JP7258678B2 - 鋼、タービンロータ、および、蒸気タービン - Google Patents

鋼、タービンロータ、および、蒸気タービン Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、鋼、タービンロータ、および、蒸気タービンに関する。
蒸気タービンにおいては、腐食の防止等を実現するために、様々な技術が提案されている。特に、蒸気タービンのうち、地熱タービンは、腐食が容易に進行する腐食環境下で使用されるので、腐食防止の要求が高い。このため、たとえば、腐食等を回避するための構造や、コーティングによって表面の性状を改善すること等の技術が提案されている。
特許第3117338号 特許第5316042号 特開2003-214113号公報 特開2004-270484号公報 特開2012-47117号公報 特開2015-117625号公報 特許第3905739号 特開平10-245657号公報 特開平8-3695号公報
従来においては、蒸気タービンを構成するタービンロータなどの部材について、耐腐食性等を十分に向上させることが容易でない。また、地熱タービンを構成する各部材は、二酸化炭素、硫化水素、塩素、アンモニア等の成分が多量に含有する酸性の蒸気に曝されるので、全面腐食、孔食、応力腐食割れが重畳して生じる場合がある。このため、地熱タービンを構成する各部材について更新や補修を頻繁に行う必要がある。したがって、地熱タービンなどの蒸気タービンにおいては、腐食防止を容易に実現し、更新や補修の頻度を低減させて効率的な運用を可能にすることが求められている。つまり、地熱タービンなどの蒸気タービンについて安定的な運用を長期間に渡って可能にすることが困難な場合がある。
本発明が解決しようとする課題は、耐腐食性を向上し、安定的な運用を長期間に渡って実現可能な、鋼、タービンロータ、および、蒸気タービンを提供することである。
実施形態の鋼は、質量%で、C:0.03~0.08、Si:0.10~0.30、Mn:0.40~0.80、Ni:5.0~7.0、Cr:11.5~13.5、Mo:1.4~1.8、N:0.003~0.009を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる。
図1は、実施形態に係る蒸気タービンの要部を示す図である。 図2は、実施形態に係る蒸気タービンを構成するタービンロータにおいて、軸受と接触する接触部を模式的に示す断面図である。 図3は、実施形態に係る蒸気タービンにおいて、タービンロータのロータディスクに動翼が設置された部分を模式的に示す図である。
以下より、本実施形態の蒸気タービンに関して、図1を用いて説明する。図1では、鉛直面(yz面)に沿った断面を示している。
図1に示すように、蒸気タービン1は、軸流タービンであって、タービンロータ22の回転軸AXに沿った水平方向yを流れ方向として蒸気が流れる。蒸気タービン1は、多段式であって、動翼21とノズル板25(静翼)とで構成されたタービン段落が回転軸AXに沿った軸方向に複数段並んでおり、蒸気が複数のタービン段落のそれぞれにおいて仕事を行う。これにより、蒸気タービン1においてタービンロータ22が回転する。蒸気タービン1は、たとえば、地熱タービンであり、地熱井から蒸気が作動流体として供給されるように構成されている。
蒸気タービン1を構成する各部の詳細について説明する。
ケーシング20は、内部にタービンロータ22を収容している。タービンロータ22は、軸受(図示省略)に回転可能に支持されている。タービンロータ22は、一端が発電機(図示省略)に連結されており、タービンロータ22の回転によって、発電機(図示省略)が駆動して発電が行われる。タービンロータ22には、ロータディスク221が外周面に複数設けられている。タービンロータ22に設けられたロータディスク221の外周面には、動翼21が設置されている。動翼21は、タービンロータ22の外周面を囲うように、複数がタービンロータ22の周方向R(回転方向)において間を隔てて配置されており、動翼翼列を構成している。動翼翼列は、複数段であって、複数段の動翼翼列のそれぞれは、タービンロータ22の回転軸AXに沿って並んでいる。複数段の動翼翼列においては、初段から最終段へ向かうに伴って、動翼21の翼長が順次長くなっている。
