JPH01292111A - ヘルメットのシールド取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、特にフルフェイス型ヘルメットに好適なヘル
メットのシールド取付装置に関する。

［従来の技術］ 主として、オートバイ使用者に利用されるフルフェイス
型ヘルメットでは、空気抵抗ができるだけ小さくなるよ
うに、帽体の窓孔の周縁部外面側に設けた凹部にシール
ドを嵌合させ、全閉時に帽体の外周面と面一にしたもの
が知られている。このような形式では、例えば特開昭６
１−１７４４０６号公報に示されるように、面一にしだ
状態からシールドを上下方向へ回動調節可能とするため
２回動と同時にシールドを前方及び外側方へ移動させて
凹部から脱出させるようになっているものがある。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、従来のシールド取付装置では、シールドを外
側方へ移動させて凹部から脱出させる手段として、帽体
に固定されるベースプレートとこれに支持されるシール
ドとを接離可能とし、シールド開動時には両者の間に一
定の隙間を生じさせ、ベースプレートに設けた係止用の
突縁部をシールドが乗り越える機構が採用されている。

したがって、シールド閉状態では、ベースプレートとシ
ールドとが必ずしも密着せず、両者の間にガタが生じ易
い。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、シー
ルド閉状態において帽体とシールドとの間にガタが生じ
ることがなく、密着性及び安全性等の向上が図れるヘル
メットのシールド取付装置を提供することを目的とする
。

［課題を解決するための手段］ 上記課題を解決するため、本発明に係るヘルメットのシ
ールド取付装置は、帽体の窓孔の周縁部外面側に設けた
凹部にシールドを前記帽体の外周面と略面一に嵌合し、
かつそのシールドを前記帽体に枢支部材により前記凹部
から前方及び外側方への脱出可能な状態で支持させたヘ
ルメットのシールド取付装置において、前記枢支部材は
帽体に固定したベースプレートと、このベースプレート
に回動可能に取付けたクリックプレートと、このクリッ
クプレートの回動端側を支点とし、かつベースプレート
に接した状態で前記シールドとともに一体回動する弾性
材製のヒンジプレートとを有し、前記ベースプレートと
ヒンジプレートとの接合面部に前記シールドの帽体窓孔
閉位置から開位置への移動操作に対応して前記ヒンジプ
レートを帽体外側面側に離間させる凸状係合部を設けた
ことを特徴とする。

［発明の作用］ 本発明によれば、帽体に固定されるベースプレートとシ
ールドに取付けられるヒンジプレートとがクリックプレ
ートを介して密接し、シールドを帽体の外側に脱出させ
る際には、凸状係合部に乗り上げた分だけヒンジプレー
トが弾性的に撓むようになっている。したがって、シー
ルドの閉状態下では帽体側とシールド側との間では枢支
部である軸部分において互いに密接するため、両者間に
ガタが生じることはない。

［実施例コ 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図はヘルメット全体を概略的に示す側面図である。

帽体ｌの窓孔２の周縁部外面側に凹部３が設けられ、シ
ールド４は閉状態において帽体１の外周面と略面一に凹
部３に嵌合される。シールド４は枢支部材５を介して帽
体１に取付けられ、開動時には凹部３から帽体１の前方
及び外側方へ脱出可能で、かつ所定開動位置でクリック
動作により停止可能とされる。

第２図及び第３図は枢支部の横断面及び縦断面を示し、
第４図はその構成部品め分解状態を示す。第２図〜第４
図に示すように、枢支部材５は帽体１に固定されるベー
スプレート６、シールド４の内面側へ取付けられるヒン
ジプレート７、これらベースプレート６及びヒンジプレ
ート７の間に介装されクリック機構を構成するクリック
プレート８及びシールド４の外面側に装着されるシール
ドカバー９等を含む構成とされている。なお。

第３図中に符号５ａで示すものは、これらベースプレー
ト６、ヒンジプレート７及びクリックプレート８からな
る機構部である。

ベースプレート６は一部湾曲台形状のもので、帽体ｌへ
の取付孔１０ａ、１０ｂ、１０ｃが間隔的に穿設され、
表面側にクリック溝ｌｌを有するクリックガイド１２及
び補助ガイド１３が一対ずつ対向突設されている。また
、各ガイド１２．１３の中心位置に枢支台となるボス１
４が突設されるとともに、各ガイド１２．１３の外方位
置にシールド４の外側方への開き作用を行うための凸状
係合部１５が突設されている。この凸状係合部１５は例
えば平面角形で、帽体１へのシールド４取付は位置にお
いて、前方及び下方に向って表面が次第に低くなる傾斜
面を有している。また、凸状係合部１５に隣接してカム
ローラ１６装若用の基軸１７が設けられ、さらに周縁２
個所にシールドカバー９係止用の係止突起１８ａ、１８
ｂが形成されている。

