JPH0128982Y2 - - Google Patents

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JPH0128982Y2
JPH0128982Y2 JP1618783U JP1618783U JPH0128982Y2 JP H0128982 Y2 JPH0128982 Y2 JP H0128982Y2 JP 1618783 U JP1618783 U JP 1618783U JP 1618783 U JP1618783 U JP 1618783U JP H0128982 Y2 JPH0128982 Y2 JP H0128982Y2
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plug
cutting
main pipe
opening
branch pipe
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は熱交換器の閉塞用プラグ撤去装置に係
り、特に熱交換器の主管から、これより分岐され
る分岐管の開口部にこれを閉塞すべく溶接固定さ
れた閉塞用プラグを撤去することができ、しかも
構成部分の一部を交換するだけでプラグ撤去作業
の他に、プラグ挿入作業、表面研摩作業及び切削
加工作業をも行うことができる装置に関する。
最近、原子炉で発生する熱をヘリウム、炭酸ガ
スなどの不活性ガスの熱媒体でとり出し、これを
中間熱交換器にて2次不活性ガスと熱交換させて
得られる原子炉熱で発電は勿論、淡水生産、製鉄
などを行う多目的高温ガス炉が提案されている。
ところで、上記原子炉にて使用される中間熱交
換器はこの中にほぼ1000℃前後に加熱された不活
性ガスが多量に流通されることから非常に大型化
され且つ耐熱性に優れた構造となつている。
ここで、この熱交換器の構造を添付図面に基づ
いて説明すると、まず第1図に示すごとくこの熱
交換器1の本体胴2は高さほぼ17m程の中空円筒
体状に形成されており、最下端部に形成された1
次ヘリウム入口3から導入される高温ヘリウムは
多数の分岐管4が設けられた本体胴2内を上昇
し、そして最上部まで到達したヘリウムは本体胴
内壁2aと区画壁5との間に形成された通路6を
下降してゆき、最終的に本体胴2の下方側部に設
けられた1次ヘリウム出口7から排出されて再び
原子炉の炉心部(図示せず)に移送されることに
なる。
一方、上記多数の分岐管4は本体胴2の中心部
軸方向に沿つて設けられた管径ほぼ40cmの集合管
としての主管8を中心として螺旋状に形成され
て、その一端は本体胴2の上方側部に管板により
取付けられて2次ヘリウム入口9を形成すると共
に他端はこの主管8の下端部に集合されて管寄に
よつて取付けられている。従つて、2次ヘリウム
入口9から導入された低温2次ヘリウムは螺旋状
に形成された分岐管4…内を流下しつつ前記1次
ヘリウムと熱交換され、そして、加熱された2次
ヘリウムが主管8内に流れ込み、この中を上昇し
て主管8の上端部すなわち2次ヘリウム出口10
から他の装置へ移送されることになる。
ところで、上記熱交換器の伝熱管たる分岐管4
の一部に万一破損が生じた場合、この破損した分
岐管を補修する必要がある。
しかしながら、原子炉運転後にあつてはこの熱
交換器内に放射性物質が付着および浮遊している
ことから、この中に人間が入つて補修することは
好ましくないし、また、分岐管が複雑に入り組ん
でいることから破損分岐管のみを補修してこれを
回復させることは不可能である。
そこで、熱交換器全体の機能を回復させるため
に、破損した分岐管の2次ヘリウム入口9側開口
部を溶接プラグすると共に主管8の下端部にて管
寄により取付けられた破損分岐管4aの管寄側開
口部4bを溶接プラグしてこの分岐管に流体を流
さないようにすることが考えられる。
このため、本出願人は先の出願(特願昭57−
83249、実願昭57−88212、実願昭57−84119、実
願昭57−96748、実願昭57−101276)において、
遠隔操作により主管内の管寄側開口部4bへ閉塞
用プラグを挿入する作業やこの開口部を研摩した
り、切削加工したり或いはプラグを溶接したりす
る一連の作業を行うことができる補修装置を開示
した。
具体的には、この補修装置11は2次ヘリウム
出口10から主管内に導入されて、この中に軸方
向及び周方向へ移動自在に支持されており、これ
に搭載されて研摩装置、切削装置、プラグ挿入装
置及び溶接装置などを遠隔操作して補修作業を行