ケーシング20の内部には、ノズル10が設置されている。ノズル10は、ダイアフラム外輪23とダイアフラム内輪24とノズル板25とによって構成されている。ノズル10において、ダイアフラム外輪23は、リング形状であって、ケーシング20の内周面に設置されている。ダイアフラム外輪23は、上半部と下半部とを組合せて構成されている。ダイアフラム内輪24は、ダイアフラム外輪23と同様にリング形状であって、ダイアフラム外輪23の内側にダイアフラム外輪23から間を隔てて設置されている。ダイアフラム内輪24は、ダイアフラム外輪23と同様に、上半部と下半部とを組合せて構成されている。ノズル板25は、ダイアフラム外輪23とダイアフラム内輪24との間に複数が設置されている。
ここでは、複数のノズル板25は、タービンロータ22の外周面を囲うように周方向Rに間を隔てて配置されており、静翼翼列を構成している。静翼翼列は、動翼翼列と同様に、複数段であって、複数段の静翼翼列がタービンロータ22の回転軸AXに沿って並ぶように設けられている。複数段の静翼翼列においては、初段から最終段へ向かうに伴って、ノズル板25の翼長が順次長くなっている。
蒸気タービン1においては、蒸気入口管28がケーシング20の入口を貫通しており、その蒸気入口管28を介して、蒸気がケーシング20の内部に作動流体として導入される。
[タービンロータ22]
(鋼(M1))
本実施形態の蒸気タービン1において、タービンロータ22は、下記の鋼(M1)を用いて、たとえば、鋳造で形成される。
鋼(M1)の組成は、質量%で、C:0.03~0.08、Si:0.10~0.30、Mn:0.40~0.80、Ni:5.0~7.0、Cr:11.5~13.5、Mo:1.4~1.8、N:0.003~0.009を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる。
上記において、「C:0.03~0.08」等は、C元素の含有率が0.03質量%以上、0.08質量%以下であること等を示している(他も同様)。
鋼(M1)は、フェライト相とオーステナイト相とマルテンサイト相との少なくとも2相が同時に存在する素材であって、優れた耐食性と高い強度との両者を備えている。鋼(M1)において、CrおよびMoは、フェライト形成元素であって、耐食性の向上に有効な成分であり、11.5~13.5質量%のCrと1.4~1.8質量%のMoとを含有する。鋼(M1)において、Niは、オーステナイト形成元素であって、耐食性の向上に有効な成分であり、5.0~7.0%のNiを含有する。そして、鋼(M1)は、オーステナイト形成元素であるMnを0.4~0.8質量%含有し、Cを0.03~0.08質量%含有し、かつ、Nを0.003~0.009質量%含有する。このため、鋼(M1)は、沈降型元素と浮上型元素のバランスが極端に偏らないように沈降型元素と浮上型元素の比率を保ち、鋼塊凝固時の偏析を抑制可能であり、熱処理後に所望の組織状態を形成するとともに、車軸として必要な機械的性質を発揮できる。
実施形態の鋼(M1)において各成分が含有する割合(含有率)を上記範囲に設定した理由に関して説明する。
・C(炭素)[(M1)…0.03~0.08]
Cは、焼入れ性の確保と共に、強度を維持するために不可欠な成分である。鋼(M1)において、Cの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、上述した作用および効果が小さくなる。鋼(M1)において、Cの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、鋼塊鋳造時の偏析傾向が高まるので、均一な鋼塊を製造することが困難になる場合がある。このため、鋼(M1)では、Cの含有率が上記範囲に設定されている。
・Si(ケイ素)[(M1)…0.10~0.30]
Siは、脱酸剤として有用な成分である。鋼(M1)において、Siの含有率が上記範囲の下限値以上である場合、蒸気中における耐酸化性を向上可能である。鋼(M1)において、Siの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、鋼塊凝固時の偏析傾向が増大するとともに、鋼の靱性が低下するので、Siの含有率は、可能な限り、低い方が好ましい。このため、鋼(M1)では、Siの含有率が上記範囲に設定されている。
