JPH01319006A - 多心光ファイバ心線及びこの光ファイバ心線を束ねた光ファイバケーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分計〉 本発明は、光通信などに用いられる多心光ファイバ心線
を束ねた光ファイバケーブルに係り、特に複数の光ファ
イバ群を一単位で配線する場合取扱性にすぐれ、光ファ
イバ群とおしの接続を一括して容易にでき、しかも耐側
圧特性と可撓性にすぐれた多心光ファイバ心線の改良に
関する。

〈従来の技術〉 光通信などに用いられる光ファイバケーブルは、近年種
々のものが提案され改良され実用化されてきている。こ
のような日々進歩する光ファイバケーブルにあって、ケ
ーブルの取扱性の観点からすれば、細径であり軽量であ
りしかも可撓性に富むケーブルが要求され、細径・軽量
という光ファイバの特性を活かしてこの光ファイバを高
密度化したケーブル構造が必要となる。しかも、光ファ
イバの配線作業を高めるという観点からも配線に必要な
最小数の光ファイバが一単位としてまとめられ、例えば
２心の光ファイバを一単位で配線する場合２心の光ファ
イバがひと、まとめになっているのが好ましい。

更には光ファイバケーブルの相互接続の観点からすれば
、複数の光ファイバを一括して接続するような光ファイ
バ群の構造にするのが接続作業効率やケーブル配線コス
トの点から好ましい。こうして細径・軽量の光ファイバ
ケーブルを得るため光ファイバを高密度化して一単位に
まとめると共に、光ファイバの一括接続が可能なものと
して、第５図に示す多心光ファイバテープ心線が得られ
る。この第５図に示す多心光ファイバテープ心＄１８は
、光ファイバ２に素線被覆３を施した光ファイバ素Ｉ！
４を、複数本（第５図では５心）同一平面上にて平行に
互いに密接して配列し、この配列された複数本の光ファ
イバ素１ｓ４を共通被覆層１７にて一括して偏平に形成
した構造を有する。

この例えば５心の光ファイバが密接配置されて高密度化
され５心を一単位としてまとめられ、しかも５心が同一
平面上に同一ピッチにて平行配置された多心光ファイバ
テープ心１ｉ１１８を収容する光ファイバケーブルとし
ては、−例として第４図に示すケーブル構造がある。こ
の第４図において、光ファイバケーブルは、中心に複数
の鋼線を撚り合わせて形成された中心抗張力体１３を有
し、この中心抗張力体１３のまわりにプラスチック製の
スペーサ１６があり、このスペーサ１５の外周には長手
方向にらせん状に設けられた溝１６を有し、この１１１
１６内には第５図に示す多心光ファイバテープ心線１８
が積層されると共にケーブル建設時の打合せ用通信線と
なる銅球からなる介在対１９が適宜配置さ０ており、更
にはスペーサ１５の外周にはプラスチック等からなるケ
ーブル外被１４が被覆されている構造を有する。この場
合、光ファイバケーブルのスペーサ１５としてはポリエ
チレンを用い、多心光ファイバテープ心線の緊線被覆３
や共通被覆層１７としては例えば紫外線硬化性ウレタン
アクリレートを材料としている。

このような第４図、第５図に示すような従来の光ファイ
バケーブル及び多心光ファイノ（テープ心線によれば、
多心光ファイバテープ心＄１８がスペーサ１５の溝１６
内に収容される構造のため、ケーブル外部からの側圧に
対し多心光ファイバテープ心！ｓ１８がスペーサ１５に
て保護されることになり、この結果多心光ファイバテー
プ０締１８の素線被覆３や共通被覆１７が薄肉化できて
光ファイバ２が高密度に配列された多心光ファイバテー
プ心１ｓ１８の一層の高密度が図られ、ケーブルの細径
化、軽量化につながる。

