JP2633773B2 - 研削装置の回転伝達機構 - Google Patents

研削装置の回転伝達機構

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JP2633773B2 JP19098092A JP19098092A JP2633773B2 JP 2633773 B2 JP2633773 B2 JP 2633773B2 JP 19098092 A JP19098092 A JP 19098092A JP 19098092 A JP19098092 A JP 19098092A JP 2633773 B2 JP2633773 B2 JP 2633773B2
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▲ひろ▼司 本田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カムシャフト等の軸部
材を回転駆動させてその外周部に研削加工を施す研削装
置に備えられ、前記軸部材を把持して回転させるための
研削装置の回転伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】軸部材、例えばカムシャフトのカムを研
削加工する場合、一般的に以下の方法が行われている。
すなわち、まず、カムシャフトの両端が主軸と心押台と
により軸支された状態で、前記主軸の回転作用下に該カ
ムシャフトが回転駆動されるとともに、円板状砥石が回
転駆動される。そして、マスタカムとフォロアローラの
案内作用下に主軸を支持する揺動台が揺動され(特開昭
53−51593号公報参照)、あるいは数値制御装置
の作用下に砥石が移動され(特開昭54−68589号
公報参照)、前記回転されているカムシャフトのカムの
研削加工が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の各従
来技術では、カムシャフトの一端側を支持する主軸を介
してこのカムシャフトを回転させている。このため、カ
ムシャフトの他端側(心押台側)のカムに研削加工を行
う際、前記カムシャフトに捩じれや撓みが発生し易く、
これによってビビリ等による研削精度の低下が惹起され
るとともに、該カムシャフトを高速回転させることがで
きずにカムの研削加工の効率化が達成困難となるという
問題が指摘されている。特に、長尺なカムシャフトにお
いては、この種の不具合が相当に顕著なものとなってし
まうとともに、カムの位相ずれが生じるおそれがある。
そこで、砥石の反対側にワークレストを配置させ、この
ワークレストでカムシャフトを保持する工夫がなされて
いるが、捩じれの発生を抑えることはできないという問
題がある。
【0004】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、ワークレスト等を用いることなく簡単な構成で軸
部材を高精度かつ効率的に研削加工することが可能な研
削装置の回転伝達機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、回転駆動される砥石を介して軸部材の
外周部の所定の部分を研削加工する際、両端を回転自在
にセンタ支持された前記軸部材の外周部を把持し、該軸
部材を回転駆動させるための回転伝達機構であって、ハ
ウジングと、前記ハウジング内に配設されて回転駆動さ
れる回転中空主軸と、前記回転中空主軸に設けられる複
数のシリンダ部と、前記シリンダ部の作用下に前記軸部
材の軸心に向かって進退し、該軸部材の外周部を把持す
るための複数の把持部材と、前記ハウジングと回転中空
主軸との間に設けられ、前記回転中空主軸の回転時に該
ハウジングの流体通路と前記シリンダ部とを連通可能な
回転連通手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明に係る研削装置の回転伝達機構では、ハ
ウジングの流体通路を介して回転中空主軸の複数のシリ
ンダ部に圧力流体が供給されることにより、複数の把持
部材が軸部材の軸心に向かって進出変位してこの軸部材
が把持される。そして、回転中空主軸と軸部材とが一体
的に回転駆動され、回転駆動されている砥石を介して前
記軸部材の外周部の所定の部分に研削加工が施される。
その際、ハウジングの流体通路とシリンダ部とが回転連
通手段を介して連通しており、この回転駆動されている
回転中空主軸に備えられた把持部材で軸部材の外周部を
確実かつ強固に保持することができる。
【0007】
【実施例】本発明に係る研削装置の回転伝達機構につい
