JPH01294615A - ２層型化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、粉末と、粉末以外の水不溶性液体と、雲母と
、有機酸とを配合して得られる、使用性に優れ、制汗効
果や紫外線防御効果が高くかつ粉末の再分散性に優れた
２層型化粧料に関する。

［従来の技術］ 従来、粉末入り２層型化粧料は化粧水タイプに限られて
おり、クール感の感じらする使用感上の特徴と２層タイ
プという外観の涼しいイメージからアフターサンケア製
品として多く発売されている。粉末の持つ制汗効果や皮
脂分泌抑制効果を利用してアストリンゼントタイプ化粧
水としても使われるようになってきた。しかしながら、
一般的にこれら２層型化粧料は、使用後、粉末による白
っぽさが残るといった欠点があった。

また、近年、紫外線吸収剤や薬剤などを多量に配合して
、積極的に有用性を付与しようとする動きが盛んである
が、上記のような粉末入り２層型化粧水には水溶性のも
のしか配合できず、選択の巾が狭い。

水不溶性の紫外線吸収剤や水不溶性の薬剤を化粧水系に
無理矢理配合しようとするとこれらを可溶化するために
多量の界面活性剤を必要とする。

しかし、この界面活性剤の多量使用は肌に対しての安全
性面で悪影響があり、そして使用性面でもべたつくとい
う好ましくない影響を与える。

一方、界面活性剤を含有しない粉末入り２層型化粧水に
単純に上記のような水不溶性物質を配合すると水不溶性
物質が分離して油状となって化粧水上部に浮遊するとい
う現象が生じる。粉末量を多くして安定性を保つことも
考えられるが、この場合には使用性が極端に粉っぽくな
ってしまう。

また、可溶化系ではなく界面活性剤で水不溶性の紫外線
吸収剤や油分を乳化させるという方法も考えられるがこ
の方法だと粉末が容器の底に付着し、粉末の再分散性が
著しく悪くなってしまい、水不溶性液体の多い系では２
層の分離状態が明確でなくなる。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明者らはこのような事情にかんがみ、使用後の白つ
ばきがなく、使用性面で粉っぽざがなくきっばりしてい
て、安定性面で上記のような粉末の容器への付着がなく
、再分散性に優れた水不溶性液体含有粉末入り２層型化
粧料を得るべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を成すに
至った。

し課題を解決するための手段］ すなわち、本発明は粉末と、粉末以外の水不溶性液体１
〜３０重量％とを配合する２層型化粧料において、雲母
と、有機酸とを配合したことを特徴とする２層型化粧料
である。

以下、本発明の構成について詳述する。

本発明に用いられる水不溶性液体は水不溶性の紫外線吸
収剤、油分、薬剤、香料等である。

以下に水不溶性の紫外線吸収剤、油分および薬剤の代表
例を例示する。

紫外線吸収剤；パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、
パラメトキシケイ皮酸−２−エトキシエチル、パラメト
キシケイ皮酸イソプロピル、ブチルメトキシベンゾイル
メタン、グリセリル−モノ−２−エチルヘキサノイル−
ジ−パラメトキシベンゾフェノン、ジガロイルトリオレ
エート、２−２“−ジヒドロキシ−４−メトキシベンゾ
フェノン、エチル−４−ビスヒドロキシブロビルアミノ
ベゾエート、２−エチルへキシル−２−シアノ−３，３
′−ジフェニルアクリレート、パラメトキシケイ皮酸エ
チルヘキシル、サリチル酸−２−エチルヘキシル、グリ
セリルパラアミノベンゾエート、サリチル酸ホモメチル
、オルトアミノ安息香酸メチル、２−ヒドロキシ−４−
メトキシベンゾフェノン、アミル−パラ−ジメチルアミ
ノベンゾエート、グアイズレン、ウロカニン酸など従来
化粧料に使用されているものである。

