JPH02179503A - 非空気式タイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は接地圧分布を均一化すると共に、横剛性を大き
くしてコーナリングフォースを向上させた非空気式タイ
ヤに関する。

〔従来技術〕

一般に非空気式タイヤはゴムが中実であるため、空気入
りタイヤのように局部変形することができない構造にな
っていた。そのため、従来の非空気式タイヤでは空気入
りタイヤ並の乗心地良好な荷重負担能力を発揮すること
が困難であるとされていた。

このような従来の非空気式タイヤに対し、その機能を空
気入りタイヤ並の変形と荷重負担特性とを有するように
するものとして、特開昭６０−２３６８０３号公報に記
載のようなタイヤが提案されている。ここに提案された
非空気式タイヤは、同心円状に配置された外周輪と内周
輪との間に、これら両輪を連結するウェブと、半径方向
の面に対し斜めに傾斜させた多数のリプとを緩衝用に設
けるようにしたものであった。

しかし、この非空気式タイヤは、タイヤ荷重をウェブで
支えるようにするため、ウェブ上の接地部分のみ接地圧
が高くなり、その結果、コーナリングフォースが小さく
なって操縦安定性に劣るという欠点があった。このため
ウェブをタイヤ幅中心に対して左右一対設けるようにし
たものもあるが、しかしこのようにウェブを左右一対を
設けるようにするには、成形のために中子を配置するな
どする必要があり、製造が難しくなるという欠点があっ
た。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、上述した従来の欠点を解消し、製造を
困難にすることなく、接地圧分布の均一化を図ると共に
横剛性を大きくし、それによってコーナリングフォース
を大きくするようにした非空気式タイヤを提供すること
にある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成する本発明は、同心円状に配置された弾
性材料の外周輪と内周輪との間を弾性材料のウェブで連
結し、さらにこのウェブの側面に、この側面に連結する
と共に前記外周輪と内周輪にも連結して側方に延びる弾
性材料のリブをタイヤ周方向に間隔を置いて複数枚設け
た非空気式タイヤにおいて、前記外周輪とウェブとがタ
イヤ周方向に連結する個所を、タイヤ幅中心に対し左右
に交互に変位させたことを特徴とするものである。

以下、図に示す実施例によって説明する。

第１図および第２図Ａ、Ｂは本発明の非空気式タイヤの
一例を示すものである。

１は本発明による非空気式タイヤであり、想像ｌ！ａ（
８７（ｖＡ）で示されるホイールのリムＲ（第２図）に
装着される。この非空気式タイヤ１は、外周輪２と内周
輪３を同心状に配置し、これら両輪の間をタイヤ周方向
に延びるウェブ４とタイヤ幅方向に延びるリブ５とで一
体連結するようにしている。これらはゴムなどの弾性材
料で一体成形される。また、外周輪２の外周には耐摩耗
性の高いゴムからなるトレンド部６が設けられるが、上
記外周輪２等の本体と一体成形されることが好ましい。

上記リブ５は多数枚がタイヤ半径方向に傾斜した状態で
タイヤ周方向に所定間隔に配置されている。ウェブ４は
隣接するリブ５，５間に挟まれるように配置され、かつ
タイヤ幅中心に対して左右いずれか一方に変位してタイ
ヤ周方向に配列されている。すなわち、第２図Ａと第２
図Ｂに示すように、タイヤ周方向に並ぶウェブは、隣接
するもの同士がタイヤ幅中心に対して交互に右と左に位
置を変えるように配列されている。

上記非空気式タイヤは、このようにウェブ４が外周輪２
に対して連結する個所を、タイヤ幅中心に対して左右交
互になるようにしてタイヤ周方向に配列しているため、
タイヤ回転時のトレッド部６（外周輪２）に対する接地
圧分布を均一化にすることができ、同時に横剛性を大き
くすることができる。したがって、コーナリングフォー
スを大きくし、操縦安定性を向上する。

また、この非空気式タイヤは、上述のように傾斜した多
数枚のリブ５を周方向に分散させているため、タイヤ回
転時に一部だけを局部的に変形させることができ、空気
入りタイヤ並の変形と荷重負担を可能にする。

