JPH0135226B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0135226B2
JPH0135226B2 JP56212946A JP21294681A JPH0135226B2 JP H0135226 B2 JPH0135226 B2 JP H0135226B2 JP 56212946 A JP56212946 A JP 56212946A JP 21294681 A JP21294681 A JP 21294681A JP H0135226 B2 JPH0135226 B2 JP H0135226B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw shaft
contraction
expansion
pitch
hardening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56212946A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58118363A (ja
Inventor
Morihisa Yoshioka
Fumikazu Goto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority to JP56212946A priority Critical patent/JPS58118363A/ja
Priority to GB08235601A priority patent/GB2112421B/en
Priority to US06/451,390 priority patent/US4459164A/en
Priority to DE3247565A priority patent/DE3247565C2/de
Priority to IT49743/82A priority patent/IT1149183B/it
Priority to FR8222029A priority patent/FR2518909B1/fr
Publication of JPS58118363A publication Critical patent/JPS58118363A/ja
Publication of JPH0135226B2 publication Critical patent/JPH0135226B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/32Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for gear wheels, worm wheels, or the like

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は焼入時の相変態組識変化、内部応力
等によつて生じるねじ軸のピツチ誤差を焼入過程
に修正するようにしたねじ軸の熱処理変形修正方
法に関するものである。
所定の硬度と寸法精度とが要求されるねじ軸、
例えば測定機械、工作機械の送りねじに用いられ
るボールねじはアンギユラ玉軸受に似たこるがり
対偶をなし、軌道面はころがり寿命の向上と摩擦
抵抗の低減のため、旋削によつて所定の精度でね
じ溝を形成した後、必要な種類の熱処理(浸炭焼
入、高周波焼入れ等の焼入れ処理及び焼戻し処
理)を施こして調質し(硬化し)、次いで研削加
工によつて非常に高精度(例えば単一ピツチ誤差
3μ以下、累積ピツチ誤差20μ/300mm)に仕上げ
られる。
ところが、金属材料は一般に熱処理時に相変態
組識変化を起し、加熱令却により材料内部に生ず
る熱応力や外力と相合わさつて、寸法及び形状変
化を起こし、これによつて寸法及び形状変化を起
こす。そして、これらの変化量は金属材料の成分
やそれまでの熱処理履歴、熱処理条件の微妙な相
異によつて変動する。これは、ねじ軸にあつては
ピツチ誤差となつて現われ、後工程の研削加工に
悪影響を及ぼす。即ち、研削加工では、ねじ軸は
その回転駆動に同期して砥石と相対的に研削送り
されるが、熱処理によつて、ねじ軸が軸方向に伸
縮し、旋削によつて予め見込んだ熱処理変形量を
考慮した所定精度に形成されたねじ溝のピツチが
狂つてくると、研削条件によつて定められている
研削ピツチと一致しなくなり、砥石作業面のうち
一側部のみが深い砥石切り込みで研削し、砥石異
状脱落を起したり、他側部ではねじフランク面に
黒皮残り(研削されずに、そのまま残つているこ
と)が生じたりする。特に、砥石異状脱落が起こ
るとねじフランク面にはその砥石形状が転写され
ることになるため、所定の精度に仕上げることが
できなくなる。
ところで、熱処理によつて生ずるピツチ誤差は
焼戻し時よりも焼入れ時の方が大きく、またその
バラツキは焼戻し時には少なく伸縮の傾向が比較
的安定しているのに対し、焼入時には焼入れ条件
の微妙な相違によつて変動して大きなバラツキと
なり、且つ伸縮の傾向も定まらないことが判明し
ている。このため焼戻し時に生じるピツチ誤差は
