JPH0131098Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、商品を展示するための陳列台に関す
る。

［従来技術とその問題点］ 従来の陳列台としては、展示される商品がよく
見えるように階段状に形成された棚板の後端に背
面板が取り付けられるとともに、その両側に三角
状の側面板が取り付けられたものが多く用いられ
ている。

しかしながら、このような陳列台は、運搬や収
納の際に嵩張つてしまう。このため、棚板、背面
板および両側面板を着脱自在にして、組み立て可
能としたものが提案されている。

しかし、この場合においても、棚板が段状に形
成されているため、この棚板が嵩張つて陳列台の
運搬や収納時に不便が生じる。また、この組み立
てが面倒であり、部品点数が増えて、部品を粉失
する虞もある。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は、棚板と立板とによつて階段状に形成
された合成樹脂製の陳列台において、これら棚板
と立板とを可撓性を有する薄板を介して折り畳み
自在に連結したことにより、上記の問題点を解決
しようとしたものである。

［作用］ 本考案の陳列台は、棚板と立板とを可撓性を有
する薄板を介して連結したことにより、この陳列
台を折り畳むことができる。

［実施例］ 以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

１０は塩化ビニール製の陳列台であり、棚板１
２と立板１４とを交互に配し、可撓性を有する塩
化ビニール製の薄板１６を介して一体に連結して
階段状となし、この後端に背面板１８を取り付
け、また、これらの両側に略三角状の側面板２
０，２０を取り付けてなる。

この棚板１２と立板１４とは、第１図に示すよ
うに、前端に略三角状で中空の縁部２２を設けた
棚板１２ａの後端と、その上方に配された上端が
逆Ｕ字形に折返された立板１４ａの下端とが、薄
板１６を介して連結され、同様に、前記立板１４
ａの後端とその後に配した棚板１２ｂの前端と
が、また、前記棚板１２ｂの後端とその上方に配
した立板１４ｂの下端とが、さらに、前記立板１
４ｂの後端と棚板１２ｃの前端とが、そして、前
記棚板１２ｃの後端と背面板１８とが、それぞれ
薄板１６を介して連結されている。これにより、
棚板１２と立板１４とが第２図に示すように、背
面板１８上に折り畳むことができる。

これら棚板１２、立板１４および背面板１８
と、薄板１６とは、接着剤によつて接着されてお
り、これらの材質が全て同じものであるため、接
着性がよい。しかし、これらの連結手段として
は、接着に限らず熱溶着等の手段を用いてもよ
い。

前記背面板１８は、両側端２４，２４が後方に
折曲され、裏面の上端二箇所には、上下方向に開
口した取付孔２６，２６が形成され、広告板２８
の下端に突設された取付部２９，２９が挿入して
保持される。

前記側面板２０は、その上端が円弧状に形成さ
れ、前端３０から後端３２に漸次高くなり、前記
棚板１２と立板１４とによつて形成された階段形
状の傾斜に沿わせている。前端３０の内面側に
は、突出部３４が形成され、前記棚板１２ａの中
空の縁部２２内に嵌合される。また、後端３２
は、略コ字形に折曲されて、前記背面板１８の折
曲された側端２４が嵌合される。３６は上下方向
に開口した係合孔で、前記棚板１２ｂの下面に設
けた突起３８が嵌入される。

４０は添板であり、前記薄板１６が棚板１２お
よび立板１４から外れないように補助している。
また、４２は止板であり、棚板１２が背面板１８
側に曲がることを規制している。

この陳列台１０を、折り畳む場合には、先ず、
背面板１８の取付孔２６に挿入されている広告板
２８を抜き取る。そして、前記棚板１２ａの縁部
２２の内部に嵌合されている側面板２０の突出部
３４を抜くとともに、棚板１２ｂの下面の突起３
８を側面板２０の係合孔３６から外し、側面板２
０の後端３２を、前記背面板１８の側端２４から
抜き取る。

次に、この広告板２８および両側面板２０，２
０を外した状態から第２図に示すように、背面板
１８を横に倒し、棚板１２と立板１４とを、薄板
１６によつて連結された箇所で折り曲げる。この
とき、棚板１２と立板１４とが積み重なつた状態
となり、棚板１２ａの略三角状で中空の縁部２２
が背面板１８の上端側（第２図左側）に位置す
る。

そして、既に取り外している両側面板２０，２
０を、その突出部３４が背面板１８の下端側（第
２図右側）に位置するように、折り畳まれた棚板
１２と立板１４および背面板１８の上に載せる。
さらにその上に、広告板２８を載置する。

このようにして、この陳列台１０は、第２図に
示されるようにコンパクトに折り畳むことができ
る。

なお、この陳列台１０の形状や大きさは、上記
のものに限定されず、陳列する商品等に応じて適
宜変更可能である。

［考案の効果］ 本考案は、棚板と立板とによつて階段状に形成
された合成樹脂製の陳列台であつて、これら棚板
と立板とを可撓性を有する薄板を介して折り畳み
自在に連結したものであり、棚板と立板とを折り
畳むことができるので、この陳列台が嵩張ること
なく、運搬や収納を行うことができる。したがつ
て、搬送作業や梱包作業等の作業効率を向上す
る。

また、棚板と立板および背面板とが薄板により
一体に連結されているので、組み立てが簡単であ
り、部品点数が少なく、部品を粉失する虞もな
い。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案に係る陳列台の一実施例を示す
ものであり、第１図は、分解斜視図、第２図は、
折り畳み状態を示す側面図である。 符号の説明、１０……陳列台、１２……平板、
１４……立板、１６……薄板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 棚板１２と立板１４とによつて階段状に形成さ
   れた合成樹脂製の陳列台１０において、これら棚
   板１２と立板１４とを可撓性を有する薄板１６を
   介して折り畳み自在に連結したことを特徴とする
   陳列台。