JP2837034B2 - 研削装置 - Google Patents

研削装置

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JP2837034B2
JP2837034B2 JP4194295A JP19429592A JP2837034B2 JP 2837034 B2 JP2837034 B2 JP 2837034B2 JP 4194295 A JP4194295 A JP 4194295A JP 19429592 A JP19429592 A JP 19429592A JP 2837034 B2 JP2837034 B2 JP 2837034B2
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▲ひろ▼司 本田
國昭 大熊
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カムシャフト等の軸部
材を回転駆動させてその外周部に研削加工を施す研削装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】軸部材、例えばカムシャフトのカムを研
削加工する場合、一般的に以下の方法が行われている。
すなわち、まず、カムシャフトの両端が主軸と心押台と
により軸支された状態で、前記主軸の回転作用下に該カ
ムシャフトが回転駆動されるとともに、円板状砥石が回
転駆動される。そして、マスタカムとフォロアローラの
案内作用下に主軸を支持する揺動台が揺動され(特開昭
53−51593号公報参照)、あるいは数値制御装置
の作用下に砥石が移動され(特開昭54−68589号
公報参照)、前記回転されているカムシャフトのカムの
研削加工が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の各従
来技術では、カムシャフトの一端側を支持する主軸を介
してこのカムシャフトを回転させている。このため、カ
ムシャフトの他端側(心押台側)のカムに研削加工を行
う際、前記カムシャフトに捩じれや撓みが発生し易く、
これによってビビリ等による研削精度の低下が惹起され
るとともに、該カムシャフトを高速回転させることがで
きずにカムの研削加工の効率化が達成困難となるという
問題が指摘されている。特に、長尺なカムシャフトにお
いては、この種の不具合が相当に顕著なものとなってし
まうとともに、カムの位相ずれが生じるおそれがある。
そこで、砥石の反対側にワークレストを配置させ、この
ワークレストでカムシャフトを保持する工夫がなされて
いるが、捩じれの発生を抑えることはできないという問
題がある。
【0004】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、ワークレスト等を用いることなく簡単な構成で軸
部材を高精度かつ効率的に研削加工することができると
ともに、種々の異なる軸部材に容易に対応することが可
能な研削装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、回転駆動される砥石を介して軸部材の
外周部の所定の部分を研削加工する研削装置であって、
前記軸部材の両端を回転自在に支持し、かつ、基台に固
着される固定フレームを有するセンタ支持機構と、複数
の把持部材を該軸部材の軸心に向かって進退させて前記
軸部材の一方の外周部を把持させるためのシリンダ部が
設けられた第1回転中空主軸と前記軸部材の一方の外周
を把持して回転駆動される前記第1回転中空主軸を回
転自在に配設する第1ハウジングとを有する第1回転伝
達機構と、複数の把持部材を前記軸部材の軸心に向かっ
て進退させて前記軸部材の他方の外周部を把持させるた
めのシリンダ部が設けられた第2回転中空主軸と前記軸
部材の他方の外周部を把持して回転駆動される前記第2
回転中空主軸を回転自在に配設する第2ハウジングとを
有する第2回転伝達機構と、 前記第1及び第2回転伝達
機構を保持し、前記基台に対して前記軸部材の軸線方向
にそれぞれ個別に進退自在な第1及び第2スライドテー
ブルを有し、かつ、前記センタ支持機構とは独立して該
軸部材の軸線方向に移動させるための変位機構と、を備
えることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明に係る研削装置では、軸部材の両端がセ
ンタ支持機構を介して回転自在に支持された状態で、回
転伝達機構を構成するシリンダ部を介して軸部材の外周
部が複数の把持部材で把持される。そして、回転中空主
