JPH09195004A - ステンレス鋼 - Google Patents

ステンレス鋼

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JPH09195004A
JPH09195004A JP12824396A JP12824396A JPH09195004A JP H09195004 A JPH09195004 A JP H09195004A JP 12824396 A JP12824396 A JP 12824396A JP 12824396 A JP12824396 A JP 12824396A JP H09195004 A JPH09195004 A JP H09195004A
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stainless steel
cavitation
austenitic stainless
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JP12824396A
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Yukirou Shimobatake
幸郎 下畠
Hirofumi Furukawa
洋文 古河
Hideaki Honma
秀明 本間
Kenichi Kubo
久保  健一
Kiyoshi Watanabe
潔 渡辺
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーステナイト系のステンレス鋼に関し、特
に耐キャビテーション性が要求される水力発電プラント
用の水車ランナ、ガイドベーン、ステーベーン及び各種
ポンプ等を製造する場合、更には船舶用プロペラを製造
する場合に使用して有用なものを提供する。 【解決手段】 オーステナイト系ステンレス鋼は、重量
パーセントで、炭素(C)が0.10〜0.20%、ケ
イ素(Si)が0.30〜1.00%、マンガン(M
n)が5〜15%、クロム(Cr)が14〜18%、ニ
ッケル(Ni)が0.5〜4.0%、窒素(N)が0.
10〜0.35%、モリブデン(Mo)が2%以下含有
されてなり、且つフェライト相が5%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオーステナイト系の
ステンレス鋼に関し、特に耐キャビテーション性が要求
される水力発電プラント用の水車ランナ、ガイドベー
ン、ステーベーン及び各種ポンプ等を製造する場合、更
には船舶用プロペラを製造する場合に使用して有用なも
のである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
水力プラントは初値効率の向上などの点から高落差の方
向に進んでいる。しかしながら、高落差化によって流速
が増大し、水車ランナにキャビテーションによるエロー
ジョンの発生が生じるという問題がある。
【0003】従来、水力発電プラント用の水車ランナ、
ガイドベーン、ステーベーンなどの製造に使用する材料
としては、Niを含有する13%Crマルテンサイト系
ステンレス鋼が使用されているが、高落差による効率化
により、キャビテーションによるエロージョンの問題が
大きくなってきており、現在使用されている材料よりも
耐キャビテーション性に優れたものが要望されている。
【0004】これに対し、13%Crマルテンサイト系
ステンレス鋼よりも優れた耐キャビテーション性を示す
材料としてオーステナイト系ステンレス鋼が知られてい
るが、その差はさほど大きくなく、しかも、このオース
テナイト系ステンレス鋼は耐力が低いために設計強度上
の制約が大きく、大型部材への適用が難しいという問題
がある。
【0005】また、17−4PHステンレス鋼に代表さ
れる析出硬化型ステンレス綱は13Crマルテンサイト
系ステンレス綱より優れたキャビテーション性と高い耐
力を有することが知られているが、この材料は特に厚肉
にした時の靱性低下が著しい上に熱処理時に変形、割れ
が生じ易いという問題があり、大型部材には適用されて
いない。
【0006】さらに、耐キャビテーション性に優れた材
料としてはステライトがあり、キャビテーションによる
エロージョンが特に生じ易い部分に肉盛溶接して用いれ
ることがある。しかし、該ステライトは高価であると共
に、延性、靱性に乏しく単一部材としての使用は困難で
ある。
【0007】近年、効率化の追求に伴い、水力発電に使