うようになつている。
ところで、上記作業により溶接固定されたプラ
グに万一溶接不良が発生した場合には、新たなプ
ラグを再び溶接する必要があることから、先に溶
接固定されたプラグの溶接部を切削してこれを開
口部から撤去する必要が生ずる。
そこで、本考案は以上のような要請に応えるべ
く創案されたものであり、その目的とするところ
は熱交換器の主管から、これより分岐される分岐
管の開口部にこれを閉塞すべく溶接固定された閉
塞用プラグを撤去することができ、しかも構成部
分の一部を交換するだけでプラグ撤去作業の他
に、プラグ挿入作業、表面研摩作業及び切削加工
作業も行うことができる閉塞用プラグ撤去装置を
提供するにある。
以下に、本考案の好適一実施例を添付図面に基
づいて詳述する。
まず、第2図は主管8内の底部に吊り下げられ
た補修装置を示す平面図である。この補修装置1
1は上下に所定の間隔を隔てて設けられた1対の
基台12a,12bを有しており、これら基台1
2a,12b間に掛け渡された案内レール13上
に本考案に係る閉塞用プラグ撤去装置14(以下
単に「撤去装置」という)や補修すべき破損分岐
管4aの開口部4bの中心位置を確定するための
光学器械15、溶接装置16などが一体として主
管8の軸方向に移動自在に設けられている。な
お、図示しないが上記溶接装置の外に研摩装置、
切削装置、プラグ挿入装置も搭載されることにな
る。
そして、この補修装置11には、上記撤去装置
14や溶接装置16などを遠隔操作により移動さ
せて所定の場所に位置させるための補正移動手段
17a,17bが設けられている。具体的には、
この補正移動手段は基台12aに設けられた回転
盤18を介して案内レール13自体を主管8の周
方向に回転させることにより上記撤去装置14な
どをその周方向へ適宜回転させてこれの位置決め
を行う第1の補正移動手段17aと、上記案内レ
ール13に沿つて形成されたラツク19と噛合さ
れるピニオン20を回転させることにより撤去装
置14などを主管8の軸方向へ移動させて主管軸
方向への位置決めを行う第2の補正移動手段17
bとよりなつている。
また、上記1対の基台12a,12bにはその
周方向へ回転駆動自在とされた水平ローラ21…
が基台12a,12bの径方向へ出没自在に設け
られており、このローラ21を停止させた状態で
主管内壁8aに押圧接触させておくことにより基
台12a,12bを主管8内に固定し得るように
なつている。
そして、本考案に係る撤去装置14は具体的に
は第3図に示すごとく構成されている。すなわ
ち、この撤去装置14は主管側から上記分岐管4
aの開口部側へ延出自在に設けられ、開口部4b
に溶接固定された閉塞用プラグ22の溶接部23
を切削するための切削手段24と、この切削手段
24の主管側を覆つて主管側へ切削される切削く
ずを捕集する切削くず捕集手段25と、主管側か
ら分岐管の開口部側へ延出自在に設けられ、切離
されたプラグ22と係合してこれを開口部4bか
ら離脱させるプラグ係合手段26とにより主に構
成されており、装置全体が取り付台27に固定さ
れている。
具体的には、上記プラグ係合手段26は分岐管
4aの開口部側に延出されたプラグ把持棒28を
有しており、その先端部28aには鋼性のプラグ
係合球29が設けられ、この先端部28aを閉塞
用プラグ22の係合溝22a内へ挿入させた状態
で上記係合球29を把持棒28の径方向へ出没さ
せることにより、この把持棒28とプラグ22と
の係合離脱を可能ならしめている。上記係合球2
9を操作する手段として上記把持棒28の中心部
にはこれと同軸にレリーズピン30が挿通されて
おり、そして、このレリーズピン30の基端部は
上記把持棒28の基端部にこれを拡径して形成し
たレリーズピン操作シリンダ31内に位置され、
この中に圧油又は圧搾空気などを給排することに
よりレリーズピン30を把持棒28内へ摺動移動
させ得るようになつている。なお、上記シリンダ
31内には復帰バネ32が設けられている。
また、上記把持棒28の基端部全体(上記レリ
ーズピン操作シリンダ31を含む)は、取り付台
27に取付け固定された円筒状の把持棒操作シリ
ンダ33内に位置されており、この中に圧油等を
給排することにより上記レリーズピン30を含む
把持棒28全体を主管内壁8aに向けて出没させ
得るようになつている。
この把持棒28の外周にはこれと同軸に前記切
削手段24が設けられている。具体的には、この
切削手段24はその内部に上記把持棒28を収容
する中空の回転軸34を有しており、その先端部
には、バイト35を取付けた円板状のバイトチヤ
