JPH0135763Y2 - - Google Patents

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JPH0135763Y2
JPH0135763Y2 JP1981005196U JP519681U JPH0135763Y2 JP H0135763 Y2 JPH0135763 Y2 JP H0135763Y2 JP 1981005196 U JP1981005196 U JP 1981005196U JP 519681 U JP519681 U JP 519681U JP H0135763 Y2 JPH0135763 Y2 JP H0135763Y2
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spindle
shaft
eccentric
boring bar
center axis
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、エキセントリツクボーリングスピン
ドルヘツドに関し、ワークの加工位置に対応して
刃物を備えるボーリングバーの偏心量及び軸方向
位置を、高精度加工を保証しつつ伸縮自在とした
ものである。
「従来技術と問題点」 エキセントリツクボーリングスピンドルヘツド
を備えたボーリング装置の一例として、実公昭33
−1587号公報が提供されている。このボーリング
装置は、エンジンのクランクケースの軸受孔等の
如く、クランクケースの長さが非常に長くなつて
も複数個のクランク軸受孔のセンターリング精度
を高く保証すべく、ボーリングバーの振れやビビ
リを防止する複数個の偏心ブツシユでボーリング
バーを承持させたものである。
そして、その構造は、実公昭33−1587号に見る
如く、偏心した軸受孔17を有する偏心ブツシユ
4を孔刳バー6を支える軸受体2,3に嵌め込み
孔刳バー6を軸架するようにしたボーリング装置
にして、前記偏心ブツシユ4に偏心した軸受孔1
7に接続せしめてバイト通過溝5を穿設すると共
に両端並に中間軸受体2,3のそれぞれに各別に
回転自在に装着せられた前記偏心ブツシユ4,4
に設けた歯車15,15のそれぞれの共通の操作
用連結軸10に固着したピニオン歯車9,9に噛
合するものである。
上記ボーリング装置の欠点は、同一内径の孔加
工に限られることに限定されることである。
ところで、最近本考案図面の第1〜3図に示す
ような、ボーリングバーによる加工法が、盛んに
行われている。第1図のような長さの長いワーク
1の太線示内周面A,B,CおよびB,C孔に続
くフランジ面B′,C′を第2図のような3個のチツ
プa,b,cを植設したボーリングバー2により
加工する場合、ボーリングバー2をエキセントリ
ツクボーリングスピンドルヘツドに装着して例え
ば第3図の態様の如く加工する方法が知られてい
る。第3図の加工方法は、先ずボーリングバー2
の回転中心軸線Y1と中心軸線Y2とを図示しない
エキセントリツクボーリングスピンドルヘツドを
介して一致させ、而も図示実施例では、これ等の
中心軸線Y1,Y2かつワーク1の中心軸線とも互
いに重合した状態にて該ボーリングバー2をワー
ク1内に上方から突つ込んで所定位置迄降下させ
(第3図イ参照)、この状態からボーリングバー2
の中心軸線Y2を徐々に回転中心軸線Y1から偏心
移動させ、その偏心量が第3図ロの如く所定の
“d”に達するとボーリングバー2を徐々に引き
上げ、第3図ハの如く、チツプcの先端が孔Cに
続くフランジ面C′に到達した後は再びボーリング
バー2の中心軸線Y2を回転中心軸線Y1側に近付
け、Y1,Y2が第3図ニの如く一致した状態に復
すと、ボーリングバー2を更に上動してワーク1
内から抜き去ることにより、ボーリングバーの偏
心移動中において、フランジ面C′およびB′を、又
引き上げ動作中において孔A,B,Cを夫々対応
するチツプa,b,cにより、ボーリングバーと
ワークが干渉することなしに切削加工するもので
ある。このようにワークの複雑な内面加工を単一
のボーリングバーにより単一の加工で仕上げる事
は、段取換えしたり、2工程以上に分けて加工作
業するものに比し、作業効率はもとより、高精度
の同芯度や直角度が期待できることから、近時盛
んに採用されるに至つている。ところがボーリン
グバー2は所謂エキセントリツクなすりもみ運動
を行うのに加え、ワーク長さが長大で、ボーリン
グバーのL/Dが所定値以上の限界を越えるとボ
ーリングバー自体の剛性劣化に伴う撓み等が原因
でビビリ振動や加工誤差を生じ、極めて精度の高
い製品には応じ切れないといつたこともある。
「問題点を解決するための手段、作用」 本考案は、上記の如く、ワークに対して軸方向
に異なる位置にある孔及び異なる孔寸法の加工を
するエキセントリツクボーリングスピンドルヘツ
ドにおいて、スピンドル5に穿設したスピンドル
の回転中心と同心の内孔5aに、ロータリシリン
