JPH01300854A - 加水分解グルテンの製造法 - Google Patents

加水分解グルテンの製造法

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JPH01300854A
JPH01300854A JP13040988A JP13040988A JPH01300854A JP H01300854 A JPH01300854 A JP H01300854A JP 13040988 A JP13040988 A JP 13040988A JP 13040988 A JP13040988 A JP 13040988A JP H01300854 A JPH01300854 A JP H01300854A
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Toshio Tanaka
俊夫 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、加水分解グルテンの改良された製造法及びそ
のために有用なバイオリアクターに関する。
〔従来技術〕
植物蛋白質の有効利用を目的として、小麦蛋白質である
グルテンを遊離の又は固定化したプロテアーゼを用いて
加水分解処理して、溶解性、起泡性、乳化性等を有する
加水分解グルテンを製造することが行われている。
しかしながら、プロテアーゼによるグルテンの加水分解
処理は、従来、小麦から得られたままの又は予め酸やア
ルカリ等で処理したグルテンをそのまま直接プロテアー
ゼで処理するコトにより行われており、その場合にはプ
ロテアーゼの活性が早期に低下したり失われたりして目
的とする加水分解グルテンの収量や収率等が大幅に低下
するという問題があり、特に、固定化したプロテアーゼ
を充填したバイオリアクターを使用してグルテンの加水
分解処理を行った場合にはその傾向が強かった。
〔発明の目的及び構成〕
本発明者等は、グルテンをプロテアーゼを用いて加水分
解処理するに際して、プロテアーゼの活性を長時間低下
させずに維持すること、更に固定化ブ°ロチアーゼを充
填したバイオリアクターを使用した場合にはチャンネリ
ングの発生をも防止すること、そしてそれにより高い収
量で加水分解物を得ることを目的として長年研究を続け
てきた。
その結果、グルテンを予め特定の吸着材で処理してから
プロテアーゼ処理を行うと、プロテアーゼの活性が長時
間低下せずに維持されて、目的とする加水分解物が高い
収量で製造されることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
すなわち、本発明は、グルテン含有液を疎水的吸着材を
使用して処理した後、プロテアーゼで処理することを特
徴とする加水分解グルテンの製造法である。更に、本発
明は、かかる方法において使用するのに特に適している
疎水的吸着材を充填したプレカラムを備えている固定化
プロテアーゼ充填バイオリアクターをも包含している。
グルテンは主として小麦から得られる、グルテニンとグ
リアジンとから主になる蛋白質の混合物であり、原料の
種類、調製法によってその組成が多少異なる。本発明で
はグルテンとして、小麦から調製したものをそのまま直
接使用することができ、その組成及び調製法のいかんを
問わない。その際に、グルテンは生グルテンの状態であ
ってもこれを粉末化したものでもよい。
また、本発明ではグルテンとして、小麦から得られたグ
ルテンに予め化学的処理や酵素等による処理を施して、
その分子量を低下させたものやプロテアーゼとの親和性