て実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に
説明する。
【0008】図1および図2において、参照符号10
は、本実施例に係る回転伝達機構を組み込む研削装置を
示す。この研削装置10は、軸部材であるカムシャフト
12の両端を回転自在に支持するセンタ支持機構14
と、このカムシャフト12の軸線に平行な回転軸線を有
する砥石16の両側部に近接して該カムシャフト12の
外周部を把持し前記カムシャフト12を回転可能な本実
施例に係る第1および第2回転伝達機構18、20と、
この第1および第2回転伝達機構18、20に回転力を
付与する駆動機構22と、前記第1および第2回転伝達
機構18、20を同期的に回転駆動させるための同期回
転機構24とを備える。なお、図1は、第1および第2
回転伝達機構18、20と駆動機構22と同期回転機構
24とを展開した縦断面説明図であり(図2中、I−I
線断面図)、これらの実際の配置関係は、図2に示され
ている。
【0009】研削装置10を構成する基台26上に取付
台28が固着され、この取付台28にセンタ支持機構1
4を構成する固定フレーム30a、30bが装着され
る。固定フレーム30a、30bは、略円筒状を有して
おり、この固定フレーム30bには、上方側から砥石1
6とは反対側に大きく切り欠いて開口部32が設けられ
ている。
【0010】固定フレーム30aには、移動手段34を
構成するサーボモータ36が固着されており、このサー
ボモータ36に連結されたボールねじ38が移動体40
にねじ込まれている。この移動体40の上下両側には、
ガイドロッド42a、42bが係合するとともに、この
ガイドロッド42a、42bは、固定フレーム30aに
摺動自在に支持される。移動体40の先端部に、ボール
ねじ38と同軸的に先鋭状支持軸44が回転自在に設け
られ、この支持軸44の軸線と交差する軸線を有する位
相決め部材46が、移動体40に対し図示しないシリン
ダを介して進退自在に配設される。
【0011】固定フレーム30bには、従動手段48を
構成するシリンダ50が固着され、このシリンダ50か
ら延びるロッド52に移動体54が固定される。この移
動体54には、ロッド52と同軸的に先鋭状支持軸55
が回転自在に配設される。この支持軸55と44とは、
カムシャフト12の両端をセンタ支持するとともに、こ
のカムシャフト12は、複数のジャーナル部56と複数
のカム58とを有している。
【0012】本実施例に係る第1回転伝達機構18は、
固定フレーム30b側に固着される固定リング部材(ハ
ウジング)60と、この固定リング部材60内に配設さ
れ回転駆動される回転中空主軸62と、この回転中空主
軸62に設けられる複数のシリンダ部70a乃至70c
と、前記シリンダ部70a乃至70cの作用下にカムシ
ャフト12の軸心に向かって進退しこのカムシャフト1
2の外周部を把持するための複数のロッド(把持部材)
78a乃至78cと、前記固定リング部材60と回転中
空主軸62との間に設けられ該固定リング部材60の圧
油通路64、66と前記シリンダ部70a乃至70cと
を連通させるための回転連通手段63とを備える。
【0013】回転連通手段63は、回転中空主軸62の
外周面に並列に設けられた周溝68a、68bを備え、
この周溝68a、68bが圧油通路64、66の一端側
に連通するとともに、この圧油通路64、66の他端側
が図示しない圧油供給源に連通する。図3に示すよう
に、回転中空主軸62には、所定角度間隔ずつ離間して
シリンダ部70a乃至70cが設けられており、このシ
リンダ部70a乃至70cを構成するシリンダ室72a
乃至72cおよび74a乃至74cに周溝68aおよび
68bが連通する。シリンダ室72a乃至72cおよび
74a乃至74cは、ピストン76a乃至76cにより
分離形成されており、このピストン76a乃至76cか
らは、回転中空主軸62の中心方向に向かってロッド7
8a乃至78cが延びている。
【0014】回転中空主軸62の外周部には、ギヤ部8
0が形成され、このギヤ部80に近接して前記回転中空
主軸62と固定リング部材60との間に軸受82が配設
される。図4に示すように、軸受82の外周側端部は、
固定リング部材60にねじ止めされた第1係止部材84
に保持されるとともに、この軸受82の内周側端部は、
回転中空主軸62に螺着された第2係止部材86に保持
される。この第1係止部材84の内周部に周溝88が形
成され、第2係止部材84の外周部に設けられたリング
状突起部90が前記周溝88に挿入されることにより、
