JPH01312266A - トロイダル形無段変速装置 - Google Patents
トロイダル形無段変速装置Info
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- JPH01312266A JPH01312266A JP14286888A JP14286888A JPH01312266A JP H01312266 A JPH01312266 A JP H01312266A JP 14286888 A JP14286888 A JP 14286888A JP 14286888 A JP14286888 A JP 14286888A JP H01312266 A JPH01312266 A JP H01312266A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H37/00—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
- F16H37/02—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings
- F16H37/06—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
- F16H37/08—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing
- F16H37/0833—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts, i.e. with two or more internal power paths
- F16H37/084—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts, i.e. with two or more internal power paths at least one power path being a continuously variable transmission, i.e. CVT
- F16H37/086—CVT using two coaxial friction members cooperating with at least one intermediate friction member
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Friction Gearing (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、大きな変速比と高い伝達効率を得ることが
できるトロイダル形無段変速装置に関する。
できるトロイダル形無段変速装置に関する。
従来のトロイダル形無段変速装置としては、米国特許筒
4.628,766号明細書に記載されているものがあ
る。
4.628,766号明細書に記載されているものがあ
る。
この従来例は、その概略構成を第8図に示すように、外
部のエンジン等からの回転力が伝達される入力軸100
に2つの入力ディスク101が所定間隔を保ち且つ互い
に対向して軸方向に加圧可能に固着され、これら入力デ
ィスク101間に出力ディスク102が回転自在に配設
され、各入力ディスク101及び出力ディスク102間
に複数のパワーローラ103が傾転自在に転接されて′
いる。
部のエンジン等からの回転力が伝達される入力軸100
に2つの入力ディスク101が所定間隔を保ち且つ互い
に対向して軸方向に加圧可能に固着され、これら入力デ
ィスク101間に出力ディスク102が回転自在に配設
され、各入力ディスク101及び出力ディスク102間
に複数のパワーローラ103が傾転自在に転接されて′
いる。
出力ディスク102には、入力軸100に回転自在に外
嵌された外筒104が連結され、この外筒104に第1
の遊星歯車組105のサンギヤ106が固着されている
。第1の遊星歯車組」05のプラネタリキャリア107
及び固定部(ハウジング)間には、ブレーキ108が介
装されている。
嵌された外筒104が連結され、この外筒104に第1
の遊星歯車組105のサンギヤ106が固着されている
。第1の遊星歯車組」05のプラネタリキャリア107
及び固定部(ハウジング)間には、ブレーキ108が介
装されている。
入力軸100には、ダブルビニオン式の第2の遊星歯車
組110のサンギヤ111が固着され、この第2の遊星
歯車組110のプラネタリキャリア112及び前記外筒
104間にクラッチ113が介装されている。また、第
1の遊星歯車組105のリングギヤ109と第2の遊星
歯車:1110のリングギヤ114とが一体に連結され
ている。
組110のサンギヤ111が固着され、この第2の遊星
歯車組110のプラネタリキャリア112及び前記外筒
104間にクラッチ113が介装されている。また、第
1の遊星歯車組105のリングギヤ109と第2の遊星
歯車:1110のリングギヤ114とが一体に連結され
ている。
そして、第2の遊星歯車組110のプラネタリキャリア
112が歯車116を固着した回転軸117に連結され
、その歯車116がこれに噛合する歯車118を介して
出力軸119に連結されている。
112が歯車116を固着した回転軸117に連結され
、その歯車116がこれに噛合する歯車118を介して
出力軸119に連結されている。
而して、ブレーキ108を作動状態とし、クラッチ11
3を非締結状態とする第1の態様において、出力ディス
ク102が入力軸100と逆方向に最も速く回転する変
速機構の最大増速位置では、第1の遊星歯車組105の
リングギヤ109に一体に連結された第2の遊星歯車f
falloのリングギヤ114が、入力軸100に連結
された第2の遊星歯車組110のサンギヤ111よりも
早い周速で回転し、第2の遊星歯車組110のプラネタ
リキャリア112及び回転軸117は入力軸100より
も遅い角速度で入力軸100と同方向に回転する。この
ため、回転軸117と歯車116及び11Bを介して連
結された出力軸119は、入力軸100と逆方向に低速
で回転する後退位置となる。
3を非締結状態とする第1の態様において、出力ディス
ク102が入力軸100と逆方向に最も速く回転する変
速機構の最大増速位置では、第1の遊星歯車組105の
リングギヤ109に一体に連結された第2の遊星歯車f
falloのリングギヤ114が、入力軸100に連結
された第2の遊星歯車組110のサンギヤ111よりも
早い周速で回転し、第2の遊星歯車組110のプラネタ
リキャリア112及び回転軸117は入力軸100より
も遅い角速度で入力軸100と同方向に回転する。この
ため、回転軸117と歯車116及び11Bを介して連
結された出力軸119は、入力軸100と逆方向に低速
で回転する後退位置となる。
この状態から無段変速機構が減速側に変速されて出力デ
ィスク102の角速度が低下すると、これに応じて第1
及び第2の遊星歯車組105及び110のリングギヤ1
09及び114の角速度も低下し、第2の遊星歯車組1
10におけるリングギヤ114の内歯の周速とサンギヤ
111の外歯の周速とが一致するとプラネタリキャリア
112の回転が停止し、回転軸117及び出力軸119
の回転も停止する。
ィスク102の角速度が低下すると、これに応じて第1
及び第2の遊星歯車組105及び110のリングギヤ1
09及び114の角速度も低下し、第2の遊星歯車組1
10におけるリングギヤ114の内歯の周速とサンギヤ
111の外歯の周速とが一致するとプラネタリキャリア
112の回転が停止し、回転軸117及び出力軸119
の回転も停止する。
この出力軸119の回転停止状態からさらに無段変速機
構が減速側に変速されて第2の遊星歯車組110におけ
るリングギヤ114の周速がサンギヤ111の周速より
遅くなると、プラネタリキャリア112が入力軸100
とは逆方向に回転を開始し、これに応じて出力軸119
が入力軸100と同方向に回転して前進状態の第1モー
ドとなる。
構が減速側に変速されて第2の遊星歯車組110におけ
るリングギヤ114の周速がサンギヤ111の周速より
遅くなると、プラネタリキャリア112が入力軸100
とは逆方向に回転を開始し、これに応じて出力軸119
が入力軸100と同方向に回転して前進状態の第1モー
ドとなる。
そして、無段変速機構が最大減速位置となったときにブ
レーキ108を解放すると共に、クラッチ113を締結
してシンクロナスに前進状態の第2モードに切換えると
、出力ディスク102の回転力は、外筒104、クラッ
チ113及びプラネタリキャリア112を介して回転軸
117に伝達され、回転軸117は入力軸100と逆方
向に入力軸100よりも遅い速度で回転することになり
、出力軸119は入力軸100と同方向に回転して前進
状態を継続し、その入力軸100に対する回転軸117
の速度比は回転軸117が出力ディスク102によって
直接駆動されるので、無段変速機構の速度比と同一とな
る。
レーキ108を解放すると共に、クラッチ113を締結
してシンクロナスに前進状態の第2モードに切換えると
、出力ディスク102の回転力は、外筒104、クラッ
チ113及びプラネタリキャリア112を介して回転軸
117に伝達され、回転軸117は入力軸100と逆方
向に入力軸100よりも遅い速度で回転することになり
、出力軸119は入力軸100と同方向に回転して前進
状態を継続し、その入力軸100に対する回転軸117
の速度比は回転軸117が出力ディスク102によって
直接駆動されるので、無段変速機構の速度比と同一とな
る。
〔発明が解決しようとする問題点]
しかしながら、上記従来のトロイダル形無段変速装置に
あっては、前記第1の態様では、無段変速機構と遊星歯
車組の一方とを介して入力軸100から回転軸117に
伝達される動力の一部を他方の遊星歯車組を介して入力
軸100に戻す動力循環の状態となっている。特に、入
力軸100に対して回転軸117が逆方向に回転する前
進状態では、遊星歯車組で伝達した動力を無段変速機構
を介して入力軸に戻す所謂インバースパヮーリジェネレ
ートの状態となる。この状態では、回転軸117の回転
速度が速い無段変速機構の最大減速位置近傍では無段変
速機構を介して入力軸100に戻す動力は、入力軸10
0の動力の一部なので、無段変速機構の伝達効率が悪く
てもそこでの損失は少なく、変速装置全体としての効率
には余り影響しないが、回転軸117の回転速度が極遅
い無段変速機構の中速乃至増速位置では入力軸100か
ら第2の遊星歯車組110に伝達した動力の大半を無段
変速機構を介して入力軸100に戻すことになり、遊星
歯車組110及び無段変速機構で構成される動力伝達機
構で伝達する動力は、原動機から入力軸に加えられる動
力よりも著しく大きくなる。この結果、無段変速機構は
歯車に比較して動力伝達効率が低いので、動力伝達機構
で伝達する動力の大半が無段変速機構内で消費されるこ
とになり、無段変速機構に破損、焼損等を生じるおそれ
がある問題点がある。
あっては、前記第1の態様では、無段変速機構と遊星歯
車組の一方とを介して入力軸100から回転軸117に
伝達される動力の一部を他方の遊星歯車組を介して入力
軸100に戻す動力循環の状態となっている。特に、入
力軸100に対して回転軸117が逆方向に回転する前
進状態では、遊星歯車組で伝達した動力を無段変速機構
を介して入力軸に戻す所謂インバースパヮーリジェネレ
ートの状態となる。この状態では、回転軸117の回転
速度が速い無段変速機構の最大減速位置近傍では無段変
速機構を介して入力軸100に戻す動力は、入力軸10
0の動力の一部なので、無段変速機構の伝達効率が悪く
てもそこでの損失は少なく、変速装置全体としての効率
には余り影響しないが、回転軸117の回転速度が極遅
い無段変速機構の中速乃至増速位置では入力軸100か
ら第2の遊星歯車組110に伝達した動力の大半を無段
変速機構を介して入力軸100に戻すことになり、遊星
歯車組110及び無段変速機構で構成される動力伝達機
構で伝達する動力は、原動機から入力軸に加えられる動
力よりも著しく大きくなる。この結果、無段変速機構は
歯車に比較して動力伝達効率が低いので、動力伝達機構
で伝達する動力の大半が無段変速機構内で消費されるこ
とになり、無段変速機構に破損、焼損等を生じるおそれ
がある問題点がある。
また、無段変速機構が最大増速位置になって、回転軸1
17が入力軸100と同方向に回転する後退位置では、
無段変速機構を経て伝達した動力の一部を入力軸100
に戻す所謂パワーリジェネレート状態になり、無段変速
機構を通る動力は原動機の動力より常に大きく、低速で
前進位置にある場合と同様の問題点がある。
17が入力軸100と同方向に回転する後退位置では、
無段変速機構を経て伝達した動力の一部を入力軸100
に戻す所謂パワーリジェネレート状態になり、無段変速
機構を通る動力は原動機の動力より常に大きく、低速で
前進位置にある場合と同様の問題点がある。
したがって、前進状態の第1モード及び後退モードにお
いては、無段変速機構の破損、焼損等を防止するために
、原動機の出力を制限する必要があり、原動機の有する
能力を最大限に利用することができないと共に、大出力
の原動機を適用することができないという問題点があっ
た。
いては、無段変速機構の破損、焼損等を防止するために
、原動機の出力を制限する必要があり、原動機の有する
能力を最大限に利用することができないと共に、大出力
の原動機を適用することができないという問題点があっ
た。
一方、前進状態の第2モードでは、全ての動力を無段変
速機構を介して伝達するので、常に歯車変速機よりも動
力伝達効率が低く、特にトロイダル形無段変速装置を車
両の変速装置として使用した場合には、第1モードより
も第2モードの方が使用頻度が高いので、無段変速であ
ることによる燃費の向上効果を見込んでも歯車式変速機
より低燃費を期待することは難しいという問題点もあっ
