JP3448996B2 - 車両の動力伝達装置 - Google Patents

車両の動力伝達装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は車両の動力伝達装置、
特にトロイダル型無段変速機が備えられた車両の動力伝
達装置に関する。 【0002】 【従来の技術】車両などに搭載されるトロイダル型無段
変速機は、エンジン出力が入力される入力ディスクと、
該入力ディスクと同軸上に対向配置された出力ディスク
と、該出力ディスクと上記入力ディスクとの間に両ディ
スクに圧接した状態で傾動可能に配置されたパワーロー
ラとを有する一列もしくは複数列のトロイダル変速ユニ
ットを備え、該変速ユニットにおけるパワーローラを傾
動させて入、出力ディスクに対する接触位置を変化させ
ることにより、変速比を無段階に調整するようにしたも
のであるが、この種のトロイダル型無段変速機を、所謂
FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車の動力
伝達装置に適用することが考えられている。 【0003】その場合に、一般にFF車においては、エ
ンジンの出力軸が車幅方向に配置されることから、トロ
イダル型無段変速機をFF車に搭載する場合に軸方向寸
法が特に制約される。特に、小型車への適用を考える
と、コンパクト化、軽量化への要求が高い。 【0004】これに対しては、例えば特開昭62−25
8259号公報によれば、エンジン出力がトルクコンバ
ータを介して入力される入力軸上に単一のトロイダル変
速ユニットを配置すると共に、変速後の回転を出力ディ
スクに設けた出力ギヤから出力するようにした動力伝達
装置の構成が示されている。これによれば、複数のトロ
イダル変速ユニットを並設する場合に比べて軸方向寸法
が短縮されることになるが、単一のトロイダル変速ユニ
ットにより全ての運転領域にわたってトルクの伝達が行
われることから、トロイダル変速ユニットが全体的に大
きくなり、コンパクト化、軽量化への要求を十分に満足
することができないという問題がある。 【0005】この問題に対しては、例えば特開平4−3
00449号公報に開示されているように、FF車の動
力伝達装置の構成として、エンジン出力軸と同軸に配置
した入力軸上に単一のトロイダル変速ユニットを配置す
る一方、入力軸と平行に配置した出力軸上に前進減速用
の遊星歯車機構と後進減速用の遊星歯車機構とを直列に
配置すると共に、エンジン出力をトロイダル変速ユニッ
トをバイパスさせて出力軸側に伝達するギヤ列と、トロ
イダル変速ユニットを経由したエンジン出力をアイドル
ギヤにより逆転させて出力軸側に伝達するギヤ列とを入
力軸と出力軸との間にそれぞれ介設して、クラッチやブ
レーキなどの作動により動力伝達経路を切り換えて、発
進時や低速時などのように大きなトルクが必要とされる
運転状態においては、トロイダル変速ユニットをバイパ
スして出力軸側に伝達されたエンジン出力を前進減速用
もしくは後進減速用の遊星歯車機構で減速して出力する
第1の動力伝達経路を形成し、また高速時のように大き
なトルクを必要としない運転状態においては、トロイダ
ル変速ユニットを経由して出力軸側に伝達されたエンジ
ン出力をそのまま出力する第2の動力伝達経路を形成す
る構成が示されている。これによれば、発進時や低速時
などのように大きなトルクが必要とされる運転状態にお
いては、エンジン出力がトロイダル変速ユニットをバイ
パスして出力軸側に伝達されることから、トロイダル変
速ユニットの大容量化が回避されて、該変速ユニットな
いしトロイダル型無段変速機が軽量、コンパクトに構成
されることになる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来技術においては、出力軸上に前進減速用の
遊星歯車機構と後進減速用の遊星歯車機構とが直列に配
置されていることから、これらを納めるために動力伝達
装置の軸方向寸法が長くなり、改善すべき余地が残され
ている。 【0007】そこで、この発明は、トロイダル無段変速
機を用いたFF車用の動力伝達装置をコンパクトに構成
することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1に係る発明(以下、第1発明という)は、入力軸上
に、パワーローラを有する単一のトロイダル変速ユニッ
トが、入力軸と平行な出力軸上に遊星歯車式の前後進切