油分；牛脂、スクワラン、オリーブ油、月見草油、コメ
ヌカ油などの動植物油、炭素水素、流動パラフィンなど
の鉱物油、イソプロピルミリステート、ペンタエリスリ
トール−テトラ−２−エチルヘキサノエートなどのエス
テル油、メチルフェニルシリコン、ジメチルシリコン、
環状シリコーン油などのシリコーン油、シリコーン樹脂
、シリコーンゴム含有油分、２−オクチルドデカノール
、２−デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、
セチルアルコールなどのアルコール、ベヘニン酸、オレ
イン酸、イソステアリン酸などの脂肪酸など従来化粧料
に使用されているものである。

薬剤：ビタミンＡ１ビタミンＤ１ビタミンＥ１ビタミン
Ｆ、ビタミンＨ１ビタミンにおよびこれらの誘導体、ビ
タミンＢおよびビタミンＣの水不溶性誘導体、プロビタ
ミンＡ１オリザノール、ユビキノン、ホルモン類など、
従来化粧料に使用きれているものである。

上記水不溶性液体はそれぞれ単独使用するばかりでなく
、任意の組合せで混合して用いる事もできる。特に紫外
線吸収剤、薬剤あるいは香料を一般油分と混合して用い
ることが多い。混合して用いた方が一般的に紫外線吸収
剤や薬剤、香料などの安定性が向上する。

本発明で用いられる水不溶性液体の配合量は、２層型化
粧料全量中１〜３０重景％で、好ましくは１．５〜２０
重量％である。１重量％未満であると、使用後の白っぽ
ざが残り、また紫外線吸収剤や薬剤等を配合した場合そ
れらの効果が十分に発揮されない傾向にある。３０重量
％を超えると、粉末の再分散性が悪くなる。

本発明で用いられる粉末は、通常化粧料に用いられる粉
末であり、例えば酸化チタン、シリカ、タルク、カオリ
ン、亜鉛華、マイカ、酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム
、酸化コバルト、イオウ、ナイロンパウダー、シルクパ
ウダー、そしてベントナイトやモンモリロナイト、ラポ
ナイト、スメフタイトなどを主成分とする粘土鉱物であ
り、これらの一種または二種以上が用いられる。

本発明で用いられる粉末の配合量は、２層型化粧料全量
中０．１〜２０重量％が好ましい。粉末量が０．１重量
％未満では制汗効果、紫外線防御効果が弱り、２０重量
％を越えると、粉末の再分散性が悪くなる。

本発明で用いられる雲母としては、例えば、白雲母、黒
雲母、絹雲母、金雲母、雲母チタン等が挙げられ、これ
らの一種または二種以上が用いられる。配合量は０．２
〜１０重量％が好ましい。０．２重量％未満では粉末の
再分散性が悪く、１０重量％を越えると、再分散性の効
果は変化な（不経済である。

本発明で用いられる有機酸としては、例えば、サリチル
酸、安息香酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸
、乳酸や、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギン酸
などのアミノ酸等が挙げられ、従来化粧品に使用されて
いる水溶性のものである。これらの一種または二種以上
が用いられる。配合量は０．０１〜５１層ＭＬ％が好ま
しい。０．０１重量％未満でも、５重量％を越えて配合
しても、粉末の再分散性は悪くなる。

上記のように、雲母、有機酸を配合することにより粉末
の再分散性は良好になるが、水不溶性液体が３重量％以
上になると２層の分離状態が明確でなくなってくる。そ
こで水不溶性液体が３重量％以上の系では乳化粒子を小
ざくし、２層の分離状態と明確にきせるため保湿剤又は
保湿剤に水を少量加えた系に紫外線吸収剤や油分、薬剤
、香料などの水不溶性液体を乳化させこれを水相に分散
きせるという工程を取ることが好ましい。