また、クリックプレート８は略楕円状をなし、中央部付
近に穿設した軸孔１９部がベースプレート６のボス１４
にねじ軸２０及びナツト２１で軸着されている。このク
リックプレート８の短径側にクリック取付部２２が対向
して一対設けられ、ここにクリックスプリング２３及び
クリックボール２４がそれぞれ取付けられ、ベースプレ
ート６のクリックガイド１２のクリック溝１１に係合し
ている。また、クリックプレート８の長径側一端にヒン
ジプレート枢支孔２５が設けられている。

ヒンジプレート７は弾性材製で段付板状をなし、−側縁
部の止孔２６がシールド４の止孔２７と合致してハトメ
等の止具２８でシールド４に止着されている。このヒン
ジプレート７にシールド４の帽体凹部３からの脱着規制
用のロック孔２９とシールド４の回動ガイドとなるカム
溝３０と、回動支点用の枢支孔３１とが穿設されている
。この枢支孔３１部がクリックプレート８の２５部に合
致して密接し、ねじ軸３２で締付は状態で枢若されてい
る。

ロック孔２９はベースプレート６の凸状係合部１５と略
凹−形状、例えば凹形状とされており、シールド４の閉
位置で嵌合するようになっている。

カム溝３０はその一端が枢支孔３１の法線方向に沿い、
その他の部分がクリックプレート８の軸孔１９を中心と
する円弧状に形成されている。このカム溝３０にはカム
ローラ１６が挿入され、このカムローラ１６は頂部の鍔
部１６ａがカム溝３０上面に係止され、ビス等の止具３
４でベースプレート６の基軸１７上に止着されている。

なお、ヒンジプレート７は段付板状とすることにより、
枢支孔３１部を除いた本体部分がベースプレート６の表
面に密接する。

シールドカバー９はベースプレート６と略凹−形状とさ
れ、ヒンジプレート７及びシールド４の外側に被着され
、一隅角部の取付孔３５をベースプレート６の取付孔１
０ａと合致して、ねじ３６及びナツト３７により、帽体
１にベースプレート６とともに固定されている。なお、
ベースプレート６はこのねじ３６以外に他の取付孔１０
ｂ、１０ｃに挿通したビス３８．３９で帽体１に固定さ
れる。シールドカバー９の他の個所には爪状の係止部４
０ａ、４０ｂが裏面側に突設され、ベースプレート６の
係止突起１８ａ、１８ｂにそれぞれ′　係止されている
。

次に、第５図〜第９図によって作用を説明する。第５図
〜第９図は枢支部材５のシールドカバー９除去状態を、
シールド４の全閉状態から全開状態にわたって順次に示
している。シールド４の全閉状態では第５図に示すよう
に、ベースプレート６の凸状係合部１５がヒンジプレー
ト７のロック孔２９内に嵌合している。すなわち、ヒン
ジプレート７の本体部分はベースプレート６上に密接し
ており、この状態がねじ軸２０．３２によって保持され
る。この全閉状態下ではカムローラ１６がカム溝３０の
一端に係合し、またクリックプレート８のクリックボー
ル２４がクリック溝１１の一端側に係止している。

この状態からシールド４を帽体ｌの前方にスライド操作
すると、第６図に示すように、ヒンジプレート７がクリ
ックプレート８との接合用ねじ軸２０を中心として回動
する。これにより、ヒンジプレート７のロック孔２９か
ら凸状係合部１５が外れ、その係合部の傾斜面の低部側
から次第に頂部側にヒンジプレート７が乗り上げる。こ
のとき、ヒンジプレート７はねじ軸２０により支点部を
クリックプレート８に密接保持されているため、その部
分以外がベースプレート６から離間する如く撓む。これ
により、シールド４は帽体１の凹部３から前方及び外側
方に脱出する。なお、カムローラ１６及びクリックボー
ル２４はカム溝３０及びクリック溝１１から少し移動す
る。