た。
速機構を介して伝達するので、常に歯車変速機よりも動
力伝達効率が低く、特にトロイダル形無段変速装置を車
両の変速装置として使用した場合には、第1モードより
も第2モードの方が使用頻度が高いので、無段変速であ
ることによる燃費の向上効果を見込んでも歯車式変速機
より低燃費を期待することは難しいという問題点もあっ
た。
そこで、この発明は、上記従来例の問題点に着目してな
されたものであり、動力循環状態でのトロイダル形無段
変速機を通る動力を少なくして動力伝達効率を向上させ
ると共に、大きな変速比を得ることが可能で且つ低燃費
を達成することができるトロイダル形無段変速装置を提
供することを目的としている。
されたものであり、動力循環状態でのトロイダル形無段
変速機を通る動力を少なくして動力伝達効率を向上させ
ると共に、大きな変速比を得ることが可能で且つ低燃費
を達成することができるトロイダル形無段変速装置を提
供することを目的としている。
上記目的を達成するために、この発明は、入力軸に連結
された入力ディスクと出力ディスクとの間にパワーロー
ラが傾転自在に転接されたトロイダル形無段変速機と、
その出力ディスクに接続された遊星歯車機構とを備えた
トロイダル形無段変速装置において、前記遊星歯車機構
は、サンギヤが前記出力ディスクに連結された第1及び
第2の遊星歯車組と、前記第1の遊星歯車組の所定の要
素を固定して前記出力ディスクと逆方向の回転力を選択
的に取出して前記第2の遊星歯車組及び出力軸に伝達す
る第1の動力伝達機構と、前記第2の遊星歯車組の所定
の要素を前記入力軸に連結して前記出力ディスクと逆方
向の回転力を選択的に取出して前記出力軸に伝達する第
2の動力伝達機構と、前記第1の遊星歯車組の所定の要
素を前記入力軸に連結して前記出力ディスクと逆方向の
回転力を選択的に取り出して前記第2の遊星歯車組及び
出力軸に伝達する第3の動力伝達機構とを備えているこ
とを特徴としている。
された入力ディスクと出力ディスクとの間にパワーロー
ラが傾転自在に転接されたトロイダル形無段変速機と、
その出力ディスクに接続された遊星歯車機構とを備えた
トロイダル形無段変速装置において、前記遊星歯車機構
は、サンギヤが前記出力ディスクに連結された第1及び
第2の遊星歯車組と、前記第1の遊星歯車組の所定の要
素を固定して前記出力ディスクと逆方向の回転力を選択
的に取出して前記第2の遊星歯車組及び出力軸に伝達す
る第1の動力伝達機構と、前記第2の遊星歯車組の所定
の要素を前記入力軸に連結して前記出力ディスクと逆方
向の回転力を選択的に取出して前記出力軸に伝達する第
2の動力伝達機構と、前記第1の遊星歯車組の所定の要
素を前記入力軸に連結して前記出力ディスクと逆方向の
回転力を選択的に取り出して前記第2の遊星歯車組及び
出力軸に伝達する第3の動力伝達機構とを備えているこ
とを特徴としている。
ここで、第1及び第2の遊星歯車組をシングルピニオン
形に構成したときには、第1の動力伝達機構を、第1の
遊星歯車組のプラネタリキャリアと固定部との間に介挿
したクラッチ、ブレーキ等の締結部材と、第1の遊星歯
車組のリングギヤ、第2の遊星歯車組のプラネタリキャ
リア及び出力軸を連結する連結部材とで構成し、第2の
動力伝達機構を、第2の遊星歯車組のリングギヤと入力
軸との間に介挿したクラッチ等の締結部材で構成し、第
3の動力伝達機構を、第1の遊星歯車組のプラネタリキ
ャリアと入力軸との間に介挿したクラッチ等の締結部材
で構成する。
形に構成したときには、第1の動力伝達機構を、第1の
遊星歯車組のプラネタリキャリアと固定部との間に介挿
したクラッチ、ブレーキ等の締結部材と、第1の遊星歯
車組のリングギヤ、第2の遊星歯車組のプラネタリキャ
リア及び出力軸を連結する連結部材とで構成し、第2の
動力伝達機構を、第2の遊星歯車組のリングギヤと入力
軸との間に介挿したクラッチ等の締結部材で構成し、第
3の動力伝達機構を、第1の遊星歯車組のプラネタリキ
ャリアと入力軸との間に介挿したクラッチ等の締結部材
で構成する。
また、第1の遊星歯車組をダブルピニオン形に構成し、
第2の遊星歯車組をシングルとニオン形に構成したとき
には、第1の動力伝達機構を第1の遊星歯車組のリング
ギヤと固定部との間に介挿したクラッチ、ブレーキ等の
締結部材と、第1の遊星歯車組のプラネタリキャリア、
第2の遊星歯車組のプラネタリキャリア及び出力軸を連
結する連結部材とで構成し、第2の動力伝達機構を、第
2の遊星歯車組のリングギヤと入力軸との間に介挿した
クラッチ等の締結部材で構成し、第3の動力伝達機構を
、第1の遊星歯車組のリングギヤと入力軸との間に介挿
したクラッチ等の締結部材で構成する。
第2の遊星歯車組をシングルとニオン形に構成したとき
には、第1の動力伝達機構を第1の遊星歯車組のリング
ギヤと固定部との間に介挿したクラッチ、ブレーキ等の
締結部材と、第1の遊星歯車組のプラネタリキャリア、
第2の遊星歯車組のプラネタリキャリア及び出力軸を連
結する連結部材とで構成し、第2の動力伝達機構を、第
2の遊星歯車組のリングギヤと入力軸との間に介挿した
クラッチ等の締結部材で構成し、第3の動力伝達機構を
、第1の遊星歯車組のリングギヤと入力軸との間に介挿
したクラッチ等の締結部材で構成する。
さらに、第1及び第2の遊星歯車組をそれぞれダブルピ
ニオン形に構成したときには、第1の動力伝達機構を、
第1の遊星歯車組のリングギヤと固定部との間に介挿し
たクラッチ、ブレーキ等の締結部材と、第1の遊星歯車
組のプラネタリキャリア、第2の遊星歯車組のリングギ
ヤ及び出力軸とを連結する連結部材とで構成し、第2の
動力伝達機構を第2の遊星歯車組のリングギヤ及び入力
軸間に介挿したクラッチ等の締結部材で構成し、第3の
動力伝達機構を、第1の遊星歯車組のリングギヤと入力
軸との間に介挿したクラッチ等の締結部材で構成する。
ニオン形に構成したときには、第1の動力伝達機構を、
第1の遊星歯車組のリングギヤと固定部との間に介挿し
たクラッチ、ブレーキ等の締結部材と、第1の遊星歯車
組のプラネタリキャリア、第2の遊星歯車組のリングギ
ヤ及び出力軸とを連結する連結部材とで構成し、第2の
動力伝達機構を第2の遊星歯車組のリングギヤ及び入力
軸間に介挿したクラッチ等の締結部材で構成し、第3の
動力伝達機構を、第1の遊星歯車組のリングギヤと入力
軸との間に介挿したクラッチ等の締結部材で構成する。
またさらに、入力軸、トロイダル形無段変速機、第1及
び第2の遊星歯車組及び出力軸は、同一軸線上に配置し
てもよく、入力軸及びトロイダル形無段変速機を同一軸
線上に配置し、この軸線と平行な軸線上に第1及び第2
の遊星歯車組及び出力軸を配置するようにしてもよい。
び第2の遊星歯車組及び出力軸は、同一軸線上に配置し
てもよく、入力軸及びトロイダル形無段変速機を同一軸
線上に配置し、この軸線と平行な軸線上に第1及び第2
の遊星歯車組及び出力軸を配置するようにしてもよい。
(作用)
この発明においては、第1の動力伝達機構を作動させ゛
て第1の遊星歯車組の所定の要素(シングルピニオン形
ではプラネタリキャリア、ダブルピニオン型ではリング
ギヤ)を固定することにより、入力軸とは逆方向に回転
するトロイダル形無段変速機の出力ディスクの回転駆動
力を第1の遊星歯車組を介して出力軸に入力軸と同方向
回転となるように伝達して前進状態の第1モードを得る
ことができる。
て第1の遊星歯車組の所定の要素(シングルピニオン形
ではプラネタリキャリア、ダブルピニオン型ではリング
ギヤ)を固定することにより、入力軸とは逆方向に回転
するトロイダル形無段変速機の出力ディスクの回転駆動
力を第1の遊星歯車組を介して出力軸に入力軸と同方向
回転となるように伝達して前進状態の第1モードを得る
ことができる。
また、この第1モードにおいて、トロイダル形無段変速
機を最大増速位置とした状態で、第1の動力伝達機構を
非作動状態とし、これに代えて第2の動力伝達機構を作
動させて第2の遊星歯車組の所定の要素(シングルピニ
オン形ではリングギヤ、ダブルピニオン形ではプラネタ
リキャリア)を入力軸に連結することにより、入力軸の
回転駆動力をトロイダル形無段変速機を介さずに直接第
2の遊星歯車組を介して出力軸に伝達すると共に、その
一部を第2の遊星歯車組及びトロイダル形無段変速機を
介して入力軸に戻す所謂インバースバワーリジェネレー
ト状態となる前進状態の第2モードを得ることができる
。この第2モードでトロイダル形無段変速機を減速側に
変速することにより、出力軸の回転速度が増加する。こ
の第2モードでは、トロイダル形無段変速機を通る動力
は入力軸から伝達される駆動力より大きくなることはな
く、トロイダル形無段変速機内での動力損失を極めて少
なくすることができ、高い動力伝達率と第1モード及び
第2モードの組合わせにより大きな変速比と低燃費とを
達成することができる。
機を最大増速位置とした状態で、第1の動力伝達機構を
非作動状態とし、これに代えて第2の動力伝達機構を作
動させて第2の遊星歯車組の所定の要素(シングルピニ
オン形ではリングギヤ、ダブルピニオン形ではプラネタ
リキャリア)を入力軸に連結することにより、入力軸の
回転駆動力をトロイダル形無段変速機を介さずに直接第
2の遊星歯車組を介して出力軸に伝達すると共に、その
一部を第2の遊星歯車組及びトロイダル形無段変速機を
介して入力軸に戻す所謂インバースバワーリジェネレー
ト状態となる前進状態の第2モードを得ることができる
。この第2モードでトロイダル形無段変速機を減速側に
変速することにより、出力軸の回転速度が増加する。こ
の第2モードでは、トロイダル形無段変速機を通る動力
は入力軸から伝達される駆動力より大きくなることはな
く、トロイダル形無段変速機内での動力損失を極めて少
なくすることができ、高い動力伝達率と第1モード及び
第2モードの組合わせにより大きな変速比と低燃費とを
達成することができる。
さらに、第2モードにおいて、トロイダル形無段変速機
を最大減速位置とした状態で、第2の動力伝達機構を非
作動状態とし、これに代えて第3の動力伝達機構を作動
させて第1の遊星歯車組の所定要素(シングルピニオン
形ではプラネタリキャリア、ダブルピニオン型ではリン
グギヤ)を入力軸と連結することにより、第1の遊星歯
車組に、入力軸からトロイダル形無段変速機を介して第
1の遊星歯車組に伝達される動力と、入力軸から第3の
動力伝達機構を介して伝達される動力とが加わって伝達
され、所謂トルクスプリット状態となる。この状態でも
、入力軸からトロイダル形無段変速機を介して第1の遊
星歯車に伝達される動力は、常に入力軸に加わえられる
動力よりも小さい。
を最大減速位置とした状態で、第2の動力伝達機構を非
作動状態とし、これに代えて第3の動力伝達機構を作動
させて第1の遊星歯車組の所定要素(シングルピニオン
形ではプラネタリキャリア、ダブルピニオン型ではリン
グギヤ)を入力軸と連結することにより、第1の遊星歯
車組に、入力軸からトロイダル形無段変速機を介して第
1の遊星歯車組に伝達される動力と、入力軸から第3の
動力伝達機構を介して伝達される動力とが加わって伝達
され、所謂トルクスプリット状態となる。この状態でも
、入力軸からトロイダル形無段変速機を介して第1の遊
星歯車に伝達される動力は、常に入力軸に加わえられる
動力よりも小さい。
この第3モードでトロイダル形無段変速機を増速側に変
速することにより、出力軸の回転速度がさらに増加し、
第1.第2及び第3モードの組合わせにより更に大きな
変速比が得られる。
速することにより、出力軸の回転速度がさらに増加し、
第1.第2及び第3モードの組合わせにより更に大きな
変速比が得られる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの発明の第1実施例を示す系統図である。
図中、1はトロイダル形無段変速装置であって、トロイ
ダル形無段変速機10と遊星歯車機構20とを備えてい
る。
ダル形無段変速機10と遊星歯車機構20とを備えてい
る。
トロイダル形無段変速機10は、固定部にベアリング1
1を介して回転自在に支持され、且つエンジン等の原動
機に連結された入力軸12と、この入力軸12に加圧機
構13を介して連結された入力ディスク14と、この入
力ディスク14に対向して固定部にベアリング15を介
して回転自在に支持された出力ディスク16と、入力デ
ィスク14及び出力ディスク16間に傾転自在に転接す
る複数のパワーローラ17と、出力ディスク16に連結
された出力軸18とを備えている。このトロイダル形無
段変速機10は、入力軸12に伝達された回転駆動力が
入力ディスク14、パワーローラ17及び出力ディスク
16を介して出力軸18に伝達され、その速度比即ち出
力ディスク16の回転速度を入力ディスク14の回転速
度で除したイ直がパワーローラ170傾転角によって決
定される。すなわち、パワーローラ17が水平状態にあ
るときに、速度比が1の中立状態となり、これより各パ
ワーローラ17の右端側が入力軸12から離れる方向に
傾転するとこれに応じて速度比が低下し、逆に各パワー
ローラ17の左端側が入力軸12から離れる方向に傾転
するとこれに応じて速度比が増加する。なお、この実施
例においては、パワーローラ17が最大減速位置にある
状態での最小速度比VMINが0.45に、最大増速位
置にある状態での最大速度比■1.IAXが2.25に
選定されて変速比(=V□に/VMIN)が5.0に設
定されている。
1を介して回転自在に支持され、且つエンジン等の原動
機に連結された入力軸12と、この入力軸12に加圧機
構13を介して連結された入力ディスク14と、この入
力ディスク14に対向して固定部にベアリング15を介
して回転自在に支持された出力ディスク16と、入力デ
ィスク14及び出力ディスク16間に傾転自在に転接す
る複数のパワーローラ17と、出力ディスク16に連結
された出力軸18とを備えている。このトロイダル形無
段変速機10は、入力軸12に伝達された回転駆動力が
入力ディスク14、パワーローラ17及び出力ディスク
16を介して出力軸18に伝達され、その速度比即ち出