・Mn(マンガン)[(M1)…0.40~0.80]
Mnは、脱硫剤として有用な成分である。鋼(M1)において、Mnの含有率を上記範囲の下限値以上にすることで、脱硫剤としての作用が効果的に発現される。Mnの含有率が上記範囲の下限値未満である場合には、MnSの生成量が減少するので、選択的な腐食疲労が発生しやすくなる。鋼(M1)において、Mnの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、非金属介在物の生成量が増加して、靱性の低下が生ずる場合がある。このため、鋼(M1)では、Mnの含有率が上記範囲に設定されている。
・Ni(ニッケル)[(M1)…5.0~7.0]
Niは、耐食性、焼入れ性、および、靭性を向上させる成分であるとともに、フェライトの生成を抑制する効果を有する成分である。鋼(M1)において、Niの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、上述した作用および効果が小さくなる。鋼(M1)において、Niの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、変態点が著しく低下し、焼戻し熱処理による強度調整が難しくなる。このため、鋼(M1)では、Niの含有率が上記範囲に設定されている。
・Cr(クロム)[(M1)…11.5~13.5]
Crは、耐酸化性および耐食性の向上に有効な成分である。鋼(M1)において、Crの含有率が上記範囲である場合には、上述した作用および効果が十分に発現される。鋼(M1)において、Crの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、フェライトの形成量が増加すると共に、焼入れ性が低下する。このため、鋼(M1)では、Crの含有率が上記範囲に設定されている。
・Mo(モリブデン)[(M1)…1.4~1.8]
Moは、耐食性を高める成分である。鋼(M1)では、Moは、Feを除き、最も含有率が高い。鋼(M1)において、Moの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、本発明の鋼においては所望の耐食性が得られない。鋼(M1)において、Moの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、耐食性の効果が飽和状態になる。そして、Moは、溶解時の沈降型元素であるので、Moの含有率が上記範囲の上限値を超える場合には、沈降型元素の含有率が高い状態に偏るので、均一な成分の鋼塊を製造することが難しくなる。このため、実施形態の鋼(M1)では、Moの含有率を上記範囲にした。
なお、W(タングステン)は、Moと同様な効果を有する成分であるので、鋼(M1)においてMoの一部または全部をW(タングステン)に変えてもよい。この場合、Moの含有率[Mo](質量%)とWの含有率[W](質量%)とが下記式(A)に示す関係になることが好ましい。
1.40≦[Mo]+[W]/2≦1.80 ・・・(A)
・N(窒素)[(M1)…0.003~0.009]
Nは、固溶強化に寄与する成分である。鋼(M1)においては、Cの含有割合が低いため、十分な焼入れ効果が得られず、調質熱処理によっても強度特性が所望の値にならない可能性がある。Cの含有割合が高い場合には鋼塊凝固時の偏析傾向が増大し、均一な鋼を得ることができなくなる。このため、鋼(M1)では、この代替として、微量のNが添加されている。鋼(M1)において、Nの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、上述した作用および効果が小さくなる。鋼(M1)において、Nの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、Nの偏析傾向が高くなる。このため、実施形態の鋼(M1)では、Nの含有率を上記範囲にした。
なお、鋼(M1)の作製において主成分であるFe等を溶解するときに不可避的に混入する不可避的不純物の含有割合は、極力、低いことが好ましい。また、素材の製造に際し、1次溶解および鋳造した鋼塊を再度溶解したものを用いて、タービンロータ22を作製してもよい。