用される水車ランナなどの使用条件は厳しくなってきて
おり、従来の材料よりも耐キャビテーション性に優れ、
且つ従来の材料と同等の機械的設計強度の要件を充足す
る低コストの材料の出現が要望されている。
【0008】従って本発明は上記従来技術に鑑み、優れ
た耐キャビテーション性及び耐力を有すると共に、マル
テンサイト系ステンレス綱焼戻し材並の強度規格を満足
し、且つ鋳造などにより例えばペルトン水車のノズル部
品等を一体部材として低コストで製造可能であるステン
レス鋼を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のステンレス鋼は、18−8オーステナイト系ステン
レス鋼のNiをMn及びNで置換し、オーステナイト相
が加工による変形によりイプシロン相に変態しやすい状
態にすることで高い加工硬化性と引張強さが得られるこ
とを利用して、耐キャビテーション性を向上させるもの
である。また、オーステナイト系ステンレス綱は耐力が
低いことから固溶強化により耐力を向上させるものであ
り、具体的には以下のように特定されている。
【0010】即ち、本発明の〔請求項1〕に係るステン
レス鋼は、重量パーセントで、炭素(C)が0.10〜
0.20%、ケイ素(Si)が0.30〜1.00%、
マンガン(Mn)が5〜15%、クロム(Cr)が14
〜18%、ニッケル(Ni)が0.5〜4.0%、窒素
(N)が0.10〜0.35%、モリブデン(Mo)が
2%以下含有されてなり、且つフェライト相が5%以下
であることを特徴とするものである。
【0011】〔請求項2〕のオーステナイト系ステンレ
ス鋼は、〔請求項1〕のステンレス鋼において、重量パ
ーセントでMnが8〜15%含有されてなることを特徴
とするものである。
【0012】〔請求項3〕のオーステナイト系ステンレ
ス鋼は、〔請求項2〕のステンレス鋼において、重量パ
ーセントでSiが0.50〜1.00%であることを特
徴とするものである。
【0013】〔請求項4〕のオーステナイト系ステンレ
ス鋼は、〔請求項2〕のステンレス鋼において、重量パ
ーセントでNが0.20〜0.35%含有されてなると
共に炭素及び窒素の含有総量が0.4〜0.55%、V
が0.2〜1.00%含有されてなることを特徴とする
ものである。
【0014】〔請求項5〕のオーステナイト系ステンレ
ス鋼は、〔請求項2〕のステンレス鋼において、重量パ
ーセントでNが0.25〜0.35%含有されてなると
共に炭素及び窒素の含有総量が0.45〜0.55%で
あることを特徴とするものである。
【0015】〔請求項6〕のオーステナイト系ステンレ
ス鋼は、〔請求項1〕のステンレス鋼において、重量パ
ーセントでMnが5〜14%、Crが15〜18%、N
iが0.5〜3.0%、Nが0.15〜0.35%含有
されてなると共に炭素及び窒素の含有総量が0.35〜
0.55%であることを特徴とするものである。
【0016】上記構成のステンレス鋼は、ステライト並
の優れた耐キャビテーション性を有し、また上記のC,
Si,N,Moの添加量を組成範囲内で増量すると耐力
を改善することができる。また、特に、Vを添加した場
合には、C+N≧0.40の条件、あるいはV添加をしな
い場合には、C及びN≧0.35の条件とする所定の範囲
内とすることで、耐キャビテーション性を維持したまま
強度をマルテンサイト系ステンレス鋼と遜色ないほど向
上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0018】本発明の実施の形態に係るステンレス鋼
は、重量パーセントで、炭素(C)が0.10〜0.2
0%、ケイ素(Si)が0.30〜1.00%、マンガ
ン(Mn)が5〜15%、クロム(Cr)が14〜18
%、ニッケル(Ni)が0.5〜4.0%、窒素(N)
が0.10〜0.35%、モリブデン(Mo)が2%以
下含有されてなり、且つフェライト相が5%以下とする
ものである。
【0019】ここで、各成分の含有量を上記の如く限定
する理由について説明する。なお、以下の説明において
%は重量%を示す。
【0020】炭素(C)はオーステナイト相を安定化さ
せると共に高い加工硬化性を与える元素である。高い加
工硬化性を与えるためには0.05%以上含有すること
が必要であり、耐力を向上させるためには0.10%以
上含有することが必要である。一方、0.20%を超え
て含有させると耐食性を劣化させたり、溶接性を損なう
ことになる。よって、Cは下限を0.10%とし、上限
を0.20%とした。
【0021】ケイ素(Si)は脱酸剤として必要な元素
