JPH01318017A - アミノ基含有水添液状ジエン系ポリマー、その製造方法、及びそれを含有する組成物 - Google Patents

アミノ基含有水添液状ジエン系ポリマー、その製造方法、及びそれを含有する組成物

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JPH01318017A
JPH01318017A JP15043588A JP15043588A JPH01318017A JP H01318017 A JPH01318017 A JP H01318017A JP 15043588 A JP15043588 A JP 15043588A JP 15043588 A JP15043588 A JP 15043588A JP H01318017 A JPH01318017 A JP H01318017A
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JP
Japan
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diene polymer
polymer
hydrogenated
liquid diene
carbon
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JP15043588A
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English (en)
Inventor
Kazunari Ishiura
一成 石浦
Hideo Takamatsu
秀雄 高松
Masao Ishii
正雄 石井
Naotake Kono
港野 尚武
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は操作性にすぐれ反応性に富み、それらと有機ポ
リイソシアネート化合物との硬化物が機械的性質、耐熱
性、耐候性、耐水性にすぐれた、アミノ基含有水添液状
ジエン系ポリマー、その製造法、及びそれを含有する組
成物に関する。
〔従来の技術] 液状ジエン系ポリマーは室温で流動性を有し、硫黄やパ
ーオキサイドなどにより三次元網目構造を形成した後、
通常の固形ゴムと同様の諸物性を示すものである。また
分子内に官能基を有する液状ジエン系ポリマーも市販さ
れており、その官能基を利用した各種ポリマー改質材と
して、あるいは、官能基の化学反応を利用した三次元網
目構造を形成する硬化体の原料、つまり反応性液状ジエ
ン系ポリマーとして広く利用されている。
導入されている官能基としては水酸基(011基)、カ
ルボキシル基(COO!(基)等があるが特に水酸基を
有する液状ジエン系ポリマーはポリウレタンのポリオー
ル成分として有用である。
しかし、これら液状ジエン系ポリマーは分子鎖中に炭素
−炭素二重結合を有するため、これらを一方の原料とす
る硬化物の耐熱性及び耐候性等に問題があった。かかる
欠点を改良する為に炭素−炭素二重結合を水素添加した
水酸基含有水添ポリブタジェン等の水酸基含有水添ジエ
ン系ポリマーが知られている。
この水酸基含有水添ジエン系ポリマーをポリオールとし
て用いたポリウレタンは通常のポリウレタンに比較して
優れた耐熱性、耐水性、耐候性、電気特性等を有してい
るが、液状ジエン系ポリマー中の水酸基と有機ポリイソ
シアネート化合物との反応による硬化速度が十分に大き
いとは言えない。従って、水酸基含有水添ジエン系ポリ
マーは近年発達の著しい反応射出成型(RIM)や強化
反応射出成型(R−RIM)などへの利用が制限されて
いた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は水酸基含有水添ジエン系ポリマーについての問
題点、すなわち、それらを用いて得られるポリウレタン
が耐熱性、耐候性などに劣ること、さらには水酸基と有
機ポリイソシアネート化合物との反応による硬化速度が
十分には大きくないこと等の問題点が解消された優れた
水添液状ジエン系ポリマー、その効率的な製造方法、及
びそれを含有する組成物を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段] 本発明によれば上記目的は、アミノ基含有水添液状ジエ