軸と軸部材とが一体的に回転駆動され、回転駆動されて
いる砥石を介して前記軸部材の外周部の所定の部分に研
削加工が施される。その際、ハウジングおよび回転中空
主軸が、変位機構を介しセンタ支持機構とは独立して軸
部材の軸線方向に移動可能であり、この回転中空主軸に
設けられた把持部材により該軸部材の所望の外周部を把
持することができる。従って、研削部位に対応して軸部
材を強固に保持することが可能になるとともに、種々の
寸法の異なる軸部材にも容易に対応することができる。
【0007】
【実施例】本発明に係る研削装置について実施例を挙
げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0008】図1および図2において、参照符号10
は、第1の実施例に係る研削装置を示す。この研削装置
10は、軸部材であるカムシャフト12の両端を回転自
在に支持するセンタ支持機構14と、このカムシャフト
12の軸線と平行な回転軸線を有する砥石16の両側部
に近接して該カムシャフト12の外周部を把持し前記カ
ムシャフト12を回転可能な第1および第2回転伝達機
構18、20と、この第1および第2回転伝達機構1
8、20に回転力を付与する駆動機構22と、前記第1
および第2回転伝達機構18、20を同期的に回転駆動
させるための同期回転機構24と、前記第1回転伝達機
構18を、前記センタ支持機構14とは独立して該カム
シャフト12の軸線方向(矢印AおよびB方向)に移動
させるための変位機構25とを備える。なお、図1は、
第1および第2回転伝達機構18、20と駆動機構22
と同期回転機構24とを展開した縦断面説明図であり
(図2中、I−I線断面図)、これらの実際の配置関係
は、図2に示されている。 研削装置10を構成する基
台26上に取付台28が固着され、この取付台28にセ
ンタ支持機構14を構成する固定フレーム30a、30
bが装着される。固定フレーム30a、30bは、略円
筒状を有しており、この固定フレーム30aには、上方
側から砥石16とは反対側に大きく切り欠いて開口部3
2が設けられている。
【0009】固定フレーム30aには、移動手段34を
構成するサーボモータ36が固着されており、このサー
ボモータ36に連結されたボールねじ38が移動体40
にねじ込まれている。この移動体40の上下両側には、
ガイドロッド42a、42bが係合するとともに、この
ガイドロッド42a、42bは、固定フレーム30aに
摺動自在に支持される。移動体40の先端部に、ボール
ねじ38と同軸的に先鋭状支持軸44が回転自在に設け
られ、この支持軸44の軸線に交差する軸線を有する位
相決め部材46が、移動体40に対し図示しないシリン
ダを介して進退自在に配設される。
【0010】固定フレーム30bには、従動手段48を
構成するシリンダ50が固着され、このシリンダ50か
ら延びるロッド52に移動体54が固定される。この移
動体54には、ロッド52と同軸的に先鋭状支持軸55
が回転自在に配設される。この支持軸55と44とは、
カムシャフト12の両端をセンタ支持するとともに、こ
のカムシャフト12は、複数のジャーナル部56と複数
のカム58とを有している。
【0011】第1回転伝達機構18は、固定フレーム3
0b側に固着されるハウジング60と、このハウジング
60内に配設されて回転駆動される回転中空主軸62
と、この回転中空主軸62に設けられる複数のシリンダ
部64a乃至64cと、前記シリンダ部64a乃至64
cの作用下にカムシャフト12の軸心に向かって進退し
このカムシャフト12の外周部を把持するための複数の
ロッド(把持部材)66a乃至66cとを備える。
【0012】ハウジング60は、軸線方向に長尺かつ多
段に構成されており、このハウジング60の端部に変位
機構25を構成するピストン部70が設けられる。この
変位機構25は、前記ピストン部70と、ハウジング6
0の外周部と固定フレーム30bとの間に形成されるシ
リンダ室72aと、このハウジング60内に配設された
円筒体74とピストン部70との間に形成されるシリン
ダ室72bとを有するシリンダ手段を備える。固定フレ
ーム30bにシリンダ室72aに連通する圧油通路76
aが設けられる一方、円筒体74にシリンダ室72bに
連通する圧油通路76bが設けられる。
【0013】ハウジング60には、圧油通路78a、7
8bが形成され、この圧油通路78a、78bの一端側
が、図示しない圧油供給源に連通するとともに、該圧油
通路78a、78bの他端側が、回転中空主軸62の外
周面に並列に設けられた周溝80a、80bに連通す
