JPH01311902A

JPH01311902A - 非空気式タイヤ

Info

Publication number: JPH01311902A
Application number: JP63141581A
Authority: JP
Inventors: Seiichi Hirayama; 平山　清一; Akira Tani; 谷　明
Original assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Current assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date: 1988-06-10
Filing date: 1988-06-10
Publication date: 1989-12-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明は耐久性や操縦安定性の改良された非空気式タイ
ヤに関する。

〔従来技術〕

非空気式タイヤはゴムが中実構造になっているため、空
気入りタイヤのような局部変形をすることができず、そ
のために空気入りタイヤ並の乗心地良好な荷重負担能力
を発揮することが困難であるとされていた。

このような従来の非空気式タイヤに対し、その機能を空
気入りタイヤ並の変形と荷重負担特性とを有するように
したものとして、特開昭６０−２３６８０３号公報に記
載のようなタイヤが提案されている。ここに提案された
非空気式タイヤは、同心円状に配置された外周輪と内周
輪との間に、これら両輪を連結するウェブと、半径方向
の面に対して斜めに傾斜させた多数のリブとを緩衝用に
設けるようにしたものであった。

しかし、この非空気式タイヤは、空気入りタイヤに近い
局部変形が可能になった反面で、リブが半径方向に対し
て一方向にだけ傾斜する構成になっているため剛性不足
になりがちであり、その結果、耐久性に不安の生ずるこ
とは避けられなかった。特に横剛性の不足から、コーナ
リング時の操縦安定性にも問題があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、上述した従来の非空気式タイヤにおけ
る欠点を解消し、耐久性と共に操縦安定を改善した非空
気式タイヤを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成する本発明は、同心円状に配置された弾
性材料の外周輪と内周輪との間を弾性材料のウェブで連
結し、さらにこのウェブの側面に、この側面に連結する
と共に前記外周輪と内周輪にも連結して側方に延びる弾
性材料のリブを、周方向に間隔を置いて複数枚設け、こ
れらリブを半径方向の面に対して傾斜させるようにした
非空気式タイヤにおいて、前記ウェブの同一面側に設け
た複数枚のリブを、半径方向の面に対し一方向に傾斜す
るリブと、その反対方向に傾斜するリブとを混在させた
ことを特徴とするものである。

また、上記目的を達成する本発明の非空気式タイヤとし
ては、上記構成に代えて、前記外周輪と内周輪との間に
、前記ウェブおよびリブを横切る中間輪を同心状に介在
させるようにしたものでもよい。

さらに本発明の非空気式タイヤの他の手段としては、前
記ウェブを前記外周輪と内周輪とに連結させる位置を、
タイヤの幅方向中心よりも外側ヘオフセソトさせたもの
であってもよい。

本発明において、外周輪と内周輪とを連結するウェブは
一つだけに限らず、複数個を設けるようにしてもよい。

また、複数枚のリブは、それらが互いに独立に設けられ
ていても、あるいは互いが一部を連結するような構成に
なっていてもよい。

本発明において、上記外周輪、内周輸、ウェブ、リブは
弾性材料から構成されるが、好ましくはこれらは一体に
成形されていることが望ましい。弾性材料としては、従
来の空気入リタイヤに使用されている天然ゴム、合成ゴ
ムが、原料ゴムとしていずれも好ましく使用されるが、
その弾性率や硬度は高めのものを使用することが好まし
い。これら原料ゴムのうちでも、特にポリウレタンゴム
は最適である。

以下、図に示す実施例によって説明する。

第１図および第２図は本発明の非空気式タイヤの一例を
示すものである。

■は本発明による非空気式タイヤであり、想像線＜　ｔ
ｉ　、ｖ　＞で示されるようなホイールのリムＲ（第２
図）に対し装着されている。この非空気式タイヤｌは、
外周輪２と内周輪３．ウェブ４、リプ５等がゴムなどの
弾性材料から一体成形されて構成されている。また、外
周輪２の外周には、耐摩耗性の高いゴムからなるトレッ
ド部６が一体に密着している。このトレッド部６は上記
外周輪２等の本体と一体に成形されることが好ましい。

外周輪２と内周輪３とは同心状に配置されており、ウェ
ブ４は、この実施例ではリング板状の１枚に形成され、
上記外周輪２と内周輪３との間を一体に連結している。

このウェブ４の両側面には、それぞれ側方に延びる多数
枚のリブ５が、円周方向に沿って所定間隔に一体に連結
され、かつこれらリブ５は上記両輪２，３に対しても半
径方向の両端部をそれぞれ一体に連結している。

また、これらリブ５は半径方向の面Ｆに対して斜めに傾
斜し、しかも、第１図に示すように、半径方向の面Ｆに
対して角度αで一方向に傾斜するリブ５ａと、その反対
方向に角度α°で傾斜するリブ５ｂとが、周方向に交互
に混在するようにしである。このような傾斜した多数枚
のリブ５が周方向に分散していることにより、タイヤ回
転時に一部だけを局部的に変形させることができるよう
になり、空気入りタイヤ並の変形と荷重負担を可能にす
る。

本発明の非空気式タイヤでは、上記構成において、上述
のようにウェブ４の同一面側に設けられたリブ５が、半
径方向の面Ｆに対し互いに反対に傾斜したリブ５ａと５
ｂとが混在するように設けられている。そのため、一方
向に傾斜したリブだけを設けている従来の非空気式タイ
ヤに比べて、剛性が強化されたものとなる。したがって
、上記従来タイヤに比べると耐久性が向上すると共に、
操縦安定性が向上するようになるのである。

