JPH01297412A - ジエン系共重合体及びその製造方法 - Google Patents

ジエン系共重合体及びその製造方法

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JPH01297412A
JPH01297412A JP12639688A JP12639688A JPH01297412A JP H01297412 A JPH01297412 A JP H01297412A JP 12639688 A JP12639688 A JP 12639688A JP 12639688 A JP12639688 A JP 12639688A JP H01297412 A JPH01297412 A JP H01297412A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規なジエン系重合体及びその製造方法に関す
るものである。さらに詳しくいえば、本発明は、加硫物
の引張強度や反発弾性などの物性に優れる上に、良好な
加工性を有し、タイヤをはじめ、その他工業部品用のゴ
ム系素材として好適なジエン系重合体、及びこのものを
効率よく製造する方法に関するものである。
従来の技術 従来、ジエン系重合体は高分子弾性体素材として、自動
車タイヤをはじめ、種々の工業部品に広く用いられてい
る。このような用途に用いられる素材には、一般に、作
業性の面から良好な加工性を有するとともに、加硫製品
の機械的強度や反発弾性などの動的特性に優れているこ
とが要求される。
したがって、これまで、高分子弾性体の加工性や反発弾
性などの物性を改良するために、例えば、特定のバイモ
ーダルゴムを用いる方法(特開昭57−1261107
号公報)、特定のガラス転移温度を有する高分子量ゴム
と低分子量ゴムとをブレンドする方法(特開昭57−H
f1641+号公報)、カップリング剤により結合され
た分校状成分を特定量導入する方法(特開昭59−45
338号公報)が提案され、また加工性の改良を目的と
して特定の分校状重合体を用いる方法(特公昭59−5
2664号公報、特公昭44−4996号公報、特公昭
49−36957号公報)が提案されている。
しかしながら、これらの方法はいずれも、加工性や物性
についである程度の改良効果はみられるものの、多くの
要望にこたえるにはまだ十分に満足しうるものではなか
っt;。
発明が解決しようとする課題 本発明は、このような事情のもとで、加工性、特にロー
ル巻付性や混練時のストックのまとまり性に優れ、かつ
未加硫配合物の伸びが大きく、加硫物の引張強度や反発
弾性のような物性が優れたジエン系重合体を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは、加工性及び加硫物性が共に優れt;ジエ
ン系重合体を開発するために鋭意研究を重ねた結果、特
定の分子量を有し、かつそれぞれの分子量が異なる2種
の共重合体セグメントを特定の割合でカップリング結合
して成るジエン系共重合体が前記目的に適合しうろこと
を見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
すなわち、本発明は、(A)重量平均分子量1,000
〜No、000の芳香族ビニル化合物とジエン化合物と
のランダム共重合体セグメントと、(B)重量平均分子
量150,000〜too、oooの芳香族ビニル化合
物とジエン化合物とのランダム共重合体セグメントとが
重量比5:95ないし50:50の割合でカップリング
した分子構造を有し、かつそのムーニー粘度(ML+4
−4.100℃)が20〜150の範囲にある20〜1
50のジエン系共重合体を提供するものである。
本発明のジエン系共重合体中のセグメン1−(A)及び
セグメント(B)の重量平均分子量は、いずれも常法に
従い、ゲルパーミェーションクロマトグラフィーによっ
て測定される分子量を、標準ポリスチレンのそれと比較
し、換算して得られたものである。
本発明のジエン系共重合体中のセグメント(A)は、こ
の重量平均分子量がl、No−120,Goo、好まし
くは2,000〜100,000、特に10,000−
1flO,00Gの範囲にあることが必要である。これ
が1,000未満では、加硫後の引張強度や反発弾性な
どの物性が不十分になるし、また+20.OHを超える
と加工性が低下する。
一方、セグメント(B)の重量平均分子量は、150.
