JPH0134005Y2 - - Google Patents

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JPH0134005Y2
JPH0134005Y2 JP7174281U JP7174281U JPH0134005Y2 JP H0134005 Y2 JPH0134005 Y2 JP H0134005Y2 JP 7174281 U JP7174281 U JP 7174281U JP 7174281 U JP7174281 U JP 7174281U JP H0134005 Y2 JPH0134005 Y2 JP H0134005Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、調理用等の高周波加熱装置に関す
るものである。
従来より高周波調理器に被加熱物を入れる場
合、一般には扉の一部に設けられたハンドルを操
作者が操作し、扉を開いて行なつている。また、
この種の調理器の便利性が知れ、一般家庭はもち
ろん、食堂、レストランの業務として調理を行な
う場所に普及しつつある。この業務として調理を
行なう場合のこの種の調理器具の一つのテーマと
して、調理作業の効率の向上があげられる。一つ
の加熱作業をどれだけの時間で完了できるかは、
重要な要因である。この考案はこのような状況に
おける調理作業時間の短縮化の中で、扉の開閉状
態について着眼し、より手ぎわよくこの作業を行
なうことができるようにしたものである。この種
の調理器具は特別な場合を除き、高周波を加熱室
外に漏れさせないように、必らず外部より遮閉し
ておく必要があり、その中に被調理物を載置する
ため、出し入れのできる扉が必らず必要である。
ために操作者は調理の作業のたびごとに必らずこ
の扉を操作しなければならない。
操作者が手に何も持つていない場合は、操作は
容易であるが、被調理物等これからこの器具の中
に入れようとする物を手にしている場合、扉を開
くために、一度その被調理物等を他の場所に置
き、その後に扉を開き、再度被調理物を手に持ち
直し、載置しなければならない。これは作業効率
として非常に悪い。このため、従来より足にて操
作する扉開閉装置のアイデアが出され、種々の方
法についての試みがなされたが、具現化するに至
つていない。
また、加熱装置内にモータ等を設けた複合調理
器が近年話題となつているが、扉が高温になるこ
とから手で開閉操作を行なうと危険という問題が
ある。さらに、手で開閉操作を行なう場合、感電
の事故の問題がある。つまり、操作者は被加熱物
を調理する間にほとんどの場合手に水分が多量に
着く。そのために、この状態で手にて装置を動作
させようとすると、本体内の故障等によるわずか
な漏れ電流にても操作者が感電するおそれを生じ
る。高周波加熱装置は、内部に数Kvの高電圧を
発する回路を備えているため、この危険性は高
い。
そこで、本出願人は扉の開閉を電動式として足
踏スイツチで操作するようにしたものを提案し
た。ところが、扉の開き状態において扉に被加熱
物等が載置されている時に、誤操作により前記扉
が閉り動作し、被加熱物が落下するという問題が
あつた。
したがつて、この考案の目的は、扉の開閉操作
が足で行なえて使い勝手が良く、また感電等に対
して安全かつ誤操作に対しても安全な高周波加熱
装置を提供することである。
この考案の一実施例を第1図ないし第6図に示
す。本体1の中に被調理物2の加熱を行なう加熱
室3が設けられている。この加熱室3には上壁4
の一部にそのカバー5とともに設けられた開口6
が配置され、高周波発生装置としてのマグネツト
7の発した電波を導びく導波管8をこの開口6に
結合し、加熱室3に対し、マイクロ波の励振を行
ない、また、本体1の前面上部にはこのマグネツ
ト7の力を制御する操作部8を設け、高周波加熱
が可能となるように構成している。これらの手段
については、周知のものであるので詳細について
の説明はしない。なお、被調理物2は、加熱室3