力ディスク16の回転速度を入力ディスク14の回転速
度で除したイ直がパワーローラ170傾転角によって決
定される。すなわち、パワーローラ17が水平状態にあ
るときに、速度比が1の中立状態となり、これより各パ
ワーローラ17の右端側が入力軸12から離れる方向に
傾転するとこれに応じて速度比が低下し、逆に各パワー
ローラ17の左端側が入力軸12から離れる方向に傾転
するとこれに応じて速度比が増加する。なお、この実施
例においては、パワーローラ17が最大減速位置にある
状態での最小速度比VMINが0.45に、最大増速位
置にある状態での最大速度比■1.IAXが2.25に
選定されて変速比(=V□に/VMIN)が5.0に設
定されている。
遊星歯車機構20は、第1の遊星歯車組21A及び第2
の遊星歯車組21Bと、これら遊星歯車組21A、21
Bの作動を制御する第1の動力伝達機構22A、第2の
動力伝達機構22B及び第3の動力伝達機構22Cと、
第2の遊星歯車組21Bの所定要素を固定部に選択的に
固定する締結部材23とを備えている。
の遊星歯車組21Bと、これら遊星歯車組21A、21
Bの作動を制御する第1の動力伝達機構22A、第2の
動力伝達機構22B及び第3の動力伝達機構22Cと、
第2の遊星歯車組21Bの所定要素を固定部に選択的に
固定する締結部材23とを備えている。
第1の遊星歯車組21Aは、トロイダル形無段変速81
10の出力軸18に連結されたサンギヤ25と、これに
噛合する複数のピニオンギヤ26と、各ピニオンギヤ2
6を連繋するプラネタリキャリア27と、ピニオンギヤ
26に噛合するリングギヤ28とを備えたシングルピニ
オン形に構成されており、リングギヤ28が第2の遊星
歯車組21Bのプラネタリキャリア32を介して出力軸
34に連結されている。
10の出力軸18に連結されたサンギヤ25と、これに
噛合する複数のピニオンギヤ26と、各ピニオンギヤ2
6を連繋するプラネタリキャリア27と、ピニオンギヤ
26に噛合するリングギヤ28とを備えたシングルピニ
オン形に構成されており、リングギヤ28が第2の遊星
歯車組21Bのプラネタリキャリア32を介して出力軸
34に連結されている。
第2の遊星歯車組21Bは、トロイダル形無段変速機1
0の出力軸18に連結されたサンギヤ30と、これに噛
合する複数のピニオンギヤ31と、各ピニオンギヤ31
を連繋するプラネタリキャリア32と、各ピニオンギヤ
31に噛合するリングギヤ33とを備えたシングルピニ
オン形に構成されている。
0の出力軸18に連結されたサンギヤ30と、これに噛
合する複数のピニオンギヤ31と、各ピニオンギヤ31
を連繋するプラネタリキャリア32と、各ピニオンギヤ
31に噛合するリングギヤ33とを備えたシングルピニ
オン形に構成されている。
第1の動力伝達機構22Aは、第1の遊星歯車組21A
のプラネタリキャリア27とハウジング等の固定部との
間に介装された締結部材としてのクラッチ35を備えて
いる。
のプラネタリキャリア27とハウジング等の固定部との
間に介装された締結部材としてのクラッチ35を備えて
いる。
第2の動力伝達機構22Bは、トロイダル形無段変速機
10の入力軸12に歯車36及び37を介して連結され
た副回転軸38と、これに固着された歯車39に噛合す
る歯部を外周面に形成し、出力軸34と同軸的にベアリ
ング40を介して回転自在に支持された回転筒体41と
、この回転筒体41及び第2の遊星歯車組21Bのリン
グギヤ33間に介装された締結部材としてのクラッチ4
2とを備えている。
10の入力軸12に歯車36及び37を介して連結され
た副回転軸38と、これに固着された歯車39に噛合す
る歯部を外周面に形成し、出力軸34と同軸的にベアリ
ング40を介して回転自在に支持された回転筒体41と
、この回転筒体41及び第2の遊星歯車組21Bのリン
グギヤ33間に介装された締結部材としてのクラッチ4
2とを備えている。
第3の動力伝達機構22Cは、前記第1の遊星歯車組2
1Aのプラネタリキャリア27に連結されて一体に回転
する歯車43と、この歯車43に噛合し、前記第2の動
力伝達機構22Bの副回転軸38にベアリング44を介
して回転自在に支持された歯車45と、この歯車45と
副回転軸38に固着された回転筒体46との間に介挿さ
れたクラッチ47とを備えている。
1Aのプラネタリキャリア27に連結されて一体に回転
する歯車43と、この歯車43に噛合し、前記第2の動
力伝達機構22Bの副回転軸38にベアリング44を介
して回転自在に支持された歯車45と、この歯車45と
副回転軸38に固着された回転筒体46との間に介挿さ
れたクラッチ47とを備えている。
締結部材23は、第2の遊星歯車組21Bのリングギヤ
33とハウジング等の固定部との間に介装されたブレー
キ48を備えている。
33とハウジング等の固定部との間に介装されたブレー
キ48を備えている。
なお、49は、トロイダル形無段変速機10の出力軸1
8、出力ディスク16及び第1の遊星歯車組21Aのサ
ンギヤ25間とハウジング等の固定部との間に介装され
たワンウェイクラッチであり、出力軸18の入力軸12
と逆方向の回転のみを許容し、入力軸12と同方向の回
転を阻止する。
8、出力ディスク16及び第1の遊星歯車組21Aのサ
ンギヤ25間とハウジング等の固定部との間に介装され
たワンウェイクラッチであり、出力軸18の入力軸12
と逆方向の回転のみを許容し、入力軸12と同方向の回
転を阻止する。
次に、上記第1実施例の動作を説明する。
今、入力軸12が停止しており、且つトロイダル形無段
変速機10が最大減速位置にあると共に、クラッチ35
,42.47及びブレーキ44が解放状態にあるものと
する。
変速機10が最大減速位置にあると共に、クラッチ35
,42.47及びブレーキ44が解放状態にあるものと
する。
この状態で、入力軸12が所定方向に回転開始されると
、この入力軸12の回転に伴ってトロイダル形無段変速
機10の入力ディスク14が入力軸12と同方向に同一
回転速度で回転する。このとき、パワーローラ17が最
大減速位置にあるので、入力ディスク14の回転がパワ
ーローラ17を介して出力ディスク16に入力軸12と
逆方向回転で且つ入力軸12より低速回転となるように
伝達され、出力軸18も入力軸12と逆方向で且つ低速
回転される。しかしながら、この状態では、クラッチ3
5,42.47及びブレーキ48が解放状態であり、出
力軸18に連結されている第1及び第2の遊星歯車組2
1A、21Bは、プラネタリキャリア27.32及びリ
ングギヤ28,33が自由回転するので、サンギヤ25
.30が回転してもその回転力が出力軸34に伝達され
ることはなく、出力軸34は回転停止状態を維持する。
、この入力軸12の回転に伴ってトロイダル形無段変速
機10の入力ディスク14が入力軸12と同方向に同一
回転速度で回転する。このとき、パワーローラ17が最
大減速位置にあるので、入力ディスク14の回転がパワ
ーローラ17を介して出力ディスク16に入力軸12と
逆方向回転で且つ入力軸12より低速回転となるように
伝達され、出力軸18も入力軸12と逆方向で且つ低速
回転される。しかしながら、この状態では、クラッチ3
5,42.47及びブレーキ48が解放状態であり、出
力軸18に連結されている第1及び第2の遊星歯車組2
1A、21Bは、プラネタリキャリア27.32及びリ
ングギヤ28,33が自由回転するので、サンギヤ25
.30が回転してもその回転力が出力軸34に伝達され
ることはなく、出力軸34は回転停止状態を維持する。
この出力軸34の回転停止状態からクラッチ35のみを
作動させて締結状態とすると、これにより第1の遊星歯
車組21Aのプラネタリキャリア −27が固定部に固
定されることになるので、そのリングギヤ28が出力軸
18と逆方向に回転を開始し、その回転力が第2遊星歯
車組21Bのプラネタリキャリア32を介して出力軸3
4に伝達され、出力軸34が入力軸12と同方向に回転
する前進状態の第1モードが得られる。このとき、トロ
イダル形無段変速機10の最大速度比V WAXより第
1の遊星歯車m21Aの歯数比(リングギヤ28の歯数
/サンギヤ25の歯数)を大きく選定すれば、リングギ
ヤ28従って出力軸34は、トロイダル形無段変速機1
0のパワーローラ17が最大増速位置にある状態でも入
力軸2よりも遅い速度で回転する。
作動させて締結状態とすると、これにより第1の遊星歯
車組21Aのプラネタリキャリア −27が固定部に固
定されることになるので、そのリングギヤ28が出力軸
18と逆方向に回転を開始し、その回転力が第2遊星歯
車組21Bのプラネタリキャリア32を介して出力軸3
4に伝達され、出力軸34が入力軸12と同方向に回転
する前進状態の第1モードが得られる。このとき、トロ
イダル形無段変速機10の最大速度比V WAXより第
1の遊星歯車m21Aの歯数比(リングギヤ28の歯数
/サンギヤ25の歯数)を大きく選定すれば、リングギ
ヤ28従って出力軸34は、トロイダル形無段変速機1
0のパワーローラ17が最大増速位置にある状態でも入
力軸2よりも遅い速度で回転する。
この第1モードでは、第2の遊星歯車組21Bは、その
リングギヤ33が解放されているので、動力伝達に何ら
関与しておらず、この第2の遊星・歯車組21B及び出
力軸18を通じてトロイダル形無段変速機10に動力が
戻される動力循環状態が発生することはない。
リングギヤ33が解放されているので、動力伝達に何ら
関与しておらず、この第2の遊星・歯車組21B及び出
力軸18を通じてトロイダル形無段変速機10に動力が
戻される動力循環状態が発生することはない。
そして、第1モードを維持しながらトロイダル形無段変
速機10を増速側即ちパワーローラ17をその左端が入
力軸12から離れる方向に傾転させると、その傾転に応
じて出力軸1日の回転速度が速くなり、これに伴って第
1の遊星歯車組21Aのリングギヤ28及び第2の遊星
歯車組21Bのプラネタリキャリア32の回転速度が増
加して出力軸34の回転速度が増加し、第2図に示すよ
うに、トロイダル形無段変速装置1全体の速度比が増加
する。この場合、第2の遊星歯車組21B及び歯車36
,37.39及び41の歯数比を所定値に選定するする
ことにより、トロイダル形無段変速機10のパワーロー
ラ17が最大増速位置となったときに、第2の遊星歯車
組21Bのリングギヤ33の周速と入力軸12に副回転
軸38を介して連結されている回転筒体41のクラッチ
42との接続部における周速とを一致させることができ
る。
速機10を増速側即ちパワーローラ17をその左端が入
力軸12から離れる方向に傾転させると、その傾転に応
じて出力軸1日の回転速度が速くなり、これに伴って第
1の遊星歯車組21Aのリングギヤ28及び第2の遊星
歯車組21Bのプラネタリキャリア32の回転速度が増
加して出力軸34の回転速度が増加し、第2図に示すよ
うに、トロイダル形無段変速装置1全体の速度比が増加
する。この場合、第2の遊星歯車組21B及び歯車36
,37.39及び41の歯数比を所定値に選定するする
ことにより、トロイダル形無段変速機10のパワーロー
ラ17が最大増速位置となったときに、第2の遊星歯車
組21Bのリングギヤ33の周速と入力軸12に副回転
軸38を介して連結されている回転筒体41のクラッチ
42との接続部における周速とを一致させることができ
る。
したがって、トロイダル形無段変速機10のパワーロー
ラ17が最大増速位置にある状態で、クラッチ35を解
放し、これに代えてクラッチ42を接続することにより
、前進状態の第2モードにシンクロナスチェンジするこ
とができる。
ラ17が最大増速位置にある状態で、クラッチ35を解
放し、これに代えてクラッチ42を接続することにより
、前進状態の第2モードにシンクロナスチェンジするこ
とができる。
この第2モードとなると、見掛は上入力軸12の回転駆
動力の一部が歯車36.37を介して副回転軸38に伝
達され、この副回転軸38の回転駆動力が歯車39.4
1及びクラッチ42を介して第2の遊星歯車組21Bの
リングギヤ33に直接伝達され、リングギヤ33が入力
軸12と同方向に回転すると共に、入力軸12の回転駆
動力の他部がトロイダル形無段変速機lOを介して第2
の遊星歯車組21Bのサンギヤ30に伝達され、サンギ
ヤ30が入力軸12と逆方向に回転する。
動力の一部が歯車36.37を介して副回転軸38に伝
達され、この副回転軸38の回転駆動力が歯車39.4
1及びクラッチ42を介して第2の遊星歯車組21Bの
リングギヤ33に直接伝達され、リングギヤ33が入力
軸12と同方向に回転すると共に、入力軸12の回転駆
動力の他部がトロイダル形無段変速機lOを介して第2
の遊星歯車組21Bのサンギヤ30に伝達され、サンギ
ヤ30が入力軸12と逆方向に回転する。
このとき、第1の遊星歯車組21Aは、クラッチ35が
非締結状態であるので、プラネタリキャリア24が解放
状態となり、動力伝達には関与しない。
非締結状態であるので、プラネタリキャリア24が解放
状態となり、動力伝達には関与しない。
この第2モードでは、第2の遊星歯車&l121Bのリ
ングギヤ33に直接入力軸12の回転駆動力が伝達され
、サンギヤ30はリングギヤ33によるプラネタリキャ
リア32の回転を減速する方向に回転するので、リング
ギヤ33に入力される回転駆動力の一部がピニオン31
、サンギヤ30、出力軸18、出力ディスク16、パワ
ーローラ17、入力ディスク14及び加圧機構13を介
して入力軸12に戻される所謂インバースパワーリジェ
ネレート状態となる。このとき、出力軸34の回転速度
は、入力軸12の回転速度に比較して極端に遅いわけで
はないので、トロイダル形無段変速機10を介して戻さ
れる動力はエンジンから入力軸12に伝達される動力と
同等かそれより小さくなる。
ングギヤ33に直接入力軸12の回転駆動力が伝達され
、サンギヤ30はリングギヤ33によるプラネタリキャ
リア32の回転を減速する方向に回転するので、リング
ギヤ33に入力される回転駆動力の一部がピニオン31