このような剛性向上の効果は、必ずリブ４の同一面側に
、上記傾斜方向が互いに反対であるリブ５ａと５ｂが同
時に混在するようにしなければ得ることができない。す
なわち、リブ４の両側面のうち、片方の側面にはリブ５
ａだけを設け、反対の側面にはリブ５ｂだけを設けるよ
うに分離したのでは、剛性の向上を望むことはできない
。

また、上述した傾斜方向を互いに反対にした二つのリブ
５ａと５ｂは、必ずしもそれらが独立して設けられる必
要はなく、第３図に示す実施例のように、互いに一部を
連結する形状になっていてもよい。或いは、第４図に示
す実施例のように、二つのリブ５ａ、５ｂが交差連結す
る部分に、さらに半径方向のリブ５Ｃを接続し、全体と
してハニカム形状を形成するようにしたものであっても
よい。いずれの場合も、リブ５およびウェブ４で構成さ
れた緩衝部分の剛性が強化され、耐久性および操縦安定
性を向上することができるようになる。特に、第４図の
ようにリブ５をハニカム形状にしたものは、横剛性が一
層大きくなるため、操縦安定性をさらに良好にすること
ができる。

第５図および第６図は、それぞれ本発明のさらに他の実
施例を示すものである。

第５図の実施例では、外周輪２と内周輪３と間に中間輪
７を同心状に介在させたものである。

また、これら外周輪２と中間輪７との間に並ぶ複数枚の
リブ５のピンチと、中間輪７と内周輪３との間に並ぶ複
数枚のリブ５のピッチとは、互いに半ピンチずつずらせ
るようにしである。

この非空気式タイヤの場合も、ウェブ４およびリブ５か
らなる緩衝部分は剛性が向上し、耐久性および操縦安定
性を向上するようになる。

第６図の実施例では、ウェブ４が外周輪２と内周輪３に
それぞれ連結する位置が、タイヤの幅方向中心Ｃに対し
て距離ｅだけタイヤ外側（車両に装着したとき外側に面
する側）ヘオフセソトするようにしている。このような
オフセット構造によって、タイヤ内側に比べてタイヤ外
側の剛性が強化されるため操縦安定を向上することがで
きる。また、耐久性も向上することができる。

また、非空気式タイヤでは、ウェブ４が蓄熱して耐久性
を低下する原因にもなるので、上述した各実施例のタイ
ヤにおいて、第７図に示すようにウェブ４に貫通穴８を
設けるとか、あるいはウェブ４の一部を欠落させるよう
にすれば、本発明によって得られる耐久性を一層向上す
るようにできる。

〔発明の効果］上述したように、本発明の非空気式タイヤは、外周輪と
内周輪との間にウェブと傾斜したリブとを介在させた構
造のものにおいて、傾斜方向が互い反対になったリブを
設けたり、中間輪を介在させたり、あるいはウェブの位
置をオフセットさせたりすることによって、緩衝部分の
剛性を図ることができるため、それによって耐久性や操
縦安定性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例による非空気式タイヤの側面図
、第２図は第１図のｎ−ｎ矢視による断面図、第３〜５
図は、それぞれ他の実施例による非空気式タイヤの要部
を示す側面図、第６図および第７図は、それぞれさらに
他の実施例による非空気式タイヤの要部を示す断面図で
ある。ｌ・・・非空気式タイヤ、２・・・外周輪、３・・・内
周輪、４・・・ウェブ、５．５ａ、５ｂ・・・リブ、６
・・・トレンド部、７・・・中間輪、Ｆ・・・半径方向
の面。代理人　弁理士　小　川　信　−

Claims

【特許請求の範囲】

（１）同心円状に配置された弾性材料の外周輪と内周輪
との間を弾性材料のウェブで連結し、さらにこのウェブ
の側面に、この側面に連結すると共に前記外周輪と内周
輪にも連結して側方に延びる弾性材料のリブを、周方向
に間隔を置いて複数枚設け、これらリブを半径方向の面
に対して傾斜させるようにした非空気式タイヤにおいて
、前記ウェブの同一面側に設けた複数枚のリブを、半径
方向の面に対し一方向に傾斜するリブと、その反対方向
に傾斜するリブとを混在させてなる非空気式タイヤ。
（２）同心円状に配置された弾性材料の外周輪と内周輪
との間を弾性材料のウェブで連結し、さらにこのウェブ
の側面に、この側面に連結すると共に前記外周輪と内周
輪にも連結して側方に延びる弾性材料のリブを、周方向
に間隔を置いて複数枚設け、これらリブを半径方向の面
に対して傾斜させるようにした非空気式タイヤにおいて
、前記外周輪と内周輪との間に、前記ウェブおよびリブ
を横切る中間輪を同心状に介在させた非空気式タイヤ。
（３）同心円状に配置された弾性材料の外周輪と内周輪
との間を弾性材料のウェブで連結し、さらにこのウェブ
の側面に、この側面に連結すると共に前記外周輪と内周
輪にも連結して側方に延びる弾性材料のリブを、周方向
に間隔を置いて複数枚設け、これらリブを半径方向の面
に対して傾斜させるようにした非空気式タイヤにおいて
、前記ウェブを前記外周輪と内周輪とに連結する位置を
、タイヤの幅方向中心から外側へオフセットさせた非空
気式タイヤ。