ン系ポリマーにより達成される。
すなわち請求項1記載の本発明はビニル結合量が20%
以下のアミノ基含有液状ジエン系ポリマーの主鎖の炭素
−炭素二重結合の80%以上が水素化されたポリマーで
あって、数平均分子量が500〜10,000で1分子
あたりの平均アミノ基数が1.50以上であるポリマー
を提供するものである。
請求項2記載の本発明はビニル結合量が20%以下で水
素添加後の数平均分子量が500〜10.000となり
1分子あたりの平均シアノ基数が1.50以上であるシ
アノ基含有液状ジエン系ポリマーを水素添加することに
より、シアノ基をアミノ基に変換すると同時に主鎖の炭
素−炭素二重結合の80%以上を水素化することを特徴
とする、ビニル結合量が20%以下のアミノ基含有水添
液状ジエン系ポリマーの主鎖の炭素−炭素二重結合の8
0%以上が水素化されたポリマーであって、数平均分子
量が500〜10,000で1分子あたりの平均アミノ
基数が1.50以上であるポリマー(すなわち、請求項
1記載のポリマー)の製造方法を提供するものである。
請求項3記載の本発明はビニル結合量が20%以下のア
ミノ基含有液状ジエン系ポリマーの主鎖の炭素−炭素二
重結合の80%以上が水素化されたポリマーであって、
数平均分子量が500〜10,000で1分子あたりの
平均アミノ基数が1.50以上であるポリマー(すなわ
ち、請求項1記載のポリマー)、及び有機ポリイソシア
ネート化合物を含有する組成物を提供するものである。
以下本発明をさらに詳しく説明する。
本発明のアミノ基含有水添液状ジエン系ポリマーのビニ
ル結合量は20%以下であることが必要である。
ビニル結合量が20%を越えると有機ポリイソシアネー
ト化合物との硬化物の低温でのゴム弾性等の力学特性が
低下する。好ましくはビニル結合量は10%以下である
。なお1.4−シス、1.4− )ランス、1,2−ビ
ニルおよび3,4−ビニルのミクロ構造は’II−NM
Rスペクトルより求められるものである。
アミノ基含有水添液状ジエン系ポリマーの水添率は80
%以上であることが必要である。80%未満では炭素−
炭素二重結合に起因する、熱あるいは光による耐熱性、
耐候性の劣化が問題となる。好ましくは水添率は90%
以上である。
本発明のアミノ基含有水添液状ジエン系ポリマーの数平
均分子量は500〜10.000であることが必要であ
る。数平均分子量が500未満の場合、有機ポリイソシ
アネート化合物との硬化物が良好なゴム弾性を有しない
。また10,000を越える場合には該水添液状ジエン
系ポリマーが良好な流動性を示さなくなる。
該水添液状ジエン系ポリマーの数平均分子量は好ましく
は1 、000〜5,000である。
アミノ基含有水添液状ジエン系ポリマーのアミノ基数(
・1分子当たりの平均アミノ基数)は1.50以上であ
ることが必要である。アミノ基数が1.50に満たない
場合有機ポリイソシアネート化合物との反応において十
分な架橋が得られず硬化物の力学強度が劣るなどの問題
が生じる。アミノ基数は実際的にはあまり上げる事が困
難であるので1.50以上という表現で充分であると思
われる。しかしながら経験的考察を加味した場合アミノ
基の数が多すぎると架橋密度が高くなりすぎ硬化物が良
好なゴム弾性を示さなくなる。従って好ましくはアミノ
基数は1.80〜5.0である。
なおこのアミノ基は分子鎖の末端、鎖中のいずれにあっ
てもよいが、末端とくに両末端にあるものが好ましく用
いられる。
ここでアミノ基を有する水添液状ジエン系ポリマーとし
ては、そのポリマーの分子鎖中、特に末端にアミノ基を
有している液状ジエン系ポリマーの水添物であれば特に
モノマー、アミノ基以外の官能基の有無等に制限はない
。水添前の液状ジエン系ポリマーとしては、ジエン系ポ
リマーの重合体、これらジエン系モノマーの共重合体、
さらにはこれらジエン系モノマーと非共役二重結合含有
モノマーとの共重合体等があげられる。さらに、これら
のジエン系ポリマーの炭素−炭素二重結合との反応、例
えばエン反応等によって無水マレイン酸などの不飽和カ
ルボン酸あるいはその誘導体等を導入することにより変
性したものなどをも包含するものである。上記でジエン
系モノマー同士の共重合体におけるモノマーの相互比率
は任意でよく、非共役二重結合含有モノマーとの共重合
体の場合、非共役二重結合含有モノマーの使用量はジエ