、サンギヤ30、出力軸18、出力ディスク16、パワ
ーローラ17、入力ディスク14及び加圧機構13を介
して入力軸12に戻される所謂インバースパワーリジェ
ネレート状態となる。このとき、出力軸34の回転速度
は、入力軸12の回転速度に比較して極端に遅いわけで
はないので、トロイダル形無段変速機10を介して戻さ
れる動力はエンジンから入力軸12に伝達される動力と
同等かそれより小さくなる。
そして、この状態からトロイダル形無段変速機10のパ
ワーローラ17を減速側に回転させると、これに伴って
出力ディスク16従って出力軸18の回転速度が低下し
、第2の遊星歯車組21Bのサンギヤ30の回転速度が
低下するので、この分プラネタリキャリア32の回転速
度が増加し、出力軸34の回転速度も増加し、トロイダ
ル形無段変速装置1全体の速度比も第2図に示すように
増加する。このため、第2の遊星歯車組21Bのサンギ
ヤ30からトロイダル形無段変速機10を介して入力軸
12に伝達される動力がさらに小さくなる。
ワーローラ17を減速側に回転させると、これに伴って
出力ディスク16従って出力軸18の回転速度が低下し
、第2の遊星歯車組21Bのサンギヤ30の回転速度が
低下するので、この分プラネタリキャリア32の回転速
度が増加し、出力軸34の回転速度も増加し、トロイダ
ル形無段変速装置1全体の速度比も第2図に示すように
増加する。このため、第2の遊星歯車組21Bのサンギ
ヤ30からトロイダル形無段変速機10を介して入力軸
12に伝達される動力がさらに小さくなる。
さらにパワーローラ17を減速側に傾転させて最大減速
位置に達すると、第2図に示すように、トロイダル形無
段変速機10の速度比が最小値■HIMとなり、これに
応じて第2の遊星歯車組21Bのプラネタリキャリア3
2の回転速度が増加する。そして、トロイダル形無段変
速機10のパヮ−ローラ17が最大減速位置にあるとき
出力軸34の回転速度が入力軸12の回転速度と略等し
くなり、変速装置全体の速度比が1.0となるようにし
た第2図の場合には、結局変速比r 5. OJのトロ
イダル形無段変速機10を使用して変速比「9゜0」の
無段変速装置を得ることができる。
位置に達すると、第2図に示すように、トロイダル形無
段変速機10の速度比が最小値■HIMとなり、これに
応じて第2の遊星歯車組21Bのプラネタリキャリア3
2の回転速度が増加する。そして、トロイダル形無段変
速機10のパヮ−ローラ17が最大減速位置にあるとき
出力軸34の回転速度が入力軸12の回転速度と略等し
くなり、変速装置全体の速度比が1.0となるようにし
た第2図の場合には、結局変速比r 5. OJのトロ
イダル形無段変速機10を使用して変速比「9゜0」の
無段変速装置を得ることができる。
したがって、第2モードでは、トロイダル形無段変速機
10のパワーローラ17が最大増速位置にある状態で、
トロイダル形無段変速機10の伝達動力比即ちトロイダ
ル形無段変速機10を通る動力を入力軸12に加わる動
力で除した値が、第3図に示すように、第1モードでの
入力軸12の回転駆動力が全てトロイダル形無段変速機
10を経由して伝達される場合の伝達動力比と等しい1
゜0となっており、この状態からトロイダル形無段変速
機10のパワーローラ17を減速側に傾転させてトロイ
ダル形無段変速装置1全体の速度比を大きくすると、そ
の速度比の増加に応じてトロイダル形無段変速機10の
伝達動力比が減少し、トロイダル形無段変速機10のパ
ワーローラ17が最大減速位置となってトロイダル形無
段変速装置1の速度比が1.0となったときには、トロ
イダル形無段変速機10の伝達動力比は第1モードにお
ける伝達動力比の約11%に低下する。
10のパワーローラ17が最大増速位置にある状態で、
トロイダル形無段変速機10の伝達動力比即ちトロイダ
ル形無段変速機10を通る動力を入力軸12に加わる動
力で除した値が、第3図に示すように、第1モードでの
入力軸12の回転駆動力が全てトロイダル形無段変速機
10を経由して伝達される場合の伝達動力比と等しい1
゜0となっており、この状態からトロイダル形無段変速
機10のパワーローラ17を減速側に傾転させてトロイ
ダル形無段変速装置1全体の速度比を大きくすると、そ
の速度比の増加に応じてトロイダル形無段変速機10の
伝達動力比が減少し、トロイダル形無段変速機10のパ
ワーローラ17が最大減速位置となってトロイダル形無
段変速装置1の速度比が1.0となったときには、トロ
イダル形無段変速機10の伝達動力比は第1モードにお
ける伝達動力比の約11%に低下する。
この第2モードで、第1の遊星歯車組21Aのプラネタ
リキャリア27に連結された歯車43及びこれに噛合す
る歯車45の歯数比を所定値に選定するすることにより
、トロイダル形無段変速機10のパワーローラ17が最
大減速位置となったときに、第1の遊星歯車組21Aの
プラネタリキャリア27と一体に回転する歯車43と噛
合って回転する歯車45の回転速度と副回転軸38の回
転速度とを一致させることができる。
リキャリア27に連結された歯車43及びこれに噛合す
る歯車45の歯数比を所定値に選定するすることにより
、トロイダル形無段変速機10のパワーローラ17が最
大減速位置となったときに、第1の遊星歯車組21Aの
プラネタリキャリア27と一体に回転する歯車43と噛
合って回転する歯車45の回転速度と副回転軸38の回
転速度とを一致させることができる。
したがって、トロイダル形無段変速機loのパワーロー
ラ17が最大減速位置にある状態で、クラッチ42を解
放し、これに代えてクラッチ47を接続することにより
、前進状態の第3モードにシンクロナスチェンジするこ
とができる。
ラ17が最大減速位置にある状態で、クラッチ42を解
放し、これに代えてクラッチ47を接続することにより
、前進状態の第3モードにシンクロナスチェンジするこ
とができる。
この第3モードとなると、見掛は上入力軸12の回転駆
動力の一部が歯車36.37を介して副回転軸38に伝
達され、この副回転軸38の回転駆動力が回転筒体46
、クラッチ47及び歯車45.43を介して第1の遊星
歯車組21Aのプラネタリキャリア27に伝達され、プ
ラネタリキャリア27が入力軸12と同方向に回転する
と共に、入力軸12の回転駆動力の他部がトロイダル形
無段変速機10を介して第1の遊星歯車組21Aのサン
ギヤ25に伝達され、サンギヤ25が入力軸12と逆方
向に回転し、所謂トルクスプリット状態となる。
動力の一部が歯車36.37を介して副回転軸38に伝
達され、この副回転軸38の回転駆動力が回転筒体46
、クラッチ47及び歯車45.43を介して第1の遊星
歯車組21Aのプラネタリキャリア27に伝達され、プ
ラネタリキャリア27が入力軸12と同方向に回転する
と共に、入力軸12の回転駆動力の他部がトロイダル形
無段変速機10を介して第1の遊星歯車組21Aのサン
ギヤ25に伝達され、サンギヤ25が入力軸12と逆方
向に回転し、所謂トルクスプリット状態となる。
したがって、この第3モードでも、トロイダル形無段変
速機10を介して第1の遊星歯車組21Aに伝達される
動力は常に入力軸12に加えられる動力より小さくなる
。
速機10を介して第1の遊星歯車組21Aに伝達される
動力は常に入力軸12に加えられる動力より小さくなる
。
そして、この状態からトロイダル形無段変速機10のパ
ワーローラ17を増速側に傾転させると、これに伴って
出力ディスク16及び副回転軸38の回転速度が増加し
、これに伴って出力軸34の回転速度も増加し、トロイ
ダル形無段変速装置1全体の速度比も第2図に示すよう
に増加する。これと同時にトロイダル形無段変速機10
を介して第1の遊星歯車組21Aに伝達される動力も第
3図に示すように増加する。
ワーローラ17を増速側に傾転させると、これに伴って
出力ディスク16及び副回転軸38の回転速度が増加し
、これに伴って出力軸34の回転速度も増加し、トロイ
ダル形無段変速装置1全体の速度比も第2図に示すよう
に増加する。これと同時にトロイダル形無段変速機10
を介して第1の遊星歯車組21Aに伝達される動力も第
3図に示すように増加する。
さらにパワーローラ17を増速側に傾転させて最大増速
位置に達すると、第2図に示すように、トロイダル形無
段変速機10の速度比が最大値■■にとなり、これに応
じて第2の遊星歯車組21Bのプラネタリキャリア32
及び出力軸34の回転速度が入力軸12の回転速度の1
.444倍となり、変速装置全体の速度比が1.444
となるようにした第2図の場合には、結局変速比r 5
. O、のトロイダル形無段変速機10を使用して変速
比r 13. OJの無段変速装置を得ることができる
。
位置に達すると、第2図に示すように、トロイダル形無
段変速機10の速度比が最大値■■にとなり、これに応
じて第2の遊星歯車組21Bのプラネタリキャリア32
及び出力軸34の回転速度が入力軸12の回転速度の1
.444倍となり、変速装置全体の速度比が1.444
となるようにした第2図の場合には、結局変速比r 5
. O、のトロイダル形無段変速機10を使用して変速
比r 13. OJの無段変速装置を得ることができる
。
したがって、第3モードでは、トロイダル形無段変速機
10のパワーローラ17が最大減速位置にある状態で、
トロイダル形無段変速機1oの伝達動力比即ちトロイダ
ル形無段変速機loを通る動力を入力軸12に加わる動
力で除した値が、第3図に示すように、第2モードでの
入力軸12の回転駆動力が副回転軸38を介して伝達さ
れる場合の伝達動力比と等しい0.11となっており、
この状態からトロイダル形無段変速機10のパワーロー
ラ17を増速側に傾転させてトロイダル形無段変速装置
1全体の速度比を大きくすると、その速度比の増加に応
じてトロイダル形無段変速機10の伝達動力比が増加し
、トロイダル形無段変速機10のパワーローラ17が最
大増速位置となってトロイダル形無段変速装置10の速
度比カ月、444となったときには、トロイダル形無段
変速機10の伝達動力比は第1モードにおける伝達動力
比の38.5%となり、第2モードにおけるトロイダル
形無段変速機10の速度比0.8に相当する。
10のパワーローラ17が最大減速位置にある状態で、
トロイダル形無段変速機1oの伝達動力比即ちトロイダ
ル形無段変速機loを通る動力を入力軸12に加わる動
力で除した値が、第3図に示すように、第2モードでの
入力軸12の回転駆動力が副回転軸38を介して伝達さ
れる場合の伝達動力比と等しい0.11となっており、
この状態からトロイダル形無段変速機10のパワーロー
ラ17を増速側に傾転させてトロイダル形無段変速装置
1全体の速度比を大きくすると、その速度比の増加に応
じてトロイダル形無段変速機10の伝達動力比が増加し
、トロイダル形無段変速機10のパワーローラ17が最
大増速位置となってトロイダル形無段変速装置10の速
度比カ月、444となったときには、トロイダル形無段
変速機10の伝達動力比は第1モードにおける伝達動力
比の38.5%となり、第2モードにおけるトロイダル
形無段変速機10の速度比0.8に相当する。
通常、車両特に自動車に用いる変速機は、小型軽量であ
ると共に、十分な耐久性を要求されているので、単にト
ロイダル形無段変速機10のみで変速を行う場合には、
変速比を余り大きくとることができないうえ、動力伝達
効率も最高で90〜95%程度を得るのが限度となるが
、上記第1実施例ではトロイダル形無段変速装置10の
速度比が0.8〜1.444においてトロイダル形無段
変速機10を通る動力が全動力の11〜38.5%とな
るので、板金トロイダル形無段変速機10の動力伝達効
率が90%であるとしても、トロイダル形無段変速機1
0内での動力損失は全動力の1.1〜3.9%で平均2
〜3%に過ぎないことになる。したがって、効率の高い
遊星歯車装置の使用と相俟って使用頻度の高い第2モー
ド及び第3モードにおいて通常の手動変速機に近い高効
率が得られ、大きな変速比範囲を連続的に変えて燃費の
高いエンジン回転数で運転する無段変速効果も加わって
手動変速機よりも優れた車両燃費を達成することができ
る。また、車両用として使用頻度の高い第2モード及び
第3モードでトロイダル形無段変速機10を通る動力が
小さいのでトロイダル形無段変速機10の寿命が長くな
る利点もある。さらに、第1〜第3モードの全てのモー
ドで、トロイダル形無段変速機10の伝達動力比が1.
0以下即ちエンジンの動力を越える動力がトロイダル形
無段変速機10を通ることはなく、エンジン出力を制限
する必要がなく、全てのモードにおいてエンジン出力を
十分に活用することができる。そのうえ、変速比を10
以上の大きな値に設定できるので、燃費効率の高い回転
数範囲が狭いディーゼルエンジンやガスタービンを用い
た車両にも適用可能となる。
ると共に、十分な耐久性を要求されているので、単にト
ロイダル形無段変速機10のみで変速を行う場合には、
変速比を余り大きくとることができないうえ、動力伝達
効率も最高で90〜95%程度を得るのが限度となるが
、上記第1実施例ではトロイダル形無段変速装置10の
速度比が0.8〜1.444においてトロイダル形無段
変速機10を通る動力が全動力の11〜38.5%とな
るので、板金トロイダル形無段変速機10の動力伝達効
率が90%であるとしても、トロイダル形無段変速機1
0内での動力損失は全動力の1.1〜3.9%で平均2
〜3%に過ぎないことになる。したがって、効率の高い
遊星歯車装置の使用と相俟って使用頻度の高い第2モー
ド及び第3モードにおいて通常の手動変速機に近い高効
率が得られ、大きな変速比範囲を連続的に変えて燃費の
高いエンジン回転数で運転する無段変速効果も加わって
手動変速機よりも優れた車両燃費を達成することができ
る。また、車両用として使用頻度の高い第2モード及び
第3モードでトロイダル形無段変速機10を通る動力が
小さいのでトロイダル形無段変速機10の寿命が長くな
る利点もある。さらに、第1〜第3モードの全てのモー
ドで、トロイダル形無段変速機10の伝達動力比が1.