る。図3に示すように、回転中空主軸62には、所定角
度間隔ずつ離間してシリンダ部64a乃至64cが設け
られており、このシリンダ部64a乃至64cを構成す
るシリンダ室82a乃至82cおよび84a乃至84c
に周溝80aおよび80bが連通する。シリンダ室82
a乃至82cおよび84a乃至84cは、ピストン86
a乃至86cにより分離形成されており、このピストン
86a乃至86cからは、回転中空主軸62の中心方向
に向かってロッド66a乃至66cが延びている。
【0014】回転中空主軸62の外周部には、ギヤ部9
0が形成され、このギヤ部90に近接して前記回転中空
主軸62とハウジング60との間に軸受92が配設され
る。図4に示すように、軸受92の外周側端部は、ハウ
ジング60にねじ止めされた第1係止部材94に保持さ
れるとともに、この軸受92の内周側端部は、回転中空
主軸62に螺着された第2係止部材96に保持される。
この第1係止部材94の内周部に周溝98が形成され、
第2係止部材96の外周部に設けられたリング状突起部
100が前記周溝98に挿入されることにより、軸受9
2側への研削屑等の侵入を防止するよう構成されてい
る。
【0015】一方、固定フレーム30a側に設けられる
第2回転伝達機構20は、上記第1回転伝達機構18と
略同様に構成されるものであり、同一の参照符号は同一
の構成要素を示し、その詳細な説明は省略する。この第
2回転伝達機構20は、軸線方向に比較的短尺なハウジ
ング60aと回転中空主軸62aとを備え、このハウジ
ング60aが固定フレーム30aに固着されており、変
位機構は設けられていない。
【0016】駆動機構22は、取付台28に固着される
モータ102を備え、このモータ102の回転軸に軸着
されるギヤ104が、第1アイドルギヤ106に噛合す
るとともに、この第1アイドルギヤ106が、第1回転
伝達機構18を構成する回転中空主軸62のギヤ部90
に噛合する。第1アイドルギヤ106は、同期回転機構
24を構成しており、この第1アイドルギヤ106が一
端に固着される回転軸108は、取付台28に軸受11
0、110を介して回転自在に支持される。この回転軸
108の他端に第2アイドルギヤ112が固着され、こ
の第2アイドルギヤ112が第2回転伝達機構20を構
成する回転中空主軸62aのギヤ部90に噛合する。
【0017】砥石16は、可動台114に対して回転可
能に装着されており、この可動台114が、基台26上
でカムシャフト12の軸線方向と交差する方向に進退自
在に配設されている(図2参照)。
【0018】次に、このように構成される第1の実施例
に係る研削装置10の動作について説明する。
【0019】まず、カムシャフト12が、センタ支持機
構14を構成する固定フレーム30aの開口部32から
この固定フレーム30a内に挿入され、その両端が移動
手段34を構成する支持軸44と従動手段48を構成す
る支持軸55とに保持される。その際、移動体40が、
移動手段34を構成するサーボモータ36の駆動作用下
にその軸線方向に位置調整されるとともに、図示しない
シリンダの作用下に位相決め部材46が進出されてカム
シャフト12の位相合わせが行われる。
【0020】そこで、第1および第2回転伝達機構1
8、20が駆動されてカムシャフト12の、例えばジャ
ーナル部56が把持される。すなわち、図示しない圧油
供給源からハウジング60の圧油通路78aに圧油が導
入されると、この圧油は、回転中空主軸62の周溝80
aを介してシリンダ部64a乃至64cを構成するシリ
ンダ室82a乃至82cに供給される。このため、ピス
トン86a乃至86cと一体的にロッド66a乃至66
cが回転中空主軸62の中心側に進出し、該ロッド66
a乃至66cでカムシャフト12のジャーナル部56が
押圧保持される(図3参照)。その後、位相決め部材4
6がカムシャフト12から退動離間される。
【0021】この状態で、駆動機構22を構成するモー
タ102が駆動されてギヤ104が回転されると、この
ギヤ104に噛合する第1アイドルギヤ106が回転
し、さらにこの第1アイドルギヤ106に噛合するギヤ
部90を介して第1回転伝達機構18を構成する回転中
空主軸62が回転される。一方、第1アイドルギヤ10
6の回転は、同期回転機構24を構成する回転軸108
を介して第2アイドルギヤ112に伝達され、この第2
アイドルギヤ112に噛合するギヤ部90を介して第2
回転伝達機構20を構成する回転中空主軸62aが回転
される。
【0022】これにより、第1および第2回転伝達機構
18、20を構成するそれぞれの回転中空主軸62、6
