JPH0129450B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (a) 発明の技術分野 本発明は中継局の監視装置の切り換え方式に係
り、特に通信回路断により主信号線を予備回線に
切り替える際の中継装置の監視装置の切り替え方
式に関するものである。

(b) 従来技術の問題点 第１図は従来の中継局の監視装置の一実施例を
示す図である。

図中、Ｔは端局中継局、REPは中間中継局、
SVは監視装置、ａは主信号線、ｂは監視用信号
線である。

第１図に示す様に従来の通信回線に於いて、各
中間中継局REPの監視を行う監視装置SVと、端
局中継局Ｔの監視を行う監視装置SVとの間の通
信用には主信号線ａとは別の信号線ｂを使用して
いた。

然し従来の此の方式では中継スパンが比較的短
い場合には問題ないが、光伝送方式の様に中継ス
パンが数十Kmに及び場合には、監視用信号線ｂに
中継器を使用しなければならないと云う欠点を生
ずる。

此の為監視装置SV用の信号線として主信号線
を利用する方式が考えられるが、此の場合には当
該主信号線が断となつた時に、監視装置SV用の
信号線を如何にして予備回線に切り替えるかが問
題となる。

(c) 発明の目的 本発明の目的は従来技術の有する上記の欠点を
除去し、監視用信号線の線路損失を考慮する必要
の無い良好な監視装置の切り替え方式を提供する
ことである。

(d) 発明の構成 上記の目的は本発明によれば、常用回線、予備
回線に連結された複数個の中継局、及び両端局又
は両端局中継局より構成され、前記中継局の監視
装置から前記両端局又は両端局中継局の監視装置
への情報信号伝送路として主信号線を使用する伝
送システムに於いて、常用回線切断時前記各中継
局の監視装置用伝送路を前記切断された常用回線
から予備回線へ切り替える場合、前記中継局の入
力信号断と前記端局又は端局中継局からの切り替
え指令の論理和により実施することを特徴とする
監視装置の切り替え方式を提供することにより達
成される。

(e) 発明の実施例 第２図は本発明の中間中継局の一実施例を示す
構成図であり、中間中継局は本発明に依る監視装
置SVAと複数個の中継器repから構成される。図
中、SVAは本発明による監視装置、repは中継器
で、中継器repは夫々二個（上り回線用と下り回
線用）の抜取回路Ｄ、挿入回路Ｉ、及び中継増幅
器ampから構成される。尚rep＃ｎは常用回線
＃ｎ用の中継器を表す。

第３図は本発明による監視装置の切り替え方式
の一実施例を説明する図である。

図中、REP１，REP２，REPmは夫々本発明
による中間中継局、Ｔ１，Ｔ２は夫々両端局又は
両端局中継局、SVAは本発明による監視装置、
＃１〜＃ｎは常用回線、＃Ｓは予備回線を表す。

尚LPは端局中継局又は端局に設置される回線
切替器、LTEは端局伝送装置を表す。

以下図に従つて本発明の詳細を説明する。

本発明に於いては主信号線とは別の監視用信号
線路を使用することなく、主信号線を使用して監
視信号を送る方式を採用する。

即ち本発明に於いては主信号に監視装置用のス
ペア・ビツトを付加し、此のスペア・ビツトを使
用して主信号線経由監視装置への信号を送信す
る。此のスペア・ビツトを使用する信号は、第２
図に示す様に中間中継局に於いて同期を取つて挿
入回路Ｉから挿入され、抜取回路Ｄで抜き取られ
て送受信する。

第３図の様な構成のシステムにおいて、常用回
線＃ｎの中間中継局REP２とREP３の間の下り
回線が図の×印の表示個所で切れた場合を考え
る。

まず、下り回線の障害により、中間中継局
REP３からREPmと端局中継局Ｔ２では、入力
が断になる為、中間中継局REP３から端局中継
局Ｔ２までの各中継局の監視装置SVAは、下り
回線に障害が発生したことを認識し、監視装置用
伝送路を常用回線＃ｎから予備回線＃ｓに切り替
える。この時は端局中継局Ｔ１から中間中継局
REP２までの監視装置SVAは上下回線共常用回
線側に残つている。そして回線断を認識した端局
中継局Ｔ２は未だ使用されている上り側の常用回
線＃ｎに予備側回線＃ｓへの切り替え指令を送出
する。これを受けた各中間中継局と端局中継局Ｔ
１の監視装置SVAは常用回線＃ｎから予備回線
＃ｓに監視装置用伝送路を切り替える。即ち端局
中継局Ｔ１、中間中継局REP１，REP２は上り
下りとも、REP３〜REPm、Ｔ２は下り回線は
既に切り替えているため上り回線のみ監視装置用
伝送路を切り替える。