換機構がそれぞれ配置されていると共に、トロイダル変
速ユニットをバイパスする第1動力伝達経路と、トロイ
ダル変速ユニットを経由する第2動力伝達経路とが設定
された車両の動力伝達装置において、上記第1動力伝達
経路を形成する減速歯車機構を、入力軸上のドライブギ
ヤと出力軸上のドリブンギヤと両者間に介設されたアイ
ドルギヤとで構成し、かつ、トロイダル変速ユニットに
作用するスラスト荷重が一対の軸受をを介して変速機ケ
ーシングで支持されるように該一対の軸受を変速機ケー
シングの側壁部を挟んで隣接して配置すると共に、これ
らの軸受間に上記ドライブギヤを配置したことを特徴と
する。 【0009】 【0010】 【0011】 【作用】上記の構成によれば次のような作用が得られ
る。 【0012】すなわち、発明によれば、トロイダル変
速ユニットと遊星歯車式の前後進切換機構とが別々の軸
に配置されているので、動力伝達装置の軸方向寸法が短
縮されることになる。 【0013】そして特に、トロイダル変速ユニットをバ
イパスする第1動力伝達経路を形成する減速歯車機構
が、入力軸上のドライブギヤと出力軸上のドリブンギヤ
と両者間に介設されたアイドルギヤとで構成されている
ので、動力伝達装置の軸方向寸法がさらに短縮されると
共に、第1動力伝達経路を使用する場合の出力軸側の回
転方向と第2動力伝達経路を使用する場合の出力軸側の
回転方向とを一致させるためのアイドルギヤが、ドライ
ブギヤとドリブンギヤとの間に介設されていることか
ら、ドライブギヤとドリブンギヤとをダイレクトに噛合
させる場合に比べて、この種の動力伝達装置をFF車に
適合させてコンパクトにレイアウトすることができる。 【0014】さらに、発明によれば、トロイダル変速
ユニットに作用するスラスト荷重を支持する一対の軸受
間に、減速歯車機構を構成するギヤ列が配置されている
ので、デッドスペースが有効に利用されることになっ
て、動力伝達装置の軸方向寸法がさらに短縮されること
になる。 【0015】 【実施例】以下、FF車に適用した本発明の実施例を図
面に基づいて説明する。 【0016】図1〜図3に示すように、この実施例に係
る車両の動力伝達装置1は、横置に配置されたエンジン
2の出力軸2aに連結されたトルクコンバータ30と、
このトルクコンバータ30の出力が伝達されるトロイダ
ル型無段変速機(以下、無段変速機という)40と、遊
星歯車式の前後進切換機構50とを有する。 【0017】上記トルクコンバータ30は、エンジン出
力軸2aに連結されたケーシング31と一体のポンプ3
2と、このポンプ32に対向配置されて該ポンプ32に
より作動油を介して駆動されるタービン33と、該ター
ビン33と上記ポンプ32との間に介設されると共にト
ルクコンバータハウジング3にワンウェイクラッチ34
を介して支持されたステータ35と、上記タービン3
とケーシング31とを直結させるロックアップクラッチ
36とを有する。そして、上記タービン33の回転がタ
ービンシャフト37を介して無段変速機40側に出力さ
れるようになっている。ここで、上記エンジン出力軸2
aにはタービンシャフト37内を貫通するポンプシャフ
ト4が連結されており、該シャフト4の反エンジン側端
部にオイルポンプ5が設けられている。 【0018】また、上記無段変速機40は、入力軸とし
てのタービンシャフト37上に配置された一列のトロイ
ダル変速ユニット41を有する。このトロイダル変速ユ
ニット41は、上記タービンシャフト37上に該シャフ
ト37に対して回転自在に設けられた入力ディスク43
と、入力ディスク43に対向配置されてタービンシャフ
ト37に対して回転自在の出力ディスク44と、該出力
ディスク44と入力ディスク43との間に両ディスク4
3,44にそれぞれ接触した状態で回転及び傾動可能に
配置された一対のパワーローラ45,45とを有する。 【0019】そして、上記トロイダル変速ユニット41
における反エンジン側端部に位置する入力ディスク43
の側方には、タービンシャフト37に固定されたカムデ
ィスク46が配置されている。このカムディスク46
は、入力ディスク43に対して相対回転可能とされてい
ると共に、このカムディスク46と入力ディスク43と
の間に複数のローディングカム47…47が介装されて
いる。 【0020】したがって、トルクコンバータ30の出力
がタービンシャフト37ないしローディングカム47…
47を介してトロイダル変速ユニット41を構成する入