2aが同期的に回転駆動され、各回転中空主軸62、6
2aに設けられたシリンダ部64a乃至64cに保持さ
れているカムシャフト12が回転駆動される。そして、
砥石16が、回転駆動されるとともにカムシャフト12
に対して移動制御されることにより、このカムシャフト
12の所望の一のカム58に研削加工が施される。
【0023】一のカム58に対する研削加工が終了した
後、砥石16がカムシャフト12から離間されるととも
に、第1および第2回転伝達機構18、20に設けられ
たシリンダ部64a乃至64cによる前記カムシャフト
12の把持が解除される。すなわち、圧油通路78aに
対する圧油の供給が停止される一方、圧油通路78bに
圧油が供給されて該圧油が回転中空主軸62の周溝80
bを介してシリンダ部64a乃至64cを構成するシリ
ンダ室84a乃至84cに導入される。このため、ロッ
ド66a乃至66cが、ピストン86a乃至86cと一
体的に半径外方向に移動し、このロッド66a乃至66
cによるカムシャフト12の把持作用が解除される。
【0024】さらに、移動手段34を構成するサーボモ
ータ36が駆動されてボールねじ38が所定の方向に回
転されると、移動体40が、ガイドロッド42a、42
bの案内作用下に従動手段48に近接する方向(図1
中、矢印B方向)に移動する。その際、従動手段48を
構成するシリンダ50が駆動され、移動体54が移動手
段34から離間する方向(矢印B方向)に移動する。こ
のため、カムシャフト12は、その両端を支持軸44、
55に保持された状態で矢印B方向に移動し、研削前の
次なるカム58が、砥石16に対応して配置される。
【0025】次いで、上記と同様にシリンダ部64a乃
至64cが駆動され、ロッド66a乃至66cによりカ
ムシャフト12の外周部が把持される。そして、このカ
ムシャフト12の所望のカム58に研削加工を施した
後、シリンダ部64a乃至64cによる前記カムシャフ
ト12の把持作用が解除される。そこで、移動手段34
を構成するサーボモータ36が駆動され、ボールねじ3
8の回転作用下に移動体40が矢印B方向とは逆方向
(矢印A方向)に移動され、この移動体40に一端が保
持されているカムシャフト12が、矢印A方向に移動し
て所定の位置で停止される。この状態で、作業者が固定
フレーム30aの開口部32を介してカムシャフト12
を把持し、このカムシャフト12をセンタ支持機構14
から取り出す。
【0026】この場合、本実施例では、第1および第2
回転伝達機構18、20を構成する回転中空主軸62に
設けられた複数のシリンダ部64a乃至64cが駆動さ
れ、ロッド66a乃至66cによりカムシャフト12の
外周部が把持される。このため、カムシャフト12の外
周部を強固に保持して回転駆動させることができ、砥石
16による研削加工時にカムシャフト12に捩じれや撓
みが発生することを確実に阻止することが可能になる。
従って、前記研削加工時にビビリ等が惹起することがな
く、カムシャフト12のカム58を高精度に研削加工す
ることができるとともに、このカムシャフト12を高速
回転させてカム58の研削加工作業の効率化が達成され
るという効果が得られる。
【0027】しかも、特に長尺なカムシャフト12を加
工する際にも、このカムシャフト12の捩じれや撓みの
発生を防止でき、該カムシャフト12を保持すべく従来
のようなワークレストが不要となる。従って、研削装置
10全体の簡素化および製造コストの低廉化が容易に遂
行されるという利点がある。
【0028】さらに、本実施例では、第1回転伝達機構
18に設けられたハウジング60および回転中空主軸6
2が、変位機構25を介してカムシャフト12の軸線方
向に移動自在に構成されている。このため、カムシャフ
ト12の把持部分を変更する際や、寸法または形状の異
なるカムシャフト12を把持する際に、簡単かつ迅速に
対応することが可能になる。すなわち、固定フレーム3
0bに形成された圧油通路76aを介してシリンダ室7
2aに圧油が供給されると、ハウジング60が固定フレ
ーム30bから離間する方向(図1中、矢印A方向)に
移動し、ロッド66a乃至66cと支持軸55との離間
間隔が大きくなる。一方、円筒体74の圧油通路76b
からシリンダ室72bに圧油が供給されると、ハウジン
グ60が固定フレーム30b側(矢印B方向)に移動
し、ロッド66a乃至66cと支持軸55との離間間隔
が小さくなる。従って、種々の異なるカムシャフト12
に対応して第1回転伝達機構18の位置調整作業が容易
かつ迅速に遂行されるという効果が得られる。
【0029】ところで、支持軸44、55に近接するカ