ツク36が設けられている。
そして、このバイトチヤツク36からはその前
方に突出させてバイト案内部材37が設けられて
おり、切削時にこの案内部材37を前記プラグ2
2の係合溝22a内へ嵌装させることによりバイ
ト35の先端部を適確にプラグ22の溶接部23
へ位置させ得るようになつている。
また、前記中空回転軸34の基端部は拡径され
て前記把持棒操作シリンダ33の外周壁33aに
摺接して嵌装され、この外周壁33aに支持され
つつ回転軸34が回転し、且つ後述するごとく主
管内壁方向へ摺動し得るようになつている。そし
て、この回転軸34の外周部には歯車38が形成
され、この歯車38は、取り付台側に固定される
駆動源としてのステツプモータ39に直結された
大歯車40に噛合されており、回転軸34に回転
力を伝達し得るようになつている。なお、この回
転軸34の長手方向のほぼ中央部も切削くず捕集
手段25を介して取り付台27に支持されてい
る。
更に、この切削手段24の外周にはこれと同軸
に前記切削くず捕集手段25が設けられている。
この捕集手段25は上記切削手段24の回転軸3
4の外周壁34aより適宜間隔離間させてこれを
覆う筒体状のケーシング41を有している。そし
てこのケーシング41の先端部には例えばすべて
軸受42を設けて上記回転軸34を水平方向に移
動自在に回転支持するようになつており、また、
このケーシング41の基端部には上記回転軸34
と液密に又は気密にシールリング43が設けられ
ており、このケーシング41全体を切削手段操作
シリンダ44として構成している。従つて、この
シールリング43と回転軸側に設けたシールリン
グ45との間のケーシング内に圧油又は圧搾空気
を給排させることにより、上記切削手段24を水
平方向へスライドさせ得るようになつている。ま
た、回転軸側シールリング45と上記すべき軸受
42との間には圧油等を排出した際に、切削手段
24をもとの位置に復帰させるための復帰バネ4
5が設けられている。
そして、上記ケーシング41の先端部には、前
記切削手段24の先端部に位置するバイトチヤツ
ク36及びバイト35を覆うべくその先端部側を
拡径すると共にその端部を内側に折り曲げてドー
ム状に成型した切削くず捕集容器46が取付けら
れており、主管側へ切削される切削くずを捕集し
得るようになつている。
特に、この捕集容器46の先端開口端部には環
状に例えばゴムのごとき弾性部材47が取付けら
れており、これと主管内壁8aとのシール性を良
好にしている。
そして、上記ケーシング41の外周壁41aは
これと取り付台27との間に環状に形成される切
削くず捕集手段操作シリンダ48を介して取り付
台27に摺動自在に支持されており、このシリン
ダ48内に圧油等を給排することにより前記切削
手段24を含む切削くず捕集手段25全体をスラ
イドさせ得るようになつている。また、前記ステ
ツプモータ39の下端部には捕集手段25の移動
方向に沿つて所定間隔を隔てて1対のリミツトス
イツチ49,50が設けられており、捕集手段2
5のオーバーランを防止し得るようになつてい
る。
また、前記レリーズピン30の基端部側にも取
り付台27に固定された1対の検出スイツチ5
1,52が設けられており、レリーズピン30の
位置を検出し得るようになつている。
なお、図中53はケーシング41と取り付台2
7との間に設けられる復帰バネであり、上記シリ
ンダ48内の圧油等を排出した際に切削くず捕集
手段25をもとの位置に復帰させ得るようになつ
ている。
次に、以上のように構成された本考案の作用に
ついて述べる。
まず、第1図に示すごとく熱交換器1の主管8
内へ吊り下げワイヤ31にて吊り下げつつ補修装
置11を降下させて、これを破損分岐管4aの開
口部4b近傍へ位置させる。この際、この開口部
4bの位置は熱交換器の図面寸法より計算されて
ある程度確定することができるので吊り下げワイ
ヤ31の繰り出し量を調節することによりこの補
修装置11をほぼ上記開口部4bに位置させるこ
とができる(第2図参照)。そして、この状態で
補修装置の基台12a,12bに設けられた水平
ローラ21を延出させて、このローラ21を停止
させた状態で主管内壁8aに押圧接触させること
により基台12a,12bを主管8内に固定す
る。
以上のようにして補修装置11を固定したら光
学器械15で計測しつつ補正移動手段17a,1
7bを適宜作動させて破損分岐管4aの開口部4
bの中心位置を確定する。
このようにして、補正対象箇所が確定したら研
摩装置、切削装置、プラグ挿入装置及び溶接装置