0以下即ちエンジンの動力を越える動力がトロイダル形
無段変速機10を通ることはなく、エンジン出力を制限
する必要がなく、全てのモードにおいてエンジン出力を
十分に活用することができる。そのうえ、変速比を10
以上の大きな値に設定できるので、燃費効率の高い回転
数範囲が狭いディーゼルエンジンやガスタービンを用い
た車両にも適用可能となる。
さらに、停車状態からクラッチ35,42.47を非締
結状態に維持し、ブレーキ48を作動させると、第2の
遊星歯車組21Bのリングギヤ33が固定部に固定され
ることになり、トロイダル形無段変速機10の出力軸1
日からの回転力が第2の遊星歯車組21Bのサンギヤ3
0に伝達されているので、プラネタリキャリア32従っ
て出力軸34が出力軸18と同方向即ち入力軸12と逆
方向に回転することになり、後退モードとすることがで
きる。
結状態に維持し、ブレーキ48を作動させると、第2の
遊星歯車組21Bのリングギヤ33が固定部に固定され
ることになり、トロイダル形無段変速機10の出力軸1
日からの回転力が第2の遊星歯車組21Bのサンギヤ3
0に伝達されているので、プラネタリキャリア32従っ
て出力軸34が出力軸18と同方向即ち入力軸12と逆
方向に回転することになり、後退モードとすることがで
きる。
この後退モードでは、前記第1のモードと同様に、入力
軸12に伝達される回転力の全てがトロイダル形無段変
速機10を通じて伝達されることになり、伝達動力の一
部を入力軸12に戻す動力循環が生じることはない。
軸12に伝達される回転力の全てがトロイダル形無段変
速機10を通じて伝達されることになり、伝達動力の一
部を入力軸12に戻す動力循環が生じることはない。
また、上記第1の実施例では、トロイダル形無段変速機
10の出力軸18における出力ディスク16及び第1の
遊星歯車M21A間と固定部との間にワンウェイクラッ
チ49が介装されているので、出力軸18が入力軸12
と同方向に回転することが阻止される。これは、トロイ
ダル形無段変速機10がパワーローラ17の転がりに伴
う転がり方向と直角方向の速度成分を制御することによ
り変速する原理を利用しているので、出力ディスク16
の回転方向が逆方向になると、変速動作も意図する動作
とは逆の変速動作を行うことになり、制御不能に陥るこ
とを防止するためである。因に、ワンウェイクラッチ4
9が介装されていないものとすると、車両が第1のモー
ドとして上り坂発進をするときに、出力軸34のトルク
が不足すれば、車両は後退することになり、これが出力
軸34、第1の遊星歯車組21A及びトロイダル形無段
変速機10の出力軸1日を介して出力ディスク16に伝
達され、出力ディスク16が入力軸12と同方向に回転
することになり、パワーローラ17の傾転方向が意図す
る方向と逆方向となる。同様のことが後退モードで下り
坂発進する場合にも言える。上記第1実施例のように、
ワンウェイクラッチ49を出力軸18の出力ディスク1
6及び第1の遊星歯車組21A間に設けることにより、
出力ディスク16の入力軸12と同方向への回転を防ぎ
意図する方向と逆歩行に変速ことかなくなると共に、坂
道発進の失敗による車両後ずさりを防止することができ
る。また、このワンウェイクラッチ49の出力側にクラ
ッチ35が配設されることになって、坂道発進失敗時に
おける出力軸34の逆回転駆動力がクラッチ35で一部
吸収されることになるので、ワンウェイクラッチ49に
掛かる逆方向回転力を小さくすることができ、ワンウェ
イクラッチ49を小型のものとして引きずりトルクを低
減し、動力損失を小さくすると共に、コストを低くする
ことができる。そして、ワンウェイクラッチ49は、ク
ラッチ35を解放することによって保合が解除される。
10の出力軸18における出力ディスク16及び第1の
遊星歯車M21A間と固定部との間にワンウェイクラッ
チ49が介装されているので、出力軸18が入力軸12
と同方向に回転することが阻止される。これは、トロイ
ダル形無段変速機10がパワーローラ17の転がりに伴
う転がり方向と直角方向の速度成分を制御することによ
り変速する原理を利用しているので、出力ディスク16
の回転方向が逆方向になると、変速動作も意図する動作
とは逆の変速動作を行うことになり、制御不能に陥るこ
とを防止するためである。因に、ワンウェイクラッチ4
9が介装されていないものとすると、車両が第1のモー
ドとして上り坂発進をするときに、出力軸34のトルク
が不足すれば、車両は後退することになり、これが出力
軸34、第1の遊星歯車組21A及びトロイダル形無段
変速機10の出力軸1日を介して出力ディスク16に伝
達され、出力ディスク16が入力軸12と同方向に回転
することになり、パワーローラ17の傾転方向が意図す
る方向と逆方向となる。同様のことが後退モードで下り
坂発進する場合にも言える。上記第1実施例のように、
ワンウェイクラッチ49を出力軸18の出力ディスク1
6及び第1の遊星歯車組21A間に設けることにより、
出力ディスク16の入力軸12と同方向への回転を防ぎ
意図する方向と逆歩行に変速ことかなくなると共に、坂
道発進の失敗による車両後ずさりを防止することができ
る。また、このワンウェイクラッチ49の出力側にクラ
ッチ35が配設されることになって、坂道発進失敗時に
おける出力軸34の逆回転駆動力がクラッチ35で一部
吸収されることになるので、ワンウェイクラッチ49に
掛かる逆方向回転力を小さくすることができ、ワンウェ
イクラッチ49を小型のものとして引きずりトルクを低
減し、動力損失を小さくすると共に、コストを低くする
ことができる。そして、ワンウェイクラッチ49は、ク
ラッチ35を解放することによって保合が解除される。
なお、ワンウェイクラッチ49は、出力軸18と固定部
との間に設ける場合に限らず、出力ディスク16と固定
部との間、入力ディスク14と固定部との間及び入力軸
と固定部との間、入力軸12と出力軸18との間の何れ
かに介装するようにしてもよい。
との間に設ける場合に限らず、出力ディスク16と固定
部との間、入力ディスク14と固定部との間及び入力軸
と固定部との間、入力軸12と出力軸18との間の何れ
かに介装するようにしてもよい。
また、上記第1実施例においては、クラッチ35.42
及びブレーキ48を遊星歯車機構20と同一軸線上に配
置し、クラッチ47を副回転軸38上に配置した場合に
ついて説明したが、クラッチ47を歯車43及びプラネ
タリキャリア27間に設けてもよく、逆にクラッチ35
.42及びブレーキ48を副回転軸38上に設けるよう
にしてもよい。
及びブレーキ48を遊星歯車機構20と同一軸線上に配
置し、クラッチ47を副回転軸38上に配置した場合に
ついて説明したが、クラッチ47を歯車43及びプラネ
タリキャリア27間に設けてもよく、逆にクラッチ35
.42及びブレーキ48を副回転軸38上に設けるよう
にしてもよい。
さらに、第1の遊星歯車組21Aとしてはシングルピニ
オン型に限定されるものではなく、第4図に示すように
、ダブルピニオン型の遊星歯車を適用することもでき、
この場合にはリングギヤ28と固定部との間にクラッチ
35を介装し、且つ2組のピニオン26を連繋するプラ
ネタリキャリア27を第2の遊星歯車組21Bのプラネ
タリキャリア32に連結するようにすれば、上記第1実
施例と同様の作用効果を得ることができる。
オン型に限定されるものではなく、第4図に示すように
、ダブルピニオン型の遊星歯車を適用することもでき、
この場合にはリングギヤ28と固定部との間にクラッチ
35を介装し、且つ2組のピニオン26を連繋するプラ
ネタリキャリア27を第2の遊星歯車組21Bのプラネ
タリキャリア32に連結するようにすれば、上記第1実
施例と同様の作用効果を得ることができる。
次に、この発明の第2実施例を第5図について説明する
。
。
この第2実施例は、第1の遊星歯車組21A及び第2の
遊星歯車組21Bの配置関係が前記第1実施例とは逆関
係とされていると共に、両逆星歯車&I21A、21B
としてダブルビニオン型の遊星歯車が適用されている。
遊星歯車組21Bの配置関係が前記第1実施例とは逆関
係とされていると共に、両逆星歯車&I21A、21B
としてダブルビニオン型の遊星歯車が適用されている。
そして、第1の遊星歯車組21Aの2組のピニオン26
を連繋するプラネタリキャリア27が直接出力軸34に
連結されていると共に、第2の遊星歯車組21Bのリン
グギヤ33に接続され、リングギヤ28と固定部との間
に第1の動力伝達機122Aを構成するブレーキ50が
介装され、第2の遊M歯車組21Bの2組のピニオン3
1を連繋するプラネタリキャリア32がトロイダル形無
段変速機10の出力軸18と同軸的にベアリング51に
よって回転自在に支持された歯車52に固定され、この
歯車52に副回転軸38と同軸的にベアリング53によ
って回転自在に支持された歯車54が噛合され、この歯
車54と副回転軸38との間に第2の動力伝達機構22
Bを構成するクラッチ55が介装されている。また、第
1の遊星歯車組21Aのリングギヤ28に固着された外
歯歯車と副回転軸38にベアリング55によって回転自
在に支持された歯車56とが噛合され、この歯車56と
副回転軸38との間に第3の動力伝達機構22Cを構成
するクラッチ57が介挿されている。さらに、歯車52
と固定部との間に後退勤力伝達機構23を構成するクラ
ッチ58が介装されている。ここで、ブレーキ50を作
動状態とし且つトロイダル形無段変速機10のパワーロ
ーラ17を最大増速位置としたときに、クラッチ59の
相対速度が零となるように、第2の遊星歯車組21Bの
歯数比、歯車52.54の歯数比及び歯車36.37の
歯数比が選定され、同様にクラッチ59を作動状態とし
且つトロイダル形無段変速10のパワーローラ17を最
大減速位置としたときにクラッチ57の相対速度が零と
なるように、第1の遊星歯車組21Aのリングギヤ28
に固着された外歯歯車及び歯車56の歯数比が選定され
ている。
を連繋するプラネタリキャリア27が直接出力軸34に
連結されていると共に、第2の遊星歯車組21Bのリン
グギヤ33に接続され、リングギヤ28と固定部との間
に第1の動力伝達機122Aを構成するブレーキ50が
介装され、第2の遊M歯車組21Bの2組のピニオン3
1を連繋するプラネタリキャリア32がトロイダル形無
段変速機10の出力軸18と同軸的にベアリング51に
よって回転自在に支持された歯車52に固定され、この
歯車52に副回転軸38と同軸的にベアリング53によ
って回転自在に支持された歯車54が噛合され、この歯
車54と副回転軸38との間に第2の動力伝達機構22
Bを構成するクラッチ55が介装されている。また、第
1の遊星歯車組21Aのリングギヤ28に固着された外
歯歯車と副回転軸38にベアリング55によって回転自
在に支持された歯車56とが噛合され、この歯車56と
副回転軸38との間に第3の動力伝達機構22Cを構成
するクラッチ57が介挿されている。さらに、歯車52
と固定部との間に後退勤力伝達機構23を構成するクラ
ッチ58が介装されている。ここで、ブレーキ50を作
動状態とし且つトロイダル形無段変速機10のパワーロ
ーラ17を最大増速位置としたときに、クラッチ59の
相対速度が零となるように、第2の遊星歯車組21Bの
歯数比、歯車52.54の歯数比及び歯車36.37の
歯数比が選定され、同様にクラッチ59を作動状態とし
且つトロイダル形無段変速10のパワーローラ17を最
大減速位置としたときにクラッチ57の相対速度が零と
なるように、第1の遊星歯車組21Aのリングギヤ28
に固着された外歯歯車及び歯車56の歯数比が選定され
ている。
この第2実施例によると、ブレーキ50を作動状態とす
ると、第1の遊星歯車組21Aのりングギャ28が固定
されるので、プラネタリキャリア27が出力軸18と逆
方向即ち入力軸12と同方向に回転し出力軸34も入力
軸12と同方向に回転して第1モードを得ることができ
る。
ると、第1の遊星歯車組21Aのりングギャ28が固定
されるので、プラネタリキャリア27が出力軸18と逆
方向即ち入力軸12と同方向に回転し出力軸34も入力
軸12と同方向に回転して第1モードを得ることができ
る。
また、第1モードでトロイダル形無段変速機10のパワ
ーローラ17を最大増速位置に傾転させたときに、クラ
ッチ59の相対速度が零となるので、この状態でブレー
キ50を非作動状態とすると同時にクラッチ59を締結
状態とすると、入力軸12の回転駆動力が歯車36.3
7、副回転軸38、クラッチ59及び歯車54.52を
介して第2の遊星歯車組21Bのプラネタリキャリア3
2にトロイダル形無段変速機10を介さずに直接伝達さ
れ、これが入力軸12と同方向に回転される第2モード
にシンクロナスチェンジすることができる。
ーローラ17を最大増速位置に傾転させたときに、クラ
ッチ59の相対速度が零となるので、この状態でブレー
キ50を非作動状態とすると同時にクラッチ59を締結
状態とすると、入力軸12の回転駆動力が歯車36.3
7、副回転軸38、クラッチ59及び歯車54.52を
介して第2の遊星歯車組21Bのプラネタリキャリア3
2にトロイダル形無段変速機10を介さずに直接伝達さ
れ、これが入力軸12と同方向に回転される第2モード
にシンクロナスチェンジすることができる。
さらに、第2モードでトロイダル形無段変速機10のパ
ワーローラ17を最大減速位置に傾転させたときに、ク
ラッチ57の相対速度が零となるので、この状態でクラ
ッチ59を非作動状態とすると同時にクラッチ°57を
締結状態とすると、入力軸12の回転駆動力が歯車36
,37、副回転軸38、クラッチ57及び歯車56を介
して第1の遊星歯車組21Aのリングギヤ28に伝達さ
れると共に、トロイダル形無段変速機1oを介して第1
の遊星歯車IJ121Aのサンギヤ25に伝達される第
3モードにシンクロナスチェンジすることができる。
ワーローラ17を最大減速位置に傾転させたときに、ク
ラッチ57の相対速度が零となるので、この状態でクラ
ッチ59を非作動状態とすると同時にクラッチ°57を
締結状態とすると、入力軸12の回転駆動力が歯車36
,37、副回転軸38、クラッチ57及び歯車56を介
して第1の遊星歯車組21Aのリングギヤ28に伝達さ
れると共に、トロイダル形無段変速機1oを介して第1
の遊星歯車IJ121Aのサンギヤ25に伝達される第
3モードにシンクロナスチェンジすることができる。
なおさらに、クラッチ58のみを締結状態とすると、第
2の遊星歯車組21Bのプラネタリキャリア32が固定
状態となり、リングギヤ33がトロイダル形無段変速機
1oの出力軸18と同一方向即ち入力軸12と逆方向に
回転することになり、その回転力が第1の遊星歯車組2
1Aのプラネタリキャリア27を介して出力軸34に伝
達され、出力軸34が入力軸12と逆方向に回転されて
後退モードを得ることができる。
2の遊星歯車組21Bのプラネタリキャリア32が固定
状態となり、リングギヤ33がトロイダル形無段変速機
1oの出力軸18と同一方向即ち入力軸12と逆方向に
回転することになり、その回転力が第1の遊星歯車組2
1Aのプラネタリキャリア27を介して出力軸34に伝
達され、出力軸34が入力軸12と逆方向に回転されて
後退モードを得ることができる。
この第2実施例においても、第1モードにおいては、入
力軸12に加えられる動力の全てがトロイダル形無段変
速機10及び第1の遊星歯車組21Aを介して出力軸3
4に伝達され、第2モードにおいては、入力軸12に加
えられる動力が副回転軸38及び第2の遊星歯車組21
Bを介して出力軸34に伝達され、一部の動力が第2の
遊星歯車組21B及びトロイダル形無段変速機10を介
して入力軸12に戻される所謂インバースパヮーリジェ
ネレートの状態となり、第3モードにおいては、入力軸
に加えられる動力がトロイダル形無段変速機10及び副
回転軸38を介して第1の遊星歯車組21Aに伝達され
るトルクスプリットの状態となり、後退モードにおいて
は、入力軸12に加えられる動力の全てがトロイダル形
無段変速機10及び第2の遊星歯車組21Bを介して出
力軸34に伝達される。したがって、前記第1実施例と
同様に、第2及び第3モードでのトロイダル形無段変速
機10の動力損失を少なくして車両の燃費の向上を図る
ことができる。
力軸12に加えられる動力の全てがトロイダル形無段変
速機10及び第1の遊星歯車組21Aを介して出力軸3
4に伝達され、第2モードにおいては、入力軸12に加
えられる動力が副回転軸38及び第2の遊星歯車組21
Bを介して出力軸34に伝達され、一部の動力が第2の
遊星歯車組21B及びトロイダル形無段変速機10を介
して入力軸12に戻される所謂インバースパヮーリジェ
ネレートの状態となり、第3モードにおいては、入力軸
に加えられる動力がトロイダル形無段変速機10及び副
回転軸38を介して第1の遊星歯車組21Aに伝達され
るトルクスプリットの状態となり、後退モードにおいて
は、入力軸12に加えられる動力の全てがトロイダル形
無段変速機10及び第2の遊星歯車組21Bを介して出
力軸34に伝達される。したがって、前記第1実施例と
同様に、第2及び第3モードでのトロイダル形無段変速
機10の動力損失を少なくして車両の燃費の向上を図る
ことができる。
次に、この発明の第3実施例を第6図について説明する
。
。
この第3実施例は、入力軸12とトロイダル形無段変速
機10の出力軸18とが互いに平行に配設され、入力軸
12と加圧機構13とが歯車60゜61を介して連結さ
れていると共に、加圧機構13を支持するベアリング1
5と出力軸18を支持するベアリング19とがベアリン
グ19を外側とする関係で近接して固定部に配設され、
このベアリング19の外側にワンウェイクラッチ62が
配設され、且つ入力軸12に加えられる動力が第2の動
力伝達機構22Bとしてのクラッチ63及び歯車64.