また、多心光ファイバテープ心線１８は本例では５心の
光ファイバ２を一単位として配線するように構成され、
しかも多心光ファイバテープ心ｓ１８内にて光ファイバ
２が同一平面上に同一ピッチで配列されるため多心光フ
ァイバテープ心ｓ１８相互の接続に当り複数の光ファイ
バ２を同時に突き合せられ得ることから、−括接続がで
きる。

こうして、第４図第５図に示す構造においては、光ファ
イバケーブルの細径、軽量、−括接続にとってすぐれた
ものである。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、第５図に示す多心光ファイバテープ心線
１８を用いて第４図に示す光ファイバケーブルを構成す
る場合、スペーサ１５は溝１６を有するケーブル−本当
り単心の中実のポリエチレンであり、耐側圧特性を考慮
すればヤング率の高い材料を使わざるを得ず、しかも中
心抗張力体１３を中心に有するスペーサ１５の半径は大
きな径となって曲げ剛性が大きくならざるを得ず、この
結果光ファイバケーブルの可撓性が劣るという課題が生
じている。

しかもとの可撓性の劣化は、屈曲部の多いルートでの配
線に当りケーブルに加わる張力が過大となってしまうこ
とにつながり、また屈曲部が少なくても小さな内径の智
略内に光ファイバケーブルが押し込められた状態では光
ファイバケーブルが真直しようとする力が大きくなる反
面側圧が大きく摩擦力が大きくなってケーブル引張り力
が過大となってしまう。この結果、光ファイバの破断や
ケーブルの損傷あるいは光損失の増加等、ケーブルの致
命的な劣化を招くという課題が生じている。

本発明は光ファイバケーブルの細径化軽量化と光ファイ
バ群の一単位配線及び−括接続とを前提として、耐側圧
特性可撓性に優れた多心光ファイバ心線とその光ファイ
バ心線を束ねた光ファイバケーブルを提供する。

〈課題を解決するための手段〉 上述の目的を達成する本発明の構成は、（１）同一平面
上にて互いに平行に配列された複数の光ファイバを、断
面外周形状が上記光ファイバの配列に沿った偏平をなす
内層とこの内層の外側を覆う剥離性被覆層とこの被覆層
の外側にあって断面外周形状が円形の外層とからなる共
通被覆層にて一体に覆うようにした多心光ファイバ心線
を特徴とし、 （２＋　　Ｉｌｌ求項第１項記載の多心光ファイバ心線
を複数本束ねたユニットを、更に中心抗張力体のまわり
に複数本束ね、この中心抗張力体と上記ユニットとをケ
ーブル外被にて覆うようにした光ファイバケーブルを特
徴とする。

く作　　　用〉 上述の構成の多心光ファイバ心線及び光フアイバケーブ
ルにあっては、同一平面上に平行に光ファイバが密接し
て配列されているため、複数心の光ファイバが高密度化
すると共に一単位としてひとまとめになることにより細
径・軽量化を促すと共に配線作業も容易となり、更に剥
離性被覆層により多心光ファイバ心線から内層を含めた
光ファイバテープを取出すことができて、ファイバどう
しの一括接続が可能とな９、また、光ファイバテープに
剥離性被覆層を施し円形の外層を施すことにより、この
多心光ファイバ心線を中心抗張力体と共に束ねて外被を
施すだけで光ファイバケーブルを得ることができ、ヤン
グ率が高くしかも大径の従来におけるスペーサの如き曲
げ剛性の大きな構造が不要となり、結局ケーブルとして
可撓性に富み、しかも偏平な光ファイバテープを円形と
するための肉厚の外層を施すと共にその外層の外周を円
形としたことにより耐側圧特性を従来の偏平な多心光フ
ァイバテープ心線に比べて極めて向上することができる
。

く実　施　例〉 ここで、第１図ないし第３図を参照して実施例を説明す
る。第１図は多心光ファイバ心線の第１実施例を示し、
第１図（ａ）は２心の光ファイバよりなる構造、第１図
（ｂｌは４心の光ファイバよりなる構造をそれぞれ示し
ている。

