JPH01294548A - 光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents

光ファイバ母材の製造方法

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JPH01294548A
JPH01294548A JP12204188A JP12204188A JPH01294548A JP H01294548 A JPH01294548 A JP H01294548A JP 12204188 A JP12204188 A JP 12204188A JP 12204188 A JP12204188 A JP 12204188A JP H01294548 A JPH01294548 A JP H01294548A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、光ファイバ母材の製造方法に関し、特に光フ
ァイバの品質を低下させることなく、先ファイバ製造速
度を速めることのできる光ファイバ母材の製造方法に関
する。
[従来の技術] 従来、光ファイバ母材は気相軸付は法CVAD法)で代
表されるような気相反応によって製造されていた。この
方法は原料として、例えばSiC,9aを一定の温度に
保フた容器内で蒸発させ、アルゴンガス等の輸送ガス流
と共に輸送し、酸水素火炎内に導き、火炎内における加
水分解反応によりガラス微粒子とし、このガラス微粒子
を出発部材端面上に堆積させる。そして、ガラス微粒子
の堆積によって起こる多孔質ガラス体の成長に合わせて
成長端が一定の位置になるように、出発部材を上方に引
き上げ、多孔質ガラス体を軸方向に成長させ、光ファイ
バとほぼ相似な多孔質状態のガラス母材を得る方法であ
る。さらに、必要に応じて、多孔質ガラス体のffll
l面に所定厚さの他の多孔質ガラス体を堆積させて、光
ファイバ母材とするものであった。
[発明を解決しようとする課題] 近時、光ファイバ通信システムを各家庭まで敷設して、
電話7フアクシミリおよびテレビ画像等のそれぞれの情
報を伝送するいわゆる光加入者伝送システムの構築への
要求が高まってきた。こうした新しい伝送システムの構
築および情報を安価に伝送するためには、システム全体
の低価格化が必須である。この中で、現在実用されてい
る銅ケーブルの価格と比較して高価な伝送媒体である光
ファ、イバケーブルの低価格化に対する要請は強いもの
がある。
光ファイバ製造コストの低減化のために、上述のVAD
法の改良が進められた結果、VAD法は開発当時と比較
すると著しい進歩がみられている。しかし、気相法にあ
っては原料からガラスへの転換効率は60〜70%程度
と低く、また単位時間当りのガラスの堆積速度も現在t
og/分程度と低く、両技術の抜本的改良が必要である
一方、気相技術の欠点を補う方法として、例えばSi 
(OC211,)4のようなシリコンアルコキシドを原
料とするゾルゲル法を用いた光ファイバ母材製造法の研
究が進められている。ゾルゲル法は気相法における原料
からガラスへの変換効率あるいは堆積速度の問題を解決
することができるが、溶液原料を蒸発させるというよう
な原料の精製過程の含まないために、得られるガラスに
は原料に含まれるFe等の遷移金属不純物がそのまま残
る。このため、ゾルゲル法によって合成されるガラスの
純度は気相法で作られるガラスの純度と比べて低いレベ
ルになるので、合成されたガラスを光ファイバに加工し
た際、光ファイバ基本特性の一つである伝送損失がVA
D法による光ファイバと比較すると高い値になるという
欠点があった。しかし、最近の技術進歩に伴い、ゾルゲ
ル法で合成した多孔質ガラス体を塩素を含む雰囲気中で
熱処理することによって、ガラス物体中に含まれる1A
Ii維金属イオンが除去できるようになったが、損失特
性は未だ不十分な状況にある。
また一方、ゾルゲル法では、ゾルを加水分解し100℃
程度の温度でゲル化および乾燥を行うが、このとき、光
ファイバコア部の屈折率を変えるためにGem、を添加
すると、GeO2は主成分の5i(hと結合せず単独で
混合するために、得られた多孔質ガラス体を透明なガラ