000−1100,000、好ましくは200,000
〜500,000の範囲にあることが必要である。これ
が150,000未満では加硫後の引張強度や反発弾性
などの物性が不十分であるし、また800.Gooより
も大きくなると加工性が低下する。
本発明においては、前記セグメント(A)とセグメント
(B)の含有量はそれぞれ5〜50重量%及び95〜5
0重量%、好ましくは10〜40重量%及び90〜60
重量%の範囲で選ばれる。セグメント(A)の量が5重
量%未満では加工性の改良効果が十分に発揮されないし
、50重量%を超えると加硫物性が低下するおそれがあ
る。
本発明のジエン系共重合体は、ムーニー粘度(ML、や
い100℃)が20〜150の範囲にあることが特徴で
あり、このムーニー粘度がこの範囲を逸脱すると所望の
動的特性が得られない。
本発明のジエン系共重合体を構成する芳香族ビニル化合
物は、スチレン、α−メチルスチレン、1−ビニルナフ
タレンなど通常重合用又は共重合用単量体として慣用さ
れている芳香族環を有するビニル化合物の中から任意に
選択することができるが、特に好ましいのはスチレンで
ある。
また、共役ジエン化合物としては、例えばI、3−ブタ
ジェン、イソプレン、l、3−ペンタジェン、1.3−
へゲタジエンなどを挙げることができるが、特に好まし
いのは1.3−ブタジェンである。
本発明のジエン系共重合体中の芳香族ビニル化合物単位
と共役ジエン化合物単位との構成比は、全重量に基づき
、前者が40重量%以下になるように選ぶのが好ましい
。この量が40重量%よりも多くなると加硫物の反発弾
性が低下する傾向がある。また、これらの単量体単位は
、各セグメント中にランダム分布していることが必要で
ある。
これがブロック状構造を有すると、加硫物の反発弾性が
低下する。
スチレン単位などの芳香族ビニル化合物単位を共重合体
鎖中にランダムに分布させる方法としては、例えば重合
系中にルイス塩基を存在させる方法や、少なくとも1種
のルイス塩基の存在下に、炭化水素溶媒中でスチレンと
ブタジェンとを共重合させるに際して、重合系中の七ツ
マー組成におけるスチレンモノマー含有量が特定範囲に
あるようにブタジェンを連続的又は断続的に追加供給し
て、スチレン単位をランダムに分布させる方法(特開昭
59−口0211号公報)などを挙げることができる。
本発明のジエン系重合体におけるブタジェン単位部分の
ビニル結合量については特に制限はないが、10〜60
%の範囲にあることが好ましい。
次に、該ジエン系重合体の本発明による製造方法につい
て説明する。
本発明方法においては、炭化水素溶媒中において、有機
リチウム系重合開始剤を用い、共役ジエン化合物と芳香
族ビニル化合物とを重合させ、セグメント(A)5〜5
0重量%と、セグメント(B)95〜50重量%とから
成る重合体混合物を調製したのち、該セグメント(A)
とセグメント(B)とをカップリングさせて、ムーニー
粘度(M L ++いioo’c)が20〜150のジ
エン系共重合体を製造する。
好ましい具体的な方法としては、(1)重合途中におい
て、セグメント(A)及びセグメント(B)が、所望の
分子量及び割合になるように、適当な量の有機リチウム
系重合開始剤を適宜添加し、重合終了後、これにカップ
リング剤を添加する方法、(2)前記(1)の方法にお
いて、重合途中に、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化
合物とを、1段若しくは多段で添加するか、又は連続的
に添加し、重合終了後、これにカップリング剤を添加す
る方法、(3)セグメント(A)とセグメント(B)と
を別々に調製し、その後ブレンドしてカップリングさせ
る方法、などを用いることができる。
本発明方法における重合形式については特に制限はなく
、公知の方法、例えばバッチ式重合方法、連続重合方法
など、いずれの方法も用いることができる。また重合温
度は、通常− 20〜150℃、好ましくは20〜120℃の範囲で選
ばれる。
前記リチウム系重合開始剤としては、例えばn−プロピ
ルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウ
ム、5ee−ブチルリチウム、Lert−ブチルリチウ