41を介して第2の遊星歯車組21Bのリングギヤ33
に伝達され、さらに入力軸12に加えられる動力が第3
の動力伝達機構22Cとしてのクラッチ65及び歯車6
6を介して第1の遊星歯車組21Aのプラネタリキャリ
ア27に連結された歯車43に伝達され、また出力軸3
4が歯車67及び68を介して最終出力軸69に連結さ
れていることを除いては、前記第1実施例と同様の構成
を有し、第1図との対応部分には同一符号を付してその
詳細説明はこれを省略する。
機10の出力軸18とが互いに平行に配設され、入力軸
12と加圧機構13とが歯車60゜61を介して連結さ
れていると共に、加圧機構13を支持するベアリング1
5と出力軸18を支持するベアリング19とがベアリン
グ19を外側とする関係で近接して固定部に配設され、
このベアリング19の外側にワンウェイクラッチ62が
配設され、且つ入力軸12に加えられる動力が第2の動
力伝達機構22Bとしてのクラッチ63及び歯車64.
41を介して第2の遊星歯車組21Bのリングギヤ33
に伝達され、さらに入力軸12に加えられる動力が第3
の動力伝達機構22Cとしてのクラッチ65及び歯車6
6を介して第1の遊星歯車組21Aのプラネタリキャリ
ア27に連結された歯車43に伝達され、また出力軸3
4が歯車67及び68を介して最終出力軸69に連結さ
れていることを除いては、前記第1実施例と同様の構成
を有し、第1図との対応部分には同一符号を付してその
詳細説明はこれを省略する。
この第3実施例によると、第1の動力伝達機構22Aと
してのクラッチ35のみを締結状態とすることにより、
入力軸12に加えられる回転駆動力が歯車60及び61
を介してトロイダル形無段変速機10の加圧機構13に
伝達され、入力ディスク14、パワーローラ17及び出
力ディスク16を介して出力軸18に伝達され、出力軸
18が入力軸12と同一方向に回転する。そして、第1
の遊星歯車組21Aのプラネタリキャリア27が固定さ
れているので、リングギヤ28が入力軸12と逆方向に
回転し、その回転力が第2の遊星歯車組21Bのプラネ
タリキャリア32を介して出力軸34に伝達され、さら
に歯車67及び68を介して最終出力軸69に伝達され
て、この最終出力軸69が入力軸12と同一方向に回転
駆動されて第1モードが得られる。
してのクラッチ35のみを締結状態とすることにより、
入力軸12に加えられる回転駆動力が歯車60及び61
を介してトロイダル形無段変速機10の加圧機構13に
伝達され、入力ディスク14、パワーローラ17及び出
力ディスク16を介して出力軸18に伝達され、出力軸
18が入力軸12と同一方向に回転する。そして、第1
の遊星歯車組21Aのプラネタリキャリア27が固定さ
れているので、リングギヤ28が入力軸12と逆方向に
回転し、その回転力が第2の遊星歯車組21Bのプラネ
タリキャリア32を介して出力軸34に伝達され、さら
に歯車67及び68を介して最終出力軸69に伝達され
て、この最終出力軸69が入力軸12と同一方向に回転
駆動されて第1モードが得られる。
この第1モードからトロイダル形無段変速機10のパワ
ーローラ17を最大増速位置とすることにより、入力軸
12と第2の遊星歯車組21Bのリングギヤ33に連結
された歯車64との間に介装されたクラッチ63の相対
回転速度が零となり、この状態でクラッチ35を非締結
状態とすると同時にクラッチ63を締結状態とすること
により、入力軸12に加えられる回転駆動力がクラッチ
63及び歯車64.41を介して第2の遊星歯車組21
Bのリングギヤ33に伝達され、リングギヤ33が入力
軸12と逆方向に回転駆動され、一方サンギャ30が入
力軸12と同一方向に回転しているので、第2の遊星歯
車組21Bの歯数比と歯車60,61,64.41の歯
数比とを適宜選定することにより、プラネタリキャリア
32が入力軸12と逆方向に回転駆動され、その回転駆
動力が出力軸34、歯車67及び68を通じて最終出力
軸69に伝達されるので、最終出力軸69が入力軸12
と同一方向に回転し、且つリングギヤ33に伝達された
回転駆動力の一部が第2の遊星歯車組21Bのサンギヤ
30、出力軸18、トロイダル形無段変速機10及び歯
車61.60を介して入力軸12に戻されるインバース
パワーリジエネレート状態となる第2モードに移行する
。
ーローラ17を最大増速位置とすることにより、入力軸
12と第2の遊星歯車組21Bのリングギヤ33に連結
された歯車64との間に介装されたクラッチ63の相対
回転速度が零となり、この状態でクラッチ35を非締結
状態とすると同時にクラッチ63を締結状態とすること
により、入力軸12に加えられる回転駆動力がクラッチ
63及び歯車64.41を介して第2の遊星歯車組21
Bのリングギヤ33に伝達され、リングギヤ33が入力
軸12と逆方向に回転駆動され、一方サンギャ30が入
力軸12と同一方向に回転しているので、第2の遊星歯
車組21Bの歯数比と歯車60,61,64.41の歯
数比とを適宜選定することにより、プラネタリキャリア
32が入力軸12と逆方向に回転駆動され、その回転駆
動力が出力軸34、歯車67及び68を通じて最終出力
軸69に伝達されるので、最終出力軸69が入力軸12
と同一方向に回転し、且つリングギヤ33に伝達された
回転駆動力の一部が第2の遊星歯車組21Bのサンギヤ
30、出力軸18、トロイダル形無段変速機10及び歯
車61.60を介して入力軸12に戻されるインバース
パワーリジエネレート状態となる第2モードに移行する
。
この第2モードからトロイダル形無段変速機10のパワ
ーローラ17を最大減速位置とすることにより、入力軸
12と第1の遊星歯車組21Aのプラネタリキャリア2
7に連結された歯車66との間に介装されたクラッチ6
5の相対回転速度が零となり、この状態でクラッチ63
を非締結状態とすると同時にクラッチ65を締結状態と
することにより、入力軸12に加えられる回転駆動力が
クラッチ65及び歯車66を介して第1の遊星歯車組2
1Aのプラネタリキャリア27に伝達され、プラネタリ
キャリア27が入力軸12と逆方向に回転駆動され、一
方サンギャ25に入力軸12゜歯車60.61及びトロ
イダル形無段変速機10を介して入力軸12の動力が伝
達されてサンギヤ25が入力軸と同一方向に回転される
ので、第1の遊星歯車組21Aの歯数比と歯車60,6
1゜66.43の歯数比とを適宜選定することにより、
プラネタリキャリア32が入力軸12と逆方向に回転駆
動され、その回転駆動力が出力軸34、歯車67及び6
8を通じて最終出力軸69に伝達されて、最終出力軸6
9が入力軸12と同一方向に回転するトルクスプリント
状態となる第3モードに移行する。
ーローラ17を最大減速位置とすることにより、入力軸
12と第1の遊星歯車組21Aのプラネタリキャリア2
7に連結された歯車66との間に介装されたクラッチ6
5の相対回転速度が零となり、この状態でクラッチ63
を非締結状態とすると同時にクラッチ65を締結状態と
することにより、入力軸12に加えられる回転駆動力が
クラッチ65及び歯車66を介して第1の遊星歯車組2
1Aのプラネタリキャリア27に伝達され、プラネタリ
キャリア27が入力軸12と逆方向に回転駆動され、一
方サンギャ25に入力軸12゜歯車60.61及びトロ
イダル形無段変速機10を介して入力軸12の動力が伝
達されてサンギヤ25が入力軸と同一方向に回転される
ので、第1の遊星歯車組21Aの歯数比と歯車60,6
1゜66.43の歯数比とを適宜選定することにより、
プラネタリキャリア32が入力軸12と逆方向に回転駆
動され、その回転駆動力が出力軸34、歯車67及び6
8を通じて最終出力軸69に伝達されて、最終出力軸6
9が入力軸12と同一方向に回転するトルクスプリント
状態となる第3モードに移行する。
また、ブレーキ50のみを締結状態とすると、第2の遊
星歯車組21Bのリングギヤ33が固定部に固定される
ので、プラネタリキャリア32がトロイダル形無段変速
機10の出力軸18と同−方向即ち入力軸12と同一方
向に回転し、その回転力が出力軸34及び歯車67.6
8を介して最終出力軸69に伝達され、この最終出力軸
69が入力軸12と逆方向に回転駆動されて後退モード
に移行する。
星歯車組21Bのリングギヤ33が固定部に固定される
ので、プラネタリキャリア32がトロイダル形無段変速
機10の出力軸18と同−方向即ち入力軸12と同一方
向に回転し、その回転力が出力軸34及び歯車67.6
8を介して最終出力軸69に伝達され、この最終出力軸
69が入力軸12と逆方向に回転駆動されて後退モード
に移行する。
この第3実施例においても、第1モード及び後退モード
では、入力軸12に加えられる回転駆動力が全てトロイ
ダル形無段変速機1o及び遊星歯車組21A又は21B
を介して最終出力軸69に伝達されるので、動力循環状
態となることがなく、しかも第2のモードでは、第2の
遊星歯車組21Bに伝達された回転駆動力の一部がサン
ギヤ30、トロイダル形無段変速機10並びに、歯車6
1及び60を介して入力軸12に戻され、第3モードで
は入力軸12の動力がトロイダル形無段変速機10及び
第3の動力伝達機構22Cを介して第1の遊星歯車組2
1Aに伝達されるので、第1の実施例と同様に、トロイ
ダル形無段変速機10内での動力損失を少なくして、燃
費を向上させることができる。さらに、この第3実施例
においては、トロイダル形無段変速機10の入力ディス
ク14を加圧機構13を介して支持するベアリング15
と出力ディスク16を支持するベアリング19とをトロ
イダル形無段変速機10の一方側に集めているので、入
力ディスク14及び出力ディスク16に生じる互いに逆
方向のスラスト荷重が両ベアリングに作用してこれらが
相殺されることになり、ハウジングに掛かる荷重が軽減
される利点がある他、出力軸340回転方向が入力軸1
2とは逆方向となるので、−組の歯車67.68によっ
て反転させて入力軸12と同一の正転方向とすると共に
、両歯車67.68の歯数比を選択することによって最
終出力軸69の回転速度を所望の値とすることができる
利点がある。
では、入力軸12に加えられる回転駆動力が全てトロイ
ダル形無段変速機1o及び遊星歯車組21A又は21B
を介して最終出力軸69に伝達されるので、動力循環状
態となることがなく、しかも第2のモードでは、第2の
遊星歯車組21Bに伝達された回転駆動力の一部がサン
ギヤ30、トロイダル形無段変速機10並びに、歯車6
1及び60を介して入力軸12に戻され、第3モードで
は入力軸12の動力がトロイダル形無段変速機10及び
第3の動力伝達機構22Cを介して第1の遊星歯車組2
1Aに伝達されるので、第1の実施例と同様に、トロイ
ダル形無段変速機10内での動力損失を少なくして、燃
費を向上させることができる。さらに、この第3実施例
においては、トロイダル形無段変速機10の入力ディス
ク14を加圧機構13を介して支持するベアリング15
と出力ディスク16を支持するベアリング19とをトロ
イダル形無段変速機10の一方側に集めているので、入
力ディスク14及び出力ディスク16に生じる互いに逆
方向のスラスト荷重が両ベアリングに作用してこれらが
相殺されることになり、ハウジングに掛かる荷重が軽減
される利点がある他、出力軸340回転方向が入力軸1
2とは逆方向となるので、−組の歯車67.68によっ
て反転させて入力軸12と同一の正転方向とすると共に
、両歯車67.68の歯数比を選択することによって最
終出力軸69の回転速度を所望の値とすることができる
利点がある。
次に、この発明の第4実施例を第7図について説明する
。
。
この第4実施例は、トロイダル形無段変速機10と遊星
歯車機構20とを並列に配設したものであり、以下述べ
る構成を除いては前記第1実施例と同様の構成を有し、
第1図との対応部分には同一符号を付してその詳細説明
はこれを省略する。
歯車機構20とを並列に配設したものであり、以下述べ
る構成を除いては前記第1実施例と同様の構成を有し、
第1図との対応部分には同一符号を付してその詳細説明
はこれを省略する。
すなわち、トロイダル形無段変速機10の出力ディスク
エ6に歯車70が一体回転可能に取付けられ、この歯車
70に噛合する歯車71を有する出力軸18が連結され
ている。また、入力軸12に固着された歯車72に、こ
れに噛合する歯部73aを有する回転筒体73が連結さ
れ、この回転筒体73及び第2の遊星歯車組21Bのリ
ングギヤ33間に第2の動力伝達機構22Bとしてのク
ラッチ74が介装されている。さらに、回転筒体73に
噛合する歯車75を有する副回転軸76が出力軸18と
平行に配設され、この副回転軸76に固着された歯車7
7に出力軸18にベアリング78によって回転自在に支
持された歯車79が噛合され、この歯車79と第1の遊
星歯車組21Aのプラネタリキャリア27との間に第3
の動力伝達機構22Cを構成するクラッチ80が介挿さ
れている。またさらに、第2の遊星歯車組21Bのリン
グギヤ33及びハウジング等の固定部間に後退勤力伝達
機構23としてのクラッチ81が介装され、さらに第2
の遊星歯車組21Bのプラネタリキャリア32に連結さ
れた出力軸34が歯車82を介して終減速装置83の終
減速歯車83aに連結されている。
エ6に歯車70が一体回転可能に取付けられ、この歯車
70に噛合する歯車71を有する出力軸18が連結され
ている。また、入力軸12に固着された歯車72に、こ
れに噛合する歯部73aを有する回転筒体73が連結さ
れ、この回転筒体73及び第2の遊星歯車組21Bのリ
ングギヤ33間に第2の動力伝達機構22Bとしてのク
ラッチ74が介装されている。さらに、回転筒体73に
噛合する歯車75を有する副回転軸76が出力軸18と
平行に配設され、この副回転軸76に固着された歯車7
7に出力軸18にベアリング78によって回転自在に支
持された歯車79が噛合され、この歯車79と第1の遊
星歯車組21Aのプラネタリキャリア27との間に第3
の動力伝達機構22Cを構成するクラッチ80が介挿さ
れている。またさらに、第2の遊星歯車組21Bのリン
グギヤ33及びハウジング等の固定部間に後退勤力伝達
機構23としてのクラッチ81が介装され、さらに第2
の遊星歯車組21Bのプラネタリキャリア32に連結さ
れた出力軸34が歯車82を介して終減速装置83の終
減速歯車83aに連結されている。
