JPH0133334Y2 - - Google Patents

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JPH0133334Y2
JPH0133334Y2 JP1980098036U JP9803680U JPH0133334Y2 JP H0133334 Y2 JPH0133334 Y2 JP H0133334Y2 JP 1980098036 U JP1980098036 U JP 1980098036U JP 9803680 U JP9803680 U JP 9803680U JP H0133334 Y2 JPH0133334 Y2 JP H0133334Y2
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JP
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polyolefin resin
crystalline polyolefin
sheet
gas barrier
thickness
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JP1980098036U
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は包装用容器に関する。更に詳しくは熱
成形法によつて得られる器壁が一種以上の配向さ
れたポリオレフイン樹脂層と気体遮断性樹脂層か
らなり、かつその曇り度値が30%以下とした、特
に、透明性、気体遮断性に優れた包装用容器に関
する。 従来、シートを熱成形し、食品等の包装用容器
として使用する事が一般的に広く行なわれ、食品
類のユニツト包装化が進められている。近年、こ
の分野において、容器の気体遮断性、耐熱性、剛
性、透明性、耐吸湿性等を併せ持つ容器が要望さ
れている。これらの諸特性を同時に満足させるた
めには気体遮断性に優れるポリエステル樹脂やナ
イロン樹脂等をかなりの厚みで使用せざるを得
ず、高価なものとなる。 一方、ポリオレフイン樹脂は安価で強度、剛性
等を始めとくる機械的特性に優れるが透明性、表
面光沢等の光学的特性や気体遮断性に劣る欠点を
有する。 本考案はポリオレフイン樹脂を用いているにも
拘わらず上記の諸特性を併せ持つた熱成形法によ
つて得られる包装用容器を提供することを目的と
する。 即ち、本考案になる容器はその器壁が少なくと
も一種以上の、結晶ポリオレフインの融点より低
い温度で配向倍率2倍以下に一軸配向された結晶
性ポリオレフイン樹脂層と気体遮断性樹脂層から
なる曇り度値30%以下である包装用容器である。 本考案においては配向された結晶性ポリオレフ
イン樹脂を使用しているにも拘わらず、透明性等
の光学的特性を損わず、かつ気体遮断性、耐水蒸
気透過性に優れた容器を得る事が出来る。 本考案において配向された結晶性ポリオレフイ
ン樹脂層の厚さは好ましくは0.2mm〜1.0mm、さら
に好ましくは0.3mm〜0.7mmであり、また気体遮断
性樹脂層の厚さは樹脂の種類等により一概には言
えないが、通常0.005mm〜0.015mm程度が好ましく
使用される。配向された結晶性ポリオレフイン樹
脂層の厚さが1.0mmを超えると容器の曇り度値が
30%を保持することが困難となり、0.2mm未満で
は強度等の機械的特性に劣り好ましくない。 本考案の結晶性ポリオレフイン樹脂とは高密度
ポリエチレン、アイソタクチツクポリプロピレ
ン、ポリブテン−1、4−メチルペンテン−1等
及びこれ等を主成分とする共重合体あるいはこれ
らの混合物等を含む樹脂であるが、通常使用され
るのはアイソタクチツクポリプロピレン樹脂であ
る。又これらの樹脂に造核剤の添加や透明性を損
わない程度に充填剤、可塑剤、安定剤等の公知の
添加剤を添加しても良い。特に造核剤の添加は、
配向効果と相伴つて結晶性ポリオレフイン樹脂層
が0.5mm以上でも曇り価(HAZE VALUE)を15
%以下に保つ事を可能とする。又、気体遮断性樹
脂としては、ポリビニルアルコール系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体けん化物、ポリ塩化ビ
ニリデン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、アクリロニトリル系樹脂等が挙げられ
る。 本考案の配向された結晶性ポリオレフイン樹脂
シートとは従来の公知の方法で得られる一軸配向
シートでも良いが最も好ましくはロール圧延によ
る一軸配向シートである。すなわち本考案に用い
られる配向された結晶性ポリオレフイン樹脂シー
トは、通常の方法によりシートを作り、これを融
点より低い温度において互いに反対方向へ回転せ
しめられ、且つ該シートの厚さよりも小さい間隔
に設定された一対の圧延ロール間隙を通過させる
事により得ることができる。又、この配向処理に
用いるシートはどんな成形法で得られたものでも
よく何等限定されない。即ち通常用いられる押出
し成形法でも良いし、又プレス成形、カレンダー
成形等の方法を用いても差支えない。かようなシ
ートに圧延その他の配向処理をしたのち適宜の手
段により気体遮断性樹脂と積層するか、または両
者を適宜の手段により積層したのちに配向処理を
行なつて、熱成形用シートとするのである。すな
わち、結晶性ポリオレフイン樹脂に配向と付与す
ることが本考案において重要なのであり、気体遮
断性樹脂層は配向を付与していても、またしてい
なくてもよい。又、配向倍率は成形品の歪みや偏
肉等を防止するために2倍以下に保持されること
が肝要である。 配向された結晶性ポリオレフイン樹脂と気体遮
断性樹脂からなる多層シートの積層化としては気
体遮断性樹脂のコーチングをしても良く、又ドラ
イラミネート法でもよい。層構成は添付図に示す
ごとく、配向された結晶性ポリオレフイン層と気
体遮断性層(第1図)、あるいは気体遮断性樹脂
層を中央層としてその両側に配向された結晶性ポ
リオレフイン層を設けたサンドウイツチ構造(第
2図)であつてもよい。また、多層シートの厚み
は樹脂の組合せ等により異なるが、通常汎用熱成