等を高めたものを使用することができる。そのようなグ
ルテンの例としては、グルテンを塩酸、硫酸等の無機酸
、有機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ、酵素(トランスグルタミナーゼ)等を使用して温
和な条件下で処理して、グルテンの側鎖にあるアミド結
合(かかるアミド結合はグルテン分子内及び分子間にお
いて多くの水素結合を形成してグルテンを不溶性の蛋白
質にしている)を切断したいわゆる脱アミド化グルテン
、小麦から得られたグルテンを亜硫酸水素ナトリウム、
2−メルカプトエタノール、ジチオスレイトール、L−
システィン、還元性グルタチオン等の有機及び無機還元
剤で処理してグルテンの分子内及び分子間のSS結合を
切断したいわゆる還元処理グルテン等がある。グルテン
の脱アミド化処理及び還元処理については、各々本出願
人の出願に係る特願昭62−50351号及び特願昭6
2−50352号に詳細に記載されている。
後段のプロテアーゼによる加水分解処理がより円滑に行
われ得るという点及び溶解性、起泡性、乳化性等のより
良好な加水分解物をより高い収量で得ることができると
いう点等から、小麦から調製されたグルテンを直接その
まま使用するよりも脱アミド化処理や還元処理等を施し
たものを使用するのが望ましい。
本発明では、上記のような種々のグルテンの少なくとも
1種を含有する液をまず疎水的吸着材を使用して処理す
る。本発明でいう「疎水的吸着材」とは、吸着材のもつ
疎水性基がグルテン含有液中に含まれていてかつプロテ
アーゼの活性を低下させる成分がもつ疎水性基と疎水結
合を形成し、その疎水結合によってプロテアーゼの活性
を低下させる成分をいわゆるパへばりついた”状態で吸
着材に吸着保持することのできる吸着材をいう。疎水的
吸着材の吸着能の大きさは、下記の方法により算出した
「VL水度」により表すことができ、疎水度が大きいほ
どプロテアーゼ活性低下成分の吸着が円滑におこなわれ
る。
[疎水度の算出] 非イオン界面活性剤Non1det P2O(Sigm
a社製)の0.05重量%水溶液を調製し、その280
nmの波長における吸光度を25°Cで測定した(rN
/Azs。」とする)。かかる水溶液10m(2を50
mQの三角フラスコに入れ、これに乾燥した疎水的吸着
材1gを入れて25°Cで60分間軽く振とうした後、
濾過して固形分を除き、濾液の280nmにおける吸光
度を25°Cで測定しく’H/A28゜」とする)、下
記の式により疎水塵を求めた。
疎水的吸着材の疎水塵は、疎水的吸着材の骨格となって
いる材料の種類、架橋剤の種類と架橋割合、導入された
官能基の種類と量、表面被覆剤の種類等により変化し、
それらの種類や割合、量等を適宜選ぶことによって目的
とする疎水塵を得ることができる。上記の方法で算出し
t;場合に通常、疎水塵が約30%以上、好ましくは5
0%以上の吸着材が、疎水的吸着材としての機能を発揮
し、疎水的吸着材処理に続くプロテアーゼ処理において
プロテアーゼの活性を長時間低下させずに維持すること
ができ、更に固定化プロテアーゼを充填したバイオリア
クターを使用する場合にはチャンネリングの発生をも防
止することができ、それ1士伴って目的とする加水分解
物を高収率で得ることができる。疎水的吸着材としては
有機系及び無機系のいずれをも使用することができる。
市販されている各種の吸着材について上記の方法により
疎水塵を算出した結果、下記の表−1に示すとおりであ
った。
[表−11 ラスポリマー) 処理したもの) 処理したもの) 処理したもの) 理しアミノ基の一部をアセチル化したもの)処理したも