ムなどのモノ有機リチウム化合物、ジリチオメタン、l
、4−ジリチオブタン、l、4〜ジリチオ−2−エチル
シクロヘキサン、l、2−ジリチオ−1,2−ジフェニ
ルメタン、1,3.5− トリリチオベンゼンなどの多
官能性有機リチウム化合物などが挙げられる。
これらの有機リチウム化合物は、それぞれ単独で用いて
もよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また
、該多官能性有機リチウム化合物としては、前記モノ有
機リチウム化合物と他の化合物とを反応させることによ
って、実質的に多官能性有機リチウム化合物となりうる
ものも使用することができる。例えば、モノ有機リチウ
ム化合物とポリビニル芳香族化合物との反応生成物(特
公昭55−6652号公報)、モノ有機リチウム化合物
と共役ジエン化合物やモノビニル芳香族化合物を反応さ
せたのち、これにさらにポリビニル芳香族化合物を反応
させた反応生成物、あるいはモノ有機リチウム化合物、
共役ジエン化合物やモノビニル芳香族化合物、及びポリ
ビニル化合物の3者を同時に反応させた反応生成物(西
独特許筒2,003,384号明細書)などを用いるこ
とができる。
本発明において用いられる炭化水素溶媒としては、脂肪
族、脂環式及び芳香族炭化水素を使用することができる
。該炭化水素溶媒の具体例としては、プロパン、イソブ
タン、n−ヘキサン、イソオクタン、シクロペンタン、
シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンなどを挙げること
ができるが、これらの中で、n−ヘキサン、シクロヘキ
サン及びベンゼンが好ましい。これらの溶媒は1種用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の重合においては、所望に応じルイス塩基を用い
ることができる。該ルイス塩基としては、例えばジエチ
ルエーテル、エチレングリコール・ジメチルエーテル、
エチレングリコール−ジ−n−ブチルエーテル、エチレ
ングリコール・n−ブチル−tert−7’チルエーテ
ル、ジエチレングリコール・ジメチルエーテル、トリエ
チレングリコール・ジメチルエーテル、テトラヒドロ7
ラン、α−メトキシメチルテトラヒドロ7ラン、ジオキ
サン、1.2−ジメトキシベンゼン、トリエチルアミン
、N、N、N’ 、N’−テトラメチルエチレンジアミ
ン、ボタジウムーtert−アミルオキシドなどが挙げ
られる。これらの化合物は、それぞれ単独で用いもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明においては、前記セグメント(A)とセグメント
(B)とをカップリングさせるが、この際、カップリン
グ剤として、例えばエポキシ化液体ポリブタジェン、エ
ポキシ化アマニ油、エポキシ化大豆油、テレフタル酸ジ
メチル、フタル酸ジメチル、テレフタル酸ジエチル、イ
ソフタル酸ジメチル、アジピン酸ジエチル、テレフタル
酸ジクロリド、フタル酸ジクロリド、イソフタル酸ジク
ロリド、アジピン酸クロリド、フタル酸無水物、マレイ
ン酸無水物、塩化第一スズ、ジクロロメチルシラン、二
塩化ジプチルスズ、ジビニルベンゼン、四塩化ケイ素、
メチルトリクロロシラン、ヘキサクロロシラン、テトラ
メトキシシラン、四塩化炭素、塩化第二スズ、メチルト
リクロロスズ、臭化第二スズ、トリフェニルスズクロリ
ド、トリフェニルゲルマニウムクロリド、トリフェニル
鉛クロリド、トリフェニルスズプロミド、ブチルスズト
リクロリド、ジオクチルスズジクロリド、ジメチルスズ
ジクロリドなどが用いられる。これらの中で好ましいも
のとしては、塩化第一スズ、塩化第二スズ、二塩化ジブ
チルスズ、メチルトリクロロスズ、臭化第二スズ、トリ
フェニルスズクロリド、トリフェニルスズプロミド、ブ
チルスズトリクロリド、ジオクチルスズジクロリド、ジ
メチルスズジクロリドなどが挙げられ、特に塩化第二ス
ズが好適である。
これらのカップリング剤の使用量は、有機リチウム系重
合開始剤の使用量に対して、当量比で0.25〜2.0
の範囲にあることが好ましく、重合体の少なくとも30
重量%、好ましくは40重量%以上がカップリングされ
ていることが望ましい。
また、該カップリング剤の添加方法については特に制限