第１図において、１は第５図に示す多心光ファイバテー
プ心線１８に相応する多心光ファイバ心線、２は光ファ
イバ、３は素線被覆、４は光ファイバ２を素線被覆で覆
った光ファイバ素線、５は光ファイバ素１ｉ１４を同一
平面上に平行かつ密接に配列した後共通被覆を施した内
層、６は光ファイバ素線４に内ｌｌ１５を施した偏平（
テープ状）の光ファイバテープ、７は光ファイバテープ
６を−様な厚さで覆う剥離性被覆層、８は剥離性被覆層
７の外側に円形外周を有して施される共通被覆の外層で
ある。この結果、多心光ファイバ心ｌ１Ｘ１は外見上円
形断面を有する心線である。

かかる構造において光ファイバテープ６の素線被覆３や
内１ｉｉ５及び外層８の材質としては、紫外線硬化性の
ウレタンアクリレートやシリコンアクリレートが有効で
ある。また、ナイ四ンなどのプラスチックでも良く、特
に共通被覆の外層８には製造性２価格の点からも有効で
ある。剥離性被覆１′！Ｉ７の材質としては、紫外線硬
化性シリコン系樹脂或いは紫外線硬化性弗素系樹脂等を
主成分とする剥離剤が有効である。ここでいうシリコン
系樹脂或いは弗素系樹脂とは、それぞれ分子中に珪素原
子または弗素原子を有する有機化合物であって、熱ある
いは光によって硬化が可能であり、硬化物が剥離性を有
するものをいう。また、剥離性被覆層７の材質としては
、共通被覆の内＃５．外層８に比較してヤング率の小さ
い紫外線硬化性のウレタンアクリレートやシリコンアク
リレートの適用も有効である。

これら共通被覆材料の物性については、多心光ファイバ
心線の温度特性（温度変化に対する光損失変動特性）を
考慮し、ヤング率は１００ｋｇ／ｌｌＩ１ｍｌ以下が適
当である。

こうして、第１図に示す多心光ファイバ心線にあっては
従来における単心線と同様に扱うことができ、また、共
通被覆の内層５から外層を剥離除去することが容易であ
り、多心光ファイバ心ｇｓ１から光ファイバテープ６を
剥き出すことが容易となる。

多心光ファイバ心線１どおしを接続するに当っては、共
通被覆の外層８が付いた状態では、多心光ファイバ心線
の外形が円形であるために多心光ファイバ心線１の外側
から光ファイバ２の配列方向を特定することが容易にで
きず、多心光ファイバ心線１相互を一括接続する際に必
要な光ファイバ２の端面どおしの突き合わせが困難であ
るが、共通被覆の外ＮＪ８を予め除、去し光ファイバテ
ープ６を剥き出した後では、光ファイバテープ６の被覆
４を除去して一括接続作業を行える。すなわち、光ファ
イバテープ６は外形が偏平でテープ状であり、光ファイ
バ２の配列方向はその外形から特定でき、−括接続を容
易に行うことができろ。

第２図は、多心光ファイバ心線の第２の実施例の断面図
であって、剥離性被覆層７の外周の断面は円形状になっ
ている。このような構造の多心光ファイバ心線は、第１
図に示したものと同様の効果がある。

