JPH0133563B2 - - Google Patents

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JPH0133563B2
JPH0133563B2 JP21812784A JP21812784A JPH0133563B2 JP H0133563 B2 JPH0133563 B2 JP H0133563B2 JP 21812784 A JP21812784 A JP 21812784A JP 21812784 A JP21812784 A JP 21812784A JP H0133563 B2 JPH0133563 B2 JP H0133563B2
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JP
Japan
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silicone rubber
rubber
gloves
fabric
glove
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JP21812784A
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English (en)
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JPS6197408A (ja
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Seihei Ishiwata
Masahiko Ishiwata
Noboru Shimamoto
Akihisa Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication of JPS6197408A publication Critical patent/JPS6197408A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、柔軟な上、強度が高く、かつ耐熱
性、耐高電圧性、耐薬品性に優れ、このため種々
の産業分野、例えばクリーンルームで医薬品や微
生物を取り扱つたり、あるいは食品等を取り扱う
場合、更に半導体関連分野などに好適に使用する
ことができるゴム手袋に関する。
〔従来の技術〕
従来より、産業用に使用されるゴム手袋とし
て、種々の合成ゴムにて形成されたものが知られ
ており、特にシリコーンゴムから形成されたゴム
手袋は柔軟で耐熱性、耐高電圧性、耐薬品性が良
好であることが知られている。
また、シリコーンゴムの剥離性を利用した手袋
として、綿糸や合成繊維糸により編織された手袋
主体の糸の表面に薄いシリコーンゴム層を形成し
たものが知られている(実開昭55−723号公報)。
更に、繊維に以て縫製し又は繊維より編上げた
手袋の繊維間にウレタンエラストマーを含浸さ
せ、ウレタンエラストマー内に連続気泡を形成せ
しめると共に、この連続気泡内にシリコン等を充
填させた絶縁手袋も知られている(実公昭48−
27944号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、シリコーンゴムよりなる手袋は、他の
ゴムや合成樹脂に比べて耐引裂性、耐摩耗性、引
張強さが十分でなく、強度的に弱いため、実用性
に劣る。このため、シリコーンゴムの特性を十分
に発揮し、しかもその強度を高めたゴム手段が望
まれる。
この場合、実開昭55−723号公報の手袋は、手
袋を構成する繊維をシリコーンゴムで被覆しただ
けであり、繊維間には空〓を有し、通気性がある
ため、耐熱性、耐高電圧性、耐薬品性を必要とす
る産業上の用途には使用し難く、また実公昭48−
27944号公報の手袋は、ウレタンエラストマーの
連続気泡内にシリコンが充填されているだけなの
で、シリコン量が極めて少なく、シリコーンゴム
本来の特性が発揮し得ないもので、高電圧用に供
することができず、耐薬品性、耐熱性なども劣
る。
更に、これら公報記載の手袋は、いずれも繊維
で縫製乃至編み上げた手袋に直接シリコーンゴム
やウレタンエラストマーを含浸させるものである
が、手袋自体が厚ぼつたいため、繊維間にはかな
りの空気があり、空気を逃してシリコーンゴムや
ウレタンエラストマーを良好に含浸させることが
かなり困難であり、空気と置き換えて含浸させる
のに非常な手間を要し、にもかかわらず繊維間に
かなりの空気が残存するため、製造性が悪く、実
用性に欠けるものである。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、柔
軟な上、強度が高く、物理力により破れたり穴が
あいたりすることが可及的に防止されると共に、