また、上述した非空気式タイヤは、ウェブがタイヤ幅中
心に対していずれか一方に配置されており、左右同時に
配置されていないから、中子などを使用することなく左
右割りの金型だけで簡単に成形することができる。

第３図Ａ、　Ｂは本発明の他の実施例を、第２図Ａ、Ｂ
に対応して示したものである。

この実施例は、ウェブ４の面を車軸方向に対して傾斜さ
せ、その傾斜方向をタイヤ周方向に沿って交互に反対側
に変えることによって外周輪２に対する連結部を左右交
互に変位するようにしたものである。この場合も、上記
と同様にタイヤ回転時には接地圧分布を均一化し、横開
性を大きくすることができる。

第４図および第５図Ａ、Ｂは、本発明の他の実施例を示
すもので、この実施例では、外周輪２と内周輪３の間を
連結するリブ５を互いに交差するように傾斜させている
。そして、このリブの交差点の上下に配置されたウェブ
４ａ、４ｂのうち上側のウェブ４ａを車軸方向に対して
傾斜させ、またタイヤ周方向で互いに隣接するリブの交
差点間に挟まれるウェブ４ｃを上記と反対側に傾斜させ
ている。かつ、この二つの互いに異なる傾斜状態を、さ
らにタイヤ周方向に交互に変えるように配置することに
より、外周輪２に対する連結部がタイヤ周方向に沿って
左右交互に変位するようにしたものである。

また、第６図および第７図は、本発明のさらに他の実施
例を示すものである。

この実施例では、外周輪２と内周輪３の間を連結するリ
ブ５の傾斜方向を交互に変え、かつジグザグの山形状に
なるようにタイヤ周方向に並べている。そして隣接する
リブ５．５間に挟まれたウェブ４のうち、谷側に挟まれ
たウェブを第７図に示すようにタイヤ幅方向に交互に横
切って屈折する形状にしている。これによって、ウェブ
４が外周輪２に対して連結する個所をタイヤ幅中心に対
して左右交互にタイヤ周方向に沿って変位させるように
したものである。

上記後述の二つの実施例とも、タイヤ回転時には第１実
施例と同様に接地圧分布が均一になると同時に横剛性が
大きくなるため、コーナリングフォースを大きくするこ
とができる。したがって、操縦安定性を向上することが
できるようになる。

また、いずれのタイヤも、ウェブがタイヤ幅中心に対し
て左右同時に形成されていないから、金型成形による製
造を簡単にすることができる。

〔発明の効果〕

上述したように、本発明の非空気式タイヤは、外周輪と
ウェブとがタイヤ周方向に連結する個所を、タイヤ幅中
心に対し左右に交互に変位させる構成としたので、金型
による成形は中子等を使用することなく簡単に行うこと
ができる。

また、タイヤは回転時の接地圧分布が均一化すると共に
、横剛性が大きくなるから、コーナリングフォースを大
きくすることができ、操縦安定を向上することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例からなる非空気式タイヤの側面
図、第２図Ａは第１図のＡ−Ａ矢視による断面図、第２
図Ｂは第１図のＢ−Ｂ矢視による断面図である。第３図
Ａ、　Ｂは他の実施例を第２図Ａ、Ｈに対応する断面で
示した断面図である。第４図は本発明の他の実施例から
なる非空気式タイヤの要部を示す側面図、第５図Ａは第
・４図のＶＡ−Ｖ、矢視による断面図、第５図Ｂは第４
図のＶ、−Ｖ、矢視による断面図である。第６図は本発
明のさらに他の実施例を示す断面図、第７図は第６図の
■矢視図である。 ■・・・非空気式タイヤ、２・・・外周輪、３・・・内
周輪、４．４ａ、４ｂ、４ｃ”・ウェブ、５・・・リブ
、６・・・トレッド部。 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 同心円状に配置された弾性材料の外周輪と内周輪との間
   を弾性材料のウェブで連結し、さらにこのウェブの側面
   に、この側面に連結すると共に前記外周輪と内周輪にも
   連結して側方に延びる弾性材料のリブをタイヤ周方向に
   間隔を置いて複数枚設けた非空気式タイヤにおいて、前
   記外周輪とウェブとがタイヤ周方向に連結する個所を、
   タイヤ幅中心に対し左右に交互に変位させた非空気式タ
   イヤ。