JPH01318763A - 水車及びその製造方法 - Google Patents

水車及びその製造方法

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JPH01318763A
JPH01318763A JP63150298A JP15029888A JPH01318763A JP H01318763 A JPH01318763 A JP H01318763A JP 63150298 A JP63150298 A JP 63150298A JP 15029888 A JP15029888 A JP 15029888A JP H01318763 A JPH01318763 A JP H01318763A
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宇佐美 賢一
Koji Sato
晃二 佐藤
Hiroshi Takayasu
博 高安
Michihiro Takada
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    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03BMACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS
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    • F03B3/12Blades; Blade-carrying rotors
    • F03B3/125Rotors for radial flow at high-pressure side and axial flow at low-pressure side, e.g. for Francis-type turbines
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水力発電用水車動翼に係り、特に、土砂含有地
点で使用される回転機器等の流水接触部材における耐キ
ャビテーション性、及び、耐土砂摩耗性に優れた水車動
翼に関する。
〔従来の技術〕
水力発電機器用水車ランナ及びガイドベーン等の流水部
は、それらを構成する材料と流水面で生じるキャビテー
ションにより損傷をうける。また、流水中に土砂(A 
Q2037 S iO21F e 201Mgo、Ca
O)、粘土等の固形物を含む場合は、この固形物等によ
る土砂摩耗のため侵食が発生する。しかし、発電用水車
は高土砂含有地で使用されたことが比較的少なかったの
で、土砂による摩耗を直接対象として開発された材料は
見当らない。
従って、従来は土砂を含まない流水中での耐キャビテー
ション・二ローション性に優れた材料の選定、開発がな
されていた。しかし、キャビテーション・二ローション
による侵食が生じると振動及び騒音を発生したり、水車
効率の低下を起こす原因となる。そこで、特に、水車ラ
ンナの回転部位には、ランナ材としての強度特性を満足
する焼入れ及び焼戻し処理を施した含Ni−13Cr鋳
鋼等が使用されている。この含Ni−13Crt8鋼は
1通常の13Crfiに比べて耐キャビテーション性は
優れているが、充分とは言木ない。そこで、キャビテー
ションの発生する領域にはより耐キャビテーション性の
優れたc : o、o a  %以下、S i : 0
.9%以下、Mn:2.5%以下、N1:9〜11%、
Cr:18〜21%からなるJISD308.C:0.
12 %以下、S i : 0.9  %以下1Mn:
2.5  %以下、Ni:12〜14%。
Cr:22〜25%、Mo:2〜3%からなるJIS 
 D309Moのオーステナイト地にフェライトが析出
した溶着金属で肉盛されて使用されている。
しかし、流水中に土砂を含む高土砂含有地点を対象とし
た場合には、0308及びD 309 M 。
等では耐土砂摩耗性が不十分である。