の) 処理し4級アミンを結合したもの) 吸着剤の種類       疎水塵(%)(無機多孔質
セラミックス) フィルトンFB O<フィルトンC株)社製)    
   6.0(無機多孔質セラミックス) フィルトンFA60<フィルトン(株)社製)    
  5.2(無機多孔質セラミックス) 本発明では、上記の表−1に示しI;吸着材のうち疎水
塵が30%以上のものを使用するのが好ましいが、それ
らのものに限定されるわけではなく疎水塵が大きければ
他のものも充分使用できる。
本発明では、グルテンを液体中、通常は水中に存在させ
て疎水的吸着材による吸着処理を行う。疎水的吸着材の
種類、グルテンの種類、グルテン含有液中のグルテン濃
度、グルテン含有液のpoや温度等の各種の要件によっ
てかかる吸着処理は大きく左右されるので、疎水的吸着
材やグルテンの種類等に応じて最適の条件を選んで吸着
処理を行う必要がある。しかしながら、小麦から得られ
たグルテンをそのまま直接使用する場合及び脱アミド化
処理又は還元処理したグルテンを使用する場合のいずれ
の場合にも、通常グルテン含有液中のpHを約1.5〜
4.0とし、かつグルテンの濃度をグルテン含有液の全
重量に基づいて約1−10%とし、約lO〜50℃で吸
着処理を行うと、後段のプロテアーゼ処理に悪影響を及
ぼす成分の吸着が効果的に行われる。
また、グルテン含有液の疎水的吸着材処理は、グルテン
含有液中に疎水的吸着材を添加して撹拌下に行ういわゆ
るバッチ処理により行っても、又は疎水的吸着材を適当
なカラムに充填し、これにグルテン含有液を連続的に供
給して処理する連続処理により行ってもよく、連続処理
の場青はかかるカラムはプロテアーゼ処理の前のいわゆ
るプレカラムとなる。グルテン含有液を連続して多量に
処理することができる点でプレカラムによる連続処理が
望ましい。
疎水的吸着材処理をバッチ式で行う場合は、通常グルテ
ン含有液100+++12に対して、疎水的吸着材約1
〜10g(乾燥重量)を添加して約5〜50rpmの撹
拌速度で約30−120分間攪拌した後、疎水的吸着材
を濾過、遠心分離等の通常の固液分離法により除く方法
を採用するとよい。
また、疎水的吸着材処理を、プレカラムによる連続処理
により行う場合は、通常1a+Q当たり約0.01〜0
.1gのグルテンを含有するグルテン含有液を1分光t
;り吸着材19につき約0.03〜0.3mQの割合で
プレカラムに供給して処理を行うのがよい。使用後の疎
水的吸着材は、廃棄してもよいが、洗浄し再生すること
により再度使用できる。
本発明では、疎水的吸着材処理を施したグルテン含有液
に対して次にプロテアーゼによる処理を施す。このプロ
テアーゼ処理によりグルテンはその主鎖のペプチド結合
が加水分解、切断されて低分子化しその溶解性が増す。
このプロテアーゼ処理は通常、疎水的吸着材処理を施し
た後のグルテン含有液を、そのpH1グルテン濃度、温
度等がプロテアーゼ処理に適したものになるように調節
して行う。
本発明で用いるプロテアーゼとしては、グルテン中のペ
プチド結合を加水分解、切断し得るものであればいずれ
でもよくその種類は問わない。プロテアーゼとしては例
えば、ペプシン、トリプシン、キモトリプシン、ヒイロ
タケ起源の酸性プロテアーゼ、アスペルギルス起源の酸
性プロテアーゼ、パパイン、プロメラインなど多数のも
のを用いることができる。プロテアーゼ同士がお互いに
悪影響を及ぼさない限りは、複数のプロテアーゼを併用
してもよく、例えばペプシンと他の酸性プロテアーゼを
併用複合化して用いることができる。