この第4実施例によっても、クラッチ35のみを締結状
態とすることにより、第1の遊星歯車組21Aのプラネ
タリキャリア27が固定部に固定されるので、リングギ
ヤ28が出力軸18と逆方向即ち入力軸12と逆方向に
回転し、この回転力が第2の遊星歯車組21Bのプラネ
タリキャリア32を介して出力軸34に伝達され、さら
に歯車82を介して終減速装置83の終減速歯車83a
に伝達され、この終減速歯車83aが入力軸12と同一
方向に回転駆動されて第1モードが得られる。
態とすることにより、第1の遊星歯車組21Aのプラネ
タリキャリア27が固定部に固定されるので、リングギ
ヤ28が出力軸18と逆方向即ち入力軸12と逆方向に
回転し、この回転力が第2の遊星歯車組21Bのプラネ
タリキャリア32を介して出力軸34に伝達され、さら
に歯車82を介して終減速装置83の終減速歯車83a
に伝達され、この終減速歯車83aが入力軸12と同一
方向に回転駆動されて第1モードが得られる。
また、第1モードにおいて、トロイダル形無段変速機l
Oのパワーローラ17を最大増速位置とすることにより
、クラッチ74の相対回転速度が零となり、この状態で
クラッチ35を非締結状態とすると同時にクラッチ74
を締結状態とすると、入力軸12に加えられる回転駆動
力が第2の遊星歯車組21Bのリングギヤ33に直接伝
達される第2モードに移行する。
Oのパワーローラ17を最大増速位置とすることにより
、クラッチ74の相対回転速度が零となり、この状態で
クラッチ35を非締結状態とすると同時にクラッチ74
を締結状態とすると、入力軸12に加えられる回転駆動
力が第2の遊星歯車組21Bのリングギヤ33に直接伝
達される第2モードに移行する。
さらに、第2モードにおいて、トロイダル形無段変速機
10のパワーローラ17を最大減速位置とすることによ
り、クラッチ80の相対回転速度が零となり、この状態
でクラッチ74を非締結状態とすると同時にクラッチ8
0を締結状態とすると、入力軸12に加えられる回転駆
動力がトロイダル形無段変速機10及び第3の動力伝達
機構22Cを介して第1の遊星歯車組21Aに伝達され
る第3モードに移行する。
10のパワーローラ17を最大減速位置とすることによ
り、クラッチ80の相対回転速度が零となり、この状態
でクラッチ74を非締結状態とすると同時にクラッチ8
0を締結状態とすると、入力軸12に加えられる回転駆
動力がトロイダル形無段変速機10及び第3の動力伝達
機構22Cを介して第1の遊星歯車組21Aに伝達され
る第3モードに移行する。
なおさらに、クラッチ81のみを締結状態とすると、第
2の遊星歯車組21Bのリングギヤ33が固定部に固定
されるので、そのプラネタリキャリア32が出力軸18
と同一方向即ち入力軸12と同一方向に回転し、差動装
置83の終減速歯車83aが入力軸12と逆方向に回転
して後退モードが得られる。
2の遊星歯車組21Bのリングギヤ33が固定部に固定
されるので、そのプラネタリキャリア32が出力軸18
と同一方向即ち入力軸12と同一方向に回転し、差動装
置83の終減速歯車83aが入力軸12と逆方向に回転
して後退モードが得られる。
したがって、上記第4実施例においても、第1モード及
び後退モードでは、入力軸12に加えられる回転駆動力
が全てトロイダル形無段変速機10を介して伝達され、
その回転駆動力を越える駆動力がトロイダル形無段変速
機10に作用することはない。しかも第2モードでは、
入力軸12に加えられる回転駆動力が直接第2の遊星歯
車組21Bに伝達され、その一部がトロイダル形無段変
速機10を経て入力軸12に戻されるインバースパワー
リジエネレート状態となるが、トロイダル形無段変速機
10を通る回転駆動力は、入力軸12に加えられる回転
駆動力を越えることはなく、同様に第3モードでも入力
軸12に加えられる回転駆動力がトロイダル形無段変速
機10及び第3の動力伝達機構22Cを介して第1の遊
星歯車組21Aに伝達されるトルクスプリット状態とな
り、トロイダル形無段変速機10を通る回転駆動力は入
力軸12に加えられる回転駆動力を越えることはなく、
トロイダル形無段変速機10内での動力損失を軽減して
、トロイダル形無段変速機の損傷、焼付等を防止するこ
とができると共に、燃費を向上させることができ、その
うえトロイダル形無段変速機10と遊星歯車機構20と
が並列配置されているので、変速装置の全長を短くする
ことができ、また出力軸34の出力側と入力軸12の入
力側とが同一方向であり、且つ回転方向が逆であるので
、出力軸34から直接終減速装置83の歯車83aを駆
動する3軸構成とすることができ、横置きエンジンの前
輪駆動車用として小型化することができると共に、従来
の手動変速機や自動変速機との互換性のある高効率の無
段変速装置を構成することができる利点がある。
び後退モードでは、入力軸12に加えられる回転駆動力
が全てトロイダル形無段変速機10を介して伝達され、
その回転駆動力を越える駆動力がトロイダル形無段変速
機10に作用することはない。しかも第2モードでは、
入力軸12に加えられる回転駆動力が直接第2の遊星歯
車組21Bに伝達され、その一部がトロイダル形無段変
速機10を経て入力軸12に戻されるインバースパワー
リジエネレート状態となるが、トロイダル形無段変速機
10を通る回転駆動力は、入力軸12に加えられる回転
駆動力を越えることはなく、同様に第3モードでも入力
軸12に加えられる回転駆動力がトロイダル形無段変速
機10及び第3の動力伝達機構22Cを介して第1の遊
星歯車組21Aに伝達されるトルクスプリット状態とな
り、トロイダル形無段変速機10を通る回転駆動力は入
力軸12に加えられる回転駆動力を越えることはなく、
トロイダル形無段変速機10内での動力損失を軽減して
、トロイダル形無段変速機の損傷、焼付等を防止するこ
とができると共に、燃費を向上させることができ、その
うえトロイダル形無段変速機10と遊星歯車機構20と
が並列配置されているので、変速装置の全長を短くする
ことができ、また出力軸34の出力側と入力軸12の入
力側とが同一方向であり、且つ回転方向が逆であるので
、出力軸34から直接終減速装置83の歯車83aを駆
動する3軸構成とすることができ、横置きエンジンの前
輪駆動車用として小型化することができると共に、従来
の手動変速機や自動変速機との互換性のある高効率の無
段変速装置を構成することができる利点がある。
なお、上記各実施例においては、入力軸12とこれと平
行な軸との間の動力伝達を歯車を介して行う場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、チェー
ン、摩擦車等の他の動力伝達機構を適用することも可能
であり、チェーンを適用する場合には、第3実施例及び
第4実施例において出力軸34の回転方向が逆方向とな
ることを除いては同様の作用効果を得ることができる。
行な軸との間の動力伝達を歯車を介して行う場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、チェー
ン、摩擦車等の他の動力伝達機構を適用することも可能
であり、チェーンを適用する場合には、第3実施例及び
第4実施例において出力軸34の回転方向が逆方向とな
ることを除いては同様の作用効果を得ることができる。
また、上記各実施例においては、全てトロイダル形無段
変速機として、入力ディスク14及び出力ディスク16
が1組のシングルキャビティ形のトロイダル形無段変速
機10を適用した場合について説明したが、2組の入力
ディスク14及び出力ディスク16を機構的に並列に配
設したダブルキャビティ形のトロイダル形無段変速機を
適用することもできる。
変速機として、入力ディスク14及び出力ディスク16
が1組のシングルキャビティ形のトロイダル形無段変速
機10を適用した場合について説明したが、2組の入力
ディスク14及び出力ディスク16を機構的に並列に配
設したダブルキャビティ形のトロイダル形無段変速機を
適用することもできる。
さらに、上記各実施例においては、第1の動力伝達機構
22A及び後退勤力伝達機構23のクラッチを単に締結
状態及び非締結状態にする場合について説明したが、こ
れらを発進クラッチとして使用することもできる。
22A及び後退勤力伝達機構23のクラッチを単に締結
状態及び非締結状態にする場合について説明したが、こ
れらを発進クラッチとして使用することもできる。
以上説明したように、この発明によれば、第1の動力伝
達機構を作動状態としたときには、入力軸に加えられる
回転駆動力の全てがトロイダル形無段変速機及び第1の
遊星歯車組を介して出力軸に伝達され、第2の動力伝達
機構を作動状態としたときには、入力軸に加えられる回
転駆動力が直接第2の遊星歯車組に伝達され、この第2
の遊星歯車組からトロイダル形無段変速機の変速状態に
応じた回転駆動力が出力軸に伝達されると共に、第2の
遊星歯車組からトロイダル形無段変速機を介して入力軸
側に戻され、第3の動力伝達機構を作動状態としたとき
には、入力軸に加えられる回転駆動力がトロイダル形無
段変速機及び第3の動力伝達機構を介して第1の遊星歯
車組に伝達される。そして、これらの何れのモードでも
トロイダル形無段変速機を通る回転駆動力は、入力軸に
加えられる回転駆動力を越えることがなく、トロイダル
形無段変速機内での動力損失を大幅に低減することがで
き、効率の高い遊星歯車組の使用と相俟って通常の手動
変速機に近い高効率が得られる。
達機構を作動状態としたときには、入力軸に加えられる
回転駆動力の全てがトロイダル形無段変速機及び第1の
遊星歯車組を介して出力軸に伝達され、第2の動力伝達
機構を作動状態としたときには、入力軸に加えられる回
転駆動力が直接第2の遊星歯車組に伝達され、この第2
の遊星歯車組からトロイダル形無段変速機の変速状態に
応じた回転駆動力が出力軸に伝達されると共に、第2の
遊星歯車組からトロイダル形無段変速機を介して入力軸
側に戻され、第3の動力伝達機構を作動状態としたとき
には、入力軸に加えられる回転駆動力がトロイダル形無
段変速機及び第3の動力伝達機構を介して第1の遊星歯
車組に伝達される。そして、これらの何れのモードでも
トロイダル形無段変速機を通る回転駆動力は、入力軸に
加えられる回転駆動力を越えることがなく、トロイダル
形無段変速機内での動力損失を大幅に低減することがで
き、効率の高い遊星歯車組の使用と相俟って通常の手動
変速機に近い高効率が得られる。
しかも、大きな変速比範囲を連続的に変えて燃費効率の
高いエンジン回転数で運転する無段変速の効果も加わっ
て手動変速機より優れた車両燃費を達成することができ
ると共に、トロイダル形無段変速機を通る回転駆動力が
小さいので、トロイダル形無段変速機の寿命を長期化す
ることができ、しかも原動機からの回転駆動力に何ら制
限がなく、原動機が有する能力を十分に活用することが
できる等の効果が得られる。
高いエンジン回転数で運転する無段変速の効果も加わっ
て手動変速機より優れた車両燃費を達成することができ
ると共に、トロイダル形無段変速機を通る回転駆動力が
小さいので、トロイダル形無段変速機の寿命を長期化す
ることができ、しかも原動機からの回転駆動力に何ら制
限がなく、原動機が有する能力を十分に活用することが
できる等の効果が得られる。
第1図はこの発明の第1実施例を示す概略構成図、第2
図は変速装置全体の速度比とトロイダル形無段変速機の
速度比との関係を示すグラフ、第3図は変速装置全体の
速度比とトロイダル形無段変速機の伝達動力比との関係
を示すグラフ、第4図は第1実施例の変形例を示す概略
構成図、第5図はこの発明の第2実施例を示す概略構成
図、第6図はこの発明の第3実施例を示す概略構成図、
第7図はこの発明の第4実施例を示す概略構成図、第8
図は従来例を示す概略構成図である。 図中、工はトロイダル形無段変速装置、1oはトロイダ
ル形無段変速機、12は入力軸、14は入力ディスク、
16は出力ディスク、17はパワーローラ、18は出力
軸、20は遊星歯車機構、21Aは第1の遊星歯車組、
21Bは第2の遊星歯車組、22Aは第1の動力伝達機
構、22Bは第2の動力伝達機構、22Cは第3の動力
伝達機構、25.30はサンギヤ、26.31はピニオ
ンギヤ、27.32はプラネタリキャリア、28゜33
はリングギヤ、34は出力軸、35,42゜47.55
,57.58.63,65,80,81はクラッチ、3
8は副回転軸、48.50はブレーキである。 エロヤト公〔州北に蛋ぺIN鄭C哨萼戸餌
図は変速装置全体の速度比とトロイダル形無段変速機の
速度比との関係を示すグラフ、第3図は変速装置全体の
速度比とトロイダル形無段変速機の伝達動力比との関係
を示すグラフ、第4図は第1実施例の変形例を示す概略
構成図、第5図はこの発明の第2実施例を示す概略構成
図、第6図はこの発明の第3実施例を示す概略構成図、
第7図はこの発明の第4実施例を示す概略構成図、第8
図は従来例を示す概略構成図である。 図中、工はトロイダル形無段変速装置、1oはトロイダ
ル形無段変速機、12は入力軸、14は入力ディスク、
16は出力ディスク、17はパワーローラ、18は出力
軸、20は遊星歯車機構、21Aは第1の遊星歯車組、
21Bは第2の遊星歯車組、22Aは第1の動力伝達機
構、22Bは第2の動力伝達機構、22Cは第3の動力
伝達機構、25.30はサンギヤ、26.31はピニオ
ンギヤ、27.32はプラネタリキャリア、28゜33
はリングギヤ、34は出力軸、35,42゜47.55
,57.58.63,65,80,81はクラッチ、3
8は副回転軸、48.50はブレーキである。 エロヤト公〔州北に蛋ぺIN鄭C哨萼戸餌
Claims (8)
- (1)入力軸に連結された入力ディスクと出力ディスク
との間にパワーローラが傾転自在に転接されたトロイダ
ル形無段変速機と、その出力ディスクに接続された遊星
歯車機構とを備えたトロイダル形無段変速装置において
、前記遊星歯車機構は、サンギヤが前記出力ディスクに
連結された第1及び第2の遊星歯車組と、前記第1の遊
星歯車組の所定の要素を固定して前記出力ディスクと逆
方向の回転力を選択的に取出して前記第2の遊星歯車組
及び出力軸に伝達する第1の動力伝達機構と、前記第2
の遊星歯車組の所定の要素を前記入力軸に連結して前記
出力ディスクと逆方向の回転力を選択的に取出して前記
出力軸に伝達する第2の動力伝達機構と、前記第1の遊