等を順次操作して破損分岐管4aの開口部4bに
これを閉塞するための閉塞用プラグ22を溶接固
定する。
ここで、万一上記プラグ22の溶接部23に漏
洩が生じたりして、溶接不良が発見された場合に
は本考案に係る撤去装置14により溶接固定され
た上記閉塞用プラグ22を撤去することになる。
まず、第1の補正移動手段17a及び第2の補
正移動手段17bを作動させることにより撤去装
置14を主管8の周方向及び軸方向へ移動させ
て、これを破損分岐管4aの開口部に溶接固定さ
れたプラグ22の中心位置にセツトし、切削手段
24のバイト35をこれに臨ませる。
次に、図示されない水平移動手段により取り付
台27を主管内壁8aに向けて適宜延出させて、
装置全体を主管内壁8aに近づける。
まず、プラグ係合手段26の基端部に設けた把
持操作シリンダ33内に、給排系54を介して例
えば圧油を供給してプラグ把持棒28を徐々に主
管内壁8aに向けて延出させると共にこの先端部
28aをプラグ22の係合溝22a内へ挿入させ
る。このようにプラグ把持棒28を係合溝22a
内へ挿入したら、次にこの把持棒28の基端部に
設けたレリーズピン操作シリンダ31内に、給排
系55を介して圧油を供給してレリーズピン30
を把持棒28の先端部に向けて摺動移動させ、こ
れにより先端部に設けたプラグ係合球29を径方
向外方へ突出させてこの把持棒28の先端部28
aとプラグ22とを係合把持させる。
このように、把持棒28とプラグ22とを係合
させたら、次に、切削くず捕集手段操作シリンダ
48内に、給排系56を介して圧油を供給し、捕
集手段25を内壁8aに向けて延出させる。これ
により、ドーム状に成型された切削くず捕集容器
46の先端部が主管内壁8aと当接し、主管側に
面しているプラグ22の溶接部23を確実に覆う
ことになる。この際、捕集容器46の先端部には
弾性部材47が設けられているのでシール性が良
好となる。なお、捕集手段25の移動に従つて切
削手段24も移動することになるが、この時点に
おいては切削手段操作シリンダ44は未だ作動さ
れていないので切削手段24の先端部は主管内壁
8aから充分に離間されたところに位置してい
る。
このようにして、切削くず捕集容器46を内壁
8aに当接させたら次に切削手段操作シリンダ4
4内に給排系57を介して圧油を供給し、切削手
段24全体を内壁8aに向けて延出させる。この
延出に従つて、バイトチヤツク36から前方へ突
出させて設けたバイト案内部材37がプラグ22
の係合溝22aの内壁と接触して、切削手段24
の延出を案内することになる。そして、バイト3
5の先端部が溶接部23に当接する直前でこの切
削手段24の延出を一時停止する。
このようにして、切削手段24の延出を停止さ
せたら、次に切削を開始する。
まず、ステツプモータ39を駆動させて、この
回転力を大歯車40及び歯車38を介して切削手
段24へ伝達し、これを回転し始める。このよう
にして、切削手段24を回転させたらこれを回転
させた状態で、再び前記切削手段操作シリンダ4
4内へ圧油等の供給を開始して切削手段24を更
に延出させ、先端部に設けたバイト35により溶
接部23を徐々に切削していく。この際、発生す
る切削くず58は切削くず捕集容器46により確
実に捕集され、主管8内に落下することがない。
このようにして、溶接部23の切削を完了したな
らば、切削手段操作シリンダ44内の圧油等を排
出して、これを主管内壁8aから離間させると共
にステツプモータ39の駆動を停止して、この回
転を止める。
そして、切削くず捕集手段操作シリンダ48及
び把持棒操作シリンダ33内の圧油等を排出して
切削くず捕集手段25及びプラグ把持棒28を引
き戻すことにより、これらを主管内壁8aから離
間させる。この際、プラグ把持棒28の先端部2
8aに係止されるプラグ22は、これより突出し
ているプラグ係合球29により確実に把持されて
いるので、分岐管開口部4aからこれを確実に撤
去することができ、しかも主管8内に落下するこ
とがない。
以上のようにして、溶接不良のプラグ22を主
管内に脱落させることなく分岐管の開口部4bか
ら撤去することができ、しかも発生する切削くず
を確実に捕集することができ、これを主管内に散
乱することがない。
また、溶接部23を切削することにより、再び
プラグを溶接するための開先加工も同時に行うこ
とができる。
次に、上記プラグ撤去装置の構成部分の一部を
交換することにより構成される研摩装置について
説明する。なお、同一部分には同一符号を付して
説明を省略する。