容認でき、また対処することも可能で、例えば焼
戻し時のピツチ誤差を見込んで前加工時にねじ軸
に旋削するねじ山のピツチを所定ピツチより大き
い目、或いは小さい目に旋削しておき、焼戻しが
完了した時点で所定のピツチに修正することも可
能である。
しかし、焼入れ時に生じるピツチ誤差は上述し
たような方法では充分に対処することができず、
このためボールねじ等の所定の硬度と寸法精度と
が要求されるねじを製造するに際しては、熱処理
時に寸法変化等が少ない熱処理条件を厳しく設定
したり、研削加工時の研削取代を多く設定した
り、砥石目直しをひんぱんに行なう等で所定のね
じ精度を確保するようにしていたが、これ等はい
ずれも、ねじ軸の処理能率及び加工能率を低下さ
せるものであつた。
この発明は上述の製造工程での問題に鑑み、ね
じ軸を捩じることによつて有効ねじ部のうず巻き
線が変化し、その結果ねじのピツチが変化するこ
とに着目して案出したもので、ねじ軸を鋼種によ
つて定められた焼入れ温度に加熱して焼入れ処理
を施すときに、この処理過程(昇温途上、昇温時
及び冷却途上)において金属材料が容易に塑性変
形(永久ねじれ変形)する性質を利用し、ねじ軸
を捩つて該ねじ軸に修正すべきピツチ誤差に対応
した永久ねじれ変形を与え、焼入れ時に生じるピ
ツチ誤差を修正するようにしたものである。
以下、この発明を図面に従つて説明する。
第1図イ,ロ及び第2図イ,ロはねじ軸の焼入
れ後の伸縮状態を示している。一般にねじ軸を高
周波焼入れすると、第1図に示すように、収縮す
ることが多いが、素材の金属部分、焼入性、調質
条件、または、ねじ軸の焼入れ条件等によつて
は、第2図に示すように、伸長する場合がある。
両図よりねじ軸の有効ねじ部3は焼入れ時の熱履
歴(急冷)によつて軸方向の伸縮Δ1,Δ2を起し、
有効ねじ軸の基準長さL0がL1,L2に変化する。
すなわちΔ1,Δ2だけ累積ピツチ誤差を生ずる。
以下Δ1,Δ2を修正伸縮量という。
そしてこの発明は、ねじ軸を焼入れ温度に加熱
冷却するときに、測定点A1,A2側の軸端部1を
廻り止めし、測定標点C1,C2側の軸端部2を捩
じる。このようにすることによつて、塑性変形は
均一に、有効ねじ部3のほぼねじ軸中心線に垂直
な円周線上に沿つて起き、有効ねじ部3の各単一
ピツチ誤差を一様に修正することができる。
そして、点C1,C2を軸芯に垂直な円周線上に
沿つてC1′,C2′点まで塑性流動させるねじれ角、
つまり修正伸縮量Δ1,Δ2に対応したねじれ角θ1
θ2を軸端部2((X1−Y1)、(X2−Y2)断面)に
与えることによつて有効ねじ部の累積ピツチ誤差
を容易に、且つ正確に修正することができる。
第3図はこの発明を高周波焼入装置に適用した
場合を示す。図中4は両軸端部5,6を駆動側の
チヤツク7と制動側のチヤツク8によつて支持し
たねじ軸である。9は駆動側のチヤツク7を減速
駆動する減速機付きモーターで、その出力軸端と
駆動側のチヤツク7の間にクラツチ10、トルク
検出装置11が連結される。12は制動側のチヤ
ツク8の回転に制動を掛ける制動装置で、例えば
ブレーキモータ等が用いられ、発生する電流値に
よつて制動トルクを変化させ、ねじ軸4の捩じり
トルクの調整を行なう。13,14は駆動側と制
動側のチヤツク7,8の軸受装置である。
そして、上記減速機付モーター9と軸受装置1
3とはこの焼入装置のベース15に固定され、一
方軸受装置14と制動装置12とはベース15に
形成した摺動案内部(図示せず)に支承され、ね
じ軸4の伸縮に応じて軸方向に摺動自在に支持さ
れる。尚、チヤツク8がねじ軸4を周方向に固定
で軸方向に移動可能な型式のものであるのなら
ば、軸受装置14と制動装置12とはベース15
に固定しても良い。
16はねじ軸4の伸縮量を制動装置12を介し
て間接的に或は直接ねじ軸4の軸端に当接して測
定する微小変位計であつて、例えばダイヤルゲー
ジ、差動トランス形の変位計等が用いられ、ベー
ス15の適所に固定される。
17はねじ軸4の軸方向に沿つて移動可能に設
けられる高周波加熱装置であつて、下部には駆動
側と制動側のチヤツク7,8によつて支持したね
じ軸4のねじ部4aの外周を覆う高周波加熱コイ
ル18と、これに隣接して焼入水噴出リング19
が突設される。
20はこの高周波焼入装置の枠体21に固定し
た高周波加熱装置17の摺動案内部材、22は高
周波加熱装置17に螺合させた送りねじ、23は
互いに噛合する歯車24,25を介して送りねじ
22を回転駆動する駆動モータで、高周波加熱装
置17の送り速度を任意の大きさに設定できるよ
うにするため歯車24との間には無段変速機26
が接続されている。28はねじ軸4の加熱直前の
温度及び冷却直後の温度を測定する検出器であ
る。
次に上記の高周波焼入装置を用いてねじ軸4の
修正伸縮量Δ1,Δ2を修正するためのねじりトル
クTについて説明する。
一般に、種々の鋼種、各サイズのねじ軸を焼入
温度に加熱してねじり試験を行なうと、同一鋼
種、同一サイズのねじ軸について修正伸縮量Δ1
Δ2とねじ軸に負荷する回転駆動条件との間には
第4図に示すような一様な関係、即ちねじ軸のね
じ山1ピツチ当りの伸縮補正量δとねじ軸に負荷