上記のように、鋼(M1)で作製されたタービンロータ22は、十分な強度を有し、かつ、十分な靱性を有する。また、鋼(M1)で作製されたタービンロータ22は、腐食環境下であっても、腐食、孔食、応力腐食割れ等の不具合が生じにくいため、タービンロータ22において蒸気に曝される部分について、コーティングによる表面性状の改善を施す必要がない。その結果、鋼(M1)で作製されたタービンロータ22を備える蒸気タービン1は、長期間に渡って、安定的な運用を実現可能である。
[接触部222]
実施形態に係る蒸気タービンを構成するタービンロータ22において、軸受(図示省略)と接触する接触部222に関して、図2を用いて説明する。
本実施形態のタービンロータ22において、軸受(図示省略)と接触する接触部222は、タービンロータ22の本体を構成する鋼(M1)とは異なる材料を用いて構成されている。
本実施形態では、接触部222は、WCとCoとCrとからなる金属セラミクス(M2)で形成されていることが好ましい。接触部222は、上記成分の粉体を溶射することによって形成される。
(金属セラミックス(M2))
金属セラミックス(M2)の形成において、WC粉末にCo粉末およびCr粉末を添加する理由について以下に述べる。
・Co(コバルト)
Coは、WCに対する固溶度が大きく、濡れ性や対磨耗性が優れる成分であり、WCの結合金属として有用である。これとともに、Coは、基材への密着強度を向上させ、対衝撃性を向上可能な成分である。しかし、Coが金属セラミクス(M2)において、多量に添加された場合には、耐食性が低下する。
・Cr(クロム)
Crは、金属セラミクス(M2)において、Co添加による耐食性低下を補う効果を有する成分である。しかし、金属セラミクス(M2)において、Crが多量に添加された場合には、対衝撃性が低下する。
摩耗や衝撃に対する抵抗力が高く、かつ、耐食性を低下させないためには、約10質量%のCoと約4質量%のCrとを含有し、残部がWCからなる粉体(WC:Co:Cr=約86:約10:約4)を用いることが、最も好適である。この溶射用粉末として用い、当該ロータ車軸の軸受部に溶射し、金属セラミックス(M2)を設けることで、本実施形態では蒸気タービンを安定的に運用することが可能となる。
WCとCoとCrとからなる金属セラミクス(M2)で接触部222を形成する理由について説明する。
上述した割合でCrを含有する鋼(M1)で作製したタービンロータ22と、軸受の内面に施工されるホワイトメタルとの間においては、凝着摩耗が生じ易い。この対策のために、ホワイトメタルと接触しても凝着磨耗を生じない低合金鋼を軸受部分に焼嵌めすること、低合金鋼をロータ軸受部に肉盛り溶接を施すこと等が提案されている。しかし、前者は、運転中に嵌合部へ腐食成分が侵入し、その侵入に伴って嵌合部において応力腐食割れが生じる場合がある。この一方で、後者は、溶接部に対して溶接後の熱処理が必要になるため、鋼(M1)で作製したタービンロータ22において逆変態が生じる場合がある。具体的には、鋼(M1)は、耐食性向上を目的にNiの添加率が高く、Ac1変態点が低いので、熱影響部に適した温度に加熱することで逆変態が生じる。大型のタービンロータ22において十分な強度を維持しつつ、溶接熱影響部に適正な溶接後熱処理を施すためには、低温で極めて長時間の局所加熱が必要となる。その結果、製造工期の延長とともに、ロータ素材としての経済性が著しく低下する。
しかしながら、WCとCoとCrとからなる金属セラミクス(M2)は、硬度が高く、耐摩耗性が高く、かつ、タービンロータ22を構成する鋼(M1)に対する密着強度が高い。また、金属セラミクス(M2)を溶射によって施工する際には、タービンロータ22の本体に対して熱影響を与えない。したがって、本実施形態では、接触部222と軸受との間において凝着磨耗が生ずることを効果的に防止可能である。
[動翼21]
