JPH0135708Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、不使用時には粘着ロールが収納カバ
ーに被覆されており、使用時に収納カバーを外
し、粘着ロールに塵埃を接着して掃除をするもの
であり、自動車の座席シート、洋服等の塵埃を除
去するのに適した収納カバー付除塵具である。

（従来の技術） 従来、この種の除塵具は、不使用時には離型処
理を施したシートを粘着ロールに巻きつけておい
たり、あるいは単なる筒状のカバーを粘着ロール
に被覆したりしていた。

（考案が解決しようとする問題点） 上記従来のシートを巻きつけるものは、シート
の着脱が大変に面倒であつたり、あるいは筒状の
カバーのものは、挿入及び離脱する際に、案内部
がないため粘着面に付着してしまい、スムーズに
できない等の問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記の問題点を解決するために、粘
着ロールを軸止する除塵具本体と収納カバーとか
ら構成し、除塵具本体は粘着ロールの端部に位置
する腕片を介して粘着ロールと略平行に摺接案内
部を設ける一方、収納カバーの少なくとも一端に
は開口部を形成すると共に、周壁には前記摺接案
内部と摺動自在に係合する摺接係合部を設けたも
のである。

（実施例） 次に本考案の実施例を第１図〜第６図に基づい
て、説明すると、除塵具本体１は粘着ロール３を
装着する平面コ字型状の部分と把手６とから構成
されている。両側の腕片４，４は、先端部内面の
相対向する位置に突起１１，１１が設けられ、粘
着ロール３の両側に被嵌したキヤツプ１３，１３
の孔が回転自在に遊嵌される。さらに腕片４，４
には粘着ロール３の外周面より突出している突出
片７，７を設けてある。腕片４，４の後端を結合
している摺接案内部５には、摺動溝８が設けられ
ており、連結壁９で一部を残して連結されてい
る。そしてこの連結壁には表裏に半円状の係合凸
部１０，１０が突設されている。さらに、摺接案
内部５には腕片４，４と反対側に伸びる把手６が
設けられ、端部に吊下孔１２が穿設されている。

一方、収納カバー２は、一端に開口部１６を形
成し、周壁１４の側部には断面コ字型状の摺接係
合部１５が突設されている。さらに、摺接係合部
１５には前記連結壁９とほぼ同じ長さの切欠溝１
７が形成されている。そしてこの切欠溝１７には
前記係合凸部１０，１０と対応する位置に係合凹
部１８，１８が凹設されている。

第７図は他の実施例であつて、粘着ロール３′
の一端部のみに腕片４′を設けて、その先端から
断面逆Ｔ字状の摺接案内部５′を粘着ロール３′と
略平行に設けてある。さらに把手６′は、粘着ロ
ール３′を回転自在に軸止する軸１９を折曲して
その先端部に連設されている。

一方、収納カバー２′は周壁１４′の底部の内面
に、断面鉤状の突起を相対向した摺接係合部１
５′を形成してある。

なお、収納カバーの断面形状は、円形や矩形等
でもよいのはもちろんである。また、収納カバー
の開口部に蓋体を冠着して収納時に密閉するよう
にしてもよい。

（作用） 本考案は、上記の如く構成され、その使用方法
を説明すると、第２図のように収納されている状
態から収納カバー２を摺動させて取り外し、突出
片７，７を上に向けて、自動車の座席シート等の
掃除する面で粘着ロール３を転動させて塵埃を除
去する。そして、一時使用を中断して、除塵具本
体１を置いておきたい場合は突出片７，７を下に
向けて置けばよい。

使用後は、粘着ロール３の側面から収納カバー
２を、その摺接係合部１５と除塵具本体１の摺接
案内部５のそれぞれ端部を係合させて挿入すれ
ば、係合凸部１０，１０が係合凹部１８，１８に
係合して収納される。

（考案の効果） 以上の如く本考案によると、収納カバーの摺接
係合部が除塵具本体の摺接案内部に係合しながら
摺動するので、収納カバーを除塵具本体に挿入す
る際、収納カバーの開口部の縁に粘着ロールが付
着することがなく、極めてスムーズに収納される
という優れた効果がある。

さらに、収納時には、摺接係合部と摺接案内部
が係合しているので、粘着ロールは収納カバーの
内面の略中央位置に保持され付着することがない
ため、長期間にわたつて収納しておいても、取り
出しにくくなつてしまうということがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は除塵具本体を収納カバーから取り出し
た状態の斜視図、第２図は収納状態を示す斜視
図、第３図は除塵具本体の平面図、第４図は第２
図のＡ−Ａ線断面図、第５図は第３図のＢ−Ｂ線
断面図、第６図は第４図のＣ部拡大断面図、第７
図は他の実施例を示す斜視図である。 符号１は除塵具本体、２は収納カバー、３は粘
着ロール、４は腕片、５は摺接案内部、１４は周
壁、１５は摺接係合部、１６は開口部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 粘着ロールを軸止する除塵具本体と収納カバー
   とから成る収納カバー付除塵具において、該除塵
   具本体は、該粘着ロールの端部に位置する腕片を
   介して該粘着ロールと略平行に摺接案内部を設け
   る一方、該収納カバーの少なくとも一端には開口
   部を形成すると共に、周壁には前記摺接案内部と
   摺動自在に係合する摺接係合部を設けたことを特
   徴とする収納カバー付除塵具。