であり、溶湯の流動性を向上させると共に耐力も向上さ
せるが、含有量が0.30%未満では耐力向上の効果は
なく、一方、1.00%を超えて含有させても、脱酸剤
としての効果は1.00%の場合と同様であり且つ靱性
を劣化させる。よって、Siは下限を0.30%とし、
上限を1.00%とした。なお、強度向上のためには、
下限値を0.5%とするのが好ましい。但し、後述するV
を添加した場合に、C+N≧0.40の場合、あるいはV
添加をしない場合に、C及びN≧0.35の場合には、こ
の限りではない。
【0022】マンガン(Mn)はオーステナイト相を安
定させると共に高い加工硬化性を与える。更に、多くの
Nの固溶量を必要とする本発明においてはMnは重要な
元素であり、この効果を得るには5%以上含有させる必
要がある。しかし15%を超えて含有させるとオーステ
ナイト相の安定性が強くなり、オーステナイト相の加工
硬化性が下がって、耐キャビテーション性が悪化すると
共に、溶湯の流動性が悪化する。よって、Mnは下限を
5%、上限を15%とするが、また、好適には8〜15
%である。なお、下限値の5%とする場合には、C+N
≧0.35と規定することにより、オーステナイト単相組
織となり、耐キャビテーション性が悪化しないので、よ
り好ましい。
【0023】クロム(Cr)は耐食性を与えるために不
可欠な元素であり、且つ上記のMnと同様にNの固溶度
を増加させる作用があるが、14%未満の含有量では耐
食性が急激に劣化する。一方、18%を超えて含有させ
るとオーステナイト相組織を維持するのが難しくなる。
よって、Crは下限を14%とし、上限を18%とし
た。また、Crは靱性を向上させる効果があるため、特
に15%以上を添加すると伸びと靱性が良好となり更に
好適である。
【0024】ニッケル(Ni)はオーステナイト相を安
定化させる元素であり、少なくとも0.5%以上含有さ
せる必要があるが、4%を超えて含有させるとオーステ
ナイト相の加工硬化性が低下し、耐キャビテーション性
が悪化する。よって、Niは下限を0.5%とし、上限
を4%とした。なお、ニッケルの添加は1%の増加で4
0N/mm2 以上の引張り強さが低下し、その傾向はN
iの添加量が増大するに従い、大きくなるので、特に好
適にはその添加量の上限を3%とするのがよい。
【0025】窒素(N)はオーステナイト相を安定化さ
せ、加工硬化性を高めると共に耐力を向上させ、且つ耐
食性を付与する元素である。十分な加工硬化性を得るた
めには0.10%以上含有させる必要があるが、0.3
5%を超えて含有させると鋳造時にブロホールが発生し
やすくなる。よって、Nは下限を0.10%とし、上限
を0.35%とした。なお、充分な耐力を有するために
は0.15%以上の添加とするのが、好ましい。
【0026】バナジウム(V)はN及びCと化合物を形
成せず、オーステナイト相中に固溶し、0.2以上の添加
で0.1%当たり6N/mm2 以上の耐力向上を示し、そ
の効果はC及びNの添加量が多いほど大きくなる。しか
し過度のVの添加は溶接性の低下を引き起こすため、そ
の上限を1%とした
【0027】モリブデン(Mo)は耐食性の向上に寄与
するが、過度の添加はオーステナイト相の安定性を阻害
するので、その上限を2%とし、2%以下の含有量とし
た。なお、このMoは0%でもよい。
【0028】また、C及びNの添加量に関しては、0.1
%の添加量の増加で45N/mm2の耐力の増加と40
N/mm2 の引張り強度の向上を示すため、マルテンサ
イト系ステンレス鋼の強度規格を満たす機械的性質を本
発明の材料に付与するためには、両者の総添加量を以下
のように規定するのがよい。 先ず、Vを添加する場合には、Mnの下限が8%の
場合でNは下限を0.20%とし、両者の総量を0.40
%以上とする必要がある。 一方、Vを添加しない場合には、Mnの下限が8%
の場合でNは下限を0.25%とし、且つ両者の総量を
0.45%以上とする。また、Mnの下限が5%及びCr
の下限が15%の場合でVを添加しない場合には、Nは
下限を0.15%とし、且つ両者の総量を0.35%以上
とするのが好ましい。上述したように窒素(N)等の添
加を制限することにより、耐キャビテーション性の向上
及び強度の低下の防止更には、伸びと靱性の確保を図る
ことができる。
【0029】また、組織としてはオーステナイト相単相
を基本とするが、フェライト相を含むことにより耐力が
向上する。しかし過度のフェライト量の含有は、耐キャ
ビテーション性を急激に悪化させるため、その上限を5