本実施形態の蒸気タービン1において、動翼21は、少なくとも一部が、耐食性に優れるNi基合金(M3)を用いて形成されていることが好ましい。たとえば、動翼21を構成するNi基合金(M3)の組成は、質量%で、Cr;19.0~22.5、Mo:7.0~9.5、Nb:2.75~4.0、Ti:1.0~1.7、Al:0を超え0.35以下を含有し、残部がNiおよび不可避的不純物からなる。Ni基合金(M3)において、Nb、Ti、Alは、強度の向上に有効な成分として添加されている。
上記の他に、蒸気中に含まれる砂等の固体粒子による侵食の程度が大きくない場合には、上記のNi基合金(M3)に変えて、AMS4928等に規定されるチタン合金を用いて動翼21を形成してもよい。
[ノズル板25]
本実施形態の蒸気タービン1において、ノズル板25は、少なくとも一部が、耐食性に優れるNi基合金(M4)を用いて形成されていることが好ましい。たとえば、ノズル板25を構成するNi基合金(M4)の組成は、質量%で、Cr:20.0~22.5、Mo:12.5~14.5、Fe:2.0~6.0、W:2.5~3.5を含有し、残部がNiおよび不可避的不純物からなる。
なお、通常のスチール製材質を用いてノズル板25を形成した場合には、WCの溶射を施工することで、耐食性・耐侵食性を向上させることができる。
[動翼21の固定で使用するピン223]
実施形態において、タービンロータ22(図1参照)のロータディスク221に動翼21が設置された様子について、図3を用いて説明する。図3では、周方向Rを直線状に示している。
図3に示すように、動翼21は、翼有効部211とカバー部212と植込み部213とを備える。動翼21において、植込み部213には、タービンロータ22の周方向Rに沿ったフォークが複数設けられており、その複数のフォークが軸方向に並んでいる。ロータディスク221には、タービンロータ22の周方向Rに沿った植込み溝T221が複数設けられており、その複数の植込み溝T221が軸方向に並んでいる。
動翼21をタービンロータ22に設置する際には、まず、動翼21の植込み部213に設けられた複数のフォークのそれぞれを、タービンロータ22のロータディスク221に形成された複数の植込み溝T221に挿入する。その後、ピン223を用いて、タービンロータ22に動翼21を固定する。ここでは、ピン223は、棒状体(小径棒)であって、ロータディスク221に形成された孔を介して、動翼21の植込み部213に形成された孔(図示省略)に挿入される。ピン223が軸方向に沿って挿入されることによって、動翼21がロータディスク221に固定される。
タービンロータ22に動翼21を固定するときに使用するピン223は、高い強度が必要であり、かつ、腐食環境下で運転が行われる蒸気タービン1では、応力腐食割れに関しても考慮する必要があり、常温引張強さが1200MPa以上1400MPa以上になるように調整される。常温引張強さが1200MPa未満である場合には、タービンロータ22と動翼21との間の固定が不十分になる場合がある。そして、常温引張強さが1400MPを超える場合には、応力腐食割れの発生が加速される場合がある。このため、本実施形態では、タービンロータ22に動翼21を固定するときに使用するピン223は、下記の鋼(M5)を用いて形成されている。
(鋼(M5))
鋼(M5)の組成は、質量%で、C:0.42~0.50、Si:0.20~0.35、Mn:0.45~0.70、Cr:0.8~1.15、Mo:0.45~0.65、V:0.25~0.35を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる。
実施形態の鋼(M5)において各成分が含有する割合(含有率)を上記範囲に設定した理由に関して説明する。
・C(炭素)[(M5)…0.42~0.50]
Cは、焼入れ性の確保と共に、強度を維持するために不可欠な成分である。鋼(M5)において、Cの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、特に強度の確保が困難になる。鋼(M5)において、Cの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、鋼塊鋳造時の偏析傾向が高まるとともに、焼き割れが生じ易くなる。このため、鋼(M5)では、Cの含有率が上記範囲に設定されている。
・Si(ケイ素)[(M5)…0.20~0.35]