するねじりトルクTとの間には一様な比例関係が
成立し、而もこの関係はねじ軸の熱処理条件WA
WB,WC、特に高周波出力と高周波加熱コイルの
送り速度等とをパラメーターにして変化すること
が判る。従つて、焼入れ時に生じるねじ軸4の修
正伸縮量Δ1,Δ2より1ピツチ当りの伸縮補正量
δを算出すれば、その熱処理条件下における修正
伸縮量Δ1,Δ2を修正するに適正なねじ軸4の回
転駆動条件ある熱処理条件W下におけるねじりト
ルクTを一義的に決定することができる。
以上説明したように種々の鋼種、サイズのねじ
軸に対して設定されたねじりトルクをもとにし
て、修正伸縮量Δ1,Δ2を修正する動作は、()
予じめ同一鋼種、サイズのねじ軸を同一熱処理条
件で行なつた予備実験で目標修正量を検出してお
き、これに相当するねじり角θ1,θ2を与える一定
のねじりトルクTをねじ軸4に与えて行なう場合
と、()夫々ねじ部4aの加熱、冷却が同時に
行なわれ、膨張収縮を繰り返している定常状態に
おいて、ねじ軸4の伸縮を時々刻々(例えば、単
位処理時間ごと或は単位処理ピツチごとに)検出
し、この量によつて演算されるねじりトルクTを
直ちに且つその都度ねじ軸4に与えて、時々刻々
とフイードバツク修正していく場合がある。
先ず、()予じめ目標修正量に相当するねじ
れ角θ1,θ2を与える駆動トルクTをねじ軸4に与
えて行なう場合の修正動作を第5図に示すブロツ
ク図に従つて説明する。
この場合、予備実験として、ねじ軸4の両端部
を制動側と駆動側のチヤツク7,8で強固に固定
する。そして、このねじ軸4は駆動トルクTを負
荷させずにねじ軸4に沿つて連続的に軸端部5よ
り軸端部6に向つて高周波焼入れを行なう。つま
りねじりトルクTを負荷せずに高周波加熱装置1
7をねじ軸4の軸方向へ移動させ、高周波加熱コ
イル18によつて各ねじ部4aを焼入温度に加熱
すると共に、この後焼入水噴出リング19より冷
却水を噴出させ表面焼入れを行なう。
この間、制動側のチヤツク8と制動装置12は
ねじ軸4の伸縮によつて僅かであるが軸方向に摺
動する。尚、チヤツク8がねじ軸4を軸方向可動
な状態で把持できる場合は軸端2は軸方向に摺動
(移動)する。次に、高周波焼入れが終了した時
点の制動装置16の変位量でもつて、ねじ軸4の
目標リードL0に対する伸縮量Δ1,Δ2を測定する。
そして、上記の測定した修正伸縮量Δ1,Δ2
もとにねじ山の単位処理当りの伸縮補正量δを演
算制御部27で算出し、第4図に示す関係より伸
縮量Δ1,Δ2を修正するのに適切なねじ軸4の回
転駆動条件、即ちねじりトルクTを決定し、演算
制御部27に記憶させる。この演算制御部27は
上記の決定した駆動条件にて、減速モータ9と制
動装置12を駆動し、量産時のねじ軸4にねじり
トルクTを負荷しながら高周波焼入れを行なう。
また、量産時にはトルク検出器11によつてね
じ軸4に実際負荷しているねじりトルクTを測定
し、演算制御部27ではこのトルクTと上記の駆
動条件によつて設定した設定回転駆動トルクTを
比較演算し、演算結果を制動装置12にフイード
バツクし、設定回転駆動トルクTがねじ軸4に負
荷されるよう制動力の調整を行なわせる。
そして、このような駆動条件にてねじ軸4に沿
つて各ねじ山の高周波焼入れを移動しながら行な
い、単位処理ごとに伸縮修正を行い、軸端部6の
高周波焼入れが完了したときには、このロツトの
ねじ軸4に焼入れによつて起こる伸縮量Δ1,Δ2
詳細には収縮にともなう累積リード誤差を修正す
るようにする。
この修正結果を第6図に沿つて説明する。第7
図は本発明の修正方法を採用することなく、同一
の焼入れ条件で処理した場合の結果を示す。な
お、目標のねじ軸は直径34mm、ねじリード8mm、
36山のものである。
第7図は、上記目標のねじ軸を得る場合、焼入
変形量を伸長側へ0.04mm/36山と見込み、旋削工
程において、あらかじめ0.04mm/36山短く製作し
た試験片を、そのまま焼入れしたところ、逆に
0.025mm/36山収縮変形して、リード誤差0狙い
に対して0.065mm/36山ずれたことを示す図であ
る。
第6図は本発明の修正方法を採用した場合で、
焼入変形量を伸長側へ0.07mm/36山と見込み、旋
削工程において、あらかじめ、0.07mm/36山短く
製作した試験片を、焼入れ中に、ねじをときほぐ
す方向(リードが長くなる方向)に6Kg・mのね
じりトルクを加え、このトルクの大きさを制御し
たもので、リード誤差0狙いに対して−0.01mm/
36山に修正したこと、ならびに、30Kg・mのねじ
りトルクを加えて+0.29mm/36山への対応も可能
であることを示す図である。
次に、()夫々のねじ部4aの加熱、冷却が
同時に行なわれている移動焼入れ時の定常状態に
おいて、ねじ軸の伸縮を時々刻々(例えば単位処
理時間ごと或は単位処理ピツチごと)検出し、こ
れは直ちに且つその都度修正する駆動トルクTを
ねじ軸にフイードバツクして負荷する修正動作に
ついて説明する。
この修正動作はねじ軸4が高周波加熱コイル1
8の加熱によつて膨張すると共に同時に焼入れ水
噴水リング19より噴出される冷却水によつて相