ダー12により往復動され軸方向にのみ摺動可能
に挿嵌したシヤフト13に規定の偏心量をもたせ
たヘリカルスプライン14を固定し、ヘリカルス
プライン14と咬合うスプラインナツト15とス
プラインナツト15と一体となる軸体16及びボ
ーリングバー2により、スピンドル5の回転中心
に対しチツプa,b,cの半径Rを変更させ、ス
ピンドル5の回転中心軸線の延長上に回転中心軸
線をもつ偏心軸34を軸受36,37によつて回
転自在に支持すると共に、この偏心軸34とスピ
ンドル5との間を歯車伝達部材等を含む各種の動
力伝達部材を介して同期回転すべく連結し、更に
上記偏心軸34に付設される内孔34aは、その
中心軸線が前記スピンドル5の回転中心軸線に対
し規定量偏心させることによつて、前記スピンド
ル5の先端に規定量偏心させて装着されるボーリ
ングバー2の中心軸線と互に一致するよう穿設
し、該内孔34aによりボーリングバー2の下方
延長部2′を受承するように形成し、かつボーリ
ングバーの軸方向位置が自在に調節できるエキセ
ントリツクボーリングスピンドルヘツドを提供せ
んとするものである。
これにより、ワーク内の複雑な内面加工を単一
のボーリングバーにより単一工程で仕上げること
ができ、仕上精度も良いという作用がある。
「実施例」 以下、第4図に示すエキセントリツクスピンド
ルヘツドの一実施例を詳細に説明する。全体を符
号3で示すヘツド本体は、図において上下動する
スライドユニツトのサドル4に搭載され固定され
ている。この本体3にはスピンドル5が、その上
部に固定したプーリ6、ベルト7、プーリ8を介
してモータ9により回転すべく嵌合している。な
お、10,11はスピンドル5を支承する軸受で
ある。このスピンドル5に穿設する内孔5aは、
その中心線がスピンドルの回転中心線に対し一致
して穿設されている。内孔5aにはロータリシリ
ンダー12のロツドと結合したシヤフト13、こ
のシヤフト13に偏心量“d”をもたせて一体に
連結したヘリカルスプラインシヤフト14、この
ヘリカルスプラインシヤフト14と咬合うヘリカ
ルスプラインナツト15を一端に固定した軸体1
6等が設置されている。これ等ヘリカルスプライ
ンシヤフト14およびナツト15並に軸体16の
共通の軸心は第4図に示すように前記スピンドル
5の回転中心に対し“d”だけ偏心した位置にあ
る。前記シヤフト13の下部軸方向外周に刻設し
たキー溝17にはスピンドル5に固定したキー1
8が嵌入し、又軸体16の前端面には前述したよ
うなボーリングバー2が固定されている。なお、
19はロータリシリンダー12の回り止め用のブ
ラケツト台である。
この装置において、モータ9が起動すると、ス
ピンドル5と、スピンドル内孔5aに配設された
各部品およびボーリングバー2はスピンドル5の
回転中心線を中心として一体となつて回転する。
従つて、この場合チツプaについてみると、その
有効加工半径はRとなる。そしてモータ起動中に
ロータリシリンダー12が図示状態より縮少動す
るとシヤフト13はキー18に回転のみ拘束され
てそのまま後退する。軸体16はヘリカルスプラ
インシヤフト14およびナツト15によつてスピ
ンドル5に対し相対的に回転する。軸体16およ
びボーリングバー2は偏心量dが一定のまま偏心
軸線を中心としてスピンドル5に対し相対回転を
するため、チツプa,b,cの有効加工半径が変
化し、第3図イ〜ニに示した様にボーリングバー
を制御して複雑厄介なる内面加工をすることがで
きるものである。
次に本考案によるボーリングバー先端支持装置
を説明する。前記本体3は、第4図示の様にボー
リングバー2の駆動するための部材以外に後述す
る部材を内蔵する突出部分3′が並設されている。
この突出部分3′の上方には、筒状の軸20が軸
受21,21により回転可能に嵌合し、この軸2
0の外周面に連設した歯車22は中間歯車23を
介して前記スピンドル5に固定した歯車24に連
結する。この軸20の上端面には、この軸20内
に挿入したスプライン軸25の上端をプレート2
6、ボルト27を介して固定する。このスプライ
ン軸25を包囲して下方に延びる筒体28は、そ
の上部にスプライン軸25との咬合部28′を形
成すると共に下端はカツプリング29を介してハ
ウジング30内に回転自在に支持された軸31と
連結している。この軸31の下端には前記歯車2
2と同一サイズの歯車32を装着し、この歯車3
2は同じく上記中間歯車23と同一サイズの中間
歯車33を介して偏心軸34の歯車35と咬合
う。なお、36,37は偏心軸34を回転自在に
支承する軸受である。この偏心軸34の回転中心
は前記スピンドル5の回転中心と同一軸線上に設
置すると共にその内孔34aにおける中心線を前
記ボーリングバー2並に軸体16等の中心線と同
一軸線上即ち図に示す一直線に延びた回転中心軸
線“X”に対し“d”だけ偏心した位置に設け
る。従つて、偏心軸34は2組の歯車伝達部材並
にスプライン軸25、筒体28、軸31を介して