星歯車組の所定の要素を前記入力軸に連結して前記出力
ディスクと逆方向の回転力を選択的に取り出して前記第
2の遊星歯車組及び出力軸に伝達する第3の動力伝達機
構とを備えていることを特徴とするトロイダル形無段変
速装置。 - (2)前記第1及び第2の遊星歯車組はシングルピニオ
ン形に構成され、第1の動力伝達機構は、第1の遊星歯
車組のプラネタリキャリアと固定部との間に介装された
締結部材と、第1の遊星歯車組のリングギヤ、第2の遊
星歯車組のプラネタリキャリア及び出力軸を連結する連
結部とを備えている請求項(1)記載のトロイダル形無
段変速装置。 - (3)前記第1の遊星歯車組はダブルピニオン形に、第
2の遊星歯車組はシングルピニオン形にそれぞれ構成さ
れ、前記第1の動力伝達機構は、第1の遊星歯車組のリ
ングギヤと固定部との間に介挿された締結部材と、第1
及び第2の遊星歯車組のプラネタリキャリア及び出力軸
を連結する連結部とを備えている請求項(1)記載のト
ロイダル形無段変速装置。 - (4)前記第1及び第2の遊星歯車組は、ダブルピニオ
ン形に構成され、前記第1の動力伝達機構は、第1の遊
星歯車組のリングギヤと固定部との間に介装された締結
部材と、第1の遊星歯車組のプラネタリキャリア、第2
の遊星歯車組のリングギヤ及び出力軸を連結する連結部
とを備えている請求項(1)記載のトロイダル形無段変
速装置。 - (5)前記第2の動力伝達機構は、第2の遊星歯車組の
出力軸に連結された要素及びサンギヤ以外の要素と入力
ディスクとの間を接続する締結部材を備えている請求項
(1)乃至(4)の何れかに記載のトロイダル形無段変
速装置。 - (6)前記第3の動力伝達機構は、第1の遊星歯車組に
おける固定部との間に締結部材が介挿された部材と入力
軸との間を接続する締結部材を備えている請求項(1)
乃至(5)の何れかに記載のトロイダル形無段変速装置
。 - (7)入力軸、トロイダル形無段変速機、第1及び第2
の遊星歯車組及び出力軸が同一軸線上に配設され、第2
及び第3の動力伝達機構が前記軸線と平行で一端が入力
軸に連結された中間軸と第2及び第1の遊星歯車組との
間に配設されている請求項(1)乃至(6)の何れかに
記載のトロイダル形無段変速装置。 - (8)入力軸とトロイダル形無段変速機とが同一軸線上
に配設され、該軸線と平行な軸線上に第1及び第2の遊
星歯車組及び出力軸が配設されている請求項(1)乃至
(6)の何れかに記載のトロイダル形無段変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63142868A JP2778038B2 (ja) | 1988-06-10 | 1988-06-10 | トロイダル形無段変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63142868A JP2778038B2 (ja) | 1988-06-10 | 1988-06-10 | トロイダル形無段変速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01312266A true JPH01312266A (ja) | 1989-12-18 |
JP2778038B2 JP2778038B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=15325471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63142868A Expired - Fee Related JP2778038B2 (ja) | 1988-06-10 | 1988-06-10 | トロイダル形無段変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2778038B2 (ja) |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5888160A (en) * | 1996-11-13 | 1999-03-30 | Nsk Ltd. | Continuously variable transmission |
US5980421A (en) * | 1997-04-22 | 1999-11-09 | Nsk Ltd. | Toroidal type continuously variable transmission |
US6074320A (en) * | 1997-10-02 | 2000-06-13 | Nsk Ltd. | Continuously variable transmission |
US6171210B1 (en) | 1997-08-12 | 2001-01-09 | Nsk Ltd. | Toroidal type continuous variable transmission system |
US6261200B1 (en) | 1997-10-02 | 2001-07-17 | Nsk Ltd. | Continuously variable transmission |
US6514168B2 (en) | 2000-05-09 | 2003-02-04 | Nsk Ltd. | Toroidal type continuous variable speed transmission |
US6527662B2 (en) | 2000-05-23 | 2003-03-04 | Nsk Ltd. | Pump drive apparatus |
JP2003512582A (ja) * | 1999-10-16 | 2003-04-02 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 無段調整可能な車両変速装置 |
US6605016B2 (en) | 2001-02-09 | 2003-08-12 | Nsk Ltd. | Toroidal type continuously variable transmission and continuously variable transmission apparatus |
DE19950803C2 (de) * | 1998-10-21 | 2003-12-24 | Nsk Ltd | Getriebeeinheit |
US6932739B2 (en) | 2001-12-25 | 2005-08-23 | Nsk Ltd. | Continuously variable transmission apparatus |
US6981928B2 (en) | 2002-04-12 | 2006-01-03 | Nsk Ltd. | Continuously variable transmission apparatus |
US7014588B2 (en) | 2001-08-16 | 2006-03-21 | Nsk Ltd. | Toroidal-type continuously variable transmission and continuously variable transmission apparatus |
US7303503B2 (en) | 2002-08-02 | 2007-12-04 | Nsk Ltd. | Toroidal-type continuously variable transmission |
JP2008249118A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Equos Research Co Ltd | 無段変速機 |
JP4870892B2 (ja) * | 2000-03-17 | 2012-02-08 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 変速ユニット |
CN110030343A (zh) * | 2013-03-15 | 2019-07-19 | 艾里逊变速箱公司 | 分解动力的无级传动装置结构 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3832424B2 (ja) | 2002-11-28 | 2006-10-11 | 日本精工株式会社 | 無段変速装置 |
JP3896958B2 (ja) | 2002-12-05 | 2007-03-22 | 日本精工株式会社 | 無段変速装置 |
-
1988
- 1988-06-10 JP JP63142868A patent/JP2778038B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5888160A (en) * | 1996-11-13 | 1999-03-30 | Nsk Ltd. | Continuously variable transmission |
DE19750166B4 (de) * | 1996-11-13 | 2013-03-28 | Nsk Ltd. | Stufenloses Getriebe |
US5980421A (en) * | 1997-04-22 | 1999-11-09 | Nsk Ltd. | Toroidal type continuously variable transmission |
US6171210B1 (en) | 1997-08-12 | 2001-01-09 | Nsk Ltd. | Toroidal type continuous variable transmission system |
DE19836558C2 (de) * | 1997-08-12 | 2003-03-13 | Nsk Ltd | Stufenlos verstellbares Toroidgetriebesystem |
US6074320A (en) * | 1997-10-02 | 2000-06-13 | Nsk Ltd. | Continuously variable transmission |
US6261200B1 (en) | 1997-10-02 | 2001-07-17 | Nsk Ltd. | Continuously variable transmission |
DE19950803C2 (de) * | 1998-10-21 | 2003-12-24 | Nsk Ltd | Getriebeeinheit |
JP2003512582A (ja) * | 1999-10-16 | 2003-04-02 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 無段調整可能な車両変速装置 |
JP5013644B2 (ja) * | 1999-10-16 | 2012-08-29 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 無段調整可能な車両変速装置 |
JP4870892B2 (ja) * | 2000-03-17 | 2012-02-08 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 変速ユニット |
US6514168B2 (en) | 2000-05-09 | 2003-02-04 | Nsk Ltd. | Toroidal type continuous variable speed transmission |
US6527662B2 (en) | 2000-05-23 | 2003-03-04 | Nsk Ltd. | Pump drive apparatus |
US6605016B2 (en) | 2001-02-09 | 2003-08-12 | Nsk Ltd. | Toroidal type continuously variable transmission and continuously variable transmission apparatus |
US7014588B2 (en) | 2001-08-16 | 2006-03-21 | Nsk Ltd. | Toroidal-type continuously variable transmission and continuously variable transmission apparatus |
DE10237487B4 (de) * | 2001-08-16 | 2011-04-21 | Nsk Ltd. | Stufenlos verstellbares Toroidgetriebe und stufenlos verstellbare Getriebevorrichtung |
US6932739B2 (en) | 2001-12-25 | 2005-08-23 | Nsk Ltd. | Continuously variable transmission apparatus |
US6981928B2 (en) | 2002-04-12 | 2006-01-03 | Nsk Ltd. | Continuously variable transmission apparatus |
US7303503B2 (en) | 2002-08-02 | 2007-12-04 | Nsk Ltd. | Toroidal-type continuously variable transmission |
JP2008249118A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Equos Research Co Ltd | 無段変速機 |
CN110030343A (zh) * | 2013-03-15 | 2019-07-19 | 艾里逊变速箱公司 | 分解动力的无级传动装置结构 |
CN110030343B (zh) * | 2013-03-15 | 2023-12-22 | 艾里逊变速箱公司 | 分解动力的无级传动装置结构 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2778038B2 (ja) | 1998-07-23 |
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