ス体になる温度(1400℃)にまで加熱すると、蒸気
圧の高いGeO□が選択的に蒸発する。特にガラス中に
含まれ、光ファイバ損失特性に著しい悪影響を及ぼすO
H基を除去するために施す塩素雰囲気中での熱処理、す
なわち脱水処理過程を経た場合、この発泡現象が顕著に
なることが知られている。GeO□のように蒸気圧の高
い組成物を含ませると、透明化段階においてガラス物体
中に気泡の発生を生じ、時にガラス体が割れたりする等
の欠点があった。
本発明はVAD法(気相法)における原料の低い転換効
率、遅い堆積速度および液相法における低純度性を解決
する目的でなされたものであり、高純度性を必要とする
コア部を気相法を利用し製造し、必ずしも高純度性を必
要としないクラッド部をゾルゲル法で製造することによ
り、従来技術が有する欠点を補う光ファイバ製造方法を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するために、本発明は、コアと、
該コアより低い屈折率のクラッドとからなる5in2を
主成分とする光ファイバ母材の製造方法において、該コ
アおよび/または該コアを取り囲むクラッドの一部を含
むコア部を、気相法によって多孔質ガラス体として合成
するコア合成工程と、シリコンアルコキシドを主成分と
する原料溶液のpHを制御した条件下で該原料溶液の加
水分解反応によりシリコンゲル体を合成し、該ゲル体を
乾燥してクラッド部である前記コア合成工程で得られる
前記多孔質ガラス体を前記クラッド合成工程で得られる
前記中空の多孔質中に挿入し、該−体化した多孔質ガラ
ス体を塩素ガスおよびヘリウムガスを同時に含む7囲気
にさらしながら加熱する加熱処理工程を含む。
[作用] 本発明においては、それぞれ一定の温度に保たれた別個
の容器内に蓄えられた5iCJL 、およびGeCl1
4液体原料に、アルゴンガス等の輸送ガスを導き、5i
CJl 4およびGeCjlj4ガスで飽和させる。原
料ガスで飽和された輸送ガスをバーナを通して酸素ガス
と水素ガスとの混合を燃焼させて得られる酸水素火炎内
に導く。原料ガスは火炎内に発生する水蒸気および火炎
熱によって、火炎加水分解反応を生じそれぞれ酸化物ガ
ラス微粒子になる。
酸化物ガラス微粒子の平均的な直径は0.05μm〜0
.5μmであって、これら生成された酸化物ガラス微粒
子は、酸水素火炎の熱によって回転する出発棒先端面上
に堆積焼結される。出発棒先端面位置はガラス微粒子の
堆積によって設定位置からのずれを生じることになる。
このずれはガラス微粒子堆積状態の変化を引き起こすた
め、ガラス微粒子堆積先端が所定の位置になるように出
発棒は制御され上方に引き上げられる。このようにして
得られるガラス微粒子堆積体は多孔質母材と呼ばれ、通
常この多孔質母材のかさ密度は0.2〜0.3g/c+
a’程度である。
上述の多孔質母材の製造方法がVAD法という名前で当
該分野の技術者に知られている。GeCl14が酸化し
てSin、ガラス微粒子と結合して、5in2ガラスよ
りも大きな屈折率を持つガラスを与える。さらに、Ge
O2を含むガラス部分に光を閉じ込める手段として、上
述の多孔質ガラス体側面にGeO2−5702ガラスよ
りも小さな屈折率を持つ多孔質ガラス(通常5i(h)
を他の火炎バーナを通して堆積する。この部分がクラッ
ド部になり、導波される光信号をコア部に閉じ込める作
用をもフている。光ファイバの損失特性からみると、コ
ア/クラッド界面近傍クラッド部を形成することで伝送
損失増加の少ない光ファイバとなる。
他方、ゾルゲル法は原料として例えば St (OCJg) 4のようなシリコンアルコキシド
を用い、水を添加してシリコンアルコキシドを加水分解
させゾルとし、さらに溶液のp++を制御してガラス微
粒子を析出させてゲル状物を得る。ゲル状物に含まれる
ガラス微粒子の大きさはVAD法で作られるガラス微粒
子に比べ、−桁以上小さく、比表面積(単位重量試料の
表面積の大きさ)が3[10m27g 〜700m27
g程度に相当する。ゲル状物には原料に含まれていたア
ルコール成分や、加水分解用に加えられた水分、pH制
御のため加えられた酸あるいは塩素が残留している。こ
のような混和物を70℃程度に制御された雰囲気中で乾