前記スピンドル5と同期して、一直線に延びた回
転中心軸線“X”を中心として回転する。
次にこの装置の動作を説明する。上述したよう
に偏心軸34はスピンドル5と同期回転すると同
時に、その回転中心をスピンドル5の回転中心と
一直線上に配設すると共に内孔34aの中心軸線
をボーリングバー2の中心軸線と一致させた結
果、ボーリングバー2の下方延長部2′は偏心軸
34の内孔34aに嵌合保持される。従つてボー
リングバー2のチツプa,b,cから切削反力を
受けても、ボーリングバーが撓んだりビビリ振動
する恐れがなく精度の高い加工面が得られる。
なお、図示状態はサドル4が最下端位置にあ
り、この状態からサドル4が上動するとボーリン
グバー2の下方延長部2′は偏心軸34の内孔3
4a内を摺動し、一方スプライン軸25はカツプ
リング29に連結した筒体28内を摺動しながら
所望の内面加工を行う。そしてボーリングバー2
の下方延長部2′は少く共その直径の1〜2倍程
度の長さが偏心軸34によつて支持されている間
に全加工を終了するようにし、かつ又サドル4が
フルストローク後退した時、即ち、ボーリングバ
ーが最大限に伸長したときもスプライン軸25が
筒体28との間の咬合いを外さないような長さに
設定されているものである。
「効果」 本考案のエキセントリツクボーリングスピンド
ルヘツドは、上述のように構成したのであるか
ら、ワーク内の複雑な内面加工を単一のボーリン
グバーにより単一工程で仕上げることができ、か
つボーリングバーの先端支持で高精度であること
は勿論のこと、2工程以上に分けて加工作業する
ものに比し、作業効率はもとより、高精度の同心
度や直角度が期待できるし、ボーリングバーの伸
緒構成もシンプルにまとめられている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るエキセントリツクボーリ
ングスピンドルヘツドによつて加工されたワーク
の縦断面図、第2図はそのボーリングバーの正面
図、第3図イ,ロ,ハはワークの加工工程を説明
する断面図、第4図は本考案の一実施例を示すエ
キセントリツクボーリングスピンドルヘツド装置
の全体を示す縦断面図である。 1……ワーク、2……ボーリングバー、2′…
…ボーリングバーの下端延長部、3……ヘツド本
体、4……サドル、5……スピンドル、5a,3
4a……内孔、9……モータ、10,11,2
1,36,37……軸受、d……偏心量、12…
…ロータリシリンダー、13……シリンダシヤフ
ト、14……ヘリカルスプライン、15……ナツ
ト、16……軸体、17……キー溝、18……キ
ー、19……ブラケツト台、a〜c……チツプ、
25……スプライン軸、28……筒体、28′…
…咬合部、31……軸、34……偏心軸、22,
23,24,32,35……歯車、R……有効加
工半径。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ワークに対して軸方向に異なる位置にある孔及
    び異なる孔寸法の加工をするエキセントリツクボ
    ーリングスピンドルヘツドにおいて、スピンドル
    5に穿設したスピンドルの回転中心と同心の内孔
    5aに、ロータリシリンダー12により往復動さ
    れ軸方向にのみ摺動可能に挿嵌したシヤフト13
    に規定の偏心量をもたせたヘリカルスプライン1
    4を固定し、ヘリカルスプライン14と咬合うス
    プラインナツト15とスプラインナツト15と一
    体となる軸体16及びボーリングバー2により、
    スピンドル5の回転中心に対しチツプa,b,c
    の半径Rを変更させ、スピンドル5の回転中心軸
    線の延長上に回転中心軸線をもつ偏心軸34を軸
    受36,37によつて回転自在に支持すると共
    に、この偏心軸34とスピンドル5との間を歯車
    伝達部材等を含む各種の動力伝達部材を介して同
    期回転すべく連結し、更に上記偏心軸34に付設
    される内孔34aは、その中心軸線が前記スピン
    ドル5の回転中心軸線に対し規定量偏心させるこ
    とによつて、前記スピンドル5の先端に規定量偏
    心させて装着されるボーリングバー2の中心軸線
    と互に一致するよう穿設し、該内孔34aにより
    ボーリングバー2の下方延長部2′を受承するよ
    うに形成し、かつボーリングバーの軸方向位置が
    自在に調節できるエキセントリツクボーリングス
    ピンドルヘツド。
JP1981005196U 1981-01-16 1981-01-16 Expired JPH0135763Y2 (ja)

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JPS57118104U JPS57118104U (ja) 1982-07-22
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