変態によつて体積膨張しつつ収縮している移動焼
入れ時の定常状態下において、時々刻々と進行す
る各ねじ部4aの焼入れと同時に、この単位処理
時間当り或は単位処理ピツチ当りの焼入れによつ
て生ずる各ねじ部4aの伸縮量を微小変位計16
で測定し、その測定値を常温の値に換算した結果
をフイードバツクし、これから焼入れを行うねじ
部4aに対して直ちに且つその都度修正しようと
するものである。
更に具体的に説明すると、先ず前もつて単位処
理時間当り或は単位処理ピツチ当りのねじ部4a
を室温より焼入れ温度に加熱すると共にそれを所
定の引き上げ温度(焼入れするのに必要な冷却中
止温度)まで急冷し、その伸縮量を検出してお
く。又、時々刻々と焼入れが進行している間(ね
じ軸の加熱、冷却が完了したばかりで、未だ内部
に潜熱を存している間)の単位処理時間当り或は
単位処理ピツチ当りの伸縮量(微小変位計16で
測定される実処理中の寸法)を検出する。そし
て、焼入れが完了し、微小変位計16による測定
が完了した時点から室温まで冷却されるまでの伸
縮量を減算して、真の伸縮補正量δを演算する。
以上の予備実験の後、量産時のねじ軸4の軸端6
の単位処理時間当り或は単位処理ピツチ当りの伸
縮量を微小変位計16で且つ冷却が完了した時点
におけるねじ軸の潜熱を温度検出器28で測定
し、真の伸縮量δに換算したのち、第4図にて定
められるねじりトルクTで第5図に示すブロツク
図に従つてねじ軸4をねじる。
尚、以上の実施例では、焼入れ時の累積リード
誤差を零にするという趣旨で説明したが、焼戻し
時に生じる累積リード誤差が予め定量的に把握で
きている場合は、その量(寸法)を加味した累積
リード誤差に修正することもできる。又、この実
施例ではねじ山部が三角ねじであるねじ軸を高周
波焼入装置を用いて伸縮を修正する場合について
説明したが、ねじ軸はボールねじは勿論、ねじ山
部が梯形の静圧ねじであつても良く、また焼入装
置は加熱中ねじ軸をねじるようにしてやればバツ
チ炉、連続炉等にも使用することができる。
以上説明したようにこの発明は、金属がある温
度において弾性限が低下したり、クリープを起し
たり、あるいは超塑性といわれる挙動等の塑性変
形を容易に行う性質を着目し、焼入れ温度に加熱
した状態において塑性変形を容易に行なう性質を
利用し、焼入れ温度状態において、ねじ軸を該ね
じ軸焼入れ時に生じるピツチ誤差に対応したねじ
り角だけ捩り、焼入れ処理を施こすと共に該ねじ
軸に永久ねじれ変形を与え、焼入れ時に生じるピ
ツチ誤差を修正するようにしたねじ軸の熱処理変
形修正方法であつて、焼入時の急冷等によつて生
ずるねじ軸の比較的大きいピツチ誤差を容易に且
つ高精度に修正することができるから、熱処理后
の研削取代を減少させて研削仕上加工の所要時間
を短縮することが可能であり、且つ、焼入れ時に
修正を行なうから生産性を阻害することがなく、
またねじ軸を捩るトルクも小さく設定することが
できる。
また、この伸縮量修正に際して、ねじ軸を引
張、圧縮することなく捩じるだけであるから座屈
を生ずる心配がなく、且つ軸端部を伸縮修正量に
対応したねじれ角に捩じるだけであるから、ねじ
軸全長に亘つて均一な修正が行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図イ,ロ及び第2図イ,ロは本発明に係る
ねじ軸の熱処理変形修正方法を説明する図であ
る。第3図は本発明の方法を具体化した装置の実
施例であり、第4図はねじ軸のねじ山1ピツチ当
りの伸縮補正量δとねじ軸に負荷する駆動条件と
の関係線図を示す。また第5図は予じめ目標修正
量に相当するねじれ角θ1,θ2を与える駆動トルク
をねじ軸に与えて修正する場合のブロツク図を示
す。第6図、第7図は本発明の修正方法について
の比較実験結果を示す。 4……ねじ軸、θ1,θ2……ねじり角。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 焼入れ時に生じるねじ軸のピツチ誤差を修正
    する方法であつて、焼入れ温度状態において、ね
    じ軸を該ねじ軸の焼入れ時に生じるピツチ誤差に
    対応したねじり角だけ捩り、焼入れ処理を施こす
    と共に該ねじ軸に永久ねじれ変形を与え、焼入れ
    時に生じるピツチ誤差を修正するようにしたこと
    を特徴とするねじ軸の熱処理変形修正方法。
JP56212946A 1981-12-29 1981-12-29 ねじ軸の熱処理変形修正方法 Granted JPS58118363A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56212946A JPS58118363A (ja) 1981-12-29 1981-12-29 ねじ軸の熱処理変形修正方法
GB08235601A GB2112421B (en) 1981-12-29 1982-12-14 Screw shaft deformation
US06/451,390 US4459164A (en) 1981-12-29 1982-12-20 Method and apparatus for compensating for axial deformation of screw shafts due to heat treatment