%とした。
【0030】なお、Nb,Ti及びZrの添加は、C及
びNと化合物を生成し、析出硬化により耐力の向上を示
すが、急激な加工硬化性の低下により、耐キャビテーシ
ョン性が悪化するため、これらの元素は添加しないこと
が望ましい。
【0031】以上のような組成のステンレス鋼は、十分
な鋳造性を有し、比較的高い耐力を必要とする耐キャビ
テーション用部材として水車ランナやガイドベーン等の
水力発電プラント用機器や各種ポンプに幅広く使用でき
る耐食材料である。
【0032】
【実施例】次に本発明の実施例について以下に説明す
る。
【0033】〈実施例1〉Ar雰囲気のもとで高周波誘
導溶解炉により下記[表1]に示す組成の試料を溶製し
た。試料1〜16については1050℃で5時間の溶体
化処理後水冷した。このうちの試料15は市販のSUS
304(*1 )であり、試料16はSCS13(*2
である。また試料17は従来のランナ材に適用されてい
るSCS6(13Cr−4Ni:*3 )であり、110
0℃で5時間の溶体化を行った後、更に650℃で2時
間の焼戻しを行ったものである。またフェライト量はマ
グネゲージで磁気的に測定した。
【0034】上記試料1〜17のキャビテーション試験
は、磁気ひずみ振動法にて純水中で実施し、10時間後
の質量減量を測定して、相対的に評価した。また、各試
料1〜17について、引張試験片を切出し、引張試験を
行った。キャビテーション試験の質量減量と0.2%耐
力とを[表2]にまとめて示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】[表2]に示すように、試料1〜11のキ
ャビテーション試験による質量減量は、従来耐キャビテ
ーション性に優れているとされているSUS304(試
料15)及びSCS13(試料16)より著しく小さ
い。このことから本発明に係るステンレス鋼は優れた耐
キャビテーション性を有していることがわかる。また試
料1〜11の0.2%耐力は、337MPa以上の比較
的高い耐力を示し、特に試料4,11のようにNもしく
はMoの添加量を増大した場合は、361MPa以上と
耐力が向上している。ただし、試料11の場合は、フェ
ライト量の含有によるものである。
【0038】以上説明したように、本発明に係るステン
レス鋼は、優れたキャビテーション性を有し、かつ比較
的高い耐力を有している。
【0039】〈実施例2〉[表1]に示す試料3の成分
系にて鋳造試験を実施した。鋳造したのは水力発電プラ
ント用のペルトン水車のノズル部品であり、鋳込重量は
1000kgである。図1に鋳込時の概略形状を示す。
同図において、1は製品(ノズル部品)、2は押湯、3
は湯口、4は湯道である。また、鋳型は鋳物砂に珪砂、
バインダに重量比でアルカリフェノール樹脂0.15
%、硬化材0.35%を使用した砂型金型であり、乾燥
温風にて40時間鋳型を乾燥し、鋳込温度1570℃で
鋳造を行った。その結果、鋳造欠陥はなく健全な鋳物を
製造することができた。従って本発明のステンレス鋼は
優れた鋳造性を有している。
【0040】〈実施例3〉Ar雰囲気のもとで高周波誘
導溶解炉により下記[表3]及び[表5]に示す組成の
試料を溶製した。試料18〜34については1050℃
で5時間の溶体化処理後水冷した。
【0041】上記試料18〜34のキャビテーション試
験は、磁気ひずみ振動法にて純水中で実施し、10時間
後の質量減量を測定して、相対的に評価した。また、各
試料18〜31について、引張試験片を切出し、引張試
験を行った。キャビテーション試験の質量減量と0.2
%耐力とを[表4]及び[表6]にまとめて示す。な
お、実施例1の比較例のSCS13(試料番号16:*
2 )及びSCS6(試料番号17:*3 )の0.2%耐力
の規格値並びにSCS1(*4 )の0.2%耐力の規格値
を[表4]及び[表6]に併せて示した。
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】[表4]及び[表6]に示すように、試料
18〜34のキャビテーション試験による質量減量は、
従来耐キャビテーション性に優れているとされているS
CS13(試料16)より著しく小さく、本発明に係る
ステンレス鋼は優れた耐キャビテーション性を有してい
ることがわかる。また試料18〜25の0.2%耐力
は、SCS2の規格値390N/mm2 以上の高い耐力
を示し、特に試料20,21のようにV,Nの添加量を
増大した場合は、468N/mm2 以上と耐力が向上し
ている。