第4図に示すごとく、この研摩装置59は破損
分岐管4aの開口部4bに開先加工を施す前に、
この部分に付着するスケール等を除去するために
使用されるものである。
図示するごとく、この研摩装置59は前記撤去
装置における切削手段24のバイトチヤツク36
に変えて、主管内壁8aを研摩するためのバフ盤
60が設けられており、これを内壁8aに押しつ
けた状態で回転させることにより内壁8aに付着
したスケール等を除去し得るようになつている。
また、前記撤去装置のプラグ把持棒28に相当
する部分は、その中に挿入されていたレリーズピ
ン30を抜き出して中空状態のパイプとし、その
先端部に例えば合成ゴムよりなり拡縮自在とされ
た風船状のシール部材61を取り付ける。そし
て、このシール部材61を開口部4bに挿入する
に際してはこれを縮径しておき、挿入が完了した
ならばパイプ62の基端部から圧搾空気をシール
部材61内へ供給してこれを拡径して分岐管4a
の内部を閉塞させる。従つて、バフ盤60によつ
て研摩除去されたスケール等が分岐管4aの内部
へ深く侵入することがない。また、分岐管4a内
へ一部侵入したスケール等は、上記シール部材6
1を拡径させた状態で分岐管4a内から引き出す
ことにより、全て分岐管4a外へ排出することが
でき、しかも排出されたスケール等を切削くず捕
集容器46により全て捕集することができる。
次に、前記プラグ撤去装置の構成部分の一部を
交換することにより構成される切削装置について
説明する。
第5図に示すごとく、この切削装置63は研摩
された分岐管4aの開口部4bに開先加工を施す
ために使用されるものである。
図示するごとく、この切削装置63は前記撤去
装置における切削手段24及び切削くず捕集手段
25をそのまま用いると共に、プラグ把持棒28
に相当する部分は、前記研摩装置59と同様に、
その中に挿入されていたレリーズピン30を抜き
出して中空状態とし、その先端部にシール部材6
1を取り付けるようにする。
このように構成した切削装置63を前記撤去装
置とほぼ同様に操作することにより開口部4bに
開先加工を施すことができ、しかも合成ゴムより
なる風船状のシール部材61が取付けられている
ことから分岐管4a内に切削くずが侵入すること
もない。
次に、前記撤去装置の構成部分の一部を交換す
ることにより構成されるプラグ挿入装置64につ
いて説明する。
第6図に示すごとく、このプラグ挿入装置64
は開先加工が施された開口部4bに閉塞用のプラ
グ22を挿入設置するために使用されるものであ
る。
図示するごとく、このプラグ挿入装置64は前
記撤去装置におけるプラグ係合手段26をそのま
ま用いると共に、切削くず捕集手段25及び切削
手段24を不要にして構成されており、そして、
切削手段24の先端部のバイトチヤツク36に換
えて、プラグ22の基端部22bを押圧するため
のプラグ押えピン65を設けるようにする。そし
て、取り付台27には、これと主管内壁8aとの
間の距離を測定するための挿入長さ検出センサ6
6を設けるようにし、開口部4b内に挿入される
プラグ把持棒28の長さを測定し得るようになつ
ている。なお、このセンサ66を前記撤去装置に
当初より設けてもよいことは勿論である。このプ
ラグ挿入装置64を操作するには、まず予めプラ
グ把持棒28の先端部28aにプラグ22を係合
させておき、これを開先加工された分岐管4aの
開口部4bへ挿入させると共に、プラグ押えピン
65でもつてプラグ22の基端部22bを押圧し
てこれが主管8内へ落下しないようにする。な
お、この場合、プラグ押えピン65は回転させる
必要がないことから、回転駆動手段であるステツ
プモータ39(第3図参照)などは不要であるこ
とは勿論である。
このように、プラグ押えピン65によりプラグ
22を押圧したら、プラグ係合球29を引込める
ことによりプラグ22とプラグ把持棒28との係
合を断ち、そして、プラグ把持棒28のみを引き
抜いて、もとの位置に復帰させる。この際、プラ
グ押えピン65がプラグ22の基端部22bを押
さえていることから、把持棒28の引き抜きに追
従してプラグ22が開口部4bから外れ落ちるこ
とがない。
そして、把持棒28の復帰が完了したら、次い
でプラグ押えピン65をもとの位置に復帰させて
作業を完了する。
このように本考案によれば、まず、分岐管開口
部の閉塞用プラグ22の溶接部に溶接不良箇所が
生じた場合にあつても、この溶接部を切削してプ
ラグ22を開口部4bから確実に撤去することが
できる。
しかも、プラグ把持棒28の先端部に、撤去さ