力ディスク43に入力され、各パワーローラ45,45
の傾動角度に応じた所定の変速比(減速比)で入力ディ
スク43の回転が変速されて出力ディスク44に伝達さ
れるようになっている。ここで、上記ローディングカム
47…47は、入力ディスク43に入力される入力トル
クが大きくなるほど、各カム47…47による入力ディ
スク43に対する押付力が増大するようになっている。 【0021】一方、上記タービンシャフト37の側方に
は出力シャフト6が平行に配置されており、この出力シ
ャフト6上に前述の前後進切換機構50が配設されてい
る。 【0022】つま、この前後進切換機構50はダブルピ
ニオン式の遊星歯車機構で構成されており、出力シャフ
ト6に結合されたサンギヤ51がインナピニオン52に
噛合されていると共に、このインナピニオン52とアウ
タピニオン53とを固定支持するキャリヤ54の一端側
が、上記出力シャフト6に遊嵌合された中空シャフト7
の反エンジン側端部に結合されている。そして、このキ
ャリヤ54の他端側がフォワードクラッチ61を介して
上記出力シャフト6の反エンジン側端部に連結されてい
る。また、上記アウタピニオン53に噛合するリングギ
ヤ55がリバースブレーキ62を介して変速機ケーシン
グ8に連結されている。 【0023】上記中空シャフト7は出力シャフト6と同
一軸線上に配置されており、この中空シャフト7のエ
ジン側端部と上記タービンシャフト37との間に、この
実施例に係る減速歯車機構としての第1ギヤ列71が介
設されている。すなわち、タービンシャフト37に結合
された第1ドライブギヤ72がアイドルギヤ73に噛合
されていると共に、このアイドルギヤ73に噛合された
大径の第1ドリブンギヤ74が、ワンウェイクラッチ6
3を介して上記中空シャフト7に連結されている。その
場合に、上記ワンウェイクラッチ63は、中空シャフト
7側の回転がタービンシャフト37側の回転よりも大き
くなったときに空転するようになっている。 【0024】また、上記トロイダル変速ユニット41に
おける出力ディスク44と中空シャフト7との間に第2
ギヤ列75が介設されている。すなわち、タービンシャ
フト37には、上記トロイダル変速ユニット41におけ
る出力ディスク44と一体回転する第2ドライブギヤ7
6のボス部76aが遊嵌合されていると共に、この第2
ドライブギヤ76に噛合するほぼ同径の第2ドリブンギ
ヤ77が、動力切換クラッチ64を介して上記中空シャ
フト7に連結されている。 【0025】ここで、上記第1ギヤ列71の減速比はト
ロイダル変速ユニット41による最大減速比よりも大き
な値に設定されている。 【0026】したがって、動力切換クラッチ64を解放
した状態においては、トルクコンバータ30の出力が、
第1ギヤ列71→ワンウェイクラッチ63というトロイ
ダル変速ユニット41をバイパスする第1動力伝達経路
を経て中空シャフト7に伝達されることになる。一方、
動力切換クラッチ64を締結したときには、トルクコン
バータ30の出力が、無段変速機40(トロイダル変速
ユニット41)→第2ギヤ列75→動力切換クラッチ6
4というトロイダル変速ユニット41を経由する第2動
力伝達経路を経て中空シャフト7に伝達されることにな
る。 【0027】一方、上記出力シャフト6のエンジン側端
部に結合された出力ギヤ9と差動装置10に設けられた
デファレンシャルギヤ11との間にはカウンタギヤ12
が介設されており、出力シャフト6から出力されたエン
ジン出力が、上記出力ギヤ9とカウンタギヤ12とデフ
ァレンシャルギヤ11とで構成されるファイナルギヤ列
13を経由して差動装置10に伝達された後、該差動装
置10に連結された左右のドライブシャフト14,15
に伝達されるようになっている。 【0028】ここで、図2に示すように、中空状のター
ビンシャフト37の反エンジン側端部には固定部材16
が螺着されていると共に、タービンシャフト37に支持
された前述のカムディスク46と上記固定部材16との
間に中間部材17が介設されている。 【0029】また、上記入力ディスク43に対向配置さ
れた出力ディスク44のエンジン側には、第2ドライブ
ギヤ76のボス部76aが圧入嵌合されていると共に、
該ボス部76aのエンジン側端部の外周と変速機ケーシ
ング8の側壁部8aとの間にスラスト荷重を支持するボ
ールベアリングタイプの第1軸受78が介設されてい
る。また、タービンシャフト37に突設された円板状の