はなく、例えば重合終了後に添加する方法、重合終了後
少量の共役ジエン化合物を添加し、その後に添加する方
法、重合終了直前に添加する方法など、いずれの方法も
用いることができる。
このようにして前記カップリング剤を添加すると、該カ
ップリング剤は重合体鎖末端の活性リチウムとほとんど
瞬時に反応するが、完全に反応させるためには、通常2
0〜120℃の範囲の温度において5分間以上反応させ
ることが好ましい。
本発明のジエン系重合体は、通常ゴム成分として単独又
は他のゴム成分と共に、例えばプロセス油、カーボンブ
ラック、その他配合剤と配合して用いられる。
本発明のジエン系重合体を、他のゴム成分と共に使用す
る場合、該ジエン系重合体は全ゴム成分中、少なくとも
20重量%含有することが望ましい。本発明のジエン系
重合体の含有量が20重量%未満では、該ジエン系重合
体の特徴である高度の加工性と物性とのバランスが発現
されにくくなる。
本発明のジエン系重合体と共に使用しうる他のゴム成分
としては、例えば天然ゴム、ポリブタジェン、スチレン
−ブタジェン共重合体、ポリイソプレンなどが挙げられ
る。これらのゴム成分は1種用いてもよいし、2種以上
を組み合わせて用いてもよい。
本発明のジエン系重合体を各種ゴム用途の素材として用
いる場合、通常全ゴム成分100重量部に対し、プロセ
ス油0〜60重量部、カーボンブラック30〜100重
量部を配合して用いる。
ゴムの配合に用いられるプロセス油は、石油留分のうち
高沸点成分から成り、油の炭化水素分子の化学構造によ
って通常3種に分類され、分類の基準は粘度比重恒数(
VGCと略す)の大小による。
一般にVGCがL790〜0.849のものはパラフィ
ン系、0.850〜0.899のものはす7テン系、0
.900以上はアロマチック系として分類される。この
うち、本発明のジエン系重合体がカーボンブラックを配
合して使用するため、プロセス油としては通常アロマチ
ック系が一般的である。
該プロセス油の添加量は、全ゴム成分100重量部に対
し、通常0〜60重量部、好ましくは5〜35重量部の
範囲で選ばれる。この量が60重量部を超えると加硫物
性が低下するおそれがある。
また、カーボンブラックとしては、従来ゴムの配合に慣
用されているもの、例えばFEF、I(AF、l5AF
などを用いることができ、その使用量は、通常全ゴム成
分100重量部に対して、30〜100重量部、好まし
くは40〜75重量部の範囲で選ばれる。この量が30
重量%未満では補強効果が十分でないし、100重量部
を超えると加硫物の反発弾性や破壊強度などが低下する
おそれがある。
本発明のジエン系重合体は、前記のカーボンブラックや
プロセス油とともに、さらにホワイトカーボン、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウムなどの他の補強剤や充てん
剤を配合して用いることができるし、また、酸化亜鉛、
ステアリン酸、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤、加硫促
進剤、加硫剤、ワックスなども必要に応じ適宜配合して
用いることもできる。
これら配合剤の配合方法については特に制限はなく、例
えばバンバリーミキサ−、ニーダ−、オーブンロールな
どを用いて混練する通常の手段によってゴム配合物を調
製することができる。
このようにして得られたゴム配合物は、加硫成形し、多
くの有用な用途に用いられる。
発明の効果 本発明のジエン系重合体は、その配合物のムーニー粘度
上昇が小さく、ゴム混練時のストックのまとまり性やロ
ール巻付性、配合物の伸びなどが優れるI;め、その加
工作業が容易となり、かつその加硫物は引張強度や反発
弾性に優れており、例えばタイヤトレッド、カーカス、
サイドウオールなどのタイヤ用途をはじめ、押出製品、
自動車窓枠、防振ゴム、工業用品などの用途にも応用す
ることができ、その工業的意義は大きい。
実施例 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
なお、各特性及び物性は次の方法に従って求めIこ。
(1)重合転化率 重合器内より抜き出したサンプルを島津製作所製のガス
クロマトグラフィ(GC−7A)を用いて分析した。ガ