の内外へ着脱可能となる受皿9に載置して加熱作
業を行なうようにし、使い勝手を良くしている。
加熱室3の前面には被調理物2を受皿9ととも
に出し入れを可能となす扉10が開閉自在に設け
られている。扉10は高周波の漏洩を防止するチ
ヨーク構造11を内側外周部に有し、また被調理
物2の状態を確認できるように開口部12を有し
ている。開口部12は、高周波の洩れを防ぐた
め、小孔を千鳥状に多数設けたいわゆるパンチン
グ穴とし、かつその両側面を透明な絶縁体で挾持
し、この穴へのごみ、食品かす等の付着を防止
し、清潔なものとしている。扉10の上端面13
近傍には、扉10の開閉を容易になすべくハンド
ル14が設けられている。扉10の下端面15の
近傍は、扉10の前面に垂直な角度の支持部17
をもち、かつ支持部17の一部には結合用の穴1
8を有するヒンジ19が、加熱室前壁16側に固
定して設けられている。一方、扉10は、支持部
17に平行な面と前記結合用の穴18に対向する
穴とを有する金具20(第2図)が設けられてお
り、ヒンジ19の結合用の穴18と扉10の金具
20の穴21の間に軸22を通すことにより、扉
10をヒンジ19により軸支している。このヒン
ジ19の結合用穴18を中心に、すなわち扉10
の金具20の穴21を支点として扉10は加熱室
前壁16と平行となる閉じた状態から一定角度を
有する開いた状態まで回動可能である。なお、こ
のヒンジ19および扉10の金具20は、左右に
それぞれ一対ずつ扉10の下端面15より同一高
さに設けられている。ヒンジ19の支持部17と
扉10の金具20の開閉自在な結合部と扉10の
上端面の間に、扉10の開閉方向に対する取付角
が自在で、かつヒンジ19の支持部17と平行
に、扉10の開閉角度の規制を行なうためのアー
ム23を設けている。取付角を自在とするため
に、扉10の一部にヒンジ19の支持部17と平
行な面をもつ金具24を設け、この面には穴25
を設ける。アーム23の一方の先端近傍にはヒン
ジ19の場合と同様に穴25と同径の穴26を設
けている。金具24とアーム23の2つの穴2
5,26を対向させ、穴25,26より若干小径
の軸27を通している。アーム23の長さは、扉
10が加熱室前壁16となす角度が直角になるこ
とを可能にする長さとしている。穴26と反対側
の端面には、加熱室前壁16に適当に設けた穴2
8を通し本体1内に出入自在となるようにした上
でコイルばね29を結合し、コイルばね29の他
の一端は本体1の内部に結合されている。コイル
ばね29の定数を適当に設定することにより、扉
10の開閉に要する操作力を自在に選定できるよ
うにしている。
このアーム23の下端面30には、ラツク状の
歯30′を設けている。アーム23を本体1の内
部に出入自在となすために以下のごとき構成を設
けている。
加熱室前壁16に設けるアーム23の出入する
アーム出入穴28は、前記扉10が前壁16に略
平行に対向した、すなわち扉10が閉じた状態で
の金具24の位置と対向した部分に設けている。
また、本体1の内部にはアーム出入穴28近傍に
位置してアーム23の下端面30が常時接する第
1歯車31を、前記支軸27と平行なる支軸32
にて回動自在に設けている。前記コイルばね29
は、アーム23と結合しない側の端部とヒンジ1
9の扉10との結合部よりも低い位置にて本体1
の一部に結合し、扉10が閉じた状態すなわちア
ーム23が最も本体1の内に没した状態にても一
定のテンシヨンが印加されるように長さ設定して
いる。このようにして、アーム23が常に本体1
内部に没される力を受けかつ、第1歯車31にも
密着できる構成としている。さらに、アーム下端
面30には、扉10が加熱室前壁16と略直角と
なるまで開いたときに、それ以上開かないように
ストツパ部33を設けている。ストツパ部33
は、図示のごとくアーム23の下端面30をさら
に下部に突出させたもので、第1歯車31と当接
する部分にはこれを噛み合う歯を切つたものであ
る。アーム23が本体1より出はじめて、このス
トツパ部33に当接し、さらにこれを越えて出よ