ストッパ部37aの反エンジン側には、同じくスラスト
荷重を支持するボールベアリングタイプの第2軸受79
が配置されており、この第2軸受79が上記変速機ケー
シング8の側壁部8aのエンジン側の側面に対接配置さ
れている。 【0030】したがって、トロイダル変速ユニット41
に作用する図面上の右方向のスラスト荷重は、出力ディ
スク44から第2ドライブギヤ76のボス部76aを経
て第1軸受78に伝達されることにより、該第1軸受7
8を介して変速機ケーシング8で支持されることにな
る。一方、トロイダル変速ユニット41に作用する図面
上の左方向のスラスト荷重は、入力ディスク43からロ
ーディングカム47…47、カムディスク46、中間部
材17及び固定部材16を介してタービンシャフト37
に伝達されると共に、該シャフト37のエンジン側に設
けたストッパ部37aを経て第2軸受79に伝達される
ことにより、該第2軸受79を介して変速機ケーシング
8で支持されることになる。 【0031】この実施例においては、上記第1ギヤ列7
1を構成する第1ドライブギヤ72が、上記第1、第2
軸受78,79の間においてタービンシャフト37に結
合されていると共に、トルクコンバータハウジング3と
変速機ケーシング8との間に配置された支軸18に、上
記第1ドライブギヤ72と噛合するアイドルギヤ73が
軸受19を介して回転自在に支持されている。そして、
上記出力シャフト6上に遊嵌合された中空シャフト7の
反エンジン側端部にワンウェイクラッチ63を介して支
持された第1ドリブンギヤ74が、上記アイドルギヤ7
3に噛合されるようになっている。したがって、タービ
ンシャフト37の回転が反転して中空シャフト7に伝達
されることになって、トロイダル変速ユニット41から
第2ギヤ列75及び動力切換クラッチ64を介して中空
シャフト7に伝達される場合と同方向に中空シャフト7
が回転することになる。 【0032】次に、実施例の作用を説明する。 【0033】まず、後進1速モードではフォワードクラ
ッチ61及び動力切換クラッチ64が解放されると共
に、リバースブレーキ62が締結される。この状態で
は、トルクコンバータ30から出力されたエンジン出力
がタービンシャフト37から第1ギヤ列71及びワンウ
ェイクラッチ63を経て中空シャフト7に伝達される第
1動力伝達経路が形成される。そして、中空シャフト7
に伝達されたエンジン出力は、キャリヤ54、インナピ
ニオン52及びサンギヤ51を経て出力シャフト6に伝
達された後、ファイナルギヤ列13及び差動装置10を
経てドライブシャフト14,15に伝達されることにな
る。 【0034】この後進1速モードの状態から動力切換ク
ラッチ64を締結すると後進2速モードとなる。この状
態では、トルクコンバータ30から出力されたエンジン
出力がタービンシャフト37から無段変速機40、第2
ギヤ列75、動力切換クラッチ64を経て中空シャフト
7に伝達される第2動力伝達経路が形成される。そし
て、中空シャフト7に伝達されたエンジン出力は、後進
1速モードと同様に、キャリヤ54、インナピニオン5
2及びサンギヤ51を経て出力シャフト6に伝達された
後、ファイナルギヤ列13及び差動装置10を経てドラ
イブシャフト14,15に伝達される。 【0035】また、前進時においても、後進時と同様に
低速モードと高速モードとが切り換えられるようになっ
ている。 【0036】つまり、発進時や低速走行時に使用される
低速モードにおいては、リバースブレーキ62及び動力
切換クラッチ64が解放されると共に、フォワードクラ
ッチ61が締結される。この状態では、トルクコンバー
タ30から出力されたエンジン出力がタービンシャフト
37から第1ギヤ列71及びワンウェイクラッチ63を
経て中空シャフト7に伝達される第1動力伝達経路が形
成される。そして、中空シャフト7に伝達されたエンジ
ン出力は、キャリヤ54及びフォワードクラッチ61を
経て出力シャフト6に伝達された後、ファイナルギヤ列
13及び差動装置10を経てドライブシャフト14,1
5に伝達されることになる。 【0037】一方、中速走行時や高速走行時に使用され
る高速モードにおいては、上記低速モードの状態からさ
らに動力切換クラッチ64が締結される。この状態で
は、トルクコンバータ30から出力されたエンジン出力
が、タービンシャフト37から無段変速機40、第2ギ
ヤ列75、動力切換クラッチ64を経て中空シャフト7