ム58を加工する際や、比較的短尺なカムシャフト12
を加工する際には、第1および第2回転伝達機構18、
20のいずれか一方のみを使用してもよい。すなわち、
カムシャフト12において支持軸44に近接するカム5
8を加工する場合、第1回転伝達機構18のみが駆動さ
れて砥石16の、図1中、右側部に近接するジャーナル
部56がシリンダ部64a乃至64cを介して把持され
る。そして、回転伝達機構18の回転作用下にカムシャ
フト12が回転駆動されることにより、支持軸44に近
接するカム58の研削加工が行われる。その際、カムシ
ャフト12において、支持軸44から第1回転伝達機構
18に把持されている部分までの長さが相当に短いた
め、この間で砥石16により研削加工が行われても該カ
ムシャフト12に捩じれや撓みが発生することがなく、
高精度な研削加工が遂行されるという効果がある。
【0030】次に、第2の実施例に係る研削装置200
を、図5および図6を参照して説明する。なお、第1の
実施例に係る研削装置10と同様の構成要素には同一の
参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0031】この研削装置200は、カムシャフト12
の両端を回転自在に支持するセンタ支持機構202と、
このカムシャフト12の軸線と平行な回転軸線を有する
砥石(図示せず)の両側部に近接して該カムシャフト1
2の外周部を把持し前記カムシャフト12を回転可能な
第1および第2回転伝達機構204、206と、この第
1および第2回転伝達機構204、206に回転力を付
与する駆動機構208と、前記第1および第2回転伝達
機構204、206を同期的に回転駆動させるための同
期回転機構210と、前記第1および第2回転伝達機構
204、206をセンタ支持機構202とは独立して進
退自在な変位機構211とを備える。
【0032】センタ支持機構202を構成する固定フレ
ーム212a、212bが、基台218の側部に固着さ
れており、この固定フレーム212a、212bに移動
手段34、従動手段48が装着されている。
【0033】第1回転伝達機構204は、ハウジング2
14と、このハウジング214内に配設されて回転駆動
される回転中空主軸216とを備え、変位機構211
は、前記ハウジング214が固着される第1スライドテ
ーブル220と、この第1スライドテーブル220を、
基台218上に設けられたレール部材222に沿って矢
印AおよびB方向に移動自在なモータ224とを備え
る。このモータ224から延びる回転軸にボールねじ2
26が軸着されており、このボールねじ226が第1ス
ライドテーブル220に嵌合される。
【0034】第2回転伝達機構206は、上記第1回転
伝達機構204と同様に構成されており、この第2回転
伝達機構206を構成するハウジング214が、変位機
構211を構成し図示しないモータの作用下に進退自在
な第2スライドテーブル230に保持されている。
【0035】同期回転機構210は、駆動機構208を
構成するモータ102によって回転駆動される第1アイ
ドルギヤ232と、この第1アイドルギヤ232が軸着
されるスプライン軸234と、このスプライン軸234
を嵌合するスプライン筒236と、このスプライン筒2
36に軸着される第2アイドルギヤ238とを備える。
第1および第2スライドテーブル220、230には、
スプライン軸234を囲繞してこのスプライン軸234
に研削屑等が付着することを阻止すべく、複数の直径の
異なる筒体を備えた伸縮自在なカバー部材240が固定
されている。
【0036】このように構成される第2の実施例に係る
研削装置200では、センタ支持機構202によりカム
シャフト12の両端が支持された状態で、変位機構21
1を構成するモータ224の駆動作用下にボールねじ2
26を回転させることにより、第1スライドテーブル2
20と一体的に第1回転伝達機構204が矢印A方向ま
たは矢印B方向に移動する。従って、第1回転伝達機構
204に設けられたロッド66a乃至66cと従動手段
48の支持軸55との離間間隔が変更され、所望のカム
シャフト12に対応して第1回転伝達機構204の位置
調整作業が容易かつ迅速に遂行されるという効果が得ら
れる。
【0037】しかも、第2回転伝達機構206が、第2
スライドテーブル230に保持されており、この第2ス
ライドテーブル230が矢印A方向または矢印B方向に
移動されることによって、移動手段34の支持軸44と
この第2回転伝達機構206のロッド66a乃至66c
との離間間隔が調整される。従って、第1および第2回