うとすれば、このストツパ部33の高さ以上にア
ーム23は上方にずれなければならない。この
時、前述のコイルばね29はアーム23が本体外
へ出ているだけで、大きなテンシヨンがかかつて
おり、これを越せないようにしている。アーム2
3にはもう一つの突出部34が設けられている。
この突出部34に対向してスイツチ35の動作レ
バー36が設けられており、アーム23のストツ
パ部33が第1歯車31に当接したと同時に、こ
のスイツチ35の常開接点が閉じるようにしてい
る。コイルばね29はこの時点で扉10の移動が
ないように常数を定めている。第1歯車31と同
軸により径の大きい第2歯車37を、第1歯車3
1とは独立して回転できるように設けている。そ
してこれら歯車31,37の対向する面には、耐
摩耗性の優れた炭素入りのナイロンワツシヤ38
が、これも回転自在に設けられている。これらの
すべては支軸32方向の位置を規制された板ばね
39により密着するようにしており、これらによ
りトルク制限機構38′が構成される。ただし、
この板ばね39の押圧はその材質、板厚を適当に
設定することにより密着力は一定以上にならない
ようにしている。この結果、歯車31と歯車37
との結合を一定回転トルクまでは直接的に伝達す
るが、それ以上のトルクは伝達しないようにして
いる。第2歯車37は、より小さな径の第3歯車
40に常時かみ合つている。第3歯車40は同軸
上に一体形成された第4歯車41を有し、これも
前述の第1歯車31と平行な面を回動自在なよう
に軸支されている。第4歯車41は本体1の一部
に固定された電動モータ42の出力軸43に固定
された第5歯車44に常時かみ合つている。電動
モータ42は、コンデンサ進相型の交流モータ
で、コンデンサの接続される側のコイルに印加す
る電圧の極性を切換えることにより、正・逆いず
れの方向にも回転できる構成をもたせている。電
動モータ42の駆動は、本体1内に設けられた制
御装置45によりその回転を制御される。制御装
置45の動作は後述する。制御装置45の部分よ
り本体1を貫通して2本のリード線46を設けて
いる。リード線46は本体1が設置される部分近
傍に設けられ、操作者が足で操作可能な常開接点
を有する足踏スイツチ47のそれぞれの接点に接
続される。さらに、本体1の一部には加熱室前壁
16より操作レバー48が扉10側に突出し、扉
10が閉じると没するスイツチ49が固定されて
いる。スイツチ49は扉10が充分閉じた状態で
のみその常開接点を閉じる構成となしている。
制御装置45はこの実施例においては、リレー
スイツチを組合せたもので、第5図にその回路を
示す。以下その構成と動作について説明する。本
体1の動力に必要な交流電源は、メインスイツチ
50をオンすると、制御装置45にも同時に電力
が供給される構成としている。足踏スイツチ47
は図中第1リレー51と電源にシリーズに接続さ
れている。足踏スイツチ47を足でふみこみON
とすると、第1リレー51の接点52が閉じ、第
1リレー51は自己保持される。同時に接点53
が閉じ、モータ42の主コイル54に電圧が印加
される。モータ42のもう一つのコイル55は、
進相用のコンデンサ56と直列に接続し、極性を
切替える2つの接点57,58を介して前記接点
53の出力に接続されている。そのため、接点5
3が閉じると接点57,58により指定する方向
にモータ42が回転をはじめる。モータ42の回
転は第5〜第1歯車44,41,40,37,3
1に順次減速されながら伝達され、第1歯車31
が回転することでアーム23は移動を開始する。
この実施例ではこの時アーム23が本体1の中へ
没する方向にモータ42を回転させるように接点
57,58と電源の接続を行なつている。例えば
このとき、第5図において接点57,58はそれ
ぞれ、bおよびb′側に接続されており、歯車42
は図示のごとく右に回転しているとする。このと
き扉10は任意の位置より閉じ始める。操作者が
足踏スイツチ47部分の操作をやめても、自己保
持の接点52がONしているため、この動作は継