(特公昭6]、−11312号、特公昭61−1131
1号、特公昭62−56947号公報) 〔発明が解決しようとする課題〕 D308やD 309 M o等の肉盛溶接は、耐食性
は言うまでもないが、水車ランナ等のキャビテーション
・エロージョンによる侵食を防止することが主目的で実
施されているものであり、耐土砂摩耗性は必ずしも高く
ない。これはキャビテーション・二ローションと土砂摩
耗の発生機構がそれぞれ異なるためである。即ち、前者
は高速水中でキャビティを発生し、これが崩壊する際、
高い衝撃圧力を生じるために材料が侵食される現象であ
る。一方、後者は、主として土砂による切削作用のため
に、流水部材料が侵食される現象である。
この土砂摩耗は流速にもよるが土砂が衝突した時の衝撃
力の強いほど激しい侵食を起こす。しかし、キャビテー
ションのみによる侵食において、キャビティが崩壊する
ときの高い衝撃圧力を利用して流水部材料表面が加工硬
化するD308やD309Mo等の従来材料では、高土
砂含有地点用水車に適用するには必ずしも十分な耐土砂
摩耗性が得られないという問題があった。これは、キャ
ビテーションと土砂摩耗との複合した損傷により材料が
侵食されることも考えられるからであり、単独現象に対
する考え方よりもキャビテーションと土砂摩耗の耐複合
損傷性の材料が得られなかったことにある。
本発明の目的は、土砂含有地点用水車として要求される
耐キャビテーション・二ローション性と耐土砂摩耗性を
兼ね備えた水車動翼を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は従来の耐キャビテーション・エロージヨン性
を付与するために行なわれている比較的加工硬化性のあ
るD308や0309に比べ、より加工硬化性をもつス
テンレス鋼により構成し、あらかじめ、表面加工硬化に
加え、圧縮残留応力を付与することにより達成される。
本発明の土砂を含む河川水流体に使用するキャビテーシ
ョン、土砂摩耗およびこれらの複合損傷をうける部分の
材料は、素材の硬さがビッカースで230以上で、かつ
、流水や土砂の衝撃$こよってビッカース硬さが400
以上になる加工硬化性の大きい、すなわち、重量で、C
: 0.07〜0.2 %、Si:2%以下、Mn :
 8〜12%。
Ni:1〜5%、Cr:10〜20%、Mo:1〜3%
、W:3%以下及びN:0.15  %以下を含み、残
部Fe及び同伴する不可避的不純物からなる、耐キャビ
テーション・二ローション性、及び、耐土砂摩耗性のス
テンレス鋼で構成したことを特徴とする水車動翼にあり
、特に、Cr当量を14〜24.Ni当量を13〜23
の範囲に調整した。第1図に示した完全オーステナイト
組織の鋼板を銀ロー付及び溶接により接合することが好
ましい。第1図に示したように、これらの材料のNJ当
量をオーステナイト組織を示す直線上より1〜10高く
したのは、これによって、表面の衝撃応力を利用して均
一に硬化させるためである。
オーステナイト相中にフェライト相が析出していると、
フェライト相の加工硬化機能がオーステナイト相より小
さいため、その部分が侵食されやすくなる。したがって
、加工硬化性の大きいオーステナイト相単体のものが好
ましい、第1図に示した完全オーステナイト組織の材料
はキャビテーション及び土砂摩耗、並びに、これらの複
合損傷を受ける部材、すなわち、水車動翼表面に形成す
ることができる。その動翼表面への形成は鋼板を銀ロー
付、及び、隅肉溶接等によることが好ましいが、動翼母
材に肉盛溶接によることも可能である。
一方、これらの材料は、その表面にピーニング処理等に
より圧縮残留応力を付与し1表面を硬化させることによ
り効果的に耐損傷性を発揮させることができる。しかし
、ピーニング等による表面処理のままでは、処理による
金属粉等の巻込み等があるので表面層5μm以下を切削
除去することにより、さらに効果的に発揮できる。この
場合、エメリー紙等で切削すると切削面には圧縮残留応
力が残り、さらに効果的である。高土砂含有地点の流水
中に定常状態で土砂を1%以下含有しているが、本発明