ン系モノマーに対する重量比で一般に50%以下である
。50%を越えると、共重合体と有機ポリイソシアネー
ト化合物との反応によって得られる硬化物のゴム弾性が
損なわれるので好ましくない。また不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体を使用する場合、その使用量はジエン系
モノマーに対する重量比で15%以下であるのがよい。
具体的にはジエン系モノマーとして、ブタジェン、イソ
プレン、シクロヘキサ−1,3−ジエン、クロロプレン
、シリル基含有ブタジェン、アザブタジェン等を、非共
役二重結合金有七ツマ−としては、エチレン、プロピレ
ン、ブテン、イソブチレン、スチレン、メチルスチレン
、p−クロロメチルスチレン、アクリロニトリル、メチ
ルアクリレート、ヒドロキシエチルアクレート、グリシ
ジルメタアクリレート等を挙げることができる。
また水添前の液状ジエン系ポリマーとしては具体的には
、ブタジェンホモポリマー、イソプレンホモポリマー、
ブタジェン−イソプレンコポリマー、ブタジェン−スチ
レンコポリマー、ブタジェン−イソプレンコポリマー、
スチレン−ブタジェン−スチレンブロックコポリマー、
スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、
ブタジェン−アクリロニトリルコポリマー、イソプレン
−アクリロニトリルコポリマー、イソプレン−メチルア
クリレートコポリマー、イソプレン−ヒドロキシエチル
メタアクリレートコポリマー等を例示することができる
請求項1記載の新規なアミノ基含有水添液状ジエン系ポ
リマーはいくつかの方法、例えば以下に述べる請求項2
記載の方法により製造することができる。
すなわち、ビニル結合量が20%以下で水素添加後の数
平均分子量が500〜10,000となり1分子あたり
の平均シアノ基数が1.50以上であるシアノ基含有液
状ジエン系ポリマーを水素添加することにより、製造す
ることができる。
まず原料である上記シアン基含有液状ジエン系ポリマー
は様々な方法により得ることができる。例えば、アゾビ
スイソブチロニトリル(AIBN) 、1 、1 ’−
アゾビスシクロヘキサンー1−カルボニトリル、2.2
′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2
.2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバ
レロニトリル)などのアゾ基の両側にシアン基(CN基
)を有する化合物を開始剤として、ジエン系モノマー、
またジエン系モノマーおよび非共役二重結合金有七ツマ
−をラジカル重合することによりシアノ基含有液状ジエ
ン系ポリマーを得ることができる。重合開始剤の使用量
はジエン系モノマー100g、またはジエン系モノマー
と非共役二重結合金有モノマーの合計100gに対して
0.1〜20gが適当である。重合は無溶媒で行うこと
も可能であるが、反応の制御の容易さのため溶媒を用い
るのが好ましい。
溶媒としてはヘキサン、シクロヘキサン等の飽和炭化水
素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
、水、エタノール、2−プロパツール等のアルコールあ
るいはこれらの混合物が通常用いられる。
反応温度は60〜100°C1反応時間は1〜10時間
が適当である。反応終了後、溶媒を加熱留去することに
より容易にシアノ基含有液状ジエン系ポリマーを得る。
次にアミノ基含有水添液状ジエン系ポリマーは、上記の
ごとく製造したシアノ基含有液状ジエン系ポリマーを均
一系触媒、不均一系触媒を用いる公知の手法により分子
鎖中のシアノ基および炭素−炭素二重結合を同時に水素
化することにより得ることができる。
均一系触媒を用いる場合、ヘキサン、シクロヘキサン等
の飽和炭化水素やベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素を溶媒とし、常温〜150 ’Cの反応温
度で常圧〜50Kg/cm2の水素圧下で水素添加反応
が行われる。均一系触媒としては遷移金属ハライドとア
ルミニウム、アルカリ土類金属もしくはアルカリ金属な
どのアルキル化物との組み合わせによるチーグラー触媒
等をポリマーの二重結合光たり0.01〜0.1mol
χ程度使用する。反応は1〜50時間で終了する。反応