プロテアーゼ処理の条件は、プロテアーゼの種類、使用
形態等によって変化し、各々に応じて最適のpH,温度
等の条件が選ばれる。例えばペプシン、ヒイロタケ起源
の酸性プロテアーゼ、アスペルギルス起源の酸性プロテ
アーゼの場合にはpH1,5〜4、温度約30〜50°
Cが採用される。
プロテアーゼはフリーの状態で処理液中に添加しても、
まj;固定化して使用してもよい。フリーの状態で使用
する場合は通常乾燥したグルデフ100g当I;リプロ
チアーゼ約0.1〜0.5gで用いるのがよい。固定化
して用いる場合は、固定化法は問わず、担体結合法、架
橋法等のいずれもが採用できる。ビーズ、膜、網等の担
体に固定化して用いるのが実用的である。固定化プロテ
アーゼで処理する場合に、処理液中のグルテンの濃度を
高くすると収率が低下し、処理温度を60°C以上にす
るとプロテアーゼが失活する。
また空間速度を適当に制御することにより起泡特性の優
れI:生成物が得られる。°処理液中のグルテンの量を
約20〜609 / Qとし、この処理液を、担体の湿
重量1g当たり約lO〜50mgのプロテアーゼを固定
化しt;床に約1.0〜6.0hr−’ (滞留時間約
10〜60分)の速度で通液すると、収率、処理時間、
生成物の起泡特性等の点で良好な結果が得られる。
プロテアーゼ処理液からの加水分解グルテンの回収は通
常法のようにして行われる。
[フリーのプロテアーゼを用いた場合]加水分解グルテ
ンとプロテアーゼ等を含有するプロテアーゼ処理済み液
のpo及び温度をプロテアーゼが失活するpH及び温度
にする。次に失活したプロテアーゼや未分解グルテン等
からなる不溶物を適当な方法で分離除去する。残った液
中に含まれる加水分解グルテンを乾燥等により回収して
目的物を得る。プロテアーゼとして例えばペプシン、ヒ
イロタケ起源の酸性プロテアーゼ、アスペルギルス起源
の酸性プロテアーゼを用いた場合は、約4〜9のpH及
び約70〜100°Cの温度で失活する。
[固定化プロテアーゼを用いた場合] プロテアーゼ処理の済んだ液のpH及び温度を゛調節し
て未分解物を沈澱させる。沈澱物を除去した液から液中
に含まれる加水分解グルテンを乾燥等の適当な方法で回
収して目的物を得る。
未分解物の沈澱、分離は通常pH約4.0〜9.0およ
び温度約70〜100°Cで約10〜30分間加熱して
行う(プロテアーゼとしてペプシン、ヒイロタケ起源の
酸性プロテアーゼ、アスペルギルスの酸性プロテアーゼ
を用いた場合)。
本発明において、疎水的吸着材による処理を疎水的吸着
材を充填したプレカラムを使用して行い、更にそれに続
くプロテアーゼによる加水分解処理を固定化プロテアー
ゼを使用して行う場合には、かかる処理を、疎水的吸着
材を充填したプレカラム(以後「吸着材プレカラム」と
いう)と固定化プロテアーゼを充填したカラム(以後「
プロテアーゼカラム」という)とを備えたバイオリアク
ターからなる装置を使用して行うのが便利であり、した
がって本発明はかかるバイオリアクターをも包含してい
る。
本発明のバイオリアクターは、吸着材プレカラムとプロ
テアーゼカラムを備えt;ものであればその形状及び構
造を問わない。吸着材プレカラムとプロテアーゼカラム
とを別々のカラムとして離して設はパイプ等で両者を連
結しても、或は両方のカラムを、上下に、左右に又は内
側と外側に接して又は一体に設けてもよい。
本発明のバイオリアクターの例を、第1A図〜第3B図
の模式図を使用して簡単に説明する。
図中、符号1は吸着材プレカラムを、符号2はプロテア
ーゼカラムを示す。
第1A図及び第1B図は、吸着材プレカラム1とプロテ