転伝達機構204、206を個別に位置調整可能とな
り、汎用性に優れるという利点が得られる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る研削装置では、以下の効果
乃至利点が得られる。
【0039】軸部材の外周部を把持して回転駆動される
回転伝達機構が、変位機構を介しセンタ支持機構とは独
立して軸部材の軸線方向に移動可能であり、この回転伝
達機構に設けられた把持部材により該軸部材の所望の外
周部を把持することができる。従って、研削部分に対応
して軸部材を強固に保持することが可能になるととも
に、寸法や形状の異なる種々の軸部材に容易に対応する
ことができ、高精度かつ効率的な研削加工が遂行され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る研削装置の回転伝
達機構と駆動機構と同期回転機構とを展開した縦断面説
明図である。
【図2】前記研削装置の概略側面説明図である。
【図3】前記研削装置を構成する回転伝達機構の概略正
面説明図である。
【図4】前記回転伝達機構の一部拡大縦断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る研削装置の縦断面
説明図である。
【図6】前記研削装置の概略側面説明図である。
【符号の説明】
10…研削装置 12…カムシャフト 14…センタ支持機構 16…砥石 18、20…回転伝達機構 22…駆動機構 24…同期回転機構 25…変位機構 28…取付台 30a、30b…固定フレーム 34…移動手段 48…従動手段 56…ジャーナル部 58…カム 60…ハウジング 62…回転中空主軸 64a〜64c…シリンダ部 66a〜66c…ロッド 70…ピストン部 72a、72b…シリンダ室 76a、76b、78a、78b…圧油通路 90…ギヤ部 102…モータ 106、112…アイドルギヤ 200…研削装置 202…センタ支持機構 204、206…回転伝達機構 208…駆動機構 210…同期回転機構 211…変位機構 220、230…スライドテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−96893(JP,A) 特開 昭53−51593(JP,A) 特開 昭54−68589(JP,A) 特開 平2−124265(JP,A) 実開 昭61−195935(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24B 47/10 - 47/14 B24B 19/12 B24B 41/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動される砥石を介して軸部材の外周
    部の所定の部分を研削加工する研削装置であって、 前記軸部材の両端を回転自在に支持し、かつ、基台に固
    着される固定フレームを有するセンタ支持機構と、 複数の把持部材を該軸部材の軸心に向かって進退させて
    前記軸部材の一方の外周部を把持させるためのシリンダ
    部が設けられた第1回転中空主軸と前記軸部材の一方の
    外周部を把持して回転駆動される前記第1回転中空主軸
    を回転自在に配設する第1ハウジングとを有する第1
    転伝達機構と、複数の把持部材を前記軸部材の軸心に向かって進退させ
    て前記軸部材の他方の外周部を把持させるためのシリン
    ダ部が設けられた第2回転中空主軸と前記軸部材の他方
    の外周部を把持して回転駆動される前記第2回転中空主
    軸を回転自在に配設する第2ハウジングとを有する第2
    回転伝達機構と、 前記第1及び第2回転伝達機構を保持し、前記基台に対
    して前記軸部材の軸線方向にそれぞれ個別に進退自在な
    第1及び第2スライドテーブルを有し、かつ、 前記センタ支持機構とは独立して該軸部材の軸線方向に
    移動させるための変位機構と、 を備えることを特徴とする研削装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の研削装置において、前記 センタ支持機構は、基台に固着されてハウジングを
    支持する固定フレームを備えるとともに、前記 変位機構は、前記ハウジングを前記固定フレームに
    対して前記軸部材の軸線方向に進退自在なシリンダ手段
    を備えることを特徴とする研削装置。
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