続する。扉10が高周波加熱を行なつても問題と
ならないまで十分に閉じると、スイツチ49がオ
ンされる。すると、その負荷として構成されるリ
レー59に電力が供給され、その常閉接点は開
き、常開接点が閉じる。60はリレー59の常閉
接点の一つで、前記リレー51とシリーズに接続
されている。そのため、この時点でリレー51は
電力の供給がとまり、その結果、接点53,52
がOFFされ、モータ42の回転は停止する。す
なわち、扉10が閉じた状態で動作を停止し、高
周波加熱をいつでも行なえるようにしている。操
作者がこの時点でタイムスイツチ61をONに
し、加熱時間を設定し、スタートスイツチ62を
ONすると、高周波発生装置駆動回路63に電力
が供給され、高周波が熱調理を開始する。スター
トスイツチ62は、一度押すとON状態を保持
し、扉10を開くとOFFとなる構造を有する一
般的な機構のランチスイツチである。
制御装置45の内部ではさらに次のような動作
が行なわれる。リレー59の常開接点64がON
を行ない、遅延回路65が動作を開始する。遅延
回路65は第6図に示す構成を有しており、入力
に交流電圧が印加されると、ダイオード66にて
整流された電圧が積分回路のコンデンサ67と抵
抗68に印加される。コンデンサ67の端子電圧
は0Vから、コンデンサ67と抵抗68によつて
決まる時定数にて次第に上昇をはじめる。コンデ
ンサ67には、リレー69とS.S.S(シリコンシン
メトリカルスイツチ)70とが直列に接続された
ものが並列接続されており、コンデンサ67の電
圧がS.S.S70のブレークオーバ電圧を超えると、
S.S.S70はONとなり、リレー69にコンデン
サ67の電荷による放電電流を流す。このとき、
リレー69の接点69′がONとなり以後は電源
電圧が切れるまでリレー69には自己の接点6
9′と保持電流値を決める抵抗71とを通して電
力が供給され、その常開接点72をONしつづけ
る。すなわち、遅延回路65に電圧が印加されて
その出力接点72を閉じるまでの時間を、コンデ
ンサ67、抵抗68の組合せによる充電時定数に
より任意に設定して、前述の接点64がONした
後、一定時間の遅れの後、接点72がONするよ
うにしている。接点73は、モータ42の回転方
向を決定する切換接点57,58の駆動リレー7
3のコイルと直列に設けられており、接点72が
ONすると、切換接点57,58は今までと逆の
回転をする極性となる様に回路を切りかえる。す
なわち、第5図において接点57,58はそれぞ
れaおよびa′側に接続されており追相用のコンデ
ンサ55とコイル55が直列に接続される回路は
主コイル54に対し今までとは逆相性に接続され
コイル55に流れる電流の位相が180゜ずれ主コイ
ルに対し見かけ上遅れた電流位相となつて結果モ
ータは逆に回転を始める体制となる。同時に接点
60と並列に設けた接点74および接点72と並
列に設けた接点75もON状態となる構成を有し
ている。ここにおいて、モータ42は今までとは
逆方向にいつでも回転できる状態となつた。この
時点で、再度足踏スイツチ47を足にて操作し、
瞬時でもONすると、リレー51にはスイツチ4
7→リレー51のコイル→スイツチ47を通して
電流が流がれ、接点52,53がONするとモー
タ42は逆回転を始める。扉10は開きはじめ接
点49がOFFすると、リレー59への電力の供
給も停止され、接点60はON、接点64はOFF
する。遅延回路65も電力を切られ、接点72は
OFFする。なお、高周波発生中でもリレー59
への電力供給は停止する。しかし、リレー51は
自己保持接点52および接点74が、リレー73
は自己保持接点75がONのため、モータ42は
継続して逆回転をつづけ、扉10を次第に開く。
扉10が加熱室前壁16と略直角となるまで開く
とアーム23の突出部34がスイツチ35の操作
レバー36を押しスイツチ35がONする。スイ
ツチ35は制御装置45の中に設けられたリレー
76に電力を供給し、ONとする。リレー76の