の水車動翼は特に重量%で10%以下の土砂を含む流水
に対して有用である。
〔作用〕
第2図及び第3図は本発明鋼が適用される代表的な水車
及び接合部の断面図を示す。
本水車の動翼であるランナ本体はクラウン1、シュラウ
ド2との間に複数の羽根3が設けられ、ランナコーン4
.ガイドベーン5、ステーベーン6、ランナライナ7及
びシートライナ8で構成されている。本発明の実施例は
羽根3に適用するものであるが1羽根以外の構成する回
転部材にも適用できる。
この羽根3は、一般に、通常の溶解・鋳造によって得ら
れた含Ni13Cr鋳鋼9によって構成されている。こ
の羽根表面の流水面で損傷を受ける部分に重量比でC0
,07〜0.2 %、812%以下、Mn8〜12%、
Ni1〜5%、Cr10〜20%、Mo1〜3%、W3
%以下及びN0015 %以下を含み5残部Feより成
るステンレス鋼板10を銀ロー付11により接合した。
さらに、耐損傷性を付与するために有効な圧縮残留応力
を付与する目的でピーニング処理表面層12を形成させ
た。なお、この接合は羽根動翼である13%Cr鋳鋼と
本発明の鋼である加工硬化性の大きいステンレス鋼との
拡散による組成変化を制御するため溶接よりは銀ロー付
のほうが好ましい。
肉盛溶接による接合が可能なことはいうまでもない。さ
らに基体形状に合った接合が要求されるが、鋳鋼品を加
工するより、鋼板を接合するほうが好ましい。
次に夫々の成分限定理由について述べる。
Cは強力なオーステナイト生成元素であり、基地の強化
にも寄与する。しかし、その址が低い場合はオーステナ
イト相中にフェライトを析出させ延性、靭性を低下させ
、あまり多く添加すると粒界炭化物を析出させ靭性の低
下を助長し、鍛造及び溶接割れ感受性を高める等の原因
となる。そのため、Cfkの範囲を0.07〜0.2 
%とした。
Siは脱酸効果に有効であるが、あまり多く添加すると
合金を脆くし、フェライトを析出しやすくするため2%
以下に限定した。しかし、脱酸効果及び肉盛溶接材とし
て使用する場合、凝固粒界に低融点化合物を作って高温
割れを起こすことを考慮して、0.2〜1.5 %が好
ましい。
Mnは鋼材の靭性等に有害なS、0の脱硫、及び、脱酸
のために加えられるが、N固溶限を増加するとともに、
オーステナイト化を促進する元素で、NiやCとの共存
によって加工硬化性を付与する重要元素である。その量
が少ないとマルテンサイト量を増し、加工性を困薙にし
、キャビテーション性や土砂摩耗性の改善が期待されな
い。その量が多いとオーステナイトを安定にし、加工硬
化性を減じるばかりでなく鋳造の際の湯流れ性を悪くし
て溶接作業性が低下する9本発明の組成はNi及びCと
の関連においてMnは5〜15%が必要であるが、鋳造
性、溶接性及び加工性を考慮するとともに、最適な加工
硬化性を発揮する8〜12%に限定した。
Crは本合金で、JIS  5US304の18〜20
%を基本とするが、その他のフェライト生成元素である
Si、Mo、Wとの関連において、最大値を20%とし
、下限値を10%とした。これは、本合金をオーステナ
イト相とし、かつ、加工硬化性を付与し、キャビテーシ
ョン性や土砂摩耗性の改善を図ることが目的の一つであ
るため、低めのほうが良いことによる。
一方、河川水、及び、海水中での耐食性を考慮すると出
来るだけ高めにする必要がある。しかし、フェライト及
びオーステナイト生成元素との兼ねあいで、オーステナ
イトにし、かつ、加工硬化性を付与するには12〜15
%が最適である。
Niはオーステナイト生成元素であり、Mn及びCとあ
いまってオーステナイトを安定化させ、鋼材の靭性、延
性を向上するのに有効である。
MnとC量とを考慮すると1%以上必要である。
添加量が7%以上を越えるとオーステナイトが安定化し
加工硬化性が減じ、耐キャビテーション性、及び、耐土
砂摩耗性の低下を1゛a<、しかし、本合金はJIS 
 5US304 (18Cr−8Ni)基本鋼のNiを
減らし、Mnを添加することによってオーステナイト組