Siは、脱酸剤として有用な成分である。鋼(M5)において、Siの含有率が上記範囲の下限値以上の場合、蒸気中における耐酸化性を向上可能である。鋼(M5)において、Siの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、鋼の靱性が低下するので、Siの含有率は、可能な限り、低い方が好ましい。このため、鋼(M5)では、Siの含有率が上記範囲に設定されている。
・Mn(マンガン)[(M5)…0.45~0.70]
Mnは、脱硫剤として有用な成分である。鋼(M5)において、Mnの含有率を上記範囲の下限値以上にすることで、脱硫剤としての作用が効果的に発現される。Mnの含有率が上記範囲の下限値未満である場合には、MnSの生成量が減少し、選択的な腐食疲労が発生する場合がある。Mnの含有率が高い場合は、MnSの生成量が増加し、靱性の低下が発生するので、Mnの含有率は可能な限り低い方が好ましい。Mnの含有率が上記範囲の上限値を超えた場合、靱性の低下が生ずる。このため、鋼(M5)では、Mnの含有率が上記範囲に設定されている。
・Cr(クロム)[(M5)…0.8~1.15]
Crは、耐酸化性および耐食性の向上に有効な成分である。鋼(M5)において、Crの含有率が上記範囲の下限値以上である場合には、上述した作用および効果が十分に発現される。鋼(M5)において、Crの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、所望の強度を確保することが困難になる。このため、鋼(M5)では、Crの含有率が上記範囲に設定されている。
・Mo(モリブデン)[(M5)…0.45~0.65]
Moは、耐食性および焼入れ性を高める効果を有する成分である。鋼(M5)において、Moの含有率が上記範囲の下限値以上である場合、上記効果を得ることができる。鋼(M5)において、Moの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、上記効果が飽和する。このため、実施形態の鋼(M5)では、Moの含有率を上記範囲にした。
・V(バナジウム)[(M5)…0.25~0.35]
Vは、焼入れ性の向上に効果があるとともに、微細な炭化物を生成し、高温での強度の向上に寄与する成分である。鋼(M5)において、Vの含有率が上記範囲の下限値以上である場合には、上記の効果を得ることができる。鋼(M5)において、Vの含有率が上記範囲の上限値を超える場合には、鋼塊鋳造時の偏析傾向が高まるとともに、焼き割れが生じ易くなる。このため、実施形態の鋼(M5)では、Vの含有率を上記範囲にした。
なお、鋼(M5)の作製において主成分であるFeおよび上記各成分を溶解するときに不可避的に混入する不可避的不純物の含有割合は、極力、低いことが望ましい。
本実施形態では、タービンロータ22に動翼21を固定するときに使用するピン223が鋼(M5)を用いて形成されているので、ピン223に応力腐食割れが発生することを抑制可能である。
その結果、本実施形態では、安定的な運用を長期間に渡って実現可能である。
[1]鋼(M1)について
以下より、上記したタービンロータ22の材料である鋼(M1)に関する実施例および比較例について、表1および表2を用いて説明する。
Figure 0007258678000001
Figure 0007258678000002
表1および表2において、P1,P2は、実施例であり、C1,C2は、比較例である。C1は、既存の地熱タービンを構成するタービンロータ22の材料である。C2は、耐食性に優れる既存のタービンロータ22の材料である。
(1-1)鋼の作製
各例の鋼(供試鋼)については、各成分が表1に示した値になるように作製した。ここでは、まず、各例の鋼を構成する各成分の材料を、表1に示す割合で混合することによって鋼を形成した。
そして、その鋼について調質熱処理を行った。ここでは、表2に示す条件で焼ならし、および、焼戻しを調質熱処理として順次行った。
(1-2)試験内容
上記のように作製した各例の鋼に関して、表2に示すように各種の試験を実施した。具体的には、下記の試験法によって、常温引張強さ、常温伸び、20℃衝撃吸収エネルギー、および、硬度を測定した。硬度は、各例の鋼で作製された軸材の端部において、表層に位置する部分と中央に位置する部分とを測定した。