常閉接点の一つ77はリレー51の自己保持接点
52とシリーズに接続する。さらにもう一つの接
点78は、リレー73と直列に接続されているた
め、このリレー76がONになると、リレー51
の自己保持は解け、接点53が開きモータ42は
停止する。すなわち、扉10を直角に開いた状態
を維持する。操作者はこの状態にて(第1図)に
被調理物2の加熱室3内への装着、取り出しを安
全に行なうことができる。同時に、リレー73が
OFFとなつたため、再度切換接点57,58は、
説明の最初の状態にもどり、モータ42はアーム
23を本体1内に引き込む方向に回転する体制と
なる。この時点で、操作者が被調理物2を受皿9
とともに加熱室3内へ操着を終え、再度足踏スイ
ツチ47をスイツチ35がOFFとなるまで踏み
つづけると、その後はリレー76がOFFされ、
リレー51が自己保持的にONし、扉10が完全
に閉じ、スイツチ49がONとなるまでその動作
を継続する。以下前記動作をくりかえす。スイツ
チ49は本体動作を直接支配するドアースイツチ
であり、本制御装置はこのドアースイツチ49が
ONになるまで扉10を閉めようとモータ42は
回転する。ドアースイツチ49がONすること
は、電波を発生しても安全な状態であり、逆にこ
の制御装置は、他の状態では電波を発生しない。
前記スイツチ35の取付けを行なう取付板79
は、その長手方向の一端を、本体1に固定された
固定板80に、支軸81により、前記アーム23
の移動方向と同一方向に回動自在に軸支する。他
端側に前記スイツチ35を固定する。この取付板
79の回動方向の端部において、アーム23が、
扉10が開く時に移動する方向側の端部には突出
部82を、反対側の端部にはコイルばね83の取
付穴84を設ける。コイルばね83の一端は、取
付穴84に引つかけられる。また、コイルばね8
3の他の一端は、前記固定板80において、前記
支軸81よりも、扉10が閉じるときにアーム2
3が移動する方向(本体の後方に向かう)側に設
けた穴85に引つかけられている。さらに、突出
部82に対向して固定板80にスイツチ86の操
作レバー87を設ける。スイツチ86はモータ不
能動化手段となるものである。アーム23が本体
1外へ出ていつた時、すなわち扉10が開いてい
つた時、前述のストツパ部33が歯車31に当接
した時点で、この突出部82が操作レバー87を
押し、スイツチ86を動作させるようにスイツチ
86の位置を決定している。スイツチ86は常閉
接点88を有しこの状態で接点88を開くように
している。
さらに、取付板79は扉10が閉じている間、
不必要に位置が移動しないように固定板80の一
部にストツパ89を設けている。さらに、取付板
79は、スイツチ35の操作レバー36のアーム
23における突出部34との当接部の裏側部分9
0に対向する部分が、スイツチ35の常開接点が
がONした直後に当接し、本体1前面側へ回動す
るように折曲げ部91を設けている。折曲げ部9
1は操作レバー36の裏側部分90と平行な面を
有すごとく設けている。ここで、スイツチ35と
スイツチ86の動作について記す。この実施例に
おいて、扉10が本体前壁16に対し略直角とな
ると、まずアーム23の突出部34が操作レバー
36に当接し、スイツチ35がONするこの時点
で前述のごとく扉10の開放動作は停止する。
さらに、制御装置45の動作により扉10の閉
じる方向に動作を備える。しかし、これも前述の
ごとくコイルばね29のばね定数の適当な設定に
より、扉10はモータ42が回転を開始しない限
り移動しないようにしているため、扉10はその
移動を停止している。この状態で、扉10に荷重
がかかつた場合、その荷重がコイルばね83を伸
展させるに足りるものであつた場合、この実施例
においては扉10はさらに開き、アーム23は本
体1の外部へ出ていき、ストツパ83が歯車31
に当接した時点で開放動作を停止する。同時に、
アーム23の突出部34も本体1外へ移動しよう
とする。すでにスイツチ35の操作レバー36と
アーム23の突出部34は当接しており、その裏