本発明はその効果をとまたげない限りにおいて必要に応
じて他の成分、例えばアルコール、多価アルコールなど
の保湿剤、防腐剤、水溶性高分子、その他一般に化粧品
業界で汎用されている成分を配合することができる。

［発明の効果］ 本発明の２層型化粧料は、粉末と、粉末以外の水不溶性
液体と、雲母と、有機酸とを配合して得られる、使用後
の白つばきがなく、制汗効果や紫外線防御効果が高くか
つ粉末の再分散性に優れた２層型化粧料に関する。

［実施例］ 次に実施例によって本発明をざらに詳細に説明する。本
発明はこれにより限定されるものではない。配合量は重
量％である。実施例に先立ち効果試験について述べる。

ｌ」（再」１１社。

容器を軽く３回振って容器の底に粉末が、付着している
かどうかを肉眼で判定した。

実施例１、比較例１〜４ 表１に２層型化粧水タイプの実施例１と比較例１〜４を
示す。

製法は実施例１、比較例１〜４とも水にジプロピレング
リコール、１．３−ブチレングリコール、酸または塩を
溶解し、ざらに粉末、雲母を均一分散しておき、これに
エタノールに溶解した紫外線吸収剤、油分、香料、界面
活性剤を添加する方法で行った。

実施例１は雲母と有機酸とを配合し、粉末再分散性が極
めて良好で、使用後の白っぽさ及び粉っぽざがない２層
型化粧料であった。

一方、比較例１は雲母を配合していないもので、比較例
２は有機酸を配合していないものであるが、共に容器の
底に粉末の付着が見られ再分散性に問題のあるものであ
った。また比較例３は有機酸のかわりに無機酸を配合し
たものであり、比較例４は有機酸塩を配合したものであ
るが再分散性は悪かった。

実施例２　サンケアスプレー　　　　（重量％）（１）
精製水　　　　　　　　　　　　　　７２．７（２）グ
リセリン　　　　　　　　　　　　１．０（３）乳酸　
　　　　　　　　　　　　　　１．５（４）１．３−ブ
チレングリコール　　　　　　５．０（５）ポリオキン
エチレン−ポリオキ シプロピレン−セチルエーテル　　　２．０（６）メチ
ルフェニルポリシロキサン　　　　１．０（７）デカメ
チルサイクロペンタシロキサン１．０（８）ベンゾフェ
ノン系吸収剤　　　　　　０．５（９）ケイ皮酸系吸収
剤　　　　　　　　　０．５（１０）ベンゾイルメタン
系吸収剤　　　　　０．５（１１）香料　　　　　　　
　　　　　　　　０．３（１２）酸化チタン　　　　　
　　　　　　　　３．０（１３）白雲母　　　　　　　
　　　　　　　　５．０（１４）二酸化炭素　　　　　
　　　　　　　６．０（製法） 室温で（１）〜（３）を撹拌溶解し、この中に（４）、
（５）に撹拌混合した（６）〜（１１）を加え、ホモミ
キサーにより充分混合したものを添加し、撹拌混合する
。この中に均一混合した（１２）、（１３）を加え撹拌
混合する。これに（１４）を噴射剤として添加し、サン
ケアスプレーを得た。