終了後、容器中に酸性の水を加え、激しく攪拌して用い
た触媒を水中に溶解させる。相分離している2相のうち
水相を除き、さらに溶媒を留去することにより目的とす
るアミノ基含有水添液状ジエン系ポリマーを得る。
不均一系触媒を用いる場合、水、あるいはヘキサン、シ
クロヘキサン等の飽和炭化水素やベンゼン、トルエン、
キシレンなどの芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、T
HF 、ジオキサン等のエーテル類、エタノール、イソ
プロパツール等のアルコール類等あるいはこれらの混合
物を溶媒とし、常温〜250°Cの反応温度で常圧〜2
00Kg/cm2の水素圧下で水素添加反応が行われる
。不均一系触媒としてはニッケル、コバルト、パラジウ
ム、白金、ロジウム、ルテニウム等の触媒を単独である
いはシリカ、ケイソウ土、アルミナ、活性炭等の担体に
担持して用い、使用量はポリマー重量に対して0.5〜
10ivtχが適当である。
反応は通常1〜50時間で終了する。反応終了後、容器
から反応生成物を抜出し、触媒を濾別して得られた江[
夜からン容媒を留去することにより目的とするアミノ基
含有水添液状ジエン系ポリマーを得る。
請求項3記載の本発明は上記のごとくして得られる所定
の条件を満足したアミノ基含有水添液状ジエン系ポリマ
ー、及び有機ポリイソシアネート化合物を含有する組成
物に関する。
ここで用いられる有機ポリイソシアネート化合物として
は、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する有
機ポリイソシアネート化合物、例えばトリレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、変性ジ
フェニルメタンジイソシアネート、フェニレンジイソシ
アネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等
が挙げられる。
本発明の組成物は架橋、硬化し、種々の用途に供せられ
る。
この硬化物の製造にあたっては、本発明によって得られ
たアミノ基含有水添液状ジエン系ポリマーに有機ポリイ
ソシアネート化合物を加え、その一部ないし全部を反応
させる事により進行する。
この際、アミノ基含有水添液状ジエン系ポリマーと有機
ポリイソシアネートとを混合して硬化させる方法(ワン
ショット法)あるいはアミノ基含有水添液状ジエン系ポ
リマーのアミノ基と有機ポリイソシアネート化合物のイ
ソシアネート基をあらかじめ反応させてイソシアネート
基を有する重合体(プレポリマー)とし、これを硬化剤
を用いて硬化する方法(プレポリマー法)等が採られる
ワンショット法による場合、水添液状ジエン系ポリマー
中のアミノ基(Nl2)と有機ポリイソシアネート化合
物中のイソシアネート基(NGO)がモル比でNGO/
NH2=0.5〜5.0程度の範囲で用いられる。比が
0.5より小さい場合、硬化物の十分な強度が得られな
いし、逆に5を越える場合には、架橋密度が高くなりす
ぎ十分な弾性を有する硬化物が得られない。
また硬化させる際に、有機ポリイソシアネート化合物の
他に鎖伸長剤を併用することも可能であり、その使用量
に特に制限はないが、アミノ基含有水添液状ジエン系ポ
リマー100重量部に対し、1〜250重量部の範囲で
好ましく用いられる。
プレポリマー法による場合、このNCO/N11zモル
比は、2.0〜5.0の範囲で行われる。比が2.0よ
り小さい場合、未反応のアミノ基が残り反応中に著しい
粘度の上昇あるいは硬化がおこる、保存中に硬化が進む
等の問題を生じ好ましくない。逆に5.0を越える場合
には硬化物がゴム弾性を失う為好ましくない。
この前段の反応はアミノ基含有水添液状ジエン系ポリマ
ーと有機ポリイソシアネート化合物の混合物を通常常温
〜100°Cの温度で001〜10時間攪拌することに
より行う。
上記で得られる、イソシアネート基を有する水添液状ジ
エン系ポリマー(プレポリマー)は水、鎖伸長剤(ポリ
オール化合物またはポリアミノ化合物)を用いて架橋硬
化させる。これらを架橋剤として用いる場合、イソシア
ネート基に対するポリオール化合物の水酸基またはポリ
アミノ化合物中のアミノ基ノモル比OH/NGOまたは
NIIZ/NGOが0.5〜5.0の範囲となるように
使用するのが好ましい。