・常温引張強さ…JIS Z 2241に基づき測定
・常温伸び(破断伸び)…JIS Z 2241に基づき測定
・20℃衝撃吸収エネルギー…JIS Z 2242に基づき測定
・硬度(ブリネル硬さ(HB))…JIS Z 2246に基づき測定
また、上記のように作製した各例の鋼に関して、曝露試験を実施した。曝露試験に関しては、下記の条件で実施した。
・試験環境…露点温度においてHCO、HS、HBO、Cl、NH等の腐食成分を含む実蒸気環境(pH:3.5,平均温度:約160℃)
・試験期間…約1ヶ月
そして、曝露試験後の鋼に関して、全面腐食、重量減、孔食、および、応力腐食割れを判定した。ここでは、下記の判定基準で各項目について判定を行った。
(全面腐食の判定基準)
・大…C2の結果よりも大きい場合
・中…C2の結果と同等である場合
・小…C2の結果よりも小さい場合
・無…発生無しである場合
(重量減の判定基準)
・大…C2の結果よりも大きい場合
・中…C2の結果と同等である場合
・小…C2の結果よりも小さい場合
・無…発生無しである場合
(孔食の判定基準)
・大…C2の結果よりも大きい場合
・中…C2の結果と同等である場合
・小…C2の結果よりも小さい場合
・無…発生無しである場合
(応力腐食割れの判定基準)
・大…C2の結果と同等である場合
・小…C2の結果よりも小さい場合
・無…発生無しである場合
(1-3)試験結果
鋼(M1)に相当するP1,P2は、表2に示すように、既存の地熱タービンを構成するタービンロータ22の材料であるC1に対して、常温引張強さが同等であるが、20℃衝撃吸収エネルギーがC1よりも著しく大きい。そして、P1,P2は、耐食性に優れる既存のタービンロータ22の材料C2に対して、常温引張強さが小さいが、20℃衝撃吸収エネルギーが著しく大きい。このため、P1,P2は、長翼の装着を容易に実現可能である。
鋼(M1)に相当するP1,P2の硬度は、表2に示すように、C1,C2と同様に、表層から中央に渡って均一な値になっている。
表1において、PREは、耐食性の指標であり、下記の式(B)によって算出される。(式(B)において、[Cr]、[Mo]、[W]、および、[N]は、各成分分の質量比(質量%)である)。PREは、値が大きいほど、孔食に対して良好な材質であることを示す。
PRE=[Cr]+3.3*([Mo]+[W]/2)+16[N] ・・・(B)
表1に示すように、鋼(M1)に相当するP1およびP2のPREは、C1よりも著しく大きく、C2と同等である。このため、P1およびP2は、優れた耐食性を備える。
曝露試験の結果、鋼(M1)に相当するP1およびP2は、表2に示すように、C1,C2よりも、全面腐食、重量減、孔食の発生が小さい。また、P1およびP2は、C1およびC2と異なり、応力腐食割れの発生が無かった。C2は、強度が高いために、応力腐食割れが著しく発生した。このように、P1およびP2は、C1およびC2よりも優れた耐食性を備えている。
以上のように、鋼(M1)に相当するP1およびP2をタービンロータ22の材料として用いることによって、高い強度および優れた靱性を備えると共に、実際の蒸気環境下において優れた耐食性を有するタービンロータ22を作製することができる。
[2]金属セラミクス(M2)について
以下より、タービンロータ22において軸受(図示省略)と接触する接触部を構成する金属セラミクス(M2)に関する実施例および比較例について、表3を用いて説明する。
Figure 0007258678000003
表3において、P3は、実施例であり、C3は、比較例である。
P3では、まず、鋼(M1)で形成されたタービンロータ22において接触部を形成する部分に、Alの粉末を用いて0.5MPaの条件でブラスト処理を実行した。そして、約10質量%のCoと約4質量%のCrとを含有し、残部がWCからなる粉体を高速フレーム溶射によって溶射した。ここでは、溶射層の厚さが0.2mmになるように溶射を行った。その後、溶射層の表面粗さが0.4Ra以下になるように研磨を実行した。
溶射層である接触部とタービンロータ22の本体との間の密着力について、以下のように測定した。断面積が数mm程度であるロッド底面と溶射層の表面とを接着剤で貼り付けた後に、ロッドを溶射面に対して法線方向に引張り、溶射層が剥がれる際の応力を密着力として測定した。ここでは、密着力試験片の形状は、ASTM-C633に準拠した試験片の形状である。