織とし、かつ、加工硬化性を付与することがポイントの
一つである。そこで、この量が低い場合は、フェライト
、及び、マルテンサイト相を生成し加工硬化性、並びに
、加工性を減じること、あまり量が多いとオーステナイ
トを安定化し、加工硬化性を減じることを考慮し。
第1図に示した全オーステナイ1〜領域の下限を示す直
線より1〜10高くするためMn、NとCitどの相乗
効果を考慮し、1〜5%に限定した。
Moは基地を強化すると共に耐食性、特に、耐孔食性を
付与する効果があるが、この元素はフェライ1ル生成元
素であり、その量を増すとフェライト相を生成するとと
もに加工性を困難にする。本発明鋼では、耐食性を考慮
して添加し、河川水環境での水車動翼材には1%以下の
添加で充分その耐食性は発揮できる。しかし、海水揚水
発電における水車動翼材では、海水に対する孔食が問題
となる。その効果を発揮するためには、その量を増やす
必要があるが、2〜3%以上ではあまり、その耐孔食性
に差があられれない。従って、耐孔食性を考慮し1〜3
%に限定した。
Wは、本合金のマトリックスの硬さを向上することによ
り、耐キャビテーション性、及び、耐土砂摩耗性を向上
させるポイントの一つである。あまり添加すると鋳造性
、加工性、溶接性等に影響を及ぼすこと、また、硬さの
上昇が期待できなくなるとともに、偏析を生じるため、
その最大値を3%と限定した。
NはCとあいまってオーステナイトを安定化させる。し
かし、あまりその量を多くすると窒化物を形成して、鋼
材の靭性、延性を害し、溶接部材のブローホール等の欠
陥を生じやすくするため。
その最大値を0.15 %に限定した。
残部はFe及び同伴する不純物からなり、不純物として
P、S、及び、その他As、Sbなどがあるが、これら
の元素は延性、靭性を害し、溶接性、鋳造性を低下させ
るため極力少ない方が望ましい。
特に、本発明鋼はMnを多量に含むので、Sと結合しM
 n Sの介在物を形成するので、S量は極力少なく抑
えることが好ましい。
さらに、本発明に係る鋼は、Ti、Nb、Zr。
Hf、Ta、V等のMC型炭化物形成元素の一種、又は
、二種以上を1%以下含有させることにより強度を高め
ることができる。特に、これらの元素は0.5  %と
することが好ましい。更に、鋼の延性を高めるためにC
a、Mg、希土類元素、Y等の酸化剤を加えることがで
きる。それらの一種又は二種以上の含有量を0.5  
%以下とすることが好ましい。
〔実施例〕
第1表は本実施例及び比較材として用いた材料の化学組
成(重量%)を示す。残部は実質的にFeである。
Na lは主として水車ランナ及びガイドベーンに適用
されているマルテンサイト系の5Ni−13Gl鋼であ
る。Na 2は代表的なオーステナイト系ステンレス鋼
の5US304である。Nα3は肉盛溶接材であるJI
S規格のD309Mo溶接捧による肉盛溶接金属である
。Nα4〜7は一連の実験に用いたステンレスu鋼であ
り、Nα8〜19は本発明鋼である。
比較材Na 2は市販鋼板であり、1050°Cで工時
間固溶化処理後空冷とした。NG2と−3を除く材料は
いずれも高周波溶解炉で製作し、溶製後Nα1は100
0℃で二時間保持後、空冷し、600℃で五時間焼もど
し処理を施こした。他のHa 4〜19はいずれも10
50″Cで工時間固溶化処理後。
空冷した。
また、本発明鋼の11ki16〜19の三種については
、さらに素材の一部を引抜きにより直径2噴の心線に加
工し、TIGにより、予熱することなく。
常温で5US304鋼板に溶接することにより肉盛溶接
層を形成した。なお、肉盛溶接は母材の組成が影響され
ないように複数層溶接した。
実験における耐キャビテーション性の比較は、磁歪振動
式キャビテーション試験機を用い2周波数6.5kHz
、出力0.7KW、振幅120μm、試験温度25℃の
条件下で120分試験後の重量減により評価した。
一方、土砂摩耗性は噴流式試験方法により評価した。そ
の試験は土砂として平均粒径8μmのAQ20sを水道
水IQ当り30g混入した土砂水を1mのノズルから流