ここでプレポリマー法、ワンショット法のいずれにおい
ても鎖伸長剤としては1.4−ブタンジオール、ベンタ
ンジオール、ヘキサンジオール、エチレングリコール、
プロピレングリコール等のアルカンジオールをはじめと
するポリオール化合物、テトラメチレンジアミノ、ヘキ
サメチレンジアミノ等のアルカンジアミノ、4,4−ジ
アミノジフェニル等の芳香族ジアミノなどのポリアミノ
化合物等が用いられる。
硬化させる場合の条件としては、プレポリマー法、ワン
ショット法いずれの場合においても常温乃至250°C
好ましくは60°C−150°Cの温度で0.1〜20
時間で行われる。
また、硬化に際しては、ガラス、金属等との接着性改良
の目的でエチレンアジペート、ブチレンアジペートなど
のポリエステルポリオール、ポリプロピレングリコール
、ポリエチレングリコールなどのポリエーテルポリオー
ル、またシートの硬度向上の目的で、水酸基含有ポリブ
タジェンなどのジエン系ポリオール、水酸基含有水添ポ
リブタジェンなどのジエン系ポリオールの水添物をアミ
ノ基含有水添液状ジエン系ポリマーに対して各50重量
%以下、好ましくは30重量%以下の量で添加すること
も可能である。
これ以外にジブチル/錫ジラウレート等の架橋助剤、カ
ーボンブラック、シリカ、クレーなどの補強剤、炭酸カ
ルシウム等の充填剤、BIT等の老化防止剤、パラフィ
ン系オイル等の可塑剤、粘着性、接着性改良のためのロ
ジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油系樹脂等の粘着付与
樹脂等を添加することも可能である。これらの使用量に
ついては本発明の目的、効果を損なわない限り制限はな
く、目的に応じ適宜決定されるものであるが、通常アミ
ノ基含有水添液状ジエン系ポリマー100重量部に対し
、架橋助剤は0〜5重量部、補強剤は0〜500重量部
、充填剤は0〜500重量部、老化防止剤は0〜10重
量部、可塑剤は0〜300重量部、粘着付与樹脂は0〜
300重量部使用するのが適当である。
このようにして製造されるアミノ基含有水添液状ジエン
系ポリマーと有機ポリイソシアネート化合物とを必須成
分とする硬化物は耐熱性、耐候性、耐水性、電気特性に
優れ、良好なゴム弾性を有し、さらに現在水酸基含有水
添液状ジエン系ポリマーと有機ポリイソシアネート化合
物とから得られる硬化物が用いられている用途つまり、
土木建築、造船などのコーキング材、シーラント、コー
テイング材、電気電子部品封止材等の分野においては、
より低温で硬化し、成型サイクルが短縮され、省エネル
ギーになる等の利点を有する。しかも、このアミノ基含
有水添液状ジエン系ポリマーは有機ポリイソシアネート
化合物と極めて速い反応による十分に大きな硬化速度を
持つため、全く新しい用途つまり、水酸基含有水添液状
ジエン系ポリマーと有機ポリイソシアネート化合物との
反応ではその硬化速度が不十分のため利用の制限されて
いた、RIMやR−RIMなどの利用が進み、優れた耐
熱性、耐候性、耐水性、電気特性、ゴム弾性を存する複
雑な大型成型品を経済的に成型できる等、その工業的意
義は極めて大である。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの例によって限定されるものではない。
用いたシアノ基含有液状ジエン系ポリマーあるいはアミ
ノ基含有水添液状ジエン系ポリマーの数平均分子量は蒸
気圧浸透圧計(Vapour PressureOsm
ome ter)で測定した値を用いた。またアミノ基
濃度は過塩素酸で滴定して測定した。従って1分子あた
りの平均アミノ基数つまりアミノ基数は次式であられさ
れる。
アミノ基=アミノ基濃度(meq/g) X数平均分子
量÷1 、000さらに水添率は水添前後のヨウ素価よ
り算出した。
算出式を示す。
水添率−(A−B)÷AX100 ここで、Aニジアノ基含有液状ジエン系ポリマーのヨウ
素価 Bニアミノ基含有水添液状ジエン系ポリマーのヨウ素価
を示す。
また、以下の実施例、応用例、比較例において「反応当
量比」とは、アミノ基含有水添液状ジエン系ポリマー中
のアミノ基当量に対する有機ポリイソシアネート化合物
中のイソシアネート基当量の比、つまりNCO/NH2
の値、あるいは水酸基含有水添液状ジエン系ポリマー中
の水酸基当量に対する有機ポリイソシアネート化合物中
