JPH0134584B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プルーフアのための生パン盛りざら
に関するものである。

本発明が関係している生パンの盛りざらの型式
は、生パンの盛りざらを鎖又は同様のものに連結
するための手段を有している２個の端壁と、試験
炉を通して多数の生パンの盛りざらを輸送すると
共に布片又は同様の材料製の少なくとも１個の無
端の帯のために端壁の間に延びている運搬わくを
有している要素とを設けられており、この運搬わ
くは、２個のわく部分の間においてたれる生パン
のかたまりを受け取る一部分を有している（米国
特許第1382610号明細書参照）。

プルーフア（proofer）、特に、プレ・プルーフ
ア（pre‐proofer）の中を、丸められた生パン
が、大抵は旋回可能に垂下されているこの生パン
の盛りざらの中において、ある径路に沿つて且つ
プルーフアの中における必要とされる滞留時間で
定まる速度で輸送される。

上記の米国特許から分かるように、丸められた
生パンは、さらの底に粘着する傾向を有してお
り、これを避けるために既に種々の提案がなされ
ている。一つの提案は、生パンのかたまりを他の
生パンの盛りざらの中に移送し、毎回かたまりの
異なつた部分がさらの底と壁とに接触されるよう
にすることにある。しかしながら、この方法の欠
点は、多数の型式の生パンは、衝撃に対して抵抗
力を有していないということにある。

他の提案は、生パンが最少の粘着力を呈すると
いう特性を有しているフエルトを応用することに
ある。しかしながら、フエルトの欠点は、それが
衛生的ではないことにある。なぜならば、フエル
トは著しく不潔となるからである。

粘着に反作用をするしばしば使用される分離剤
は小麦粉であるが、しかしながら、小麦粉は製品
の特性に有害な影響を与え、不衛生であり、ま
た、著しく高価格となり、また、小麦粉を噴霧す
るように作動する装置がしばしば清掃されなけれ
ばならないので、益々高価となる。

最も好都合な条件（これは、前記の米国特許に
おいても提案されているが）は、生パンのかたま
りを布片、好適には、容易に乾燥する薄い形式の
布片の上に置くことがある。なぜならば、濡れて
いる織物は、かびが生えるからである。

米国特許によると、生パンのかたまりを生パン
の盛りざらから排出する時に、生パンの盛りざら
は傾斜され、そこから落下するかたまりが無端状
の布片の帯をわくの上に変移させ、これによつ
て、引続く充てんの際に、生パンのかたまりが他
の帯の部分の上に載るようになる。この従来技術
の欠点は、生パンのかたまりを、例えば、プレ・
プルーフアの室を通して輸送する間、生パンのか
たまりが輸送しつつある布部分に粘着するかも知
れないということである。

この欠点を除くことが本発明の目的であり、こ
の目的を達成するために、本発明による生パンの
盛りざらは、布片をわくの上輸送するための積極
的な駆動手段によつて、特徴づけられるものであ
る。

運搬わくに対する相対的な布片の変移の種々の
方法が考えられるが、米国特許第1382610号明細
書中に記載されているわくによる布片の変移の確
実な方法は、端壁の間に延びている多数の棒を有
しており、この場合、生パンのかたまりを受取る
布片の帯部分が、前記の棒の２本の間にたれてい
るが、本発明によると、少なくとも１個の棒が布
片の帯をわくの上に引張るために、選択的に駆動
可能であるようになつている。

この場合には、駆動可能な棒は、滑べり防止材
料製の表面によつて被覆され、一方、他の棒は平
滑であり且つ（又は）生パンの盛りざらの端壁の
中に、それらの軸の回りに自由回転するように取
付けられる。

本発明の一つの推奨実施例においては、駆動手
段は滑車を有しているロープ伝導装置から成立つ
ており、滑車の内の１個は駆動可能な軸の上に共
回り可能に取付けられており、他の滑車は生パン
の盛りざらの一つの端壁の中に回転自在に取付け
られると共に軸を選択的に回転させるための手段
を設けられている。

本発明によると、前記の軸の回転は、軸の上に
取付けられた、歯車又は同様の部材の形状を有し
ている駆動手段によつて有効に行なわれることが
でき、この場合、生パンの盛りざらの径路の中に
おいて、ラツク部分が歯車の径路の中に配置され
ている。本発明による生パンの盛りざらにおい
て、プルーフアを通つて動く生パンのかたまりの
回転が任意の希望された周期及び調節性によつて
行なわれることができ、このようにして、生パン
のかたまりの生パンの盛りざらへの附着を、小麦
粉の散布又は同様の技術の使用を必要とすること
無しに、有効に回避する。