【0047】以上説明したように、本発明に係るステン
レス鋼は、優れたキャビテーション性を有し、かつ比較
的高い耐力を有している。
【0048】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態及び実施例と共
に具体的に説明したように、本発明によれば、優れた耐
キャビテーション性と比較的高い耐力を有し、且つ鋳造
性の良好なステンレス鋼を低コストで供給することが可
能であり、特に、このステンレス鋼は、耐キャビテーシ
ョン性を要求される部材、例えば水力発電プラント用の
水車ランナやガイドベーン等に適した材料である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステンレス鋼にて鋳造したノズル
部品の鋳込時の概略形状を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 製品(水力発電プラント用ペルトン水車のノズル部
品) 2 押湯 3 湯口 4 湯道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 健一 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 渡辺 潔 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量パーセントで、炭素(C)が0.1
    0〜0.20%、ケイ素(Si)が0.30〜1.00
    %、マンガン(Mn)が5〜15%、クロム(Cr)が
    14〜18%、ニッケル(Ni)が0.5〜4.0%、
    窒素(N)が0.10〜0.35%、モリブデン(M
    o)が2%以下含有されてなり、且つフェライト相が5
    %以下であることを特徴とするオーステナイト系ステン
    レス鋼。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のステンレス鋼において、 重量パーセントでMnが8〜15%含有されてなること
    を特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のステンレス鋼において、 重量パーセントでSiが0.50〜1.00%含有され
    てなることを特徴とするオーステナイト系ステンレス
    鋼。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のステンレス鋼において、 重量パーセントでNが0.20〜0.35%含有されて
    なると共に炭素及び窒素の含有総量が0.4〜0.55
    %、Vが0.2〜1.00%含有されてなることを特徴
    とするオーステナイト系ステンレス鋼。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のステンレス鋼において、 重量パーセントでNが0.25〜0.35%含有されて
    なると共に炭素及び窒素の含有総量が0.45〜0.5
    5%であることを特徴とするオーステナイト系ステンレ
    ス鋼。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のステンレス鋼において、 重量パーセントでMnが5〜14%、Crが15〜18
    %、Niが0.5〜3.0%、Nが0.15〜0.35
    %含有されてなると共に炭素及び窒素の含有総量が0.
    35〜0.55%であることを特徴とするオーステナイ
    ト系ステンレス鋼。
JP12824396A 1995-11-10 1996-05-23 ステンレス鋼 Pending JPH09195004A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001027476A1 (de) * 1999-10-08 2001-04-19 Alfred Kärcher GmbH & Co. Hochdruckreinigungsgerät
EP1479877A3 (en) * 2003-05-21 2006-05-31 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Vane,camshaft timing control device, and sliding member

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