スクロマトグラフィの充てん剤は、スチレンの分析には
「アビニシン・グリースL (ApiezonGrea
se L)  [ガスクロ工業(株)製)を、ブタジェ
ンの分析には「セパコニトリル(Scbiconitr
ile)[ガスクロ工業(株)製]を用いた。
(2)セグメント(A)と(B)の6及び含有量カップ
リング剤添加直前に重合器内より抜き出したサンプルの
GPC測定により、セグメント(A)及びセグメント(
B)Mwa含有量を求めた。
測定にはウォーター(Waters)社製のGPC(商
品名;204コンパクト梨)を使用し、カラムはシュポ
ン(Dupont)社製、ゾルパックス(201BAX
)−PSM−10005と605との組合せを、溶媒に
テトラヒドロフランを用いた。
得られた分子量分布曲線の面積比率からカップリングさ
れるセグメント(A)及び(B)の含有率を求めた。
まt;、それぞれの重量平均分子量(My)は標準ポリ
スチレンに換算して求めた。
(3)重合体のムーニー粘度 JIS−K630Gの方法に準じ、Lローターを使用し
て100°C,2rpmで測定した。
(4)スチレン単位の含有量 紫外線吸収スペクトル法により、2Hamのフェニル基
に基づく吸収から算出した。
(5) ブタジェン単位のミクロ構造 赤外分光光度計を用いて、ハンプトン法により計算した
(6)ゴム配合物のムーニー粘度 上品製作所製可変速ムーニー粘度計を使用し、Lロータ
ーを用い、100℃で1分子熱、2 rpmでの4分後
の値と、連続してその直後に120rpmに変速した2
秒後の値を測定した。
(7)ゴム配合物のストックのまとまり性小型加圧ニー
ダ−(裸出製作所製、加圧双腕ニーダ−1D−0,5−
3型)にて混練し、配合剤配合後のゴム配合物ストック
の取出時、目視観察した。
評価基準は、ニーグーシリンダー取出時、ゴム配合物が
小片となってまとまりにくく、配合剤の分散状態の悪い
ものを1とし、ゴム配合物が1つの塊となり、分散も良
好で肌の美しいものを5とし、5段階で評価した。
(8)ゴム配合物のロール巻付性 ロール温度50℃で、ロール混線時の巻付状態を観察し
た。ロール巻付性の評価基準は、ゴム配合物のロール巻
付性が最も悪く、バギー性の大きいものを1とし、ロー
ル巻付性が極めて優れ、かつロールに巻付いている状態
で表面肌の美しいものを5とした。
(9)未加硫配合物の伸び JIS−1号タンヘルで打抜いた厚さ2mtmのサンプ
ルを引張速度300mm/分で測定した。
(10)  加硫物の引張強度 JIS−K 6301の方法に従って測定した。
(11)加硫物の反発弾性 ダンロップトリプソンメーターを使用して、試験温度7
0°Cにて測定した。
実施例1 あらかじめ窒素置換したかきまぜ機付1011オートク
レーブ中に、脱水、脱気したシクロヘキサン6i1.ス
チレン2509.1.3−ブタジェン700g及びテト
ラヒドロフタン189を装入し、かきまぜながら55℃
まで昇温してから、第1段のn−ブチルリチウム9.0
ミリモルを添加し、重合を開始した。スチレンと1.3
−ブタジェンの合計重合転化率が88%に到達した時点
で、第2段のn−ブチルリチウム50ミリモルを添加し
た。なお、重合の最高到達温度は90〜100℃となる
ように調節した。重合の最高温度到達直前に、l、3−
ブタジェン 50gを添加し、その反応温度上昇の上限
から2分後に塩化第二スズ29.5ミリモルを添加し、
15分間反応させた。
その後、重合系に安定剤として、2,6−シーtert
−ブチル−p−クレゾールを重合体に対して0.5重量
%添加したのち、溶剤を加熱留去し、目的とするジエン
系重合体を得た。第1表に各特性値を示す。
実施例2 スチレン2509.1.3−ブタジェン650g及び第
1段n−ブチルリチウム8.3ミリモルを用い、実施例
1と同様にして重合を開始し、スチレンと1.3−ブタ
ジェンとの合計重合転化率が67%に到達した時点で、
第2段のn−ブチルリチウム10ミリモルを添加し、同
時に1.3−ブタジェン100gを10g7分の速度で
、10分間連続添加した。1.3−ブタジェンの供給終
了から2分後に、塩化第二スズ9.2ミリモルを添加し
、15分間反応させたのち、実施例1と同様にしてジエ
ン系重合体を得た。第1表に各特性値を示す。
実施例3 スチレン2509.1,3−ブタジェン50og及び第