耐熱性、耐高電圧性、耐薬品性に優れ、種々の産
業用として好適に用いられ、製造も容易な実用性
の高いゴム手袋を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するため、ウレタン樹
脂にて形成された厚さ0.01〜0.5mmのフイルム状
基材とその上に接着、縫製されたメリヤス編みの
布地とからなるゴム手袋本体上にシリコーンゴム
層を前記布地目中にシリコーンゴムが〓間なく入
り込んだ状態で連続フイルム状に積層してなり、
このシリコーンゴム層の厚さを前記基体の厚さよ
り厚く、かつ全体の厚さを1mm以下に形成してな
ることを特徴とするゴム手袋を提供するものであ
る。
〔作用〕
本発明によれば、ウレタン樹脂にて形成された
フイルム状基材にメリヤス編みの布地が接着縫製
されて一体化されており、このメリヤス編みの布
地にシリコーンゴムが〓間なく入り込んだ状態で
フイルム状に積層されているので、全体の厚さが
1mm以下の薄くしてもシリコーンゴム層が確実に
補強され、強度が高く、物理的損傷に十分耐える
ように形成されていると共に、シリコーンゴム層
の手袋本体に対する接着性が非常に良く、シリコ
ーンゴム層の剥離が確実に防止され、かつメリヤ
ス編みの布地は伸縮性があるので、この伸縮に追
随して手袋本体、シリコーンゴム層が伸縮し、し
かも上述したように手袋の厚さが薄いので、ぼた
ぼたせず、非常に柔軟で取り扱い性が優れている
ものである。更に、基材がウレタン樹脂フイルム
にて形成されているので、すべりが良く、ゴム手
袋内への手の挿脱が行ない易く、この点からも使
用性に優れているものである。またこのため、ゴ
ム手袋を製造する場合に製造型からゴム手袋製造
品を抜き出し易く、製造性にも優れているもので
ある。
また、本発明のゴム手袋は厚さ0.01〜0.5mmの
ウレタン樹脂のフイルム状基材にメリヤス編みの
布地を接着縫製して積層しているため、シリコー
ンゴム層形成のためのシリコーンゴム溶剤溶液含
浸工程において、シリコーンゴム液が前記布地の
網目を通過流出することなく網目内に〓間なく入
り込むもので、しかもこの場合、シリコーンゴム
層の厚さを前記基材の厚さより厚くし、かつ全体
の厚さを1mm以下に形成するため、布地の厚さも
非常に薄く、このためシリコーンゴム液が布地の
網目内に入り込む際、網目内の空気が抜け易く、
網目内に空気を殆ど残すことなくシリコーンゴム
液に浸透する。従つて、シリコーンゴム層を布地
目中にシリコーンゴムが〓間なく入り込んだ状態
に確実に均等形成することができ、それ故上記メ
リヤス編みの布地による上述した補強効果が有効
に達成されると共に、シリコーンゴム層が緻密な
連続フイルム状に形成されるため、シリコーンゴ
ム本来の特性が確実にかつ上述したように強度が
大きく物理力により損傷し難いので長期に亘り発
揮され、耐熱性、耐高電圧性、耐薬品性といつた
特性が有効に発揮されるものである。またこのよ
うに、布地の網目から空気が比較的容易に抜ける
ので、含浸作業も容易となり、手袋製造が簡単に
行なわれる。
以下、本発明の一実施例につき図面を参照して
更に詳しく説明する。
〔実施例〕
第1,2図は本発明の一実施例を示すもので、
このゴム手段は、ウレタン樹脂にて形成されたフ
イルム状基材1とその上に接着、縫製されたメリ
ヤス編みの布地2とからなるゴム手袋本体3上に
シリコーンゴム層4を前記布地目中にシリコーン
ゴムが〓間なく入り込んだ状態でフイルム状に積
層してなるものである。
ここで、基材1は上述したようにウレタン樹脂
(ウレタンエラストマーを含む)にて形成するも
ので、これによりすべてが良いのでゴム手袋内に
手を挿脱し易く、またゴム手袋を製造するに際
し、ゴム手袋本体にシリコーンゴムの溶剤溶液を
塗布又は浸漬してシリコーンゴム層を形成する場
合、基材の内側にシリコーンゴム溶剤溶液が滲み
出ることもなく、シリコーンゴム層が均等に形成
できる。
また、メリヤス編みの布地2としては、ポリア
ミド繊維、ポリエステル繊維等の合成繊維が好適
に用いられ、これらをメリヤス編みにした布地が
使用される。メリヤス編みの編み方に特に制限は
なく、横メリヤスでも縦メリヤスでもよく、縦横
に伸縮し得るものが好適に用いられる。
更に、シリコーンゴム層4を形成するシリコー
ンゴムとしては、付加架橋型、有機過酸化物架橋
型、常温硬化架橋型等のいずれのものであつても
よい。
なお、本発明のゴム手袋において、基体1の厚
さは0.01〜0.5mm、手袋全体の厚さは1mm以下、
特に0.7mm以下とするものであり、また、基材1
の厚さよりもシリコーンゴム層3の厚さを厚くす
るもので、これにより本発明のゴム手袋の機能が
有効に発揮される。
本発明のゴム手袋の製造方法は必ずしも制限さ
れないが、下記の方法を採用することが好まし
い。
即ち、予め伸縮性に富んだメリヤス編みの布地