アーゼカラム2とを別々の互いに離れたカラムから構成
したバイオリアクター一を示す。第1A図ではグルテン
含有液は、吸着材プレカラムlの上部から供給されて吸
着処理を受けた後、下部から取り出され、次にプロテア
ーゼカラムの上部に供給されてプロテアーゼ処理を受け
てその下部より取り出される。第1B図ではグルテン含
有液の吸着材プレカラム1への供給及び吸着処理後の液
のプロテアーゼカラム2への供給はいずれもカラムの下
部から行われる。第1A図及び第1B図のものとは異な
り、吸着材プレカラム1へは下部から、プロテアーゼカ
ラム2へは上部から、又は、吸着材プレカラムlへは上
部から、プロテアーゼカラム2へは下部から供給するよ
うにしてもよい。
第2A図及び第2B図は、1つのカラムを上下に仕切っ
て一方を吸着材プレカラムlに他方をプロテアーゼカラ
ム2にしたもの、又は別体の吸着材プレカラムlとプロ
テアーゼカラム2とを上下に積み重ねて設けたものであ
る。第2A図は上部を吸着材プレカラムlとし下部をプ
ロテアーゼカラム2にしたものであり、そして第2B図
は下部を吸着材プレカラムlとし上部をプロテアーゼカ
ラム2にしたものである。
第3A図及び第3B図は、1つの円筒状カラムの内側に
更に円筒体を設けて内側カラムと外側カラムとに分けた
ものである。第3A図は外側カラムを吸着材プレカラム
lとし内側カラムをプロテアーゼカラム2としt;もの
であり、第3B図は内側カラムを吸着材プレカラムlと
し外側カラムをプロテアーゼカラム2にしたものである
各カラムの具体的な形状や寸法、各々のカラムに充填さ
れる疎水的吸着材及び固定化プロテアーゼの種類や量等
は、各々の状況Iこ応じて適宜選択することができる。
上記、本発明の方法及び装置により製造された加水分解
グルテンは、通常約5,000〜20,000の平均分
子量を有し、水に可溶である。また該加水分解グルテン
は一般に白色であり不快味及び異臭はない。
更に、本発明により製造された加水分解グルテンは、起
泡力及び泡末安定性等の起泡特性においても優れており
、分散性、加工性等がよい。
しかも小麦等の穀物に由来していて安全性が高いので、
食品加工用の添加剤として極めて有効であり、特にケー
キ、クツキー、アイシング等の製菓や製パン、蒲鉾、は
んぺん等の練製品を製造する際の起泡剤として適してい
る。また本発明により製造された加水分解グルテンは、
粉末状、ペースト状及び溶液状のいずれの形態でも貯蔵
及び使用することができる。
〔発明の効果〕
グルテン含有液をプロテアーゼで処理して加水分解グル
テンを製造するに際じて、予め疎水的吸着材で処理して
からプロテアーゼ処理を行っている本発明では、疎水的
吸着材による処理を行わずにプロテアーゼ処理を行って
いる従来技術に比べて、プロテアーゼの早期における活
性低下、固定化プロテアーゼを充填したカラムの早期に
おけるチャンネリングが防止され、長時間にわたってプ
ロテアーゼの活性を高く保つことができ、それによって
目的とする加水分解グルテンを高収量、高収率で得るこ
とができる。
以下に例を挙げて本発明を説明するが、本発明はそれら
の例により限定されない。
実施例  l 小麦粉より調製した湿グルテン6.25khを、蒸留水
28Q及び濃塩酸90mQとともにホジナイジングミキ
サーを使用して分散溶解させt;。6500Gで10分
間遠心分離を行い未溶解物を除いて上澄液30Qを得た
。この上澄液を80°Cで30分間加熱した。
直径16mm及び高さ200mmのカラムに疎水的吸着
材であるキトパールBCW35070 (疏水度97.