P3において、溶射層である接触部とタービンロータ22の本体との間の密着力は、100MPaを超える値であり、運用上の問題がないことが確認された。また、タービンロータ22の本体において溶射層である接触部との境界に位置する部分は、他のタービンロータ22の本体部分と硬度が同程度であった。
これに対して、C3では、通常の高Cr鋼に採用している肉盛溶接を施した。C3においては、接触部の材料として、低合金鋼を用いた。
そして、C3では、600℃程度の条件で溶接後の熱処理を行った。このとき、溶接熱影響部の最高硬度は、熱処理前のHB400から熱処理後のHB320程度に低下した。これと共に、タービンロータ22の本体の強度が800MPa未満になり、不十分な状態になった。C3において、必要な強度を維持し、かつ、溶接熱影響部の硬度を低下させるためには、著しく長時間の溶接後熱処理を実行する必要があるため、製造工期の延長が生じ、経済性が低下する。
以上のことから、P3のように、鋼(M1)で形成されたタービンロータ22に、WCとCoとCrとからなる金属セラミクス(M2)で接触部を形成することによって、タービンロータ22本体の強度特性を変化させることなく、軸受との凝着磨耗を回避することできた。
[3]鋼(M5)について
以下より、動翼21の固定で使用するピン223に用いる鋼(M5)の実施例および比較例について、表4を用いて説明する。
Figure 0007258678000004
表4において、P4は、実施例であり、C4は、比較例である。
各例の鋼については、各成分が表4に示した値になるように作製した。そして、上記のように作製した各例の鋼に関して、各種の試験を実施した。ここでは、表2の場合と同様な方法で各種の試験を実施した。
表4に示すように、鋼(M5)に相当するP4は、C4と異なり、応力腐食割れが発生しなかった。
以上のように、鋼(M5)に相当するP4を動翼21の固定で使用するピン223の材料として用いることによって、長期間に渡って安定的な運用を実現可能である。
<その他>
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…蒸気タービン、10…ノズル、20…ケーシング、21…動翼、22…タービンロータ、23…ダイアフラム外輪、24…ダイアフラム内輪、25…ノズル板(静翼)、28…蒸気入口管、211…翼有効部、212…カバー部、213…植込み部、221…ロータディスク、222…接触部、223…ピン、AX…回転軸、T221…植込み溝

Claims (5)

  1. 質量%で、
    C:0.03~0.08、
    Si:0.10~0.30、
    Mn:0.40~0.80、
    Ni:5.0~7.0、
    Cr:11.5~13.5、
    Mo:1.4~1.8、
    N:0.003~0.009
    を含有し、
    残部がFeおよび不可避的不純物からなる
    鋼。
  2. 蒸気タービンに用いられるタービンロータであって、
    請求項1に記載の鋼を用いて形成されたタービンロータ。
  3. 軸受と接触する接触部
    を含み、
    前記接触部は、WCとCoとCrとからなる金属セラミクスで形成されている、
    請求項2に記載のタービンロータ。
  4. 請求項1から3のいずれかのタービンロータ
    を備える、
    蒸気タービン。
  5. 前記タービンロータに動翼がピンを用いて固定されており、
    前記ピンは、
    質量%で、
    C:0.42~0.50、
    Si:0.20~0.35、
    Mn:0.45~0.70、
    Cr:0.8~1.15、
    Mo:0.45~0.65、
    V:0.25~0.35
    を含有し、
    残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を用いて形成されている、
    請求項4に記載の蒸気タービン。
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