に伝達される第2動力伝達経路が形成される。そして、
中空シャフト7に伝達されたエンジン出力は、低速モー
ドと同様に、キャリヤ54及びフォワードクラッチ61
を経て出力シャフト6に伝達された後、ファイナルギヤ
列13及び差動装置10を経てドライブシャフト14,
15に伝達される。 【0038】このような構成において、トロイダル変速
ユニット41と遊星歯車式の前後進切換機構50とが別
々の軸に配置されているので、動力伝達装置1の軸方向
寸法が短縮されることになる。 【0039】そして特に、トロイダル変速ユニット41
をバイパスする第1動力伝達経路を形成する第1ギヤ列
71が、タービンシャフト37上の第1ドライブギヤ7
2と出力シャフト6上の第1ドリブンギヤ74と両者間
に介設されたアイドルギヤ73とで構成されているの
で、動力伝達装置1の軸方向寸法がさらに短縮されるこ
とになる 【0040】さらに、トロイダル変速ユニット41に作
用するスラスト荷重を支持する第1、第2軸受78,7
9の間に第1ギヤ列71を配置していることから、デッ
ドスペースが有効に利用されることになって、動力伝達
装置1の軸方向寸法がさらに短縮されることになる。 【0041】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、トロイダ
ル変速ユニットをバイパスする第1動力伝達経路を形成
する減速歯車機構が、入力軸上のドライブギヤと出力軸
上のドリブンギヤと両者間に介設されたアイドルギヤと
で構成されているので、動力伝達装置の軸方向寸法がさ
らに短縮されると共に、第1動力伝達経路を使用する場
合の出力軸側の回転方向と第2動力伝達経路を使用する
場合の出力軸側の回転方向とを一致させるためのアイド
ルギヤが、ドライブギヤとドリブンギヤとの間に介設さ
れていることから、ドライブギヤとドリブンギヤとをダ
イレクトに噛合させる場合に比べて、この種の動力伝達
装置をFF車に適合させてコンパクトにレイアウトする
ことができる。 【0042】また、本発明によれば、トロイダル変速ユ
ニットに作用するスラスト荷重を支持する一対の軸受間
に、減速歯車機構を構成するギヤ列が配置されているの
で、デッドスペースが有効に利用されることになって、
動力伝達装置の軸方向寸法がさらに短縮されることにな
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】 実施例に係る動力伝達装置の骨子図である。 【図2】 動力伝達装置の要部断面図である。 【図3】 動力伝達装置を構成するギヤの配置図であ
る。 【符号の説明】 1 動力伝達装置 6 出力シャフト 37 タービンシャフト 40 トロイダル型無段変速機 41 トロイダル変速ユニット 50 前後進切換機構 71 第1ギヤ列 72 第1ドライブギヤ 73 アイドルギヤ 74 第2ドリブンギヤ 78 第1軸受 79 第2軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−300449(JP,A) 特開 昭63−219956(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 15/38

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 入力軸上に、パワーローラを有する単一
    トロイダル変速ユニットが、入力軸と平行な出力軸上
    に遊星歯車式の前後進切換機構がそれぞれ配置されてい
    ると共に、トロイダル変速ユニットをバイパスする第1
    動力伝達経路と、トロイダル変速ユニットを経由する第
    2動力伝達経路とが設定された車両の動力伝達装置であ
    って、上記第1動力伝達経路を形成する減速歯車機構
    が、入力軸上のドライブギヤと出力軸上のドリブンギヤ
    と両者間に介設されたアイドルギヤとで構成されて
    り、かつ、トロイダル変速ユニットに作用するスラスト
    荷重が一対の軸受を介して変速機ケーシングで支持され
    るように該一対の軸受が変速機ケーシングの側壁部を挟
    んで隣接して配置されていると共に、これらの軸受間に
    上記ドライブギヤが配置されていることを特徴とする車
    両の動力伝達装置。
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