の片面にウレタン樹脂フイルムを接着し、縫製し
た後、裏返して布地が表側に顕われるようにし、
手袋製造法に装着する。次に、これをシリコーン
ゴムの有機溶剤溶液中に浸漬し、引上げ乾燥する
操作を必要とするシリコーンゴム層の厚さを得る
まで所用回数繰り返し、架橋してから離型するも
のである。
なお、シリコーンゴム液への浸漬処理は常温付
近で行なうことができるが、シリコーンゴムの架
橋を抑制するため常温より低い温度で行なうこと
が好ましい。
また、シリコーンゴム液を調製する場合、シリ
コーンゴムとしては流動性の優れた液体ゴムが好
ましく、必要によつてはシリコーンゴム液中に補
強性シリカを配合することができ、更には粘度調
整(粘度低下)の目的でシリコーンゴムと相溶性
がよくかつ被覆形成に優れて有機溶剤(例えばト
ルエン、キシレン、1,1,1−トリクロルエタ
ンなど)の1種又は2種以上を用いて希釈するこ
とができる。
このようにして製造された手袋は、シリコーン
ゴム有機溶剤溶液浸漬工程において、シリコーン
ゴムの有機溶剤溶液がメリヤス編み布地の組織の
間〓(網目)によく浸透し、この状態でシリコー
ンゴムの皮膜を形成するので、メリヤス編み布地
とシリコーンゴム層とが一体化し、シリコーンゴ
ム層が剥離することがなく、非常に接着性がよ
く、かつメリヤス編みの布地が配設されて伸縮性
がよいのでゴム手袋を製造型から抜き出し易く、
また基材がウレタン樹脂フイルムにて形成されて
いるので、上記浸漬工程でゴム手袋本体内側にシ
リコーンゴム溶剤溶液が浸出することが防止さ
れ、シリコーンゴム層が均等に平均化された状態
で形成される。
次に、本発明ゴム手袋の製造法の具体例を下記
に示す。
〔製造例〕
ウーリーナイロン75デニールの加工糸を用いて
ラツセルの天笠編みの原反を作り、これに架橋型
ウレタン樹脂のフイルム(厚さ20μ)を接着し伸
縮性に富んだ基材を形成し、これを裁断してベー
ス手袋を作る。この縫製手袋を手袋製造型に装着
したのち、下記シリコーンゴム液に浸漬する。シリコーンゴム液 付加架橋型液状シリコーンゴムKE−1925AT
* 25部 付加架橋型液状シリコーンゴムKE−1925BT
* 25部 付加架橋型液状シリコーンゴムKE−1935A*
25部 付加架橋型液状シリコーンゴムKE−1935B*
25部 トルエン 70部 キシレン 30部 *:信越化学工業(株)製 上記シリコーンゴム液に浸漬した後、引き上
げ、室温にて60〜90分乾燥し、次いで120℃で60
分程度の条件で架橋し、架橋後離型して本発明ゴ
ム手袋を製造した。
〔発明の効果〕
以下説明したように、本発明のゴム手袋は、製
造が容易であり、また柔軟な上、強度が高く、シ
リコーンゴム層の特性が長期に亘り発揮されるも
のであり、耐熱、耐高電圧、耐薬品性を要求する
種々の産業用に好適に使用でき、特にシリコーン
ゴムは生理的に不活性であるため特殊な医療やバ
イオテクノロジーの分野、或いは食品などの取扱
い、更には半導体分野などに有効に用いられるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す一部を切り欠
いた斜視図、第2図は同例の一部省略拡大断面図
である。 1……基材、2……メリヤス編みの布地、3…
…ゴム手袋本体、4……シリコーンゴム層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ウレタン樹脂にて形成された厚さ0.01〜0.5
    mmのフイルム状基材とその上に接着、縫製された
    メリヤス編みの布地とからなるゴム手袋本体上に
    シリコーンゴム層を前記布地目中にシリコーンゴ
    ムが〓間なく入り込んだ状態で連続フイルム状に
    積層してなり、このシリコーンゴム層の厚さを前
    記基材の厚さより厚く、かつ全体の厚さを1mm以
    下に形成してなることを特徴とするゴム手袋。
JP59218127A 1984-10-17 1984-10-17 ゴム手袋 Granted JPS6197408A (ja)

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JP59218127A JPS6197408A (ja) 1984-10-17 1984-10-17 ゴム手袋

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JP59218127A JPS6197408A (ja) 1984-10-17 1984-10-17 ゴム手袋

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JPS6197408A JPS6197408A (ja) 1986-05-15
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