軸受82側への研削屑等の侵入を防止するよう構成され
ている。
【0015】一方、固定フレーム30a側に設けられる
第2回転伝達機構20は、上記第1回転伝達機構18と
同様に構成されるものであり、同一の参照符号は同一の
構成要素を示し、その詳細な説明は省略する。
【0016】駆動機構22は、取付台28に固着される
モータ92を備え、このモータ92の回転軸に軸着され
るギヤ94が、第1アイドルギヤ96に噛合するととも
に、この第1アイドルギヤ96が、第1回転伝達機構1
8を構成する回転中空主軸62のギヤ部80に噛合す
る。第1アイドルギヤ96は、同期回転機構24を構成
しており、この第1アイドルギヤ96が一端に固着され
る回転軸98は、取付台28に軸受100、100を介
して回転自在に支持される。この回転軸98の他端に第
2アイドルギヤ102が固着され、この第2アイドルギ
ヤ102が第2回転伝達機構20を構成する回転中空主
軸62のギヤ部80に噛合する。
【0017】砥石16は、可動台104に対して回転可
能に装着されており、この可動台104が、基台26上
でカムシャフト12の軸線方向と交差する方向に進退自
在に配設されている(図2参照)。
【0018】次に、このように構成される研削装置10
の動作について、本実施例に係る第1および第2回転伝
達機構18、20の動作との関連で説明する。
【0019】まず、カムシャフト12が、センタ支持機
構14を構成する固定フレーム30bの開口部32から
この固定フレーム30b内に挿入され、その両端が移動
手段34を構成する支持軸44と従動手段48を構成す
る支持軸55とに保持される。その際、移動体40が、
移動手段34を構成するサーボモータ36の駆動作用下
にその軸線方向に位置調整されるとともに、図示しない
シリンダの作用下に位相決め部材46が進出されてカム
シャフト12の位相合わせが行われる。
【0020】そこで、第1および第2回転伝達機構1
8、20が駆動されてカムシャフト12の、例えばジャ
ーナル部56が把持される。すなわち、図示しない圧油
供給源から固定リング部材60の圧油通路64に圧油が
導入されると、この圧油は、回転中空主軸62の周溝6
8aを介してシリンダ部70a乃至70cを構成するシ
リンダ室72a乃至72cに供給される。このため、ピ
ストン76a乃至76cと一体的にロッド78a乃至7
8cが回転中空主軸62の中心側に進出し、該ロッド7
8a乃至78cでカムシャフト12のジャーナル部56
が押圧保持される(図3参照)。その後、位相決め部材
46がカムシャフト12から退動離間される。
【0021】この状態で、駆動機構22を構成するモー
タ92が駆動されてギヤ94が回転されると、このギヤ
94に噛合する第1アイドルギヤ96が回転し、さらに
この第1アイドルギヤ96に噛合するギヤ部80を介し
て第1回転伝達機構18を構成する回転中空主軸62が
回転される。一方、第1アイドルギヤ96の回転は、同
期回転機構24を構成する回転軸98を介して第2アイ
ドルギヤ102に伝達され、この第2アイドルギヤ10
2に噛合するギヤ部80を介して第2回転伝達機構20
を構成する回転中空主軸62が回転される。
【0022】これにより、第1および第2回転伝達機構
18、20を構成するそれぞれの回転中空主軸62が同
期的に回転駆動され、各回転中空主軸62に設けられた
シリンダ部70a乃至70cに保持されているカムシャ
フト12が回転駆動される。そして、砥石16が、回転
駆動されるとともにカムシャフト12に対して移動制御
されることにより、このカムシャフト12の所望の一の
カム58に研削加工が施される。
【0023】一のカム58に対する研削加工が終了した
後、砥石16がカムシャフト12から離間されるととも
に、第1および第2回転伝達機構18、20に設けられ
たシリンダ部70a乃至70cによる前記カムシャフト
12の把持が解除される。すなわち、圧油通路64に対
する圧油の供給が停止される一方、圧油通路66に圧油
が供給されて該圧油が回転中空主軸62の周溝68bを
介してシリンダ部70a乃至70cを構成するシリンダ
室74a乃至74cに導入される。このため、ロッド7
8a乃至78cが、ピストン76a乃至76cと一体的
に半径外方向に移動し、このロッド78a乃至78cに
よるカムシャフト12の把持作用が解除される。
【0024】さらに、移動手段34を構成するサーボモ
ータ36が駆動されてボールねじ38が所定の方向に回
転されると、移動体40が、ガイドロッド42a、42
bの案内作用下に従動手段48から離間する方向(図1
中、矢印A方向)に移動する。その際、従動手段48を