面部分90が対向する折曲げ部91まで移動する
と、この両者が接し、取付板79自体がアーム2
3が本体1外へ出ようとする力を受けることにな
る。ここで、構成についての記述部分にて記すよ
うに、取付板79は支軸81を中心に本体1の前
面方向に向つて回転をはじめようとする。コイル
ばね83に打ちかつような力の場合、ストツパ部
33が歯車31に当接するまで移動し、その一部
である突出部82も支軸81を中心に移動する。
この時点で、突出部82がスイツチ86の操作レ
バー87を押し、結果的にストツパ部33が歯車
31に当接した時点で、スイツチ86の常閉接点
88が開くようにしている。このスイツチ86の
常閉接点は、制御装置45の電源入力の回路部分
に直列に接続されており、このスイツチ86が動
作している間は制御装置に電力が供給されず、モ
ータの回転はいかなる状態でも発生することがな
く、扉10はその位置を保つている。扉10はさ
らに開こうとする力をとりのぞくと、アーム23
はコイルばね83の復元力によりスイツチ86が
動作しない状態までもどされ、スイツチ47を足
により操作するこことにより閉じる動作を開始す
るようにしている。
コイルばね83のばね定数は、扉10にかかる
荷重がなるべく少ない場合でもスイツチ86が動
作できるように、コイルばね29とのバランスを
とつて決定している。
このように構成したため、操作者は両手に被加
熱物をもつていても足にて扉を開閉操作すること
ができ、初期の目的である業務用として作業効率
の高い、家庭内としても使い勝手の良い、しかも
信頼性について十分な高周波加熱装置を得ること
ができたのである。また、足で開閉操作を行なえ
るので、扉10が高温になつていても安全に開閉
でき、またぬれた手でスイツチ操作を行なつて感
電するという問題がない。なお、このような操作
スイツチは、通常安全面より絶縁されるが、扉1
0は加熱室3の壁部をなすものであることから金
属製の場合が多く、扉10に触れた場合に感電す
るおそれがある。しかし、このように足でスイツ
チ操作を行なうようにしてあると、扉10や本体
1に触れることなく被加熱物の出し入れができ、
安全性が高い。さらに、この実施例によれば、次
の各効果を得ることができる。まずアーム23の
下端にラツク状の歯を設け、このアーム23をモ
ータ42で本体1内より出入させることで自動的
に開閉を行なうようにしたため、全体の構成を簡
素化することができる。すなわち、アーム23自
体は従来よりの構成要素であり、特別な部品を付
加する必要がないばかりか、モータ42による開
閉機構を扉10の部分によけいに設けることで扉
10の対電波遮へい性能を悪くするということも
なく安全である。アーム23自体は使い勝手の面
から扉10の端部に配されるが、これは従来より
電波遮へいのためのチヨーク構造中に設けられ
る。これらは時としてチヨーク中の電界を乱し、
扉10よりの漏波を増加させる。そのために、従
来より位置等に十分な配慮が必要な部分であり、
これにさらに余分なものがチヨーク構造内に設け
られることは漏波の面より重大な問題となる。こ
の実施例ではチヨーク中は従来のアーク23と何
ら変ることがないため、この点で漏波について特
に留意が必要でなく設計も容易である。
つぎに、アーム23でその歯30′を下面に設
けたことは、使用者が触れない部分であることか
ら安全性にすぐれ、また食品かす、ごみ等の付着
もしにくく、清潔でかつ歯車の故障もおきにくく
信頼性が高い。
つぎに、スイツチ35をアーム23の出入長さ
にてON・OFFする構成としたことで、扉10の
位置の検出を行なう方法は、他のたとえば、角度
を見ながら制御を行なう方法にくらべ、ばらつき
がなく、信頼性にすぐれている。特に、ストツパ
が働らくと同時に動作させる必要上、アーム23
上に設けられた突出部34はストツパ部33と一
対一に対応しているため確実な動作を行なうこと
ができる。
つぎに、第1歯車31と第2歯車37との間の
結合を、一定トルク以上は伝達しない構成とした