形機の使用圧力から考えて0.4mm〜1.2mmが適当で
ある。 多層シートの熱成形には、圧空、真空プラグ併
用、圧空−プラグ併用、その他マツチドダイ方式
等、特に限定はない。比較的厚手、深絞りの成形
品の場合は通常プラグ併用方式又はマツチドダイ
方式が用いられる。いずれの成形方法による場合
も成形時の多層シートの温度はポリオレフイン樹
脂の融点より低い温度で実施することが肝要であ
る。 この様にして得る本考案の包装用容器は透明
性、ガスバリヤー性、剛性、耐水蒸気透過性等に
優れたものである。 以下、本考案を更に明確化するために実施例お
よび比較例を示す。 実施例 1 中央層をナイロン−6(密度1.13g/cm3、商品
名:東レアミランCM−1021、東レ(株)製)とし
て、接着性ポリオレフイン樹脂(商品名:日石N
ポリマーR1100、日本石油化学(株)製)を介して、
両外層にアイソタクチツクポリプロピレン
(MFI1.0g/10分、密度0.91g/cm3、商品名:日
石ポリプロJ120G、日本石油化学(株)製)を配し、
Tダイ法により樹脂温度250℃、冷却ロール温度
70℃、引取速度10m/分で共押出し多層シートを
作成した。この多層シートの厚みは両外層アイソ
タクチツクポリプロピレン層各0.3mm、ナイロン
層0.05mm、接着樹脂層0.02mmであり、その多層シ
ートの曇り度(ASTM−D1003)は62%であつ
た。 上記多層シートを予熱温度110℃、圧延温度120
℃で、ロール(寸法380mmφ×500mmL)により配
向倍率1.8倍(厚み比)に一軸配向した。その時
の配向シートの総厚みは0.37mm、曇り度は31%で
あつた。 次に該一軸配向シートを用いて、以下に示した
条件でプラグアシスト圧空成形機によりトレー状
の容器を得た。 ● 成形 プラグアシスト圧空成形機 圧空圧 5Kg/cm2 プラグ表面温度 約60℃ 成形時シート表面温度 150〜155℃ 成形サイクル 8秒 ● 容器 方形トレー 間 口 110mm×200mm 深 さ 20mm 側壁厚み 0.18〜2.0mm 底部厚み 0.24mm〜0.29mm 側壁曇り度 17〜19% 底部曇り度 20〜24% このように上記トレーの側壁および底部の曇り
度は17〜19%および20〜24%で透明性にすぐれ、
歪みもなく均一なものであつた。 比較例 1 実施例1の共押出し多層シートを用いて圧延ロ
ールにて配向倍率2.5倍の一軸配向シートとした
以外は実施例1と同様にトレーを成形した。 上記成形されたトレーはシートの縦方向(MD
方向)に沿つて細かな割れ目が生じ、該割れ目か
ら白化を起し、透明均一なトレーは得られなかつ
た。 比較例 2 実施例1で作成した多層シートを用い、実施例
1のロール圧延による一軸配向に代えて、ポリプ
ロピレンの融点より低い温度160℃、150℃、140
℃で加圧プレスにより配向倍率2倍(厚み比)の
多軸配向を行ない、実施例1と同様にしてトレー
を成形し、その結果を第1表に示した。
【表】 加圧プレスによる多軸配向シートの場合はいず
れも曇り度30%以下の容器を得ることは難かし
く、かつ歪み、偏肉が著しいものしか得られなか
つた。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本考案における
多層シートの層構成の一態様である。 1……配向された結晶性ポリオレフイン樹脂
層、2……気体遮断性樹脂層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 使用される結晶性ポリオレフイン樹脂の融点
    より低い温度において熱成形された包装用容器
    において、該容器が結晶性ポリオレフインの融
    点より低い温度で配向倍率2倍以下に一軸配向
    された一種以上の結晶性ポリオレフイン樹脂層
    と気体遮断性樹脂層からなり、かつ該容器の曇
    り度値が30%以下であることを特徴とする包装
    用容器。 2 前記結晶性ポリオレフイン樹脂がポリプロピ
    レン樹脂である、前記実用新案登録請求の範囲
    第1項に記載の包装用容器。 3 前記結晶性ポリオレフイン樹脂層の厚さが
    0.2mm〜1.0mmである、前記実用新案登録請求の
    範囲第1項または第2項記載の包装用容器。
JP1980098036U 1980-07-14 1980-07-14 Expired JPH0133334Y2 (ja)

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JP1980098036U JPH0133334Y2 (ja) 1980-07-14 1980-07-14

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JP1980098036U JPH0133334Y2 (ja) 1980-07-14 1980-07-14

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JPS5722925U JPS5722925U (ja) 1982-02-05
JPH0133334Y2 true JPH0133334Y2 (ja) 1989-10-09

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51116868A (en) * 1975-04-07 1976-10-14 Kiyookura Kk Method of producing multiilayer container

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51116868A (en) * 1975-04-07 1976-10-14 Kiyookura Kk Method of producing multiilayer container

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JPS5722925U (ja) 1982-02-05

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