速20m/S、試験片に対し噴流角45°で開時間噴射
した。試験後の重量を測定し、試験前後の重量差を摩耗
量とした。
第4図は供試材料のキャビテーション減量を示す。図よ
り明らかなように、本発明に係る水虫動翼を構成する開
発相Nα8〜19の耐キャビテーション性は、肉盛溶接
材とともにNα1〜7の比較材に比べて優れている。
第5図は16Cr−4,5Ni   0.5Mo  −
0,3W −0,15N 一定としたMn添加量で整調
した結果である。Mn添加量が8%以下になるとキャビ
テーション減量が急激に増加する。また、12%以上に
なると増加し、耐キャビテーション性を得るには8〜1
2%が必要であり、特に11%で優れている。
次に、本発明鋼の耐キャビテーション性を向トする原因
について検討した。
第6図はキャビテーション試験後の侵食面から深さ方向
の距離と硬さとの関係を示す。
N111の比較鋼はキャビテーション試験後も侵食部近
傍での加工硬化による硬さの上昇は認められない。開発
材&11とNa19はW添加により基地の硬さ、及び、
侵食部表面での硬さ上昇が見られ、比較材NQ2及びN
a4より、侵食部の表面層での硬さが高い、このことよ
り、素地の硬さも耐キャビテーション性を向上するが、
水の衝撃力によって、加工硬化をうけ、オーステナイト
相がマルテンサイト相に変態するためと、W添加により
Wcを形成することにより、母地中のC量を減じ、オー
ステナイトを不安定にし、加工硬化性を増すためである
第7図は開発材Na 12とNα13について母材表面
をピーニングしたものとしないものとの耐キャビテーシ
ョン性の比較試験結果を示す。この結果はピーニングに
よる凹凸をエメリー紙#1200で0.05 nn研摩
し、試験片表面を平滑にし、ピーニングしないものと同
一表面状態としたものである。なお、ピーニング条件は
ワイヤ径2圃φ、空気圧5〜6kg/ad、時間は1分
/dである。図から知られるように、ピーニング処理し
たものは、ピーニング処理しない材料に比べ耐キャビテ
ーション性が向上している。これは、ピーニング処理を
行った材料は表面が加工硬化し、圧縮残留応力がより内
部まで形成されるためである。なお、ピーニング処理に
よる表面硬度は550〜650程度まで上昇することが
わかり、表面に圧縮残留応力を付与することは耐キャビ
テーション性を向上するのに有効である。
第8図は比較材であるkl、Nα2及びNα4と開発材
のNα8〜11及び19について土砂摩耗試験した結果
を示す。第4図のキャビテーション試験結果と同様開発
材は比較材に比べ耐土砂摩耗性が優れている。
このことから1本発明水車動翼構成材が優れた耐キャビ
テーション性、並びに、耐土砂摩耗性を示すのは、Mn
添加によって土砂による切削抵抗を増し、かつ、Mo、
N、W添加によって基地のオーステナイトが強化された
ためと考える。
〔発明の効果〕
本発明によれば、キャビテーション、土砂摩耗及びこれ
らの複合損傷を軽減できるので、機器の効率の低下を軽
減でき、その寿命の改善に効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の組成範囲を示す線図、第2
図及び第3図は本発明鋼を適用される水車動翼及び接合
部の断面図、第4図は比較材及び本発明材のキャビテー
ション減量を示す図、第5図はキャビテーション減量と
Mn量との関係を示す線図、第6図はキャビテーション
試験後の侵食面深さ方向の距離と硬さとの関係を示す線
図、第7図はピーニング処理層のキャビテーション減量
を示す図、第8図は比較材と開発材の土砂摩耗量を示す
図である。 1・・・クラウン、2・・・シュラウド、3・・・羽根
、4・・ランナコーン、5・・・ガイドベーン、6・・
・ステーベン、7・・・ランナライナ、8・・・シート
ライナ、9・・・5Ni13Crl鋼、10−・・本発
明鋼、11−・・ロー付部、12・・・ピーニング層。         1.−2.。 第1図 孟 q逼i;%C「十%Mo+15X96Si+05XW第