実施例３　サンケアムース　　　　　（Ｍ量％）（１）
精製水　　　　　　　　　　　　　　４０．３（２）ジ
プロピレングリコール　　　　　　　５．０（３）アス
パラギン酸　　　　　　　　　　５．０（４）１．３−
ブチレンゲリコール　　　　　　１０．０（５）ポリオ
キシエチレン（６０モル付加）硬化ヒマシ油　　　　　
　　　　　３．０（６）メチルフェニルポリシロキサン
　　　７．０（７）ジメチルポリシロキサン　　　　　
　６．０（８）２−エチルへキシル−Ｐ−ジメ チルアミノベンゾエート　　　　　６．０（９）エチル
パラベン　　　　　　　　　　　０．２（１０）ブチル
パラベン　　　　　　　　　　　０．１（１１）香料　
　　　　　　　　　　　　　　０．１（１２）酸化チタ
ン　　　　　　　　　　　　　５．０（１３）酸化コバ
ルト　　　　　　　　　　　　０．３（１４）ナイロン
パウダー　　　　　　　　　　１．０（１５）絹雲母　
　　　　　　　　　　　　　２．０（１６）　Ｌ　Ｐ　
Ｇ　　　　　　　　　　　　　　　　９．０（製法） 室温で（１）〜（３）を撹拌溶解し、この中に（４）、
（５）に撹拌混合した（６）〜（１１）を加え、ホモミ
キサーにより充分混合したものを添加し、撹拌混合する
。この中に均一混合した（１２）〜（１５）を加え撹拌
混合する。これに（１６）を噴射剤として添加し、サン
ケアムースを得た。

実施例４　制汗エアゾール　　　　　（重量％）（１）
精製水　　　　　　　　　　　　　　１９．９（２）ク
エン酸　　　　　　　　　　　　　　０．１（３）エタ
ノール　　　　　　　　　　　　４０．０（４）メント
ール　　　　　　　　　　　　　０．２（５）ポリオキ
シエチレン（２０モル付加）セチルエーテル　　　　　
　　　　０．３（６）１．３−ブチレングリコール　　
　　　　　５．０（７）ポリオキシエチレン（３０モル
付加）コレスタノールエーテル　　　　　０．５（８）
ジメチルポリシロキサン　　　　　　２．０（９）亜鉛
華　　　　　　　　　　　　　　１５．０（ｌＯ）絹雲
母　　　　　　　　　　　　　　１０．０（１１）　Ｌ
　Ｐ　Ｇ　、ジメチルエーテル混合ガス（８／２）　　
　　　　　　　　　　７．０（製法） 室温で（１）、（２）を撹拌溶解し、撹拌溶解した（３
）〜（５）を添加する。この中に（６）、（７）に（８
）を加え、ホモミキサーにより充分混合したものを添加
し、撹拌混合する。ざらに均一混合した（９）、（１０
）を加え撹拌混合し、これに（１１）を噴射剤として添
加し、制汗エアゾールを得た。

実施例５　制汗スプレー　　　　　　（重量％）（１）
精製水　　　　　　　　　　　　　　２３．４８（２）
アルギン酸　　　　　　　　　　　　０．０２（３）エ
タノール　　　　　　　　　　　　６０．０（４）カン
ファー　　　　　　　　　　　　　０・１（５）殺菌剤
　　　　　　　　　　　　　　０．１（６）グリセリン
　　　　　　　　　　　　３．０（７）コラーゲン分解
タンパク質　　　　　０．３アシル化物カリウム塩 （分子量４００〜１０００） （８）メチルポリシロキサン　　　　　　　　５．０（
９）亜鉛華　　　　　　　　　　　　　　　３．０（１
０）絹雲母　　　　　　　　　　　　　　１．０（１１
）窒素　　　　　　　　　　　　　　　４．０（製法） 室温で（１）、（２）を撹拌溶解し、撹拌溶解した（３
）〜（５）を添加する。この中に（１）の一部と（６）
、（７）に（８）を加え、ホモミキサーにより充分混合
したものを添加し、撹拌混合する。ざらに均一混合した
（９）、（１０）を加え撹拌混合し、これに（１１）を
噴射剤として添加し、制汗スプレーを得た。

実施例２〜５は使用後の白っぽき、粉っぽさがなく、紫
外線防御効果、制汗効果が高く、かつ粉末の再分散性に
優れた２層型化粧料であった。

特許出願人　　株式会社　資生堂

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）粉末と、粉末以外の水不溶性液体１〜３０重量％
   とを配合する２層型化粧料において、雲母と、有機酸と
   を配合したことを特徴とする２層型化粧料。