構成するシリンダ50が駆動され、移動体54が移動手
段34側(矢印A方向)に移動する。このため、カムシ
ャフト12は、その両端を支持軸44、55に保持され
た状態で矢印A方向に移動し、研削前の次なるカム58
が、砥石16に対応して配置される。
【0025】次いで、上記と同様にシリンダ部70a乃
至70cが駆動され、ロッド78a乃至78cによりカ
ムシャフト12の外周部が把持される。そして、このカ
ムシャフト12の所望のカム58に研削加工を施した
後、シリンダ部70a乃至70cによる前記カムシャフ
ト12の把持作用が解除される。そこで、移動手段34
を構成するサーボモータ36が駆動され、ボールねじ3
8の回転作用下に移動体40が矢印A方向とは逆方向
(矢印B方向)に移動され、この移動体40に一端が保
持されているカムシャフト12が、矢印B方向に移動し
て所定の位置で停止される。この状態で、作業者が固定
フレーム30bの開口部32を介してカムシャフト12
を把持し、このカムシャフト12をセンタ支持機構14
から取り出す。
【0026】この場合、本実施例では、第1および第2
回転伝達機構18、20を構成する回転中空主軸62に
複数のシリンダ部70a乃至70cが設けられており、
固定リング部材60に設けられた圧油通路64から回転
連通手段63を介して前記シリンダ部70a乃至70c
のシリンダ室72a乃至72cに圧油が供給され、ロッ
ド78a乃至78cによりカムシャフト12の外周部が
把持される。そして、回転中空主軸62が回転駆動され
る際、回転連通手段63を構成する周溝68aを介して
圧油通路64とシリンダ室72a乃至72cとが、常
時、連通状態にある。このため、シリンダ室72a乃至
72cには、所望の圧油が充填されており、ロッド78
a乃至78cを介してカムシャフト12の外周部を強固
かつ確実に保持して回転駆動することができる。これに
より、砥石16による研削加工時にカムシャフト12に
捩じれや撓みが発生することを確実に阻止することが可
能になり、前記研削加工時にビビリ等が惹起することが
なく、該カムシャフト12のカム58を高精度に研削加
工することができるとともに、このカムシャフト12を
高速回転させてカム58の研削加工作業の効率化が達成
されるという効果が得られる。
【0027】さらに、本実施例では、シリンダ部70a
乃至70cのシリンダ室72a乃至72cおよび74a
乃至74cが、それぞれ周溝68aおよび68bから分
岐して互いに連通している。従って、圧油通路64から
周溝68aに供給される圧油は、シリンダ室72a乃至
72c内に同一の圧力で供給され、カムシャフト12の
カム58が、所謂、ナチュラルクランプされる。これに
より、カムシャフト12のジャーナル部56だけでな
く、不均一な形状を有するカム58を確実に把持して該
カムシャフト12を円滑かつ確実に回転駆動させること
ができる。
【0028】さらにまた、カムシャフト12の砥石16
の両側部に近接する部分が第1および第2回転伝達機構
18、20により把持された状態で、この第1および第
2回転伝達機構18、20の同期的駆動作用下に該カム
シャフト12が回転駆動される。すなわち、砥石16に
より所定のカム58の研削加工が行われる際、このカム
58の両側に近接するジャーナル部56、56が把持さ
れて回転駆動されるため、カムシャフト12を強固に保
持して回転させることが可能になり、このカムシャフト
12のカム58を高精度かつ効率的に研削加工すること
ができるという効果が得られる。
【0029】しかも、特に長尺なカムシャフト12を加
工する際にも、このカムシャフト12の捩じれや撓みの
発生を防止でき、該カムシャフト12を保持すべく従来
のようなワークレストが不要となる。従って、研削装置
10全体の簡素化および製造コストの低廉化が容易に遂
行されるという利点がある。
【0030】ところで、支持軸44、55に近接するカ
ム58を加工する際や、比較的短尺なカムシャフト12
を加工する際には、第1および第2回転伝達機構18、
20のいずれか一方のみを使用してもよい。すなわち、
カムシャフト12において支持軸44に近接するカム5
8を加工する場合、第1回転伝達機構18のみが駆動さ
れて砥石16の、図1中、右側部に近接するジャーナル
部56がシリンダ部70a乃至70cを介して把持され
る。そして、回転伝達機構18の回転作用下にカムシャ
フト12が回転駆動されることにより、支持軸44に近
接するカム58の研削加工が行われる。その際、カムシ
ャフト12において、支持軸44から第1回転伝達機構
18に把持されている部分までの長さが相当に短いた
め、この間で砥石16により研削加工が行われても該カ