DE3247565A DE3247565C2 (de) 1981-12-29 1982-12-22 Verfahren und Vorrichtung zum Aufrechterhalten der Steigung des Gewindes an Schraubenschäften aus Stahl beim Härten
IT49743/82A IT1149183B (it) 1981-12-29 1982-12-24 Procedimento ed apparecchio per compensare la deformazione assiale in alberi a vite per effetto di trattamento termico
FR8222029A FR2518909B1 (fr) 1981-12-29 1982-12-29 Procede et appareil de compensation de la deformation axiale par suite d'un traitement thermique, d'arbres filetes

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56212946A JPS58118363A (ja) 1981-12-29 1981-12-29 ねじ軸の熱処理変形修正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58118363A JPS58118363A (ja) 1983-07-14
JPH0135226B2 true JPH0135226B2 (ja) 1989-07-24

Family

ID=16630909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56212946A Granted JPS58118363A (ja) 1981-12-29 1981-12-29 ねじ軸の熱処理変形修正方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US4459164A (ja)
JP (1) JPS58118363A (ja)
DE (1) DE3247565C2 (ja)
FR (1) FR2518909B1 (ja)
GB (1) GB2112421B (ja)
IT (1) IT1149183B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6718809B1 (en) * 1998-01-10 2004-04-13 General Electric Company Method for processing billets out of metals and alloys and the article
JP2002115030A (ja) * 2000-10-06 2002-04-19 Ntn Corp 工作機械主軸用転がり軸受
US6652664B2 (en) * 2002-01-09 2003-11-25 Leo R. Durocher Oil pump screen cleaning method and apparatus
DE102010020942B4 (de) * 2010-05-19 2012-05-10 Benteler Automobiltechnik Gmbh Spannvorrichtung und Verfahren zum Wärmebehandeln eines Langmaterials
TWI495809B (zh) * 2013-01-22 2015-08-11 Univ Nat Cheng Kung Ball screw device with holding temperature function
JP2017014549A (ja) * 2015-06-29 2017-01-19 Ntn株式会社 機械部品の製造方法
CN117139418B (zh) * 2023-10-31 2024-02-23 江苏烁源新材料科技有限公司 一种夹持型铝棒加工用的拉伸设备及工艺

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE154780C (ja) *
US3488236A (en) * 1966-12-22 1970-01-06 Beaver Precision Prod Method and apparatus for heat treating a metallic workpiece
SU711127A1 (ru) * 1976-06-21 1980-01-25 Предприятие П/Я Г-4585 Способ термомеханической обработки изделий