その後、シールド４を上方に回動させれば、シールド４
が開き始め、第７図に示すように、ヒンジプレート７は
凸状係合部１５に乗り上がった状態となり、カム溝３０
の一端以外がクリックプレート８のねじ軸３２を中心に
円弧状に形成されていることにより、ヒンジプレート７
とクリックプレート８とがねじ軸３２を中心に回動する
。この時、ヒンジプレート７は第８図に示すように、ベ
ースプレート６に対して所定角度θ傾いた状態となる。

すなわち、ヒンジプレート７は弾性的に外側方に開いた
状態となる。

また、シールド４を最大限間いた全開状態が第９図に示
される。カムローラ１６及びクリックボール２４はカム
溝３０及びクリック溝１１の他端側に位置する。

本実施例によれば、シールド全開状態では、シールド４
と一体的に設けられるヒンジプレート７がクリックプレ
ート８を介してベースプレート６にねじ軸２０．３２で
密接しており、シールド開放時にはヒンジプレート７の
ねじ軸以外の部分が弾性的に離間するだけである。した
がって、シールド閉状態では、常にヒンジプレート７す
なわちシールド４側がベースプレート６側に密接するの
で、従来生じていたようなガタが生じにくい。そして、
この状態でロック孔２９と凸状係合部１５とが嵌合する
ので、−層間状態が安定し、クリック機構とあいまって
良好なシールド停止保持が行える。

第４０図は他の実施例を示すものであり、前実施例と同
一機能を有する部材については同一符号を付して説明す
る。本実施例のヒンジプレート７は上部が切り欠かれ、
前実施例におけるロック穴２９に相当する部分が段部７
ａ及び７ｂによって形成された切り欠き部分となってい
る。このようにすると、２点鎖線で示した切除部分Ａが
存在しないので、シールド４を全開位置（２点鎖線位舒
）まで回動させても、凹部３の上方に形成されるシェル
１の角部１ａ（第６図及び第８図参照）ヘヒンジプレー
ト７の上端部を乗り上げないようにすることができる。

そのため、角部１ａやヒンジプレート７の摩耗が減少す
る。

なお、本実施例ではクリックプレート８のクリック機構
を片側のみとしてコンパクト化を図っている。また、ネ
ジ４０ｃによってシールドカバー９をシェル１側へ固定
することにより、前実施例における係止部４０ａ及び４
０ｂ（第４図参照）に代えてより強固に固定している。

［発明の効果］ 以上のように本発明によれば、シールド側と帽体側とが
シールド全開時に密接することにより、ガタ付きが確実
に防止され、装着性及び安全性向上に大きく寄与できる
という優れた効果が奏される。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示すもので、第１図はヘルメッ
ト全体の側面図、第２図は第１図のｌｌ−１１線断面図
、第３図は第１図の■−■線断面図、第４図は部品の組
立状態を示す分′解斜視図、第５図〜第９図はシールド
全閉状態からシールド全開状態までにわたる枢支部材内
の作用を順次に示す作用説明図、第１０図はヒンジプレ
ートを変゛形して他の実施例を示す要部の側面図である
。 （符号の説明） １・・・帽体、２・・・窓孔、３・・・凹部、４・・・
シールド、５・・・枢支部材、６・・・ベースプレート
、７・・・ヒンジプレート、１５・・・凸状係合部。 第３図 第５！Ｊ！Ｊ 第　６図 第７図 第８図 ／

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 帽体の窓孔の周縁部外面側に設けた凹部にシールドを前
   記帽体の外周面と略面一に嵌合し、かつそのシールドを
   前記帽体に枢支部材により前記凹部から前方及び外側方
   への脱出可能な状態で支持させたヘルメットのシールド
   取付装置において、前記枢支部材は帽体に固定したベー
   スプレートと、このベースプレートに回動可能に取付け
   たクリックプレートと、このクリックプレートの回動端
   側を支点とし、かつベースプレートに接した状態で前記
   シールドとともに一体回動する弾性材製のヒンジプレー
   トとを有し、前記ベースプレートとヒンジプレートとの
   接合面部に前記シールドの帽体窓孔閉位置から開位置へ
   の移動操作に対応して前記ヒンジプレートを帽体外側面
   側に離間させる凸状係合部を設けたことを特徴とするヘ
   ルメットのシールド取付装置。