ムシャフト12に捩じれや撓みが発生することがなく、
高精度な研削加工が遂行されるという効果がある。
【0031】また、比較的短尺なカムシャフト12を加
工する際には、このカムシャフト12の両端外周部を第
1および第2回転伝達機構18、20で把持し、この第
1および第2回転伝達機構18、20を同期的に回転駆
動させて該カムシャフト12を回転させながら、所望の
カム58の研削加工を行うことができる。その際、図5
に示すように、砥石16をカムシャフト12の軸線方向
に移動自在に構成すれば、第1および第2回転伝達機構
18、20でカムシャフト12の両端外周部が一旦把持
された状態で、このカムシャフト12の全てのカム58
に連続的かつ迅速に研削加工を行うことが可能になり、
該研削加工作業全体の効率化が図られるという利点があ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る研削装置の回転伝達機構で
は、以下の効果乃至利点が得られる。
【0033】ハウジングの流体通路を介して回転中空主
軸の複数のシリンダ部に圧力流体が供給されることによ
り、複数の把持部材で軸部材の外周部を強固に把持する
ことができる。このため、回転中空主軸と軸部材とが一
体的に回転駆動され、回転駆動される砥石を介して前記
軸部材の外周部の所定の部分に研削加工が施される。そ
の際、ハウジングの流体通路とシリンダ部とが回転連通
手段を介して常時連通状態にあり、このハウジングに対
して回転中空主軸が回転駆動されている間にも把持部材
で軸部材の外周部を確実かつ強固に保持することが可能
になる。従って、研削加工時にカムシャフトに捩じれや
撓み等が発生することを確実に阻止することが可能にな
り、高精度かつ効率的なカムの研削加工が遂行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研削装置の回転伝達機構と駆動機
構と同期回転機構とを展開した縦断面説明図である。
【図2】前記研削装置の概略側面説明図である。
【図3】前記回転伝達機構の概略正面説明図である。
【図4】前記回転伝達機構の一部拡大縦断面図である。
【図5】カムシャフトの両端外周部を把持してカムの研
削加工を行う際の説明図である。
【符号の説明】
10…研削装置 12…カムシャフト 14…センタ支持機構 16…砥石 18、20…回転伝達機構 22…駆動機構 24…同期回転機構 28…取付台 30a、30b…固定フレーム 32…開口部 34…移動手段 36…サーボモータ 40…移動体 48…従動手段 56…ジャーナル部 58…カム 60…固定リング部材 62…回転中空主軸 63…回転連通手段 64、66…圧油通路 68a、68b…周溝 70a〜70c…シリンダ部 92…モータ 96、102…アイドルギヤ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動される砥石を介して軸部材の外周
    部の所定の部分を研削加工する際、両端を回転自在にセ
    ンタ支持された前記軸部材の外周部を把持し、該軸部材
    を回転駆動させるための回転伝達機構であって、 ハウジングと、 前記ハウジング内に配設されて回転駆動される回転中空
    主軸と、 前記回転中空主軸に設けられる複数のシリンダ部と、 前記シリンダ部の作用下に前記軸部材の軸心に向かって
    進退し、該軸部材の外周部を把持するための複数の把持
    部材と、 前記ハウジングと回転中空主軸との間に設けられ、前記
    回転中空主軸の回転時に該ハウジングの流体通路と前記
    シリンダ部とを連通可能な回転連通手段と、 を備えることを特徴とする研削装置の回転伝達機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の回転伝達機構において、回
    転連通手段は、ハウジングと回転中空主軸との間に形成
    される圧力流体供給用および/または圧力流体排出用周
    溝を備え、 回転中空主軸に設けられる複数のシリンダ部が、前記周
    溝に一体的に連通することを特徴とする研削装置の回転
    伝達機構。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の回転伝達機構にお
    いて、砥石の両側にあって軸部材の外周部を把持する第
    1および第2回転中空主軸を備えることを特徴とする研
    削装置の回転伝達機構。
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