以下、本発明をその１実施例を示す添附図面に
基づいて説明する。

図は、生パンの盛りざらの一つの推奨実施例の
斜視図を示すが、このさらは間隔を置かれた端壁
１及び２を設けられており、これらの壁１，２は
４個の棒３，４，５及び６によつて取付けられて
いる。各端壁１，２は、軸７及び８を介して、そ
れぞれ、運搬要素に連結されているが、これは図
示された実施例においては、軸受ブシユ９を含ん
でおり、この中に、各軸７，８が自由回転するよ
うに受入れられており、また、略図によつて示さ
れている輸送手段１１と係合しているブラケツト
又は同様の要素１０を含んでいる。輸送手段１
１、例えば、無端鎖が、生パンの盛りざらを矢印
Ｐの方向に、プレ・プルーフア（図示されていな
い）を経て輸送するようにされており、この場
合、生パンの盛りざらは、径路の形状には無関係
に、常に図示された上方に開放している位置を維
持する。径路の最後において、生パンの盛りざら
を傾けるため及びその中にある生パンのかたまり
を排出するための装置が設けられても良い。

生パンのかたまりは、生パンの盛りざらの中に
無端の布片１２によつて運ばれるが、この布片１
２は、わくの棒３，４，５及び６の回りに施さ
れ、上方部分は生パンのかたまりを受入れ、棒３
と６との間においてたるんでいる。

棒３，４及び５は平滑な表面を持つても良く、
又は、端壁１及び２の中の自由回転するように取
付けられることもできるが、棒６は滑べり防止材
料製の表面１３を設けられ、又は、棒６が回転す
ると布片１２がそれに載せられるようにする。

棒６を駆動する目的で、一端部に滑車１４が取
付けられており、この滑車１４は、軸７に取付け
られた滑車１６に、綱１５によつて連結されてい
る。このようにして、軸７の回転は、棒６に伝達
される。棒６を周期的に回転させるために、棒６
はその上に歯車１７を取付けられており、一方、
ラツク部材１８が歯車１７の径路内に設けられて
も良い。生パンの盛りざらの輸送の間に、歯車１
７がラツク１８に出会うや否や、軸７、従つて、
軸６も回転され、布片の帯１２は、わく３〜６の
上を変移される。

本発明が上述の実施例だけに限定されること無
く、種々の変形が本発明の要旨内において可能で
あることは、明白なところである。重要であるこ
とは、わくに相対的な布片の変移が任意の希望さ
れた瞬間において行なわれることのできることで
ある。

【図面の簡単な説明】

図は、本発明の１実施例を示す斜視図である。 １，２……端壁；３，４，５，６……棒；７，
８……軸；１１……輸送手段；１２……布片；１
４，１６……滑車；１５……綱；１７……歯車；
１８……ラツク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ プルーフア用の生パンの盛りざらにおいて、
   生パンの盛りざらを、輸送手段、例えば、鎖又は
   同様のものに連結し、多数の盛りざらをプルーフ
   アを通して輪送するための手段（７，８，９，１
   ０）を有している２個の端壁１，２が設けられて
   おり、また、少なくとも１個の布片又は同様の材
   料製の無端の帯１２のために端壁１，２の間を延
   びている運搬わく（３，４，５，６）を有してお
   り、帯１２の一部分は、生パンのかたまりを受け
   入れると共に２個の運搬わく部分（３，６）の間
   にたるんでいるようになつているプルーフアのた
   めの生パンの盛りざらにおいて、布片１２を運搬
   わく（３，４，５，６）の上において変位させる
   ための積極駆動装置（１４，１５，１６，１７，
   １８）が設けられていることを特徴とする生パン
   の盛りざら。 ２ 運搬わくが、端壁１，２の間を延びている多
   数の棒３，４，５，６から成り立つており、ま
   た、生パンのかたまりを受け取る布片の帯１２
   が、前記棒の内の２個３，６の間にたれており、
   更に、棒の内の少なくとも１個６が、布片の帯１
   ２を運搬わくの上を引つ張るために選択的に駆動
   可能となつている特許請求の範囲第１項記載の生
   パンの盛りざら。 ３ 駆動可能な棒６が、滑り防止材料製の表面１
   ３により被覆されており、一方、他の棒３，４，
   ５が平滑であり且つ（又は）それらの軸心の回り
   に自由に回転するように端壁１，２の中に取付け
   られている特許請求の範囲第２項記載の生パンの
   盛りざら。 ４ 駆動装置（１４，１５，１６，１７，１８）
   が、綱車１４，１６を有するロープ伝導装置（１
   ５）から成り立つており、綱車の内の１個１４
   が、駆動可能な棒６の上に共廻り可能に取り付け
   られており、他の綱車１６が、一つの端壁１の中
   に回転自在に取り付けられた軸７の上に共回り可
   能に取り付けられており、この軸１６が、前記軸
   ７を選択的に回転させるための手段（１７）を設
   けられている特許請求の範囲第１、２又は３項記
   載の生パンの盛りざら。 ５ 軸を駆動する手段が、歯車１７又は同様の部
   材から成り立つており、また、生パンの盛りざら
   の経路内にラツク部分１８が、歯車１７の経路の
   中に配置されている特許請求の範囲第４項記載の
   生パンの盛りざら。