のイソシアネート基当量の比、つまりNGOloHの値
を言う。
実施例1 イソプレンモノマーをアゾビスイソブチロニトリルを開
始剤として、トルエンを溶媒として用い、ラジカル重合
を90’C15時間行う事により得られたビニル結合量
7.4χのシアノ基含有液状ポリイソプレン100gを
、ラネーコバルト触媒10g、ジオキサンを溶媒として
150 ’C115時間、水素圧50KB/cm2で水
素添加することにより数平均分子量3,000 、アミ
ノ、11度0.73meq/g 、アミノ基数2.19
、水添率98χのアミノ基含有水添液状ポリイソプレン
を得た。
赤外吸収スペクトルによる分析(IR分析)の結果、シ
アノ基含有液状ポリイソプレンには2250cm−’に
おけるシアノ基の吸収がみられたものが、その水添物に
おいては2250cm−’のシアノ基の吸収が消失し、
かわりに3200〜3600cm−’にアミノ基のN−
H伸縮振動の吸収が現れた。ヨウ素価から求めた水添率
とあわせて、得られたポリマーは、アミノ基を有する水
添液状ポリイソプレンである事が確認された。
応用例1 実施例Iで得られた、数平均分子量3,000 、アミ
ノ基濃度0.73meq/g 、アミノ基数2.19、
水添率98χのアミノ基含有水添液状ポリイソプレン1
00g、およびコロネートT−80(日本ポリウレタン
工業社製TDI、イソシアネート濃度11.5meq/
g)7.0g(反応当量比=1.10)を室温で混合脱
泡後、100°Cに昇温しでおいたプレス上に手早く注
入し、20分反応させ厚さ2醇の架橋物を得た。得られ
た架橋物の物性を測定した結果を第1表に、耐熱性、耐
候性試験の結果を第2表に示す。
上記より、上記アミノ基含有水添液状ポリイソプレンは
有機ポリイソシアネート化合物と良好な反応性を示すこ
とが分かる。また本応用例1で得られた硬化物は、第1
表から良好なゴム弾性を示すことが分かり、また第2表
から良好な耐熱性および耐候性を有していることが分か
る。
第1表 架橋条件          100°Cl2O分架橋
助剤の添加       なし 引張強さ Kg/cπ223 引裂強さ Kg/cm        11100χ引
張応力 Kg/cm”     12伸びχ    2
00 硬度JIS A     49 測定条件:インストロン引張試験機 初期長2 c m
 +引張速度10mn+/win。
以下会白 第2表 、    ウェザーメー −による 准  :工 )比
較例1 イソプレンモノマーを過酸化水素を開始剤として、イソ
プロピルアルコールを溶媒として用い、ラジカル重合を
130°C16時間行うことにより得られたビニル結合
量8.9χの水酸基含有液状ポリイソプレンを、パラジ
ウム−カーボン(日本エンゲルハルト社製品、パラジウ
ム含量5χ品)を用い、ヘプタンを溶媒として150 
’C1水素圧10Kg/cm2で15時間水素添加する
ことにより数平均分子量3,100 、水酸基濃度0.
75me/g、水酸基数2.33、水添率97χの水酸
基含有液状ポリイソプレンの水添物を得た。
この水添物100gとコロネートT−807,2g(反
応当量比−1,10)を応用例1と同様に室温で混合脱
泡後、ioo ’c、20分プレス上で反応させたが、
架橋が不十分なため架橋物は得られなかった。
そこで、この水添物100gとコロネートT−807,
2gに架橋助剤としてジブチル錫ジラウレート0.1g
を添加し、室温で混合脱泡後、120°C160分プレ
ス上で反応させ、厚さ2mmの架橋物を得た。得られた
架橋物の物性を測定した結果を第3表に示す。
応用例1との比較から明らかなように、本比較例1の水
酸基含有水添液状ポリイソプレンは応用例1のアミノ基
含有水添液状ポリイソプレンに比べて有機ポリイソシア
ネート化合物との反応性において劣り、また本比較例1
で得られた架橋物は、応用例1で得られた架橋物に比べ
て、物性において劣る。
■1表 架橋条件         120°C160分架橋助
剤の添加   ジブチル錫ジラウレート添加引張強さ 
Kg/cm210 引裂強さ Kg/cm        5100χ引張
応力 Kg/cm”      3伸びχ    30
0 硬度JIS A     21 測定条件:インストロン引張試験機 初期長2cm引張
速度10mm/min。
比較例2 イソプレンモノマーを過酸化水素を開始剤として、イソ