0%)8n+Qを充填して吸着材プレカラムを形成しt
:。
また、直径16mm及び高さ200mmのカラムに、キ
トバールBCW3007■(富士紡績社製)からなる担
体8mQにペプシン(大野製薬社製) 150mgを吸
着させグルタルアルデヒドで架橋固定化してなる固定化
ペプシンを充填してプロテアーゼカラムを形成した。
pHを3.0に調整した上記の上澄液のうち2.4Qを
、温度40℃、流速16m+2/hrで連続的に上記の
吸着材プレカラムに通液し、吸着材プレカラムからの流
出液を続けて上記のプロテアーゼカラムに同じ流速で通
して、グルテンの部分加水分酢物を含有する液を得た。
プロテアーゼカラムからの流出液を50時間毎に4回各
1m12ずつ採取し、下記によりプロテアーゼカラムの
酵素活性を求めた。
[プロテアーゼカラムの酵素活性の測定]プロテアーゼ
カラムからの流出液1mffに0.4Mトリクロロ酢酸
(TCA) 4 mmを加゛えて撹拌し、40℃に20
分間放置して沈澱を充分に形成させる。
この沈澱を濾過して除いた後、分光光度計を使用して波
長280nmにおける濾液の吸光度(以下r Abs□
。」という)を測定し、これを下記の方法によって予め
求めておいた検量線に当て嵌めて濾液中の蛋白質濃度を
測定し、これを処理当初の濾液中の蛋白質濃度に対する
百分率で示してその酵素活性を求めI;(処理当初のプ
ロテアーゼカラムの酵素活性を100%とする)。
[検量線の求め方] ケルダール法で蛋白質含量を予め測定したグルテン加水
分解物を、IIIIg蛋白質/m12となるように水に
溶解した。これを希釈して、各々蛋白質濃度0.2.0
.4.0.6及び1−0mg/mQの蛋白質溶液を得t
;。各々の溶液のAbs、、。を測定したところ下記の
結果を得た。
蛋白質濃度(mg/ m(2)    Abs * a
 。
0.2        0.112 0・4        0.230 0.6        0.334 1.0        0.584 上記の結果から、濾液中の蛋白質濃度とAbs 、 、
。どの関係、すなわち検量線は下記の式で表わされる。
蛋白質濃度(111g/ m12)−1,72X Ab
s、、。
上記で求めt;プロテアーゼカラムの酵素活性の結果を
、下記の表−2に示す。
また最終的に得られた加水分解グルテンの収率を下記に
より算出した。
[加水分解グルテンの収・率] プロテアーゼカラムからの流出液2.4Qを5N水酸化
ナトリウム水溶液で中和した後、80℃で30分間加熱
処理した。冷却後、6500Gで10分間遠心分離して
不溶物を除去し、加水分解グルテンを含有する上澄液を
得I;。上澄液のAbSza。を測定し、これを上記で
求めた検量線に当て嵌めて加水分解グルテンめ濃度を求
め、下記により加水分解グルテンの収率を求めた。
加水分解グルテンの収率(%) 得られt;結果を表−2に示す。
実施例 2 吸着材プレカラムに充填する吸着材としてキトパールN
586−10(疎水度3565%)を使用した他は実施
例1と同様にして加水分解グルテン含有液を調製し、そ
のときのプロテアーゼカラムの酵素活性及び生成した加
水分解グルテンの収率を測定しI;。その結果を表−2
に示す。
比較例 l 吸着材プレカラムを使用しない他は実施例1と同様にし
て加水分解グルテン含有液を調製し、そのときのプロテ
アーゼカラムの酵素活性及び生成した加水分解グルテン
の収率を測定した。その結果を表−2に示す。
比較例 2 吸着材プレカラムに充填する吸着材としてキト/<−ル
BCW3007’!’ (iii水度20.1%) ヲ
使用した他は実施例1と同様にして加水分解グルテン含
有液を調製し、そのときのプロテアーゼカラムの酵素活
性及び生成した加水分解グルテンの収率を測定した。そ
の結果を表−2に示す。
[表− 実施例1  キトパールBCW3507097.0実施
例2 キトパールN586−1■  35.5比較例1
   −       − 比較例2  キトパールBCW3007 @   20
 、’ 12 ] too   93  78  61     62表−
2の結果から、疎水性プレカラムを備えたバイオリアク
ターを使用している本発明では長時間プロテアーゼの活
性が低下せず高収率で目的とする加水分解グルテンが得
られることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1A図〜第3B図は、本発明のバイオリアクターの例
を模式的に示しt;図である。 外2名 第1A図      第1B図 第2A図    第28図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)グルテン含有液を疎水的吸着材を使用して処理した
    後、プロテアーゼで処理することを特徴とする加水分解
    グルテンの製造法。 2)疎水的吸着材を充填したプレカラムを備えているこ
    とを特徴とする固定化プロテアーゼ充填バイオリアクタ
    ー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1996022699A1 (de) * 1995-01-25 1996-08-01 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Verfahren zur herstellung von weizenproteinhydrolysaten

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