FR2388887A2 (fr) * 1977-04-26 1978-11-24 Centre Techn Ind Mecanique Procede et machine pour le traitement de pieces elancees en vue d'ameliorer leur structure interne et/ou pour les dresser
SU840156A1 (ru) * 1978-02-06 1981-06-23 Физико-Механический Институт Анукраинской Ccp Способ упрочнени торсионных валов
JPS57181327A (en) * 1981-04-28 1982-11-08 Fuji Heavy Ind Ltd Preventing method for deformation due to heat treatment by induction hardening

Also Published As

Publication number Publication date
FR2518909B1 (fr) 1988-10-28
FR2518909A1 (fr) 1983-07-01
IT8249743A0 (it) 1982-12-24
GB2112421A (en) 1983-07-20
US4459164A (en) 1984-07-10
DE3247565A1 (de) 1983-09-01
IT1149183B (it) 1986-12-03
JPS58118363A (ja) 1983-07-14
GB2112421B (en) 1985-08-21
DE3247565C2 (de) 1986-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5333480A (en) Method for straightening out of true work pieces, especially crankshafts
US5235838A (en) Method and apparatus for truing or straightening out of true work pieces
US4269551A (en) Method of machining crankshafts
EP2316612A2 (en) Grinding machine and grinding method
US9731394B2 (en) Machining method for a threaded section and machining device
JPH0135226B2 (ja)
JP3034447B2 (ja) 歯車多段転造装置
JP3298765B2 (ja) 高精度歯車転造方法
JP2006349058A (ja) ボールねじのねじ溝加工方法
JP6179109B2 (ja) 測定方法および研削盤
GB2098901A (en) Roll forming a workpiece
FR2695331A1 (fr) Procédé et machine pour fabriquer une barre à trous torsadée trempée, en particulier pour la fabrication ultérieure de forets en acier rapide.
KR890000212B1 (ko) 헬리컬 보올 나사의 가공방법
JP2001038421A (ja) 長尺部材の曲がり矯正装置
Guevarra et al. Development of a new lapping method for high precision ball screw (1st report)-feasibility study of a prototyped lapping tool for automatic lapping process
JP3490331B2 (ja) 高周波焼入装置およびこれに用いられる焼入制御方法
US6817219B2 (en) Flospinning method and device for carrying out flospinning
JPH0114289B2 (ja)
US3000426A (en) Method and apparatus for truing circular rings
JPH0533041A (ja) 長軸材の表面熱処理方法
RU2235794C2 (ru) Способ и устройство для термосиловой обработки осесимметричных длинномерных деталей
JPH04218621A (ja) 長軸材の表面熱処理方法
JPS60145322A (ja) ネジ軸の熱処理変形修正方法
RU2709067C1 (ru) Способ термосиловой обработки длинномерных осесимметричных деталей и устройство для его осуществления
JP2004034233A (ja) ナットねじ溝のラップ加工方法および装置