2図 第3図 第4図 第5図 1^4*  m   里!(Zン 第6図 鏝衾面力゛らのり釆さ(富ゲ) 第7図 キャごテーンヨン、Kt間り/2h 第8図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、土砂を含む河川水流体に使用される水車動翼におい
    て、 キャビテーション、土砂摩耗および、これらの複合損傷
    をうける部分を、オーステナイト組織をもち、その素材
    硬さはビッカース硬さで230以上であり、かつ、流水
    並びに土砂の衝撃によつてビッカース硬さが400以上
    となる加工硬化性の高いステンレス鋼で構成したことを
    特徴とする水車動翼。 2、オーステナイト組織をもち、かつ、加工硬化性の高
    いステンレス鋼は、重量%でC:0.07〜0.2%、
    Si:2%以下、Mn:8〜12%、Ni:1〜5%、
    Cr:10〜20%、Mo:1〜3%、W:3%以下、
    及び、N:0.15%以下を含み、残部Fe及び同伴す
    る不可避的不純物からなることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の水車動翼。 3、Cr当量14〜24(Cr当量:Cr%+Mo%+
    1.5×Si%)及びNi当量13〜23(Ni当量:
    %Ni+30%C+30%N+0.5×%Mn)からな
    るステンレス鋼で構成されている特許請求の範囲第1項
    または第2項記載の水車動翼。 4、前記ステンレス鋼のNi当量は全オーステナイト領
    域の下限を示す直線より少なくとも1〜10高いことを
    特徴とする特許請求の範囲第2項または第3項記載の水
    車動翼。 5、前記ステンレス鋼を、少なくとも流水及び含有土砂
    水が衝突する領域に銀ロー付、及び、溶接により接合し
    て構成することを特徴とする特許請求の範囲第1項、第
    2項または第3項記載の水車動翼。 6、前記流水及び含有土砂水が衝突する領域へ接合する
    ステンレス鋼は、少なくとも厚さ2mm以下の圧延鋼板
    である特許請求の範囲第2項または第3項記載の水車動
    翼。 7.特許請求の範囲第6項において、 前記ステンレス鋼の表面に圧縮残留応力を形成する少な
    くともショットピーニング処理によつて加工硬化させる
    水車動翼。 8、特許請求の範囲第6項において、 ピーニング後の表面を研削した平滑にするために、少な
    くとも押付力が大きいペーパ研摩によつて5μm以下の
    表面あらさに仕上げる水車動翼。 9、特許請求の範囲第6項において、 ピーニング処理による表面層のビッカース硬さが、表面
    層より0.05mm以下は少なくとも400以上である
    水車動翼。 10、特許請求の範囲第6項において、 流水及び土砂含有水が衝突する領域を溶接肉盛で構成す
    ることを特徴とする水車動翼。 11、前記溶接肉盛材は、重量%でC0.07〜0.2
    %、Si2%以下、Mn8〜12%、Ni1〜5%、C
    r10〜20%、Mo1〜3%、W3%以下、及びN0
    .15%以下を含み、残部Fe及び同伴する不可避的不
    純物からなることを特徴とする特許請求の範囲第6項記
    載の水車動翼。 12、特許請求の範囲第11項において。 その溶接肉盛後の表面処理は、少なくとも、特許請求の
    範囲第3項、第4項、第7項、第8項または第9項に記
    載の水車動翼。 13、河川水中に土砂を重量%で10%以下を含む流水
    中で使用される特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の水車動翼。
JP63150298A 1988-06-20 1988-06-20 水車及びその製造方法 Expired - Fee Related JPH0772529B2 (ja)

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