第３図は、第１図または第２図に示した多心光ファイバ
心線１により構成した光ファイバケーブルの実施例の断
面図である。９は多心光ファイバ心線１により構成され
たユニット、１０はポリエチレン等のプラスチックを被
覆した鋼線またはＦＲＰ　（強化プラスチック）等によ
り構成されｈ抗張力体、１１はプラスチックのヤーンな
どにより構成された緩衝材、１２はユニット９の外周に
施される押え巻きテープ、１３は複数のユニット９（第
３図の場合、６ユニツト）を集合する際にそれらの中心
に配置される中心抗張力体、１４は中心抗張力体１３と
その周囲に集合されたユニット９より構成された集合体
の外周に施されたケーブル外被である。中心抗張力体１
３にはｔｐｕｓまたは鋼撚り線の外周にポリエチレン等
のプラスチックを被覆したものやＦＲＰ等が用いられる
。また、ケーブル外被１４にはポリエチレン、ポリ塩化
ビニル（ＰＶＣ）等のプラスチックやアルミニウムのテ
ープと上記プラスチックを複合したもの等が用いられろ
。多心光ファイバ心線１は外形が円形であるため、従来
の単心線と同様、ケーブル製造時に心線の繰り出し、抗
張力体１０の周囲への集合が容易にでき、このような集
合形態に適している。第５図に示す偏平な多心光ファイ
バテープ心線はその偏平な幅方向には曲げにくく厚さ方
向には曲げやすいという方向性があるので、かかる多心
光ファイバテープ心線を抗張力体の周囲に集合するのは
製造時の制御としては困難であるが、本実施例の円形の
多心光ファイバ心線ではその形状のためかかる困難性は
なくなる。また、ユニット９゜中心抗張力体１３は従来
のスペーサなどと比較してかなり細径となるため曲げ剛
性が小さく可撓性にすぐれたケーブル構造となっている
。

本発明の多心光ファイ１バ心線１の断面寸法の具体例を
第１表に示す。

第　　１　　表 第１表の多心光ファイバ心線を第３図のように１合して
ケーブルを形成し、側圧特性。

曲げ特性を評価したところ、両者とも実使用条件下にお
いて損失増のない良好な結果が得られた。また、可どう
性についても充分な特性を有することが明らかになった
。

〈発明の効果〉 以上説明したように本発明によれば、偏平な光ファイバ
テープを剥離性被覆層にてひとまとめにするのみならず
、取出すことができて一括接続が可能となり、また円形
断面の心線であるため従来の単心線と同様に取り扱うこ
とができ、配線上の取扱性が良好になるとともに、ケー
ブル化において簡便な集合方法が適用できるのみならず
、細径となり曲げ剛性も小さ（なって可撓性にすぐれ屈
曲部の多いルートでも容易に布設できるケーブルを実現
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図ｆａ）　ｆｂｌは本発明の多心光ファイバ心線の
第１の実施例の断面図、第２図は本発明の多心光ファイ
バ心線の第２の実施例の断面図、第３図は本発明の多心
光ファイバ心線により構成した光ファイバケーブルの実
施例の断面図、第４図は従来の光ファイバケーブルの断
面図、第５図は第４図に示した従来の光ファイバケーブ
ルに用いる多心光ファイバテープ心線の断面図である。 １：多心光ファイバ心線 ２：光ファイバ ３：素線被覆 ４：光ファイバ素綿 ５：共通被覆の内層 ６：光ファイバテープ ７；剥離性被覆層 ８：共通被覆の外層 ９：ユニット １０：抗張力体 １１：緩衝材 １２：押え巻きテープ １３：中心抗張力体 １４：ケーブル外被 １５；スペーサ １６：溝 １７：共通被覆層 １８：多心光ファイバテープ心線 １９；介在対 第１図 （０）　　　　　　（ｂ） 第２図 「

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）同一平面上にて互いに平行に配列された複数の光
   ファイバを、断面外周形状が上記光ファイバの配列に沿
   った偏平をなす内層とこの内層の外側を覆う剥離性被覆
   層とこの被覆層の外側にあって断面外周形状が円形の外
   層とからなる共通被覆層にて一体に覆うようにした多心
   光ファイバ心線。
2. （２）請求項第１項記載の多心光ファイバ心線を複数本
   束ねたユニットを、更に中心抗張力体のまわりに複数本
   束ね、この中心抗張力体と上記ユニットとをケーブル外
   被にて覆うようにした光ファイバケーブル。