あるいはテーパ穴状、半球状、支持
面６に溝を切つたもの等としてもよい。

以上説明したように本考案によれば、プリント
回路板の厚さにかかわらず、スルーホールの周縁
部の導体と接触子とを確実に接触させ得るから、
検査対象プリント回路板の範囲を拡大することが
できるとともに信頼性の高いプリント回路板検査
装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来例の説明図、第３図
は本考案の一実施例の斜視図、第４図は本考案が
通用される一検査対象プリント回路板の平面図、
第５図および第６図は各々本考案の一実施例およ
び他の実施例の要部の拡大断面図である。 １……プリント回路板、２……スルーホール、
３……接触子、６……支持面、７……窪部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリント回路板１のスルーホール２に接触子３
   を挿入して電気的接続状態を検査する装置におい
   て、前記プリント回路板を受ける支持面６に、前
   記スルーホールを貫通した接触子の突出部分が挿
   入される窪部７を設けたことを特徴とするプリン
   ト回路板検査装置。