主信号の切り替えは、この監視装置用伝送路の
切り替えとは別個に行われ、下り回線の障害によ
り、中間中継局REP３からREPmまでと端局中
継局Ｔ２では、下り回線での入力が断となるた
め、端局中継局Ｔ２側の回線切替器LPは先ず端
局Ｔ２の主回線の切り替えを行なう。またここ
で、端局中継局Ｔ２は端局中継局Ｔ１に対し、未
だ生きている上り側の常用回線＃ｎを用いて、主
回線切り替え指令を送出する。これを受けた端局
中継局Ｔ１は回線切替器LPにより主回線の切り
替えを行う。これにより主回線の予備回線への切
り替えが完了する。

次に上記障害は常用回線＃ｎの中間中継局
REP２とREP３の間の下り回線が切れた場合に
ついて述べたが、これが上り回線が切れた場合に
は、端局中継局Ｔ１から中間中継局REP２まで
の監視装置SVAは入力信号断を受けて監視装置
用伝送路を常用回線＃ｎから予備回線＃ｓに切り
替え、中間中継局REP３から端局中継局Ｔ２ま
での監視装置SVAは端局中継局Ｔ１からの回線
＃ｎ下りによる切り替え指令により監視装置用伝
送路を常用回線から予備回線に切り替える。また
上記障害が上り下り両回線が同時に切れた場合は
各中間中継局の監視装置SVAは、入力信号断を
受けて監視装置用伝送路を常用回線から予備回線
に切り替えることができる。

以上述べた通り、常用回線切断時に各中間中継
局の監視装置用伝送路を前記切断された常用回線
から予備回線へ切り替える場合、前記各中間中継
局の監視装置SVAは、前記上り回線又は下り回
線の入力信号断か、端局中継局からの常用回線を
経由した切り替え指令により、主信号線の切り替
え指令とは別個に監視装置用伝送路の切り替えを
実施することができる。

又、端局中継局Ｔ又は端局側の監視装置SVA
は切替器LPを動作させて、使用回線を常用回線
＃ｎから予備回線＃Ｓに切り替える。

以上の手順により予備回線＃Ｓを使用する運営
に入る。

更に端局中継局Ｔ又は端局側も自己の受信信号
の断により回線断の発生したことを識別し、中間
中継局に切り替え信号を送出する場合もある。

以上説明した様に、自局に於ける入力断、及
び端局中継局Ｔ又は端局側の監視装置SVAか
らの切り替え信号の論理和により、切り替え動作
を行なうことにより通信システムを支障なく運用
出来る。

(f) 発明の効果 以上詳細に説明した様に本発明によれば、監視
用信号線の線路損失を考慮する必要の無い良好な
監視装置の切り替えを支障なく実施出来ると云う
大きい効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の中継局の監視装置の一実施例を
示す図である。第２図は本発明の中間中継局の一
実施例を示す構成図である。第３図は本発明によ
る監視装置の切り替え方式の一実施例を説明する
図である。 図中、Ｔは端局中継局、REPは中間中継局、
SVは監視装置、ａは主信号線、ｂは監視用信号
線、LPは回線切替器、LTEは端局伝送装置、
REP１，REP２…REPmは夫々を本発明による
中間中継局、Ｔ１，Ｔ２は両端局又は両端局中継
局、SVAは本発明による監視装置、＃１〜＃ｎ
は常用回線、＃Ｓは予備回線、repは中継器、Ｄ
は抜取回路、Ｉは挿入回路、rep＃ｎは常用回線
＃ｎ用の中継器を表す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 常用回線、予備回線に連結された複数個の中
   間中継局、及び両端局又は両端局中継局より構成
   され、前記中間中継局の監視装置から前記両端局
   又は両端中継局の監視装置への情報信号伝送路と
   して主信号線を使用する伝送システムにおいて、 常用回線切断時前記各中間中継局の監視装置用
   伝送路を前記切断された常用回線から予備回線に
   切り替える場合、 前記各中間中継局の常用回線の上り回線又は下
   り回線の入力信号断か、前記端局又は端局中継局
   からの切断されてない常用回線を経由した切り替
   え指令かにより、主信号線の切り替えとは別個に
   監視装置用伝送路を切り替えることを特徴とする
   監視装置の切り替え方式。