ために、扉10の開閉動作中に、もし仮に何らか
の障害物が扉10の開閉を阻止する状態となつた
場合、モータ42は回転するが扉10はそれ以上
動作せず安全性を高めることができた。すなわ
ち、操作者の手等が扉10にはさみ込まれても傷
害をまねくことがない。
さらに言及すれば、操作者は手動にて優先して
扉10の開閉を行なうことが可能となつた。モー
タ42は扉10を開らこうと回転している場合で
も使用者はハンドル14を手にて操作し、ドアー
スイツチ49をONになるまで閉じれば再び加熱
作業を開始することが可能となる。
さらに、この実施例は、足で操作するスイツチ
47は1個の接点を瞬時ONするだけで扉10が
開いている時は閉じている場合は開く。使用者は
扉10が完全に開閉する状態になるまで足踏スイ
ツチ47をふみつづける必要はなく、一度ONす
ればそれでこと足り、この面で作業効率はさらに
高くなつた。また、足踏スイツチ47に接続され
るリード線46は最少の2本で良く、リード線4
6の構成は最も簡単なものでよく、引きまわしが
簡易で、設置性にすぐれ、同時に設置後のたびか
さなる足踏スイツチ47の移動にも信頼性が高
い。例えリード線46が断線しても、足による操
作が不可能となるだけで安全である。また、スイ
ツチ47は同じものをくりかえし足により踏みつ
づけることで必らず次の動作が行なわれ、誤操作
がなく、操作者の使い勝手、信頼性を高めること
ができた。スイツチが2個以上あると誤操作の危
険を生じる。
また、ドアースイツチ49は制御回路の扉10
の閉じた状態を検出するリミツトスイツチにより
構成されており、このドアースイツチ49がON
しないかぎり、扉10は閉じようとしつづけかつ
その間は高周波加熱を行なえない状態とすること
で、高周波加熱装置における高周波の漏洩という
きわめて危険な状態をなくす安全装置として動作
でき、この面の安全について従来にくらべ大きく
進歩することができた。
制御回路の中に、遅延回路65を用いることで
次の効果を得ることができた。この遅延回路65
がない場合、接点60が切れてリレー51の自己
保持は一たん解け、接点53が開き、モータ42
は停止しようとするが、同時にリレー73に通電
され、リレー51の回路は接点74がONしてし
まう通常の場合、リレーの接点はONになるまで
の時間よりOFFになるまでの時間が早いため、
動作は扉10が閉じた場合で一度停止するが、電
源電圧の変動、リレーの接点の状態の変化等によ
り必らずしも時間おくれがなくなる。あるいは反
転してしまうことが予測される。この装置にあつ
ては、この動作がいかなる状態であつても、確実
にドアースイツチ49がON動作した時点で扉1
0の移動を止め確実に電波漏れを防ぐようにする
ことができた。また、一旦閉じた扉10が続いて
開き、操作者が再度扉10を閉じるために足踏ス
イツチ47を操作しなければならないといつた不
都合を完全になくすことができ、この面でも作業
効率を高め信頼性の高いものとしている。
さらに、制御装置45において、扉10に荷重
が印加された場合にこの制御装置45をOFFす
るモータ不能動化手段を設けたことで次のごとき
効果を得た。このような手段を設けない場合、扉
10が開いてスイツチ35がONした状態では、
扉10に被調理物2が載置されていても、足踏ス
イツチ47が瞬時でもONされれば扉10は閉じ
る方向へ動作を開始する。そのため、被調理物2
や受皿9が転倒したり、あるいは脱落したりし、
非常に危険である。すなわち、操作者の足もとに
転がつた受皿9の波片によつてけがをしたり、ま
た調理後の高温の被加熱調理物により火傷の危険
にさらされたりすることになる。特に、オーブン
レンジ等高周波加熱以外の調理装置を並設した装
置にあつては、この危険は受皿や加熱物の温度が
さらに高いことからより大きなものとなる。
この実施例においてはかかる状況の発生を完全
に防止することができるすなわち、スイツチ35
がONした状態で、被被調理物2および受皿9等
が開放状態の扉10の上面に載置された場合、そ