燥させ、乾燥ゲル体とする。乾燥に先立ち、溶媒を含む
ゲル状物を所定構造の容器に注入し、所定構造の乾燥ゲ
ル体を得る。乾燥ゲル体のかざ密度は0.2g/Cm3
程度であるが、加水分解条件、微粒子成長条件等によっ
て変えることができる。本発明においては、乾燥ゲル体
が中空同心円柱状構造になるように、容器構造を併せて
用いている。
先に述べたVAD法で形成した多孔質ガラス体を、上述
のプロセスで得た中空同心円柱と合体させる。合体に際
して両多孔質ガラス体に、多孔質体が焼結によって収縮
する割合を考慮して、十分な隙間が形成されるように両
多孔質ガラス体の寸法を決めることが重要である。多孔
質ガラス体を加熱焼結して透明なガラス体に変換すると
きに生じる収縮割合は、多孔質ガラス体の密度に依存す
る。このため、両多孔質ガラス体の外径と中空円柱状ガ
ラス体の内径決定に際して、多孔質ガラス体の密度を考
慮しなければならない。
このようにVAD法で形成したコア部と、ゾルゲル法で
形成したクラッド部を合体して光ファイバ母材とするこ
との利点は、■屈折率分布の制御性が良く、■優れた損
失特性を示す気相反応による石英ガラス母材と、■原料
の反応効率が高く、■バッチ処理が可能な液相反応によ
る石英ガラス合成方法を同時に活用できる点にある。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。
光施ゴ虹 第1図は本発明の実施例の光ファイバ母材合成の工程を
示す。最初に、気相法によるコア合成の工程について説
明する。まず、塩化物原料1として5iCu 4を10
0cm’/minおよびGaCl24を10ei’/l
l1jnの混合蒸気流を輸送ガスのアルゴンガス11/
ll1inと共に、反応用ガラスバーナの中心孔に導く
。これと同時に水素3 It /minおよび酸素2ρ
/minを、それぞれ異なったバーナ出口より噴出させ
て混合点火し、空間で酸水素火炎を生じさせる。火炎内
に導かれた原料蒸気は火炎内に発生する水分と反応する
と共に、火炎内の酸素と熱酸化反応を生じ、5i02−
Ge02の粒径0.1〜0.2 μta程度のガラス微
粒子となる。生成されたガラス微粒子を、反応容器中央
部に容器上部から垂直に設置された出発棒先端面上に堆
積させる。体積ガラス微粒子体は火炎によって一部焼結
した多孔質ガラス体となり、出発棒中心軸方向に順次成
長する。
出発棒は多孔質ガラス体成長面位置が一定になるように
制御され、上方に引き上げられる。GeO2含有量は成
長軸方向に一定に保たれる。このようにして成長した多
孔質ガラス棒2の側面から必要に応じてSin、だけの
石英ガラス微粒子を堆積してもよい。得られた多孔質ガ
ラス棒2の密度は0.3g/cm3、外径は15III
11であフた。
他方、ゾルゲル法によるクラッド合成の工程においては
、アルコキシド原料3としてシリコンアルコキシド(本
実施例ではS f (OC2H5) 4を用いた)を1
モル、これとほぼ等量のアルコールおよび4〜5モルの
水を混合して希釈し、ゾル溶液4とし、アルコキシドの
加水分解を行わせてゲル5どした。このとき、反応を促
進させるためにアンモニアや塩酸なan添加することが
望ましい。50〜70℃にこの混合溶液を保持して、溶
液内にガラス微粒子を生成させ、成長させた。ガラス微
粒子が生成した溶液を所定構造を持つ容器に流し込み、
50〜70℃の範囲の温度に保持した雰囲気にさらして
余剰のアルコールや水分を蒸発させ、乾燥させた。この
結果得られた多孔質ガラス管6は、かさ密度0.3g7
cm3.内径15.5mm、外径150mmの中空状で
あった。
次に、多孔質ガラス体2および6を一体化して、コア部
とクラッド部から成る多孔質ガラス体7とした。一体化
した多孔質ガラス体7を、塩素ガス200cm’/mi
n、ヘリウムガス3 j2/minの流量で流した雰囲
気炉内で加熱した。最高温度1450℃まで加熱した結
果、外径80mmの透明な光ファイバ母材8が作製され
た。得られた母材8から線引きして得られた光ファイバ
の最低伝送損失は、第2図に示すように、0.3dB/
lt+n (波長λ=1.55μm)であり、余剰損失
が約o 、 ldB/kmと大きかった。これはコア母