プロピルアルコールを溶媒として用い、ラジカル重合を
130°C16時間行うことにより得られたビニル結合
量8.6χの水酸基含有液状ポリイソプレンをトルエン
に溶解し、触媒量のBF、・Et20、叶キノンを加え
、アニリンを150 ’C28時間反応させることによ
り、数平均分子量3,100、アミノ基濃度 0.68
meq/g、アミノ基数2.10のアミノ基含有液状ポ
リイソプレンを得た。
このアミノ基含有液状ポリイソプレン100gとコロネ
ートT−806,5g(反応当量比−1,10)を室温
で混合、脱泡後、100°Cに昇温しでおいたプレス上
に手早く注入して20分反応させ、厚さ2mmの架橋物
を得た。得られた架橋物の物性を測定した結果を第4表
に、耐熱性、耐候性試験の結果を第5表に示す。
第1表と第4表とから明らかなように、本比較例2で得
られた架橋物は、応用例1で得られた架橋物に比べて、
架橋物の物性が劣る。さらに第2表と第5表とから明ら
かなように、本比較例2で得られた架橋物は、応用例1
で得られた架橋物に比べて耐熱性および耐候性にも劣る
星土表 架橋条件         100°Cl2O分架橋助
剤の添加       なし 引張強さ Kg/cm218 引裂強さ Kg/cm        10100χ引
張応力 Kg/cm27 伸  び  χ             300硬度
JIS八    24 測定条件:インストロン引張試験機 初期長2cm引張
速度10mm/min。
第5表 11(ウェザーメー −による 准暴−ラエ )〔発明
の効果〕 請求項1記載のアミノ基含有水添液状ジエン系ポリマー
は操作性にすぐれ反応性に冨み、またその有機ポリイソ
シアネート化合物との硬化物は機械的性質、耐熱性、耐
候性、耐水性等にすぐれる。木ポリマーは有機ポリイソ
シアネート化合物との硬化速度が十分大きいので反応射
出成型や強化反応射出成型にも利用できる。
請求項2記載の発明は上記アミノ基含有水添液状ジエン
系ポリマーの効率的な製造方法を特徴する請求項3記載
の上記アミノ基含有水添液状ジエン系ポリマー、及び有
機ポリイソシアネート化合物を含有する組成物は硬化に
より機械的性質、耐熱性、耐候性、耐水性、電気特性、
ゴム弾性にすぐれた硬化物を与える。この硬化物は現在
水酸基含有水添液状ジエン系ポリマーと有機ポリイソシ
アネート化合物とから得られる硬化′#(ポリウレタン
)が用いられている用途に同様に用いられる。本組成物
は上記ポリウレタン製造の場合に比し硬化がより低温で
進行し、このため成型サイクル短縮、省エネルギーにつ
ながる利点を有する。また上記ポリウレタン製造におい
ては硬化速度が不十分なため利用が制限されていた反応
射出成型や強化反応射出成型にも利用できる。
特許出願人  株式会社 クラレ 代理人  弁理士  本 多  堅

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ビニル結合量が20%以下のアミノ基含有液状ジエ
    ン系ポリマーの主鎖の炭素−炭素二重結合の80%以上
    が水素化されたポリマーであって、数平均分子量が50
    0〜10,000で1分子あたりの平均アミノ基数が1
    .50以上であるポリマー。 2、ビニル結合量が20%以下で水素添加後の数平均分
    子量が500〜10,000となり1分子あたりの平均
    シアノ基数が1.50以上であるシアノ基含有液状ジエ
    ン系ポリマーを水素添加することにより、シアノ基をア
    ミノ基に変換すると同時に主鎖の炭素−炭素二重結合の
    80%以上を水素化することを特徴とする請求項1記載
    のポリマーの製造方法。 3、ビニル結合量が20%以下のアミノ基含有液状ジエ
    ン系ポリマーの主鎖の炭素−炭素二重結合の80%以上
    が水素化されたポリマーであって、数平均分子量が50
    0〜10,000で1分子あたりの平均アミノ基数が1
    .50以上であるポリマー、及び有機ポリイソシアネー
    ト化合物を含有する組成物。
JP15043588A 1988-06-17 1988-06-17 アミノ基含有水添液状ジエン系ポリマー、その製造方法、及びそれを含有する組成物 Pending JPH01318017A (ja)

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