1段n−ブチルリチウム9,2ミリモルを用い、実施例
1と同様にして重合を開始し、スチレンと1,3−ブタ
ジェンとの合計重合転化率が39%に到達した時点で、
1,3−ブタジェン250gを20g/分の速度で12
.5分間連続追加した。
追加する1、3−ブタジェンの残量が100.になった
時点で、第2段のn−ブチルリチウム10ミリモルを添
加し、1.3−ブタジェンの追加供給終了の2分後に塩
化第二スズ9.6ミリモルを添加し、15分間反応させ
た。以下、実施例1と同様な操作を行い、ジエン系重合
体を得た。第1表に各特性値を示す。
実施例4 スチレン250g、1.3−ブタジェン650g及び第
1段のn−ブチルリチウム7.4ミリモルを用い、実施
例1と同様にして重合を開始した。スチレンと1.3−
ブタジェンとの合計重合転化率が87%に到達した時点
で、第2段のn−ブチルリチウム18ミリモルを添加し
、その直後から5分間l、3−ブタジエン100gを連
続的に添加した。その後、塩化第二スズ+2.7ミ!J
モルを添加し、15分間反応させたのち、実施例1と同
様な操作を行って、ジエン系重合体を得た。第1表に各
特性を示す。
実施例5 下記の第1及び第2の反応を個別に行い、ブレンド後カ
ップリング剤を添加した。
すなわち、第1の反応は、シクロヘキサン2.4症、ス
チレン100g、1.3−ブタジェン200g及びテト
ラヒドロフラン109をオートクレーブ中に装入して、
温度を75°Cに調節したのち、これにn−ブチルリチ
ウム10ミリモルを添加して重合全開始した。スチレン
と1.3−ブタジェンの合計重合転化率が65%に到達
した時点から10分間連続して1.3−ブタジェン10
0gを追加供給した。
重合の最高温度は86°Cとなった。lj−ブタジェン
の供給が終了して重合物を50°C以下迄冷却したのち
、あらかじめ少量のn−ブチルリチウムで洗浄して窒素
置換した他の容器に移液した。
第2の反応は、オートクレーブにシクロヘキサン3.6
1!、スチレン150g、1.3−ブタジェン3009
及びテトラヒドロ7ラン149を装入して温度を73℃
に調節し、n−ブチルリチウム6.5ミリモルを添加し
て重合を開始した。スチレンと1.3−ブタジェンの合
計重合転化率が55%に到達時点から15分間連続して
1.3−ブタジェン150gを追加供給した。重合最高
温度は91℃となった。1.3−ブタジェンの供給終了
後、さらに3分間反応させたのち、これに、前記第1の
重合物を添加した。
この添加直後に、塩化第二スズ8.3ミリモルを添加し
、15分間友悪させた。以下、実施例1と同様な操作を
行って、ジエン系重合体を得た。第1表に各特性値を示
す。
実施例6 あらかじめ脱水脱気処理したシクロヘキサン200g、
ジビニルベンゼン2.6g、1.3−ブタジェン249
及びn−ブチルリチウム6.4gを、窒素置換したかき
まぜ機付オートクレーブに装入し、70°Cで60分間
かきまぜながら反応させた反応生成物を、重合開始剤と
して、n−ブチルリチウム換算で8.5ミリモルになる
ような量用い、実施例2と同様にして重合を開始した。
スチレンと1.3−ブタジェンの合計重合転化率が69
%に到達した時点で、再度重合開始剤として、前記反応
生成物をn−ブチルリチウム換算で10ミリモル添加し
た。以下、実施例2と同様にして1.3−ブタジェンを
添加し、その終了から2分後に、トリフェニルスズクロ
リド8ミリモルを添加して、15分間反応させか。以下
、実施例2と同様な操作を行い、ジエン系重合体を得た
。第1表に各特性値を示す。
比較例1 スチレン2509、!、3−ブタジェン500g及びn
−ブチルリチウム10.9ミリモルを用い、実施例1と
同様にして重合を開始した。スチレンと1.3−ブタジ
ェンとの合計重合転化率が36%に到達した時点で、1
.3−ブタジェン2509を25g/分の速度で10分
間連続して追加供給した。1.3−ブタジェンの追加供
給が終了して3分後に塩化第二スズをn−ブチルリチウ
ムに対して当量比で0.4となる量添加し、15分間反
応させt;。以下、実施例1と同様な操作を行ってジエ
ン系重合体を得た。
比較例2 スチレン250g、1.3−ブタジェン5009及びn
−ブチルリチウム7.0ミリモルを用い、実施例1と同
様にして重合を開始した。スチレンと1.3−ブタジェ