材である多孔質ガラス棒2とクラッド母材である多孔質
ガラス管6との界面に光散乱の原因になる構造異常が存
在したためであり、コア母材を合成する際にコア母材と
同程度の厚さのクラッド層を形成することで解決できる
衷JIIス 実施例1と同じ工程であるが、コア母材側面上に厚さ]
、0+nmの多孔質のクラッドガラス層を形成し、外径
35mmの多孔質体とした。クラッド母材のかさ密度が
0.25g/cm’と小さかったため、クラッド多孔質
ガラス体内径を40++mとした。得られた光ファイバ
の最低伝送損失は0.25dB/kmとなり、実施例1
において得られた光ファイバが改善された。
上述の実施例では、コア部ガラスへの添加材料としてG
eO2を例として説明したが、コア部は純石英ガラスと
し、クラッド部に石英ガラスの屈折率を下げるフッ素を
添加することも可能であり、従来技術が実現した光ファ
イバの製造を可能とする利点ももっている。上述の実施
例ではコア部の合成に気相軸付は法を用いたが、これに
限らず気相外付は法を用いてもよいことはいうまでもな
い。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明による光ファイバ母材の製
造は、コア部およびクラッド部をそれぞれ気相反応およ
び液相反応を利用して行うようにしたので、気相反応が
特徴とする低損失性、屈折率制御にGem2の添加が可
能であり、また、液相反応、特にゾルゲル法が特徴とす
るバッチ処理の各々の特徴を生かした光ファイバ母材の
合成を可能とするものである。この結果、光ファイバ母
材製造速度の向上を実現すると共に、原料使用効率を高
めることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の光ファイバ母相の製造工程を
説明する図、 第2図は本発明の実施例によって作製した光ファイバの
損失特性を示す図である。 特許出願人  日本電信電話株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)コアと、該コアより低い屈折率のクラッドとからな
    るSiO_2を主成分とする光フィイバ母材の製造方法
    において、 該コアおよび/または該コアを取り囲むクラッドの一部
    を含むコア部を、気相法によって多孔質ガラス体として
    合成するコア合成工程と、 シリコンアルコキシドを主成分とする原料溶液のpHを
    制御した条件下で該原料溶液の加水分解反応によりシリ
    コンゲル体を合成し、該ゲル体を乾燥してクラッド部で
    ある前記コア合成工程で得られる前記多孔質ガラス体を
    前記クラッド合成工程で得られる前記中空の多孔質中に
    挿入し、該一体化した多孔質ガラス体を塩素ガスおよび
    ヘリウムガスを同時に含む雰囲気にさらしながら加熱す
    る加熱処理工程 を含むことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。 2)請求項1に記載の光ファイバ製造方法において、前
    記気相法で合成される前記多孔質ガラス体の密度と、前
    記液相法と合成する前記多孔質ガラス体のかさ密度がほ
    ぼ等しいことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。 3)請求項1または項2に記載の光ファイバ母材製造方
    法において、前記気相法で合成される前記多孔質ガラス
    体の外径が、前記液相法によって合成される前記中空の
    多孔質ガラス体の中空孔内径よりも小さく、かつ前記2
    つの多孔質ガラス体が前記加熱処理工程によって焼結さ
    れて収縮し前記2つのガラス体が合体して光ファイバ母
    材となるに際し、該光ファイバ母材のコア部およびクラ
    ッド部に異常に大きな応力が生じないように、前記コア
    部の外径および前記クラッド部の孔内径が制御されてい
    ることを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
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