れたプラグ22を確実に係止させていることか
ら、これが主管8内に落下することがない。
更には、切削くず捕集容器46により、発生す
る切削くずを捕集するのでこれが主管8内に散乱
することがない。
また、撤去装置の構成部分の一部を取替えるだ
けで研摩装置、切削装置、プラグ挿入装置などの
装置として使用することができ、汎用性に富む。
以上、要するに本考案によれば次のような優れ
た効果を発揮することができる。
(1) 分岐管開口部に溶接固定されたプラグに溶接
不良箇所が生じた場合、溶接部を切削してこの
プラグを開口部から撤去することができる。
(2) 溶接部の切削と同時に、開先の再加工ができ
次の閉塞用プラグを容易に取付けることができ
る。
(3) 撤去されたプラグはプラグ把持棒に確実に係
合されているので、これが外れて主管内に落下
することがなく、熱交換器の運転を再開しても
伝熱管を閉塞せしめるような不都合を生ぜしめ
ることがない。
(4) 切削くず捕集容器により、発生する切削くず
を散乱させることなく確実に捕集することがで
きるので、熱交換器の運転を再開しても不都合
を生じない。
(5) 各操作シリンダには復帰バネが設けられてい
ることから、万一これらシリンダに支障が生じ
ても、シリンダ内の圧力を抜くだけで切削手段
などの各操作手段をもとの位置に復帰させるこ
とができ、補修装置を主管内から離脱し得なく
なるような不都合を生ぜしめることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は熱交換器を示す縦断面図、第2図は主
管内へ挿入された補修装置を示す平面図、第3図
は本考案に係る閉塞用プラグ撤去装置を示す拡大
縦断面図、第4図は研摩装置を示す拡大縦断面
図、第5図は切削装置を示す拡大縦断面部分図、
第6図はプラグ挿入装置を示す拡大縦断面図であ
る。 なお、図中4aは破損分岐管、4bは開口部、
8は主管、8aは主管内壁、22は閉塞用プラ
グ、23は溶接部、24は切削手段、25は切削
くず捕集手段、26はプラグ係合手段、28はプ
ラグ把持棒、33は把持棒操作シリンダ、44は
切削手段操作シリンダ、48は切削くず捕集手段
操作シリンダ、58は切削くずである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱交換器内の比較的軸方向に延出された主管か
    ら、これより分岐される分岐管の開口部にこれを
    閉塞すべく溶接固定された閉塞用プラグを撤去す
    るための閉塞用プラグ撤去装置において、上記主
    管側から上記分岐管の開口部側に延出自在に設け
    られ、上記開口部に溶接固定された上記プラグの
    溶接部を切削するための切削手段と、該切削手段
    の主管側を覆つて主管側に切削される切削くずを
    捕集する切削くず捕集手段と、上記主管側から上
    記分岐管の開口部側に延出自在に設けられ、上記
    プラグと係合して切離されたプラグを上記開口部
    から離脱させるためのプラグ係合手段とを備えた
    ことを特徴とする熱交換器の閉塞用プラグ撤去装
    置。
JP1618783U 1983-02-08 1983-02-08 熱交換器の閉塞用プラグ撤去装置 Granted JPS59124027U (ja)

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JP1618783U JPS59124027U (ja) 1983-02-08 1983-02-08 熱交換器の閉塞用プラグ撤去装置

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JP1618783U JPS59124027U (ja) 1983-02-08 1983-02-08 熱交換器の閉塞用プラグ撤去装置

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Publication Number Publication Date
JPS59124027U JPS59124027U (ja) 1984-08-21
JPH0128982Y2 true JPH0128982Y2 (ja) 1989-09-04

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ID=30147488

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