の荷重により扉10はさらにストツパ部33が歯
車31に当接するまで開く。このとき、スイツチ
86が制御装置の電源を切り、その間は扉10を
閉める動作を行なわない。このため、その状態で
誤つても足踏スイツチ47に接触して瞬時ONさ
せても十分に安全を確保することができる。
なお、この実施例においては、モータ不能動化
手段としてスイツチ86が扉10にかかる荷重を
検出するようにしたが、このかわりに扉10の内
側面の例えば両端に、互いに対向する一組以上の
発光素子と受光素子とを設けてもよい。すなわ
ち、この対向面内に被加熱物が入りこむと、前記
発光素子の光が受光素子へ達しなくなることを検
出して、受光素子の信号により接点88を開くよ
うにしても、同様の効果を得ることができる。
なお、前記実施例では、モータ42の制御に第
5図の回路を有する制御装置45を用いたが、こ
の他にマイクロプロセンサ等の電子回路によるプ
ログラム動作によつてモータの回転を制御するこ
とができることはいうまでもない。
以上のように、この考案の高周波加熱装置は、
加熱室の扉にラツク状の歯を有するアームを設
け、足踏スイツチで操作させるモータにより前記
扉を開閉するようにしたので、手で使わずに扉の
開閉が行なえ、そのため調理等の作業を効率良く
行なえ、また感電等の問題がなく安全である。し
かも、扉の開放状態においてこの扉上に載置物が
あることを検知して扉開閉用モータを動作できな
くするモータ不能動化手段を設けたので、扉上に
被加熱物等を載せたままスイツチの誤操作によつ
て扉を閉じて被加熱物等を落下させるということ
がなく安全という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の縦断側面図、第
2図はその部分拡大断面図、第3図は同じくその
トルク制限機構の断面図、第4図は同じくその板
ばねの正面図、第5図は同じくその制御回路の回
路図、第6図は同じくその遅延回路の回路図であ
る。 1……本体、3……加熱室、7……マグネツ
ト、10……扉、19……ヒンジ、20……金
具、22……支軸、23……アーム、29……コ
イルばね、30……ラツク状の歯、31……歯
車、32……支軸、37……歯車、38……ワツ
シヤ、38′……トルク制限機構、39……板ば
ね、42……モータ、45……制御装置、47…
…足踏スイツチ、49……ドアースイツチ、86
……スイツチ(モータ不能動化手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 高周波加熱手段を有する加熱室と、この加熱室
    の前面に自己の下端で開閉回動可能に設けられた
    扉と、ラツク状の歯を有し前記扉に設けられたア
    ームと、このアームの前記歯に噛み合う歯車と、
    この歯車を駆動する扉開閉用モータと、このモー
    タの操作を行なう足踏みスイツチと、前記扉の開
    放状態においてこの扉上に載置物があることを検
    知して前記モータを動作できなくするモータ不能
    動化手段とを備えた高周波加熱装置。
JP7174281U 1981-05-15 1981-05-15 Expired JPH0134005Y2 (ja)

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JP7174281U JPH0134005Y2 (ja) 1981-05-15 1981-05-15

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JP7174281U JPH0134005Y2 (ja) 1981-05-15 1981-05-15

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JPS57184403U JPS57184403U (ja) 1982-11-22
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