ンの合計重合転化率が67%に到達した時点で、第2段
のn−ブチルリチウム6.0ミリモルを添加し、同時に
10分間連続して、1.3−ブタジェン2509を追加
供給し、その終了3分後に、塩化第二スズを添加して、
15分間反応させた。
以下、実施例1と同様な操作を行って、ジエン系重合体
を得た。第1表に各特性を示す。
比較例3 スチレン2509.1,3−ブタジェン5009及びn
−ブチルリチウム17ミリモルを用い、実施例1と同様
にして重合を開始した。スチレンと1.3−ブタジェン
の合計重合転化率が48%に到達した時点で、第2段の
n−ブチルリチウム17ミリモルを添加し、同時に、1
,3−ブタジェン250gを259/分の速度で10分
間連続して追加供給した。この追加終了から3分後に塩
化第二スズ8.5ミリモルを添加して、15分間反応さ
せた。以下、実施例1と同様な操作を行い、ジエン系重
合体を得た。第1表に各特性を示す。
参考例 実施例1〜6、比較例1〜3で得られたジエン系重合体
100重量部、アロマチック油5重量部、HAFカーボ
ンブラック45重量部、亜鉛華5重量部、ステアリン酸
2重量部及び老防(B)(ジフェニルアミンとアセトン
との高温反応生成物)1重量部を小型加圧ニーダ−に装
入し、混練、混合した。
混練開始時のケース温度は約90’Oにコントロールし
、カム回転数60 rprnで6分間混線、混合し、そ
の最高到達温度が140 ’Cとなるようにした。ニー
ダ−から取り出したゴム配合物は冷却後、50°Cロー
ルミルで硫黄1.7重量部と促進剤(CZ)(N−シク
ロへキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)1
重量部を添加し、混合した。
このようにして得られたゴム配合物のムーニー粘度、ニ
ーダ−ストックのまとまり性及びロール巻付性、配合物
の伸びなどの加工性と、160℃の温度で加硫した加硫
物の引張強度や反発弾性などの物性を測定した。その結
果を第2表に示す。
実施1〜5は配合物ムーニー粘度が良好であり、しかも
その高回転時のムーニー粘度上昇が小さい。
また、ニーダ−ストックのまとまり性やロール巻付性が
良好であり、配合物の伸びが大きく、これらの加工性と
引張強度、反発弾性が高く物性との優れたバランスを示
している。
これに対して、比較例1,2は物性は良好であるが、加
工性が悪く、また比較例3は加工性は優れるが、著しく
物性が劣っていることが分かる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A)重量平均分子量1,000〜120,000
    の芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのランダム
    共重合体セグメントと、(B)重量平均分子量150,
    000〜800,000の芳香族ビニル化合物と共役ジ
    エン化合物とのランダム共重合体セグメントとが重量比
    5:95ないし50:50の割合でカップリングした分
    子構造を有し、かつそのムーニー粘度(ML_1_+_
    4、100℃)が20〜150の範囲にあるジエン系共
    重合体。 2 炭化水素溶媒中、有機リチウム化合物を重合開始剤
    として用い、芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物と
    を重合させて、重量平均分子量1,000〜120,0
    00の芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのラン
    ダム共重合体5〜50重量%と、重量平均分子量150
    ,000〜800,000の芳香族ビニル化合物とジエ
    ン化合物とのランダム共重合体95〜50重量%とから
    成る共重合体混合物を調製し、次いでこれにカップリン
    グ剤を加えて上記の各共重合体をカップリングさせるこ
    とを特徴とする請求項1記載のジエン系共重合体の製造
    方法。 3 ルイス塩基の存在下で重合を行う請求項2記載の製
    造方法。
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